北海道撮り鉄遠征の巻

  • まえがき

どうも、オルソンです。お盆の時期ということで、北海道に撮り鉄行ってきました。その時の記事です。では。

 

  • 8月12日

23時30分、私は成田にいた。なぜ、こんな時間に成田にいるのか?それはLCCの予約を完全に間違えたからである。6時20分発の一番便を予約してしまったからである。家から始発に乗っても6時20分には成田空港に着けない。そこで私は成田空港に前乗りすることにしたのだった。

と、その前に芝山千代田駅へ行く。ここで、「成田空港温泉空の湯」に行き、汗を流すことにした。

玄関には、なぜか芸能人のサインがいっぱいあった。銭湯ではあまり見ないシステムである。ここで汗を流してから宿へ向かう。なお、空の湯はカプセルホテルも完備しているが、ここを宿にすると芝山千代田始発でも間に合わない*1ので、空の湯は宿ではない。露天風呂で、成田空港の夜景を見ながら、頭をかすめるように飛ぶ飛行機の轟音に耳を傾ける。いい湯だったが、風呂の種類は5種類程度。ということで、終電に間に合う範囲で宿の滞在時間を削っていきたかったが………そんな私を救ったのがスーパー銭湯特有の漫画ギッシリ本棚だった。こういうときは散々読んだコナンが沁みる。コナンってどっから追わなくなったっけな〜と思いながら本棚を物色。意外と追ってたな〜。

宿を出て芝山鉄道に乗る。芝山鉄道は東成田と芝山千代田を結ぶ日本一短い鉄道である。が、東成田駅はかつて成田空港駅だった頃の大きなホームや昔の広告などが残る極めて手軽な廃墟であり、東成田駅からトンネルを抜けると芝山千代田駅は成田空港の貨物機用ターミナルになっているため、眼前に飛行機が迫ってとてもカッコいいしで、見どころ満載なのも特徴である。終点に空の湯もあるので、ぜひ乗ってみてはいかがでしょうか。

芝山鉄道に乗って芝山千代田駅を出る。東成田駅で降りる。ここには、今でも成田空港に通じる通路が存在するし、バスもある。ということで通路を歩いて成田空港へ。廃墟のようだが、それでいて監視カメラは等間隔にあり、治安は保たれている。

このまま、成田空港第3ターミナルまで歩く、第3ターミナルの椅子にはUSB端子もあり、スマホを充電しながら一泊できる。人生初の空港泊となった。ちなみに、結構同じことを考えている人は多いようで、大荷物を持った人たちがそれなりの数きた。

 

  • 8月13日

夜が明けた。空港は消灯しないのだが、周りに人が多いので消灯されても怖い。そんなわけで眠りは極めて浅かった。ターミナルで唯一開いているローソンでカップ麺を朝食にしてから、チェックイン。スマホで荷札を発券し、慣れないままチェックイン。金属探知も無事突破し、荷物を預けた。チェックインした先でベンチに座って飛行機に乗るのを待つ。目の前には気づくと、ギャルとノーマスクのギャル男がイチャついていた。他に座るあてもないので直視しないようにスマホをイジる。ふと見上げると目の前にはノーマスクのギャルとノーマスクのギャル男がおり、ノーマスクが増えていた。増えるなよ。というかそんな奴らが旅行するなよ。

飛行機搭乗の放送が流れる。椅子に座り、携帯電話の電源を切り、離陸するまで待つ。すると、CAが来る。曰く、「座席が違う」と………そもそも、座席指定した記憶はないのだが………と、チケットを確認しようとすると、チケットレスなので、携帯電話の電源を入れないといけない。微妙に面倒である。チケットを表示しても指定がわからない。CAに画面を見せると、確かに小さく数字が書いてあった。ということで、その席へ移動する。飛行機は慣れないねえ。そんなわけで、席を移動。2時間の飛行の途中、寝ようと思ったが、離着陸の気圧差とかそもそも離陸も着陸もしていない時間が短すぎるとかで一睡もできず。

新千歳空港から新札幌へ移動。この移動の間は意外と天気が良かったが、だんだん天気が芳しくなくなっていく。そんな、新札幌で撮影した写真がこちらである。

 

