プリウス、その危険性について

えー、どうもこんにちはオルソンです。

最近教習所に通っているんですが、なんと路上教習の中間確認というめちゃくちゃ大事なタイミングで教習車がアクセラではなくプリウスになるという珍事が発生いたしまして、その際プリウスの操作性がヤベえな、と思ったのでどこがヤベえのかをまとめておこうと思います。もう「プリウスが危険」なんて、みんなが言いまくってて目新しい切り口どころか切られたのが古すぎて完全に腐ってる切り口と思うんですけど、こういうのって皆が言っても解決しないから皆が言うんですからね。このブログではこれからも「こちら側のどこからでも切れます、はたまに切れないしカップ麺のタレを温めるためにお湯に入れると完全に無効化される」、「丸亀製麺は一号店が丸亀でもないのに丸亀を名乗る外道」、「祖母はすっげえ速度でお菓子勧めてくるので気をつけよう!」など、こすられまくったライフハックをどんどん書いて行くのでよろしくお願いします!

 

  •  シフトをどこに入れてるかが、シフトレバー見てもわからない

 車にはシフトレバーが付いている。このシフトによってバックとか停止とか前進とか決まるため、見間違えると前進かと思ったら後退することがある。そして通常の車のギアはワンハンドルマスコンのようになっていて目盛りを見ればわかる(下写真参照)。

 f:id:EF_510_514:20180301213954j:image

しかし、プリウスのレバーは何とレバーを入れると真ん中に戻ってしまう。レバーをパッと見て視覚的に分からないというなかなかになかなかなデザイン(下写真参照)である。

 f:id:EF_510_514:20180301213957j:image

一応スピードメーターの横辺りに出るのだが、レバーを見て分からないのが通常の車と違うのでクセを受け入れる必要がある。あとBって何だ。Bなんて教習所で習ってないし仮免試験にも出なかったぞ。Bって何だ。

 

  • ハンドルが回しごたえなし

 ハンドルも回しごたえがないという特徴がある。この辺りも普通の車から買い換えると感じるところだろう。回しごたえがないからといってめちゃくちゃ回すと、めちゃくちゃ曲がるのでとても運転しにくい。

 

  • アクセルが踏みごたえなし

 アクセルも踏みごたえがないという特徴がある。この辺りも普通の車から買い換えると感じるところだろう。踏みごたえがないからといってめちゃくちゃ踏むと、めちゃくちゃ加速するのでとても運転しにくい。

 

  • アクセル踏みごたえなしのくせにブレーキの遊びはきっちりある

一般に自動車のブレーキには「遊び」というのがあり浅く踏んでも効かない、というのは教習所の教本を読めば書いてあることである。そして見出しの通り、ブレーキの遊びはプリウスにしっかりある。そのため、アクセルの踏みごたえとブレーキの踏みごたえのギャップが大きく、ブレーキだと思って思いっきり踏んだものがアクセルだった場合追突事故やコンビニダイブの原因になるし、アクセルの感じでブレーキを踏むと停止できずに追突事故やコンビニダイブの原因になってしまう。

 

  • バックガラスが小さい

根本的なことだがプリウスのデザインを見て欲しい(下写真参照)。

 f:id:EF_510_514:20180301214459j:image

プリウスは後部のガラスをしっかりと絞ったデザインが特徴である。これがバックの時は大変無能である。なぜならバックの時に後ろの視野が確保できないからだ。というわけで、プリウスを買う場合は「#今日のプリウス」なんて晒されたくなかったらバックモニターを買おう!

 

 

 

結論:プリウスはシフトレバーとハンドルとアクセルとブレーキの遊びとバックガラスが危ない。

(おしまい)

無料でもらえる吉野家牛丼の話

みなさん、こんばんは。オルソンです。

 

私の携帯キャリアはSoftbankである。そしてSoftbankで2月といえば、そう、吉野家で牛丼がタダでもらえるスーパーフライデーである。しかも私は、学生特典*1で2杯もタダでくれた。巷には「1時間並んで牛丼もらっても時給380円ですよね?」とマウントを取る輩もいたが、学生は時給760円と、最低賃金といい勝負になるのだ!働くって素晴らしい!働くって青春だ!叶えたい夢がある!だから今日も頑張る!が、しかしそんなに牛丼もいらね〜〜〜〜〜飽きる〜〜〜〜〜。

と思ったが、よく考えてみてほしい。牛丼がタダだからと牛丼を貪るのは本能のままに生きる猿の生き方だ。人間は道具が使える。貨幣経済を形成できる。そう、無料の牛丼にちょい足しすればいいじゃん!基本無料+課金って今流行ってるじゃん!

というわけで、吉野家牛丼8杯にちょい足ししたので、携帯キャリアがSoftbankの皆さんはこの記事を読んだ後に2月2日にタイムリープするか、次に吉野家がタダになる月のスーパーフライデーの参考にしてほしい。

 

  • 茶漬け

f:id:EF_510_514:20180204015238j:image

丼に緑茶をぶっかけたらお茶漬けになる、という猿でも作れそうどころか猿でも思いつきそうな代物。今回は少し高いが健康志向で特茶を採用。少し高いお茶だが牛丼がタダなので課金する気になれる。そう考えるとスーパーフライデーって大変健康に良い。なので吉野家は毎日スーパーフライデーを実施すれば良いと思います。
写真を撮り忘れたのでそのまま実食。うん、旨い。お茶の渋みが牛丼の甘味旨味に意外なほど合う。が、味が薄くなってるような…


???「牛丼にお茶ぶっかけただけなら味が薄くなるのは当たり前だろ!
俺「誰だ????
あっ…あなたは!」

 

f:id:EF_510_514:20180204015244j:image
俺「ラーメン小泉の記事の冷やし茶漬けラーメン*2にも出てきたカリカリ梅!」
カリカリ梅「そうだ!俺を砕いて入れろ!自分で食べる分なら歯で砕いてもいいだろ?」
俺「ありがとう、カリカリ梅。
……………何だこれ!?梅の酸味と牛肉の味…煮汁のしみすぎたほどにしみた玉ねぎ…全てがお茶の渋みの中に交わって一体となっている…!さらにカリカリ梅の破片があるところとないところを一口ごとに選べて一石二鳥…これは最強や〜!90点や〜!」

 

  • アボカド 

f:id:EF_510_514:20180209191040j:image

続いてはこちら、牛丼の箱と全く同じ色をした漆黒の野菜、アボカドである。アボカドというと女が食うもの、の代名詞しかし、女が食って旨いものは男が食っても旨いので是非食べるべきだ。マグロと混ぜてマリネにしたり、刺身のようにワサビ醤油をつけたりと意外と様々な味に合わせられるのも特徴。

そして今回は女の食べ物であるアボカドを男の食べ物である牛丼にぶち込むという計画である。

f:id:EF_510_514:20180209191540j:image

アボカドは日本では「鰐梨」とも略され、皮が厳重なイメージがあるだろうが、ハサミを刺して上写真のように切り込みを入れるとあとは手で剥ける。1→100を作るのは0→1を作り出すよりはるかに簡単なのだ。

f:id:EF_510_514:20180209192056j:image

ただし、手がシュレックと握手したあとみたいになるのは避けられない。

f:id:EF_510_514:20180209192132j:image

皮を剥いたアボカドをハサミで細かく切って完成。味は…うん、合ってはない。何というか、アボカドと牛丼が並んでいるだけで奇跡の融合とか不思議な味わいとかそういうのは皆無。意外と2個並んでもお互いを邪魔しないことだけは素晴らしいけど。うーん、85点。

 

  • らっきょう

f:id:EF_510_514:20180209192348j:image 

続いてはらっきょう!ピクルスや紅ショウガ的な役割を期待しております。

f:id:EF_510_514:20180209192831j:image

 まずはこのようにらっきょうの袋に小さい穴を開けてお酢をよく切ろう。そしたら袋をしっかり開けてハサミでらっきょうを切るだけ…だがらっきょうの不規則な形と滑りやすさがハサミを拒むので良い子は包丁を使おう。細かさという意味でいうと、豚骨ラーメン屋にあるニンニクを破砕する奴が望ましい、かも。

f:id:EF_510_514:20180209193144j:image

はい、完成品。味は…これも牛丼の箸休めにらっきょう食べてるみたいな味しかしねえ…。何というか牛丼という完成品に対して、ちょい足しの入る余地はないという吉野家の企業努力をひしひしと感じる結果に。82点。

 

f:id:EF_510_514:20180209193802j:image

2月に松屋の限定メニューはチーズダッカルビ定食だった。700円程度というのは韓国料理屋が2人前2000-3000円程度からだったり、デニーズでも1200円くらいだったことを考えると大変安いが、吉野家で牛丼がタダだった自分には関係のない話。チーズに肉を絡めたらチーズダッカルビになるんでしょ?ちなみにチーズダッカルビの「ダッ」というのは鶏肉という意味らしい。アカンやん。

f:id:EF_510_514:20180209194024j:image

それはさておき、驚くべきはセブンプレミアムには1人前ぶんのチーズフォンデュ用チーズがあるという事実だろう。「一人でチーズフォンデュしたいけどチーズフォンデュ用の液体チーズがないし、チーズフォンデュってあの山ないと無理じゃね!?」という需要を満たせるなんてすごいぞセブンプレミアム。ちなみにお値段、税込105円。

f:id:EF_510_514:20180209194117j:image

チーズフォンデュ用チーズをレンジで溶かして牛丼にぶっかけたら素早くかき混ぜる。マヨネーズにはないコクと芳醇な香りが写真を通して伝わってくれたら嬉しいです。味は…チーズらしく上品なコクがある一方まったり感がマヨネーズより上という意味のわからない食品が出来ている。あれ…意味のわからない割にはどこかで食ったことあるぞ?チーズダッカルビ食べたことないけどこれはあるぞ?…ドリアだ!そう、ご飯にチーズを絡めた結果ドリアが出来てしまった。多分どのどんぶりにも応用の効くノウハウだと思うので近所にチーズフォンデュ用チーズを売っているイトーヨーカドーがあったらみんなもやってみヨーカ堂。あ、採点は87点です。悪くないけどフツーにミートソースとかでドリアにした方が旨い。

