年末年始のネタ番組で記録したいネタ20選

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

去年も行なったこの記事だが、だいぶ記録したくなるネタが増えた。この最大の原因はおそらく、ネタ番組の慢性的な増加にあると思う。2012-2014あたり本当に酷かったんだから!オンバト+まで終わったらもう見るネタ番組ねえ〜!!!!!って時間を過ごしに過ごしたから!!!!!そんなわけで今年の年末年始の記録したいネタです。ドーンと、20個一気にどうぞ。

 

 

 

スマートフォンデュより。「一見、平凡な小学生が自分の影(シャドウ)を操り、闘う」という設定のコント…というよりは、バトルアニメの再現。

演出・創作できる映像の自由度は、当然コントよりアニメの方が格段に上である。それなのに、全身黒のタイツをかぶって、村上演じる少年のそばで横になり、「影(シャドウ)」を演じる野田クリスタルの姿には笑わざるをえない。後半のバトルシーンも秀逸。「初めはない敵の異能に翻弄されながらも、敵の異能を逆手に取る方法を見つけて勝利」というセオリー通りの展開を、「影遣いの荒いやつだ…」「死ぬかも知れねえぞ…」などの妙にリアルなセリフを細かく入れつつ、なぞっているだけなのにめちゃくちゃ面白い。どういうアニメなのかをコントを見る側に想像させていくことが笑いに直結する秀作だ。秀作だけど、「ルミネで3回やって合計0ウケ」なのも分からなくはない。

 

  • 金属バット「漫才師」

スマートフォンデュより。「漫才師は立ち仕事だから腰いわしてしまう」と主張する小林。さらに、コント師や落語家は楽をしているとまで言いだし…。

筋道の立っているはずの主張が、筋道に沿ってどんどん変なところへ行ってしまうタイプのネタ。そして、根本的な主張の一つである「落語家は座り仕事」から始まる落語家への悪口、これが筋道立ちまくっているのが本当にすごい。ネタとしての凄さや、「2丁のピストルみたいになってた」に代表される随所のワードの強さ、落語家やコント師の悪口言いまくることくらい許されてしまう二人の風貌やキャラクター、そして「いわすかい!」の絶妙な言い方や「ワーキャー系漫才師やからな」だけで笑いを取ってしまう自らの客観視ぶり、なども素晴らしいが、一番素晴らしいのはこのネタを「M-1決勝でかける予定だった」と言ってくれたことである。ここでかける予定だったネタ、ということは実際に今年のM-1にはかけないんだろうし、そもそも本当に去年のM-1決勝でこれをやるつもりだったかもわからないが、とにかく「このネタが志らくに審査されていたかもしれない」という夢を見させてもらえたのは事実。サンタクロースもいると思っていた方がいいから…(こち亀79巻白鬚橋の思い出の巻より)

 

キングオブコント2018優勝者のハナコが検索ちゃんで披露したネタ。あまりにも通路が狭いため、コインランドリーを使われると移動もできない…が、その状況を逆手にとって遊びだして…。

キングオブコント優勝後、多くのネタ番組に出ている彼らは、それぞれのネタ番組でネタを変えている、という特徴がある。その時点で凄いことなのだが、このネタでは特に「秋山が老人キャラでボケ」という異色作になっている。

もちろん、登場人物設定のみが異色なのではなく、「システマティックな動き主体」という点でも異色作。狭いコインランドリーで洗濯機に服を入れる動きを避けるゲーム、なんて設定どうやったら思いつくんだ。クリア方法確立→2人目登場→ランダムな動き、とシステマムを軸に綺麗に展開していくハナコらしさもあっていいネタだった。

 

  • 友近「大阪ブロードウェイ」

検索ちゃんより。タイトル通り、ブロードウェイ風に大阪の光景(?)を演じていくネタ。

これまで、様々な人物の形態模写コントを演じてきた友近だが、今回のネタに出てくる大阪あるあるは、かなり弱い。大阪というかなりあるあるネタがこすられたお題に対して、特にかなりこすられた部分のあるあるしか出てこないのだ。そこにブロードウェイの要素を重ねても、正直笑えない…はずだった。

しかし、このネタは、友近が好き放題やっているから、という一点のみで笑ってしまう。ガキ使の飲み屋の件なんかを見てもわかるように、元々意外とアナーキーな芸風だった友近だが、とうとう「わけわからないことを好き放題やっている」というだけでもう面白いという領域に達したらしい。個人的には自身の歴史、いや、自身が友近を見る目の歴史の一大転換点となった記念すべきコントだ。

こんなネタを年に一度の特番にかけれる、というのが凄い………何も考えていないだけかもしれないけど。

 

  • ハライチ岩井「やめちまえよ」

マジ歌選手権より。去年同様、「腐り芸人」となったハライチ岩井が、その腐りぶりを歌にする。

2018年、ゴッドタン通常会にそこそこの頻度で「腐り芸人」として呼ばれがちだったハライチ岩井。そしてマジ歌選手権に連投って、そんなに新しい腐り方があるのか?と思いつつ見ると、序盤は曲名の通り「やめちまえよ」を軸に、歌う前にも言っていた芸人の悪口。この段階で悪口を歌うのは岩井だが、名指しするのは澤部という構成。曲が進むと、武智インスタライブ騒動を前振りに、「新しい価値観を発掘する賞レース上手さを競うだけならやめちまえよ」と、素面でM-1グランプリを批判する恐ろしさ。何が恐ろしいって2018年からハライチは本当にM-1不参加を決め込んだことだ。そして、1番サビでは、岩井自身がいるお笑い界を批判し、少しずつ矛先が自身へ向く…。このスムーズに着実に「自壊」という末路へ向かうのが非常に巧み。しかも、自壊は末路であってオチではない。岩井は自身の真逆の姿に変貌し、それに伴い澤部の方が悪意を剥き出しにする。

ハライチ岩井は「腐り芸人」という狭い設定の中でも、構成、掘り下げによって新しいものをまだまだ作れるんだぞ、という気概を感じさせた一曲だ。

 

  • 雷鳴「乳首の剣で乳首を刺すゲーム」

第29回オールザッツ漫才より。余談だが、オールザッツ漫才は関西ローカルの特番。かつては、関西以外の民は違法アップロードか関西の知り合いからテープをもらうことでしか、見ることを許されなかったネタ番組であり、関東のお笑いファンはなんとしても見よう見ようとした番組。だが、今回、満を持してTVerなどで合法アップロード。大変ありがたい。ただ、ネタ番組としては1分尺だし、関西ローカルの深夜番組だし、でいい意味でも悪い意味でも粗めのネタが多く、ここに書くようなネタはないかな…と油断していたら、ありましたよ!オールザッツっぽい粗さを持ちながら、しっかり芯も通ったバケモノみたいなネタが!

で、そのコントのタイトルが「乳首の剣で乳首を刺すゲーム」。2700の「キリンスマッシュ」やバンビーノの「ハグゲッター」などを彷彿とさせる、ルール通りゲームが進むコントだ。1分尺ながら、「乳首の剣で乳首を刺す」という気の違っているのに、単純明快なルール設定。ステージごとに動きを変える、というルールの追加をわかりやすく提示したセカンドステージ。攻略法は無駄にパズルゲーム的な知的さを匂わせているのに、「乳首の剣で乳首を刺す」という行動がその匂いを搔き消すファイナルステージ。と、アホらしさの中に手堅い構成が光るサマそのものがアホらしい。素人審査のオールザッツでは相当低い点を叩き出していたが、2014以前のキングオブコント決勝だったら高得点ついたんじゃないだろうか?

余談だが、即完コピしたフジモン、言い方が似せられるのはまだしも、声までソックリで、パクリ芸じゃなくてモノマネとして完成度高いのは何なんだ。

 

  • 学天即「SNS

第29回オールザッツ漫才より。1分尺ではあるが、四条の一言に対して、ハキハキと捲し立てていく奥田のツッコミに圧巻されるという、THE MANZAIで2度も決勝進出を果たし、ABCグランプリで準優勝もした彼らの持ち味がきちんと出たいつも通りの漫才………な、わけがない。何せ四条の1個目のボケが「楽屋ニュース出たかったなあ」だ。その後も、「(インスタライブとか)その辺のことをたやすくイジることで攻めたネタみたいなフリすんな」、「キンコン西野の本読んだんか?生身の人間が読むな、あれは。劇薬や!」と、関西よしもと内輪ネタの波状攻撃。ただし、設定の軸を「SNS」にすることで「たまたまそういう話の流れに行ってしまっただけ」という構造なのがまた小賢しい。そういう意味では「何がいい波乗ってんね〜、や。ほぼ野球拳や!」と「ちょっとエロいダンサーの方がフォロワー多いぞ!」は、いいツッコミだった。

 

  • メンバー「リズム漫才」

第29回オールザッツ漫才より。こちらも、先述の学天即のネタ同様、いつもの彼らの芸風に、「宮川大助・花子」という関西の師匠イジリのエッセンスが入ったネタ。

師匠のネタをパクったりエピソードを使ったりではなく、出囃子を引用するっていうのが彼らにしかできないネタって感じがしていいよね。学天即と異なり、本ネタもガッツリ宮川大助・花子だったのも、オールザッツ専用っていうプレミア感があっていい。

 

  • 友近「共感バスターNNR」「おきばりやすこ」

「共感バスターNNR」はネタパレ元日スペシャルで披露されたネタ。ただし、初見は、有吉の壁での、安直な流行語を作るという趣旨のエンタの神様イジリコーナーで見たネタ。ちなみにTT兄弟もこのコーナー初出ですからね。

そんなエンタイジリネタを見て、何が驚いたって他局でありながら音楽、ネタ開始時の銅鑼と演出の再現度が曲の壁を超えて、完成度が有吉の壁越えをしていたこと。ネタの中身も「あるある」と「ナシナシ」を混在させやすいキャラクター設定をいいことに、あるあるとナシナシを混在させ、あるある自体も「電車を乗り間違える」という粗さ。さらに、「フリーアナウンサーの福澤さん」なんて単語が出てくる日には、もう、東京03アンジャッシュサンドウィッチマンしか面白くなかった末期のエンタを思い出さざるをえない。そういうネタの時に笑っている陣内智則を抜くな!やめて差し上げろ!

