年末年始のネタ番組で記録したいネタ20選

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

去年も行なったこの記事だが、だいぶ記録したくなるネタが増えた。この最大の原因はおそらく、ネタ番組の慢性的な増加にあると思う。2012-2014あたり本当に酷かったんだから!オンバト+まで終わったらもう見るネタ番組ねえ〜!!!!!って時間を過ごしに過ごしたから!!!!!そんなわけで今年の年末年始の記録したいネタです。ドーンと、20個一気にどうぞ。

 

 

 

スマートフォンデュより。「一見、平凡な小学生が自分の影(シャドウ)を操り、闘う」という設定のコント…というよりは、バトルアニメの再現。

演出・創作できる映像の自由度は、当然コントよりアニメの方が格段に上である。それなのに、全身黒のタイツをかぶって、村上演じる少年のそばで横になり、「影(シャドウ)」を演じる野田クリスタルの姿には笑わざるをえない。後半のバトルシーンも秀逸。「初めはない敵の異能に翻弄されながらも、敵の異能を逆手に取る方法を見つけて勝利」というセオリー通りの展開を、「影遣いの荒いやつだ…」「死ぬかも知れねえぞ…」などの妙にリアルなセリフを細かく入れつつ、なぞっているだけなのにめちゃくちゃ面白い。どういうアニメなのかをコントを見る側に想像させていくことが笑いに直結する秀作だ。秀作だけど、「ルミネで3回やって合計0ウケ」なのも分からなくはない。

 

  • 金属バット「漫才師」

スマートフォンデュより。「漫才師は立ち仕事だから腰いわしてしまう」と主張する小林。さらに、コント師や落語家は楽をしているとまで言いだし…。

筋道の立っているはずの主張が、筋道に沿ってどんどん変なところへ行ってしまうタイプのネタ。そして、根本的な主張の一つである「落語家は座り仕事」から始まる落語家への悪口、これが筋道立ちまくっているのが本当にすごい。ネタとしての凄さや、「2丁のピストルみたいになってた」に代表される随所のワードの強さ、落語家やコント師の悪口言いまくることくらい許されてしまう二人の風貌やキャラクター、そして「いわすかい!」の絶妙な言い方や「ワーキャー系漫才師やからな」だけで笑いを取ってしまう自らの客観視ぶり、なども素晴らしいが、一番素晴らしいのはこのネタを「M-1決勝でかける予定だった」と言ってくれたことである。ここでかける予定だったネタ、ということは実際に今年のM-1にはかけないんだろうし、そもそも本当に去年のM-1決勝でこれをやるつもりだったかもわからないが、とにかく「このネタが志らくに審査されていたかもしれない」という夢を見させてもらえたのは事実。サンタクロースもいると思っていた方がいいから…(こち亀79巻白鬚橋の思い出の巻より)

 

キングオブコント2018優勝者のハナコが検索ちゃんで披露したネタ。あまりにも通路が狭いため、コインランドリーを使われると移動もできない…が、その状況を逆手にとって遊びだして…。

キングオブコント優勝後、多くのネタ番組に出ている彼らは、それぞれのネタ番組でネタを変えている、という特徴がある。その時点で凄いことなのだが、このネタでは特に「秋山が老人キャラでボケ」という異色作になっている。

もちろん、登場人物設定のみが異色なのではなく、「システマティックな動き主体」という点でも異色作。狭いコインランドリーで洗濯機に服を入れる動きを避けるゲーム、なんて設定どうやったら思いつくんだ。クリア方法確立→2人目登場→ランダムな動き、とシステマムを軸に綺麗に展開していくハナコらしさもあっていいネタだった。

 

  • 友近「大阪ブロードウェイ」

検索ちゃんより。タイトル通り、ブロードウェイ風に大阪の光景(?)を演じていくネタ。

これまで、様々な人物の形態模写コントを演じてきた友近だが、今回のネタに出てくる大阪あるあるは、かなり弱い。大阪というかなりあるあるネタがこすられたお題に対して、特にかなりこすられた部分のあるあるしか出てこないのだ。そこにブロードウェイの要素を重ねても、正直笑えない…はずだった。

