ネットカフェ♪
ジョナサン♪
函館駅前のベンチ♪
俺が旅行で泊まったことある場所〜♪
というわけで、オルソンです。
今年のGW久々に旅行をし、快活CLUB3連泊をした。ネットカフェは1泊2500円くらいで泊まれるのが良い。このうちの2泊めで私は快活CLUBあべの天王寺店にて「鍵付完全個室」というものを使用した。
鍵付完全個室は写真のようなベッド風ソファーとパソコンとTVがある個室であり、読んで字のごとく、扉に鍵がついているし、天井部分があいていない(トイレの個室のようになっていない)個室である。ビジネスホテルのように快適な個室で過ごし、翌朝チェックアウトすると…なんと3500円くらい取られた。何でよ。
調べてみると答えはすぐに出た。
鍵付完全個室だけ料金形態が違うからである。調べてみたら答えはすぐに出た、じゃねえわ、泊まる前に調べとけよという話ではあるが、まあ仕方ない。こうして私は、ビジネスホテルみたいだと喜んでいたら、ビジネスホテルみたいな料金を取られたのであった。
そして、この料金表を見ると気付くのが、鍵付完全個室だけ、本当にドンドンビジネスホテルと遜色ない値段に近づき、最終的にごぼう抜きしているということである。
そこで、今回ビジネスホテルと快活CLUBのどっちに泊まったほうが得なのかという損益分岐点を調べることにした。
損益分岐点とは?
商売をやるうえで、値段がいくら以上なら利益が出るかということ
(例1)
1個100円でものを仕入れたとき、いくらで売るべきか
①80円 ②100円 ③120円①→売れるたびに20円損をする。慈善企業か?
②→100円のものを100円で売っているので特に損はしないが、当然得もない。ここが損益分岐点。
③→当然20円の利益が出る。
(例2)
1個100円の商品を1000個仕入れ、トラックで運ぶとき、1個いくら以上で売るべきか?トラックを使うことでかかる運送費は50000円である。
答え→仕入れることでかかる費用は
100×1000+50000=150000円
であり、
150000÷1000=150円
なので、150円で1000個売り切ればギリギリ損も得もしない。ここが損益分岐点で、150円以上で売れば利益が出る。
というわけで、損益分岐点を調べようと思ったのですが、快活CLUBは店舗ごとに料金が違うし、ビジネスホテルはもっとそうなので、そのためにExcelファイルを作りました!
ネットカフェVSホテルのファイルのダウンロードページは
ここからは、作り方紹介です。
まず、料金形態を手打ちする。ここは、皆さんに変えてもらうところですが、料金表には税込価格より税抜価格の方が大きく書いてありやがるので気をつけてください。そういえば、余談だがネットカフェの利用料金が時間によって変わるということは、宿泊費が滞在時間によって変わるということを意味している。私は今回と別に新潟旅行でネカフェ泊したとき、乗る予定の列車が大雪で撃沈したためヤケになって2時間遅く出たら、2時間分しっかり取られてしまったので皆さんも気をつけていただきたい。
続いて、関数を入力して、B2セルに宿泊時間(分)を入力したら、各料金プランで料金が表示されるように関数を入れる。
一応関数の仕組みを説明しておくと、「=B2+INT(C2/10)*B3」ということで、まずINT()は小数第一位で切り捨てた値を表示する。つまり18と入力すると18÷10=1.8を小数第一位を切り捨てた1である。これにB3つまり10分あたりの料金をかけたものに、最初の30分の基本料であるB2を足す。
なお、Excelやプログラミングでは、かけるときの記号は「×」ではなく、「*」を使う。これはアスタリスクという記号だが、社会人になって丸一年くらい経っても出し方が分からなかったので、*が必要な時は「花花」とGoogle検索して一番上に出てくる「花*花」からコピペしていた。*の位置も解説しておきましょう。中段右側、Lの2個右です。学べて、あ〜よかったなと思ってくれたら嬉しいです。
では、話を戻して、各々の料金プランの計算式を作っていこう。
これは15時間パックの計算式。まず、15時間分の料金はB8(5980円)。そして、宿泊時間から15時間すなわち900分を引いた分をINTに入力し、10分ごとの金額であるB3をかけたものである。
24時間パックのみ特別。というのも、快活CLUBは24時間経つといったん会計になるので、ここは24時間分の料金をそのまま出力。
続いて、この中から最小の料金を選ぶ過程が必要になる。ただし、ただ最小の金額を選ぶだけだと、宿泊費-20180円となり、快活CLUBを利用すると20180円もらえてしまうので、そこを工夫する必要がある。
ということで、=IF(900<B2,MIN(D2,D4,D5,D6,D7,D8)ということで、宿泊時間が15時間以上ならば、通常、3時間、6時間、9時間、12時間、15時間から最小値(MIN)を選択という意味である*1。
ほかのパターンも不等式の範囲を変えて、表示させる。
E列の最小値をF列に出力するようにしたので、料金が出てくるように設定完了!
