限りある時間を大切に…

どうもこんばんは、オルソンです。

 

今回の記事はこちらの続編です。

時間はお金じゃ買えないよ - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/09/16/011702

というわけで、現在、スキマ時間をガンガン使ってGYAO!にて一挙配信されたアニメドラマどもを見つつ、バラエティも見ている。そんなバラエティアニメドラマの感想を今期のものとして見ていたものと同時に書こうと思う。

 

1、バラエティ

  • ゴッドタン

毎週土曜日の深夜に配信。2017年8月26日に24時間TVの真裏でゴールデンSPを行なった後、2018年にはギリギリゴールデンかどうか怪しい時間の正月特番にも抜擢される、が基本は深夜2時台の番組。

企画の自由度は非常に高く、「この芸人知ってんのか」のような若手芸人を売り込む企画から、「かずこ*1デトックス」や「腐り芸人セラピー」などのような、一度は売れた芸人の特定の面をイジって調理した企画、キス我慢選手権やストイック暗記王のような、本来の企画をフリにして結局9割茶番みたいなコントになる企画まで様々な企画があり、MCであるおぎやはぎ劇団ひとり以外の出演者は非常に流動的。「嘘つけない女決定戦」や「ゲラ女王決定戦」のような、なぜかアイドルが主役の企画もある。

ちなみに今週土曜深夜配信回は総集編らしい。

 

追記:総集編は見逃し配信ナシらしいです。

 

  • 勇者ああああ

毎週木曜日深夜配信。THE MANZAI及びキングオブコントファイナリスト経験者でもあるアルコ&ピースがMCを務める。コンセプトは「ゲームに詳しくなくてもなんとなく見られるTV番組」

こちらも、ゲームを使用した企画をやる、ということ以外は大概幅広い企画を行う番組で、ただ芸人が対戦ゲームするだけの「RIFUJIN FIGHTING GENERATION」や、ゲームソフトの発売時期をクイズにした「クイズクロスフェード」など、普通にゲームをプレイする企画から、非暴力不服従の精神で縛りプレイを行う「ゲームガンジー王選手権」や野球ゲームをプロゲーマーVS芸人で行うが、芸人側につくハンデが「選手に関する面白いゴシップ1個で1点」という捻ったゲームプレイ、はてはクイズ王とあるジャンルだけ詳しい芸人がジャンルごとにQMAをするだけのただのクイズ番組まである。

どの企画でも根底にあるのは「何かしらないけどゲーム遊んでる姿やゲームの話って楽しい」という雰囲気。そこに芸人としての「笑い」がちゃんと融合したりしなかったりするんだ…。

今週は、5人のMOTHER2大好き芸能人がMOTHER2を熱く語るアメトーーク的企画…と思いきや2人だけMOTHER2の知識をネットで一夜漬けした人が混ざっている「名作ゲーム人狼」。何とかウソをつき通そうとする人狼の面白さ…もさることながら、ある人のキャラクターがまた凄いんだ。「さあ!」

 

  • 有田ジェネレーション

毎週水曜日深夜配信。有田哲平がオーディションをして、面白いと思った芸人が「有田ジェネレーション」に入れる…という、基本的には若手芸人発掘ネタ番組。なお、「有田ジェネレーション」をこれ以上増やすのは困難ということもあってか、オーディションに来た芸人と既存のレギュラーがネタバトルをして、後者が負けるとレギュラークビになってしまう、という厳しめのルールつき。あんまクビになってるとこ見たことないけどね。

ネタバトルでは「きちんと面白い若手芸人」もそうだが、この番組の場合「どうしようもない芸人を小峠がツッコミで強引に捌く」という裏笑い的見どころもあるのがこの番組の特徴。

ネタバトル以外にも、途中でツッコミ入れて話を止めるの禁止の「ちょっと聞いてもらってもいいですか?」、売れ出し〜中堅のコンビがラップバトルをするラッパーキャラ芸人であるシオマリアッチのための企画「funkyジェネレーション」などの企画があり、今週配信企画は「funkyジェネレーション ダイアン編」。ボソボソとした語り口の西澤と、イジられると大声張り上げる津田のコンビであるダイアンとラップバトルの相性は抜群。顎外れるかと本気で思うくらい笑った。