さて、2019年年始も、有吉の壁が放送され、エンタ芸人イジリコーナーも無事放送。その時の友近の新キャラが「おきばりやすこ」である。共感バスターNNRはわざとらしい言い方とリズミカルなブリッジで強めに笑いどころを強調するタイプのエンタ芸人を演じていたが、おきばりやすこでは「素人すぎる、純度100%悪い意味でユルすぎる話術の話」を強引に「リズム感のないブリッジ」で落とすという、まさに末期の芸人と言わざるをえない末期エンタ芸人を模倣。友近の確かな人間観察眼と、その昔毎週のようにエンタの神様に出ていたという事実が、こんなものを生み出してしまうとは…。

 

 

  • クロコップ「ヌンチャク部長」

大勢の悪者の手によって監禁された男性。そこに部長がヌンチャクを持って、助けにやってきて…。

「空手家の子」というリズムネタで、おもしろ荘優勝を果たした彼らは、にちようチャップリンでも「フードファイター」や「打ち水ばあさん」など、日常生活を基盤としたコントにリズムネタ要素を色濃く入れたネタを得意としているリズム系芸人だ。

そんな彼らのネタは「忘年会の余興でヌンチャクやっていた部長が、忘年会の時よりヌンチャク捌きが上手くなっている」というかなり良い設定。このあとは、リズムネタとは言えないが、音とツッコミで状況を理解させていく構成・手腕は彼ららしい。音で状況を想像つけさせてからツッコミが来るまでの間が絶妙だし、メガネの件なんかも良かった。意外と勝ちあがらなかったけど、良いネタだと思うんだよなあ…。

 

  • 永野「カウントダウンライブ」

ネタパレ元旦スペシャルより。お台場でカウントダウンライブをする歌手、しかし、関係者席にはクワバタオハラが…。

クワバタオハラがおったらそこはもう大阪や」という、フレーズがボケのほとんどを占めるコント。そのため、先述のフレーズが笑えないと、笑えるところはない。クワバタオハラ、というチョイスが絶妙だと個人的に思うのだが。結構感覚的、感性によるところが大きいネタで、みんながみんな笑うネタではないと思う。TLの一部では大流行りしたけど。

「あの2人は来ているか!?」というテロップでCMに行く引っ張り方が凄い。視聴者全員が通常回かお笑い向上委員会を見ている前提に立っているスーパー内輪テロップだ。

 

  • バイきんぐ「クビ」

ドリーム東西ネタ合戦より。「昨日クビにしたはずの社員がしれっと出社している…。」という、近年のバイきんぐにありがちな、あたおか設定のコント。

シンプルな設定によって、驚異の速さで掴んだあとは西村の奇人ぶりが全面に出るばかり…かと思いきや、ある日の件を境に小峠側も奇人に堕ちていき最終的には「世にも奇妙な物語」のような、カオスな境地に…。小峠が奇人になるきっかけに妙なリアリティがあるのも恐い。

 

関西から引っ越してきた転校生の中森くん。彼に言いたいことがあるようで…。

こういう、ステレオタイプな関西をバカにしたネタというのはそれこそ先述の友近のネタであるし、面白くない関西人にメスを入れたものも中山功太の「DJモンブラン」というネタがある。

しかし、このネタが物議を醸す面白さを持っているのはその構図だ。以前、オモクリ監督という番組で、堂島孝平という歌手が尖ってる歌手をイジった感じの映像を作った時、伊集院光が「こういうのって歌手がやるからいいけど、芸人がやるとブラックジョークっぽくなる」とコメントしていた。オモクリ監督にレギュラー出演していたバカリズムもこのコメントを聞いていたはずなのだが、数年前の東西ネタ合戦では普通に嫌な女子を演じるネタをやるし、今回も九州出身の立場から関西人にメスを入れて刺し続けるネタをやるしで、なかなかどうかしている。「場を回し出すでしょう?あれはもう侵略行為だよ」「被害者意識を持っているようだけど」など、中森くんのディティールの中にバカリズムっぽい言い回しが入ってくるのも良いが、関西人をずーっと標準語でとうとうと諭す構図が妙な味わいだった。

あと、ネタ中に「関西人全体じゃなくて中森くんが面白くない」っていう言及があったけど、逆に関東人にも中森くんみたいな人はいます。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。マンション火災で住人を助けている男。しかし、その男こそが火災の原因で…?

キングオブコント2018の幻の2本目として、彼らの公式チャンネルにUPされたネタの、(恐らく)キングオブコント用のバージョン。「ヒーローっぽい奴が火災の原因」という1回目のバラしは彼らにしてはややベタだが、そのあと、ヒーローの行動に説明がついてしまう2回目のバラしが本当にブラックで面白い!ブラックだから面白いんじゃなくて、ちゃんとめちゃくちゃ面白いネタ。行動に説明がつかないのが面白いのではなく、行動に説明がつくから面白いというのも珍しい。「死ぬとこだっただろ!」は腹抱えて笑ったなあ。Youtube版と比較すると、スプリンクラーの件全カットは少しばかり残念だが、大きなボケを概ね残しながら、構成の無理が皆無という編集の手腕もわかる。

オチのセリフが表すように、ずーっと法の外で暴れている感覚が素晴らしいし、Youtubeで見たネタだけど家のTVで家族の前で流れると改めてヒヤヒヤしますね。結果家族も笑ってたけど。

それにしても元日の地上波からコンプライアンスのカケラもないネタを流すTBSは素晴らしいテレビ局ですね。こういうテレビ局が練馬か豊島辺りの遊園地に芸人を幽閉するような問題を起こすんだと思います。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。松本人志曰く、収録日は12月15日。

このネタ自体はオーソドックスな「万引き犯を捕まえる万引きGメン」の漫才コントであり、彼らの旧作かつ代表作だが、「炙りサーモン」「久保田メンバー」というツカミを筆頭に、「おばちゃんに引っかからんでええねん!」「もう絶対に動画配信しないでくださいね」と、ネットをザワつかせている今しかできないネタに仕上がっている。ここぞとばかりに村田の口数が増えているのがまた、笑ってしまう。

本ネタは万引きGメンや店内放送をスラスラ喋れる久保田の器用ぶりを活かしながら、時間差でツッコミを入れる村田の巧さも光った良作。「ぶんこす」の件が大好き。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。部下である豊本のミスを庇った角田。豊本は庇われたのをいいことに能天気で…。

東京03特有のやや長めのフリの後に、サラッと入る豊本の一言。このサラッとぶりが素晴らしく、最初は「遭難」や「友人の家」を彷彿とさせる豊本が主役のネタ…かと思いきや、飯塚の暴力を経て、角田と飯塚の掛け合いにバトンタッチ。「本当に僕が悪いみたいに言ってくるんですよ」「庇うのがメインじゃないんですよ〜!」「ちゃんと憧れろ!」と言ったセリフ回しは本当に角田らしい。が、そこで終わらずもう一回豊本のターン!このバトンタッチがずっと綺麗。そしてあのオチ。3人とも本音出し過ぎだろ!

東京03は未だに成長し続けている!見るたびに言ってんな!見るたびに東京03は成長しているからな!

 

ドリーム東西ネタ合戦より。山内がエピソードトークUFJUSJと言い間違えたのを、頑なに認めない…。

なお、2-3年前のM-1敗者復活戦や今年のM-1の準々決勝でかけていたネタでもある。それをこういうところで使ってしまうということは、やはり今年のM-1は出ないのか、はたまた新ネタを引っさげてやってくるのか。

ミクロかつベタすぎる設定で、技術と「何か喋れや!」や「100万円」などのボケを挟み込んでいくことで4-5分繋いでしまう漫才だ。特に、キングオブコント優勝後の彼らの漫才の話術の進化はめざましい。2-3年前の敗者復活戦で見た時とは全く別のネタに見えるほどだ。

それでいて、右肩上がりに盛り上がり、最後は何度聞いてもわからない謎の文章に着陸するという構成まで見事なのが本当に凄い。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。鈴木一郎、二宮和也林家三平が揃うと土の中から加藤一二三が出てくる…らしい。

彼らがM-1で2本目にやろうとしていたネタ。「合体」という言葉は出てこないが、ミッツマングローブ道場六三郎が積み上がっていく構成はナカジマックスと変わらない一方で、「土の中から出てくる」という設定がカオスを増大させている。布川の言動もまた魅力的。最初の「理に適ってんねえ〜!」に始まり、「〜って言ってる人になっちゃったよ!」ヒフミッツマングローブらの存在を何気なく否定していたり、最終的に土の中から出てきた加藤ミリヤをもう一回戻す、という設定に沿ったボケまでかましている。

ネタ自体もいいのだが、このネタが多くの芸人の前でドカウケしていたのもいい。特に和牛、博多華丸・大吉という正統派な印象のある西の漫才師が大笑いしていたのが印象的だった。

 

有吉の壁より。ただ、有吉のお饅頭がもらえる演芸会で本ネタとして見たのが初見。「浮気している男が隠れるためにクローゼットに入ったところ、浮気男を懲らしめるための空間に迷い込む」という設定が噛めば噛むほど味の出るコントだ。以降は有吉のお饅頭がもらえる演芸会で見た時の感想。

「不倫男がクローゼットに隠れる」という、ありがちな設定をかますことでファンタジーな設定なのに、けして難解ではないコントに仕上げるバランスがとにかく良すぎ。後半は大喜利の羅列だが、大喜利の回答と鈴木もぐら演じるキャラクターの完成度が高すぎて、一切こちらをガックリさせない。オチのperfumeも、今まで見てきたperfumeネタで一番笑った。

 

(おしまい)

ネギ焼きに関するあれこれ

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お好み焼き粉に
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水をジャバっと
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混ぜーの
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ネギ入れーの
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生卵入れーの

 

混ぜーの焼きーの

 

 

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ネギ焼きじゃああああ!!!!

 

 

あ、どうも、こんばんは、オルソンです。

 

最近初めて食べたんですけど、ねぎ焼きってめちゃくちゃ美味くないですか?ネギをお好み焼きの生地に入れると生ネギのシャキシャキ感と加熱したネギの甘みを両立できるってことを発見した人、ノーベル賞グッドデザイン賞モンドセレクション金賞か、とにかくそういうのもらってるに違いないと思います。

そんな、ネギ焼きについて様々な具を入れてみたり、時にはネギを抜いてみたり、様々なネギ焼きの新提案をする。一つ一つ見ていただきたい。

 

  • ポン酢を先に入れる

ネギ焼きの魅力といえば、外がカリッと中はフワッとした生地も大事、なはずなのだがポン酢をかけてしまうと、生地がポン酢を吸い、カリッと感が失われてしまう。これを解決するために…

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焼く前の生地にポン酢をシューッ!

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超エキサイティン!!!(混ぜて焼いたものがこちらになります。見た目はあまり変わりませんね)

実際食べてみると、混ぜても均一にはなっていなかったようで…また、焼くことによって柑橘の匂いが変な感じになっていた部分もあり…オススメはできない。多少のカリカリを犠牲にしてでもポン酢は後からかけた方がいい。

 

  • つぼ漬け

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つぼ漬けは上写真のようなよくあるポリポリ系の漬物。コイツに塩気と食感の同時担当を狙う!!!
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焼き上がりがこちら。つぼ漬けがしょっぱいので、あえて何もかけないし、つぼ漬けは食感がナイスなのであえてネギも入れない。

一口食べた感想は「う、美味い…」だったが、食べ進めるとしょっぱくなってくる…。ただつぼ漬けを減らすと食感も減るし、食感を増強しようとすると今度はしょっぱさも増強される。なかなか難しい…が、ネギと合いそうなので原点に立ち返ってネギと一緒に焼き上げるのがいいだろう、多分。

 

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上写真を見て「グロ?何かの臓器?」と思った方、正解。イカの塩辛を入れたぞおおおお!!!こちらもイカの食感と塩辛の塩気で、ネギやポン酢なんかいなくても美味しくなる計算である。

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完成品がこちら、きちんと裏返せていればもっとちゃんと塩辛を隠せたはずだった…。

まず、食感がね、イカってね加熱すると柔らかくなるのね、なので生イカの食感の良さがすっ飛んで、しかもこの塩辛結構イカが細切れだからボロボロと崩れて終わっちゃったというね。そんでもっと問題なのは味というか匂いね。完全に焼けたタイヤの匂い。え?俺、生地に細切れのタイヤ入れて焼いた?でもそれだったら焼いても硬いからボロボロとは崩れないか、てことはもしかして東武線?8000系?昔の野田線?急にタイムスリップした?ってなっちゃった。それくらいゴムを焼いた匂いが凄い上に、食べるとその匂いを裏切らない味がする。東武8000系が好きすぎて東武8000系を食べたい人にはオススメ。それ以外にこんなものをオススメできる層はない。

 

 

  • アボカド

アボカド、その独特の食感は唯一無二、しかも一個100円程度と案外安いのをいいことにこういう記事では結構登板させがち。皮も見た目ほど厳重じゃないぞ!

