笑えないネズミ講を笑う人々

ネズミ講。それはマルチ商法とも呼ばれ、「誰かがある人に商品を売る。この時ある人はn人に売る分も買うが、n人がそれを買うとある人自身にもマージンが入る。そして、ある人から商品を売られるn人もn人分ずつ商品を買い、n人に売る。するとある人から商品を買ったn人の人々にも最初に商品を買ったある人にもマージンが入る…これを繰り返すとみんなにマージンが入ってみんなハッピー」という商売である。もちろん、みんなハッピーになるはずがないことは世間の常識である。学校で習ってないとは言わせないぞ、家庭科の教科書にも載ってるんだからな。なぜみんなハッピーになれないかまでは書いてなかった気がするけど。

さて、みんなハッピーどころか金も友も失ってアンハッピーにしかならないことでお馴染みのネズミ講であるが、未だにネズミ講に引っかかる人々というのは後を絶たない。なぜだ?常識だぞ?家庭科の教科書にも書いてあるぞ?そして、何より散々お笑いのネタにされまくっているぞ?

 そう、ネズミ講は散々お笑いのネタにされている。弊ブログの閲覧者数の柱でお馴染み、キングオブコント2017でもパーパーというコンビがネズミ講(マルチ商法の方の言い方を採用していたが)をモチーフにしたボケが出てきたし、ガキ使の笑ってはいけないシリーズの2011年(ホテルマン)の未公開シーンでも板尾創路が「大石神教」という新興宗教の教祖を熱演し、怪しい石をネズミ講で売り、ガキメンバーを爆笑とケツバットの渦に巻き込んでいた。また、初期のはねトびでも「グローバルTPS物語」というロバート秋山マルチ商法で怪しいネックレスを売りつけるコントがあった。あとはラバーガールなんかもネズミ講のネタをやっていた気がする。これほどまでにネタにされまくっているにも関わらず、この国にはネズミ講で商品を爆売れさせようとする会社と、その会社の思惑に乗っかって大量の商品を在庫として購入してしまうアホがいるのである。志村けんも「常識は基本線で、お笑いはその常識をひっくり返すところで、コントとして成り立っている」という言葉を残しているが、ネズミ講をモチーフにしたお笑いで笑っている常識的な人々が今日もどこかにいる一方で、ネズミ講で儲かると思って商品を買って友人を勧誘する非常識な人々も今日もどこかにいるのである。ネズミ講で儲けようとしている会社の社員や、その会社の商品を買って一儲けしようとした人々、そして友も金も失い在庫だけが残った人々は、ネズミ講をモチーフにしたコント(あるいは漫才)を見て、何を思うのか?これが気になって仕方なくなってしまったのである。別に「ネズミ講を笑いにするな!ネズミ講の被害者に配慮しろ!」など言うつもりは全くないが、単純な野次馬根性で気になって仕方なくなってしまったのである。コントの中の人より非常識でアホな人がいるという事実が、その人たちが、ボケとしてその人たち自身のような人が出てくるコントを見ることがあるかもしれないということがただただ気になってしまったのである。ネズミ講に騙されてる人とかネズミ講に誘ってくる人とか周りにいねえからなあ…DMかなんかで募らないことにはわからないよなあ…でもインターネットで知り合ったネズミ講被害者に会うってのは普通にリスクが高すぎるよなあ…。

君はネズミ講を笑える人か?騙される人か?

 

 

 

 

 

 

ところで最近、いい商売があるんだ。磁気枕っていう磁力が安眠を促す枕でね。これを10人に買ってもらうと君にマージンが入る。さらに君の枕を買ってくれた10人が………

 

 

(おしまい)

 

続・ベタな笑いってどこにあるんでしょう?

今回の記事は「ベタな笑いってどこにあるんでしょうか?」という記事の続編です。もちろん、前回の記事を読まずとも内容がある程度掴めるように「さて、前回の記事では〜」という文章から始める予定ではありますが、一応前回の記事のURLを下記に置いておきます。

 

ベタな笑いってどこにあるんでしょうか?

 http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/10/12/000441

 

さて、前回の記事では、「現在のTVは
『テロップやナレーションを過剰に盛って笑いどころを強引に作ったり、説明したりしている偏差値1向けバラエティ』と『お笑いブームが病める時も健やかなる時も劇場とかいう空間で勝手に先鋭的に進化してしまった芸人のネタ(を流す番組)』の二極化が進んでおり、そのちょうど真ん中のベタな笑いを提供する番組は少ない。が、そこでベタな笑いを提供する救世主、それが深夜アニメである。」という内容で終わっていた。そこで今回は私が、自分が見たことのある深夜アニメのきらら枠6本を、ベタな順に並べて紹介することで、深夜アニメがいかに偏差値1向けのクソゴミバラエティと芸人の先鋭的なネタの架け橋としていかに有用であるかを紹介する記事である。ちなみに全てきらら枠である理由は「とりあえずきらら枠見ておけば何とかなるか」と思って、アニメを選びがちだからである。

 

  

  • New Game!

  弊ブログで下敷きだったら髪が逆立ってるほどにこすってることでお馴染みのアニメ。「イーグルジャンプ」というゲーム会社で働く人々を描いたアニメであり、学園モノじゃないどころか主人公が学生じゃないという点が他のアニメと異なる。

 第2話「これが大人の飲み会…」の後半のような初めての飲み会あるあるや、他の回での半額ドーナツの被せ、社員証がないと入れないのに、社員証を発行してすぐに社外に出て社内に入れなくなる件などのしっかりした笑いどころを読めないか読めても笑えるくらいのギリギリの尺でのフリで持って来る。また、「『遅刻だー!』と叫んだら家がういろうみたいに曲がる」、「噂されてる人がクシャミする」などそう言う方向のベタが充実しているのも特徴である。なお、2期は1期より話がシリアスになる…が1期の軽やかさがだいたい9話くらいから出てくる。

あと、ねねっちが受け入れられるかどうかがこのアニメを見きれるかに関わってくるので、受け入れられなかったら見るのをスパッと諦めた方が良いかも。

 

 アリスカータレットという「日本文化に興味のあるイギリス人」というよくある設定と真逆の「イギリスに興味があり、日本文化をよく知らない日本人」という大宮忍の設定が革命的。他の主要登場人物3人もリアリティが崩れない程度にキャラクターが立っていて、キャラクターの中で起こる笑いどころしかない割には手数が少なくない。5人の中でいらない子がいないっていうバランス感覚には舌を巻くばかりである。あと、1期最終話に度肝を抜かれたり抜かれなかったりしよう。

 