721系

1988年登場にして、北海道では改造以外では史上初の3扉車である。3扉でありながら保温性を考慮してデッキ付きという北海道ならではの構造で、半個室感を味わえるので混雑さえしていなければ最高の車両である。

キハ281系

特急「北斗」用に導入された特急型気動車で、振り子式である。振り子式なのに直線で撮っている。そして、2022年9月には定期運用をやめてしまう。

785系
札幌~室蘭間を結ぶ特急「すずらん」に使用されている車両。1990年にできた車両なので、キハ281系より一年前にできた車両だが、こちらは定期運用をやめる発表がない。振り子式ではないことなどが影響していると思われる。

このほかにも、写真は撮ったが天気は芳しくなく。午後の撮影地へ移動することにした。ただ、せっかく札幌に来たということで、テレビでやっていたラーメン屋に行くことにした。その名は「月見軒」。札幌駅から線路沿いに歩いたところに店があったので、そこでラーメンと炒飯を頼む。半炒飯がないので、しぶしぶ(?)炒飯を丸々一人前頼む。

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ちなみに、ラーメンも美味しかったが、ラーメン以上に炒飯が美味しかった。パラパラ系なのに、めちゃくちゃパラパラしすぎていないところが良い。このちょうどよさは本当にここに来ないと味わえないのでは。

そんなわけで、午後の撮影地である恵み野に移動。恵み野も千歳線の駅なので、撮影できる車種には変わりないが、個人的に思い出深い撮影地として、行っておくことにした。

キハ281系

リニューアル前の塗色に戻されたリバイバル版。これもさよなら運転の一環である。

731系

デッキなし、オールロングシートという「721系」の対極にあたるハズレ車両。赤の差し色が好き、あとラッシュ時は混まないから好き。

785系

先述の通り「すずらん」用である。以前はエアポートとなって千歳線に乗り入れていたため、その時代の方が恵み野に来る頻度が高かった。ただし、混雑度も高かった。

キハ281系

夕方になったら晴れてきたんよね。785系ともども夕焼け+ステンレスでいい感じじゃないすか?

DF200

千歳線は貨物も通る。お盆なので荷物がスッカスカである。

このあと、札幌に戻って旭川に移動。旭川へはこちらも2023年3月には消滅することが発表されたキハ183系オホーツクである。気動車特有の唸るエンジン音を立ててオホーツクは進む。途中で椅子の前にある雑誌を読んだり、お菓子をつまみに飲酒する出張会社員ムーブをしたりしながら過ごし、旭川に到着。

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旭川のイオンにあるマックでスマホを充電………しようと思ったが、コンセントの端子がない。そう、空港ではUSB端子があったので気づかなかったが、朝起きたときコンセント端子を忘れてしまったらしい。旭川のイオンには30分100円の充電器があったので、そこにスマホを挿してから、ケータイショップへ。2000円くらいの出費となった。

さて、宿に行く前に晩飯を済ませる。大黒屋というジンギスカン屋に行くことにしていた。が、2時間半待ちということで、諦める。後日知ったが、私が旅行に行っている間にせっかくグルメで紹介されていたらしい。ということで、ジンギスカン屋を探すがなかなか空席が見つからない。席数重視で「大雪地ビール館」という店に行くことにした。それでも15分くらい待ったが、少し癖のある地ビールジンギスカンを流し込むのが本当に美味しい。調子こいていたら一食6000円くらいになってしまった。

このあと、新旭川駅近くまで荷物をゴロゴロ転がして歩き、ビジネスホテルに宿泊。Zoom飲み会をしてから就寝した。

 

  • 8月14日

朝6時ごろ起床。しかし、起きる気がしねえ。眠いのもあるが、なにより天気がクソクソ曇りである。窓があるというネットカフェにない弊害が起きる気を失せさせている。結局、昨日みたいに午後巻き返すかもしれないし…と思いながら起きたが、予定している列車には乗り遅れた。石北本線の桜岡駅に行く予定だったが、北海道で一本乗り遅れると、とんでもないことになる………が、こういうこともあろうかと考えてある。ということで、まずは新旭川駅へ向かう。そして、宗谷本線に乗る。違うところへ行ってしまうのでは?と思うかもしれないが、この列車で北永山駅へ向かう。そして、北永山駅から南に歩くと石北本線にぶち当たるという算段である。