 

  •  わさび

f:id:EF_510_514:20180223190850j:image

ステーキやローストビーフにつけるもの、わさびあるいはわさび醤油派の人っているじゃん?牛丼の具はざっくり言うと牛と醤油なので期待できるね!

f:id:EF_510_514:20180223191140j:image

まあ、海鮮丼みたいに盛り付けて、と。もちろん食べる前にはわさびを散らして均一にしてから食べたけど。

味は…旨い…けど結構荒い…。肉や米とわさびは合うのだが、わさび以外何もちょい足ししていないのでダイレクトにわさびの辛さがクるのが荒々しく、未完成である。お茶をかけてわさび茶漬けにしてみるとか、らっきょうでも刻んで酸味と食感を足してみるとか…わさび+αで化ける可能性はあるが、このままだと…85点。

 

  •  ナムル

f:id:EF_510_514:20180223213830j:image

すみません、本当はこの記事ですでに牛丼屋で売られている先行研究との重複は避けたかったのですが、松屋のビビン丼が美味すぎるので今回のコラボが実現しました。そうです、私が吉野家の商品で松屋の商品を再現しようとするおじさんです!吉野家の商品で松屋の商品を再現しようとするお〜じさん、だから、吉野家の商品で松屋の商品を再現しようとするお〜じさん♪吉野家の商品で松屋の商品を再現しようとするお〜じさん、だから、が吉野家の商品で松屋の商品を再現しようとするお〜じさん♪(確実にリズムが合わない)

f:id:EF_510_514:20180223214306j:image

 鶏そぼろ入り4種野菜ナムルで商品名が5色ナムルという一色お肉が入ってるのが気になるところだが、いざ!

f:id:EF_510_514:20180223214324j:image

 こうなって

f:id:EF_510_514:20180223214512j:image

こう。まあ、全国3兆人のビビン丼ファンならわかっていることだろうが、コチュジャンの甘辛さが肉にも米にも(わさび以上に)合うし、ゼンマイなどの野菜の食感も牛丼と合わさると肉や玉ねぎにはない食感として融合すると大変よろしい。93点。さすが商品化された奴は違う。

 

f:id:EF_510_514:20180223214846j:image

続いてはケチャップ&マスタード。牛肉の本場であるアメリカンな味わいが期待される。なお、今回のケチャップ&マスタードは自宅にあった小袋でありけしてコンビニから乞食したものではない。

f:id:EF_510_514:20180223215058j:image

けしてコンビニから乞食したわけではないケチャップ&マスタードを、吉野家から乞食した牛丼にかけていざ実食!

うーん、オトコノコの味を通り越して完全にハナタレ坊主の味ですね…。アメリカ人でも、もうちょい賢い味のもの食べてると思う。合うし、旨いんだけどたまに、でいい。毎食やるほどハマらない。でも旨い。そんな味。88点。

 

f:id:EF_510_514:20180223215613j:image

最後は、暴君ハバネロ。遠足で持っていくと最後まで食い切れなくて一気飲みすることになることでお馴染みですな。唐辛子だけでなくチキンエキスなどの旨味成分を含み、単体で食うと辛味が濃すぎるが砕いてごっつ盛り焼きそば塩味に入れると旨いから選出したのであって、断じて最後だから少しふざけたわけではない。というか、ケチャップ&マスタードの方がよっぽどふざけたモチベでやってる。

f:id:EF_510_514:20180223215849j:image

すりごきを持っていないので粗めに砕いた感じになる。余ったぶんはごっつ盛り焼きそば塩味にでもかけてください、少なくとも僕はそうします。

食べてみると…なるほど…最初はチキンエキスと牛肉の味が完全に殴り合いの喧嘩をするが、どちらも旨味なので最終的にその喧嘩が良い味を出すという殴り合いから生まれる友情もある、ということがよくわかる味となっている。唐辛子と牛丼もめちゃくちゃ合う。92点。

 

  • 総評

今回のランキングは以下の通り。

 ナムル93
暴君ハバネロ92
緑茶&カリカリ梅90
ケチャップ&マスタード88
チーズダッカルビ87
アボカド85
わさび85
らっきょう82

トップ2はナムルと暴君ハバネロ。この2つの共通点は唐辛子が入っている、ということである。さらに以前、あらゆる食品にトムヤムパウダーをかけてみる記事*3を書いた際、牛丼にトムヤムパウダーをかけたものを高く評価している。この2つから導き出されること、それは牛丼には唐辛子がめちゃくちゃ合う、ということだろう。

f:id:EF_510_514:20180223220822j:image

なんと、吉野家では卓上に七味唐辛子が置いてあり、お持ち帰りでも七味唐辛子の小袋が持ち帰り可能である(あと七味唐辛子単品がAmazonなどで売られている)。読者の皆さんも今度吉野家で牛丼を食べるときはぜひ牛丼に七味唐辛子をかけてみよう。

(おしまい)

*1:ここでいう学生は25歳以下を指すらしい、24歳はみんな学生なんだ!察することじゃない!

*2:http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/01/31/000423

*3:http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/07/03/231633

【記事広告】GYAO!とかいう動画アプリがヤバすぎる話

どうも、こんばんは、オルソンです。

みなさん、TV見てますか?
なるほど「TVなんかつまらない。」それはあなたが月曜日の19:00から19:57にフジテレビしかつけなかったり、同じく月曜日の21:00から21:57に日テレしかつけないからそうなるんじゃないですか?探せば面白いTV番組くらいあるんですよ。あるんですよ!!!

しかし、忙しい現代人がわざわざ面白いTV番組を探してそれを見る、というのは大変難しい。そこで出てくるのがGYAO!という動画アプリである。この動画アプリ、一週間限定で特定の番組の最新回を無料で見れるのだ!漫画村みたいなヤバいアプリではないです、多分。もしヤバいアプリだとしたらご一報ください、素早くこの記事を消します。というわけで今回はGYAO!のすごさを一つ一つ見ていこう。
f:id:EF_510_514:20180217230916p:image
水曜日のダウンタウンも配信している…がこれは見逃し配信ではなくDVDの宣伝用の配信だ。配信されている説は「FBI透視捜査官だったらアメリカ横断ウルトラクイズの○✖︎にダイブするヤツ問題が分からなくても泥まみれにならない説」の冒頭3分。2の方はみんなの説が3つほど。

 

これがGYAO!の主な凄さだ!

1、収録(?)されているバラエティの数はハンパじゃないぞ!
2、本来は見れないはずの西のバラエティがどこでも見れる!
3、バラエティだけじゃない、アニメも見放題!
4、なぜだ!?芸人のネタやトークも見放題!

というわけで一つ一つ説明していこう

 

1、収録(?)されているバラエティの数はハンパじゃないぞ!

そう、まず読者が気になるのはどれほどのバラエティが収録されているのか?ということだろう。

GYAO!では日テレとテレ東の番組が多く配信されており、比較的有名なところではマツコの知らない世界やゴッドタン、そして今夜くらべてみました秘密のケンミンSHOW、良かれと思ってなど痒いところに手が届くどころか痒くなったことのないところにまで手の届く幅の広さを見せつけている。誰が「あ!今日のケンミンSHOW見逃した!でもGYAO!で配信してんじゃ〜ん!よかった〜!」ってなるんだ。今回は個人的のよくお世話になっている番組たちをここで紹介しよう。
なお、フジテレビの番組はFODの方で配信してることが多いので注意しよう。FODでは冗談手帖と全力!脱力タイムズを見てます。

 

  • しゃべくり007

日本テレビのバラエティ。日本テレビのバラエティというとナレーションやテロップが大変至れり尽くせり(皮肉)で強引に笑いに変えにいこうとする姿勢の番組が大変多い。この番組もそういう近年の日テレの悪しき部分が出つつあるのだが、メンバー7人(くりぃむしちゅーネプチューンチュートリアル)のスペックが一切衰えない。この番組かれこれ10年くらいやってるのにな…。バケモンとしか言いようがない。最終的に企画の面白さが終わっていても7人が貪欲に笑いをもぎ取って行くサマは、芸人の面白さを逆説的に示している。…昔はもっと企画も面白かったと思うんだけどな………。

 

  • ゴッドタン

 和訳すると「神の舌」…もちろんグルメ番組ではなく、喋りの方の意味合いである。土曜日とはいえ深夜1時45分という深すぎる放送時間でありながら、マジ歌選手権を筆頭に様々な人気企画があり、2017年8月26日には24時間TVの真裏でゴールデン特番化した番組である。

