俺はポッキーの日を絶対に倒したい2018

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

今日は昨年もやった企画を書くぞ!

11月11日は何の日? - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/11/12/000014

というわけで、最近、私の努力が身を結んだのか、私が民放の番組をGYAO!でしか見ないからなのか、オレンジレンジいきものがかりらの、無駄に元気な歌をBGMに、女が無駄に元気に校舎を暴れ回る「11月11日はポッキーの日」のCMがなくなったっぽい。いやあ、めでたい!公式サイトをわざわざ見に行くとちゃんと宣伝していたりはするが、それはこっちからノコノコ見に行った場合の話なので、ポッキーの日とかいう「1がポッキーに似てるから」なんてカスみたいな理由で設定された日は、カスみたいな人々が勝手にやってればいいお祭りになり、ゾーニングされるくらいにはなった。なので来年はこの企画、中止すると思う。

でも、本当はポッキーの日を倒したい。だって、他の棒状のものが可哀想だから…。11月11日はポッキープリッツの日だからってポッキープリッツを割り引く全国のスーパー、薬局、ディスカウントショップ、大学生協、酒屋よ、じゃがりこやきなこ棒の立場はどうなる?小枝は?うまい棒は?麩菓子は?ポテロングは?最後はじゃがりことポテロングでジャガイモが被ってしまったが、とにかく「11月11日は自由でいいじゃないか!」というのが私の主張である。そんな思いを胸に秘め、私はラーメンを作ることにした。ラーメンというのは元々は支那そばという中国由来のものだったはずだが、日本人が食べやすいようにアレンジされ、横浜家系ラーメンなど多くの種類が日本で生まれ、いつしか日本人の国民食として、ラーメンのことしか載っていない本も出るほどの人気ぶりを誇る棒状食品である。

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こちらが今回用意した具材である。
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棒状野菜の筆頭格、と呼ぶには変化球が過ぎるが、個人的に結構好きな野菜であるにんにくの芽105円。
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二郎の具としても、貧民でも買えるが栄養も貧な野菜としても知られるもやし15円。
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パッケージ曰く手作りのきゅうりとなすを丁寧に漬けたのでちゃんと棒状の赤しば漬149円。
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何にでも合うからと言って何にでも入れるのは、失われる命が多すぎる明太子268円。

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ラーメンの具で棒状と言ったらこれは欠かせない、メンマ163円。
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とにかく魚の旨みと油と塩気と、ラーメンに必要な要素がギッシリと詰まった夢いっぱい缶詰、オイルサーディン338円。

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大学近くのラーメン屋でトッピングとして売られていたので最近食べたら、美味しかったかいわれ大根。63円。

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以上、1101円。去年と同じく1111円を狙いたかったのだが、税込価格がわからなくなって結局諦めた。諦めた割にはいい線いった。

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ちなみに、店名が書かれているはずの部分はレシート発行機によってイビツに千切られてしまった。こんなことってあるんだね。
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さらに今回は母親が用意してくれたネギと、
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こちらのインスタントの豚骨醤油ラーメンでラーメンを作った。豚骨っていうのがまた、棒状なので良いね。こんなに簡単に豚骨醤油ラーメンができるなんて。ありがとう、立花萬平。
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自分から棒状の野菜を要求しておいて無慈悲なザク切りをしたり
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生姜など、棒状でないものも混入していた赤しば漬から棒状でないものを除去したり
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明太子も卵巣を開いて…
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麺に絡むように、と無慈悲カットをしたオイルサーディンと混ぜて
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生きた魚をミンサーにかけて雪原にバラまいたみたいな最悪な絵のものを作り…

茹でるものは茹でる(麺、ニンニクの芽、もやしなど)、茹でないものは茹でない(ネギ、メンマ、赤しば漬など)と区別をして…
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完成したのがこちら。めちゃくちゃ美化すると二郎っぽい、いや二郎より彩り豊かとも言える、カオスマウンテンが生まれてしまった。
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このカオスマウンテンにさらに、汚染されて魚が死にまくってる中国都市部の川の缶詰を入れたら余計にカオスマウンテンになってしまった。

そんな、11月11日ラーメンの味だが、既存のラーメンに明太子、オイルサーディン、メンマを加えたため、非常に塩辛くなってしまった。野菜が中和してくれるかと思いきや甘い算段だった。ある時点から、無限に明太子の辛さしか感じられなくなってしまった。これは反省せざるをえない。ただ、オイルサーディンと明太子を混ぜたキモグロい奴はめちゃくちゃ旨い、ということが一番の収穫だった。もう、11月11日はオイルサーディンと明太子の日、でいいのでは?

(おしまい)

 

 

塩こん部長の謎料理「塩麻婆茄子」を作ってみた

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

みなさんは、塩こん部長というキャラクターをご存知でしょうか?

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塩こん部長とは、くらこんの塩昆布に書かれているキャラクターである。上画像はなぜか背景透過済みだが、くらこんの塩昆布のパッケージに書かれ、塩昆布を使ったレシピを教えてくれる。というわけで、ある日、くらこんの塩昆布のパッケージを見ると塩麻婆茄子という謎の料理のレシピが載っていた。

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これは公式サイトのスクショだが、パッケージには「味付けはごま油と塩昆布だけ!」と書かれていた。上の画像でも確かに味付け要素がごま油と塩昆布なのがわかると思う。え?唐辛子とかは入れないの?麻婆茄子なのに?塩昆布とごま油とナスで麻婆茄子?錬金術?奇跡も魔法もあるの?あるいは、止める人いなかった?もしかして、塩こん部長、有能な部下いない?あるいはめちゃくちゃパワハラしてる?口答えした部下の目に塩昆布入れてる?

というわけで、この、どう考えても「おかわりできるから」というだけの理由で鳥貴族行った客の120%が思考停止で注文する「塩昆布キャベツ」と同じ味になる気しかしない謎料理「塩麻婆茄子」を作ってみた。

 

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まずは原料「塩昆布は家にあるから、レシピも塩こん部長の顔写真も塩昆布自体もそっから調達したらええやろ」と思っていたら、いつのまにか塩昆布は無くなっていた。そこで28gの塩昆布を買い、先述のレシピを2倍して作ることに。なのでナスも4本だ。

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茄子を縦に8等分にする作業、初めてなのでだいぶ覚束ない手つきだし、4本やると1本やる場合の4倍手間がかかるので最悪だった。

この後は公式サイトのレシピ*1を参考に、ひき肉とナスを炒めて、ひき肉をほぐし、ひき肉の色が変わったら塩昆布丸々1袋をマグマ料理のようにぶち込み、水も加えた。

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水の量もレシピの2倍入れたため、全然煮詰まらず、片栗粉を入れてもまるでトロミがつかないので、完全に煮物に路線変更することとなったうえに、完成品の写真を取り忘れたが、色味自体は麻婆茄子のそれになった。上写真はくらこんのレシピからパクったやつ(上のスクショにも全く同じ画像があるぞ!)だが、本当にあんな感じの色味になるのである、意外と。ただ、色味が近いからといってナスを塩昆布と炒めたら麻婆茄子だというなら、ナスを原油と混ぜて煮詰めたものも麻婆茄子と呼ばなくてはならない。大事なのは味だ。

というわけで、食べてみると、一瞬は麻婆茄子と脳が勘違いするが、非常に淡白というかパンチがないというか、クタッとしたナスと昆布や挽肉の出汁+塩味の相性は抜群だけど、ほぼそれだけというか…。以前、塩こん部長が「野菜を塩昆布と一緒にジップロックに入れて揉んで浅漬けを作る」みたいなレシピを紹介していたと思うんだよな?その浅漬けは旨いかもわからんけど、浅漬けが主菜になるはずがないわけじゃん?夕飯の主菜が浅漬けなんて子供だったら泣いちゃうじゃん。ただ、炒め物にしてあげることによって、主菜っぽくなって子供に出しても泣かなくなる。でも味は大きく変わらないので子供までは騙せない。要するに何が言いたいかというと、鳥貴族のお代わりできる葉っぱの親戚ができるだけで、塩昆布から麻婆茄子なんかできません。ご飯より日本酒やビールに対しての方が絶対相性いいし。

ラー油垂らしたら麻婆茄子に近くなったので、炒める時にしくごま油の一部をラー油にしたら多少は麻婆感が出るかもしれません。出なかったらごめんなさい。

(おしまい)

 

コントの日全ネタ感想文+α+コントの日全出演芸人紹介文

この記事では2018年11月3日にNHKで放送された「コントの日」の感想を1本ずつ丁寧に書いていく訳だが当然、シャレにならないくらいネタバレしているので、録画をまだ見ていない人はさっさとブラウザバックしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、こんな番組のネタバレなんか気にする必要ないんですけど一応ね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応、もう一回警告しておくけど、この下はコントの日のネタバレだよ?大丈夫?本当に大丈夫?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • フリンキュア

不倫をしようとラブホテルに女を連れ込もうとしている男の前に不倫撲滅戦士フリンキュアなる謎の女が現れる…。

プリキュアリスペクトなヒーローが、誇張された衣装と演出に反して現実的な罪を現実的な方法で断罪する、というありがちといえばありがちなコント。ありがちだけど、笑えるようにするには結構演技力のいる難しい設定でもある。その点渡辺直美は頑張っていた、とは思うんだけどセリフの面はイマイチ。どうにも刺さるワードがないのよねえ…。まあこのコントに限った話ではないのだけど…。トークではダメ出しされていた角田のアドリブと、渡辺直美に彼氏がいる件はそれなりに笑ったが…。あと、「デブにデブって言って何が面白いんだよ!」って言うのなら、1回目の「デブ」の件の笑い声は切っとかなきゃダメじゃない?

