水曜日のダウンタウンこち亀検証SPの関連ネタ小ネタまとめてみた

こんばんは、オルソンです。

 

2018年4月11日に水曜日のダウンタウンこち亀検証SPが放送された。水ダウもこち亀も大好きな自分としては、それはもうかつてやよい軒にあった「黒酢酢豚定食」というその名の通り黒酢酢豚の定食なのに副菜に麻婆豆腐が付いてくる定食くらい、楽しませていただいたわけだが、今回はそんな水ダウこち亀SPのSP仕様になったOPの解説や、今回の実写化の元になった話に関連した話を紹介していく。

なお、元ネタになった話の方は何か無料公開されてるっぽいのでそっちで確認すればいいと思うよ、うん。

水曜日のダウンタウンコラボ記念!「こち亀」説検証エピソード大公開!! https://www.shonenjump.com/p/sp/1804/kochikame/

次回は、両さんらが東京23区を捜査訓練で逃げ回る回や、のぞみ号に乗った部長から軍用ヘリを使ってエロ写真を取り戻す回が実写化されたら嬉しいですね。

なお、私はこち亀全巻のストーリー、タイトル、それが何巻何話か把握している超人ではないため、こちらのサイトを参考文献とさせていただいた。

http://www.maxaydar.net/kame/index.html

こち亀データベース

 

 

なお、この記事は水ダウこち亀SPはもちろん、こち亀のネタバレをアトランダムに含むので注意!

 

 

  • 日本一のテキトー男

OPでは「高田純次が『高田純次です』と挨拶してるシーン、TBSのアーカイブ全部調べても出てこない説」の高田純次があてがわれていた………が、両さんがめちゃくちゃテキトーな男であることは言うまでもないことである。部長をして「ゲームの合間に仕事をやっているんだろ?」と言わしめる(73巻「ボーナス戦線異状なし!の巻」)夜勤中にコンビニで酒を買った帰りにゴミ捨て場の電気ストーブを5台近く使って最終的にボヤ程度の火災を起こす(63巻3話「夜勤パニックの巻」)、寮の一室で勝手にゴキブリを養殖し、その後放置(76巻6話「ゴキブリ大行進!の巻」)などそのテキトーエピソードには枚挙にいとまがない。

 

  • 始末書

「始末書の両さん」これは1巻1話のタイトルであると同時に、この時配属された新人であった中川にまで知れ渡っていた両さんのあだ名(悪名ともいう)である。63巻3話「夜勤パニックの巻」で、派出所にボヤを起こしたのに便乗し、始末書を全て焼却………したところを部長に見られ、3倍の5000枚に増やされる、116巻8話「祝い隊・出勤!!の巻」では、始末書10000枚記念を盛大に祝福される、と連載中は順調に始末書を重ねた、多分今も重ねていることだろう。

 

  • 佃煮で寿司屋のあの娘も射止めろ

両さんの実家は佃煮屋の息子、一方OPでデカく金色のテロップが出た「超神田寿司」はこち亀2桁代原理主義者過激派にとってこち亀がつまらなくなった戦犯とされている、両津が警官をしながら住み込みで働いている寿司屋である。何?警官は公務員だから副業禁止だ?黙れコンプライアンス

最初に働いたきっかけは119巻7話、「両さん板前になる!?の巻」。擬宝珠纏という婦警に手を出そうとしたヤバい男から纏を守るために、ヤバい男の顔面を23発殴って874のおっさんにしてしまったために謹慎になった両さんに、纏が謹慎中の職場を紹介するという形で働いた。この擬宝珠纏とは、のちの120巻4話「両さんのミレニアム婚!!の巻」で結婚寸前まで話が進むのだが、ある理由によりオジャンになる。

元々手先が器用な両さんは板前としての技術習得が早く、警官よりよっぽど寿司屋の収入の方が大きい………が、134巻3話「纏と両さんの寿司バトル」や191巻9話「がんばれ秋葉原店の巻」など、支店を出すと、金儲けに走り、そして大概潰す、という両さんが板前になる前から何度も経験しているはずの破産パターンに入ってしまう。

 

  • 白鬚橋

後述のフュラーリの前にチョロっと入った、やや聞き取りにくい単語「白鬚橋」。下町の実在の地名が出ることでお馴染みこち亀ではあるが橋の場所が南千住と、確かにこち亀に出にくい立地をしており、特殊な機構を持つ勝鬨橋や、両さんの実家に一番近い橋である吾妻橋と比べると明らかに出演頻度は低い。

ただ、79巻4話「白鬚橋の思い出の巻」という、白鬚橋を巡る両さんの弟である金次郎の思い出話が、金次郎からだけでなく兄である勘吉の視点からも語られる回があるほか、82巻7話「ザ・セイフティドライバーの巻」では隅田川に架かる橋シリーズという扉絵シリーズの一つに含まれる形で扉絵を飾っている。

 