 かなり多種多様な企画があり、企画の中にはついぞ先々週(〜先週)の「売れかけの若手芸人が腐り芸人にならないように話を聞いて討論する企画」や「劇場メインの芸人にアンケートをとり『こいつは天才だと思う芸人』や『こいつはヤバいと思う芸人』などの1位を呼ぶ企画」などディープ過ぎる企画も多いが、テロップの力により視聴者を引き離さず安定した笑いを引き寄せている。テロップの力とは言っても、無理にテロップで笑いを取るでもない、このバランス感覚が素晴らしい番組である。連続企画や内輪ネタに突入しても過去映像とナレーションでしっかり説明してくれる辺りも素敵だ。

 

  • 勇者ああああ

「ゲームの知識でも何となく見られるゲーム番組」とのこと。MCはアルコ&ピース。ゲームに関する企画、ということ以外は一切決まっておらず、ゲーム実況やゲームのプレイをアイデンティティ田島(野沢雅子)を筆頭とするモノマネ芸人がやってみる企画や、あるミニゲームを4人で成功させるチャレンジ系の企画(失敗すると電流が流される罰ゲーム付)、ゲームに関するショートネタを見る企画など様々。ゲームもファミコンのようなレゲーが多いのかと思いきやARMSとかいうNintendo Switchのソフトが出てきたりする。キャッチフレーズ通り、ゲームのことを知らなくても友達がゲームやってるのを見て「何か楽しそう」ってなるアノ感覚だけはしっかり伝わってくる番組である。ちなみに、ナレーションもアルコ&ピースと同程度の芸歴のある芸人がやっているのでエンディングのクレジットが出るまでに当ててみよう。

 

  • 笑×演

一応、ネタ番組なのだが「芸人が作ったネタを俳優が演じる」という番組。最初見たときは「芸人が直接やれよ」と思ったため敬遠していたのだがネタを書く芸人の振れ幅はエグくうしろシティラブレターズ、カミナリのようなこれからな若手、タイムマシーン3号田上よしえや磁石やザ・ギースのようなオンバトを支えし中堅(知名度問わない呼び方がまた魅力)、さらにはふかわりょうレベルの大物までやってくる時もある。この2018年に不定期とはいえ鳥居みゆきが書くネタを見れるのもこの番組だけである。俳優が演じているはずなのに台本や台詞回しから芸人本人の感じが滲み出るのもまた味。

 

  • キングちゃん

MCは千鳥。タイトルの通り「〜王選手権」という縛りはあるが、選手権の内容は「番組ゲストと騙してきたアイドルに特定のワードを出させる」、「打ち合わせ中にコンビで揉めてると見せかけて漫才をしだして笑いを取る」などかなりフリーダム。そして、どの企画においてもフリーダムに動く大悟とツッコミを入れ続けるノブは他のどの番組の千鳥より面白いと言っても過言ではない。いや、もちろんこの番組じゃない千鳥が面白くないわけではないんだけど、さらに、よ?さらに、よ?(大事なことなので2回言いました)

 

 

2、本来は見れないはずの西のバラエティがどこでも見れる!

関西人が上京した時の悩みの上位に常に君臨し続ける関西あるある、それは「探偵ナイトスクープが見れないこと」ではないだろうか。しかし、この悩みもGYAO!が解決してくれる。そうGYAO!は探偵ナイトスクープをインターネット配信することで全世界に探偵ナイトスクープを発信することに成功したのだ!かがくの ちからって すげー!

 また、探偵ナイトスクープだけでなく、吉本超合金Aビーバップハイヒールも配信中!ビーバップハイヒールってタイトル、ハイヒールがMCの関西ローカルって0.1秒でわかるからいいよね。

 

3、バラエティだけじゃない!アニメも見放題!

実は私がGYAO!をダウンロードしたきっかけはこれだった。以前はニコニコ動画で見ていたのだが、ラーメン大好き小泉さんというアニメは最新話無料にならず、いつまで経っても1話以外が無料にならない。そして最終的には「お金大好き運営さん」という終わってるタグまでつけられる始末。何とか無料で見る方法はないか…?Anitube…Dailymotion…Pandora TV…???と、そこで現れた救世主がGYAO!である。何とGYAO!ならラーメン大好き小泉さんの最新話無料!最新話以外は有料会員になれば見れる!さらに今期(2018年冬)は以下のアニメを見ております。

 

 ラーメン大好きな女子高生である、小泉さんがラーメンの素晴らしさとストーカー被害の恐怖について教えてくれるアニメ。いわゆるグルメ漫画のアニメ化であり、ラーメンの情報がキャラクターの立った(気が狂った、ともいう)人々によるアニメで繰り広げられる。実在のラーメン屋で、ラーメン屋の店主がそのラーメン屋の店員役で出演していることすらあるので、現地に行って食べてみるという楽しみ方もあるとかないとか。

 f:id:EF_510_514:20180217231334p:image

ラーメン大好き小泉さんGYAO!を検索すると実写化ドラマの方も出てくる。なお、そちらは有料。

 

 ニコニコ動画で1話が2-3日でミリオン達成するなど今期覇権アニメどころか、何ならアニメ史に残るまであるアニメ。だが、個人的にはそこまでハマっていない…。ショートアニメの羅列でストーリーゼロなので満足感が出にくいのと、パロディの量で勝負してる分、パロディしかないというのは意外にキツいものがあります…。というかあまりにパロディばっかり乱発されると「お前、オリジナルできないんじゃないの〜???」と言いたくなりますな。ただ、クローンぽぷちん大量生産やボブネミミッミのフクロウなど、一部のパロディじゃない奴、つまりオリジナルには結構なヒットがあるのだが。

 

 今期のきらら枠のうち、ゆるくキャンプしない方。ある秘密を抱えて高校進学をした一ノ瀬花名のほか、よく喋る人や金持ちの令嬢などによる割と直球の日常系。話の展開もタイトル通りゆっくりなのだが、ちょいちょい強めの闇や狂気が出てくるスリリングさがある。この不安定さ不定形さ、嫌いじゃない。

 

 1期は30分枠だったらしいが、2期は15分枠になってしまったラーメン小泉と対照的に竹達彩奈がよく喋る方のグルメアニメ。基本的にハイテンションなキャラと解説、そして結構な頻度で挟まるギャグの質が安定している個人的な今期覇権アニメ……………のはずだったのだが、4話で「急に何!?」としか言いようのない展開になったのでなんとも言えない。今から参入する?どうする?

 

4、なぜだ!?芸人のネタやトークも見放題!

ここからは自分ですら未体験ゾーンなのだが、何とよしもとクリエイティブエージェンシーが全力でGYAO!の無料動画を支援している。何で無料?漫画村と同じシステム?そして、番組はコンビ(か、トリオ)が1-3分程度のトークをするよしログ、同じく2-3分程度のネタをするよしもと漫才劇場、関西人の義務教育でありアイドルマスター系のライブの関西会場行く人なら抑えておきたいのであろう吉本新喜劇、が配信中。さらに今は時期ではないが、M-1グランプリの三回戦と準々決勝を期間限定無料配信!純粋に芸人のネタを見ることもできるのがGYAO!の強みだ。

 

  • あとがき

GYAO!はいいぞ。何しろここに書いたサービスは大体無料なのがいいぞ。

それでは僕はGYAO!の見逃し配信で面白バラエティを見てこようと思います。それでは皆さんさようなら。

(おしまい)

 

 

アキバでハニトーを食う話

こんばんは、オルソンです。

 

秋葉原、といえばどんなイメージがあるだろうか?

萌えアニメ・ゲームの街、家電の街、総称してオタクの街…そんなところではないだろうか?青果市場という年齢層の人は弊ブログの読者にいないだろう。

そんな、オタクタウン秋葉原の端、中央線と総武線が分岐する部分に「カラオケパセラ」というカラオケボックスがある。このカラオケボックスにデカデカと書かれ、中央線神田〜御茶ノ水間を移動する者の目を引くもの、それがハニートースト略してハニトーである。

f:id:EF_510_514:20180211222100j:image

実は秋葉原というのは飯屋も多い。まあ、曲がりなりにも千代田区だし駅は大きいといえば大きいしそらチェーン非チェーン問わず飯屋が乱立するのも当然ではある。C&Cだってバーガーキングだって三田製麺所だってあるし、CoCo壱ハラール対応も非ハラール対応もある、そして壱角家だって博多風龍だって野郎ラーメンだってある。なくていいような店も例に挙げてしまった気はするがそれはさておき何でも食える街だ。でもハニトーとなると話は別だ。何しろさっきの写真を見て欲しい

f:id:EF_510_514:20180211222100j:image

同じ写真を2つ貼ったのは校正ミスではなく絶対伝えたいから。これがハニトーだ。こんなにもカラフルにフルーツが盛られドーンとアイスの盛られたインスタ映えの代名詞みたいなアボカドやマカロンと同じくらい女子が好きそうなもんがオタクの汗の渦巻く秋葉原で食える、これは驚きだ。まあ、フルーツとアイスはトッピングで別料金なんだけど。とにかく、そんなわけで行ってみようと思ったのだが…。

ある時市川旭氏*1とオタクタウンオフした時のこと、「中央線と総武線が分岐するとこのカラオケパセラはカラオケパセラではなくパセラリゾーツなのでカラオケせずにハニトーだけ食える」ということで実際にカラオケパセラ…もといパセラリゾーツに出向き食品サンプルと値札を見る。