それにしてもこのコント、角田が出てるのに後ろにお尻舐めたげてる豊本の影が見えまくりますね。

 

男4人女1人のオタクサークル。そこに男の新入部員が入ってくる。オタサーの姫を誰にも取られたくない新入部員以外の4人は女のことをブスと言いまくって牽制するが、実際には色めき立っていて…。

本当にタイトル通り「姫がいるオタサー」を形態模写・体現しただけのコント。あまりにもクラシカルなオタクキャラには正直引いたが、劇団ひとり、ロッチ中岡、ラバーガール両名がハマり役なので笑えないわけでもない。でも、オタサーの姫をイジるオタクがフツーに面白くなさすぎるので結局引く。オタクって面白くないのかもしれないけど、もしそうなら面白くないものをネタにするな。

ただ、劇団ひとりは震えながらペン立てを倒しているだけで面白いのでズルい。というか他の芸人もそうで、オタクが顔芸してるだけのコントなのでは?という気がしてくる。そういうネタならそういうネタで、もっと振り切ってやっちゃった方が良いと思うな、僕は。

 

  • 何時だと思ってるんだ

マンションの一室でタコパをしていた若い男女。すると、隣の人が文句を言いに来て…という、勇者ああああ難民救済コント。

ロバート秋山扮する「ヤバい隣人」のヤバさに全てがかかっているストロングスタイルのコント。その割には秋山のヤバさにエンジンがかかっていないような。こんなところでエンジン全開にしても仕方がない、とでも思ったのだろうか。なにより、フリンキュアにおける角田もそうだが、隣人のヤバさが主軸なのに、深夜にタコパして騒いでいる若者も多少は悪いわけで、そう考えると「正しい人」という意味合いでのツッコミが不在になってしまっているような気がする。

ただ、このコントが本当に描きたかったのは「タイプの子がいたので、若者がカードゲームしようとしているのを壁越しに聞いて、それに加わろうとするヤバい隣人」という後半の展開だった気がしないでもない。だったら、後半でもっと秋山が狂気のエンジンを思いっきりふかして良かったし、もっとしつこく参加を懇願して良かったと思う。やっぱり掘り下げが甘いんだよな…。

 

  • ゆとりの修行

修行の厳しい寿司屋に新人の職人が入ってきた。が、大将はその新人に対して贔屓をしているようにしか見えなくて…。

ゆとり世代を題材としたコントだが、ゆとり世代のアホぶりそのものをボケにするのではなく、「指導者がゆとり世代向けの指導法に転換した結果、詰め込み世代が割りを食う」という着眼点は少し新しい。山田が演じる純粋無垢にアホな若者もいい味出しているし、分かりやすいボケも少なくない。さすがにスパムは狙いすぎというか、同じネタじゃないと対決として成立しなくないか?とは思ったけど。でもやっぱり、少なくともこの番組の中ではトップ3には入るな、このコント。ただ、もっと斉藤からツッコミが出ても良かったと思う。スパムの件とかが甘いのに、ツッコミを消してリアリティを出そうとするな。

 

  • プライベートなんで

茶店でとても丁寧に接客してくれる女性店員、しかし別の日に完全にド●キな店で出会った彼女は全然違う感じで…。

設定自体は悪くない、悪くないんだけど、タイトルでネタバレしてる割にしっかりとフリ過ぎでは?バレるよ?というか、少なくとも俺には普通にバレたよ?あと、棚越しに女性店員映った時、ドクロの服着てたのもチラっと映ってたよ?いいのか?

これもセリフでの笑いが少ないどころかそもそもセリフ自体が少ないので感想が書きにくい…。ただ、店員のプライベートを知ってしまった上で客が戻ってくる展開は良かった。良かったけど、良かったと思ったところで、カメラが斜め上に上がってコントが終わっちゃうんだよなあ!!!!!!なあ!!!!!!なあ、て!!!!!「どっちなんですか?」の後が欲しいんだよなあ!!!!!!豊本店長も店員のプライベートを知らなかったので客の話聞いてぶったまげるとか、さあ!!!!!というか、豊本ももっと使えよ!!!!!!コップ拭いてるだけじゃねえかよ!!!!!お笑いに「コップ拭く」なんて役割はねえんだよ!!!!!豊本をその程度の枠に収めるな!!!!金色のカバの置物を盗ませろ!!!!!所属してるアマチュアバンドの悪口をめっちゃ言わせろ!!!!!旅行がドタキャンされた現実を受け入れられずに旅行の打ち合わせを継続させろ!!!!!!

 

  • お会計

居酒屋で飲んでいた会社員数人。お会計を集める時に角田演じる課長は細かい札がなかったので一万円札を出すが、劇団ひとり演じる部下は何か勘違いをしていて…?

設定はかなり好きなコント。トップバッターで万札を出す角田にも問題がある気がしないでもないが、それを差し引いても結構いい切り口だと思う。

ただ、設定でワクワクしただけに、角田課長が錯乱するだけという展開は残念。まあ、角田という男は万札持って錯乱しているだけで面白い芸達者ではあるんだけど、東京03にちゃんと作り直させたら、もっと課長からも部下からもいろんなワードによる掛け合いが出てくるコントができたのでは…。ただ、ネタ後のトークを聞く限り角田が力を入れ過ぎていたらしいので、もしかしたら中盤のセリフを角田が全部飛ばしてああなった可能性もある……のか………?……だとしたら……角田のせい………なのか……?ただ、飯塚を早々に退場させるという采配の時点で十分無能だった気がしないでもないし、セリフを大飛ばししたら撮り直すはずなので………。もし、マジで台本に「ああああああ〜〜〜〜」しか書いてなかったならあれくらいヤリに行って大正解だったと思う。

 

  • リストラ

人事部長が変わってからリストラが多くなったと嘆く2人の会社員。そこに人事部長らしき人が現れ、意味深な発言をしていく…。

設定はベタだが、ベタな設定に向かうまでの無駄のなさは良い。ただ、コントの骨格を担う「意味深な発言」の中身があんまり…。この番組の課題が「フレーズ、ワードの弱さ」である、という事実が最もよく出たコントじゃないでしょうか?

オチは良かった、というよりオチしか良くなかった。

 

  • お得ですよ

披露宴のために突発的に靴下を買いに服屋に来た男。しかし、「こうするとおトクですよ」といわれ、なぜか向かいの携帯ショップまで行くハメになり、時間もどんどんすぎて行く…。

M-1グランプリ笑い飯の伝説のネタ「ハッピーバースデー」のように、前のボケと連鎖に連鎖を重ねて、気づけば大きいボケができているという構成のコント。最初は「こんな靴下セールねえだろ」と思ったが、このタイプの台本が無条件に好きな自分は結構引き込まれた。しれっとなかなかな提案をしてくる富澤、無愛想なマニュアル接客のコカド、変な状況に徐々に巻き込まれる角田の3人がハマり役だったのも良かった。この番組のコントでは一番好きかな。序盤の靴下セールの他にもあの構造の携帯ショップが整理番号取るタイプなはずがない、とか細かい粗は結構あったけどな!あと、整理番号が30に戻るボケはマジでいらなかった。この構成のコントでどこにも連鎖しないボケ入れるかね…。

 

  • ヤバいのか?ヤバくないのか?

バス停でバスを待つ2人のサラリーマン。そこにいかにもヤバい男が現れる…が、意外と言動はいい奴…なのか?

劇団ひとり演じるヤバい奴の演技力は今更ながら素晴らしい。ただ、序盤の段階で「あの格好でお見舞い行く時点で…」という思いはある。この思いをある程度回収してくれる、「最初はヤバくない奴という見解でツッコミを入れていたコカドが、劇団ひとりはヤバくない奴という意見に固執するボケになる」という仕掛けは良かった。あとは、結構粗めのボケも劇団ひとりがパワープレイで持っていったかな。少しダレたところもあったけど、まあそこそこ。

 

1999年7月、ノストラダムスの大予言の言う通り、空き地に大魔王がきた。が、空き地にいる若者2人はイヤホンをしているので気づかない…。

大仰なフリを用意して、たけしを水浸しにしたいだけのコント。そりゃたけしがあんなメイクしてあんな水浸しになったら笑うよなっていう。あ、感想もそれだけですが何か?

 

ビートたけし扮する総理大臣が平成の次の年号を発表する…。

きっちりとしたセットが組まれているが、要するに「新元号」を題材としたフリップ漫談。思い返せばボケのクオリティが特別高いとは思えないが、たけしはバカやってるだけで、もう面白い芸人だと思っているので見ていた時は結構笑った。演者も結構笑ってたし、そりゃ生で見たらもっとみんな笑っちゃうんだろうな。

 

  • だるまさんがころんだ

居酒屋で語らう新川優愛渡辺直美。他の男性客は会話を盗み聞きつつ新川を狙う…。

居酒屋で初めて会った客が可愛いから狙う、という絶妙に共感できない設定のコントだが、女を狙う男たちの浅ましさが「オタサーの姫」のコントよりわかりやすく、よりシステマティックに描かれているコント。システムの変化がほとんど起こることがなく、フリにただ答えているだけというのはどうなのか?結局「オタサーの姫」と同じく芸人の顔芸がシステマティックに提示されているだけなのでは??共感できない設定にアルハラセクハラ的要素が重なっているのも…???