「腹黒委員長、貧乏毎日パンの耳、胃袋ブラックホール」のエンディングでお馴染み、頭おかしい人と胃腸がおかしい人しかいないアニメ、それが三者三葉である。キャラクターが立っているというより、リアリティも何のそのという勢いでキャラクターをごり押して来るので、そういう感じが苦手な人は一生苦手な反面キャラクターにハマるとそのままスーッと12話まで見れてしまったり、きっちり笑えたりする作品である。一気見すると、「突拍子も無いネタの芸人がTVに出まくることでだんだんネタの認知が上がってきて面白くなって来る」のを6時間で体験できるアニメと言えるのかも。アニメ→お笑いの流れ行くならこういうのも苦手じゃない、といいな…。

 

喫茶店がやたら多い町の喫茶店で働く中高生が主人公のアニメ、それがご注文はうさぎですか?略してごちうさである。相当な人気アニメだと見受けられるが、ストーリーがないからかフリが貧弱であったり、ボケの種類も「真逆のこと」や「言葉遊び」辺りの種類よりはワードのパワーで押しがちなものが多かったり、ボケとツッコミが流動的であったり、笑いの観点から見ると意外にベタから遠いところに位置しているアニメである。構成がかっちりしている回ほど笑いの手数は少なくなるのも特徴。

 

 New Game!じゃない方のゲームを作るアニメでお馴染み、ステラのまほう。学校の同人ゲームサークルのアニメなのに、マジの会社が主体のNew Game!より忙しそうってどういうことなんだ。

ただ、この「学生同士の同人ゲームサークル」という設定こそがクセモノで、「テストの点が悪いと親に活動止められる」など、その設定を利用した「ならでは」の展開がかなり多い。

あと、村上椎名が暗い。とにかく暗い。きららであんまりいないんじゃないかな、ここまで暗く、ダウナーなボケを言う人。

主要人物の一人が暗い、New Game!よりゲームを作る忙しさがガチ、7話冒頭で設定が回収されまくるまで展開が遅いなどかなりシリアスでダウナーなアニメのはずなのだがそうは思わせないようにサラッと笑いを入れてくる、このバランス感覚が天才的。多分原作者が高学歴であることと関係があると思う…ないか?でも、このほの暗さみたいなんが、ちょっとかもめんたるのコントに似てんのよねえ…。

 

「 No event Good life」でお馴染みのアニメ。情報処理部という実質的に何もしていないような部活の部室で実質的に何もしていない雑談を延々紡ぐだけ(実際には縁の家か教室で雑談しているシーンもある)という、どうかしてるアニメ。少しはイベント起これ、学園モノだぞ。

とはいえ雑談の議題は幅広く、テーマひとつ取ってもポテトから太陽まであらゆる議題があり、「なんでもマジカルってつけたら強そうだよね」という大喜利的なテーマもあるのが見逃せない。

また、「なんつってつっちゃった」に代表される意味が空っぽで単語の響きだけのボケが多いのも印象的。あと、ツッコミが濃い。「長めに寝ろ!」「お前ら今すぐ落ち着くか死ぬか選べ!」などとにかく濃い。そして他のアニメより少し速い。

内容が空っぽになるほどに浮き彫りになる作者…もとい女子高生3人のセンス。そこがこのアニメ唯一にして最大の見どころと言える。

 

 

以上が、私が推薦する…というよりは見たことのあるきらら枠アニメを「お笑い」という観点から見てみた紹介である。一部の作品は10月23日前後くらいにニコ動で一挙放送するらしいので気になった作品は見てみよう!

(おしまい)

 

透明飲料界に激震!透明ミルクティーに次いで透明◯◯が売られる時代に!

えー、こんばんは。オルソンです。

 

最近、巷で話題の飲料がある。それが、こちら。

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そう、この飲料はミルクティーなのだが透明なのである。言い換えるとミルクティー味の水である。日本の技術力はスゴーイデスネ。今に視察団が3億人くらい来るよ。

透明飲料というのはねえ、最初はいろはすの味付き水が発端だったと思うんだけど、3.11の時に水を爆買いするためにスーパーを駆けずり回っていた時に「お、水あるやんけ!」と思ったら味付きいろはすだったという経験を2万回はしたという苦い思い出がある。味付きいろはす自体は甘いのにね。

ところが、この透明飲料は増え、果実味だけでなくミルクティー味まで錬成されたが、同時に「なぜ透明なミルクティーなんぞ作るのか?」という疑問が出て来る。しかし、その答えも割とすぐに出た。仕事中にジュースを飲んでいるとサボっていると客や社員に言われてしまうので見た目が透明なら水に見えて怒られない、という理由らしい。見た目しか気にしないところが日本人くさすぎてスゴーイデスネとしか言いようがない。視察団がもう2億人は来るね。

さて、こちらの記事*1同様、私が100円ローソンの店内を回っておりますと、こんなものを発見しました。

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なんと!(cv.青羽美咲)透明な麦焼酎を発見しました!麦焼酎が透明なんてスゴーイデスネ。これは視察団が8億人は来る。見た目は無色透明で水そのもの。これまで麦焼酎を飲んでいた結果、仕事をサボっていると勘違いされて客や上司に怒られたことのあるあなたもこれなら安心して飲めますね!さらに、値段は12度200mlで108円と通常の麦焼酎と同等どころかむしろ安い!透明にする技術の開発費とかどうやって回収するんですか?あー、日本に産まれて………良かった!

最後になぜかブルゾンちえみが出て来ましたが、とにかく透明ミルクティーの次は透明麦焼酎の時代が来る!と私が読んでいることは分かってもらえたでしょうか?そこで私は今回ある実験をします!それは………

 

 

オフ会中透明焼酎を飲んでもバレないのか?

 

早速実験してみました!

 

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まず、透明焼酎の水割りを作るために透明焼酎と天然水を購入し、天然水を目分量で200ml飲んでから透明焼酎を充填した。なお、購入する透明焼酎の度数を間違えたため、200mlのボトルを2本買って入れた。というか、博多の華はデカい紙パックならともかくワンカップタイプだと12度のヤツしか売ってない。上の2枚の写真は同じ写真に見えるが、実際は透明焼酎が空になり、天然水の水位が上がっているのがわかるだろう。

透明焼酎は、アルコールにより菌やカビには強いが、光や熱に弱いようなのでペットボトルをアルミホイルで包んで封印し、良きタイミングを狙うことにした。

…数日後、市川旭氏*2がいつものようにオタクタウン*3におり、パルフェ氏もいるっぽいのでDMでコンタクトを取る。すると、市川氏は帰ってしまっていた。オイ。「水だと思ったら焼酎飲んでたぜ〜!ってやるためにお前は俺を呼びつけたんか?アァン?」って威圧されたらどうすんだオイ。まあ、パルフェ氏もいると言うことでオタクタウンに来ることになったが、実際来てみると、パルフェ氏は帰ってしまっていた。オイ。被験者1名はいろんな意味で辛いて、オイ。たかだか1人騙すためのこっちのコストもヤバいし、たかだか1人騙されるためのあっちのコストもヤバいて、オイ。しかし、パルフェ氏は後々来れると言うことで約束を取り付ける。また、市川氏はK特急氏という別の人物を呼び出してくれていた。オフ会参加者4名、被験者3名だ。