ニートースト税込930円

完熟バナナのハニートースト1080円

うーんこの値段設定。しかも食品サンプルを見る我々の後ろにはパンと同じく小麦粉を水で練った後伸ばして細長くして茹で、それを魚介醤油の汁に浸して食べる料理が、小麦量1kgまでなら850円で食える麺屋武蔵という店が控えている。結局その日は麺屋武蔵に行った。

後日、私がピアノをバイクで轢いているとこんなツイが流れてきた。

 

そう、何と市川旭氏はオタクタウンでハニトーを食べたのだ!しかも、アングルと本文から察するに多分彼女と。さらに後日

 

 

というやり取りの末、ハニトー実食レポ記事を書くことになったのである。

後日、これとは関係ない記事の取材を終え、パセラリゾーツのハニトーカフェ入店後のツイートがこれである。

 

そう、私はハニトーの高すぎる値段を忘れていた!充電させていただいてる身分でいきなり悪態からスタートである。あ、そうそうパセラリゾーツのハニトーカフェは携帯充電器とコンセントを無料貸出しているので私のような出川哲朗でも何でもない者にもスマホを充電させてくれます。ありがたいね。

さて、(よく考えたら、ハニトー食レポ記事、本文だけもっともらしく書いて写真は二郎系ラーメンにしておけば読者が「いや、ハニトーやなくてwwwww二郎系やないか〜〜〜〜〜いwwwwwwwwウピエーwwwwww」とか言ってくれて8000RTは行ったな…オモコロにそういう記事あったしな…*2などと考えながら、しばらく待っているとパン屋でしか見ないマジのワゴンに食パンが何斤も積まれているのを見た。(マジで焼いてんだなあ…この値段設定でマジで焼いてなかったらアレすぎるよなあ…)と思いながら、「ハニハニハニトー♪ハニハニー♪」とカスカスダンスみたいな曲が流れる店内でさらにしばらく待つ。ハニトーを頼んだ自分よりオムライスを後から頼んだ客の方が早く来るところにカラオケボックスらしさを感じていると自分のハニトーも来た。

 f:id:EF_510_514:20180211225738j:image

失礼、間違えた。

 f:id:EF_510_514:20180211225754j:image

これがハニトーだ。焼いたパンを角切りにしたものが器の中に入れられ、生クリームと蜂蜜がかかっている。この横にも蜂蜜があってさらにかけられるけど。
ちなみに器とフタもパンなので食べきることができる。そういえば、はねトびで「女芸人がイケメン俳優に弁当を作る」というオブラートに包んで言えばはねトびらしくない、オブラートに包まず言えばクッッソつまんねえゴミカスみたいな企画で北陽伊藤さおりがこんな弁当を作っていた気がする。まあ、その半年後くらいにはねトびは終わってしまうわけだが…あ、そうそうオブラートで思い出したけどボンタンアメが個包装ごと食えるっていうのとも同じシステムだよね、これ。

 f:id:EF_510_514:20180211225831j:image

よく見ると筆記体で「Honey」とチョコレートで書かれていて、「殺伐としたTLに…」を思い出す。

 f:id:EF_510_514:20180211225835j:image

そして、食器がこれ。ナイフはわかるがフォークが完全に蟹用だ。蟹用の奴は蟹をほじる以外にハニトーを食うという用途もあったらしい。実際食べて見るとなるほど、ここまで細いフォークですら角切りのトーストを刺すと壊れてしまうくらいだ。

 味は…まあハニーと生クリームとトーストの味だなあっていう。もっというと小麦粉を水で練った後伸ばして細長くして茹で、それを魚介醤油の汁に浸して食べる料理がほぼ魚介醤油の味なのと同様ほぼハニーの味だなあ…っていう。ただハニーは結構上手いし、生クリームのフワフワ感も良さみはある。ただパンは意外とフツーだし、これに930円を出すことがもう一回あるかというと多分ない。完熟バナナとかバニラアイスとかを載せると甘ったるくなるんだろうが、スタンダードな安物ゆえそう言うことも起きない。起きろ。起きないとおもんないやろ。どうせ家でトースト焼いて蜂蜜と泡だてた生クリーム塗っても大体同じ味になる。

f:id:EF_510_514:20180211230143j:image

これは食べかけの状態。実はトーストの角切りの積み重なり方が意外に不規則でそれが生クリームによって見えないため、はじめのうちは先の見えない状態でジェンガをやるような気分になる。ハニトーを食べてるだけなのに。

さて、中身は全て食べ終わった。先ほど食べれると言った器とフタだが、実際フタを食べると結構堅焼きで、焦げて苦くなってるところすらある。さらに生クリームもハニーもフタや器の分まではない(フタと本体の間に生クリームが付いているがフタは意外に厚みがあるのでそれだけでは賄いきれない)。それでも何とかフタと一番生クリームやハニーが付きまくった面ぐらいは食べたかあとは味が薄すぎて無理!中にはフタと器に一切手をつけていない客もいたが納得せざるを得ない。まさかアレ丸々使いまわしてないだろうな?と思わなくもない。もしそうだったら「頭が真っ白!頭が真っ白!」という女将の囁き声が響いて来そうだがそんなことはないだろう。さて、トイレに行ったら撤退しよう。

ただ、このトイレも案外曲者であった。私がトイレに行くと鍵がかかっていた。先客だ。仕方ないね。しばらく待つと先客が出て来たので入れ替わる。すると中はこうなっていた。

 f:id:EF_510_514:20180212184914j:image

いや、小さい方したいだけだったから、この人が大きい方してるんだったら入れてもらえたんかい!…いや、違う。もし自分がこのトイレの構造を知っていたからと言って「すいませーん、僕小さい方なんで大きい方してるんだったら入れて欲しいんですけどー!」と言ったら大きい方してる人が奥から出て来て鍵を開け「どうぞ」と言うことがあるだろうか?もちろん逆に小さい方をしている途中に「すいませーん、僕大きい方なんで小さい方してるんだったら入れて欲しいんですけどー!」と言われたら開けるだろうか?いや、大きい方が切羽詰まってたらその人の中学生活終わるナリする可能性を考慮して開けてしまうかもしれないけど。とにかく鍵をかけられる扉が来るタイミングが速い、速すぎる。バリアフリー化のために身障者用トイレを作ったらスペースがなくなり、洋式便座一台しかないトイレというのは結構あるのだがこの立ち小便器は意味がわからない。最終的に(このトイレもうわかんねえなあ…)と思いながら、店を後にした。

(おしまい) 

 

*1:ブログ旭駅本屋の管理人、旭駅本屋はこちら→http://ithikawa.hatenablog.com

*2:https://omocoro.jp/kiji/36782/

こちら葛飾区亀有公園前ボブスレー

(2017年)

(派出所にて)

両津「冬季オリンピックだと?」
中川「ええ、来年の平昌オリンピックですが、ジャマイカ代表のボブスレー用ソリを新しくするとかで…」
両津「ジャマイカのソリなんだからジャマイカで作ればいいだろ」
中川「いや、それは…」
両津「だいたい冬季五輪なんか誰も見てないだろ。やめてもいいくらいだぞ。」
中川「平和の祭典ですし、誰も見てないとかでは…」
両津「何が平和の祭典だよ。北朝鮮との関係も解決してないのに韓国でやる時点でそんなもんじゃないだろ。大体、平和の祭典だったらスポーツで各国が闘ってる時点でおかしいだろ」
部長「…………………」
両津「若者も今更オリンピックなんか見ないぞ、部長みてえなジジイのせいでバラエティとかをドラマをくだらねえオリンピックに潰されて、可哀想なもんだ。でも中継しねえと、『何で中継しねえんだ』とか文句言い出すからな、ああいうジジイは」
部長「…………………」
中川(顔がひきつる)
両津「そう考えると、とんでもねえクレーマー世代だよ、何が平和の祭典だって話だよ。」
部長「誰がとんでもないクレーマーなんだ?ん?」
両津「ゲゲッ!?部長!?…いやいや、私は北緯38度線問題について中川と…」
部長「嘘つけ!全部聞いていたぞ!とんでもない、のはお前の方だろ…お前みたいな奴が平和を乱してるんだ」
両津「いやあ…部長のおっしゃる通りで…これは一本取られたな…ははは………(中川をこづいて)バカヤロ、何で部長が後ろにいるのを言わないんだ」
中川「遅かったんです、すいません…」
部長「そういえば、ジャマイカ代表のボブスレーだが、お前が作るんだぞ」
両津「えっ!?どうして!?」
部長「ジャマイカ代表が、ものつくり大国日本のソリがいい、と頼んできたんだ。」
中川「日本製品は品質がとにかく良いと海外でも評判ですからね」
両津「だからって…私一人ですか!?」
部長「そうだ、その方が警察のイメージアップになるしな。」
両津「軽い気持ちで頼まないでくださいよ!どうせ1円の金にもならんし…」
部長「もし、ソリを採用することになったらジャマイカ代表から5億ジャマイカドルの報奨金が…」

