無料でもらえる吉野家牛丼の話

みなさん、こんばんは。オルソンです。

 

私の携帯キャリアはSoftbankである。そしてSoftbankで2月といえば、そう、吉野家で牛丼がタダでもらえるスーパーフライデーである。しかも私は、学生特典*1で2杯もタダでくれた。巷には「1時間並んで牛丼もらっても時給380円ですよね?」とマウントを取る輩もいたが、学生は時給760円と、最低賃金といい勝負になるのだ!働くって素晴らしい!働くって青春だ!叶えたい夢がある!だから今日も頑張る!が、しかしそんなに牛丼もいらね〜〜〜〜〜飽きる〜〜〜〜〜。

と思ったが、よく考えてみてほしい。牛丼がタダだからと牛丼を貪るのは本能のままに生きる猿の生き方だ。人間は道具が使える。貨幣経済を形成できる。そう、無料の牛丼にちょい足しすればいいじゃん!基本無料+課金って今流行ってるじゃん!

というわけで、吉野家牛丼8杯にちょい足ししたので、携帯キャリアがSoftbankの皆さんはこの記事を読んだ後に2月2日にタイムリープするか、次に吉野家がタダになる月のスーパーフライデーの参考にしてほしい。

 

  • 茶漬け

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丼に緑茶をぶっかけたらお茶漬けになる、という猿でも作れそうどころか猿でも思いつきそうな代物。今回は少し高いが健康志向で特茶を採用。少し高いお茶だが牛丼がタダなので課金する気になれる。そう考えるとスーパーフライデーって大変健康に良い。なので吉野家は毎日スーパーフライデーを実施すれば良いと思います。
写真を撮り忘れたのでそのまま実食。うん、旨い。お茶の渋みが牛丼の甘味旨味に意外なほど合う。が、味が薄くなってるような…


???「牛丼にお茶ぶっかけただけなら味が薄くなるのは当たり前だろ!
俺「誰だ????
あっ…あなたは!」

 

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俺「ラーメン小泉の記事の冷やし茶漬けラーメン*2にも出てきたカリカリ梅!」
カリカリ梅「そうだ!俺を砕いて入れろ!自分で食べる分なら歯で砕いてもいいだろ?」
俺「ありがとう、カリカリ梅。
……………何だこれ!?梅の酸味と牛肉の味…煮汁のしみすぎたほどにしみた玉ねぎ…全てがお茶の渋みの中に交わって一体となっている…!さらにカリカリ梅の破片があるところとないところを一口ごとに選べて一石二鳥…これは最強や〜!90点や〜!」

 

  • アボカド 

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続いてはこちら、牛丼の箱と全く同じ色をした漆黒の野菜、アボカドである。アボカドというと女が食うもの、の代名詞しかし、女が食って旨いものは男が食っても旨いので是非食べるべきだ。マグロと混ぜてマリネにしたり、刺身のようにワサビ醤油をつけたりと意外と様々な味に合わせられるのも特徴。

そして今回は女の食べ物であるアボカドを男の食べ物である牛丼にぶち込むという計画である。

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アボカドは日本では「鰐梨」とも略され、皮が厳重なイメージがあるだろうが、ハサミを刺して上写真のように切り込みを入れるとあとは手で剥ける。1→100を作るのは0→1を作り出すよりはるかに簡単なのだ。

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ただし、手がシュレックと握手したあとみたいになるのは避けられない。

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皮を剥いたアボカドをハサミで細かく切って完成。味は…うん、合ってはない。何というか、アボカドと牛丼が並んでいるだけで奇跡の融合とか不思議な味わいとかそういうのは皆無。意外と2個並んでもお互いを邪魔しないことだけは素晴らしいけど。うーん、85点。

 

  • らっきょう

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続いてはらっきょう!ピクルスや紅ショウガ的な役割を期待しております。

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 まずはこのようにらっきょうの袋に小さい穴を開けてお酢をよく切ろう。そしたら袋をしっかり開けてハサミでらっきょうを切るだけ…だがらっきょうの不規則な形と滑りやすさがハサミを拒むので良い子は包丁を使おう。細かさという意味でいうと、豚骨ラーメン屋にあるニンニクを破砕する奴が望ましい、かも。

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はい、完成品。味は…これも牛丼の箸休めにらっきょう食べてるみたいな味しかしねえ…。何というか牛丼という完成品に対して、ちょい足しの入る余地はないという吉野家の企業努力をひしひしと感じる結果に。82点。

 

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2月に松屋の限定メニューはチーズダッカルビ定食だった。700円程度というのは韓国料理屋が2人前2000-3000円程度からだったり、デニーズでも1200円くらいだったことを考えると大変安いが、吉野家で牛丼がタダだった自分には関係のない話。チーズに肉を絡めたらチーズダッカルビになるんでしょ?ちなみにチーズダッカルビの「ダッ」というのは鶏肉という意味らしい。アカンやん。

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それはさておき、驚くべきはセブンプレミアムには1人前ぶんのチーズフォンデュ用チーズがあるという事実だろう。「一人でチーズフォンデュしたいけどチーズフォンデュ用の液体チーズがないし、チーズフォンデュってあの山ないと無理じゃね!?」という需要を満たせるなんてすごいぞセブンプレミアム。ちなみにお値段、税込105円。