  • フュラーリテスタオッサンドナイシテマンネン

56巻1話「ニセ車販売店を探せ!の巻」に登場した、「コロッケの正しい食べ方」(50巻6話「下町グルメの巻」)、「ビールを地面に撒く会」(94巻1話「日本酒密造計画!!の巻」)、「並べ師」(194巻5話「本庁配置係の巻」)などと並んで、こち亀の中ではなぜか有名になっているギャグの一つ。

ストーリーとしては「両さんの知り合いがポルシェを98万円で買った、というがあまりに安いので中を調べてみるとエンジンがダイハツ製で馬力も低いので、文句を言いに車屋に行くと、『うちは本物の『ポルシ』や『メルデセスベン』、『マークⅡ(ソーズ)』を売っているんだ』と開き直られる」という回だ。そんなナイツの漫才みたいなバッタモンカーの中でもひときわ目を引いたのがこの「フュラーリテスタオッサンドナイシテマンネン」である。

この車も他の製品と同様、ガワはフェラーリそっくりだが、エンジンは650ccの2気筒で、両さんをして「こりゃ脱穀機と争うな」と言わしめた名車。

 

ダウンタウン、の和訳は下町でいいんだろう、そういう小ネタなんだろう、そういう小ネタをそういう小ネタと解説するなよ俺。

亀有もダウンタウンのはずだが、それはさておき浅草は両さんの故郷。実家である「よろづ屋」という佃煮屋は度々出るが、両親揃って出払っていたり、店の中にいたりすることが多く、両さんの親が佃煮を売っているシーンはほぼない(売り場自体はあるので、106巻3話「浅草お盆グラフィティの巻」ではマリアが代わりに接客をした)。

106巻3話「浅草お盆グラフィティの巻」や78巻9話「兄として…!の巻」のように両さんや弟の金次郎が結婚の話となると実家が出るほか、ドラマの聖地となったり(72巻1話「親父は強かった!の巻」)、派出所旅行の宿になったり(47巻8話「東京散策!?の巻」)した回もある。

また、両さんの幼少期を語る回でも当然実家は出てくるわけで、「浅草物語」というタイトルの話もある(57巻8話、続編が125巻9話)。

 

  • ベッドの下に日暮寝てても

日暮熟睡男、とは4年間寝て1日だけ起きるため4年に1回(西暦が4で割り切れる時、基本的に閏年と同じルールだが2000年にも出演した。)しか出演しない警官である。「4年に1回しか出ないキャラが10回も出ている」という事実はこち亀の長期連載ぶりをうかがわせる伝説的事実と言えるが、1000年に1回しか出ないキャラがルールを無視して3回くらい出ているので何とも言えない。

なぜ、4年に1回しか起きないのにクビにならないのか、というと超能力が使えるからなのだが、超能力の使用に多大なエネルギー消費を伴うため、警官になった当初から1日18時間睡眠というコアラ並の睡眠時間であり、それがだんだん伸びたのだという。

4年間寝ると4年間部屋が放置されるので部屋が荒れる、というのが一時期までのお約束であり、日暮自身科学が好きなために趣味で薬品を混ぜたり色んな動植物を交配したりしてから寝るため、部屋は完全に古生代していた(81巻1話「忘れて!日暮くん…の巻」)。なお、細かいことを言うと日暮は布団派だが、「ベッドの中に人がいる、が一番怖い説」のネタもはさむために「ベッド」という歌詞を入れたのだろう。布団派と言っても布団が畳ごと溶けていたり(41巻6話「五輪男・日暮熟睡男再登場の巻」)寝てる間に巨大食虫植物に消化されかけていたり(62巻4話「五輪男・日暮巡査の秘密!の巻」)するわけだが…。

 

  • 葛飾ラブソティー

アニメ版こち亀のOP。1997年5月4日〜1999年7月25日にかけて使われたのち、2003年10月12日〜2004年12月19日の間はヤムヤムversionというアップテンポなアレンジの入ったバージョンが使われていた。

水ダウSPでは、OP映像の「葛飾良いとこ一度はおいで」の部分でAメロが、CM入る前のジングルでイントロが使用された。

また、OP後半の「中川に沈む夕日5時のチャイム帰ろうか」は、「葛飾ラップソティー」という曲らしい。葛飾ラブソティーのヒップホップアレンジだが、この曲がこち亀アニメのOPになったことはない。

 

水ダウでは「バラエティで一番こすられてる写真はオレ(タカトシのタカ)説」のVTRに出演。その時にもこすられた幼少期の写真をなぜかTwitterアイコンにしている。

アニメ版のこち亀両さんを演じた声優にして、舞台版こち亀の主演かつ脚本・演出担当という、おそらく実在する人物では2番目に両さんのイメージを受け持っている人物(1番はおそらく秋本治)。ただし、なぜか実写ドラマ版では両津勘吉役でなくその父である両津銀次役での出演となった。

水ダウSPでもOPの最後の「こち亀検証SP」のタイトルコールとして声のみ出演し、EDのスタッフロールにも「アニメ版両津勘吉役」として掲載された。

 