 

  • 残留バブリスト

廃墟と化したディスコに不審者がいるという情報を元に3人の警察官がそのディスコに突入する…。

まあ、1995年生まれですからね私は。なぜこんなコントのために個人情報を明かしてるのか自分でも分かりませんが、まあ自分が見てもわかるはずがないんですよね。わかる人が見たら笑えるんでしょうけども…。残念無念。

 

  • 役者の鑑

雪山登山の映画撮影。ロバート秋山演じる名俳優の役作りはとにかく凄い…。

ロバート秋山演じる名俳優のキャラクターと役作りの異常性が軸となるコント。「何時だと思ってるんだ」よりかは秋山のキャラにエンジンがかかっているのを感じるし、事実、台本のクオリティも高い。異常な役作りの方法を提示するタイミングを散りばめることで笑う時間が偏らないようにする構成の工夫もある。

ただ、突然の「パイプカット」で個人的には引き気味に。もしかして、製作陣は深い時間だから絶対に普段のNHKではできないことをしなきゃいけないっていう変な尖り方してません?笑いを作る上でたまたまそういうのができたので深い時間でやると言うのならいいけど、そこが倒錯するようではダメよ?

 

  • 意外と小さい

茶店で暴れている野良武士たち。たまたま居合わせた剣豪伊達が勝負を挑むが、彼の身長は意外と小さい…?

「伊達の身長が小さい」という数あるコントの日のコントの中でもトップクラスに共感しにくい点をイチオシしてくるコント。無理にでも「伊達の身長が小さい」というこのコント中を流れる風潮に共感できないと、一生笑えないままネタが終わる。そうです、一生笑えなかった人とは私のことです。オチは少し笑ったけど。オチだけはよかったけど。

まあ「TVで見るより小さいんですねってよく言われる」っていう芸能人のあるあるをなぜか時代劇に置き換えてコントにしたんだろうが、無理な置き換えはしないほうが良かったような。あるいは、Visualbumの「ZURU ZURU」というコントの技法を使えば伊達やその他登場人物の大きさを調節できたと言うのに…。

まあ、一言で感想まとめるとしたら「こんなコントのために殺陣の大先生呼んでマジな殺陣の練習すんな」、これに尽きる。

 

  • 愛のタトゥー

彼女の名前を背中に彫ってほしい、とタトゥー屋にきた男。しかし、彼の背中にはすでに無数のタトゥーが…。

これはなかなか良いコントだった。ボケ芸人である劇団ひとりの、これまでとは違った静かな狂気キャラは、ツッコミ芸人であるジャンポケ斉藤と噛み合わせバツグン。タトゥーの下書きが終わってから初めてあやかとの関係性がわかる構成も面白い。終盤が「さぁ!彫って!」一辺倒になったグズグズ感は否めないけど、この番組のコントだったら、「お得ですよ」、「ゆとりの修行」と同じく、トップクラスに好きなコント。

 

  • カリスマ美容師

カリスマがいると聞いてやってきた美容室には、美容師のみならず様々なカリスマがいる…。

エンディングコントを除くとトリだからか、思いっきり人海戦術に出たコント。設定自体はそこまで悪くないものの、2018年に「カリスマ」と言うワードを引っ張るセンスと、「だるまさんがころんだ」同様システムを提示されて以降の遊びのなさが、明確にマイナスになっている、悪い意味でこの番組を象徴しているコント。やっぱりエンドロールの代わりと思うべきか?雑談のカリスマは絶対出てくると思ったけど、見せ方ゆえにちょっとだけ笑った。そこだけ、ね。

 

  • 父と息子

なぜか何の縁もない土地に墓を建てさせて先だった母と、その土地に住み続ける父、たまに会いにくる息子。どうやら、父には新たに好きな人ができたらしく…。

長ーくフっておいて、ボケが「新しくできた好きな人はオカマ」しかないコントなので、オカマで笑えないと一生笑えない。つまり、そういうお笑いに多少なりとも嫌悪感がある人はまず笑えない、というシステムになっている。私はコントを見ている時くらいそういうことを考えないことにすることによって、こういうお笑いに対する寛容さを見せつけてやったが、寛容さを見せつけてやったところで別に面白くはない。富澤がもっともっとヤリに行っちゃって、「こんなオカマいねえよ!」ってとこまで行っちゃった方が、まだもう少しだけ評価されたと思うんだよな。

 

 

というわけで、コントの日の全ネタ感想文が終わりました。総括すると、悪い意味でのベタが形になっているだけの、カスみたいなコント番組でしたね。というか「コントってどうやって作ってるんですか?」とか「ビートたけし東京03を褒める」とかトークパートの方がよっぽどビートたけしが活かされてたし、面白かったじゃねえか、っていう。あと、セットをカッチリ組まれるとコントの粗って見えやすくなるんですね。あまりにコントの粗がよく見えるので、最初は我が家のTVが4Kになったのかなと思ったんですが。

NHKはCMがないので、リアタイで見ても録画で見ても2時間半なのですが、完全に時間の無駄でしたね。劇団ひとりが「トーク番組や散歩番組ばかりじゃ笑えない!」とか叫んでいましたが、その叫んでいる現場がハズキルーペCMパロだった時点で察するべきでしたね、「コント、ご期待ください」じゃないんだよ、マグロとコントって1文字もかかってねえじゃねえかよ。何もご期待しなくて正解だったよ、録画してまで見た時点で不正解だったけどな!!!!

 

 

というか、普通にこちらの「まちめぐ!」という声優の散歩番組の方がコントの日とかいう終わってるコント番組より数億倍面白いし、45分しかないので、2時間半あったらコントの日なんか見るくらいならまちめぐ!を3周した方がいいです。僕はもう17周しました。

この、佳村はるかっていう声優が面白いんですよね、特に。普通に芸人より面白いと思います。というか、芸人なんか面白くねえよ、何がお笑いだよくだらねえ。芸人なんか、まちめぐ!のようにせいぜい一生ナレーションでもやっていればいいと思います。ひとっつも面白くないので。

というわけで、オルソンでした、それではさようn

 

_人人人人_

 >ガシャン<

  ̄Y^Y^Y^Y ̄

 

オルソン「誰だお前は!?」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「ハッハッハ、私の名は、声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対に許さないマンだ!ハッハッハ、ハーッハッハッハッハッハッハッハッ!」

オルソン「まだ面白くねえフリの部分で笑うな!コントの日の笑い声か、お前は!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「君ねえ、コントの日をたかだか2時間半見たくらいで、芸人全体に失望してるんじゃないよ!君はアレか?さっきまでとは違う人か?これまで芸人に笑わせてもらった蓄積というものがないのか?裏切りのオフィスですか!?今までがお笑いにハマりすぎだったんだとしても、ちょうどいい奴いねえのか?ファーーック!!!(ファーーック!!)(ファーーック!!)」

オルソン「ちょっと待てぃ!その言い方だと、コントの日に東京03しか出てないって勘違いされちゃうだろ!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「お前こそ、そんな止め方したら、コントの日に千鳥が出てんのかな?って勘違いされちゃうだろ!」

オルソン「うるさい!そんなことはどうだっていいんだ!あんなちゃんとしたセット作る金あるなら、台本もちゃんとしたの作れ!というか、あれだけの豪華メンバーだったら普通に各々にネタやらせるネタ番組でもやった方が良かっただろ!返せよ!真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!を返せよ!!!!何で今年の夏は真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!やらなかったんだよ!!!!真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!を返せ!!!!早見沙織の喉を潰せ!!!壊せ!!!!燃やせ!!!!!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「珍しいブチギレ方をするな!そういう時はオンバトを返してもらうんだ、普通は!」

オルソン「俺は!!!!!真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!を見てから、やはり俺の青春ラブコメは間違っているを見て、早見沙織の演技の幅YABEEEEE!!!!!ってやりたいだけなの!!!!!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「正式名称でブチギレんな!キングちゃんのアルピーか、お前は!」

オルソン「そっちこそ、お前が話すたびにカギカッコの前に『声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン』ってつけなきゃいけないから、俺がわざわざ『せいゆう』って打ったら『声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン』って出るようにユーザー辞書登録してるんだぞ!偉そうなことを言うな!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「そうか、申し訳ない。というわけで、今回はコントの日に出ていた全芸人の紹介をしに来た!と、その前にこれだけ渡しておこう」

オルソン「何だこの封筒?」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「侵入した時に割ったガラス代、114514円だ。」

オルソン「金額でボケるな、弱く見えるぞ。」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「精算が済んだところで、早速芸人の紹介をしよう!」

オルソン「じゃあ、夕飯の酢豚をチャチャッと作ったらな。」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「チャチャっと作れないだろ!後で作れ!我慢しろ!こんなところ長々やっても、見たい奴なんか誰もいないんだから!紹介行くぞ!