H100形

JR北海道は永遠に国鉄型が走るものだと思っていた、しかし永遠なんてないのであった。ということで2020年運用開始したハイブリッド気動車である。「H100」のロゴが「HIDO」に見え、EXILEメンバー感がある。

ということで、散々歩いた結果たいした撮影地ではないことが判明。屋根がないところをまあまあの雨の中歩いた結果がこれである。悲しい。悲しいし、寝坊したので朝ご飯を食べていない。そこで、近くのセイコーマートまで歩いていくことにした。近くのセイコーマートとはいっても、まあまあ遠いのだが………。ただ、線路沿いを歩いた結果先ほどの場所より多少は良さげな撮影地を見つけることもできたので、怪我の功名というべきか。そちらで撮った写真がこちらである。

キハ183

これの前に流し撮りして失敗していたので、シャッター速度設定ミスでブレました。おしまい。

キハ183

前から2番目が国鉄色かつハイデッカーのグリーン車バリアフリー化が義務化された昨今においてハイデッカーは貴重な存在。

このあと、旭川四条駅に移動したい。が、列車がない!ということで、宗谷本線の永山駅まで歩くことになる。が、ここが想定以上に遠いこと遠いこと!完全に間に合わなくなってしまった。そんな私を助けてくれたのは………宗谷本線に並走するように走るバスであった。やはり北海道は車社会のようだ。バスで旭川四条駅に到着。ここで撮影……と、その前に。またもやセイコーマートで昼飯を食べることにした。

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ちなみに、このとき買った酒ですが、左の酒が口に含むと一瞬口の中がトイレになるのに、飲み込むと爽やかという感覚がクセになる新感覚の酒です。ある意味オススメ。

旭川四条駅で撮った写真はこちら。

H100は晴れたが、キハ40は曇った。無念。

キハ150

富良野線の車両で、緑と紫の塗装はラベンダーをモチーフとしている…と思われるが、石北本線などにも多少は入線するらしい。

キハ183

貫通型かつJR色でも、2023年になくなることに変わりなし。貫通型は「北斗」のイメージが個人的には強い。

さて、これらの写真は時系列順ではない。結構晴れてきた終盤の写真を出しているだけ。これよりも前に、天気関係なしに撮りたかったターゲットがあるのだ。その車両がこちら。

Royal Express

伊豆急行の車両であるが、北海道までわざわざ輸送されて運行された。クルーズトレインのようなコンセプトで、今回もツアーの企画。今回限りの思いつきかと思われたが、わざわざこのための電源車が作られたということは…?

こうしてみると、恵み野は789系やブルートレインが来なくなり、785系もエアポートとしては来なくなった千歳線よりも、旭川四条の方が今や車両の多様性が大きいかもしれない。旭川始発列車の回送なども撮れるとは…。

この撮影のあとは、旭川駅に向かい、「蜂屋」というラーメン屋でラーメンを食べる。焦がしラードが効いている色も味も濃いめの醤油ラーメンである。雪国っぽいが夏に食べるのは…うん…。

このあとは、札幌まで特急で戻る。ちなみに旭川~札幌間は特急が本に対して、普通列車が本しかないという、ある意味北海道らしい区間となっている。

この日の宿は、「快活CLUB」の鍵付完全個室であった。道中に、有名な札幌のテレビ塔と、時計台があったのでそこを巡ってから快活CLUBに行った。

快活CLUBでは明日の観光予定を調べてから寝た。

 

  • 8月15日

この日は、朝早く起きて大麻駅へ撮影に向かう。と、その前に朝のテレビ塔と時計台も見てから札幌駅へ。コインロッカーも有効活用し、大麻駅へ。

キハ183

オホーツクの写真は初めて(今までは「大雪」だった)である。そう思うと、ヘッドマークっていいよね〜って思う。ヘッドマークリバイバル版である。

789系

上が1000番台で下が0番台。0番台は北海道新幹線開業前はスーパー白鳥だった車両。簡単に廃車されないのはともかく、まさかの塗色変更すらなく走っている。

1000番台は登場時は「スーパーカムイ」だったが、今は「カムイ」として運用中である。

キハ261系

キハ201系

今回一番撮りたかった車両。気動車なのに、先述の731系とデザインも性能も同等にし、電車と気動車の併結運転を実現させた車両。

ここで、撮り鉄はおしまい。小樽・余市を観光してから帰ることに。と、札幌で小樽行エアポートに乗った時に気づく。「ラベンダー色のキハ261」が来るはずなのに、撮るのを忘れていたことに………完全にしくじってしまった……。まあ、キハ261は最近改造されたばかりだからもっと持続しそうだからいいか………。
ということで、気持ちを切り替えて小樽へ。

