イカの塩辛とエロ本とポリコレ棒の話

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

イカの塩辛、という食べ物がある。その名の通り塩辛い食べ物であり、「塩辛」と名付けられたからにはさぞかし相当塩辛いんでしょうね?と、高い高いハードルを設定してもサクッと超えてくるほど塩辛いため、酒や飯が無限に進む魔法の食べ物である。

私はこのイカの塩辛という料理が大好きである。中学生くらいの頃から飯が進むと思っていたが、20歳になると「お酒のおつまみ」として新たな魅力を発見させてくれた、それがイカの塩辛だ。そんなわけで、ある日私はある居酒屋で、イカの塩辛をつまみに酒を飲んでいた。イカの塩辛の下にはシソの葉が敷かれていた。巻いて食べるのもオツなものなのか、とシソを退けてみると下から大根おろしが出てきた。………大根おろし?私が頼んだのは「イカの塩辛」であって「イカの塩辛、大根おろしを添えて」ではなかったはずだ。ではなぜイカの塩辛の皿に大根おろしが添えられているのだ?………そういえば、水曜日のダウンタウンで「刺身盛り合わせの上に乗っている菊の花は醤油に散らして食べる薬味」とやっていた。唐揚げのレモンだってそうだ。となると、イカの塩辛と合わせると美味いからこそ載せているのだろう。そう思い、イカの塩辛→酒→イカの塩辛→酒→…のローテーションを、イカの塩辛→大根おろし→酒→イカの塩辛→大根おろし→酒にしてみる。…すると、イカの塩辛と酒の合体によって発揮されるシナジー大根おろしによって綺麗に阻まれているのがわかった。イカの塩辛の塩辛さには酒や米だけでなく、大根おろしも無限に進める効果があったらしい。いらねえ。この食べ方ではないな。というわけで、残っていた塩辛と大根おろしを混ぜてみることにした。イカ塩辛大根おろし和えの完成だ。イカ塩辛大根おろし和え、それはイカの塩辛の塩辛さを大根おろしが優しく包み込んだマイルドな味わいとなり、イカの塩辛は酒や飯を無限に進める魔法を完全に失っていた。いや、失ったらアカンやろ。しかし、もう混ぜてしまったものは戻せない。なぜだ。なぜ、イカの塩辛に大根おろしが付いているんだ。たしかに、イカの塩辛が世界で2番目に塩辛い食べ物であることはほぼ間違いないだろう(1番は塩)。しかし、こっちは「イカの塩辛」と注文した時点でそんなことはわかっている。というかさっきも書いたけど、「塩辛」って名前を背負ったくらいだからね?これで甘かったり酸っぱかったりしないのは百も、いや千も万も承知である。そのうえで、この大根おろしは何だ?何しにきた?こっちは塩辛いの食べたくて塩辛頼んでんだよ。何それをマイルドに包み込んでんだよ。知ってて塩辛行ってんだよ、こっちは。分かれよ。分かったらさっさと、焼いたサンマの上にでも帰れ。

 

 

さて、イカの塩辛同様イカ臭いものといえば、チ●コである。チ●コ、それは小学生男子相手であればインスタントに爆笑を取れるウルトラキラーワードとして名高いが、聞いて不快に思う人もけして少なくない。だから、もし、地上波のTV番組で出演者が「チ●コ」と言い放ったら、テロップは「チ⚫︎コ」と伏せ字を施され、その出演者の声も「ピー音」なり、「チン!」というベルの音なりを被せられる。それは、視聴率1%が100万人といわれ、いつ誰がTVを見たりつけたりするかわからないこの世の中では致し方ないことだと思う。なので、この記事ではこれ以降も基本的に「チ●コ」表記で話を進める。

それはそうと、エロ本という本がある。エロ本というのはエロい本だ。エロ本とはエロい本で、イカの塩辛はイカを塩辛くした料理である。わかりやすい世の中ですね。そして、エロ本にはエロシーンがある。2017年の国勢調査ではエロ本を読む人の172%がエロシーンを目当てに読んでいるという。そんなエロシーンだが、男の肉棹の筋は海苔のようなもので隠されているし、肉棹を挿入された女の喘ぎ声も「おち●ぽ…ご主人様のおち●ぽが…私のおマ●コに入ってぇ〜〜〜ダメェェェェ〜〜〜〜!!!」である。いや、何を今更伏せてるんだよ!やましいものを伏せてるんだろうけど、こっちはやましいことあるって知ってて買ってるから!もっと言うとやましいことが目当てです!なぜなら私たちはやましいこと大好きだから!その上で何が「おち●ぽ…」だ!実際に現場で「おち●ぽ…」って喘いでるならいいよ、でもそうじゃないよね?何らかの規制だよね?何のための?エロくしないために?エロ本を、か?バカなのか?あと、何でおち●ぽはアカンくて、肉棹はいいんだよ!

 

というわけで、イカの塩辛は大根おろしによってマイルドにされ、エロ本は「チ●コ」「マ●コ」関連の規制を受け、言いたいことも言えない世の中である。こんな世の中ポイズンだと思わないか?ポイズンだと思ったからこそ反町隆史が歌い上げたのが1998年ですよ?それから20年近く経って、日本はどうなったか?ポリティカルコレクトネス、なる言葉が持て囃され、東京五輪のために日本の表現物も海外の文化に恥じないようにという名目のもと丸くされ、イカの塩辛の下には大根おろしが敷かれ、エロ本のチ●コマ●コは伏せ字がされ、伏せ字をしてもなお、エロいからという理由でコンビニの店頭からの撤退を余儀なくされている。こんな世の中、息苦しくないか!?今からでも遅くはない!抜け出そう、表現の自由が本当に保障された自由な世界へ!

 

貫こうぜ、自分!