 

 

ピン芸人。今やネタを披露することは少ないため、ゴッドタン視聴者以外からは「ボンビーガールなどのバラエティでそこそこ面白いコメントをするおっさん」くらいにしか思われていないかもしれない。そういうタレント適性も確かに高いのだが、実際は「ひとりで色んなキャラクターを演じる劇団」を芸名の由来にしていることからもわかるように、多くのキャラを演じる憑依型キャラコントを得意とする。ただし、劇団ひとりのネタはキャラだけでなく台本の発想力も相当キレており、マンションの屋上に駆けつけて自殺を止めに来た好青年が別の罪を犯してしまっている「死なすもんか」や、オヤジ狩りされたホームレスのシリアスな独白がある一言でひっくり返ってしまう「オヤジ狩り」など、少し重たい設定に狂気じみたキャラが入り込むネタを得意とする。脅威的な演技・表現力が生み出す様々なキャラクターと台本の発想力が合わさった無敵の芸人なのだ。

ちなみに2018年11月現在、ピン芸人で唯一、イロモネアで3回100万円獲得したことがある芸人である。

 

キングオブコント2009優勝。その前から爆笑オンエアバトルで連勝を重ねて、エンタの神様に出演というゼロ年代前半にありがちなルートを辿っていたトリオ。キングオブコント優勝はもう9年も前のことだが、コントの実力が衰えることはなく、それどころか「4分のネタはないから」という理由で2004年くらいに作られたネタでキングオブコント優勝後、1年に1度は単独ライブを行い、3人の演技力も台本の面白さもドンドン上がっている、コントにおいてはもはや怪物的なトリオであり、芸能界にもバカリズム堺雅人早見沙織などファンを公言する者は多い。

東京03のコントの特徴は人間関係のあるあるをつまんで、角田や飯塚がそれをぶちまけてしまうことで起こる口論だ。3人の言い分は筋が通っていて突飛な設定ではない。突飛な設定ではないのに、口論に口論を重ねるとなぜかどんどんおかしくなる。でも、主軸はあくまでもあるある、それが東京03のコントである。

そのため、新旧問わず普遍的な名作コントが多く、模範的な営業がデキる男が営業トークが苦手な男に出会った結果パニックに陥ってしまう「営業スタイル」、大失敗をして落ち込んでいる同僚を居酒屋に連れて行くと、飯が喉を全然通る「落ち込む同僚」、明言こそされていないがやんわりと着実に断られ距離を開けられていく男の悲壮感が止まらない「新オフィス」などはあるあるを通り越して、こちらの悪い心をギクリと突いてくる。その一方で、娘が突然子供を作ってしまい…という重苦しい設定は角田が好きな物を熱く語るためのフリでしかない「家族会議」、豊本扮する豊美の電話相手が気になって仕方がない「誰?」、大事な取引ですらフザケるのをやめない豊本とそれにノリまくる角田に、お得意先である飯塚のイライラが止まらない「本当は?」など、シンプルでバカバカしいコントも作れる作風の幅広さも彼らの強みである。

個人的なおススメは前半に提示された細かい設定のほぼ全てが中盤から終盤にかけてボケとして回収・活用される「山の上の別荘」。設定は東京03らしいけど、構成の妙がたまらないんだ。

なお、公式Youtubeチャンネル所有者。

 

M-1グランプリ2007優勝かつキングオブコント2009準優勝という、M-1&KOC2冠に最も近かったコンビ(今は、狙ってるという意味ではかまいたちの方が近いかも)。漫才でもコントでも「富澤演じる変な店員に伊達演じる客がツッコミを入れる」というベーシックすぎるスタイルをM-1優勝から11年経った今なお続け、年一回単独ライブも行う芸人であり、言葉遊びなどを主軸にした分かりやすいがベタ過ぎないボケや、「興奮してきたな」「ちょっと何言ってるかわからないです」「ちょうどお預かりいたします、〇〇円のお釣りです」など多くのお約束ボケを含んだネタは老若男女から高い支持を得ている。

また、バイキングでの地引網ロケが高く評価される、伊達の「ゼロカロリー理論」が歌にまでなるほどの流行を示すなど、タレント適性も高い芸人であり、「面白さ」と「好感度」をトップクラスのレベルで両立した稀有な芸人である。

事務所が公式Youtubeチャンネルを持っており、そこに彼らのネタが多数上がっている。

 

  • ロッチ

キングオブコント2009、2010、2015決勝進出。爆笑レッドシアターのレギュラーだった2009年、2010年に同番組レギュラーだったジャルジャルやしずるとともにキングオブコント決勝進出。その後、中岡が「ダマされた大賞」や「世界の果てまでイッテQ」などでリアクション芸人として使われたのが功を奏したのか、5年ぶりにKOC決勝の舞台に帰って来たときには「ケツを出しているだけで面白い男」となっていた事実は記憶に新しいだろう(2本目のことは早く忘れてあげよう)。

悲壮感を漂わせる演技や元気な変人キャラを得意とする中岡と、デリカシーがないなど、いそうでいないくらいの変人を演じるのに長けたコカドのコンビは、ボケツッコミが定まっていない。中岡がボケのコントには、アホな刑事が取り調べ用のカツ丼の注文に手間取り続ける「カツ丼」(キングオブコント2009の1本目)や、新参者にアドバイスすると全てが逆を行って裏目に出てしまう、というベタな設定に悲壮感が滲む「釣りのおっさん」などがある。一方、コカドがボケのコントには自作の弁当を万引きされたスーパー店長の喜びが止まらない「店長さん弁当」(キングオブコント2009決勝2本目)や、大縄跳びに入れないのか入らないのか…「大縄跳び」などがある。また、キングオブコント2010決勝2本目で披露された「巨乳かメガネか」などのような双方ボケ、状況自体がボケのコントもある。また、コントの日でも、爆笑レッドシアターでも、双方がボケツッコミできる有能さや、各々が違ったキャラクターを演じられる特異性から、多くのユニットコントに出演することとなった。

個人的なオススメは、電気屋のじゃんけん大会を舞台に、コカドと中岡双方が双方向に空気に読めなさを見せて、状況がドツボにハマっていくコント「ジャンケンマン」。

 

「和製ビヨンセ」という、まるまる太った体型でキレッキレに踊るだけで笑いを取るネタで売れた女性ピン芸人。ユニットコントにおいては表現力頼みパワープレイ頼みのネタをやることが多く、主演ドラマもあったほどの演技力を持つ。

ジャンポケ斉藤とコンビを組んでネタを披露することもあるが、その時のネタは「AVのインタビューの形態模写」、「彼氏に大人のオモチャを入れられているファミレス店員」とろくなネタがない。

いつからか海外メディアにも彼女の笑いが取り上げられるようになり、ある種の海外進出を果たす。それが祟って、日本では「見た目を笑い物にしない海外の風潮」の象徴として悪いフェミニストに利用されることとなる。そういう時は(渡辺直美本人が悪いわけではないから…)と言い聞かせながら、「ガキ使の七変化でやっていた未来予想図Ⅱを歌いながら喘ぐだけのネタ」を補給して平静を保っている。

 

芸人ではなく、モデル・女優であるが、コントの日の女型としてなぜかめちゃくちゃ頑張ってくれた方。それもそのはず、彼女は、第一回女芸人No.1決定戦THE Wで審査員を務めるという、非常に権威のある方なのだ。

 

シティボーイズはきたろう、大竹まこと斉木しげるの3人からなるトリオ。正直に話すが、各々が役者であったり審査員であったりという形で活躍しているところは見たことがあるが、トリオのネタというのは一本も見たことがない…。評判がいいのは知っているのに…。知らないままグダグダ語っても、新人演芸大賞の西川きよしになってしまうので、ここで解説を終わります…いや、本当に申し訳ない…。

 

  • ロバート(コントの日には秋山のみ出演)

キングオブコント2008決勝進出、キングオブコント2011優勝。もっとも、2001年には芸歴2年目で「はねるのトびら」のメンバーに選ばれ、4年後には、はねトびがゴールデン昇格、と早くからその才能を評価され、売れていたトリオである。

ネタ作りの全てを秋山が担っており、残りの2人は料理人(馬場)とボクサー(山本)だと、冗談半分に言うがトリオの仲は良好らしい。

ロバートのネタは昔からさほど変わらず、秋山がキャラクターのパワーで乗り切るネタが多いが、鰻屋のうなぎの看板やおてもとなどの文字を書き続けている書道家や、地方のTV局のCMソングばかりを書いて歌っている歌手など、実はニッチなあるあるを掘り出して架空の職業とキャラクターを作り上げる設定の創造力もロバートの強さなのだ。この様々な職業の創造が、「クリエイターズファイル」に繋がっているような気がしてならない。

個人的なオススメは「ナイロンDJ」。数あるロバートのコントでも特にアホな設定だが、アホなのに行為そのものは全く共感できないわけではないバランスが凄まじいネタだ。

 

キングオブコント2015、2016、2017決勝進出、特にKOC2016では準優勝を収めたトリオ。斉藤の暑苦しい演技によるパワープレイを得意とし、2010年代初頭ごろは「コンビニでトイレを借りる」、「一円拾って交番に届ける」、「人生ゲーム」と言った何気ないシーンを大袈裟に熱演する斉藤と太田に、おたけがツッコミを入れるコントが多く、面白かったけどネタの構成が一辺倒であることは否めないトリオだった。

しかし、いつの間にか斉藤をツッコミに役割変更することで、太田が「動のボケ」をおたけが「静のボケ」を担当するようになり、コントにメリハリが生まれた。そのうえで、斉藤はツッコミでも元来の暑い演技を止めないことで、強引に笑いをもぎ取っていくパワープレイを従来通り実現している。個人的にこの改革は無限に感心しているポイントである。

多少ベタな台本すらジャンポケが演じれば、斉藤のパワープレイが彼らの個性となり笑いとなるのが特徴だが、台本がつまらないということは一切ないのがジャンポケの恐ろしさである。オススメのコントは「空港にて」。空港での待ち合わせを舞台に、微妙に立場とスタンスの異なる3人が織りなす展開は絶品の一言に尽きる。

 