さて、市川氏とはオノデンに行った。さすがにオノデンの店内で水を飲むわけにはいかないのでオノデンまでの道中で水…もとい酒を飲む。が、気づいていないようだ。途中ポテトチップスうすしお味をつまみにして、焼酎で流し込むという、一人コント「常磐快速線ボックスシート」を演じたがやっぱり気づかれない。パッケージに谷川山系の天然水と書かれているのがデカいのだろう。オノデンには、水素水や、東京ドームと東京タワーと東京スカイツリーと新宿都庁とサンシャイン60と赤富士が全て詰め込まれた掛け軸や、レコードやカセットテープとCDとUSB端子に対応したラジカセ(?)があり、TV売り場ではさかなクンの魚の食レポロケ映像を15台同時上映していた。また、食品系の家電売り場には、冷蔵庫に2004年頃の首都圏路線図*4が貼ってあったり、花柄で太い取っ手が付いていて古い炊飯器かと思ったら保温専用の電気お櫃だったり、焼き芋メーカーが売られていたりしていた。……………焼き芋メーカーって何だよ。サツマイモ型の窪みがある鉄板が2枚あるってことは、原理的には一時期話題になってたホットサンドメーカーと同じってとこかな?やかましいわ!「トウモロコシも焼けるよ!」じゃねえよ!そら大体のトウモロコシはサツマイモより長くて太いから折らないと入らないってとこに目を瞑ったら焼けるでしょうよ!焼けるから何だよ!それ言い出したら、例えば細切りのゴボウとかを調味料と一緒に詰めたらきんぴらごぼうくらい自動で作れるんじゃね?ってなっちゃうだろ!あと、この焼き芋メーカー、サツマイモ型の窪みが2個しかねえから2本しか焼けねえじゃねえか!だったらアルミホイルで包んでオーブンで焼くわ!

というわけで、オノデンのウィンドウショッピングを大いに楽しんだ。市川氏はオノデンを「時空が歪んでる」と評していたが、彼は自分が目の前の男に水割りを飲みながら対応されているというもっと時空の歪んだ事態が起きていることに気づいていないのである…。

オノデンでのウィンドウショッピングを終え、市川氏のブログのネタのための公園ベンチ巡検をしていると、K特急氏から連絡が。どうやらK特急氏がオタクタウンに到着したようだ。というわけで電気街口へ向かう。K特急氏と市川氏はこの後控えていたりいなかったりする貸切の話をしていた。その間も私は水(割り)を飲んでいたのだが、まー全く気づかれなかった。

そして、K特急氏は鉄道模型が好きということもあって鉄道模型屋に向かう。この模型屋も店内が狭くて飲食できる空気じゃなさそうなので歩いている時に水割りを飲む。そしてこの辺りからスーパーの袋に入れず、丸裸で水割りのペットボトルを持ち歩くようにする。が、「お前、焼酎持ち歩いてんじゃねえよ!」とは言われない。彼らは、私がもし車を運転したら無免許じゃない方の罪状が乗っかり、そのまま人を轢いてしまった暁にはあの最近高速道路の追越車線で止まった男が問われたことでも有名な、危険運転致死罪に問われる身分になっているということに全く気がついていない。気がついていないのである。

さて、K特急氏に連れられて向かった模型屋は地下なので問答無用で圏外という悲しみを抱えていた。そのため、パルフェ氏とは連絡は完全に遮断された。事前に来ると聞いていた時間を頼りに地下を脱出する時間を決めた。そして地上に脱出して、Twitterを確認すると「着いた」というリプが、7分前に来ていた。アカンやん。というわけで透明焼酎で喉を潤してから、市川氏に待ち合わせ場所を決めてもらい、その場所でパルフェ氏と落ち合う。パルフェ氏と落ち合う前後辺りからゲリラ豪雨が降ってきたが、すぐ弱まるということで軒下で夕飯を決めたり雑談をしたり焼酎を飲んだりしながらやり過ごす。夕飯は麺屋武蔵のつけ麺に決まった。酒飲んだ後のつけ麺ってのは最高だ。

散々飲んだ後の〆のつけ麺…と言いたいところだったがまだ透明焼酎は残っていた。私たちはメロンブックス(だったかな?酒のせいかあまり覚えていない…)に向かい、薄い本などをウィンドウショッピングした。本屋での飲食はやめておこうと思ったので、飲酒は徒歩での道のりのみに控えたが、ペットボトルから立ち上る芳醇な焼酎の香りを堪能するくらいには行動が大胆になっていた。もっとも、こんな大胆な行動でもなお気づかれなかったのだが。

最後に我々が向かったのはらしんばん。中古の薄い本も薄くない本もエロい円盤もエロくない円盤も揃った店である。我々はここで、かの有名なパロAV、「ご注文はこの娘ですか?」を発見した。これには俺も市川氏も「本当に実在したんだ!」と声を上げてしまった。画像もないのにこの感覚を読者と共有するのは多分無理だろう。本当に書店に並んでたら声も上げるよって話。一連のツイート群が釣りだと思っていたわけではないが、実際に生で見てしまったら言うって話。

らしんばんではアニメ円盤もあったので、多数のアニメの話をしていた。「地下鉄に乗るっ」なるクラウドファンディングにより作られたアニメの円盤が発掘され、盛り上がりを見せK特急氏が購入するという一幕もある一方で、ベタにきらら枠のアニメ円盤なんかもあるので、「オルソンブログ、New Gameこすりすぎ説」を経て「オルソンブログ、酒(シュ)ワチンの実験で先越されたぞ」というこのブログに関する話もした。彼らは、ちょうど今酒(シュ)ワチンとは別の、酒を用いた実験をブログ用に行なっているということに気づいていない、気づいていないのである。

こうして、夜分遅くなったので突発オフ会はオタクタウンステーションにて解散。私は解散直前に焼酎を何とか飲み干した。

 

家に帰ってからも焼酎の抜けなかった私はこんなツイートをした。

 

 酔っているとTVを切り取るタイプのネットニュースにも楯突くダメ人間に成り下がってしまう。罰則がないとはいえ、飲酒Twitterは控えた方がいいねという話。

 

 

というわけで

 

 

 

検証結果:透明焼酎は見た目が水なのでフツーに飲んでいてもバレない

 

というわけで透明な焼酎は、長時間の会議を行うビジネスマンや市役所の受付、学校の教師やバスとかタクシーの運転手などが勤務中に飲んでも、バレてクレーマーに電話などで怒られないようにするのに大変オススメと言えるでしょう!はたから見たら水にしか見えない透明焼酎!オススメですよ!