しかし、このネタは、友近が好き放題やっているから、という一点のみで笑ってしまう。ガキ使の飲み屋の件なんかを見てもわかるように、元々意外とアナーキーな芸風だった友近だが、とうとう「わけわからないことを好き放題やっている」というだけでもう面白いという領域に達したらしい。個人的には自身の歴史、いや、自身が友近を見る目の歴史の一大転換点となった記念すべきコントだ。

こんなネタを年に一度の特番にかけれる、というのが凄い………何も考えていないだけかもしれないけど。

 

  • ハライチ岩井「やめちまえよ」

マジ歌選手権より。去年同様、「腐り芸人」となったハライチ岩井が、その腐りぶりを歌にする。

2018年、ゴッドタン通常会にそこそこの頻度で「腐り芸人」として呼ばれがちだったハライチ岩井。そしてマジ歌選手権に連投って、そんなに新しい腐り方があるのか?と思いつつ見ると、序盤は曲名の通り「やめちまえよ」を軸に、歌う前にも言っていた芸人の悪口。この段階で悪口を歌うのは岩井だが、名指しするのは澤部という構成。曲が進むと、武智インスタライブ騒動を前振りに、「新しい価値観を発掘する賞レース上手さを競うだけならやめちまえよ」と、素面でM-1グランプリを批判する恐ろしさ。何が恐ろしいって2018年からハライチは本当にM-1不参加を決め込んだことだ。そして、1番サビでは、岩井自身がいるお笑い界を批判し、少しずつ矛先が自身へ向く…。このスムーズに着実に「自壊」という末路へ向かうのが非常に巧み。しかも、自壊は末路であってオチではない。岩井は自身の真逆の姿に変貌し、それに伴い澤部の方が悪意を剥き出しにする。

ハライチ岩井は「腐り芸人」という狭い設定の中でも、構成、掘り下げによって新しいものをまだまだ作れるんだぞ、という気概を感じさせた一曲だ。

 

  • 雷鳴「乳首の剣で乳首を刺すゲーム」

第29回オールザッツ漫才より。余談だが、オールザッツ漫才は関西ローカルの特番。かつては、関西以外の民は違法アップロードか関西の知り合いからテープをもらうことでしか、見ることを許されなかったネタ番組であり、関東のお笑いファンはなんとしても見よう見ようとした番組。だが、今回、満を持してTVerなどで合法アップロード。大変ありがたい。ただ、ネタ番組としては1分尺だし、関西ローカルの深夜番組だし、でいい意味でも悪い意味でも粗めのネタが多く、ここに書くようなネタはないかな…と油断していたら、ありましたよ!オールザッツっぽい粗さを持ちながら、しっかり芯も通ったバケモノみたいなネタが!

で、そのコントのタイトルが「乳首の剣で乳首を刺すゲーム」。2700の「キリンスマッシュ」やバンビーノの「ハグゲッター」などを彷彿とさせる、ルール通りゲームが進むコントだ。1分尺ながら、「乳首の剣で乳首を刺す」という気の違っているのに、単純明快なルール設定。ステージごとに動きを変える、というルールの追加をわかりやすく提示したセカンドステージ。攻略法は無駄にパズルゲーム的な知的さを匂わせているのに、「乳首の剣で乳首を刺す」という行動がその匂いを搔き消すファイナルステージ。と、アホらしさの中に手堅い構成が光るサマそのものがアホらしい。素人審査のオールザッツでは相当低い点を叩き出していたが、2014以前のキングオブコント決勝だったら高得点ついたんじゃないだろうか?

