優先順位をつけて「まえせつ!」を楽しもう

どうも、こんばんは、世界に4人くらいしかいない「まえせつ!」を1〜11話まで通しで見た人間の一人こと、オルソンです。

 

 

 

「まえせつ!」とは、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが企画協力しているお笑いが題材のアニメで、真っ当にいいアニメでもないが、チャー研のような突き抜けもないため、マジで誰も見ないアニメ界のエアポケットでもある。しかし、チャー研のような突き抜けがないということはチャー研よりは面白い!………ということで、見なくてもいい話を切り落とし、面白い回だけ見れるように情報をまとめるのがこの記事の役目である。別に見たところで得をするわけではないし、「安達としまむら」や「おちこぼれフルーツタルト」も一挙配信されているので、そちらも見ていないなら、そっちを優先しよう。そして、見たところで得をするわけではないが、不必要な話を見て損はしないようにしよう。それがこの記事の目的だから………

 

え?M-1の感想?書く気はあるけど、M-1決勝は1/31まで配信されとるのに、まえせつ!は1/11に11話一挙配信終わる時点で優先順位どっちが上かは明らかでしょ。

 

  • 優先度:高

・4話→5話

以前の記事*1で解説済み。タレント名鑑の「田舎でモノマネ芸人、バレる?バレない?クイズ」を彷彿とさせる地方営業の観客のリテラシーの低さを巧妙にイジった怪作であり、このアニメがクソアニメとして捨てられてはいけないことを確信させた一作。無論、以前の記事で語り尽くしたので今更言うことはないが…一つ補足しておくと、4話は5話へのフリなので、最悪見なくても良い。

 

・7話

大阪旅行回。旅行というイベントが噛むことによる面白さが引き出されているのはもちろんだが、吉本の本丸に突撃とあって、主人公たちがNGKの開演前にNGKの舞台の構造に触れるなど、吉本興業の宣伝臭は最高潮に達し、さながら進研ゼミから来るDMのアニメ化の様相を見せている。主人公が発する「間違いない…子供の時に見たあの人たち…(ネタバレ自粛)さんだったんだ…」というセリフは、他のアニメじゃ絶対に聞けないと断言できる超名シーンで、3分くらいずっと笑った。座王の左下でしか見たことないのよ、その人。

また、全編にわたって「サブリミナルスパイク」という存在しない演出が用いられており、そちらも必見である。

 

・8話

大阪旅行回後編。よしもとクリエイティブ・エージェンシーCOOL JAPAN PARK OSAKAを宣伝するための回なので、7話同様のCM臭さをキープ。面白さで見ると「優先度:高」と言うほどでもないのだが、松浦景子とスパイクの独占インタビュー映像があるため、そういうのが好きな人は必見である。このアニメは何なんだ、何を内包してくれてるんだ。

また、後述の9話につながる回でもあるので、そういう意味でこの回の視聴は必須。

 

 

・9話

「まえせつ!」史上最大級の大どんでん返し回。もちろん「まえせつ!」史上最大級の神回であり、第9話だけにナインティナインを彷彿とせずにはいらないが、大どんでん返し回なので他の回を見ずに手をつけることは許されない回でもある。……でも、4→5→7→8→9とたどっていけば結構なんとかなっている気もする。

 

  • 優先度:中

・10話

優先度は「高」と「中」の間くらい。要するに余力があったら押さえておきたい回。冒頭のヤンキー車のディテールを筆頭に宣伝臭などではなくまっすぐ面白い展開が多く、七福神巡りでの記念写真の見せ方はなんだかんだ言ってよしもとクリエイティブ・エージェンシーここに在りと言った感じである。9話のどんでん返し後とあって、ある登場人物のエンジンがかかっているのも素晴らしい。

この絵柄、この感じで、意外と平和に収まらない展開があるのも、他のアニメと一線を画していて好き。

 

・3話

主人公たちが無限大ホールへ行く回。急にディテールが細かくなり、宣伝臭が立ち込めてくる回だが、のちの7→8話に比べるとそういう実在人物イジりお笑いはだいぶこじんまりしていたような気がしてきた。全く面白くないわけではないが、9話の前に見ておくとフリが溜まるだけの、見る必要が特にない回。

多分、無限大ホールに行ったことある人なら、もっと楽しめる気がするので、無限大ホールへ行ったことある人は見た方がいいかと。

 

・2話

優先度「中」と「低」の間くらい。面白さで言うと大したことない反面、まえせつ!がどういうことをしたいアニメかを説明・紹介している回なので、見ておくべきか(でも、時間がなければ、公式サイトのあらすじで済ませてしまっても良い)。

1話のカスすぎる縦軸とは打って変わって、漫才のクオリティが悪くなく、今後このアニメが悪くないものとなるであろうという期待に満ち溢れている回だが、別にアニメは順番に見ないといけないなんて決まりはないんだから、順番に見なくていい。

 

・11話

優先度「中」と「低」の間くらいその2。このアニメは旅行に行かないと面白くならないという致命的な性質がありますな。

マジで見ても見なくても、あってもなくても良いような回。というか、後半の尺の使い方が絶対に「違う」んだよ!!!

 

  • 優先度:低

見ると大損する回。つまらなさすぎて大声で泣いてしまった回

・第1話

OPで「ツカミは大成功」って言ってるけど、ツカミで大失敗しとるがなwwwというアニメ全体の屋台骨を犠牲にした面白ギャグのための回。要するに、本当につまらない回。おそらく、国民全体を見渡しても25分見通せる人の方が少ないと思われるゴミカス回である。

まあ、そういうウケ方のギャグがあるってのは芸人のエピソードとしてはあるあるなのでそこを縦軸に1話完成させてしまうのは、チャレンジングではあるが、でもやっぱりチャレンジしすぎというか、チャレンジという名の放り投げだと思う。

こんな回だが、9話の大どんでん返しへのフリとしての機能が意外にあるので、そこは評価できる気もする。

 

・第6話

9話の大どんでん返しへのフリとしても機能しない点で1話よりも劣るゴミカス回。元々、主人公ではない漫才コンビに注目したスピンオフ的な回であり、横道に逸れているのであってもなくてもいい回のくせに内容はガッツリ重いという救いようのない回。9話へのフリになることもほぼないので、6話以外全部見て、なおも余力があるなら、見るのを止めないくらいの回である。1話完結ではないのだが、6話についてはすっ飛ばしてもどうにでもなります。

 

  • 総括

「まえせつ!」の見どころは9話だが、9話だけを見ても仕方ないので1〜8話はできる限り多く見ること。ただし、1話と6話は積極的に捨てる。逆に、5話と7→8話はしっかり見る。こうなると残るのは2〜4話だが、この3つは配信期限と相談。なお、4話は5話へも9話へもフリになっている回なので、2〜4話のうちでは最も見ておきたい回と言える。

コース分けは…

5→7→8→9

4→5→7→8→9

3→4→5→7→8→9

2→3→4→5→7→8→9

を配信期限に合わせて。個人的オススメは4→5→7→8→9

9話まで見てしまえば、残りは2話。そこは、まあ、時系列順でいいんじゃないの?と思うが、11話に期待しすぎないこと。11話は意外と捨ててOK回です。

 

それではみなさん、超絶ハッピーなまえせつ!ライフを!!

(おしまい)