 

以上、この記事の著者はオルソンでした〜!ありがとうございました〜!

 (おしまい)

 

  • 追記

オタクタウンオタク放浪記 - 旭駅本屋 http://ithikawa.hatenablog.com/entry/2017/10/14/000420

市川旭氏のブログにて、全く同じオフ会のレポ記事が書かれました。こちらの記事ではカットした部分も詳細に書かれているので是非読んでみよう!

 

  • さらに追記

https://ithikawa.hatenablog.com/entry/2017/10/17/004242

市川旭氏のブログにて、同一のテーマでの追加実験のレポート記事が書かれました!是非読んでみよう!

*1:http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/10/07/000330

*2:旭駅本屋というはてなブログを運営中の人。http://ithikawa.hatenablog.com

*3:東京都千代田区にある街。かつては青果市場であったが、後に電気街を経てアニメやゲームの販売店がひしめく、オタクに優しい街となった。

*4:懸命なる捜査の結果「横浜高速鉄道は開通しているが日立電鉄は廃止になっていない」ということから絞り込んだ。なお、首都圏路線図と言いつつ、東海道線新所原中央本線は岡谷、常磐線はいわきまでと範囲がかなり広い。

ベタな笑いってどこにあるんでしょうか?

最近のお笑いは…いや厳密に言えば最近もお笑いは進化している。お笑いはどんどん先鋭化し、シュールで新しいお笑いがあらゆる芸人から生産され、先日のキングオブコントだとかを通して我々の家にもやってきて、審査員に評価されるとそこからもっとTVに出たり出なかったりするのである。

お笑いでシュール系や先鋭的なものが審査員に評価され、我々の家に届くのは大変素晴らしいことだが、そんな世の中に足りないものがある。それはベタな笑いである。読者の皆さんのなかには、会う人会う人に「さらば青春の光はいいぞ^〜」と気さくな挨拶を繰り返し、「わーい、おいらは天竺鼠大好き少年だよーん!天竺鼠って最高だよね!」という独り言を大声で言ったことも数知れず、またある時は「マックで隣の女子高生が『ガンバレルーヤがさ〜、Aマッソより売れたら、もうお笑いおしまいだと思うんだよね〜。』って話したらもう一人の女子高生が『わかる〜!Aマッソいいよね〜!加納がへその緒の使い道を視力4.0の彼氏が最近できたっていう村上に考えさせるネタとか最高だよね〜!』って答えてて、女子高生のお笑いを見る目も捨てたもんじゃないなって思った」という大嘘を50000回くらいついたこの私が「ベタな笑いが足りない」なんて言い出すとは信じられないという人もいるだろう。さらば青春の光って先鋭的な方に入るんですかね?誰か教えてください。何せネタの面白さに反して売れていない理由が先鋭的とかそういう問題じゃないところにあるから…。それはそうと、私にもベタな笑いが欲しい時というのはある。安心感ありますからねベタは。ベタってのはそれはそれでいいんですよ、やっぱり。え?「自分がベタな笑いが足りない」ではなく「世の中にベタな笑いが足りない」って主語を大きくしてる理由?それはこれから説明するよ、うん。

最近、ネタ番組というのはとかく少ない。そうなるとネタ番組ではない番組が多くのバラエティを占めているわけだが、これが、メシとか健康とかネットで話題とか芸能とかそういう情報を盛り込んだ番組が多く、まっすぐに笑いを取りに行くバラエティは少ない。もちろん、情報が笑いを押し出しそうになっても、テロップとナレーションとSEを入れて強引に笑いどころを作るという画期的なアイディアを思いつく敏腕プロデューサー様は腐るほどTV局にいるのだが、その結果テロップとナレーションとSEを盛り込んでいないバラエティというのは皆無である。もちろん、テロップもナレーションもSEも効果的に使えば面白いものをもっと面白くすることができるはずだし、全くないバラエティというのもそれはそれで味気なさすぎるというのはある。その辺は、まあ、要はバランスって話である。

つまり今のTVのお笑いを整理すると「テロップやナレーションを過剰に盛って笑いどころを強引に作ったり、説明したりしている偏差値1向けバラエティ」と「お笑いブームが病める時も健やかなる時も劇場とかいう空間で勝手に先鋭的に進化してしまった芸人のネタ(を流す番組)」の二極化が進んでいるということである。もちろん改編期の特番でのネタ番組ではサンドウィッチマンを筆頭に中堅芸人がベタな笑いをやることもあるが、その下の世代はどっかしらでセンスや個性を見せたお笑いをやっているはずである。普通にボケツッコミの漫才やコントじゃサンドウィッチマンに勝つのが難しすぎるもんな。

そうなってくると「お笑いに新規ファン来ない説」という問題が浮上してくる。普段、TVをつけると「テロップやナレーションで笑いどころを強引に作ったり、説明したりしている偏差値1向けバラエティ」しかやっていないから「TVはつまらない」と切り捨てる層が、ちょうどネタ番組の特番の日に偶然TVをつけてそこから新規でお笑いにハマるというのは考えにくい。また、「テロップやナレーションで笑いどころを強引に作ったり、説明したりしている偏差値1向けバラエティ」しか見ていないかそれすら見ていない人がお笑いの賞レースで先鋭的でシュールなネタを見て笑えるだろうか?審査員から高評価である理由がわからず「こんなもんヤラセだ」と憤慨してTVを消すのではないか?そんなわけで新規のお笑いファンがTVからやってくることはない、という状態ができつつあるのではないか。もっとTVって夢のあるマスメディアじゃなかったのか。

自分がお笑いにハマった理由を考えるとつくづくあの頃は良かったと思わざるを得ない。私がお笑いにハマったきっかけは小学生の頃に見た「エンタの神様」である。エンタの神様というとカスみたいなリズムネタ芸人がカスみたいなリズムネタを大量生産していたカスみたいな番組というイメージを持つ人も多いが、実際にはアンジャッシュやインパルスや東京03陣内智則に最初にゴールデンの地上波でネタを披露する機会を与え、売り込んで行った番組でもある。もっとも、アンジャッシュもインパルスも東京03陣内智則も最初に地上波に引っ張り出したのは、NHK爆笑オンエアバトルという深夜番組なのだが、そんな深夜番組を知る由もないオルソン少年は、エンタの神様を齧り付くように見ていた。この後、エンタの神様は先述のカスみたいなリズムネタの割合が増え、衰退し消滅する。この段階でエンタだけでなくお笑い全般から離れた同級生は多かった気がするが、自分は中高生になると別のネタ番組を見ていた。その番組の名は「爆笑レッドカーペット」。ネタ時間が1分なので出演する芸人が多く、今思えば、いや今思わなくても玉石混交すぎる番組であったが、この番組においてコントで結果を残した者は「爆笑レッドシアター」というネタ番組のレギュラーとして、3-5分程度の尺のコントを披露することになる。当時ははんにゃとフルーツポンチが人気を席巻していたと思うが、個人的にはジャルジャルに惹かれまくっていた。ボケツッコミの明確な境がなく、一つの設定やボケを延々と引っ張る、いやもっと言えば引っ張るに値する設定やボケを持ってくる彼らの先鋭的なコントに自分は刺激されまくったのである。そして、爆笑レッドシアターと同じ頃に見出したのが「キングオブコント」だったのである。本当は2008年からやっていたのだが、リアルタイムで見出したのは2009年からだった。