余談だが、即完コピしたフジモン、言い方が似せられるのはまだしも、声までソックリで、パクリ芸じゃなくてモノマネとして完成度高いのは何なんだ。

 

  • 学天即「SNS

第29回オールザッツ漫才より。1分尺ではあるが、四条の一言に対して、ハキハキと捲し立てていく奥田のツッコミに圧巻されるという、THE MANZAIで2度も決勝進出を果たし、ABCグランプリで準優勝もした彼らの持ち味がきちんと出たいつも通りの漫才………な、わけがない。何せ四条の1個目のボケが「楽屋ニュース出たかったなあ」だ。その後も、「(インスタライブとか)その辺のことをたやすくイジることで攻めたネタみたいなフリすんな」、「キンコン西野の本読んだんか?生身の人間が読むな、あれは。劇薬や!」と、関西よしもと内輪ネタの波状攻撃。ただし、設定の軸を「SNS」にすることで「たまたまそういう話の流れに行ってしまっただけ」という構造なのがまた小賢しい。そういう意味では「何がいい波乗ってんね〜、や。ほぼ野球拳や!」と「ちょっとエロいダンサーの方がフォロワー多いぞ!」は、いいツッコミだった。

 

  • メンバー「リズム漫才」

第29回オールザッツ漫才より。こちらも、先述の学天即のネタ同様、いつもの彼らの芸風に、「宮川大助・花子」という関西の師匠イジリのエッセンスが入ったネタ。

師匠のネタをパクったりエピソードを使ったりではなく、出囃子を引用するっていうのが彼らにしかできないネタって感じがしていいよね。学天即と異なり、本ネタもガッツリ宮川大助・花子だったのも、オールザッツ専用っていうプレミア感があっていい。

 

  • 友近「共感バスターNNR」「おきばりやすこ」

「共感バスターNNR」はネタパレ元日スペシャルで披露されたネタ。ただし、初見は、有吉の壁での、安直な流行語を作るという趣旨のエンタの神様イジリコーナーで見たネタ。ちなみにTT兄弟もこのコーナー初出ですからね。

そんなエンタイジリネタを見て、何が驚いたって他局でありながら音楽、ネタ開始時の銅鑼と演出の再現度が曲の壁を超えて、完成度が有吉の壁越えをしていたこと。ネタの中身も「あるある」と「ナシナシ」を混在させやすいキャラクター設定をいいことに、あるあるとナシナシを混在させ、あるある自体も「電車を乗り間違える」という粗さ。さらに、「フリーアナウンサーの福澤さん」なんて単語が出てくる日には、もう、東京03アンジャッシュサンドウィッチマンしか面白くなかった末期のエンタを思い出さざるをえない。そういうネタの時に笑っている陣内智則を抜くな!やめて差し上げろ!

さて、2019年年始も、有吉の壁が放送され、エンタ芸人イジリコーナーも無事放送。その時の友近の新キャラが「おきばりやすこ」である。共感バスターNNRはわざとらしい言い方とリズミカルなブリッジで強めに笑いどころを強調するタイプのエンタ芸人を演じていたが、おきばりやすこでは「素人すぎる、純度100%悪い意味でユルすぎる話術の話」を強引に「リズム感のないブリッジ」で落とすという、まさに末期の芸人と言わざるをえない末期エンタ芸人を模倣。友近の確かな人間観察眼と、その昔毎週のようにエンタの神様に出ていたという事実が、こんなものを生み出してしまうとは…。

 

 

  • クロコップ「ヌンチャク部長」

大勢の悪者の手によって監禁された男性。そこに部長がヌンチャクを持って、助けにやってきて…。

「空手家の子」というリズムネタで、おもしろ荘優勝を果たした彼らは、にちようチャップリンでも「フードファイター」や「打ち水ばあさん」など、日常生活を基盤としたコントにリズムネタ要素を色濃く入れたネタを得意としているリズム系芸人だ。

そんな彼らのネタは「忘年会の余興でヌンチャクやっていた部長が、忘年会の時よりヌンチャク捌きが上手くなっている」というかなり良い設定。このあとは、リズムネタとは言えないが、音とツッコミで状況を理解させていく構成・手腕は彼ららしい。音で状況を想像つけさせてからツッコミが来るまでの間が絶妙だし、メガネの件なんかも良かった。意外と勝ちあがらなかったけど、良いネタだと思うんだよなあ…。

 