両津(ピクッ!)「中川、5億ジャマイカドルっていくらだ?」

中川「えーと、1ジャマイカドルあたり0.86円だから…4億3千万くらいですかね。」
両津「何!?やりましょう!日本のイメージアップのために!警察のイメージアップのために!平和の祭典のためにやりましょう!」
麗子「大丈夫なの、両ちゃん?軽く引き受けて。」
両津「大丈夫だろ。ボブスレーなんて滑るだけだし。最悪板っぺらでもいいくらいだぞ」
麗子「ダメよ、そんなの!」
両津「それで4億円だからな、美味いもんだろガハハハ!」
麗子「大丈夫かしら…」
中川「先輩、手先は器用だけどお金が入ると露骨に手を抜くからな…」


(ニコニコ寮にて)
本田「センパーイ!何ですかこれ!?」
両津「ボブスレーのソリに使う樹脂だよ。」
本田「先輩、ボブスレーなんてするんですか?」
両津「わしじゃなくてジャマイカ代表のやつを作ることになってな。」
本田「凄いじゃないですか!」
両津「すごいもんか、部長も普段プラモ作ってる時は怒るくせにこういう時だけ頼りにして…プラモとソリは違うっての!…お前も手伝えよ。上手くいったら4億3000万円もらえるから山分けしよう。お前が1千万円でわしが4億2000万円だ」
本田「それ山分けですか…?」
両津「設計とかの方が大変なんだから多めにもらうのは当たり前だろ?」
本田「は…はい。」
両津「と、いうわけでゲームをやったら始めるとするか!」
本田「大丈夫かな…」


(一ヶ月後)
本田「先輩!大変です!首相がボブスレーを見にくるようです!」
両津「ほーん」
本田「まだ、何も作ってないじゃないですか!?マスコミも来るんですよ!どうするんですか!?」
両津「うろたえるな、わしが何とかするから」
本田「本当ですか…?」
首相「今、見学大丈夫ですか?」
両津「あ、もちろん」
首相「両津さん、なぜ今回ソリを作ろうと決意なされたんですか?」
両津「それは、ものつくり大国日本の底力を見せるためですね。我々の世代のおもちゃといえばベーゴマ、メンコ、銀玉鉄砲。周りの友達もそうでしたが、私はこれらのおもちゃを改造して遊んでいました。ベーゴマであれば削ったり重しをつけたり、メンコであればロウを塗ったり油に漬けたり、銀玉鉄砲はバネを強力にしたり弾道にストッパーをつけて高いところからでも撃てるようにしたり、昔の子供はわしのように遊びの中で創意工夫してきたんです。それが日本のものづくりを支えてきた、そうわしは考えています。不況の今こそ日本の底力を見せつけたい。そういう理由でわしがソリ作りをしよう!と、決意したわけです!」
首相「なるほど」
本田(首相をも騙すとはさすがペテン師…)
マスコミ「プラモデルが散らばっているようですがこれは…」
両津「ええ、一見するとソリ作りに関係ないように思うかもしれません。しかしプラモ作りもソリ作りも同じなんです!」
本田(部長に言ってたことと真逆だ…)
両津「ものづくりの心を身をもって学ぶ、そのためにプラモデルを作っているわけです。オリンピックといえば平和の祭典。各国の人々がこのプラモの部品と部品のようにつながり一つになれば、そう私は考えています。なので私は遊びではなく真剣にプラモを作っています。」
本田(それっぽいこと言ってる…まだ何も作ってないのに…)
首相「それではそのソリを見せていただけますか?」
両津「あ、えーとそれは……まだ企業秘密でして………」
マスコミ「製作はしてるんですよね?」
両津「え?ええ……もちろん…。当たり前じゃないですか…はは…は…」
東京出版「すいません、東京出版です。あなたの心意気に感動しました。ぜひ道徳の教科書に首相の方と一緒の写真を載せたいのですがよろしいでしょうか?」
両津「大丈夫ですよ。イエーイ、ピース!」
東京出版「すいません、道徳の教科書なんでピースはちょっと…」
両津「あ、ダメなの?」
マスコミ「ありがとうございました!」
両津「じゃあね、バイバイ!もしジャマイカがボブスレーで金取れなかったら私のソリのせい、もしジャマイカがボブスレーで金を取れたら選手のおかげ、とか書いておいてね!」
両津「(マスコミが見えなくなってから)フーッ!ちょっとやりすぎたかな?」
本田「やりすぎですよ!まだ何もできてないのにどうするんですか!?」

両津「まあ、何とかなるだろ。さ、プラモの続きをやろう!」

本田「大丈夫かな…本当に…」


(一ヶ月後)
(派出所にて)
両津「いやあ、おはよう!」
中川「あ、おはようございます。」
両津「ソリが完成したぞワハハハ!」

中川「おめでとうございます!」

麗子「さすが両ちゃん、ね」
部長「両津!まだ書類出してないのか!早く出せ!」
両津「いい〜んですか〜?私はジャマイカ代表のソリを作った英雄ですよ〜〜???」
部長「ウッ…」
両津「あーあ、誰かさんに怒鳴られたせいで肩凝っちゃったな〜肩揉んで欲しいなあ〜誰かさんに」
部長「クッ…(両津の肩を揉む)」

麗子「始まった…わね」

中川「弱みを握ることとたかることにかけては天才的だからね」
両津「肩終わったら足ね。私は疲れてますからね。」
本田「センパーイ!大変です!昨日完成したソリ、全然規格に当てはまってないです!」
両津「何!?規格なんて聞いてないぞ!?」
本田「最初にもらったでしょう!まず選手と合わせた体重が50kgも足りないですよ!」
両津「だったら、選手が乗る前に50kg水飲めばいいだろ」
本田「ダメですよ!選手、タプタプになっちゃいますよ!」
両津「それじゃあ選手が入るところに米かなんか50kg入れておけ」
本田「選手どこに入るんですか!?あと長さは長いし、幅も小さいし、そもそも菱形な時点でダメだし、とにかく作り直さないとダメです!」
両津「そ、そうか…」
部長「両津〜…」
両津「あ、僕急に疲れ取れてきちゃったんで、マッサージはもういいです部長殿」
部長「いや、もう少しマッサージしてあげよう。座ってなさい両津くん」
両津「いやあ…気を使わなくて結構ですよ…」
部長(警棒で両津の頭を思いっきり殴る)
両津「ぐう!」
部長「もう少しマッサージしてあげるから、座りなさい、両津くん、ね」
両津「ぶ、ぶちょ〜!それはマッサージじゃなくて虐待です、ぶちょ〜!」

 

(一ヶ月後)
(ニコニコ寮の庭にて)
両津「と、何だかんだありつつ発表前日には完成させてしまうのがわしの凄いところだ」
本田「長さ、幅、重さ、全部規格通りです!」
両津「わははは、天才と呼びなさい!ソリだけに総理大臣賞なんかもらえちゃうかな!(完成したソリにもたれかかる)………あら?」
(ソリが滑り出す)
両津「まずい!道路に出たら大変だ!」
(ソリが下り坂に差し掛かる)
両津「下り坂入ったらまずいぞ!(ソリに掴まる)おい!止まれ!バカ!ご主人様だぞ!…ギエエエエ!」
ガン!ガツン!ゴン!ガン!(ソリが道路両側のブロック塀に当たりまくる音)
両津「ぐう!ギャン!きゃいん!グエッ!」
本田「センパーイ、大丈夫でしたか…うわああああ!」
両津「わしは大丈夫だったが…ソリはもうダメだ、完全にひしゃげちゃってる…」
本田「どうするんですか!?発表明日ですよ!」
両津「今から作り直すのは無理だし…うーむ…」

 

(翌日)
(葛飾署にて)

 部長「マスコミの皆さん、ジャマイカの選手団の皆さん。本日はわざわざお越し下さりありがとうございます!」

署長「いやあ、わが署の署員がオリンピックに貢献するとはな。」

部長「こういう時しか役に立ちませんからね。」

署長「そう、このための男だ!」

本田「これが…一応…ソリです…」

部長「みなさん、こちらがソリです!(カバーを開ける)」

箱の中にソリはなく

 

「アイム

 

なんちゃって!」

 

と書かれた置き手紙だけがあった。

 

選手団「ザワザワザワザワ…」

マスコミ「これは一体…」

選手団「帰る!私たちをバカにして!」

署長「大原くん、これは一体どういうことだね?」

部長「あ、いや、これは…その……」

 

(派出所にて)

頭を卍に刈ってソリに乗ってガトリングガンを構えた部長「両津のバカはどこだ!?あのバカ、どこにいる!?」

中川「ソリの作り方を学ぶと言って、さきほどラトビアに旅立ちましたが…」

(おしまい)

R-1ぐらんぷり準決勝進出者が発表されていた話

さて前回はR-1ぐらんぷりの準々決勝のレポをした。

R-1ぐらんぷり2018準々決勝レポ - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/02/05/000636

そして、何とその記事をアップした頃にはすでに準決勝進出者発表が出ていた。

準決勝 進出者 - R-1ぐらんぷりスタッフブログ - Yahoo!ブログ https://blogs.yahoo.co.jp/r_1grandprix/64890846.html 

というわけで、実際準々決勝を見て来た身として準々決勝の審査の感想を書いてみた。

 

  • 準決勝進出予想に入れていて、準決勝進出した芸人

牧野ステテコシオマリアッチ、おぐ、アイデンティティ田島、メルヘン須長石出奈々子、カニササレアヤコ、レオちゃん、おばたのお兄さん、ZAZY、サツマガワRPG、クロコダイルミユ、マツモトクラブ、ルシファー吉岡、ユリオカ超特急