ここで私は「食堂でほのぼのした会話を喧嘩腰で続けるコント」*1とか「オバハンにオバハンと言い続けるだけのコント」*2のようなもっと先鋭的なネタを見せつけられることになる。このブログでも度々書いているがキングオブコントの準決勝の審査員は今も昔も先鋭的でシュールで視聴者がついてこなさそうなネタを何の躊躇いもなく決勝にぶち上げてゴールデンタイムに全国ネットで映してしまう頭がおかしい人たちなのである。そしてこの先鋭的なコントでは当時の自分は笑えなかったと記憶している。年々お笑いを見ていくとか他の人たちのキングオブコントの感想文を読むとかして、ここ数年でやっとキングオブコントの決勝に自分が追いついたと言ったところである。

結論を言うと自分は、エンタの神様爆笑レッドシアターキングオブコント、と着実なステップアップによって「先鋭的なお笑いを鑑賞できる古参」になったのであるが、今は先鋭的なお笑いをいきなり見ては新参にもならずに帰って行く人が後を絶たない。つまりエンタの神様」や「爆笑レッドシアター」のようなちょうどいいベタさのあるネタ番組が、特番ではなく毎週あれば、キングオブコントで頭のおかしいコントを楽しめる人々がもっと増える…はずなのだが、「テロップやナレーションを過剰に盛って笑いどころを強引に作ったり、説明したりしている偏差値1向けバラエティ」と「お笑いブームが病める時も健やかなる時も劇場とかいう空間で勝手に先鋭的に進化してしまった芸人のネタ(を流す番組)」のちょうど間に当たるベタに笑える番組が少ないために先鋭的なお笑いの鑑賞者にレベルアップできない人が多いのである。

このまま「昔は良かった」と自分語りに幕を閉じ、フジテレビが意外に頑張ってくれている事実*3から目を背けつつ閉廷しても良いのだが、ここは一つベタに安心感あるお笑いを提供する番組を提示しておこうと思う。

ネタ番組が終了してしまい、残った焦土には終わってるバラエティが残されまくった今、ベタに安心感のあるお笑いが見れるのは深夜アニメである。

 

(おしまい)

*1:2009年の天竺鼠のネタ

*2:2010年のジャルジャルのネタ

*3:毎週金曜日23時30分から「ネタパレ」放送中。中堅と若手のネタを半々程度に混ぜてセットにすることで若手のネタを見てもらおうとしているぞ。また改編期にはENGEIグランドスラムという特番も絶賛放送中だぞ。

マクガフィン物語

マクガフィン (MacGuffin, McGuffin) とは、何かしらの物語を構成する上で、登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる、仕掛けのひとつである。登場人物たちの視点あるいは読者・観客などからは重要なものだが、作品の構造から言えば他のものに置き換えが可能な物であり、泥棒が狙う宝石や、スパイが狙う重要書類など、そのジャンルでは陳腐なものである。

(Wikipediaマクガフィンの記事より引用)

 

マクガフィン博士は大変興奮していた。というのも、マクガフィン燃料の開発がいよいよ大詰めだったからだ。マクガフィン燃料は石油を利用せずに作ることのできる全く新しい燃料である。これを使えばマクガフィンマクガフィンマクガフィンなどは一切石油を使わずに動かすことができる。そして、マクガフィン燃料は化石燃料と違い、燃やしても温室効果ガスが出ない。さらに、マクガフィン燃料は化石燃料より安いのだ。マクガフィン燃料の開発終了はエネルギー問題の解決を意味していた。まさにマクガフィン燃料は人類の夢であった。

「ガチャン!」

突然マクガフィン博士の研究室の窓ガラスが割れた。そして、割れた窓の前には男が立っていた。

「誰だ!?」

マクガフィン博士は尋ねると彼はこう答えた。

「私はマクガフィン王国軍のスパイだ。今すぐマクガフィン燃料の現物と製法をこちらに渡せ。命令に従わないと、このマクガフィンマクガフィンするぞ!これでマクガフィンされたら痛いだろうなあ…」

「そ、そんな…。いや!得体の知れない者にマクガフィン燃料を渡す訳にはいかない!名前を言え!あとマクガフィン燃料を持っていく目的も聞いておこう…!」

「フン!いいだろう!俺はマクガフィン王国の軍事スパイ。名前はマクガフィンだ!マクガフィン燃料を使えばマクガフィンマクガフィンなどを動かせる、それにマクガフィン燃料の爆発力を使った兵器なんかも作れる…それが俺がマクガフィン燃料を求めている理由だ!わかったらマクガフィン燃料とその製法をこちらへ渡せ!」

「な…!?マクガフィン燃料は人類の夢だ!お前のような奴の暴力に加担するために使わせるわけには行かない!」

「そうかそうか。では、このマクガフィンマクガフィン博士を痛めつけるしかねえなあ…。」

「そんな…」

マクガフィン博士は途方に暮れていた…。すると、

「ガチャン!」

とまた別の窓ガラスが割れた。

「誰だ!?」

「俺はマクガフィン共和国軍のスパイ。マクガフィン博士よ、マクガフィン燃料をこちらによこせ!」

「何だと…どうせ、あれだろ!貴様も戦争のためにマクガフィン燃料を使おうとしたんだろ!」

「ほう、話が早いな…ん?待てよ?『貴様も』ってどういうことだ?」

するとここで、マクガフィン王国軍スパイが

「フン!一足遅かったようだねえ。マクガフィン燃料には先客がいたんだよ、マクガフィン共和国のスパイさん。というわけでマクガフィン燃料は我々マクガフィン王国がいただくぞ!」

もちろん、マクガフィン博士はどちらにも渡したくはない。しかし…。

「俺に渡さないと酷いぞ!このマクガフィンで貴様の足を撃つ!あえて脳天ではなく、な…」

「いや、マクガフィン共和国の未来のために俺に渡すべきだ。何しろマクガフィン燃料があればマクガフィン共和国の世界統一計画は完遂できる。そうなれば、世界は一つになるんだ。」