  • 永野「カウントダウンライブ」

ネタパレ元旦スペシャルより。お台場でカウントダウンライブをする歌手、しかし、関係者席にはクワバタオハラが…。

クワバタオハラがおったらそこはもう大阪や」という、フレーズがボケのほとんどを占めるコント。そのため、先述のフレーズが笑えないと、笑えるところはない。クワバタオハラ、というチョイスが絶妙だと個人的に思うのだが。結構感覚的、感性によるところが大きいネタで、みんながみんな笑うネタではないと思う。TLの一部では大流行りしたけど。

「あの2人は来ているか!?」というテロップでCMに行く引っ張り方が凄い。視聴者全員が通常回かお笑い向上委員会を見ている前提に立っているスーパー内輪テロップだ。

 

  • バイきんぐ「クビ」

ドリーム東西ネタ合戦より。「昨日クビにしたはずの社員がしれっと出社している…。」という、近年のバイきんぐにありがちな、あたおか設定のコント。

シンプルな設定によって、驚異の速さで掴んだあとは西村の奇人ぶりが全面に出るばかり…かと思いきや、ある日の件を境に小峠側も奇人に堕ちていき最終的には「世にも奇妙な物語」のような、カオスな境地に…。小峠が奇人になるきっかけに妙なリアリティがあるのも恐い。

 

関西から引っ越してきた転校生の中森くん。彼に言いたいことがあるようで…。

こういう、ステレオタイプな関西をバカにしたネタというのはそれこそ先述の友近のネタであるし、面白くない関西人にメスを入れたものも中山功太の「DJモンブラン」というネタがある。

しかし、このネタが物議を醸す面白さを持っているのはその構図だ。以前、オモクリ監督という番組で、堂島孝平という歌手が尖ってる歌手をイジった感じの映像を作った時、伊集院光が「こういうのって歌手がやるからいいけど、芸人がやるとブラックジョークっぽくなる」とコメントしていた。オモクリ監督にレギュラー出演していたバカリズムもこのコメントを聞いていたはずなのだが、数年前の東西ネタ合戦では普通に嫌な女子を演じるネタをやるし、今回も九州出身の立場から関西人にメスを入れて刺し続けるネタをやるしで、なかなかどうかしている。「場を回し出すでしょう?あれはもう侵略行為だよ」「被害者意識を持っているようだけど」など、中森くんのディティールの中にバカリズムっぽい言い回しが入ってくるのも良いが、関西人をずーっと標準語でとうとうと諭す構図が妙な味わいだった。

あと、ネタ中に「関西人全体じゃなくて中森くんが面白くない」っていう言及があったけど、逆に関東人にも中森くんみたいな人はいます。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。マンション火災で住人を助けている男。しかし、その男こそが火災の原因で…?

キングオブコント2018の幻の2本目として、彼らの公式チャンネルにUPされたネタの、(恐らく)キングオブコント用のバージョン。「ヒーローっぽい奴が火災の原因」という1回目のバラしは彼らにしてはややベタだが、そのあと、ヒーローの行動に説明がついてしまう2回目のバラしが本当にブラックで面白い!ブラックだから面白いんじゃなくて、ちゃんとめちゃくちゃ面白いネタ。行動に説明がつかないのが面白いのではなく、行動に説明がつくから面白いというのも珍しい。「死ぬとこだっただろ!」は腹抱えて笑ったなあ。Youtube版と比較すると、スプリンクラーの件全カットは少しばかり残念だが、大きなボケを概ね残しながら、構成の無理が皆無という編集の手腕もわかる。

オチのセリフが表すように、ずーっと法の外で暴れている感覚が素晴らしいし、Youtubeで見たネタだけど家のTVで家族の前で流れると改めてヒヤヒヤしますね。結果家族も笑ってたけど。

それにしても元日の地上波からコンプライアンスのカケラもないネタを流すTBSは素晴らしいテレビ局ですね。こういうテレビ局が練馬か豊島辺りの遊園地に芸人を幽閉するような問題を起こすんだと思います。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。松本人志曰く、収録日は12月15日。