以上の15組。この組が少なかったら自分の感性と聴力(客ウケは耳で聞くからね)がおかしいということなので、そうじゃなくて良かった。ほら、病院行けば少なくとも後者は治るから。
牧野ステテコシオマリアッチはあのウケで落ちたらちょっと裏で金動いてるのを疑うレベル。おぐは版権パロだから厳しく見られるかと思ったけど、よく考えたらアイデンティティ田島とかメルヘン須長とか石出奈々子とかみたいなモノマネ芸人って版権パロと区別つかないから当然だわな。個人的にはカニササレアヤコとレオちゃんの進出が嬉しい。面白かったし、大笑いもしたけど、どっかで(勝ちあがれるタイプのネタか?評価されるか?)みたいな思いがあっちゃったんだろうな。
おばたのお兄さん、ZAZY、サツマガワRPG、クロコダイルミユはネタのクオリティ自体もさることながら、毎年2-3組くらい売れてるor売れかけの芸人を決勝に上げておこうというR-1特有の見え透いた魂胆が働けば少なくとも1人は決勝進出すると思う。
近年の決勝進出常連といえるマツモトクラブとルシファー吉岡も当たり前のように準決勝進出。当たり前のように見えるかもしれないけど、実際準々決勝見に行った身としてはドキドキしちゃうんだよねえ。2組とも去年のR-1決勝のネタ以上に手数が増えていたり分かりやすい設定になっていたりするので決勝に期待したい。

 

  • 準決勝進出予想に入れてなかったが、準決勝進出した芸人

紺野ぶるまギフト☆矢野トレンディエンジェルたかし、銀シャリ鰻、チョコレートプラネット長田、まとばゆう

紺野ぶるまギフト☆矢野はギリギリまで準決勝進出予想に入れるか悩んでていたな…。紺野ぶるまは準決勝までに音響とドリカムの音量をよく話し合ってから決勝来てね。
トレンディエンジェルたかし、銀シャリ鰻、チョコレートプラネット長田のコンビ片割れ三銃士は正直イマイチだったと思うぞ…。というかチョコプラ以外はコンビでチャンピオン取ってるんだからわざわざR-1出ないでチャンピオンっぽい仕事をもっと頑張れ、チョコプラも一回キングオブコント準優勝してるんだからもっと売れろ、というよりよしもとが売り込め!もっと売れていい芸人だろ、チョコプラは!
まとばゆうは、まあ行ったなら行ったでまあどっちでも…って感じ。

 

  • 準決勝進出予想に入れていたが準決勝進出しなかった芸人

ロイヤルミゾグティー、天竺鼠川原、岡野陽一、ピクニック、手賀沼ジュン、キャプテン渡辺

客ウケトップクラスだったロイヤルミゾグティーの敗退は残念。やはりブルースリーのモノマネという題材のベタなモノマネに、クソ画像botのようなベタな言葉遊びというベタオンザベタで勝てるような大会ではないらしい。その辺はちゃんと尖った審査してるんか〜い!ってなった。面白かったのに(念押し)。客ウケという意味では天竺鼠川原と岡野陽一も残念。天竺鼠川原に関してはフリップだけで3分乗り切らなかったのが、構成が甘いと見られたのかも。
岡野陽一の「小学校でパチンコを教えるネタ」とピクニックの「怪我人がラジオ体操」。ここはギャンブルだとか怪我人を笑い物にするだとかそういうコンプラ的部分も働いたのかな?でもそういうことは準決勝→決勝のタイミングでやればいいことな気がしないでもない。
前述のピクニック、そして手賀沼ジュンも残念ながら敗退。こういう狭い範囲でやりくりして行く軸のシンプルなネタ、個人的には結構好きなんだけどなあ。
キャプテン渡辺は準決勝予想の中ではウケてない方で、最後まで予想に入れるか悩んで、好きだから入れてしまったんだけど、正解率上げるんだったら紺野ぶるまギフト☆矢野が正解だったみたいですね…。

 

まあ、審査に多少は不満はあれど、芸人本人に文句はないです。準決勝進出者には頑張ってもらいたいですね。

(おしまい)

 

R-1ぐらんぷり2018準々決勝レポ

 こんばんは、オルソンです。

 

2月3日、私は父が予約してくれたR-1ぐらんぷり2018の準々決勝(東京会場)を見てきた。3000円で40組以上の芸人のネタを見れるというのは素晴らしかった。と言うことでここからは1組ずつ感想を綴って行く。ちなみに「〇」が付いているのは観客にもウケていて自分も笑ったので、多分準決勝行きそうないわば予想である。

 

  • 大谷健太〇

「2コマ漫画」。フリップを2枚使った2コマ漫画を次々見せて行く。トップかつ無名だけど、きっちりウケていた。霜降り明星粗品のフリップに近いけど、絵が上手い分「サメよりヤバい奴」など絵力で持っていけるのは強み。2コマ漫画1つ1つのストーリーはないが、後半で前半の2コマ漫画を被せる件は前半の1.3倍くらいウケていた。

 

  • きの

「野球部」。野球部の先輩が後輩に野球部のことをみっちり叩き込む。野球部の坊主イジリからのサッカー部がロン毛に流れて行く辺りとかベタすぎるのがどうも。でもオチのチョーク投げる件はあれこそ丁寧に振ったベタだけど面白かったな。

 

  • カニササレアヤコ〇

雅楽モノマネ」。雅楽の楽器「笙 」を使ったモノマネ。「〇〇のモノマネ」のフリの部分が雅楽の専門用語まみれで分からない→実際に笙を吹いて披露するがやっぱり分からないのローテーションだが、3分尺だと飽きる前にオチ前の件に行ける。もしかするとTVで売れるキャラ……………かもしれない。

 

一日中松戸駅前にあるモニターを見つめてる人にはお馴染み手賀沼ジュン。ネタは「L'Arc〜en〜Cielの書き方が分からない」。歌ネタであり、歌詞に合わせてフリップをめくって行くラルクのスペルイジり。こんな狭いテーマで3分乗り切れんのか?と思いきや、記号の使い方で迷走したり、他のロゴとマッシュアップしたり、正解をネットで調べてから出てくる事実もネタにしたりで乗り切れてしまうのが凄い。個人的には「軽く案じ得る」が好き。

 

「宇宙人の良いところ」。ゴッドタンでやってた奴を宇宙人に。フリップのことを「イカ」と呼んでいるわ、「イカは海におかえり」と言いながら海の絵が書いてある箱にフリップをしまって行くわ…ゴッドタン見ていた人ならわかると思うけど、終始もう中的な感じの変な人…。賞レースで勝ち上がるタイプというよりそれこそゴッドタン的なバラエティに拾われて売れる方のルートしか見えないタイプのネタだった…。どうしても嫌いにはなれない…。

 

  • ZAZY〇

「中華屋さん」。食へんに寸で「スン」、アスパラガスが「薹(トウ)」、中華「饅(マン)」などをリズムとニュアンスで押し切る割といつもの訳わからん紙芝居。何というかホーム感があったというか凄い受け入れられてる感じでウケてた。いつか決勝進出すると思うんだよなあ。もちろんそれは今年かもしれない。

 

  • ユリオカ超特急〇

「ハゲ漫談」。豊田真由子の「このハゲー!」に関するエピソードトークを掴みに、ハゲ関連のエピソードトークを。この人は発想とか以上に、滑舌とか間とかが絶妙で序盤の豊田真由子イジリの段階で笑ってしまう。そんな感じで結構ウケてもいた。

 

  • まとばゆう

「山手線の駅」。歌ネタ王決定戦やTHE Wでやっていた手短にまとめる奴を今回は「山手線の駅について山手線の発車メロディで」。手短にまとめる方の件は当たり外れが結構あるけど、それより直後に差し込む一言が好きだったな。「(高田馬場について)早大生が飲んでゲロ吐いて街を汚すことが社会的に許されてる」の後の「羨ましい!」とか、「(西日暮里について)日暮里でいいよね!」とか。

 

キングオブコント決勝進出したこともあるコンビ「巨匠」の片割れ(現在は解散しもう片方は芸人も引退している)であり、TBSの2017年末のバラエティの実写版カイジにも出ていたが、高所恐怖症が祟って一回戦の鉄骨渡りであっさり敗れてしまった人。ネタは「パチンコのやり方」。インフルエンザで倒れた先生の代わりにやってきた先生の知り合い、というクレイジーな設定で掴み、生徒のことを「みーんな肉の塊だろ?」と言い放つだけでもクレイジーなのにそれを「パチンコ台は見た目が違ってもみんな同じルールであることの例え」として使うクレイジーさ。何より設定がパチンコということ。巨匠は解散しても何一つ変わらずクレイジーということがわかったいいネタだった。決勝行って欲しいなあ…でもやっぱコード的なアレがアレになっちゃうかなあ…?