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アボカドを粗く乱切りしてネギとともにぶち込んで
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少し焼き過ぎる。アボカドは森のバターって言われるくらい油分が多いからかな!とテキトーな言い訳をかまして、完成。これにわさび醤油をかけていただく。

うん、そこそこ美味しい。けどなあ、アボカドと生地の食感が似通ってるが故のシナジーのなさ。ネギとアボカドは対極の食感でシナジー発揮するし、味も美味いんだけどな…。ネギ焼きに入れる場合はアボカドをもっとペーストにしてから生地に入れるっていう山芋パターンの方が上手くいくのかもしれない。追加検証はしないけど。

 

  • チョコバナナ

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次はチョコバナナ、だんだん仕事が粗くなっているので、いきなり完成品からスタート。ちなみにレシピは砕いた板チョコと輪切りバナナを生地に入れただけ。ネギ?入れるわけねえだろ。

一見するとクレープのようにも見えるが、その味はクレープそのもの。蒸し焼きになったバナナは甘みが増すのでその点はクレープよりも上。お好み焼き粉には出汁がはいっているのでは?という問題点もチョコをそこそこの量入れれば結構簡単に誤魔化せる。…あれ?これ新しいホットケーキ作っちゃったのでは?

 

しらす干し、小魚であるがゆえに丸ごと食べられるため栄養価が高く、味もしっかり味わえる。

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これが生地、まあ想像通りよね。

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焼き上がりがこちら。しらす干しがあらかた埋まっているのでよーく見ないと普通のねぎ焼きと区別がつかない。

味は…なぜか物足りない。普通のネギ焼きよりしらす干しが入った分アップグレードされているはずなのだが、なまじしらす干しが入った結果「コクが足りねえ」「カルシウムの味しかしなくね?と思うようになってしまう。人は一つ欲望が叶うとまた別の欲が出る、という教訓を教えてくれたのはしらす干しだった。ありがとう、しらす干し!

 

  • ナス

独特の食感が特徴で、天ぷら、漬物、味噌汁など幅広い用途で使われる個性派野菜。ナスのゴキュゴキュ感っていいよね。というかナスの食感以外にゴキュゴキュの用法なんかないよね。みんなの説に投稿してみようかな。

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生地はこんな感じ。
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焼き上がりがこちら。キッシュみたいになったね。

味は…なんと…ナスが生!!!!オイ!!!!もっといい感じの蒸し焼きができると思ったのに!!!!生地はちゃんと焼けてるのに!!!!何で??????どこで計算間違えた?????というわけでナスは普通に炒めるかレンジでチンしましょう。残念。

 

  • しいたけ

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続いても焼いたら食感バツグンでおなじみの椎茸。食感を活かすためにあえて丸ごと入れ、ネギは入れないぞ!
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完成品がこちら。怪物ジャイアントオクトパスの足みたいですね。怪物ジャイアントオクトパスってなんだよ。

味は…なんと…椎茸が生!!!!オイ!!!!もっといい感じの蒸し焼きができると思ったのに!!!!生地はちゃんと焼けてるのに!!!!何で??????どこで計算間違えた?????というわけで椎茸はお好み焼きに入れないか、どうしても入れたければ薄切りにして入れましょう、残念。

 

 

  • 生ハム

塩気と肉の旨味溢るる生ハム。「生」ハムをあえて加熱したぞ!

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生地はこんな感じ。
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焼き上がり。生ハムは埋まってしまってよく見えないね。味は、脂が腑抜けて食感も皆無になり、ただただしょっぱい布になった生ハムが嫌な感じ。布よりは格段に噛み切りやすいので、食べれなくはない。食べれなくはないが、食べれなくはないだけ。あとしょっぱい。

 

  • 塩昆布

塩味と昆布の旨味のコラボレーション、キャベツにかけるだけで鳥貴族のおかわり自由おつまみになることで有名な塩昆布をネギ焼きに投入。

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生地はこんな感じ。「薄味よりは…」と思って小袋丸々1袋入れたら床屋の床みたいになっちゃった。
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焼き上がりはこんな感じ。ちょこちょこ毛が漏れてますね。味は…旨い、んだけど塩昆布入れすぎた〜!!!これを元にご飯とか進んじゃうから!これ丸々一枚食べたら生活習慣病になるから!結果食べたけど!

 

  • チーズ

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最後の最後で、置きに行きまくった「とろけるチーズ」。忘れてる人の方が多そうだけど、ネギ焼き特集なのでネギも入れております。
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焼き上がりはこちら。見た目は一切の変化ナシ。しかし、食べると生地がねっとりと伸びる伸びる。

 

結論:お好み焼き・ネギ焼きに入れる具は細かく切ろう!

エンドレスエイト全話感想文

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

あいも変わらず、GYAO!を見ている。毎週見るバラエティは決まっている*1として、あとは無料配信されているアニメで面白そうなのを見るという乞食生活をしている。12月になり、多忙になったのでGYAO!を見る時間はないかと思いきや、12月からギガモンスター契約となり、電車の中でも、一人飯でも、向かいのホーム、路地裏の窓、交差点でも夢の中でも、通信制限を恐れることなくGYAO!を見れるようになったため、GYAO!を見る時間にさしたる変化はなし。こんなとこにWi-fiがあるはずもないのに動画をガンガン見るギガモンスターと化している。

そんななかで、GYAO!で無料配信されていたのが「涼宮ハルヒの憂鬱(2009年放送版)」。2009年か。この時の自分は変な尖り方していたのでアニメなんか全く見なかった。レッドシアターとかリンカーンとか見てた。しゃべくり007も見てたかな。しゃべくり007は何であんな番組になっちまったんだ。…そんなわけで、GYAO!でアニメも見てきたことだし、アニメを全く見なかった2009年の自分でさえ、タイトルくらい聞いたことあったし、何なら涼宮ハルヒの顔と名前が一致していた(こういう人間がゼルダの伝説の主人公を「ゼルダ」と言い出す)し、まあ「ベタに見ておかなアカンやろ」ということで古典文学でも見る気分で見ることにした。「よくもまあ、こんなどうかしてる設定のアニメがちゃんと売れたものだ」と妙な感心をしながら見進めていると、「第13話エンドレスエイト」の配信情報が。「これか〜〜〜〜!!!!!」と思いながら、エンドレスエイトも見進めた。というわけで、前置きが長くなりすぎて食べログのレビューだったらめちゃくちゃイラつかれてる頃だが、この記事ではエンドレスエイトの全話感想文を書くぞ〜!!!!!ウオーーーーーー!!!!!

 

以下、シャレにならないくらいエンドレスエイトのネタバレしているので、嫌な人はさっさとブラウザバックしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応、もう一回警告しておくけど、この下はエンドレスエイト全話ネタバレだよ?大丈夫?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SOS団の夏休み回。応援する高校が出てるでもなくダラーっと甲子園がただ点いてるだけというあるあるな始まり方から、プール、昆虫採集、天体観測、と様々な夏らしいイベントを切り取ったサマは典型的な日常系アニメといった感じのユルさがあって良い。ハルヒがプールを上がってくる時のアングルなんかはちょっとあざといが、アニメっぽいといえばアニメっぽい。ユルい日常の空気に際立つハルヒの狂人性とそれを受け止めるキョンのツッコミのワードも好調。「飛び込み禁止の文字が読めんのか」「ゲロゲーロ」「どんだけ奥ゆかしいんだ、お前の脳内火星人は」。個人的に好きだったのはセミ捕りの件。「待てよ!美談っぽく言ってるが…勝手に一方的に捕まえただけでは…」…うーんこの、ハルヒナチュラルな狂気、沁みるね。

 

ループが発覚する回。前半結構ゆっくりフっているが、わかりやすく演出したり、切り取り方を変えたりして、再放送と誤認させずに不穏な空気を煽っている。「安眠を奪ったのは一本の電話だった」と、よく聞くとハルヒからではないことを何気なく伝えるセリフ回しも絶妙だ。

ループがわかるきっかけとなるみくる、ループを記録できている長門、という展開も、設定の地盤があるからこそ自然で、大袈裟に言えば伏線回収のような美しさがある。ループが発覚してからの展開もスマート。「15000回ということは594年…それをずっと記憶しているってどんな気持ちで過ごしていたんだ…?」、「どうせ時間が戻るなら宿題なんかやっても無駄だ」…延々とディティールとしての心境が掘り下げられるだけの時間がどこまでも美しい。

 

また、甲子園をダラーっと見る件から始まる日常パートは視聴者にとって「ループしてることがわかった上で見れる回」となっている。そうなると前話や前々話にあったセリフの一部の意味合いが変わってくることに気づく。「涼宮さんも結構常識的な楽しみ方を身に付けるようになった」は分かりやすすぎるとして、「(長門には)何となくお世話になっている気がするから…」なんかは本当に綺麗。………綺麗なんだけど、さすがに見せ方が冗長過ぎやしないか?今年のキングオブコントで、マヂカルラブリータイムリープのコントをした時、審査員のバナナマン設楽が「ループものってダレがちなんだけど、コンパクトに纏めててすごい」みたいなこと言っていたんだけど、これを見るとマヂカルラブリーの凄さを身をもって思い知らされますね。

 

「俺とは縁もゆかりもない県同士の試合を何となく眺めていると、何となくだが、ハルヒが騒ぎ出しそうな、そんな予感がした」、タイムリープっぽいツカミの曲げ方がわかりやすい。…今更分かりやすく示す必要はないはずなのだが。

BGMの演出が重ため、雲の向こう約束の場所ばりに飛行機を推してくる、などややエポックメイキングな回。この異質さが、「ループしてるようで少し違う」という差を分かりやすくしている気がする。この回は特に服装が妙だったような。上手く言い表せないんだけど、あまり着ないし、着てる人もそんなには見たことない感じの。あと、ハルヒキョンにたこ焼きをあげる位置も違ってたなこの回。

また、浴衣を買いに行く件などがバッサリカットを食らっているなど、序盤のパートはある程度高速化してある…が、ループ発覚後の流れは速くなってないし、というかトータルの尺が変わるはずもないし、それでいて何かが進展するわけでもない。しろよ。前話での、マヂカルラブリーのコントで「ループしてない!?(中略)こんなとこじゃなくない!?」ってセリフがあるけど、エンドレスエイトも大概ここじゃないからな。

 

前話のようなサクサク編集カットではなく、1話のような丁寧な描写に原点回帰。なぜだ。…みくるが未来に帰れないという悲壮感を最終日に際立たせることには成功していたような気はするが。プロットでの差別化が弱いのを飛び込みの時の水中目線や長門越しの「何でも言うこと聞くから…」などカメラワークで補おうとしている回。飛び込みシーンなんか、天下の京アニといえど、このカメラワークで書こうと思うのは、後にも先にもこのアニメくらいでしかないのでは(超適当)。