 

  • 相席食堂

毎週月曜日夜配信。「旅先の食堂で地元の方と相席をする」というコンセプトで、関西ではロケ芸人として、昔からめちゃくちゃ名高い(らしい)千鳥が色々な場所にロケをする………のではなく、ロケが上手くない芸能人をロケに向かわせて、その映像をスタジオにいる千鳥がイジり倒すという結構悪質なコンセプトの番組。結構悪質なコンセプトなのにその悪質さがほぼ伝わらないのはひとえにみんな大好き千鳥が持つアノ雰囲気の賜物。

一方で、千鳥ノブの例えツッコミも冴えに冴え渡る「台湾のかき氷やん」「Eテレの長さなのよ」「2時でええ!」。また、大悟は大悟で、IPPONグランプリ準優勝としての高い大喜利力を遺憾なく発揮。「家燃えてるときの顔」「すべての字を吸い取った」。

今週は先述のセリフの一部を引用した「笑い飯西田のロケ回」と別に、名作と名高き「長州力&尼神インター渚のロケ回」を配信中。

 

以前1記事丸々特集したこともあるくらいには大好きな番組。ひょっこりはん出演経験もあるが、基本的には関西の芸人、もっと言えば大阪吉本の芸人しか出ない*2。「一発ギャグ」「一分トーク」などのテーマが掲げられた椅子で椅子取りゲームをして、座れなかった人が椅子に掲げられた表題でその椅子に座っている人と戦う、という番組。若手芸人のネタバトルという意味では有田ジェネレーションに似ていなくもないが、椅子取りゲームと融合したルールの独自性と「一分トーク」や「一発ギャグ」のようにある程度練れるものから「大喜利」「モノボケ」「歌」のように、アドリブで対応しなくてはならないものまで様々。

今週は過去6度の座王に輝いたM-1チャンピオン笑い飯西田を筆頭に、M-1準優勝のスリムクラブ真栄田やM-1キングオブコントともにファイナリスト経験アリのモンスターエンジン西森、中堅枠としての次長課長井上、過去幾度となく静かにしかし着実なセンスを見せて来たロングコートダディ堂前と名選手が集い、名勝負を繰り広げまくっている神回。あと2日で配信が終わるが是非見てほしい。

 

2、アニメ

全13話。血球を擬人化してその働きを描いたアニメ。一応今期の覇権アニメということになりそう。聖地巡礼記事も書いているが、正直面白さでいうとそこまで…。血球の細胞しか出てこないぶん30分尺13話はちょっとダレる。「働くホルモン」とか「働く臓器」とか見たくなってくるのは僕だけじゃないはずだ。あと、解説に重きを置いていてギャグはそんなに多くない。「朝10時にEテレでやって小学生が見る教材か?」と思っていたら本当に教材化されるらしい。ある意味正しい。

 

  • 京都寺町三条のホームズ

全12話。京都を舞台にしたはんなりミステリー、だって。ミステリー目当てに見た身としては1話完結なのに15分近く前振りに使ってしまうので物足りないといえば物足りない。実は恋愛の方が主体と気づいたのは3-4話見進めてからであった。オープニングと次回予告の「ホームズさんっていけずですね…」を聞くために見ていたアニメといっても過言ではない。そんなこと言いながら最後まで見切ってしまったんですけどね。

 

全12話。TLで一体どれほどの人間が見ていたのか観測不能バカボンを使っている上に「深夜」と冠する以上、TVギリギリのメチャクチャをやらかしにやらかすギャグアニメ…だったのは間違っていないが、2018年にメタネタを尖った笑いとするのは…、他も前述のハードルを越えるほどハチャメチャだったかというと首を傾げてしまう…。

ただ、そんなハードルのことを考えなければメチャクチャなアニメだったのは事実だし、これ以上メチャクチャだと笑いは減るかもしれないのでそう考えるとこれでいいのだ。メタネタも「まず、画面比を4:3から16:9に変えるために画面枠を押す」「バカボンのパパ役の声優オーディション」「2話で総集編」「作画崩壊dボタンで回避」などやりきっっているので面白くはあるし、実際笑った。