 

  • パーマ大佐

掴みでいきなり「顔と名前と著作権の大切さだけ覚えて帰ってください」。本ネタは「末尾にジャ〜ン♪をつけて発車メロディっぽくする」。こんな短時間に発車メロディでネタ被りという事実を手短に笑いに変える。ただ本ネタは、演奏技術は高いけど、ネットで似たようなことやってる人見たことあるし…何より歌ネタではなくメロディネタなので歌詞でボケれないのが辛いところ。客席も笑いより拍手の方が大きかったので多分「演奏や編曲技術は凄いけど…」という見え方は間違えてない、多分だけど。

 

「女優を諦める」。田舎では可愛い可愛いと散々持て囃されていたのにいざ東京に出ると…ということで当時持て囃していた田舎の友人を問い詰めて行く…。昨年の決勝で披露した占い師のネタのような割と偏見強めのボケも入ったコント。ネタ中にBGMとしてドリカムの「何度でも」がかかっていたんだけど、その音量が超デカいの。程なく音量が落ち着いてから、後半の「私、パチンコ営業のこと墓場って呼んでるから!」辺りから盛り返していたんだけどBGMなくても面白いというか、BGMの音量調整さえ上手く行ってれば前半もっとウケてよかったんだよなあ…。もし準々決勝落ちてたら、まあドリカムのせいということでいいと思います。

 

「映画の予告編」。フリップでどういう映画か示して、それを音響絡めて一人芝居で演じる。ここも、その音響の音が割れていてセリフが聞き取りにくいところがいくつか。二連続で音響ミスすんな。でもネタは良かった。あるあるだけど、映画本編見終えたら記憶の奥底に行ってるような予告をほじくり返してくる着眼点と、パントマイムが何かを分からせる表現力が見事。ただ調べてみるとどうもコンビでもやってるネタのようだ。あんまりそういうの良くないと思うな僕は。

 

「フリップ」。昨年の決勝で見事準優勝した、ジブリっぽい女の子がフリップネタを作ってきた。が、なかなか披露しない……というRGのあるある言いたいに限りなく近い構成を取ったメタネタ。ただそこにジブリっぽい女の子というキャラクター、ジブリっぽい女の子が言いそうなことが乗っかることで無限に笑えるネタに。このキャラクター好きなんだよなあ…。余談だけど、髪の質感がツヤツヤすぎてカツラだと思ったらカツラだったんですねえ。あと横から見ると、使いもしないのにフリップが7枚くらいあった。芸が細かい。

 

今売れてる、野沢雅子のモノマネ芸人。今回も野沢雅子ネタで「カーナビのレコーディング」。あの出来上がった出で立ちとキャラクターはやはり生で見ると笑ってしまう。ネタは「おでぃば」というお馴染みの悟空訛りの他に、「この右折はクリリンの分!」というドラゴンボールとカーナビの絡んだボケや長めのドラゴンボール一人芝居、カーナビにもドラゴンボールにも出てこなさそうな謎のセリフなど色々な野沢雅子ボケを見せつけて行った。フリ役として相方がいた方が良さそうな感じになってしまってるのが何とも言えないけど、クオリティは高い。

 

  • しずる村上

「歩道橋の手すりを歩く女」。かなりキテレツな設定なのにやってることはまさかの一言ネタ。しかも一言ネタのクオリティが正直…うん。ウケる一言ネタはちゃんとウケてたけど…。正直今日一番ウケてなかったな…。

 

「筋肉紙芝居:桃太郎」。筋肉紙芝居:桃太郎というネタを、音響の渡辺くんに盛り上げてもらいつつ披露する…………が、音響がめちゃくちゃで…という結構直球なメタネタ。ただ、石出奈々子と違い、筋肉紙芝居は筋肉紙芝居できっちり作ってあり、「爺さんと婆さんがムキムキとか…用意してたのに時間がないから」と高速で流して行ってしまう。ちゃんとしたネタのメタ化というかなり贅沢なネタと言えるかも。

 

「卒業式前」。卒業式前、最後のホームルーム。先生は生徒一人一人に「形態模写」を贈る。設定自体は単なるフリで結局は散漫な形態模写が本題という構成のネタ。注がれるビールとか今にも消えそうな電灯とか着眼点はベタすぎる、が動きと顔のコミカルさは生で見ると笑ってしまう。

 

科捜研の女」。科捜研の女沢口靖子のモノマネで捜査会議と称して色々な怪事件…もといあるあるネタを披露していく。アイデンティティ田島同様、似ているモノマネというのはキャラクターとして面白いよなやっぱり。そこがもうまず手堅くめちゃくちゃウケる。Abema TVのフリップネタ王決定戦ではもっとヤバいネタをやっていたはずだが、そこは決勝を見据えた放送コードを通れる仕様で勝負。「ドキュメンタリーが青汁の宣伝だった」ってアレ、ベタというか擦られすぎだけどどうしても自分は笑っちゃうんだよな…観客もそこで猛烈にウケてた。

 

  • 浜村凡平

「油物コント:エビフライ」本人がエビフライのパックを持ちながらコールしたタイトルを尊重。ただ、内容は「薬局に行ったら薬ではなくエビフライを渡されたので困惑しつつクレームを言う」というタイトルの割にはベーシックなナンセンスコント。この設定が「油物コント」というコールのワクワク感(ハードルとも言う)を超えていたかと言うと微妙なところ。事実「セリフに何度も登場するエビフライ」ではあまりウケてなかった感。ただ「ジェネリックはアジフライ」「噛まずに飲むのは無理!」などエビフライから少し反れたボケでちょこちょこウケてはいた。

 

  • すえひろがりず南條

変換は諦めてる、「するひろがりず」って書く手も考えたけど。ネタは「今昔ライン」。舞台上にある今と昔のゾーン。昔の方に行くと昔っぽくなってしまうという…。見せ方を変えただけで基本はいつもの能アレンジの奴。能のネタは好きなんだけど、能アレンジのフリになる「今」の方の演技が粗いのがどうしても少し気になったかな…。

 

  • キャプテン渡辺〇

カイジの黒服」。カイジの黒服としてクズを地下に送り込んで行く仕事をしているという男がこれまでどんなクズを地下に送り込んで来たか、というクズ漫談。「その昔、R-1準決勝で海物語のサムに扮してパチンコ漫談してめっちゃウケたけど落とされたあと、普通の姿で漫談してR-1決勝進出を2回果たした」という歴史があることを考えると芸風が退化した気がしないでもない。ただ、借金しているクズ、バイト先の居酒屋にいるクズなど様々なクズが地下に送り込まれる漫談はベストアルバムと言えなくもない。多分キャプテン渡辺の周りに実在するクズなんだろうな…。

 

「ポールダンス」。この日、トップクラスでウケていた人の一人。と言っても、本ネタのポールダンスしながら一言いうところではなく、一言と一言の間の客いじりがウケてた。それはもう狂ったようにウケてた。客に尻を見せつけてから「あなた、今、同性に対して新たな感情芽生えちゃってる!」はなあ…。面白かったなあ…。

 

  • サイクロンZ

「子供の前でマジック」。マジシャンが子供にマジックを邪魔されるというネタ。子供だけでなく母親が絡んで来るところや終盤の歌パート、そして地味に巧いオチまでよくできたネタ。準決勝進出するかは組数にもよるけど五分五分では。「そのペットボトル怪しい!」「だから調べてって言ったじゃん!」

 

あらびき団アマレス兄弟というコンビで出演し、ただレスリングをやるだけのネタをしたコンビ。ネタは「アマレス電話」。一人で何するのかと思いきや「レスリングの時につける耳当てが電話になったら…」というなかなか妙な設定の歌ネタ。歌いながらフリップめくるタイプのネタで、フリップの絵も相まってわかりやすいネタ。

 

  • おぐ〇

「ハゲの名は。」R-1ぐらんぷり2014決勝進出者にしてこの日のトップウケ。「女子高生がハゲのおっさんと入れ替わる君の名は。のパロ」という設定バラしの段階で狂ったようにウケて、そのまま何を言っても狂ったウケがキープされる状態。事実「ハゲの性欲って物凄いじゃん!」「ハゲなのにディズニーとピクサーしか入ってない…意味不明すぎる!」とかハゲへの偏見をぶつけまくるボケも面白かった。版権パロというのが評価を下げさえしなければ決勝はある。

 

「お笑いオーディション」。お笑い番組のオーディションで田上よしえを審査する人自身を田上よしえが演じるというやや複雑な構図のネタ。いやー、賞レース予選って本当にこういうネタ見れるですねえ。何しろツカミから「(手を合わせて)お願い!お願い!お願い!からのナマステ〜」だし、田上よしえがオーディションに来たら来たで「国民的美少女コンテストの会場だったら隣ですけど…」に始まり、最終的には「(客席を見渡しながら)業界関係者は声かけた方がいいと思うよ?」という自画自賛の嵐だしで身内感が強いのは否めない。「カビキラーの容器の底のカビはどうやって処理すればいいんでしょう?」なんかは田上よしえらしくていい。

 

  • クロコダイルミユ〇

コンテンポラリーダンス」。体の柔らかさを生かして何か凄い動きで何かを表現するが…「東京タワー!」次は動きのあるものを…と言いながらまた動き出すが「(最後に腕を振って)バッター!」…。ダンス部分をフリにした「無回転謎かけ」のようなスカしネタ。フリとなる動きやセリフに変化をつけて見るものを飽きさせない。やっぱり、動き系のネタは生で見ると違うな!あと、コンビの片割れなのにピン用のネタ持って来たと言うだけで、もう素晴らしいことです。

 

「サスペンス料理番組」。サスペンス風のシリアス演技と料理番組の融合。井上マーらしい綺麗にまとまったネタだけど、綺麗にまとまりすぎてウケきらなかったのも井上マーらしい…。構成の綺麗さが評価されれば準決勝いけるけど、ウケ重視だったら少し厳しい。

 