これだけで、料金を計算するプログラムとしては十分なのですが、タイトルにもある通り、損益分岐点を出してみます!
ということで、グラフを書かなアカンのですが、どうやらExcelのグラフを関数にするには1~1440までで、関数が取りうる値を出力して、それをグラフ化するしかないそうです。やめようかな。
しばし休息
ということで千原ジュニアの座王GWスペシャルを丸々一本見終えたところで、関数が取りうる値を出力する。
先ほど作ったC列D列の関数をコピペしようとしたらなんか上手くいかないので、もう一回関数を作り直し、最小値も出力されるようにしたら…
ガーっとコピペして…調子こいてオーバーした分を削除し…
このままでも、料金はグラフ化できるが、これとホテルの値段を比較できるようにする。
ここに料金を入力の欄を作る。みんなも、足りない世界で愛を描こう。
グラフに出力できるように先ほどの表に、入力した料金が出てくるようにしたら…
比較用のグラフもできました。ここに料金を入力欄D列だったのかよ。
とにかく、これで損益分岐点はわかります。このままだと、300円の宿があったら快活CLUBなんかよりそっちに泊まったほうがいいということがわかりますね(Excelはあくまでコンピュータなので、「安すぎる…何かあるのかな?」と疑うことを知らないから)
まあ、実際に使ってみますか。例えば、今回のデータは天王寺の快活なので、さしあたり、天王寺のアパホテルと闘わせてみますか。天王寺のアパホテルは4900円らしいので、入力するとこんな感じ。
グラフをアップにして、プロットをたどっていくと、宿泊費が4900円になる損益分岐点は「650」分、つまり10時間50分以上泊まるとアパホテルのほうがお得ということがわかる。
なお、今回のファイルは料金形態を入力すれば「鍵付完全個室」に限らず使える。そこで、天王寺の快活CLUBのブース料金を入力し…
グラフを出力し、損益分岐点を調べるとこんな感じ。
810分ということで、13時間30分居座って初めて損します。なお、グラフを見てもわかるように、15時間パックを適用させたほうが安くなるので注意したい。
まあ、さすがにブースとホテルが料金でいい勝負になることは普通はないでしょう、普通は。
しかし、ここは天王寺。天王寺の横は新今宮。新今宮といえば、どういう訳かめちゃくちゃ安い宿が多いことで有名な町である。調べてみると1泊500円の宿もあるとかないとか………500円はさすがにさすがすぎるので、とりあえず1泊1500円と闘わせてみる。
案の定、かなり序盤に損益分岐点が来てしまいました。3時間パックによって2回損益分岐点が来るものの、1度目の損益分岐点は2時間後、2度目も3時間半後という始末。ラブホテルの休憩じゃないんだから。
というわけで、ファイルが無事完成したので、記事はこれにて終了です。最後にネットカフェ泊まりまくったあとビジネスホテルに泊まったときあるあるを発表させてください
ネットカフェ泊まりまくったあとにビジネスホテルに泊まったときあるある
快適なビジネスホテルで「漫画読みて〜な〜」と一瞬思ったあとに、「あ、この宿は漫画ないんだった」ってなりがち
ありがとうございました。
(おしまい)
*1:このままだと、ちょうど900分のときに15時間パック選ばないバグあり、完成品では「900<B2から、900<=B2」に修正済み