あと、余談だが個人的には、同じくメチャクチャなアニメでおなじみ、ポプテピピックよりは楽しめた。あってないようなものでもストーリーの軸があった方が自分は楽しめるんだなあ、と思った。

 

  • やはり俺の青春ラブコメは間違っている

全12話。「奉仕部」という何でも屋みたいな部活で陰キャの男(比企谷八幡)と陰キャの女(雪ノ下雪乃)が学校内の色々な事件を解決する話。

比企谷八幡雪ノ下雪乃も様々な事象に主張や偏見を持っている、これがめちゃくちゃ長くてめちゃくちゃ面白い。ここを受け入れられないとこのアニメを見る意味はない。しっかし長セリフだよな…収録大変だったろうな…。

ストーリーとしてはミステリーであったりバトルであったり文化祭であったり1話ごとの軸もあるし、比企谷八幡雪ノ下雪乃の関係性についてはある事実が明らかになること含めて、12話を通した縦軸となっている。ちゃんとしたストーリーがあるからこそ、前述の長セリフ大偏見がちゃんと光るのだ。あと後半に出てくる相模南の妙なリアリティが怖すぎるキャラの立ち方も必見モノ。

一挙配信ではなく、2話の配信終了が10/9で、それ以降、n話の配信終了が10月n+7日ということでゆったり見させていただいてる。以前、去年の真夏…じゃなかった秋口ごろに夜通しで見た時に比べると雪ノ下雪乃の声に違和感持つことなく見れるのも良い。

 

3、ドラマ

今期のドラマとして唯一見ていたドラマ。「ある日突然家にキャリアウーマンが義母としてきた、そんな娘の困惑と成長を描く…」というドラマ。

主眼はやはり綾瀬はるか演じるキャリアウーマンの義母。しっかりしたキャリアウーマンとしての一面と、綾瀬はるかの素が出てきたかのような天然の一面、どちらも面白いし、お互いのキャラクターを破壊するに至らせないバランスが当然綾瀬はるかの演技も素晴らしい。まあ、演技が素晴らしいのはみんなそうだろって話なんですけどね!いい意味でサラッとしている父親役とか!

6話で突然、ナレーション一行でほとんど別のドラマに様変わりし、「一粒で二度美味しい」の実現に成功しているのも特徴。あのままだとちょっとダレそうだもんな、あれは巧い。

 

過保護すぎる子供が親離れしようとする様子と、実は子離れできなくなっている母の子離れを描いた日テレのドラマ。放送当時は結構評判良かった………はずなのだが、SNOWを使ったゲロスベリゲロ演出の多用と、あまりのティッシュ配りの長さに、見事1話切りを達成するに至ったドラマ。誰かがツイートしてた「日テレはドラマもお笑い風にコーティングされてる」って本当だったんだな、と身をもって。2個目くらいの「ホームビデオを毎日見てる」なんてボケは心を鷲掴みにされたんだけどなあ…。 

 

  • ドクターX(2016)

院長も副院長も外科内科部長も出世と病院のイメージアップのことしか考えてないというわかりやすく腐敗した大学病院に、「私、失敗しないので」が決め台詞で本当に絶対失敗しないフリーランスの外科医である大門未知子が斬り込む、という非常に分かりやすい医療ドラマ。

これだけだと、見どころは1ミリもなさそうなものだが、この分かりやすい医療ドラマに、「手術ができるだけであとはただの米倉涼子」としか形容できない大門未知子の手術等以外でのいい感じに品のないキャラクターやコメディ的な小ネタを仕込むことで、サクサク見れるドラマに仕上げてある。サクサク見れるといいつつ他のドラマ同様1時間枠なので、サクサク1時間が経つだけなのだが。我思うゆえに我あり。

こういう風に本筋に小ネタを仕込んで面白くした記事はオルソンブログの理想なのでそういう記事をどんどん書いていきたいですね。

 

 