と、互いに一歩も譲らぬ舌戦が続いている。どちらかに渡さないとマクガフィン博士の身が危ういし、マクガフィン燃料に関する記録が残ったマクガフィン博士のレポートも強奪されかねない。そこで、マクガフィン博士はマクガフィン燃料に関するレポートにマクガフィンで火をつけた。

マクガフィン博士!何をしている!」

二人のスパイは叫んだがもう時すでに遅し、マクガフィン燃料の作り方はもうマクガフィン博士の頭の中にしかないのである。

「やい!マクガフィン共和国のスパイ!お前が後から来なければこんなことにならなかったんだ、死ね!」

「何を!最初にマクガフィン博士を襲ったのはマクガフィン王国だろ!」

そう言い合って、両者は喧嘩を始めました。そして最終的にマクガフィン王国のスパイはマクガフィン共和国のスパイによって殺されてしまいました。

このニュースはマクガフィン王国全土で流された。そして、マクガフィン王国の国民の怒りはマクガフィン共和国に集中した。そして、マクガフィン王国がマクガフィン共和国に宣戦布告し、戦争が始まるのにそう時間は要さなかった。

マクガフィン王国とマクガフィン共和国の戦争は10年以上も続き、多くのマクガフィンマクガフィンが飛び交い、多くのマクガフィンマクガフィンが落とされた。マクガフィン王国の首都マクガフィンも、マクガフィン共和国の首都マクガフィンも焦土と化してしまった。そして多くの人が死に、多くの文化も失われた。

その様子を見たマクガフィン博士は、

「私がマクガフィン燃料を開発しなければ、こんなことにならなかったのに…」

と自らの研究を悔いた。

そして、マクガフィン博士は研究室にあったマクガフィンを飲み、命を絶ってしまったのである…。

(おしまい)

 

 

100円梅酒三種飲み比べ

 どうも、オルソンです。

 

私が100円ローソンの店内を歩いていると、気になりすぎる梅酒を発見!

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それが、こちら。「すっぱムーチョ」という名前の梅酒。そして発売元はすっぱムーチョやカラムーチョなど、多くのポテトチップスを世に送り出してきたコイケヤ(湖池屋)。最初はのりしおやコンソメなどフツーのポテチを作っていたが、個性的な新商品として梅干し味や酢味など酸っぱいポテチ「すっぱムーチョ」を発売。そして、梅干し味ポテチを作るついでに梅酒も発売した製菓会社、なんて聞いたことあります?そして、この梅酒、100円ローソンらしく(?)何と、100円!安い!本当は税込108円だけどそれでも安い!しかし、その100円ローソンの棚をよく見ると… 

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100円(税込108円)の梅酒が3種類揃ってしまいました。ワンカップとパックという安酒の王道が揃っています。そこになぜコイケヤは殴り込んできたのか?さっぱりわかりませんが、とにかく3種類の100円梅酒(税込108円)を飲み比べてみたいと思います!

 

  •  ワンカップタイプの梅酒

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まずは一番右のこちらの梅酒。まったりとした甘味が最も強いのが特徴だが、安酒特有のアルコールそのまんまの苦味も最も強い。何だこれ、何でそんな酒ができんだ。と思って原材料名を見てみたら三種類の中で唯一「水飴」を使用していた。おいこら。なお、梅の香りや風味はあるが、酸味は皆無。

 

  •  パックタイプの梅酒

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次はワンカップではなくパックタイプの梅酒。先述のワンカップ梅酒と比べると酸味が強くて甘味が弱い。ワンカップ梅酒と比べると、安酒特有のアルコール味も控えめ…かと思ったら飲み込む時に「カァーッ!」ってなる辛口タイプだった。飲み込むと奥からやってくるタイプ。パック酒をパック酒で例えると、鬼殺しみたいな感じ。

 ちなみにワンカップ梅酒とパック梅酒を1:1で混ぜたら「アルコールの苦味が舌の上に広がり、飲み込むと喉がカーッてなるタイプの梅酒」とかいう悪魔のキメラができました。

 

  •  すっぱムーチョ

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 最後はコイケヤの梅酒、すっぱムーチョ。実はこいつ以外は180mlだがこいつだけ100mlなので量でいうとコスパが悪い。が、アルコール度数がこいつ以外は8%くらいだが、こいつだけ12度くらいある。

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 ちなみに、案の定、原料の梅はポテチの方のすっぱムーチョを作るために契約した契約農家から調達した模様。そして、申年に収穫された梅を使っているんだとか。初めは、「ちゃんと西暦で書けや!」と思ったが、どうやら申年の梅は縁起がいいという言い伝えがあるんだそうで。まあ、直近の申年って2016年なんですけどね。もっと漬け込め。

そんな、すっぱムーチョ梅酒だが、実際に飲んでみるとなかなか面白い味がした。色と銘柄から察しがつくと思うが、梅干しのような味がして、酸味がかなり強い。梅酒でありながら甘味に乏しい一方でアルコールの苦味やエグみも少ない。量は少ないがアルコール度数が一番高いことを利用して水割りにしてみる。アルコール度数が高いというより、酸味が強いので、水か炭酸水で割った方がいいと思う。水と5:4*1で割ると、少なくとも今回取り上げた3本の梅酒では最も良い。いや〜まさか100円梅酒の最高峰がコイケヤのすっぱムーチョだったとはな!すっぱムーチョ最高!すっぱムーチョいいじゃん!やるじゃんすっぱムーチョ!チョーヤより美味いかって言ったらそんなこたあないけどやるじゃんすっぱムーチョ!

(おしまい)

 

 

*1:目分量だが、100ml100円の酒を5:4で割ると180ml100円の酒になる…はずなので

数日経った今だからこそにゃんこスターを考える

こんばんは、オルソンです。
先日、というか2017年10月1日にキングオブコント2017の決勝がオンエアされました。まずはかまいたち優勝おめでとうございます。個人的には何だかんだで10年前からちょこちょこTV出てる関西の芸人というイメージでしたね。CDショップの店員に曲名がわからない曲を聞くコントをよくやっていたような気がする。あと、かまいたちのネタどころか個人的にお笑いのネタで大好きな部類に入るホームルームのネタも2010年にはキングオブコント準決勝にかけてたからねえ。東京進出という観点で見たら苦労人ですよ本当。
さて、そんなかまいたちはさておき(雑)、一番爪痕を残したのはやはりにゃんこスターだったのでは?本当にねえ、みんな設定を考えに考え抜いて台本を練りに練っているのにあんなネタにゴボウ抜きされるとはね。「シュール」とかそういうので語れないどころか、「コント」という括りにすら収まってるかもわからないような恐ろしいネタだったことは記憶に新しいことでしょう。そんなにゃんこスターのネタを敢えて徹底解剖してやろうというのが今回の記事の趣旨である。
今回のにゃんこスターのネタは曲に合わせてネタが展開する「リズムネタ」である。リズムネタはかつてラララライ体操で一発当てた藤崎マーケットが「リズムネタ、ダメ絶対」という理念を掲げていることからも分かるように、テツandトモムーディ勝山など多くの一発屋を生産してしまったうえに、通常のネタと違ってリズムに合わせる必要がある分、笑い待ちができないため笑い待ちを要するベタではないボケを除外しないとウケないことからベタなボケばかり並べてウケる簡単な手段と取られることもあって、軽く見られがちなジャンルである。しかし、キングオブコントの決勝にリズムネタが進出する機会は意外に多い。過去のキングオブコント全て洗うと