前話との変化といえば、セミ捕りの時のハルヒの服装が完全にスーパーヒトシ君だったことと、なぜかループの計算過程が出てきたことくらいしか面白みがない。

あと、キョンのツッコミも変化しているんだよな。同じ展開に対して多様なツッコミを見せるというのはジグザグジギーのコントを彷彿とさせるが、23分×8話=184分≒3時間も、ジグザグジギー宮澤が「喫茶店」とか「池田勝」とか言っていたらお互い何らかの病気になると思うので、そう考えるとエンドレスエイトって半端ないと思う。見る側への配慮ゼロやもん。そんなんでけへんやん普通。見る側への配慮ゼロなんやったら先言っといてくれよ。

終盤が妙に冗長なのもこの回の特徴。ハルヒが店を出る件の繰り返しは、GYAO!がバグったのかと思ったぞ。ループの中でループすんな。

 

またしても、甲子園をダラーっと見るところから始まり、オープニングはSuper Driver。普通にこの曲嫌いになるぞ。あと甲子園も。そういえば、これ配信で前知識ありかつある程度まとめて見ているからまだマシなだけで、自分が好きなアニメが突然こうなって、終わりも見えないとなったら普通に地獄すぎますね。そんなことになっていたら、市民プールの塩素の匂いも、盆踊りの屋台特有のぼったくりなお面もめちゃめちゃ嫌いになるし、乗ったタクシーの運転手が道をカーナビに頼っていたらすっげえ不安になるし、カエルの着ぐるみがビラ配りしてるのを見たらボッコボコにする社会不適合者に育っていたまであるな。そう考えると、こんなにも教育上良くないアニメなんか他にないですよ。

市民プール行くキョンの服、ガリガリガリクソンみたい、縁日に行くキョンの服は完全にΣ。服装をイジるくらいでしか遊べないんだ、このエンドレスサマーでは。あとは、プールでみくるが重傷を負う回だったな、うん。

演出面では、セリフと映像が噛み合っておらず、セリフに必要なはずの映像が一部歯抜けているという初見を前提としていない独特の巻き方をする回。「同じようなシーンばっかり見せてもしょーがない」ということにやっと気づいたんだろうか?もっと早く気づけ。企画会議の段階で気づけ。

あ、ただ、天体観測と8月30日の喫茶店の間のイベント消化の畳み掛け方は8回の中で一番好き。

 

当然だが、この回もダラーっと甲子園を見ているとハルヒから電話が来てSuper Driver。7回も同じ内容のアニメを流すことを当然と呼ぶのは我ながらどうかしてるとは思う。何が「Day by day うんざりだよね」だ、それはこっちのセリフだ。何が「あれもこれも未体験」だ、アメリカのコメディの「オーマイガー」みてえな動きしやがって。確かに8週連続同じアニメ放送はお互い未体験だろうけど!というか、声優にとっても未体験だろうな。台本見て度肝抜かれただろうな。だって8話だいたい同じ台本だもん。でも、映像はちょこちょこ変わってるので、レコーディングは逐一しているんだろうな。頭おかしくならないのかな。演出とか作画とかも。でも、声優はセリフ合わせが超楽だったかもしれないな。お前らの夏休みでもあったんかい。

本編は、なんとまあお変わりなく。変われよ。ただ、ハルヒらが浴衣を買いに行く店の向かいの服屋の名前がENDLESS。うるせえよ。3〜4回目くらいだったらウケるかもわからんけど、7回もループ見せられたところでそのボケがウケると思うなよ。「放送禁止みたいですね」とか死んでも言わねえからな。「しじんの村の看板が最後のシーンだけ傾いてるって奴みたいで面白いですね。」とか絶対言わねえからな。

演出は、Ⅳ以来の重ため回。なのだが、盆踊り後の花火自体は尋常じゃなくはっちゃけてる回。演出と登場人物の行動がこんなに噛み合わないことあるかね。

 

プロットは相変わらず相変わらずアンド相変わらずだが、「聞きたくはないが」、「控えおろう」、「思い立ったが吉日」、「掬い放題破り放題」、「全く欲しくない称号だ」、「バイトという名の我慢大会であります」、「信じる者は救われる」など余計なワードが多い回。こういう余計なワード自体は入れ込んでくる心意気込みで好きだけど、もう少しバランスよく入れろよ。7回も入れるチャンスあったんだぞ。

オチは散々フッた割に「宿題」というしょーもないスカしオチ。ただ「ループするから宿題をやらないからループする」という入れ子構造はなかなかに興味深い。この構造、このスカしオチを効果的に魅せる方法、それは「アニメ8話分、約3時間はフりすぎ。もう少しコンパクトに纏めよう」の一言に尽きる。…なんてことは、当時の視聴者全員が一番身に沁みて分かったんだろうな。そんなことを身に沁みさせるなよ。エンディングなしでまったりと終わりやがって、「アニメ制作Kyoto animation」ってイタリックっぽいロゴをデカデカと表示しやがって、恥ずかしくねえのかよ。こんなアニメ制作するなよ。途中から飽きて、動物の作画凝りまくってたのわかってるからな。青黒い蝶とか凄い綺麗に飛んでたけど!蛙に雨の雫が垂れるのとか無駄に風流だったけど!飽きるくらいなら、フリ→ループ発覚→ループ発覚後のフリ→解決の4話で良かっただろ!それでも長いは長いけど!エンドレスエイトⅧの感想と見せかけて全体の感想を綴って「総評」を削ったところでおしまい!おやすみ!

 

(おしまい)

*1:相席食堂、勇者ああああ、有田ジェネレーション、全力!脱力タイムズ、千原ジュニアの座王、ゴッドタン。冗談騎士?あれは不定期水曜日放送なので…

M-1グランプリ2018感想文

この記事ではM-1グランプリ2018の感想を1組ずつ丁寧に書いていく訳だが当然、シャレにならないくらいネタバレしているので、録画をまだ見ていない人はさっさとブラウザバックしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応、もう一回警告しておくけど、この下はM-1グランプリ2018の決勝ネタバレだよ?大丈夫?見上げればほら?大丈夫?七色の虹?

 

 

 

 

 

まず、決勝の前に敗者復活戦。一組ずつ感想を書く気はないが、まとめて話しておこうと思う。去年一昨年の敗者復活大本命であった和牛とスーマラがともにストレートに決勝進出したため、大本命不在の混戦に。自分は配信で全ネタ見て、個人的に面白いと思った3組に投票。具体的には、設定は「お見合いで出会った女の話」というわかりやすい設定からアウトローなセンスを結局ぶつけていた「金属バット」、無知な二人がその無知ぶりだけで笑いを取る「漫才特有のアドリブ感」の一つの正解を導き出した「侍スライス」、「コミュ障が美容室に行く」というあるあるすぎるあるあるを単なる形態模写にとどめず、さりとてキャラから逸脱しすぎないボケが心地よい「たくろう」の3組に投票。他に投票を迷ったのは、長いツッコミとボヤきがすっかり板についていた「ウエストランド」、少し古いネタだが展開には目を見張るものがある「さらば青春の光」、ゴリゴリとセンスで押してくるオリジナリティがたまらない「からし蓮根」、準々決勝で自分が一番笑ったネタと同じだったが3分だったので準々決勝のように上手く行かなかった気がしないでもない「マヂカルラブリー」、大トリでとにかく明るく楽しく盛り上がった「インディアンス」。最後は侍スライスとインディアンスで迷ったが、「インディアンスの方は他の人が入れるだろう」という最悪の理由で侍スライスを選んだ。

天竺鼠のようで天竺鼠ほど行ききってない自由なネタをしたアキナ、まさかのモノマネ軸ネタを持ってきたプラスマイナスは何だったんだろう。

ただ、自分の予想はここまで上げた組ではなく「ミキ」だった。というのも、ミキは知名度やアイドル的人気を持ちながら、お笑いファンにもその技術を高く評価する人がいるからだ。そうなると票を取りやすいのはミキだよなあ…って思ったらミキが行くんかい!大本命不在じゃないんかい!オイ!あと侍スライス低っ!金属バットも、TLでの投票率100%だったからもっと上かと思ったわ!

 

 

  • 見取り図

「モテたい」そろそろ結婚を前提として付き合いたい盛山、そこでリリーは女の子を紹介する…。

「ビッグ勾玉」「スポブラやん」「あたおか」などピンポイントではいいワードもあった一方で、女の子の紹介→オシャレをしてモテよう→心に余裕を持つ、と話題が飛んでいる。多分、初めての決勝だからウケやすい件を集めてメドレーにしたネタをかけてみたのだろう。そうなると、構成面で点数が稼げないので、今回はイマイチな結果に終わった。が、来年以降どういう闘い方をするのかが今から楽しみなコンビだ。

いない人を作る、相方の呼び方、という話題と別のボケをネタの軸にするのは、爪痕残しやすいという副産物も込みで効果があったとは思うが、いない人を最初に作ったのがツッコミであるはずの盛山というのは、ちょっと引っかかる。人によっては本当に「菅百合子って…?」ってなってネタ入らなくなるんじゃ。

 

「近所の怖い人」。近所づきあいも大事だが、時には優しい隣人だと思っていた人がサイコ殺人犯ということもあるのでは…。ということで早速コントに。

オーソドックスな殺人犯を演じる武智の恐怖を、田中が凌駕するというわかりやすい構成のネタ。「見た目は武智のが怖いが、実はぶっ飛んでるのは田中」という平場での彼らのキャラを活かしたネタとも言える。田中にキャラ付けがなされ、序盤の「バタン!」一つで掴んだ結果、中盤のボケも全てサイコに映るという設定の勝利…のはずだったのだが、後半失速。電気コードが出てきたらあたりから単純にボケ数が減っているのと、キャラ付けによるボケの強化魔法が切れてしまったのか。終盤、スベりに行くタイプのボケだったのも、まだ2番手かつ、なぜか無駄に重い今年の客席相手には厳しかったか。でも、もっとウケていいし、もう少し評価されてもいい。

 

「タイムマシン」。「もし、1度だけタイムマシンを使って過去に戻れるなら何をするか?」というよくある話題。山内の回答は、ポイントカードを作る…?