「なすび」。キャラクターはいつものだが、相変わらず新しいことして爆発的に面白いことをやらかしてくれる。今回のネタは「フリップが小さい」。オチのフリップのあとに一言入れるが、そもそもオチのフリップが見えないというある種メタ的なネタだが、このフリップの後の一言がとにかく面白かった。やっぱり天竺鼠川原はタダモノじゃない。

 

  • こがけん

「音楽ライブ」。イオンモールで音楽ライブをしていると観客のiPhoneが鳴り出し…。いわゆる歌ネタ。歌ネタかつ散漫な構成というのが何ともいえない感じ。曲が切れると展開がリセットされるのがアレなところです。ウケもそれなり。

 

  • レオちゃん〇

「4分間で何ができる」。そのタイトルの通り、恐らく自分が面白いと思ったことをごちゃごちゃに混ぜ込んだストーリーも構成もクソもないネタ。何しろ「4分間で何ができる、3分バージョンでーす!」と言い放ち、胸に雑誌のSweetを縛り付けた状態で出て来て何かと思えば「Sweetの付録になれました!」と言い放ち、しかしその後のショートコントは「肩で蜘蛛が死んでるOL」とタイトルから厳ついし、そのコント、自分がSweetの付録っていう設定関係ないし、肩で蜘蛛が死んでるOLも「肩で蜘蛛が死んでるのと関係ない会話から突然肩で蜘蛛が死んでるのに気づく」というあらすじだし……………。個人的には結構好きです。

 

「THE HELL HAND」。まさかのペープサートでネタ進行。最初(どうせ自分の手で紙人形回収して終わるんだろうな…)と思わせておいて手のペープサートが登場、サメが出て来る件で(サメ関係なく海面からHELL HANDが出て来て終わるんだろうな…)と思わせておいてサメの口からHELL HANDが出て来る、などオチが同じショートコントの羅列なのに裏切れるところはセンスを感じざるを得ない。決勝でも映えそうだな…。決勝進出すれば、だけど。

 

「どうでもいいことを教えてくれる曲紹介」。細かすぎて…でお馴染みのやつ。一応ラジカセとザ・ベストテンっぽいフリップは持って来ていたけど。そこそこ笑ったし、新ネタを作っているっぽいところは好感持てるけど、今更これがR-1決勝進出って言うのはちょっと見えないよなあ…。

 

  • チョコレートプラネット長田

「ジェットコースター」。たいそうな大道具が組まれたと思ったらチョコプラだった。わけのわからない小道具に客の長田が振り回されるコント。ボケが自由すぎて流れちゃった印象が強い。そういえばレッドカーペットとかで松尾がボケでこういうボケを流す感じのやってたな、ってちょっと懐かしくなってしまった。でも音響がボケとはいえピンでボケ流しは単純にちょっと厳しい。

 

「なめとこ」。佐々木さんに何度電話をしても「なめとこ」という気持ち悪い声の男に繋がってしまう…。ってこれオンバトでオーバー500取ってたコンビのネタだろ!そう言うのやめようって言ったじゃん!会話がない分多少手数が上がっているような気はするが基本的に内容はオンバトの時とおんなじ。オチがジグザグジギーのネタの中でも特に投げっぱなしなのもおんなじ。

 

  • ペンギンズ・アニキ

「アニキ漫談」。ここも、普段のアニキ漫才をピンにした感じ。舎弟がいない分自分でオチを説明したり、アニキが自ら笑ってない観客を脅したりとピンに丸め込んだ感がどうしても。ややウケくらいの滑り方からフォローを自分で入れていく感じは少しダンディ坂野っぽかった。

 

フラッシュ暗算」。フラッシュ暗算だが数字ではなく単語が出て来て…という、少し検索ワード連想クイズに似たネタ。ピン専用でハゲ関係ないネタを持って来るというだけで好感度爆上がり(n回目)。システム以上の展開を起こしにくいネタなのでウケはそこそこ。

 

ブルースリー」。ブルースリーがフリップをめくりながら、有名な掛け声である「アチャー」っぽい言葉(アーチャー、中田敦彦前田敦子ことあっちゃんなど)をアチャーっぽい言い方をするかなり勢い重視のネタ。Twitterのクソ画像botみたいな言葉遊びしかしてないんだけど勢いと手数でまんまと大笑いさせられてしまった。お茶を持ってるアグネスチャンやホラン千秋の頬の件でしれっと構成を見せてくるところもたまらない。

 

  • マツモトクラブ〇

「昔の友人」。昔の友人の家への行き方をその友人に聞いているのだが電波が…。電波の悪さを押していくサマはロッチの試着室や千鳥の蒸し穴子を彷彿とさせる………いわば天丼の構成。これまでのマツモトクラブに足りなかった、分かりやすくくだらないボケ、構成のネタ。これまでR-1決勝で披露したネタより評価されやすいネタになったと言えるかもしれない。いやー、いいネタだった。

 

  • ピクニック〇

「ラジオ体操」。右手、左足、腰を大怪我した状態でラジオ体操第一をするというただそれだけ。それ以外の小細工どころかラジオ体操の歌詞を除くと本人のセリフはほとんどなく、アイディア一発勝負のストロングなネタ。一部の体操では全く動けないので動かない、という件はもうめちゃくちゃウケてたしめちゃくちゃ笑った。いい発想のネタだったなあ…。

 

  • サツマカワRPG

ほぼセリフのなかったピクニックの直後に「どうも〜〜〜〜!!!!!!サツマガワRPGで〜〜〜〜す!!!!」という超大声が映える。いいネタ順取ったな。ネタは「ショートコントを深夜3時にリメイク」。いわゆる深夜テンションを題材にしたネタで、普通のショートコントを見せてからリメイクした奴を見せるという意外に堅い構成。大声もブリッジでは出すがショートコント本編(?)では使わない。リメイク内容も「単純につまらない」ではなく「間違った方向にシュール」というのが深夜テンションらしくて良い。

 

  • 尼神インター誠子

「細かいモノマネ」。一応朝ドラだったかのオーディションという設定はあるが、本ネタはその設定と無関係な細かいモノマネいくつか。ギフト☆矢野とかおばたのお兄さんと比べるとウケはどうしても控えめ。やっぱり漫才できるなら漫才するに越したことない芸人の一人です…。

 

「明るく陽気に行きましょう」。下がり上がりでも披露していたウクレレ漫談。この人も間の使い方が巧いんだよねえ…。分かりやすいネタが分かりやすくウケていた。なんだかんだでこういうネタはこういうネタで、いい。「俺の一番の失敗作は………そういうことです」

 

「ミニセグウェイ」。いきなりミニセグウェイに乗って登場し、ミニセグウェイを使って動きモノマネをいくつか見せる。ミニセグウェイでしかできない動きで動きモノマネをするという現代性というか発想の勝利。小栗旬のカードは一回だけ使用。でもそのネタも小栗旬ではなくセグウェイでめっちゃウケてた。あれは笑う。

 

  • アイアム野田

「猫と話すおばさん」。猫に対して「〇〇なんですか?」「〇〇なんですね!」と聞き返して会話(?)をしているおばさんというコントだが、そのお題は「お笑いライブの話」。猫がお笑いライブのチケットを自分で予約して自分で行く、という笑いどころはあるがその先は「ロッピーは取りやすいけど、イープラスはすぐサーバーが落ちる」「いつもいってるライブに人気者がきてその人気者のファンがいっぱい来るからチケットを取れなくなった」「行けなくなったライブチケットをTwitterで譲り先を探して、見つからったらツイートを削除した」とお笑いライブに行く人あるある。というか実質内輪ネタ。客席は狂ったようにウケてたけどわからんわからん。決勝進出というかゴールデンの地上波で流す設計のネタではない(下ネタや反コンプラ要素はなかったけど)。いやー、賞レース予選って本当にこういうネタ見れるですねえ(田上よしえに次いで2度目。人力舎しっかりしろ)。

 

「乳首アート」。アメトーークかなんかで披露していた、乳首の形に合わせて色々な絵を描く奴をフリップで。フリップで用意している分アメトーークの時に比べるとアドリブ性は落ちるが、結構ちゃんと面白かった。

 

「隣人の苦情」。アパートで隣に住んでいる人が大学生が集まってうるさいと苦情を言いにきた………というかなり分かりやすい設定から「隣の部屋の会話をあまりにも克明に聞きすぎている男」というホラーと笑いが良い配分で共存した良いネタ。大トリだし、決勝もちらつくしでハードルは上がるけどしっかり面白かったのでしっかりウケていた。準決勝どころか決勝あると思いますね、ハイ。

 

  • 総評

とりあえず、なんだかんだ書いたが、面白くない芸人、全くウケていない芸人はいなかった。前半ウケてなくても後半で面白いこと言えばウケる。そういう受け入れ態勢がしっかりした観客だと感じた。決勝だとこれが緊張感とか会場の広さとかでウケなくなっちゃうんだよなあ…と思った。

ただ、一方で多少なりともTV出てる売れかけた人の方がウケやすいっていうのはどうしてもあるな、と。そういう意味ではZAZYとかアイデンティティ田島とかはやっぱ笑いが早く大きい。ただ、無名でも準々決勝くるとあれば面白いし、それに対してきっちりウケる、いいライブにいい客ですよ本当に。

とにかく自分は行けたらまた行きたいなあと思いましたね、結構オススメです、予選見に行くの。