キングオブコント2010、2014決勝進出。東京03同様、オンバトで連勝を重ねてからエンタ出演のルートを辿ったが、エンタ打ち切り後はオンバト+挑戦者へ舞い戻る。

サンドウィッチマン同様、「大水演じる変な店員に、飛永演じる客がツッコミを入れる」というスタンダードスタイルのコント師(サンドウィッチマンと比べると客がボケなネタも多い気はするが)だが、2人ともテンションや声を上げることはなく、「飄々」「淡々」「ポーカーフェイス」などと称され、独特の空気を醸し出している。クオリティが安定しているぶん、突出したオススメを考えると困ってしまうが、公式Youtubeの中(2018年11月現在)だと静かな大水が終盤で狂気を見せる「足裏マッサージ店」、一番笑った奴ということでいうとキングオブコント2014の1本目である「子供服屋」、変化球という意味では、大水演じるいかにもな見た目の女によるキャラコント…かと思いきや一見普通の飛永も変な人というWボケコント「別れなさい」をオススメしておこうと思う。

 

キングオブコント2018優勝。パワフルな演技と眼力が印象的な岡部、柔らかでそれでいて的確なツッコミを放つ秋山、飄々とした見た目が何を考えているのか分からない菊田、の三者三様の魅力が映えに映えるトリオ。とりわけ、岡部の顔芸は本人たち曰く「会場が狭ければ狭いほどよくウケる」。

また、キングオブコント優勝時の「犬」のネタを筆頭にコントにおける細やかな所作へのこだわりやマイムの精密さにも定評がある。パワフルな演技と繊細な所作の組み合わせが、彼らの強み。本当はもっともっとスタジオコントにも向いているトリオなはずなのだが…。

オススメのコントは「ラーメン屋」。ある仕掛けを演技力一つで成立させた秀作だ。

なお、公式Youtubeチャンネル所有者。

 

賞レース決勝進出歴は今の所ないが、人力舎きっての若手ホープトリオ。ミステリアスな空気感を持つ櫻田、鈴木おさむに演技を褒められたこともある菅原、帰国子女なので英語も堪能という特技を持ち、顔と滑舌がとにかく良い森本からなるトリオ。

適度な設定の捻り方が、分かりやすい笑いを生み出すトリオで、櫻田の気持ち悪さをとんでもない形で活用してしまった「G」、不良たちが番長の元へ喧嘩に来るのには「喧嘩したいから」ではない理由があった…「覚えてろよ」など良作コントが多い。

個人的なオススメは少し前のにちようチャップリンでもやっていた「火事」。菅原と櫻田の関係性を元に、4人目の登場人物が台本に深みを出していく名作コントだ。

なお、公式Youtubeチャンネル所有者。

 

 

 

 

 

オルソン「なるほどぉ!やっぱり芸人って本当は面白い人たちなんだね!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「学研マンガひみつシリーズみたいな締め方しようとするな。それはさておき、ちょっと待てバカヤロウ!誰か肝心な人を紹介し忘れてるだろバカヤロウ!誰だか思い出せねえぞバカヤロウ!でもめちゃくちゃ肝心な芸人紹介し忘れてる気がするぞバカヤロウ!なんだバカヤロウ!」

オルソン「活字だと伝わらないからってバカヤロウの数で勝負に出るなよ。」

(おしまい)

 

人間とは何か?ロボットとは何か?〜お笑いを通して考える〜

ロボット工学三原則

第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

— 2058年の「ロボット工学ハンドブック」第56版

 

 

 

どうも、こんばんは、これからロボットの話をするのでロボット工学三原則をド頭に挿し込んだら頭良く見えるかと思ってやってみた、オルソンです。

今回テーマとなるロボットはこちら

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そう、pepper君である。pepper君は、あなたの街のsoftbankショップにも必ずいる、ヒューマノイドロボットであり、最近は8割の企業でいらないというニュースも出てきてしまっているヒューマノイドロボットである。しかし、pepper関連では最近こんなニュースもあった。

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そう、R-1ぐらんぷり2018決勝進出者であるカニササレアヤコがpepperを相方にしてM-1グランプリ2018に出場したのである。戦績自体は一回戦敗退(どうやら、本番でpepperの挙動が上手く行かなかったらしい)だが、これは非常に重大なことである。よくピン芸人が別のピン芸人と即席でコンビを組んでM-1に出ることはあるが、ロボットと組んでM-1グランプリ出場というのが非常に21世紀らしい。20世紀にはロボットもM-1グランプリもなかったからだ。ただ、それ以上に重要なのはpepperが人間として認められたということである。というのも…

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M-1グランプリの出場資格にはきちんと「1名での出場は不可」と書かれているからだ。漫才の大会であるM-1グランプリでは小道具とは縁がないように思えるが、実はリップクリームくらいだったら出場できる。しかし、pepperはリップクリームのような「モノ」ではなく「ヒト」として出場を果たしたことになる。そうでなければ、前述のアイアンアームズが、「カニササレアヤコとpepperのコンビ」ではなく「カニササレアヤコが小道具持ってきてネタをしている」ということになり、そうなるとM-1グランプリには出場できないからだ。

と、ここまで書いておいてなんだが、よく調べてみるとM-1グランプリの舞台にpepperが立ったのはアイアンアームズが初めてではないらしい。

【密着レポート】ロボット漫才のペッパーズ、今年はなんと2台のペッパーで漫才!?|ロボスタ https://robotstart.info/2017/10/06/doublepepper-m1.html

3年前のM-1グランプリですでにpepperをM-1の舞台に立たせた男はすでにいた。しかも「本人がpepperを相方にして漫才」というアイアンアームズパターンでは飽き足らず、「pepperとpepperで漫才」という0人での出場までさせていた。まあ、0人での出場はM-1グランプリ出場規約で禁止されていな…あ、2名以上ってキッチリ書いてあったわ。ということで高度に発達したヒューマノイドロボットは人間と見分けがつかず、M-1グランプリの主催である吉本興業や制作局の朝日放送はpepperを人間として認めている、という結論が出る。

 

さて、pepperのお笑い賞レース出場はM-1グランプリにとどまらない。実はR-1ぐらんぷりにも出場している。そして吉本興業公式チャンネルにその動画もある。

https://m.youtube.com/watch?v=tmTZufx4MEk

ネタのクオリティ以前に、「pepperの胸元の画面でフリップ芸というのはpepperの個性を生かしているが、pepperの胸元の画面は斜めなので観客からの視認性が悪い」という問題点を抱え一回戦落ちしているわけだが、R-1ぐらんぷりM-1グランプリと対照的にピン芸人の大会である。ということはpepperはR-1ぐらんぷりの制作に関わっている関西テレビから見ても人間なのだろう。もしそうであるならば、「人間とpepperの会話劇」は一人コントにはならないのだろう。ところが、そうなると、疑問が湧いてくる。

R-1ぐらんぷりに限らず、一人コントには「エアーで会話の相手がいるテイ」というのは定石である。今年でいえば、ルシファー吉岡の生姜のネタや紺野ぶるまのプロポーズのネタがそうだ。これ自体は114514年前からある手法であり、エアーである以上「こんなのピン芸じゃない」って言われることはなかった。しかし、そんな一人コントに革命を起こしてしまった男が数年前からR-1ぐらんぷりの決勝に幾度となく来ている。

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そう、マツモトクラブだ。彼のコントの特徴は録音した音声との会話劇。つまり、エアーでの話し相手は相手の台詞を想像させる台詞回しが必要になるがそれを「録音した音声を相方にする」という手法で乗り切っているのだ。こうなってくるとpepperにボケをプログラミングさせるネタとボケの音声を録音して流しているコントの違いはいよいよ説明しにくくなるのではないだろうか?どちらも見ようによっては2人との会話であるし、見ようによっては1人が考えて吹き込んだものと本人のネタなので1人コントと言えるのだから…。pepperは人間を模している、ということであれば録音音声も人間を模している(どころか声はマツモトクラブの生声)し、pepperは機械だ、ということであれば音声を録音再生するのも機械なのだから…。もう分かりません。ヒューマノイドロボットって何ですか?人間って何ですか?人間味って何ですか?人間性って何ですか?ロボットって何ですか?tan1°は有理数か?初めからそう諦めてしまったら僕らは何のために生まれたのか?Yesでいいのか?趣味は?人間関係は?イケメンだけど彼氏はいるの?

 

 

と、ここまで書いたところでR-1ぐらんぷりってその昔、なかやまきんに君とキャプテンボンバーを別人としてエントリーすることを認めたことのある大会だったことを思い出したのでもう寝ます、おやすみ。

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

相席食堂殺人事件

ノブ「お隣よろしいですか?」

大悟「どうぞ」

二人「千鳥の相席食堂です」

ノブ「もう、丸パクじゃあ!!!!」

大悟「ハッハッハ!!!これはイカンよ、本当に。これはやっちゃダメよ。」

ノブ「これ、だけはね!誰やこれ考えたん!?」

構成作家「あ、僕です」

ノブ「また君か!?」

大悟「君ではないけどね、考えた人は別にいるわけだから。もう彼は涸れきってるから。」

ノブ「亀田みたいに言うなぁ!」

(VTR再生)

ナレーター「今回、相席する旅に向かったのは…岩手県盛岡市の富士見町。(シャララーラ♪シャラララーラ♪)冷麺でも有名な盛岡市にあるこの町は人口当たりの麺の本数の消費量が日本一。そんな町で相席するのは…」