細かいながらも共感はできる山内の主張と反論する濱家という構図設定だけでも面白いし、昨年の「怖い話に不満がある」ネタより明らかにオリジナリティが向上しているにも関わらず、「今わかりにくく説明したんや」、「こいつのマイナンバーがネットに晒されますように」など隙間に小ネタを詰めたり、「もっと考えたことあるよ〜という方?」や「M-1史上最悪の客や!」などの客いじりを入れることで一体感を出したりし、重い客席にも強く、失速しにくいネタ運びをしている。終盤は濱家のディベート力を皆無にしてボケツッコミを逆転させるという構成の妙をもう一回入れてきたのも面白かった。これで最終決戦行けないのは惜しいよなあ…。まあ、彼らが最終決戦進出した場合、今回の3組の誰かが落ちることになるのでそれも惜しいのだが…。

 

「国名わけっこ」。福徳が子供の頃やっていたという遊び「国名わけっこ」。知らないので早速後藤とやってみることに…。

福徳が持ってきたゲームを後藤と遊ぶ、というのは去年のピンポンパンゲームと全く一緒。というよりかはピンポンパンゲームの進化形態。というのも、このネタで笑いを生み出す単語となっている「ゼンチン」「ドネシア」が響きからしてすでに面白い。そこが「ピンポンパン」とは明らかに違う。そして、ゲーム中に「嫌やねん」などと随所にツッコミを入れて笑いを誘導する後藤の巧みさ。こうして、終盤は「ゼンチン」「ドネシア」と言ってるだけで面白いというある種のゾーンが完成してしまう。あと、笑顔の福徳とどんどん顔が曇ってくる後藤の対比も良かった。ずーっと笑えたという意味で、理想的な漫才できていたのは間違いなく彼らだったなあ。

 

「合コン」。禿げ上がった毛利に、林が持ってきた相談は、自分以外全員が20歳モデルの合コンで…。

ジャルジャルの直後だと、悪い意味で普通すぎると見られるのは仕方ないのかも。でも、普通にいい漫才だったのは事実で。「ババ抜き」、「そこまでして数って合わせなアカンの?」、「精神的には7:1」、「ほんまにお前が俺に毛が生えたようなもんだったらめちゃくちゃ売れる」など毛利のツッコミはいちいち良かった。でも、なぜか、客席にはそれがあまりハマらなかった。意外とツカミがなかったのが響いたか。たかだか決勝一回行ったくらいで売れないのが芸人の現状だけど、何とか評価されて欲しい!正月特番なんかで気楽に見れたらもっともっと笑えると思うし。

 

  • ゆにばーす

「遊園地ロケ」。男女コンビのゆにばーすは、遊園地でロケしているだけでカップルと勘違いされる。早速練習することに…。

特別悪いところはなかったはずだけど、去年よりかは少し落ちたかな…。いや、客席がまた重くなっちゃっただけかもだけど。でも、川瀬は序盤で噛んだのを筆頭に終始調子が悪かった気もする。

ネタ自体は「遠心力を揃えろ」など、いいボケツッコミもあったけど、漫才の中であえてコテコテの漫才する件は少し長かったかな。あえて、なのは分かるけど失速と減点の原因になったような。

あと何で「2319RT」の件切っちゃったんだろ、あれ好きだったのに。

 

  • ミキ

「ジャニーズ」。弟の亜生が兄の昴生の履歴書を勝手にジャニーズに送る、というよくある奴をやってしまう。兄は当然怒る。

去年は、ハマらなかったし、何なら今年もそこまでハマりきれなかったけど、「凄い技術、凄い速さだな」っていうのはあるよね。前は速すぎて聞き取りにくいこともあったけど、そうならないようにスピードを僅かに落としてるのかな。これだけの技術があると、ベタな設定、ベタなボケツッコミですら面白くなってしまう。彼らにそんな豪腕があるのは認めざるを得ない。終盤に「SMAPに入りたかった」なんてエピソードをサラッと入れ込んでニンを出してこようとするのもたまらない。ネタの設定や中身でもう一捻り二捻り入れられるようになったらすぐ優勝してしまうのでは。技術は完成されすぎているので。

 

  • トム・ブラウン

「ナカジマックス」。サザエさんに出てくる中島を5人集めて最強の中島ナカジマックスを作りたい、らしい。

この漫才、初めて見た時は訳がわからなかったので、決勝で初めて見た人もそういう人が多いと思う。実際、中島は5人もいないし、5人いたところで合体なんかしないし、まして中島みゆき木村拓哉と合体するはずもないし…。しかし、みちおが提示したシステム上では確実に中島や中島みゆき木村拓哉は合体するのである。そして、ツッコミであるはずの布川も「何か見てみたいかも〜!」と早々にその謎システムを受け入れてしまっている。だったら、それを見る我々もまた、遊園地でアトラクションの椅子に座ったらなすがままになるのと同様に、色々な人が合体していく様を受け入れるしかない。「何で?」とか考えるだけ損なので、考えないようにすると面白い。一度見てよくわからなかった人は見返してみよう!

 

「豪華客船」。金持ちになったら豪華客船に乗ってみたいせいや。早速再現してみることに。

まず思うのが、その手数。粗品の捻った例えツッコミが伝わるまで微妙に間を空けがちなコンビだったはずが、ついていけなくならないギリギリまでテンポを上げて、多くのツッコミを決めている。実は「豪華客船」という設定は飾りで、せいやのキャラクターショーの羅列になっているが息つく間もなく動き回るので、それが欠点として見えない。「ボラギノール」で掴んだ時点で1stステージ1位は確約されていたと言っても過言ではない。他だと「法事!」「ラジオネームか!」「日付変更線で遊ぶな!」が好きだった。

 

  • 和牛

「ゾンビ」。もし、水田がゾンビに噛まれて感染したとする、川西は水田を殺せるか?

しゃべくり漫才でありながら、終盤で自然に漫才コントに移行する一粒で二度美味しい漫才。しゃべくり漫才のパートは「脳死」「安楽死」の議論と内容は変わらないのだが、「ゾンビ」という完全に架空の概念を持ち込むことで「実は誰も人間とゾンビの中間体を見たことない」ということが両者の認識のズレを生み出している。このバランスというか着眼点が凄い。考えたことないけど、言われてみるとゾンビ化って肌から来るのか声から来るのか気になるよなあ。また、「あれのこと声変わりって言うなよ」「賢志郎ここ腐ってた日ある?」、そしてコントに入ってからの「ここまで来てて抜かされることあんの?」と川西のツッコミも切れ味バツグン。そして、2人の間とかマイムの技術とか声とか抑揚とかは当然のように完璧。まあ最終決戦行かないはずがないよね。

 

 

 

ここから最終決戦

 

 

 

 

「決めポーズ」。福徳が作ってきたジャルジャルのオリジナル決めポーズ。当然だが後藤も決めポーズで目立ちたくて…。

前半は後藤の指示を福徳がことごとく曲解するというわかりやすいネタ。少しだけ「理解不能者(麦わら)」を彷彿とさせる。だが、これで終わるはずもなく始まるガソリンスタンドパートがまた彼ららしいネタ。決めポーズの回数を「目立ち具合」と呼んでいるアホさが本当に素晴らしすぎる。「あと5回」の件なんかもう、小学生か?小学生なのか?オチのSEが流れてもやり続けてるのも最高だったな。

ただ、ルール上仕方ないとはいえ、過去にTHE MANZAIでこのネタのフル尺見てる身としては結構走りがちというか4分に纏められるネタだったのかな、とは。「ここからが本題ですよ」はフリの決めポーズパートが長ければ長いほどウケるので…。

 

  • 和牛

オレオレ詐欺」。母がオレオレ詐欺に引っかからないか心配。なので、息子本人が詐欺の電話を掛けてみることに…。

最初の「持ってくるやろ、本人やから」があれだけ爆発したのは本当にすごい。設定が良い証拠だ。今更ながら、2人の所作の演技力・表現力も凄まじいものがあり、川西の女形演技はもちろん、駅前の喫茶店でコーヒーを啜ってるだけでもう面白い水田、完全にやってる水田と「やってんなぁ〜」という川西の言い方などは本当に巧い。ただ、個人的には終盤の「電話が繋がってない」は読めちゃったんだよな。あそこからもう一騙し見たかった。「騙されやすい遺伝子」と睨み合うだけの数秒は好きだったけど。

 

「子供の時の思い出」。子供の頃って懐かしかったな、というせいやが振り返っていく。

1本目と感想はだいたい同じ。「子供の頃の思い出」って結構設定コロコロ変えれる設定なんでいろんな漫才師がやってる。このネタも結構古いネタだけど、「楽天カードマン」で大会史上最速クラスの掴みを見せ、何度も見た「お前人殺したんか!?」はせいやがジワーッと違和感を広げてややウケなところを粗品がガツーンと決める理想のウケ方、学校とは関係ない走馬灯の「しょうもない人生!」も入れ、ベストアルバムをもう一枚作った格好となった。これだけみんながやってる設定で、ボケもツッコミもオリジナリティがあるっていうのが霜降り明星の凄さなんだよな。

どうでもいいけど、何回数えてもひょうきん者の校長、8代目だな。

 

  • 総評

まず、今回のM-1のレベル、非常に高かったな、と。個人的に2017年は2016年がレベル高すぎて少し落ちた感を思ったものだが、2018年また回復したな、と。ただ、それだけに運営面が…なんて文句は後回しにするとして。

まず、初決勝進出初優勝の霜降り明星。期待の若手と数年前から言われ、去年はコンビ揃ってR-1決勝なる偉業を成し遂げ、よしもとだから放っといても売れそうだったコンビがM-1優勝ですよ。めでたい。まさか、漫才のテンポがあんなに上がっていたなんて。R-1の方で粗品の決勝見た人はわかると思うけど、客に粗品の例えツッコミを理解させるまで少し間を取る感じの漫才だったんだよな、ほんの数年前までは。はやくも「真のバラエティ力は!?売れるのか!?」みたいな飛ばしネット記事が出てるようだけど、粗品は平場でもあのツッコミは出せる人だし、せいやも天然エピソードいっぱい持ってるので、普通に売れると思います。

霜降り明星以外で、M-1全体のレベルアップに寄与したのは、去年から連続で決勝進出を果たした、かまいたちジャルジャルではないだろうか?去年「怖い話にケチをつける」というややありがちな設定で、審査員の小朝に「勝ち切る設定じゃなかった」と言われてしまったかまいたちが、設定面でありがちとは絶対言わせないネタを持ってこれるのを見せつけたという事実。痺れたね。本来かまいたちって設定より膨らませ方や技術のが巧いというか「USJUFJを言い間違える」なんてお笑いの教科書にはもう載ってないくらいベタなところから4分尺の漫才を作れて、それを今年の準々決勝にかけて、準決勝進出できたくらいにはすげえコンビなんだけど、決勝でのネタは設定も膨らませ方も完璧でネタ順次第で全然最終決戦あったね、もったいない。ジャルジャルも去年の「ピンポンパンゲーム」の正統進化を持ってくるという。サラッと正統進化の4文字で済ませてしまったけど、ピンポンパンゲームに正統進化があっただなんて夢にも思わなかったと思うんですよ。だからこそ去年、あの場で福徳は泣いたはずなんです。でも、正統進化はあったね、できたね。これは本当にすごいことです。あと、去年の決勝進出者でいうとミキも、ピークを抑えて聞き取りやすくしつつ、初手ピークにするっていう、明らかに昴生のツッコミ方というか闘い方を変えてきていた。

あとは、和牛が三年連続準優勝ですか。厳しい。当事者でもなんでもないけど厳しい。正直いうと、去年一昨年の最終決戦は和牛優勝かな、と思ったけど、今年は最終決戦見たあと和牛優勝じゃないな、って思ってしまった。でも、和牛はこれまで敗者復活戦含めると8本もM-1にネタを使ってしまったことになりましたからね。その8本目が自分から見たら少し失速していたというただそれだけのことなんだよな。8本全て、きちんと面白くて、マシーンのようにブレのない技術によって披露され、それでいて水田の「細かい」「神経質」というニンがきちんと反映されていて、それでいて、初めて和牛を見た人には理解できないネタにはなっていないのが本当に凄い。というか、M-1の3位って笑い飯チンポジを思い返すとわかるように「最終決戦の最下位」って解釈もできるので、そんな中2位を取り続けるってめちゃくちゃ凄いことである。「吉本で一番チケットが売れる芸人」という意味では一番なのでもう無理にM-1で一番にならなくていいのでは。そういうことじゃないですか、そうですか。

ここからは、運営への文句。客が激重だったって言われているけど、そりゃまああんなにVTRが重かったらそりゃそうでしょ。それに、あのシリアスVTRのせいで1本目の芸人が披露したのが、番組開始の30分以上後。番組開始前にくまだまさしが前説したらしいけど、そこから30分以上経っちゃったらそれはもう、前説でもなんでもないですよ。本当にもう、あのVTRは確かにカッコイイけど、もう少し纏めてくれ。笑神籤の紹介があんなに無駄に長いならなおさら!

