共通テストアイデア発見バラエティ(解答解説編)

どうも、オルソンです。この記事では

共通テストアイデア発見バラエティ - オルソンブログ https://orsonblog.hatenablog.com/entry/2023/01/10/233000

の解答解説をお送りいたします。先に問題を解きたい方は上のリンクを押して解いてからこのページに戻ってください。

 

 

 

 

 

それでは参りましょう、解答解説編、スタートです!

  • 第1問

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出題意図

「爆買い」「爆食い」をもとにして、意外と高校範囲らしい三元一次方程式と線形代数法を問う。

途中に必要条件十分条件が挟まっているが、共通テストになってから、必要条件十分条件のやつどっかに挟まりがちになったので注意が必要。分野と融合しているぶんだけちゃんと難しくてやりにくいんだよアレ。アレだけはいい試みだと思う。時間足りなくなることを度外視すれば。

 

  • 第2問

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出題意図

ギネス記録回をモチーフにした問題だが、人を包むとなるとさすがに計算しづらすぎるということで、長方形の床に大幅改題。それでも、問題文序盤の太字の注釈で、十分に言いたいことを言えたので満足しております。共通テスト2021年追試験数学ⅡBで出たお作法度外視で畳を敷く問題と丸被りしてるけど。丸被りしてるというか思い付いた段階で「あ〜、これは丸被るな〜」と思いながら被せに行ったけども。

 

  • 第3問

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出題意図

まあ、確率を出すなら水曜日………ゲフン……第3問しかねえわな、というよりゴールデンから最初に着想を得た問題。ただ、身近なもので問題を作ろうとすると、油断するとどんどん場合の数の問題のアイデアばっかり湧くのが困りものです。実際第2問も場合の数だったわけで、そう思うと共通テスト作ってる人たちは困らねえのかなと心配になるばかりです。まあ、困ったらいつでもセンター試験に戻してくれていいからね、という話でもありますが。

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ちなみに、ゴールデンで田村アナがすでに解答をフリップにしていました*1が、共通テストが意気込んでいる「有名題材から出題」を行うとこうなるのは当たり前でしかないので気にしないでください。プレゼント交換が成立するプレゼントの受け取り方は4人だったら9通り、5人だったら33通りですし、正十二面体の中には立方体や正方形が埋まってるのです*26個の点から1個以上選んで突起させる場合の数は64通りですが、そのうち視覚障害者が位置関係の違いを認識できるものは44通りなのです。

あと、前半の面倒な書き出しですが、共通テストは「素朴な書き出しがどうのこうの」とか言ってただただ書き出すだけのつまらん作業ゲーが出題されるのもよくあることです。こんなゲボクソつまんない問題に時間ばっかり食わせないよう注意が必要です。

 

  • 第4問

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出題意図

さきほどとは逆に一番苦戦した問題です。というか、先ほども書いたんですが、曽根-1グランプリの勝利確率くらいしかアイデアが浮かばねえのですよね。

というわけで、実は札うんぬんからどうにかして2005年のセンター試験三角関数に持ち込むことに成功させました。ありがとうクジャク。センターレベルというか本当にセンターの問題なので演習価値は高いと言えますね、ハイ。

 

  • 第5問

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出題意図

中学入試で大ベタ題材曜日の問題でございます。一応整数問題として捉えてみたはいいものの、実際には高校数学要素が合同式しかないというマジの中学入試算数になってしまいましたが、共通テスト特有のゲボクソつまらん書き出しを含め、身近な問題を解決するとか、そういうのがしっかり入った問題になったと思います。そんなに読解力・思考力問いたかったら本当に中学入試算数を、数学IAⅡBと別に出したらいいんでない?

 

 

ということで以上です。ありがとうございました。

*1:田村アナは「9が36個連なる」と紹介していたが、これは%に換算しているから。%換算前であれば「9が38個連なる」で正解

*2:それぞれ、2022年数学IA本試験、2021年数学ⅡB本試験で出題。ということは多分、当分出題されない