KAITO「どうも、こんにちは」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「KAITOさんや!」

ノブ「レッドヘアーズのボーカルの?こんなに髪赤かったか?」

大悟「見ない間により赤くなった……鉄火丼みたいな…夕方のニュースでよう見る鉄火丼みたいな…」

ノブ「ハハハ、メガ盛りのな!」

KAITO「どうも、こんにちは。KAITOです。ロケはね、初めてなんですけど…ここは、僕の出身地でしてね…」

ノブ「岩手なんや」

KAITO「小学生の時はいじめられてまして、朝行ったら机の上に花があったり…」

\ちょっと待てぃ!/

ノブ「二度とその話すなよ!」

大悟「こんな明るいロケでそんな暗い話!こんなにも晴れ渡っているのに!」

KAITO「朝行ったら机の上に花があったり…担任もいじめに加担してましたから…このままじゃ生き地獄だなって思いながら過ごしてましたね…」

ノブ「もうええ、もうええ!」

テロップ(AM11:55)

ノブ「12時でええ!」

KAITO「いやー、まずは食堂を探さないと…」

通行人「レッドヘアーズのKAITOさんですよね?サインお願いできますか?」

KAITO「いいですよ」

大悟「いい人や」

(KAITO、ペンを出すためにカバンを開ける)

\ちょっと待てぃ!/

大悟「どうした?」

ノブ「見てみ?KAITOさんのカバン。こんなに快晴やのに、レインコート入ってる」

大悟「ええやろ、それは。心配性なんやろ。急に雨降るかもしれんし。」

ノブ「雨の心配してんの?レッドヘアーズが?」

大悟「それはするやろ、レッドヘアーズでも」

(KAITO、ペンを出すためカバンを開ける)

KAITO「ちょっと待ってくださいね、あっ!」

小銭「ジャラジャラジャラジャラジャラ!」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「小銭がジャラジャラて!チャリンとかやなくてジャラジャラて!」

ノブ「財布パンパンやろ〜これは…」

大悟「紙幣を知らん人やん」

小銭「ジャラジャラジャラジャラジャラ!」

KAITO「あ、あ、あ、ちょっとすいません(全部拾ってから)はい、サイン。」

通行人「ありがとうございます!」

KAITO「あっ、この店とか良さそうじゃないですか?『田中素麺』。すいません、相席食堂という番組でカメラ入ってもよろしいでしょうか?」

ノブ「ええ人はええ人やなあ」

KAITO「すいません、ここ座らせてもらってもいいですか?」

                

ナレーション「田中素麺、生まれも育ちもここ、富士見町の店主が小麦粉から作る素麺は透き通るような白さと喉越しが特徴。富士見町民自慢の一品。」

KAITO「(素麺をすすって)あ、美味しいですね。あ、赤い麺も入ってる。あれ?あ、自分の毛か。」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「何今の?何を見せられたん?」

ノブ「自分の毛が赤いって忘れたんか!?」

テロップ(PM2:05)

ノブ「2時でええ!」

ナレーション「続いて、KAITOが訪れたのは…パスタナポリ。林の中に佇む落ち着いた雰囲気のお店。看板メニューは店名の通り、ナポリタン」

ノブ「ナポリタン、ナポリ由来じゃないやろ!」

KAITO「いやー、いい雰囲気の店内ですねえ…」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「どした?」

ノブ「目ぇ、怖すぎじゃあ!TVに出していい顔じゃねえ!」

大悟「ハッハッハ!ほんまや、これあれやろ?人殺したやろ?」

店主「こちら、ナポリタンになります」

KAITO「あ、それでは早速いたd…」

外のパトカー「ピーポーピーポー♪」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「これは良くないよ。消さないと。」

ノブ「一生懸命やってるんやからな」

大悟「サイレン消すか、撮り直すかしないと、これは」

KAITO「それでは、早速いたd…」

パトカー「ピーポーピーポー♪」

KAITO「あれ?何かあったんですかね?」

店主「うちの従業員が見つけたんですけど、裏の林で叫び声が聞こえて、行ってみたら田中素麺の店主さんが死んでたらしいです。ちょうどミヤネ屋が始まったから14時頃のことでした。」

\ちょっと待てぃ!/

ノブ「冷静すぎるやろ!!!!」

大悟「この店主犯人ちゃう?」

ノブ「コラコラコラ!たしかに冷静すぎるけど!!!」

大悟「いや、だって自分の店の裏に死体あるんですよ?それもせっかくのTVロケで。」

店主「裏の林で叫び声が聞こえて、行ってみたら田中素麺の店主さんが死んでたらしいです。ちょうどミヤネ屋が始まるから14時頃のことでした。」

KAITO「ええっ!?誰に殴られたんですか!?」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「なんで撲殺限定なん?」

ノブ「ハハハ!そうやなあ、普通は刺し、じゃあ〜!」

大悟「普通は、っていうのもおかしいけど…でも普通刺すよなあ!」

KAITO「誰に殴られたんですか?」

店主「それはまだわからないですけど…とにかく、冷める前に食べてください」

ノブ「食えるかあ!」

KAITO「あ、そうですね。では。」

大悟「食えんのかい。」

KAITO「ズズズ…あ、美味しいですね。(ここでナポリタンの映像に切り替え)ケチャップだけじゃないというか、すごいトマトが効いてるというか…(ここでKAITOの映像)」

\ちょっと待てぃ!/

ノブ「どした?」

大悟「見てみぃ、KAITOさんの袖口。もう赤いねん。」

ノブ「本当だ!まだほとんど食べてないのに!」

大悟「ナポリタンに腕入れた人の汚れ方なのよ、あれは。」

ノブ「韓国の露店の人や!」

KAITO「いやー、美味しかったです。ありがとうございました。(なぜか財布を出すKAITO)」

スタッフ「お代はこっちが…」

KAITO「あ、そっか」

\ちょっと待てぃ!/

ノブ「これ天然か!?」

大悟「やりに行ったやん、これは!やりに行くとしたら1軒目やん!」

ノブ「ほんで、何で財布こんな薄いん!?」

大悟「ハハハハハ、ほんまや!小銭が消えた!」

ノブ「あんなにあった小銭が!」

BGM「シャララーラ♪シャラララーラ♪」

KAITO「千鳥さん、今日は久々に里帰りできました。どうもありがとうございました。」

おわり

\ちょっと待てぃ!/

大悟「髪の毛、黒なってない?」

ノブ「ハハハ!暗いだけやろ!」

大悟「退色してるやん!」

ノブ「してない!暗いだけやって!」

おわり

ノブ「今日、おかしない?」

大悟「おかしいんよ。まず引っかかったんが小銭やな。せやけど、他にもおかしいとこいっぱいある!」

ノブ「そやなあ。」

大悟「結論いうど。ワシはな、KAITOが田中を殺ったと思っとる。」

ノブ「やっぱりか。まずおかしいんは、小銭が消えとるんよ。」

大悟「あの小銭が凶器じゃ、袋かなんかに詰めたら鈍器になる。」

ノブ「そうやろ?だからKAITOさんはあの時『誰に殴られたんですか!?』って聞いたんや。」

大悟「そうじゃ、あ、でも犯行時刻は2時やって言っとったからKAITOさんにはアリバイがあるか」

ノブ「いや、2時じゃないんよ。テロップによると2時5分なんよ。それで、ナポリ店主曰く叫び声が聞こえたんはミヤネ屋がちょうど始まったところやから2時なのよ。」

大悟「なるほど…今日行ったん誰や、このロケに。」

スタッフ「あ、僕です。」

大悟「あの〜、ナポリ入る直前にKAITOさんいなくならんかった?」

スタッフ「え〜〜と、あ!確かにトイレ行きたいとおっしゃって、しばらくいなくなりました!」

ノブ「アリバイ崩れた!2時で良くなかったんや!」

大悟「つまり犯行の流れはこうじゃ。まずKAITOはロケとして田中素麺に寄り、何らかの方法で店主をナポリの裏に呼び出す。その後、何事もなかったかのようにロケを続けるがナポリの前で一旦トイレといってスタッフから離れる。そんで、財布の中に入れた大量の小銭をビニール袋に入れて鈍器を作り、田中さんを撲殺する。」

ノブ「返り血わい?返り血つくやろそんなんしたら。」

大悟「レインコート持ってたやろ?あれで返り血防いだんやろ。それでも袖口と前髪についてたけどな。」

ノブ「そうか!だからナポリタン食べてた時韓国の露店に…」

大悟「まあ、だからナポリに入った頃にはついてたっちゅうことやな、あの血痕は。そんで、ロケがエンディングを迎える頃には酸化して前髪についた血が黒くなったんよ。」

ノブ「なるほどな…」

大悟「そんで、小銭を回収する。時間がないからレインコートもナポリの近くにあるはずだから、証拠になるど。でも、動機がわからん。」

ノブ「それは分かっとるわ。冒頭で『小さい時いじめられてて』みたいなこと言っとったやろ?そんで田中製麺は店主が地元育ちってナレーションで言うとったじゃろ?」

大悟「なるほど、いじめてたんが…」

ノブ「いや、違和感あるな、とは思うとったけど、推理繋がったな!古畑やん、もう!古畑やん!」

大悟「古畑じゃないです、新畑です。」

ノブ「つまらんのぉ!」

(おしまい)

サンキューちばフリーパス旅行

どうも、こんばんは。おそらく誰にも旅行記を期待されていないオルソンです。

 

 

今日は、10月の日曜日と月曜日にサンキューちばフリーパスという切符を使って旅行に行った時のことを書こうと思う。

 

サンキューちばフリーパス

千葉県内のJR線、銚子電鉄いすみ鉄道小湊鉄道、流鉄の全線および、ちばこうバスなど一部の路線バスまで乗れてしまうフリーパス。乗車可能範囲が「千葉県内JR全線」なので、十二橋や天王台など変なところがフリーパスの限界となるのも特徴。値段は3900円だが、フリーパスとしてはやや珍しく、子供料金設定アリ(1950円)。発売期間は8月1日〜11月29日で、利用期間は9月1日〜11月30日である。何の一ヶ月!?なお、2日連続での使用が必須。

