THE W2023の勝ち残りノックアウト形式を考察しよう2023

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千原ジュニアの座王の「言いにくいことを叫んでください」というお題の回答から失礼します、オルソンです。

 

 

さあさあ、今年もこの季節がやってまいりました。THE Wの結果考察記事でございます。

THE W審査システム「勝ち残りノックアウト方式」を徹底考察 - オルソンブログ https://orsonblog.hatenablog.com/entry/2020/12/16/011018

 

THE Wの決勝の結果を考察しよう2021 - オルソンブログ https://orsonblog.hatenablog.com/entry/2022/01/02/021747

 

THE W勝ち残りノックアウト審査を考察しよう2022 - オルソンブログ https://orsonblog.hatenablog.com/entry/2022/12/21/113519

THE Wでは勝ち残りノックアウト形式という独特な審査方法を採用しております。それゆえに、ブロック間の順位が不明瞭という特徴がありますが、そこを筋道立てて考察し、明瞭にした結果昨年はAマッソが優勝という考察結果になりました。筋道をしっかり立てて辿っていったらそうなったんだもん、後味悪いけど。

 

そんな闇を持つ審査システムが続投されたため、今年も考察を捗らせていただきます。いや、誰かが考察しないと、順位が分からない審査方法って、何〜!?

 

  • Aブロック

煽りVTRで「シンデレラストーリー」多用したら本当にシンデレラのネタやってる場合は何かネタ被りみたいになっちゃうだろハナタレと思うまいあんつのネタから始まったTHE W。縦軸というか設定をギャグの羅列に乗せることで羅列ではなくする手法をもってしても、見失いかける手数は…ギャグと「これが12時まで…」「トカゲがイグアナに」などのツッコミが混在していたのが…とはいえ、「右手は指揮者で左手チンパンジー!せめて意味のあるやつにしてちょうだい」は笑ったが…。はるかぜに告ぐは、一年目ということを差し引いても素晴らしい。「物パクる根性ないもん日本人」「岸和田の人、まだデカいと早いがカッコいいと思ってんねん」など偏見の笑いをワードセンスで成功させているのも、「傘のちゃんとした捨て方知ってる?」「なくすとられるで世界を循環しててん」などビニール傘だけで展開を転がせているのも…。もっとキャラが認知されたり、使い方が見出せると、さらにハネそう。そういった部分が完全になくなり、中堅の落ち着きすら感じさせたのがスパイク。「キレ方が静かで陰湿」というのとボクシングを掛け合わせる設定がまず良いのに、それ以前のツカミがあって、「最後の客」「ツバを吐く」「何で会話できてんの?」などの展開を入れるタイミングが絶妙で、「あれ〜〜〜私そんなこと教えました!?」「止めましたよ!」など松浦の漫画みたいなツッコミがあって……これは優勝しちゃう!とTHE W見始めて最初に思ったネタですね。2本目も「だってぇ!!いつもユカさんの靴下ぁ!!真っ黒なんだもん!!」の言い方だけなのに面白い。言い方と間が完璧なだけなのに………あ、そうか、言い方と間が完璧だったら、もう完璧なのか。スパイクに続いたがゆえの0票感あるやす子、元々の回文の荒さに、「(国家)は入れてはみたけど全然気に入ってない」「虹が出ているとか金髪の人とかそう描かなきゃいいところをそう描いている」「回文ではなく怪文というチェック」「これは作ったとき面白いと思った」など、洗練されたフリップネタと真逆の要素が笑いに繋がっていましたねえ、ニンというか、少なくとも裏笑いとかそういうのではない、ないけども洗練されたネタではない。そんな、Aブロックの審査結果がこちら!

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野田、友近、哲夫とその他4名で審査傾向がハッキリ二分されていますね。あんまり審査傾向が割れると、解くパズルの数も増えるので、たかだか二分で済んでよかったです。

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では、野田・友近・哲夫審査員の結果をもとに、順位づけを行う。画像の上にある3つの不等式は、審査結果を表している。この審査結果をもとにすると、スパイクが1位であることはわかるが、それ以外の順位はよくわからないということがわかる。左と真ん中の不等式を見るとはるかぜに告ぐが最下位に見えるが、やす子の位置がわからないことには、はるかぜに告ぐが最下位ということは確定していないのである。ちなみにスパイク以外の3組の並び順は、「はるかぜに告ぐ<まいあんつ<やす子」、「はるかぜに告ぐ<やす子<まいあんつ」、「やす子<はるかぜに告ぐ<まいあんつ」の3通りまで絞れることは分かっているが、この3通りについては3名の審査員が同じ審査傾向とは限らないことに留意する必要がある。
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田中、川島、塚地、そして国民投票の審査を整理すると以下の通り。こちらもスパイク1位以外の情報はない、なぜならやす子が何位かわからないから……ってあれ?審査傾向はスパイク来てからは一緒で、異なるのはまいあんつとはるかぜに告ぐの並びだけじゃね?だとしたら、さっきとここで書き方違うのおかしくね?まあ、とにかくスパイク1位以外は何の意味もなさない考察となりました。余談ですが、CMあおりの「4度目の決勝進出スパイク」の4度目は、決勝進出決定後コロナ感染で決勝出れなかった分も1回にカウントしてます。そういう部分はしっかりしてる。意外と。

 

 