1999年放送のドラマ。TOKIO松岡演じる無気力な無職男、甘粕四郎に天童世死見なる天使が現れ、「〇〇までに✖︎✖︎しないと即死亡」という命をかけた課題略して命題をクリアしないと、甘粕四郎が「生きる価値のない男」という烙印を押され、そして死ぬという設定だ。

設定は何やら説教臭いし、実際そういうメッセージ*3を含んだシーンもあるが、甘粕四郎の間の抜けたダメ男ぶりや、甘粕四郎の職場となるMONOカンパニーの社長社員のキャラクター、そして天童世死見までもがコミカルなので実際はコメディドラマである。

オチは基本的に「甘粕四郎がギリギリで命題クリア」→「もしクリアしてなかったら死んでいたことを証明する出来事が起きる」→「天童が甘粕に何やらメッセージを伝える」という風に決まっており、フレームが完成されている。あまりに完成されすぎているので飽きかけた6話ごろに、なぜかOPの演出が変わって今回のハイライトがサイレントで流れるようになるとともに、命題のバリエーションが増え、最終的になぜか爆弾アリカーチェイスアリのサスペンスになることと、甘粕四郎がきちんと成長し、そういう意味では毎回少しずつ違うキャラクターとなって行くサマでこちらを飽きさせない。また、9話はちょっとした仕掛けのある回なのだが、コントや舞台ならある程度普通なのにドラマでやると「仕掛け」になるというセンスがいい。しかも、仕掛けに頼り切らずに普通に台本が良い。

個人的には一生で見たドラマで一番好き。これまであまりドラマ見てこなかったのでおそらく不動だろう。

余談ですけど、OPもEDも挿入歌も「Oh!Heaven !」と「Oh!Heaven!のオルゴール版」しかないという貧乏くささ…もとい音楽を大事にする姿勢はどうにかならなかったのか?終盤もう、この曲流れただけでちょっと面白くなってたから。

 

2001年放送のドラマ。前述の天国に一番近い男、の2期。天童世死見がダメ人間を救う、のはもちろんそのダメ人間役がTOKIO松岡である他、1期のキャストの多くが引き継がれている。また、「命題をクリアすることでダメ人間が成長する」という大枠や、最終的に「命題クリアしなかったらああなっていたの図が出る」というオトシ方も1期と共通。

しかし、設定は高校となり、TOKIO松岡演じるダメ教師、隠岐之島和也は無職でない点で甘粕四郎より社会的身分はいくらか良いが、「無気力」に加えて、当時話題になっていたっぽい「リセット人間」、「頭の良さ」とそれに伴う「プライドの高さ」、さらに「サイコパス*4」といった属性が付与され、「どこか憎めないダメ人間」から「激ヤバモンスター」に変化している。

当然、命題を経て激ヤバモンスターが次第に更正していくのだが、一期と比べるとその速度はかなりスロースタート。また、激ヤバモンスターに対して天童が敵意を剥き出しにしていたり、命題の出し方が一期より天使の能力を活かしたもにになっていたり、教師や天童に怪しい男が忍び寄る演出が各話にあったりと、不気味で不穏な空気が漂うドラマでもある。コメディ的小ネタは後半多少増えるし、クオリティ自体は一期と遜色ない安定感がある一方、「コメディの中にメッセージがある」一期と違い、「シリアスなドラマの中にコメディがある」状態になっている。

ただ、ストーリーが見えてくる後半からはシリアスなストーリーが楽しみやすくなる。隠岐之島先生の成長物語然り、先述の怪しい男然り、一期と違って一話完結を放棄して各話ごとをつなぐ縦軸を強化したストーリーにした、と言える。

最後に、どうでもいいけど、隠岐之島の死因だけは一期よりナンセンスというかギャグ漫画的になっていたような。シリアスな展開が濃い8話の死亡回避とか凄かったぞ、本当に。

 

以上、自分が今期にGYAO!で見た番組でした!さよなら!

(おしまい)

*1:森三中の黒沢かずこのこと

*2:厳密には東京進出した大阪吉本の芸人も出る

*3:生きる意味がどうとか人生を有意義に過ごすだとか

*4:公式では「要領が良くずる賢い」と説明されているが要は…