 

というわけで、電車を使っていすみ鉄道小湊鉄道銚子電鉄を2日間かけて撮影したのが今回の記録である。

 

1、1日目

まず、小湊鉄道を海士有木で撮るために、8時に千葉駅入りという悠々としたプランをセッティング。小湊鉄道の始発である五井は千葉からの所要時間がたかだか20分、そしてそこからたかだか9分で着く海士有木の駅前にはもう田んぼが広がっているのだワハハハハ。と、タカを括っていた、が、しかし。私は里山ロッコの存在を忘れていたことに気づいてしまう。里山ロッコとは2015年から運行開始した、3両のトロッコがSL型のディーゼル機関車によって牽引されている列車だ。ただし、運行区間が上総牛久〜養老渓谷間なので、海士有木での撮影は不可能なばかりか、上総牛久より奥なので本数は五井〜海士有木のそれの半分になり、アクセスが格段に終わってしまう。千葉駅8時入りなんて悠長なプラン建てなきゃ良かった…遅起きは三文の損、とはこのことである。さらに、里山ロッコの撮影にはもう一つ問題点が。この時間からなんとか上総牛久に行き、午後はいすみ鉄道を撮る前提で撮れるのは92号という上りすなわち上総牛久行である。小湊鉄道は東西に線路を伸ばしているため、単純に考えれば養老渓谷からやってくる里山ロッコは東からやってくる。それを午前中に撮るってのは…逆光だ…。が、これらの問題をハイパーダイヤとグーグルマップとオルソン大先生のスーパーウルトラブレインにより解決、アドリブで撮影記のプランを立ててしまったのだ、ワハハハハ。特に工夫を光らせてやったのは、光線の問題。

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小湊鉄道は概ね線路を東西に走らせているが、カーブが全くないわけではない。ないわけではないはずという執念がこのヘアピンカーブを見つけさせ、不可能を可能にしたのである。

里山ロッコがやってくる。実際に撮った写真は少し傾いたので、久々の撮り鉄だしこういうこともあろうかとあらかじめ調べておいた方法でチョイチョイっと傾きを直して…

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いや、全然逆光なんかい!!!!!どこでどうミスったのかわからないが不可能を可能にできていないことだけはわかる。あまりに不可能を可能にできていないので、びっくりしてカメラが傾いたのである。慌てて後追いを撮ったが、それも傾く。幸先最悪のスタートだ。幸先最悪って語呂はいいね、語呂だけは。

こんな不可能が可能にもならないしょっぱい撮影地はさっさと移動する。馬鹿野郎お前俺は良き田んぼにいくぞお前。ちなみに良き田んぼはここからさらに上総久保側にあり、とうとう上総鶴舞より上総久保の方が近いところまで来ることになる。健康のために一駅歩いたので今日は何食べてもゼロカロリーである。

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小湊鉄道キハ200形。里山ロッコ以外の小湊鉄道在籍者量はすべてこれだが、DMH17Cという1950年代開発のエンジンを搭載しているおそらく最後の車両であり、新造年も一番新しくて1977年という非常にレトロ調ではなくレトロな車両である。写真はちょうどいい柿の木があったのでそれが背景になるように撮る。背景ってこだわれるならこだわった方が絶対いいね。

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通過駅のある優等列車の方が所要時間が長いという人間の固定観念を裏切ってくる路線図

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上総鶴舞まで行く途中で上総牛久で乗り換えたときにすることがなさすぎて撮影した、鉄道ファンフォトコンテストで一枚は入賞してる感じ風のスナップ

ここからどうやっていすみ鉄道に行くのか?路線図を見ると上総中野を経て房総半島を突き抜けることを思いつくだろう。しかし、実際はあまりに本数がないので五井まで戻って、蘇我外房線に乗り換えるのが一番早い!というわけでそのルートに乗っかり、途中蘇我で万カツサンドと酒を購入し、ボックスシートで一杯引っ掛けながら大原へ向かう。ちなみに後述するが、この日の昼飯はトンカツ定食を予定している。

トンカツ定食における最悪の前菜を酒で流し込んだ男が大原に到着。ここで駅前の源氏食堂というところが今日の昼飯。この食堂は孤独のグルメに出演経験があるほか、いすみ豚を使ったトンカツがとにかく分厚いと評判らしい。なお、正式名称はトンカツ定食ではなくカツライスであった。ここは「〇〇定食」ではなく「〇〇ライス」というようだ。生姜焼きライスやコロッケライスなどもあった。また、カレーライスというメニューもあったのだが、これはカレーが主菜の定食なのか、それとも普通に思ってるカレーライスがくるのか?????

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大きさを比較するタバコの箱的なものがないが、それでもつたわるこの厚さ!もちろんただ厚いだけではなく、エビじゃないはずなのにプリプリした食感の脂身としっかりした噛み応えの赤身の触感バランスが非常に良くてめちゃくちゃ美味しい!これは凄いわ…いすみ豚最高!源氏食堂最高!

さて、大原駅での接続時間は18分。つまり、のんびりと大原で昼飯を食べるといすみ鉄道に乗り遅れるというシステムで旅程を立てている。しかし、ご安心を。次の撮影地は大原〜西大原なので歩けばOKなのである。撮影地の近くに保育園と子どもセンターがあり、列車を待っている途中にその運営を行っているおじいさんが現れて「この山の上には親のない子どもたちがいっぱいいる、そういう施設を私が建てた」という話を聞かされて(保育園と子どもセンター同じ人が運営してる上に、近くに住んでるんかい!)と思ったり、カメラの電池がピンチを示すオレンジ色の表示になって慌てたりしながら休日限定のいすみ鉄道名物急行列車を待つ。

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いすみ鉄道の急行列車はキハ28とキハ52の併結により、国鉄時代の急行列車をそのまま再現しているのが特徴。

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いすみ350形。一見すると古めかしいデザインだが、そういうコンセプトの車両なので実はいすみ鉄道の中では結構な新車である。

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先ほどの普通列車が大原へ向かうための運用も横がちに取ることで有効活用。まさかラッピングが白飛びの要因になるとは…。

写真を撮ったので西大原駅に歩き、帰還。その時やってきた普通列車キハ20だった。もう一本ぶん待てばよかったかな…いや、でも結構日没近かったし、そもそもいすみ200形も撮れてないし…まあ、しゃあなし、ということで。

帰りは駅前の魚屋でイカの塩辛を購入した。特急の車内で酒と一緒にチビチビやるためだ。しかし、この塩辛、全然匂いが立たないな…と思ったら、凍っていやがった。まさかの販売形式。仕方がないので家まで塩辛はお預けとなり、ただただ特急で千葉へ戻っていった。

夕飯は千葉駅前にある大阪王将天津飯を食べる。卵はフワトロで美味しかったが、卵が美味すぎてご飯が邪魔な気がした。しかし、大阪王将…こんなに美味いとは…。

 

2、2日目

この日は6時に千葉駅入りをするという非常に早起きな予定。しかし、目的地は銚子。乗り換えなしかつ終点なので、実はここから2時間も眠れる、やったね!まあ、実際は1時間半くらいのとこで起きてしまったのだが、特に何かが起こるでもなく銚子に到着。ここから銚子電鉄に乗り換えだ。

銚子電鉄は駅舎が個性的なのが魅力の一つ。洋風の駅舎もあれば、木造駅舎をそのまま使用している駅舎もある。また、本銚子駅はヒロミがリフォームしたことで話題になった駅舎だ。

※注意※

線路内立ち入りは犯罪です!危険であるだけでなく、場合によっては乗客に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。

また、撮り鉄1人がそういった行動をとると撮り鉄全体のイメージの毀損につながります。

ルールを守って楽しい撮り鉄ライフを。

そんな本銚子駅も華麗にスルーし、次の駅の表示画面を鵜呑みにしていたら目的地をスルーするトラブルに見舞われ、犬吠駅で折り返そうにも犬吠駅の駅舎に発達している鯛焼き屋や売店は朝早すぎて開いていないなんてこともありつつ、君ヶ浜駅に到着。この近くの第4種踏切、つまり遮断機も警報機もない踏切が撮影地だ。

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2500形。元々は京王線の車両だったが、塗色を銚子電鉄色にして使用している。逆側が湘南窓。

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元々は伊予鉄道の車両。デビュー当時から今に至るまでなぜか、澪つくしカラーという銚子が舞台だった朝ドラのタイアップカラーになっている。

なんと、銚子電鉄は機関車を除くと、現役車両が2編成しかなかった。なので今日この場所に居続けても別の列車が来ることはない。早起きしなければよかった。1日目は早起きすればよかったのに2日目は早起きしなければよかったというこのプラン構成の下手さ。そしてアドリブで予定を作ろうにも銚子は千葉の端なので別の場所で撮り鉄というのも難しい…。というわけで銚子観光に切り替えることに。まず君ヶ浜駅から銚子行電車に乗り、ヒロミが改築した本銚子駅をまたスルーして、観音駅へ。

※注意※

線路内立ち入りは犯罪です!危険であるだけでなく、場合によっては乗客に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。