2008→2700(音楽ライブ)
2011→2700(右肘左肘交互に見て、キリンスマッシュ)
2013→天竺鼠(寿司)

ジグザグジギー(刑事と犯人)
2014→バンビーノ(ダンシングフィッソン族)
2015→コロコロチキチキペッパーズ(卓球)
2016→ラブレターズ(野球拳)
2017→にゃんこスター(リズム縄跳び、リズムフラフープ)
(斜体は準決勝でやったらしいネタ。)

である。このほか、2010のTKOの2本目(モロゾフ後藤)や2015の藤崎マーケットの1本目(ストリートパフォーマー)など音楽を使って笑いを盛り上げるコントは多い。そして、右肘左肘交互に見てやダンソンなんかはキングオブコントからブームになったと言っても良いし、結成8ヶ月の2700を決勝進出させる辺りキングオブコント準決勝の審査員にはリズムネタ大好き人間がいるのではとすら思ってしまう。さて、上記のリズムネタには万人にウケて大ブームを起こしたネタもあれば賛否両論になったネタもある。上記の中では「キリンスマッシュ」と「寿司」が該当し、にゃんこスターも今賛否両論の渦中にいる。
さて、キリンスマッシュと寿司は賛否両論を起こしたが、これらもなぜ思いついたのかわからないシュールなセンスがギンギンの部分はあるが、内容というか構成自体は意外にベタな部分がある。そりゃそうだ。ただただシュールなセンスのギンギンが過ぎるネタでは誰も笑わないネタになってしまう。というわけでにゃんこスターを考察する前にまずはこのキリンスマッシュと寿司について軽く考察しておきたい。

キリンスマッシュは、キリンがスマッシュをするかレシーブをするかという賭博にゾウがやってきてリンゴなどを賭けて行くコントである。たことない人にとっては何を言っているのかわからないと思うが俺にもわからないので、Youtubeで確認してほしい。
このコントの笑いどころは二つ。まずはどんどん賭博に溺れて行くゾウの姿。2回のベットでキリンスマッシュを選んでキリンレシーブされ、ラストベットで全財産(果物)をキリンスマッシュに賭けて全部スってしまうその愚かな姿である。もう一つはそもそもの「キリンスマッシュorキリンレシーブ」なるゲームが「それはお前のさじ加減やろ」としか言いようのないゲームになっていることである。キリンはゾウがベットしてからキリンスマッシュかキリンレシーブかを決めている。つまりキリンはイカサマし放題だし、イカサマしないはずがない。そんなゴミみたいな賭博にゾウは愚かにもどんどん溺れて行く。ラストベットでは全財産を賭けたあげく、腕まくりまでして本気でこのゴミ賭博に全力投球している。これがキリンスマッシュの成分だ。長々書いたがまとめると「キリンスマッシュは、キリンのさじ加減で決まるクソ賭博にゾウが溺れて全財産を失うコント」ということである。粗筋そのものはかなーりベタな一本道であるのが分かるだろうか。
続いて、天竺鼠の寿司のコントである。このコントは、子供が歩いていると、どこからともなく音楽が流れ寿司の被り物をした擬人化寿司が音楽に合わせて踊りにくる、というコントである。一方子供はどの寿司が踊っているかで露骨にリアクションを変える。イクラが来ると喜び、卵が来るともう喜びのあまり半狂乱になり、そして最後にシメサバが来るとこの世の終わりみたいな凹み方をする。このコントの笑いどころは「子供のリアクションが3段オチになってる」とか「卵が大好きで光り物が嫌いという子供の寿司の好みのあるある」とかである。ここだけ切り出すとあるあると3段オチなので分かりやすい。構成はカッチリとしており、全く崩しや遊びがないという意味でベタであるが、「寿司が洋楽に合わせて踊ってる」という大前提がそれをベタで終わらせなくしている。というか、後からネタを見て「これはあるあるだ」とか「三段落ちだからベタだ」と指摘、分解することはできるが、それでもネタを見ると感想は「こんなもん何食ってたら思いつくんだ」に尽きる。そしてその疑問は未だ解決されていない。

さて、ここまで過去の2つのリズムネタを振り返ってきたがこの2つのネタの特徴は「ベタなストーリーや構成を独創的すぎるセンスで装飾したコント」ということである。独創的なセンス、というのは本筋には関係ない。キリンスマッシュにおいて、なぜカス賭博の実行者がキリンなのか?なぜカス賭博の被害者がゾウなのか?なぜスマッシュとレシーブなのか?そこに意味はない。天竺鼠の寿司のコントだって、なぜ寿司が踊ってるのか?なぜあの選曲なのか?そこは説明されないし本筋でもない。しかし、本筋でないこれらの「飾り」を取っ払うことは「独創的なセンス」を取っ払うことにつながる。「飾りを取っ払ったら本筋はベタ」これが2700のキリンスマッシュと天竺鼠の寿司の共通点である。

お待たせしました、ここで、出てくるのがにゃんこスターのリズム縄跳びである。ここからは本題なのでより丁寧によりくどく解説していくぞ!