あと、審査員がそこそこ変わったということで。塙審査員はいい意味でびっくりしたね。おそらくネットニュースで「審査員のオファーがあれば全然やる」みたいなこと言ってたのがきっかけだと勝手に思っていたけど、その記事でも見せていた分析力が光る審査コメントで。個人的には勝手に「審査コメントは小ボケに逃げるタイプ」だと思っていたけど全然そんなことなかった。裏切られたね。

全く裏切られなかったのが立川志らくNHK新人演芸大賞の審査員をしているのを見たときに、ズレた審査コメントするな〜、と思いながら見ていたので、M-1の審査コメントが批判されているのを見ると「ほらぁ!俺は最初からこうなると思っててん!」ですよ。こんなほらぁ!はいらねえんだよ!普通のバラエティだともう少しソツなくコメントするはずの志らくが、審査コメントになるとめっちゃズレるか普通にアワアワしてずっと何言ってるかわからなくなるんだよな。2009年に売れ出した頃より、明らかに口当たりがマイルドになって笑いやすくなったジャルジャルを「面白いとは思いながらも、笑いはしなかった」と評したり、かまいたちのネタを「発想がもう一つだった」と評したり…っていうのは自分の好みと勝手に重ねすぎなのかもしれないな。ただ、「ハゲ方が面白くなかった」は普通に松本人志に乗っかろうとしてスベってたということだけはせっかくなので、ここに記録しておこうと思います。

あと、この時期M-1語る上で外せないのが、右のおばさん事件ですよ。元を辿れば、敗者復活が誰か決まってない段階で「ミキが好き」ってあんなに満面の笑み(掛けてるわけではない)で言ったところから始まってると思うのよ。だって、「公平に審査します」というのをフリに、ミキに98点付けたのはアレすぎるけど、「ミキが好き」と言っておいて、80点とか付けたらそれはそれで変な感じになっていたと思うので。だから、敗者復活決まってない段階で、ミキに肩入れしていることを言ってしまった時点で右のおばさんはアカンかったな、と。それでミキが上がってこなかったらあの場だけの笑いで済んだけど、ちょっとそれがシャレじゃ済まなくなっちゃった、っていう。ただ、右のおばさんは毎年審査員を務めているのに、審査コメントに不満を垂らす芸人が今年になって急に増えてるのはなんでしょう?今日だけじゃない長年の蓄積?たこ焼きパーティに銀だこ買ってきたから?いやまあ、俺も「去年のマヂラブで味を占めすぎた?」とは思ったけど。ただ、この事件最大の教訓は「インスタライブで陰口を配信するのはやめよう」と「お酒には気をつけよう」でしょう。陰口を配信してしまうと、「斬新だな!陰口が全部聞けちゃうって斬新だな!」ってなってしまうから。というかもう、陰ではねえな!シンプル悪口だな!ただ、「とろサーモン久保田のそういう尖ったところが好きだったんじゃねえのか!?」と俺に質問するのはやめてください。「いいえ」と答えると大嘘になってしまうので…。

 

 

 

 

 

 

総評って言いつつ長すぎだし、後半めちゃくちゃシケた話をしてしまって申し訳ございません。これでも見て行ってください。12月10日の23:59までは無料で見れて、 石ダテコー太郎という下手な芸人より面白いとかじゃなくて普通に昔芸人やっていてホリプロとかに所属した人が脚本を書いているから面白くて、脳が揺れるので脳によく効いて、一話完結なので9話から入っても安心仕様で、GYAO!のみならず、dアニメストアアマゾンプライムやAbemaTVやニコニコ動画などでも配信しているので…

ひもてはうす 第9話 君の知らない物語 #GYAO 

https://gyao.yahoo.co.jp/player/00908/v14499/v1000000000000009529/

(おしまい)

ロード、「ちょうど一年前に」に似た響きの言葉だけでも歌える説

  • 前文

2018年11月28日の水曜日のダウンタウンにて「ロード『ちょうど一年前に』だけでも歌える説」が提唱された。そして、高橋ジョージは様々な音程の「ちょうど一年前に」を駆使し、見事にロードをワンコーラス歌い切ることに成功、めでたく説立証となった。

しかし、「ちょうど一年前に」だけでロードが歌えるということは、「ちょうど一年前に」に似た言葉でロードを歌い切ることも可能なのではないだろうか?というわけで、「ちょうど一年前に」に似た言葉をいっぱい考えてきたので、ぜひ歌ってみてほしい。

 

  • 本文

ちょうど一年前に ギョーザ一人前で

ジョウロ花壇の前に 焦土と化した前橋

諜報機関の前田 ジュードロウにスパイ

小豆島の名産 生姜とニンニクどっち?

 

彫刻の森箱根 京都の次は名古屋

ショートコント床屋 シュールストレミング

イートインのあるセブン 9度のチューハイ3缶

凍ったイカでノドを 老婆の背筋伸ばす

 

ショーゴとタケルのコンビ い〜や、クリオネの尺

デーモン小暮閣下 10万56歳

 

トートバッグもらえます コートジボワール代表

京急川崎大師 ニートチャーハン福田

ソードアートオンライン スープストックトウキョウ

ミョウガが美味い季節 テープチェンジの時間

 

タートルネックのニット ローストビーフにワサビ

中途半端なマイル ヤードポンド法滅べ

 

鋼鉄みたいな脳 まあるく柔らかくする

ベーコンレタストマト バーガーにポテトL

ドーピング疑惑のベン カールルイスが一位

ユー子がるんに抱きつく トオルが凄く驚く

 

芸人よりもおもろい 声優たちのラジオ

AIに支配された 遠い未来の話

 

野獣先輩新説 クールジャパンの文化

麻婆豆腐の原価 皮蛋好み分かれる

アート引越しセンター ボーガンの矢が刺さる

Gパン元は作業着 キートン山田の声

 

コーラにメントス入れる 大島優子の帽子

週休8日の希望 コール&レスポンス

 

牛肉の厚切りに 胡椒をかけて焼いて

醤油とニンニクかけて ステーキの完成だ

 

 

  • あとがき

どうだっただろうか。実はこの歌詞通り歌うと、ロードのフルコーラスになっているので、このまま歌うもよしだし、この中から一個選んで延々繰り返すだけでも60通りあるし、重複を許さず並び替えれば60!通りもあるし、重複を許して並び替えれば60^60通りある*1。ちなみに、60!は82桁の自然数、60^60は107桁の自然数だそうです。気が遠くなりますね。

 

 

 

 

*1:60^60通りの中には、一個を選んで延々繰り返す60通りおよび、重複を許さず並び替えた60!通りも含みます

グローバルな視野で見たら囲碁将棋派よりZEEBRA派の方が多いという事実

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

本日、12月2日はM-1グランプリ2018の決勝戦があった。そしてある芸人が優勝した(ネタバレ回避とM-1前執筆による修正負担の軽減)。そんなこの日は、M-1グランプリ三回戦と準々決勝のGYAO!無料配信終了日でもあった。この記事で注目したいのは決勝…ではなく準々決勝敗退した「囲碁将棋」というコンビの漫才である。

囲碁将棋、はTHE MANZAI2011・2014決勝進出だが、M-1の決勝には一度も進出していない。準決勝まで来た年もあったが、今年は何と準々決勝で敗退してしまった。その時の漫才の一部書き起こしがこちら。

根建「僕ら高校からのね同級生でコンビ組んでるんですけど、なので中学時代のこととかあまりよく知らないんですよね」

文田「確かにお互いのこと知らないね」

根建「で、中学時代お前勉強とかできたの?」

文田「そんなに勉強するタイプじゃなかったんですよ、言ったらね教科書持ってくタイプじゃなかったですし」

根建「あ、じゃあ教科書とか持って帰るタイプじゃなかったんだ」

文田「そう、教科書なら入れっぱなしにしてきた机に」

根建「だいたいそうですよね」

文田「だいたいそうなんですよね〜」

根建「あれ?ちょっと待って?お前今さ、鞄なら置きっ放しにしてきた高校に、みたいに言わなかった?」

文田「ごめん?どういうこと?」

根建「今何て言った?」

文田「教科書なら、入れっぱなしにしてきた、机に」

根建「カバンなら置きっ放しにしてきた高校に、みたいにいうな!」

文田「だから、それ何だよ!?」

根建「Dragon AshのGrateful daysでZeebraが歌ってたじゃねえかよ!」

この後も、根建と文田がお互いに「カバンなら置きっ放しにしてきた高校に、みたいに言うな!」と突っかかるWボケWツッコミスタイルで漫才が進んでいく。だんだん「カバンなら置きっ放しにしてきた高校に」から遠い言葉に突っかかるようにしたり、Grateful daysの別の歌詞のボケを足したり、終盤にヒートアップした2人による畳み掛けがあったりと、M-1用賞レース用の仕上がりを感じ、原曲を知らずともそこそこ笑えるようになってはいるが、主軸は「Grateful days」、それも中盤まではたった一節の歌詞、というイカレた漫才である。そら、準決勝進出厳しいって!面白いけど!なお、余談だがGrateful daysの歌詞を主軸にしているのに、「俺は東京生まれヒップホップ育ち 悪そうな奴は大体友達」は出てこない。そういうところも囲碁将棋らしいイカレ方だ。

さて、この漫才の主軸である「カバンなら置きっ放しにしてきた高校に」は、単体で見た場合、めちゃくちゃ面白い、大爆笑間違いなし、とまではならないが、確かに引っかかりを感じるワードではなる。なぜ、引っかかるのか?多くの日本人はもう分かっているだろう、語順だ。「カバンなら高校に置きっ放しにしてきた」なら、置き勉してるな、以上の引っかかりはない。まあ、この部分はラップパートなので、韻を踏むことを優先した語順なのだろう。韻を踏むことを優先した語順でも意味自体は伝わる自由度は日本語の素晴らしさと言える。それでも、やっぱり引っかかる人は引っかかるけど。

さて、ここで下画像の英語を訳してみよう。

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パソコンやスマホ自体が画像を読めないということがなければ中学1年生レベルの平易な英語である。「わたしは学校へ行く」が正解だ。ところで、上の文を単語ごとに分けると

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「私は行く学校へ」となる。英語は基本的に「主語→動詞→目的語や修飾語」の順で構成される。この形は文型と呼ばれ、高校1年生になれば習うSVOだの、SVOCだの、と詳しくやることになる。日本語と英語は語順が異なるし、語順のルールも堅いのだ。

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さて、上画像の英文はどうやって訳すか?わからない人は先ほど同様スラッシュを入れてみよう。こうなるはずだ。

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というわけで、アメリカやイギリスなどでは「カバンなら置きっ放しにしてきた高校に」の語順がスタンダードであることがわかっただろうか?