御所河原組の組長の針に子分ダイバーが潜って魚釣りを成功させる「接待釣り」。この検証によってデヴィ夫人イカを釣り上げていたが、75巻5話「イカ釣り船上バトル!の巻」では派出所メンバーとのイカ釣りバトルに勝利したい両さんが、他人の釣ったイカにもう一回針をつけて釣り上げることで優勝するという接待釣りトリックを自分に使う悪用を行い、無事優勝した。

 

  • ボーナス争奪戦

水ダウSP本編では「くすぐられたら、借金取りにくすぐられて給料を自白した両さんのように給料を吐くのか」という、こち亀らしくない検証のために使われた回。

ボーナス争奪戦は借金取りがボーナス支給日に葛飾署を張って、両さんがそこから何とか逃げるという戦いを挑む回。毎年やっているわけではないがシリーズ化はされており以下のようなバリエーションがある。

43巻4話「ボーナス争奪戦!の巻」

48巻2話「ボーナスプラン!の巻」

53巻5話「ボーナス争奪戦!!の巻」

73巻3話「ボーナス戦線異状なし!の巻」

78巻1話「ネオ・ボーナス争奪戦!!の巻」

145巻8話「ボーナス争奪戦'04の巻」

両さんもある方法でボーナスを軽く小さくして借金取りの目を逃れようとする(方法は違うが、53巻5話「ボーナス争奪戦!!の巻」と73巻3話「ボーナス戦線異状なし!の巻」が該当)などの策を練る一方、借金取り側もGPSを仕込んだり(78巻1話「ネオ・ボーナス争奪戦!!の巻)と策を練る。そして、オチはどちらも得しない展開になり、「戦争は何も生まない」という教訓を残すのが恒例となっている。なお、77巻8話「給料を追え!!の巻」では通常の給料でも争奪戦を繰り広げている。

 

  • TVの企画

水ダウで実写化された「駄菓子を10万円分買う」というのは両さんが参加したTVの企画だが、両さんがTVの企画に参加することは多い。なぜならTVの企画に参加し、優勝すると賞金が入るからだ。

しかし、これらのTVの企画で本当にTVでできるものは貴重である。滝で流しそうめんしたり巨大な鍋に油を入れてそれと耐熱服を使って天ぷらを作る大食い競争(87巻8話「世界グルメ大会!?の巻」)や、不正解になるとライオンの入っている檻が少しずつ開いていくクイズ(98巻4話「世にも危険なクイズ!!の巻」)、火山の火口に入れたチョコボールを食べて銘柄を当てるゲーム(94巻7話「スナック菓子通選手権」)、鎧兜をつけて15キロ泳ぐ(42巻5話「鉄人レース!!の巻」)などコンプライアンスBPOもあったもんじゃない、何でもありな企画が目白押しだからである。

そんな中今回実写化されたのが、駄菓子を10万円分購入する企画だったわけだが、そこに水ダウとしての大食い競争という味付けが入ることに。そして両さんはかなりの大食いで、142巻9話「やけの大食い!?の巻」では大食い競争の賞金で食べながら稼ごうとしたり、とんでもない量の出前を10分で食えるか麗子と賭ける回(66巻3話「100万円イートハンターの巻」)があったりする。

 

  • ゴルフ

水ダウ本編では「街中ゴルフ」を実際に敢行したが、こち亀には変なところでゴルフをする回は意外に多く、今回の水ダウの元になった回の他にも、街中ゴルフが高じて首相官邸自衛隊富士演習場をもゴルフコースにしてしまった回(91巻4話「大都会ゴルフ!の巻」)、マジの大自然無人島で行った回(139巻1話「大自然ゴルフの巻」)、団地をゴルフコースにした回(178巻3話「省スペースゴルフの巻」)、果てはARで変な映像を出しまくってゴルフゲームした回(182巻4話「ARゴルフの巻」)などがある。

また、ゴルフは部長や中川の趣味でもあるため、派出所メンバーが普通(?)にゴルフをする回(129巻2話「アンラッキーホールインワンの巻」)もある。

 

  • 熱海

今回の水ダウで、サイクル×野球のミックスルール対決のためにぬかるんだグラウンドで自転車を走らせまくってもらえたり、街中ゴルフを敢行するために丸々住民が出払ってくれた離島があったりと、大の大人がこち亀の真似事をすることに怖いくらい協力的だった場所、それが熱海である。

水ダウもこち亀も知らない人にとっても、熱海といえば温泉のある観光地というイメージを持つ者は多いだろう。そのため、こち亀では22巻9話「今夜は無礼講!!の巻」や82巻5話「最後の熱海旅行!?の巻」など、署員旅行の行き先となり、酔った両さんらが暴れ、グラウンドにタイヤ痕なんて屁でもないような破壊活動を行う犯行現場になりがちである。それでいいのか、熱海。

 

(おしまい)