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途中、めちゃくちゃ海がきれいな区間があったが、この区間北海道新幹線ができたら廃線になることが決定している。いや、貨物の都合なども含めてどうするかまだ議論中ではあるのだが…。

南小樽駅で降りて、ラーメン屋に行く。ここには「ラーメンみかん」という店がある。ここは、ダウンタウン浜田が「美味しい」といっていたのだが、後日「小樽にあるラーメンオレンジっていう店が美味しかった」と、覚え間違えをしていたことが発覚した店である。そんな、ラーメンみかんの味ですか?気になりますよね?

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そりゃあもう、言葉じゃ表せない味でしたよ。

ラーメンみかんがあまりにも言葉にできなかったので、横にあった市場に行く。まあ、市場は安くてもだいたい鮮魚丸ごととかでメシになりえない代物ばっかり売っているのだが………。と思いきや、そば屋を見つけたので、そこに入る。

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そば屋ではイカゲソ天丼とそばのセットを頼む。イカゲソ天丼は、ゲソを細かく砕いたかき揚げであり、一般的なイカゲソ天とは異なる。ただ、細かく砕いてもイカの噛み応えはしっかり、イカの表面積が増えた分だけタレのしみたサクサク衣は増えるという素晴らしい料理である。イカゲソ天ってもう全部これでいいんじゃないかな。

このあと、小樽の鉄道博物館を見ることにした。

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公園の入り口には、手宮線という路線の廃線跡がある。石炭輸送に関わる貨物線である。

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転車台

入り口入ってすぐにあり、目を引く。

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ED75に始まり、キハ52、キロ28…とめちゃくちゃに並べてある車両たち。

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特急北海。

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ボタンを押すとSLが出てきて回りながら解説音声が流れるやつ

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電磁石で鉄球を引き寄せて、坂を登らせるボールコースターや、ロケットの解剖図など、鉄道関係ない展示もあり、子供たちの遊び場になっている。

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博物館の全景。

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電車の本数がないので、バスに乗って余市まで向かう。ここにはウィスキー工場があり、展示や飲み比べを行っているという。そこで、行ってみると警備員がおり、コロナ禍なので予約した人以外入れなくなっていた。リサーチ不足であった。ただ、裏から回り込めば、レストランがあるらしい!よし、行こう!と思ったが、ちょうど裏から回り込んでいる間にラストオーダーを迎える。全然上手くいかない。と思ったが、ウィスキーミュージアムだけは開いていたのでそこに行く。いろいろ展示が書いてあったのだが、序盤にウィスキー飲み比べがあるので、全然覚えていない。ウィスキーって原液だとあんなに樽の木の匂いするんですね。

このあとは、ウィスキーを購入した。その後、道の駅「スペースよいち」に行ってみたが、大した道の駅ではなかった。ここでじゃがポックルを購入し、エアポートのuシート内で飲み食いした。

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途中、発寒駅で降りる。ここで、北海道の名物である回転寿司を楽しむことに。超美食鮨処なごやか亭に行く。寿司屋の名前に「超」が入るのって、こち亀の超神田寿司以外であるんですね。イオンの中にある店だったが、大盛況であり、実際非常に美味しかった。

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バカでかいホタテを筆頭に、マグロやら何やらいただいた。いぶりがっこクリームチーズ細巻きなんかまで美味しかった。値段で言うと、スシロー感覚で頼むと破産するが、満足感は抜群だ。

このあと、新千歳空港でお土産を買ってから飛行機で帰還した。

 

 

 

 

……………そういえば、国鉄色のキハ183、グリーン車だけだったな…………。

(おしまい)

*1:6時20分に成田空港に着くだけなら可能だがチェックインはできない