さらに、高校には「漢文」という科目もある。漢文というのは簡単にいうと古い中国語である。そんな漢文にはレ点や一二点というものがある(下画像参照)

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レ点や一二点は読む順番を指示するために文章の横に添えられるが、なぜ最初から正しい順番で書かないのかというと簡単なことで、中国語と日本語は語順が違うからだ。中国語と日本語で語順が異なる名残は、「書を読む」という意味の二字熟語である「読書」や、「下に落ちる」という意味の二字熟語である「落下」を含め、多くの二字熟語に残っている(下画像参照)。

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この「我読書」を見て、ピンとくる人はくるだろう。そう、中国語も「主語→動詞→目的語や修飾語」なのだ。そして、日本語の語順である「主語→目的語や修飾語→動詞」に戻すためにレ点があるが、「我読孔子書」のように、目的語や修飾語が一文字で収まらない時は一二点を使う(下画像参照)。

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というわけで、「鞄なら高校に置きっ放しにしてきた」を漢文化すると多分こうなる(下画像参照)。

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以上から、中国語においても「鞄なら置きっ放しにしてきた高校に」がスタンダードであることがわかっただろう。そうであれば、アメリカ人と中国人にとって「鞄なら置きっ放しにしてきた高校に」は普通の語順であることがわかる。そして、中国の人口は14億人、アメリカの人口は3億人、世界の人口は73億人なので、73億人中17億人にとっては、つまり世界の23%にとっては「鞄なら置きっ放しにしてきた高校に」こそが普通なのである。それなのに、囲碁将棋は日本語の語順こそが正しいと信じて疑わず、他国語を糾弾する。この行為は人種差別ではないだろうか?日本人は古来より 国際的な視野を広げることが苦手で「日本人さえ笑えれば良い」という排他的な態度がうかがえる。しかし、2020年には東京五輪が、2025年には大阪万博が控えている。このような状況で日本は海外からのお客様を受け入れられるのだろうか?何かしらならないだろうか、問題に。

(おしまい)

 

第2回チキチキスマホなしで待ち合わせオフ

こんばんは、オルソンです。

 

 

今回はこちらのオフのレポを書こうと思う

[TwiPla] 第ニ回チキチキ!スマホなしで待ち合わせオフ会 https://twipla.jp/events/318447

なお、「スマホなしで待ち合わせ」が何かわからない人は下記の記事を

ゴールデンに昇格を果たしたガキの使いの企画でオフ会することを考えてみる - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/07/18/000915

第1回のオフを見たい人は下記の記事を参照しよう!

第一回チキチキ!スマホなしで待ち合わせオフ会 - 旭駅本屋 http://ithikawa.hatenablog.com/entry/2018/01/08/230239

 

そして、今回の参加者5名がこちら(敬称略)!

オルソン:TwitterID:@ef_510_514。第1回第2回ともに主催者。前回は壊滅したので今回は壊滅しないか、気が気じゃない。

はまなす:TwitterID:@bunkyokucom。オルソン自身を除くと、唯一の第1回からの継続参加者。

うょり:TwitterID:@med_uyory。ハンネが定まらない。以前の透明焼酎の記事の「パルフェ氏」と同一人物。前回のオフは外野から静観。

音羽:TwitterID:@otowa_simu。確かNFH経験者。まさかの初対面参加者その1。

はまかぜ:TwitterID:@hk1000_express。まさかの初対面参加者その2。個人的には音羽氏よりフォロー歴が短い。

 

1、第1のお題

まず、今回のオフ会は最初に集合をしないシステムであった。一応、10時にお題を出すので、それまでに都区内の移動しやすいところにいるようには伝えたが、各々がどこからスタートするかは不明だ。そんな中出た、第1のお題は…

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中華料理店。わかりやすいと言えばわかりやすいが、よーく考えずとも都区内には中華料理店は無限にある。「日高屋」でも全然お題として成立しそうなところをさらにアバウトにしているうえ、5人の居場所も不明。互いにオフ会でよく使う中華料理店があればそこで確定、と言う戦略もあるがそれもない。一言で言うと、無謀なチャレンジと言わざるを得ない。が、ちゃんと考える。考えろ考えろ考えろ……。ここで自分は銀座アスター本店というアイデアを思いつく。銀座アスターはそこそこ有名なチェーン店で、「銀座」と地名も入っている。そして、本店は現に銀座にある。と、くればこれ結構いい回答なのでは?一人くらいくるのでは?????

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と言うわけで、一度も食べたことのない中華料理店を回答としてしばし待つ。開店が11時半なのに、10時半には着いていたので、開店を待つめちゃくちゃせっかちな客みたいになっちゃった。そして回答開示の時………

ウィィィィッス!!!!どうも〜syamuでぇぇぇぇす!!!(中略)誰一人、会うことはありませんでした…いや〜一体何がいけなかったんですかね〜…。一番悪いのはこのお題考えた奴と、このお題を初っ端から引いた奴だろうな。まあどっちも俺だけど。

赤坂四川飯店、は「陳建一の店」と言った方が分かりやすいかもしれない、確かに有名中華料理店である。はまなす氏は「このお題で集合は無理」と踏んで、秋葉原に行き、電GOなどに興じてから秋葉原の中華料理店を回答にするという捨てゲーに出たとか。また、馬子禄牛肉麺は…

 

 

前回のオフ会にて登場。テンポよく前回の聖地巡礼をするなよ。

 

2、第2のお題

さーて、次のお題は、こちら!

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オーロラビジョン。都区内となると一つの街に3〜5個あることも多い、デカいテレビである。外野から「オーロラビジョンは三菱電機の商標であり、大型ディスプレイではない」という指摘が入ったが、セスナは小型飛行機のことだし、ウォークマンは携帯音楽プレーヤーのことだし、キャタピラはクローラーのことだし、ステープラーはホッチキスのことなので無視することにする。まあ、さっきの中華料理店のお題でラーメン屋を中華料理店とするか、みたいに人によって定義が微妙に揺らぐのはこのゲームの醍醐味の一つな気がしないでもない。

本題に戻ると、都区内にはオーロラビジョンも掃いて捨てるほどある…が、何かしらか蘊蓄的なものが乗っかっていて一番有名なところというと新宿アルタしかないような気がした。今は亡き、笑っていいとも!のオープニングで毎回映されていた、というかいいとものスタジオがある場所であり、ガキ使の企画でも使われたことが最新のスマホなしで待ち合わせ回で放送されてもいた、新宿アルタである。

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というわけで新宿アルタに到着。三菱電機のロゴが凛々しい。

この後、アルタのトイレを借りようとバタバタした弾みで結果発表で不手際を起こしつつも…

自分ははまなす氏と合流。もう一人くらい来てくれてもいいのでは、とは思ったけどなあ?一方、東京ドームでも集合があったらしい。確かに球場内って大概デカいテレビ…もといオーロラビジョンあるけど!内部かい!うょり氏は「オタクはオタクタウンにくる」の法則に従ってオタクタウンを目指した結果オフ会0人になってしまった…。

 

3、第3のお題

第3のお題を引く

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何か腹立つ紙の持ち方してますね、コイツ。まあ俺なんだけど。というわけでお題はインバウンド外国人の多いところ。地名だけでなくスポット単位で選ぶとなると、結構な数の候補が出てしまうお題だ。

早速移動を…とその前に、ここで12時なので幹事権限で移動時間を拡張して一旦昼飯に。はまなす氏の提案により、「とらそば」という店名から察するにそば屋だが、サイドメニューに天ぷら、カレー、カツ丼があるのはもちろんのこと、看板にデカデカとうな丼と豚骨ラーメンも掲げており、さらに店に近づいてみるとフライドポテトやタコ焼き、サーロインステーキなども売っている謎の店で食べることにした。

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(※画像はイメージです)

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自分は豚骨ラーメンを注文。豚骨ラーメンは500円で替え玉無料となかなかおトク、なくせにまあまあちゃんと旨い。ネギやキクラゲもちゃんと食感あるし。なぜ、そば屋の豚骨ラーメンがこんなに旨いのか?????ちなみにはまなす氏は坦々麺を頼んでいた。

そんな謎の店で行き先を話し合う。はまなす氏は「渋谷」、自分は「雷門」を提案。ピンポイントさで自分の意見が採用され、雷門へ。浅草は都区内パスじゃ行きにくいよなぁ…。東京フリーきっぷでよかったなぁ…。新宿三丁目まで歩き、新宿三丁目の駅に入っても新宿線までなお歩き、かの有名な市ヶ谷をスルーし、馬喰横山から東日本橋乗り換えでもまた歩き、浅草に到着。雷門は観光客でごった返していた。が、この日は日曜日なので日本人観光客も少なくない。インバウンド外国人は平日でも来るので、相対的にインバウンド濃度は薄まっていた。そんな雷門に到着。

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結果発表〜!

 

5人中4人が浅草押上付近に集まるというニアミスを起こしながらも、集合的には進展なし。悲しい。渋谷もね〜…マルキュー行っちゃった方がいいのか交差点でいいのか、とかって話になるからね〜…。何はともあれ、羽田空港っていう最高で最悪な選択肢を取る人がいなくてよかったです。

 

4、第4のお題

続いてのお題はこちら!

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東京スカイツリーのビューポイント。このお題を5人中4人がスカイツリーのお膝元にいるときに引いてしまう奇跡。自分たちは雷門から動かず待つ、という戦術を取るべく、雷門…ではなく吾妻橋へ向かうことにした。

雷門から吾妻橋はその気になれば、1分で着く。が、移動時間は1時間ある。となれば仲見世に飛び込むしかないだろう。仲見世には必勝ハチマキや名前シールなどのお土産なのにどこにでもある奴や、東京の要素をとにかく詰め込んでみた垂れ幕や御用提灯など、今日日、外国人が日本にサムライがいると勘違いしてると思うなよ、と言いたくなるくらいにステレオタイプな外国人用日本土産を売っている土産屋がほとんどだった。あと、草加せんべいを浅草名物として売っている店もあった。草加って言ってるのに。

そんな中で我々は「舟和」を発見した。ここの芋ようかんは旨い。それはそう。というわけで芋ようかんソフトを注文し、はまなす氏とともに食べる。

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思ってた以上に濃厚な芋ようかん味のソフトクリームに、薄切りながら芋ようかんそのものも刺さっているという、めちゃくちゃ美味しいが、甘さで喉も渇く代物。これで350円は大満足である。

とうとう腹一杯になり、やることがない。はまなす氏は「タバコを吸って5分潰してくる」と言って、3分後に帰ってきた。そして、近くの椅子に座る。自分たちの右側に立ち止まったおばさん3人組が王貞治がどうだの、ウンチビルがどうだの、といった話をしていた。全く恥じらいなく「ウンチビル」という単語を使っていたのが妙におかしかった。

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そんなウンチビルとスカイツリーの並びが撮れるのが、この吾妻橋なのである。結果は…

 

まあ、東京ソラマチ自体をビューポイントにしないだろう(東京ソラマチスカイツリーを見ようとするとサンシャイン池崎ラブストーリーは突然にのジャケットみたいになるので)と踏んではいたが、隅田川を超えてくることもなく十間橋へ行かれてしまった。しかし、うょり氏との合流に成功したので動かない作戦が失敗した、とは一概に言えない…はず。いや〜、十間橋はね〜…前の居場所が雷門じゃなかったら行ってたかな〜〜……。