このネタ自体はオーソドックスな「万引き犯を捕まえる万引きGメン」の漫才コントであり、彼らの旧作かつ代表作だが、「炙りサーモン」「久保田メンバー」というツカミを筆頭に、「おばちゃんに引っかからんでええねん!」「もう絶対に動画配信しないでくださいね」と、ネットをザワつかせている今しかできないネタに仕上がっている。ここぞとばかりに村田の口数が増えているのがまた、笑ってしまう。

本ネタは万引きGメンや店内放送をスラスラ喋れる久保田の器用ぶりを活かしながら、時間差でツッコミを入れる村田の巧さも光った良作。「ぶんこす」の件が大好き。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。部下である豊本のミスを庇った角田。豊本は庇われたのをいいことに能天気で…。

東京03特有のやや長めのフリの後に、サラッと入る豊本の一言。このサラッとぶりが素晴らしく、最初は「遭難」や「友人の家」を彷彿とさせる豊本が主役のネタ…かと思いきや、飯塚の暴力を経て、角田と飯塚の掛け合いにバトンタッチ。「本当に僕が悪いみたいに言ってくるんですよ」「庇うのがメインじゃないんですよ〜!」「ちゃんと憧れろ!」と言ったセリフ回しは本当に角田らしい。が、そこで終わらずもう一回豊本のターン!このバトンタッチがずっと綺麗。そしてあのオチ。3人とも本音出し過ぎだろ!

東京03は未だに成長し続けている!見るたびに言ってんな!見るたびに東京03は成長しているからな!

 

ドリーム東西ネタ合戦より。山内がエピソードトークUFJUSJと言い間違えたのを、頑なに認めない…。

なお、2-3年前のM-1敗者復活戦や今年のM-1の準々決勝でかけていたネタでもある。それをこういうところで使ってしまうということは、やはり今年のM-1は出ないのか、はたまた新ネタを引っさげてやってくるのか。

ミクロかつベタすぎる設定で、技術と「何か喋れや!」や「100万円」などのボケを挟み込んでいくことで4-5分繋いでしまう漫才だ。特に、キングオブコント優勝後の彼らの漫才の話術の進化はめざましい。2-3年前の敗者復活戦で見た時とは全く別のネタに見えるほどだ。

それでいて、右肩上がりに盛り上がり、最後は何度聞いてもわからない謎の文章に着陸するという構成まで見事なのが本当に凄い。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。鈴木一郎、二宮和也林家三平が揃うと土の中から加藤一二三が出てくる…らしい。

彼らがM-1で2本目にやろうとしていたネタ。「合体」という言葉は出てこないが、ミッツマングローブ道場六三郎が積み上がっていく構成はナカジマックスと変わらない一方で、「土の中から出てくる」という設定がカオスを増大させている。布川の言動もまた魅力的。最初の「理に適ってんねえ〜!」に始まり、「〜って言ってる人になっちゃったよ!」ヒフミッツマングローブらの存在を何気なく否定していたり、最終的に土の中から出てきた加藤ミリヤをもう一回戻す、という設定に沿ったボケまでかましている。

ネタ自体もいいのだが、このネタが多くの芸人の前でドカウケしていたのもいい。特に和牛、博多華丸・大吉という正統派な印象のある西の漫才師が大笑いしていたのが印象的だった。

 

有吉の壁より。ただ、有吉のお饅頭がもらえる演芸会で本ネタとして見たのが初見。「浮気している男が隠れるためにクローゼットに入ったところ、浮気男を懲らしめるための空間に迷い込む」という設定が噛めば噛むほど味の出るコントだ。以降は有吉のお饅頭がもらえる演芸会で見た時の感想。

「不倫男がクローゼットに隠れる」という、ありがちな設定をかますことでファンタジーな設定なのに、けして難解ではないコントに仕上げるバランスがとにかく良すぎ。後半は大喜利の羅列だが、大喜利の回答と鈴木もぐら演じるキャラクターの完成度が高すぎて、一切こちらをガックリさせない。オチのperfumeも、今まで見てきたperfumeネタで一番笑った。

 

(おしまい)