また、撮り鉄1人がそういった行動をとると撮り鉄全体のイメージの毀損につながります。

ルールを守って楽しい撮り鉄ライフを。

観音駅はぬれ煎餅とたい焼きを売っている…はずだが、やっていない。仕方ないので、銚子市場を目指し、ガイドブックに載っていた「久六」という店で、ガイドブックに載っていた金目鯛漬け丼(1890円)を食べることに。しかし、久六はマグロ専門店となっており、マグロ背中トロ漬け定食(2980円)を食べた。ガイドブックに騙されるとは思わなかった。思わぬ出費だ。みなさんも古いガイドブックはさっさと捨てましょう。諸行は無常なので。ただ、その味は抜群。脂の乗り方がマグロごとにまちまちで、しっかりした食感のマグロもスルッとなくなる脂の食感も両方楽しめた。ご飯も炊きたてだったし、おかわり自由なのでおかわりしてしまった。美味しい美味しい定食だったが、完全に写真を撮り忘れていた、ということに気づくのは店を出て観音駅に戻る途中のことであった…。

さて、銚子観光には犬吠駅に向かえば灯台も地球が丸く見える丘もあることがわかった。展望台が2つって犬吠にはバカと煙しかいないのか?そして、このまま犬吠に行く列車を観音で待つと1時間以上待つことが判明。「歩く」ということを含めなんらかの手段を探すと、20分後くらいに来る、銚子電鉄と似たようなルートを辿る路線バスを発見。しかもそのバスはちばこうバス!そう、冒頭で話したようにサンキューちばフリーパスで一部区間無料になるバスだ!よしっ!イケる!と思い調べたところ、銚子周辺の路線は全てサンキューちばフリーパス適用外でした、無念。

というわけでバスで犬吠へ。犬吠駅より灯台に近いところにバスが着いたのでまずは灯台を目指す。なお、灯台まで歩く途中に地球が丸く見える水族館を見つけたが残念ながら閉館中だった。

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観光をすると思っていなかったので、広角レンズを持ってこなかったことを後悔しつつ、iPhoneで撮影。灯台は下が、灯台博物館として灯台の仕組みや実際にこの灯台で使われていたライトやレンズなどが展示されており、99段の階段で上に登る(エレベーターなどという文明の利器はない)とオーシャンビューが待っている

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日によっては富士山も見えるらしいがこの日は見えず。こんなに晴れてて見えないならどの日なら見れるのか。

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地上に降りて、東映みたいな波や海を撮影。海ってやっぱりいいよね。

このあと、灯台の周囲にある土産屋を見て、サザエの串焼きだけ購入して撤退した。ご当地ポテトチップスとしてサザエの壷焼き味も売られていたが、1袋440円…サザエが高級なのはわかるが、ポテチにその値段は勇気がいるぜ…。

この後は地球の丸く見える丘へ。途中に犬吠駅があったので、朝見た鯛焼き屋で鯛焼きを買おうとすると、今日は臨時休業だった。観音駅といい水族館といい閉まりすぎである。悲しいね。というわけで、地球の丸く見える丘を目指す。

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途中、そこそこデカい寺をスルーしつつ歩く…が、地球の丸く見える丘は坂道、しかも坂を上るにつれてどんどん眺めが良くなるのが歩きながら見受けられる…。これもう地球の丸く見える丘行かなくて良くね?と思いながら結局歩く。地球の丸く見える丘展望台は入場料が350円。自力で高い坂歩かせといてなぜ入場料が犬吠の灯台より高いんだ?入り口に貼ってあった「銚子で一番高い場所」っそういう意味なんか?そういえば展望台の中に入ってるレストランのドリンクも微妙に高かったし。

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ただし、眺め自体は灯台より格段にいい。同じような景色だが、風力発電のプロペラを30台くらい望んだり、ギラギラの太陽を撮ったりして楽しむ。この展望台も日によっては富士山が見えるらしいけど今日は見えず。この後は坂を下って犬吠駅に向かい、列車に乗り、ヒロミが改築したことで有名な本銚子駅をスルーして、銚子で成田線に乗り換えた。

※注意※

線路内立ち入りは犯罪です!危険であるだけでなく、場合によっては乗客に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。

また、撮り鉄1人がそういった行動をとると撮り鉄全体のイメージの毀損につながります。

ルールを守って楽しい撮り鉄ライフを

この後はまっすぐに家に帰らず、フリーパスの端を目指したいからという理由で、市川へ向かい、豚極有というラーメン屋へ。店名に豚が入っていることから分かるように二郎系だ。千葉県ってなぜか二郎が薄いんだよね、松戸と大久保にしかない(しかも松戸は月曜定休日)。

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というわけで食べた豚極有のラーメン。これが今まで食べた二郎以外の二郎系で一番美味しかった!弾力のある脂身を持ちながら、ホロホロほぐれながらも繊維は強い噛みごたえも持つブタ、ゴワゴワ感はないがそのぶんかなりモッチモチの麺が優勝。もちろん、トッピングでつけた豚ホルモンも美味しかった。これは市川二郎といっても過言じゃないぞ…。

この後はまっすぐ家に帰還し、この旅行は終了した。

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京03「不自然体」のライブビューイングを見てきた【ネタバレ98%カット】

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

10月13日土曜日、私は第20回東京03単独ライブ「不自然体」をライブビューイングで鑑賞してきた。ライブではない。ライブビューイング、つまり映画館での上映だ。

いやー、東京03の単独ライブ、本当に素晴らしかった。2時間笑いっぱなしだし、笑いすぎて劇場出た時頭痛くなっちゃった。次回も行きたい…けど、すぐ完売するライブなので次回行ける保証などない。

 

そんな、東京03単独ライブの記録・感想をネタバレをできる限りナシにしつつ、箇条書きで書いておこうと思う(12月にWOWOWにて放送予定があるほか、DVD化も控えているはずなので)。

 

・コントは全部で7本。どのコントも「日常や創作物にありがちな会話の些細な不自然さ・矛盾を大胆に突く」というタイトル通りかつ東京03らしいコント。当然のように全部面白い。

・どのコントも最高潮でスパッと終わる。いい意味で「そこがオチかい!」と毎回驚かされてしまう。

・全てのコントとコントの間に幕間映像アリ。全て、コントと関連しているか、なんならそのコントの続き。BLオチで終わったコントをBL方向に転がしてみたり。幕間同士や幕間と別のコントの間を無理しない範囲で繋げたり被せたり。

・幕間映像は笑いもそうだが、映像のクオリティがほとんどドラマのそれ。小道具やセットもリッチになってる。居酒屋のコントを見ると特にそれがよくわかる。

・1本目から「不自然な隠し事を何とか隠そうとオタオタする角田とそれを暴いてしまう飯塚」という台本自体は割とありがちなコント…かと思えば角田の一言で鮮やかに急カーブする展開に痺れる。

・オープニングは角田がボーカルの歌。マジ歌選手権とは、また少し毛色の違った笑いの取り方。

・些細すぎる部分を掘り下げて一本の長尺コントにするパワーが光るのは2本目、些細だけど共感を呼びそうで個人的にも好きだったのは3本目。どちらも、悪意なく角田を傷つける飯塚の演技が光る。

・というか、東京03のコメディアンといえば角田のはずだが、この日は飯塚の方が演技がノッていたような…。

・4本目、5本目、はお笑いの中からヒントを見出している気がしてならないコント。

・4本目は古くはバナナマンの怪談ネタなどで見られ、カミナリなども手を出している「話がヘタな人」が主軸なコントだが、「話自体がヘタな人」ではなく「話の繋げ方がヘタな人」なのがめちゃくちゃ新しい。めちゃくちゃ新しいけど、言われてみると確かにこういう人はいる。

・瞬間最大風速は個人的にも客席的にも5本目の「ちんちん」。東京03にはあまりない下ネタの不意打ち。………………何というか5本目に出てくる感じの関係の芸人コンビいっぱい浮かぶんだよなあ…。マジ歌選手権に出てるあの人とか…。

・6本目は「そのあまりに自然な演技に、不自然な箇所に気づかない」というライブタイトルと矛盾してるのか、一周回って逆にタイトル通りと言えるのかよくわからない、とにかく末恐ろしいコント。ちなみに、本日唯一の豊美出演作。

・7本目は奇しくも「不自然な隠し事を隠そうとする男」が出てくる点が1本目と共通しているコント。元々、今回のライブでいえば3本目、4本目のような、古いネタでいえば「落ち込んだ同僚」や「友人の友人」のような、人間関係についてのこちらの思考を抉るコントが多い東京03だが、抉るを通り越して完全に教訓をセリフに乗せている箇所がいくつか。でも、そういう緊張を必ず緩和する大振りのボケの破壊力が気持ちよすぎる!

・追加公演らしいので7本のコントの後、「角田のやりたいこと公演」なる特別コーナーが。ぬるっとエンディングトークをした後ぬるっと始まった企画は「過去の単独ライブの幕間映像で使った曲でベストアルバムを作る」。過去の単独ライブの幕間映像を見れたのがよかった(小学生並の感想)。そして、過去の幕間映像にもノッている飯塚の姿が…。

 

 総評するとめちゃくちゃ面白かったし、これほどのキャリア、これほど多くのコントを作っていながら、まだまだ新しい切り口、新しい切り方で、しかもめちゃくちゃ面白いコントをちゃんと作れているという事実が怖すぎる。東京03は3人とも演技が上手いので、恐らく多少ベタな台本でも、角田のパワー、飯塚のツッコミ、飄々とした豊本の雰囲気で東京03らしいコントにしてしまうし、爆笑をかっさらえるんだろう。でも、そういうベタな台本を演技とパワーで東京03の笑いに変えるコントは1本もなかった。それが本当に面白かったし、大満足だったし、恐ろしかった。

(おしまい)