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(※十間橋、と言われてもピンとこない方のために、DMから無断転載した、十間橋から見たスカイツリーの写真)

 

5、第5のお題

次のお題は

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始発駅。先ほどの2チームの位置関係を考えると浮かび上がるのは…

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浅草松屋の中に線路を入れるという大胆な設計が印象的な東武浅草駅であろう。というわけで、浅草松屋へ向かう。

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そして、前回のスマホなしオフの聖地であるnojima浅草EKIMISE店を巡礼する。なお、この時点で時間は14時半頃。3人の頭の中に「こんな早くにオフ会終わっていいのか????」「このままオフ会終わってもブログ記事としても面白くならないのでは?????」「浅草で5人集まるより押上で5人集まった方が面白いのでは??????」いう最悪な思考がどこからともなく浮かび上がる。その最悪な思考は、はまなす氏がnojimaでスマホの保護フィルムを買っている間に想像以上の速度で成長してしまったようで…

オルソン「じゃあ、せーので浅草か押上か決めますか、せーの」

オルソン&うょり氏&はまなす氏「「「押上」」」」

とんでもない集まりである。自分を含めて。というわけで、我々は東武浅草駅から立ち去り、押上駅に向かうことにした。

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あとこれは完全な余談なんですが、nojima浅草EKIMISE店もスカイツリーのビューポイントでした。

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押上駅に到着したので結果発表。

 

まあ、こうなりますね。主催者かつ多数派がこういうことをしてしまうと、オフ会なのに相手の顔が見えないのでとても怖くもあります。実際、この回答は外野からもめちゃくちゃ不評だったし。

 

 

6、第6のお題

続いては、

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きらら系アニメの聖地。きらら系アニメ自体は星の数ほどあるものの範囲が都区内であるため、ごちうさ(コルマール)ときんモザ(ロンドンと千葉)が使用不可というなかなかに鬼なお題。ただ、New Game!、ステラのまほうこみっくがーるずなど、都区内が聖地のきらら系アニメも探せばある。まあ、ステラのまほうに出てくる街や学校は基本的に吉祥寺らしいし、New Game!の場合、街や会社は阿佐ヶ谷なのでセーフなものの、ねねっち大学やったー授業終わり学部夏休みだーい学科は都内だが都区内ではない。というわけで、最初は「聖地ということは芳文社*1に行けばいいのでは?」というイスラム教めいた思考が飛び出す(同様の思考できらら展に行く、とかいうアイデアも出た模様)が、芳文社の方ならこみっくがーるずという漫画を描く漫画に出てきてはいるので大丈夫ではある。実際、外野からはそういう発想出してる人もいたし。大丈夫ではあるはずだが、一旦音羽氏のツイートを検索し、好きなきらら系アニメを探ることに。その結果、ごちうさきんモザゆるキャン△(山梨県)、スロウスタート(軽井沢)と、無駄なデータを経て、「ブレンド・S」というデータに到達。この聖地(秋葉原)と芳文社(水道橋)の二択になったので何はともあれ、浅草線で浅草橋に出て総武線西行に乗ることが決まった。あ、そうそう、はまなす氏は「かなめもの聖地である無縁坂」を提案していた。作品も坂もどっちもわからん…。

浅草線の車内でブレンド・S聖地巡礼記事*2を見て、品定めをする。そして、登場回数と場所としてのわかりやすさから、芳林公園、秋葉原駅万世橋交差点といった候補が出るが最終的に万世橋交差点に絞ることに。結果は…

 

うーーーーーーーーーーん。がっこうぐらし、名前は知ってるけど3人とも未見だったでござる。仕方ない。一旦、聖地の解説です。

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万世橋交差点(ブレンド・S)

ブレンド・Sは、秋葉原にある特殊性癖を満たすための喫茶店を舞台にしたアニメ。このアニメの特徴として「交差点の名前が映るように信号を映す」という手法で場所を分かりやすく示しがち、というのがある。同様の手法は渋谷駅前交差点、新宿大ガード東交差点でも取られているが、秋葉原が舞台のアニメなので、万世橋交差点が交差点の中でも出演回数が群を抜いて大きくなるのは自然の摂理である。

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錦糸町オリナス(がっこうぐらし)

がっこうぐらし、はゾンビによって壊滅した社会の中で、タイトル通り学校で暮らす女子を描いた、きらら系では異色のホラー作品。以前立ち読みで原作を1話だけ見たが、構成がラーメンズのコント「採集」と全く一緒。おーこわ(cv.ガリガリガリクソン)。

錦糸町オリナスは4・5話においてみーくんの回想シーンとして登場するらしいショッピングモール。実際に錦糸町オリナスがっこうぐらしのタイアップイベントをハロウィンに2度も行なったらしい。

 

7、第7のお題

聖地の解説も終わったところで次のお題だ!オリャ!

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大きく見やすい写真が示すお題は映画館。いかにメジャーオブメジャーなところに行けるか、でしょう。メジャーオブメジャーなところですらまあまあ候補地が多いんですがそれは…。3人でのせーのの結果、自分は「オリナス錦糸町のTOHOシネマズ」、自分以外の2人は「新宿バルト9」を提案し、民主主義で即決。奇数って素晴らしい。新宿バルト9きんモザPDなどきらら系の映画もそうでない映画も試写会やってたり、自分は行ったことないけど名前くらい聞いたことあるし、確かにメジャーオブメジャーな映画館としては正解である。というわけで、御茶ノ水で快速に乗り換えながらも実質一本で新宿バルト9に移動じゃーい!新宿バルト9は8階建ての丸井のさらに上にあり、エレベーターが混んでいたので1階の看板を撮り、実際にバルト9には進入せず、を貫いた。映画見る以外の用事で映画館行くことってあるもんですね。人生何があるかわからない。

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結果は…

進展ナシ。やっぱり東武浅草で会っておかなかったのが間違いだったのか???ちなみに、丸の内ピカデリーは日本最大級の映画館だそうで。まあ、最大級だったら、行くよな〜。錦糸町と丸の内近いしな〜。しかし、オリナス行かなくて良かったな。

 

8、第8のお題

続いてのお題はこれだ!

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銅像これもお題持ってるのは自分だが、持ち方がインバウンド外国人の時と同じく、悪の組織の親玉がヘマした部下に指示出す時の持ち方ですね。クセなのかな、俺の。

さて、都区内で銅像というと何が浮かぶだろうか?ベタなのは渋谷ハチ公、上野西郷さん、辺りではないか。大隈重信像は関係者以外立入禁止だと思うし。しかし、我々が今いる新宿にも銅像はある。だから、彼らも新宿に来てくれるはず…ここは動かない戦法が功を奏すはず…そしたら浅草から無駄に伸ばしたオフがついに終わる…というわけで、Suicaペンギンに行くことにした。

Suicaペンギン像は少し分かりづらい。新宿駅南口を出ると目の前がバスタ新宿なのだが、ペンギンはその裏にいる。ちなみにこのペンギン像はブレンド・S出演済みだし、広場自体も立派なブレンド・S聖地である*3。広場は椅子が無限にあるのはありがたかったが、クソ寒かったので、スタバで温かいキャラメルマキアートを啜りながら向こうの連絡を待つ。そして…

上野の西郷さんの方に行かれてしまった。う〜ん、候補には出したけどね、出したけど…行かなきゃ意味ないのよねえ、う〜ん。

 

9、第9のお題

時間が時間(この時点で17時)なので、最後のお題にすることに。最後のお題はこれだ!

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やっぱり上を持ちがちだな俺。そんなわけでお題は、博物館。これこそチャンス問題である!というのも、新宿に有名な博物館はない(※個人の意見です)一方で上野の西郷さんの近くには「上野の山」と言われる博物館や美術館や動物園が密集したアカデミックカルチャーが結集している空間が広がっている!これは、向こうが動かない戦法を使う読み動き、つまり上野の山一択だ!やったね!

…と、思いきや、そこまでチャンスでもなかった。というのも…

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上野の山に博物館は2個あるのである。アカデミックカルチャーが結集しすぎたか。お題が「美術館」じゃなかっただけよしとしつつ、3人でよーーーく話し合うことに

東京国立博物館の特徴

  • 国立科学博物館より大きい
  • 科学縛りがないので展示の幅が広い
  • 公道に面した立地

 

国立科学博物館の特徴

  • 科学に特化しているからこそ、科学が好きならこっちを選ぶ可能性もある
  • 大きさは小さく、公道に面してないが、がシロナガスクジラの絵力は強い
  • SLが外に展示されているため鉄道好きもこっちを選ぶ可能性がある
  • 東京国立博物館より、西郷像から少しだが近い。

厳正なる話し合いの結果、東京国立博物館に決め、鶯谷で降りる。途中、国立科学博物館シロナガスクジラ像を見つけたが、我々の目的地は東京国立博物館なので、無視。誰がなんと言おうと我々は東京国立博物館に行くのだ。坂を登る途中、「着きました」という連絡を受ける。なおも、我々は東京国立博物館を目指す。が、東京国立博物館の前には誰もいなかった。閉館時間を過ぎ、門にロープが張られているので中にいるという線もない。が、向こうから「着きました」と連絡が来ただけで、我々は東京国立博物館を行き先と決めたわけでみない。というわけで、気が変わったので目的地を国立科学博物館に変更した、気が変わったので。そちらの門の前にそれっぽい人影はなかったが、公園内なので近くにベンチはある。そして、こっちも「着きました」と連絡して、しばらく様子を見る………が向こうはなかなか結果を送ってこない。とうとう痺れを切らしたはまなす氏が国立科学博物館の写真を送ると、向こうの方々は東京国立博物館にいた。いやー、残念だったなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、開始から8時間で無事、上野の国立博物館に5人とも集まることができました〜!イエーイ!やったね!

 

総評

というわけで、第2回スマホなしで待ち合わせオフは無事終了しました。これもひとえに参加者が「橋、というお題に対して市ヶ谷水管橋に行く」というような奇行に走ることなく、真摯に参加してくれたおかげです、ありがとうございました。この後の打ち上げも、なかなかな盛り上がりを見せ、次回は東京以外でもやっていいんじゃないか、という案も出たりしたので、主催者としてもよかったな、と。

今回反省点としては、我々3名が「ブログの撮れ高が欲しいから」というカスみたいな理由で、始発駅のお題で東武浅草駅一択なところを押上駅に行ったことと、博物館のお題で門の前に誰もいないので回答を変更するという技が裏目に出てしまったことでしょう。前者は集まれるところで集まらなかったがゆえにその後集合チャンスを3回逃し、最後の集合チャンスを後者の行為により棒にふるという悪行をしてしまいました。やはり不正は良くない、ヤラセは良くない。そんな教訓が我々3名に残される結果となりました。ちょうどこの日の20時にイッテQも祭りのことで謝罪してたし。ということで

 

結論:ヤラセ、ダメ絶対

(おしまい)

*1:ごちうさきんモザゆゆ式、全てのきらら系の生みの親であり、ドキドキビジュアルコミックスを愛しドキドキビジュアルコミックスに愛された出版社。空前絶後超絶怒涛天上天下唯我独尊、あまりの売上に小学館講談社集英社から命を狙われている。

*2:http://ithikawa.hatenablog.com/entry/2017/10/18/011651

*3:参考文献:http://ithikawa.hatenablog.com/entry/2017/10/18/011651