  • Bブロック

芸術家肌の変な陶芸家という設定がゆるーく伝わってから、「何で結婚できるんですか?」でぐっと掴んだハイツ友の会のコント。芸術家肌の変な人のディテールが全て「何で結婚できるんですか?今のところ血の繋がっていない人と共同生活できる要素が一つもないんですけど」に収束するという構成は強力だが、そこへの固執から展開はどうしても少なめ。一方、相撲部屋という独自の設定で、どこをイジっているかの明言を避けつつ「イタイ新規VSイタイ古参」というWボケWツッコミを見せた紅しょうが。双方のイタさの割り振りも完璧!2本目でも、熊元の方こそパンツ丸出しとわかった時優勝は確定といっても過言じゃなかったですねえ。最終決戦は音声トラブルの有無に関わらず圧勝だったと言えるでしょう。変ホ長調は「電子チケットは緊張する」「展覧会と水道屋が陣取り合戦してる」などのあるあるの精度が高い一方で「アベノマスクのガーゼでカイワレ育てた」の破壊力もある。梵天は姉妹ということでボケもツッコミも口悪いというキャラクターがいい。最後に「うちの食育が終わってるのがバレてしまったよ」となるのも。「お前今日1000万持って帰れなかったらどうするつもり?」という決勝でしか言えないセリフぶち込みも好き。そんな、Bブロックの審査結果がこちら!

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国民投票含め、全審査員が同じ審査をしております。ここまで解くパズルが少ないと、つまんねえですね。

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それ以前に、紅しょうがが圧勝すぎて、そもそもパズルがつまんねえですね。こんな有様なので、紅しょうが以外どういう順位でつけたのか?その答えはわ・か・ら・な・いとさせていただきます。この状態は、去年もBブロックで天才ピアニストが起こした現象なので、ここ2年間の傾向として、THE Wで優勝しやすいのはBブロックのトップバッターということになりますね。Bブロックのトップバッターになって圧勝できれば優勝できます。どうやったらBブロックのトップバッターになれるのか、どうやったら圧勝できるのか?その答えは、わ・か・ら・な・いとさせていただきます。

 

  • Cブロック

ゆりやんレトリィバァVSあぁ〜しらきという名勝負(?)から幕を開けたブロック。ゆりやんのハムスターがエアーなだけでしかないエアーハムスターショー(そもそも本当のハムスターショーよく知らんし)も面白かったし、「本当のエアハムスターは私たちなのかもしれません」って怖いようで全然意味わからんし、ゆりやんゆりやんたる所以が良い方に転がり続けていたネタだと思うが、あぁ〜しらきがカオスさで食らいつく!妖怪角刈りおばさんって何だよ、別におばさんが角刈りしてもいいって考えたら妖怪でも何でもないんだよ。あと「角刈りになるとヘビに懐かれるのよ」っていう聞いたことない角刈りあるあるは何だ、あとフリがエアドラムなのも何なんだ。賞レース決勝でこんなにどっちでもいいことないですよ、と思っていたら麒麟川島が「これ、どっちも負けっていうのはないんですか?」プレイヤーとしても視聴者としても色々なお笑いに触れているはずなのにまだそんな感覚が生きていること自体が素敵すぎますね。ぼる塾は、結構田辺さんのニンというかキャラに頼っていた印象で、ちょっと評価しづらいかと思うが、それ言い出すと前2組も評価しづらい。何なんだこのブロック。そんな、カオスブロックを丁寧なコントでかっさらったのはエルフだった。ありそうな架空配信ソフト「ポテポテ」の語呂からして面白い。「めっちゃ私の妹や」、「ポテポテ」「ウィ〜!」オチのことを考えるとお父さんがお茶を知らないところだけおかしくないか、と思うが…ところで、ネタ順次第では角刈りしらきVSすっぴんエルフがあったと思うと熱いブロックですね。その上で、2本目の漫才のつかみが「間に合いました〜!ハッシュタ〜グ!」なのはちょっとズルすぎる気も……いや、THE Wだけはこれくらいズルくていい……のか?そんな、Cブロックの審査結果がこちら!

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野田審査員、友近&川島審査員、その他4名で合計3通りの審査傾向に落ち着きました。

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そんな野田審査員の審査を見ると、見たことない形になりました。1位も最下位も確定しないやさしい世界が広がっています。
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友近&川島審査員も、1位は確定しない形になりましたが、最下位だけはしっかりと確定しました。しっかりと確定すんな。
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哲夫、田中、塚地審査員と国民投票の傾向は以上の通り。完全に順位が確定となりました。全順位確定したのはこの企画やってて初めてだと思いますし、初めてにして4人もの審査順位を確定できたのは嬉しい限りですね。

 

  • 考察

ここから、さらに考察を進める。以下の表は、ここまでの結果を元にして、各々の審査員が誰を一位にしていたかを記したものである。ただし、1位が確定しない場合は全パターンを記したものである。

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去年の考察結果では、普通に1位のグループに投票するシステムだったらTEAM BANANAかAマッソが最終決戦進出するはずだという旨のことを書き散らかし、あわよくば予言になることを狙った結果*1、AマッソはTHE W2023不参加、TEAM BANANAは体調不良に伴う活動休止という結果に終わった。今回は最終決戦3組とも揺らぎのない結果となりました。AブロックのスパイクとBブロックの紅しょうがは言わずもがな、Cブロックもエルフ1位確定が4名いるので、あぁ〜しらきやゆりやんがこの牙城を崩すことはできなかったのである*2そんなわけで、考察パズル面においてはとても順当かつ平和な回ということがわかったところで、来年の予言をさせていただく。来年優勝するのは…………Bブロックのトップバッターだ!!!!

 

(おしまい)

 

 

 

*1:2020→2021オダウエダ優勝はこの方法で当てています

*2:とはいえ、野田クリスタルがあぁ〜しらき1位と思っている可能性があることも、友近ゆりやん1位と思っている可能性があることも、ロマンがあると思いませんか?