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チーズフォンデュ用チーズをレンジで溶かして牛丼にぶっかけたら素早くかき混ぜる。マヨネーズにはないコクと芳醇な香りが写真を通して伝わってくれたら嬉しいです。味は…チーズらしく上品なコクがある一方まったり感がマヨネーズより上という意味のわからない食品が出来ている。あれ…意味のわからない割にはどこかで食ったことあるぞ?チーズダッカルビ食べたことないけどこれはあるぞ?…ドリアだ!そう、ご飯にチーズを絡めた結果ドリアが出来てしまった。多分どのどんぶりにも応用の効くノウハウだと思うので近所にチーズフォンデュ用チーズを売っているイトーヨーカドーがあったらみんなもやってみヨーカ堂。あ、採点は87点です。悪くないけどフツーにミートソースとかでドリアにした方が旨い。

 

  •  わさび

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ステーキやローストビーフにつけるもの、わさびあるいはわさび醤油派の人っているじゃん?牛丼の具はざっくり言うと牛と醤油なので期待できるね!

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まあ、海鮮丼みたいに盛り付けて、と。もちろん食べる前にはわさびを散らして均一にしてから食べたけど。

味は…旨い…けど結構荒い…。肉や米とわさびは合うのだが、わさび以外何もちょい足ししていないのでダイレクトにわさびの辛さがクるのが荒々しく、未完成である。お茶をかけてわさび茶漬けにしてみるとか、らっきょうでも刻んで酸味と食感を足してみるとか…わさび+αで化ける可能性はあるが、このままだと…85点。

 

  •  ナムル

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すみません、本当はこの記事ですでに牛丼屋で売られている先行研究との重複は避けたかったのですが、松屋のビビン丼が美味すぎるので今回のコラボが実現しました。そうです、私が吉野家の商品で松屋の商品を再現しようとするおじさんです!吉野家の商品で松屋の商品を再現しようとするお〜じさん、だから、吉野家の商品で松屋の商品を再現しようとするお〜じさん♪吉野家の商品で松屋の商品を再現しようとするお〜じさん、だから、が吉野家の商品で松屋の商品を再現しようとするお〜じさん♪(確実にリズムが合わない)

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 鶏そぼろ入り4種野菜ナムルで商品名が5色ナムルという一色お肉が入ってるのが気になるところだが、いざ!

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 こうなって

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こう。まあ、全国3兆人のビビン丼ファンならわかっていることだろうが、コチュジャンの甘辛さが肉にも米にも(わさび以上に)合うし、ゼンマイなどの野菜の食感も牛丼と合わさると肉や玉ねぎにはない食感として融合すると大変よろしい。93点。さすが商品化された奴は違う。

 

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続いてはケチャップ&マスタード。牛肉の本場であるアメリカンな味わいが期待される。なお、今回のケチャップ&マスタードは自宅にあった小袋でありけしてコンビニから乞食したものではない。

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けしてコンビニから乞食したわけではないケチャップ&マスタードを、吉野家から乞食した牛丼にかけていざ実食!

うーん、オトコノコの味を通り越して完全にハナタレ坊主の味ですね…。アメリカ人でも、もうちょい賢い味のもの食べてると思う。合うし、旨いんだけどたまに、でいい。毎食やるほどハマらない。でも旨い。そんな味。88点。

 

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最後は、暴君ハバネロ。遠足で持っていくと最後まで食い切れなくて一気飲みすることになることでお馴染みですな。唐辛子だけでなくチキンエキスなどの旨味成分を含み、単体で食うと辛味が濃すぎるが砕いてごっつ盛り焼きそば塩味に入れると旨いから選出したのであって、断じて最後だから少しふざけたわけではない。というか、ケチャップ&マスタードの方がよっぽどふざけたモチベでやってる。

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すりごきを持っていないので粗めに砕いた感じになる。余ったぶんはごっつ盛り焼きそば塩味にでもかけてください、少なくとも僕はそうします。

食べてみると…なるほど…最初はチキンエキスと牛肉の味が完全に殴り合いの喧嘩をするが、どちらも旨味なので最終的にその喧嘩が良い味を出すという殴り合いから生まれる友情もある、ということがよくわかる味となっている。唐辛子と牛丼もめちゃくちゃ合う。92点。

 

  • 総評

今回のランキングは以下の通り。

 ナムル93
暴君ハバネロ92
緑茶&カリカリ梅90
ケチャップ&マスタード88
チーズダッカルビ87
アボカド85
わさび85
らっきょう82

トップ2はナムルと暴君ハバネロ。この2つの共通点は唐辛子が入っている、ということである。さらに以前、あらゆる食品にトムヤムパウダーをかけてみる記事*3を書いた際、牛丼にトムヤムパウダーをかけたものを高く評価している。この2つから導き出されること、それは牛丼には唐辛子がめちゃくちゃ合う、ということだろう。

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なんと、吉野家では卓上に七味唐辛子が置いてあり、お持ち帰りでも七味唐辛子の小袋が持ち帰り可能である(あと七味唐辛子単品がAmazonなどで売られている)。読者の皆さんも今度吉野家で牛丼を食べるときはぜひ牛丼に七味唐辛子をかけてみよう。

(おしまい)

*1:ここでいう学生は25歳以下を指すらしい、24歳はみんな学生なんだ!察することじゃない!

*2:http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/01/31/000423

*3:http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/07/03/231633