 

ワーイ!おいらは縄跳び大好き少年だよーん!縄跳びって最高だよね!」これがにゃんこスターのリズム縄跳びの第一声である。さて、コント、それもキングオブコントという時間制限(4分です)のある大会で設定を素早く的確に伝えるにはどうしたらいいか?という問題がある。一番早いのは2009年のサンドウィッチマンの1本目の「昨日まで何もなかったのにこんなとこにハンバーガーショップできてる。興奮してきたな。」のように独り言をいうことだが、この手法は不自然すぎるという問題も生む。そこで2017年のかまいたちの2本目では「電話をする」という手法がとられている。あと、2012年のしずるの1本目は漫画でよくあるやり取りを引用することで第一声で漫画的な設定を素早く伝えていた。んで、にゃんこスターがとった手法は縄跳び大好き少年に「おいらは縄跳び大好き少年だーい!」と言わせるというあまりにも雑な方法である。縄跳び大好き少年が縄跳び大好きだからって「おいらは縄跳び大好き少年だーい!」って言うか?というリアリティの問題は当然でてくる。が、そこはスーパー3助のキャラが入った言い方により、「縄跳び大好き少年は頭がおかしいから言う」という答えを用意して強引にクリアし、笑いに変えている。この「雑な独り言の雑さをつかみにしつつ設定の提示にする」という手法はキングオブコントだと2014年に犬の心が2本目でやっている。元祖の芸人が誰かって話になると面倒になるので私はとりあえず「ねねっちの夏休み」と呼んでいる手法である。とにかく、にゃんこスターがここで「縄跳び大好き少年は独り言が多くて頭がおかしい」という設定を全部提示したのである。その次の「あれ?こんなところでリズム縄跳びの発表会やってるよ?僕が見なくて誰が見るのさ〜!」も「いやリズム縄跳びの発表会あったからってこんなこと言うか?」という疑問が出てくるが疑問が同じなら答えも同じ。そう、縄跳び大好き少年は頭がおかしいから言うんです!

とにかく頭おかしい少年の手によってリズム縄跳びというワードをひとまず提示することに成功したら、いよいよリズム縄跳びが始まる。もうこのネタを見た人なら分かるがここはフリである。「なるほど、リズムに合わせて跳ぶのがリズム縄跳びなんだね」、「上手だね」、「急に速くなった!」、「サビどうなっちゃうの?」全部大事なセリフである。順番にまず、リズム縄跳びのルールを口頭で提示し、その上でアンゴラ村長の縄跳びの技術の高さも口頭で言ってしまう。独り言が多いのはスーパー3助演じる少年が頭がおかしいんだから仕方ない。芸名のセンスイカれてんのか。「急に速くなった!」も同じこと。普通のリズム縄跳びができるという技術を見せておかないとこの後のあの破壊の大ボケが効いてこないからだ。最後にダメ押しで「サビどうなっちゃうの!?」でサビ入ればOK。サビまではフリだが、「足綺麗だねえ?」というセクハラ的なボケを入れていたり、リズムに合わせて縄跳びするという絵面そのものが楽しい空気を作っているので多少は笑っている。この「楽しい空気作り」がリズムネタの長所であり、今回のネタの底知れぬ恐ろしさを表している部分である。

というわけで、サビでどうなったかはご存知の通りだろう。「縄跳びなのに跳ばない」という破壊をやってのけたのである。「縄跳びなのに跳ばない」というのはフリに対して真逆のことをするということであり相当ベタだ。しかも、それをかなり丁寧なフリの元で行なっている。これではスカッとJAPAN(オチがベタなのにフリを長くしすぎることで、オチを読まれてしまいクソほどつまらなくなる現象の名前)だ。しかし、そうならずむしろ爆発的なウケを獲得した理由は先述の通り。大塚愛さくらんぼの曲調とアンゴラ村長による高い技術のリズム縄跳び(そしてそれを高い技術だと提示した少年の功績)、そしてスーパー3助演じる少年のキャラクターが楽しい空気を作ったからである。芸名のセンスイカれてんのか。楽しい空気を構築することにより、観客にオチを考える思考力を溶かす。それがこのネタのやり口である。

「跳ぶ気全くなし!」という的確なツッコミを経て、曲は2番に入る。ここでスーパー3助演じる少年の仕事は当然「フリ」だが、観客もさすがに(被せてくるだろう)と読む。もちろんこの読みが、わかってても笑ってしまう状態につながれば最高な状態でもある。そこで少年のセリフを拾っていくと、最初は「サビでそれやればいいのにさ…」と的確なツッコミを入れていくが、Bメロ入口あたりからおかしくなってくる。そう「この動き(サビで縄跳び捨ててやったダンスのこと)求めてる僕がいる!この動きが頭から離れない!」だ。そして「サビが来る!」とサラッと5文字で振ってからの「待ってましたー!この動き待ってましたー!」でフラストレーションが爆発してドカンとウケる。…この「フラストレーション」は元来、我々視聴者のものではないスーパー3助演じる少年がアンゴラ村長に対して抱いているフラストレーションである。芸名のセンスイカれてんのか。しかし、観客やTVで見ていた私もあの動きで笑ってしまったのである。そして、スーパー3助の役を漢字2字で言うとしたら「観客」である。つまりリズム縄跳び発表会に対する立場は観客と同じといえば同じである。しかし、当然これはコントであり、スーパー3助アンゴラ村長が綿密にネタ合わせしてキングオブコント決勝に来ているのは言うまでもない。芸名のセンスイカれてんのか。つまりスーパー3助は「観客役の人」であって「観客」ではない。そう、「観客と別に、ステージの演者と打ち合わせした観客役の人がいる」、「観客役の人が欲しい欲しいと煽るから大していらないはずのものすら欲しくなって来る」…ここまで書けばにゃんこスターのネタが、コントでなくて何なのか見えて来ましたね?そうですこのネタはコントではなくSF商法だったのです!

突拍子もないかな?でもここまでをまとめるとそんなことないはずだ。まず、頭のおかしい縄跳び大好き少年が観客として最前列に座る。観客は最初はその少年を頭がおかしいと思っているが、コントが進行するとリズム縄跳びのことを丁寧に説明してくれるし、縄跳びの技術を上手い上手いと煽るので縄跳びに無学な観客なのにリズム縄跳びに興味を持ってしまう。そして、1回「あの動き」という名の商品が提示され、その商品が一旦引いた後観客役が「欲しい欲しい」とうるさく煽る。そして自分も欲しくなってしまったタイミングで「あの動き」がくるので、審査員の松本も言っていたように「まんまと」商品を掴まされてしまうのである。これがSF商法でなくて何だろう…。

この後の「楽しい空気」と「破壊的なボケ」が入り乱れた「何でもアリな空気」は伝説の縄跳びの件を経てオチへ向かっていく。ここで余談だが、伝説の縄跳びの件ももっとウケて良かったような気もするが、意外とピンとこなかったのか。GAG少年楽団の幼馴染の関係をジジババに置き換えたコント同様ベタな設定をズラすボケやコントは大元の「ベタな設定」を知らない若者が観客の主体であるキングオブコント決勝では辛くなるのかもしれない。話は戻るが、何でもアリな空気から放たれるあのオチである。何でもアリな空気の中でする何でもアリなボケはそらウケるでしょうよ!我々はずっとスーパー3助という観客役に踊らされて「ボケ」という名の商品をSF商法で売りつけられ、買わされていたのである!チクショウ!クーリングオフさせろよ!

さて、このSF商法という観点で2本目のネタ「リズムフラフープ」を見ると面白いことに気づく。基本的には1本目と全く同じ構成であるため、ネタのクオリティと別件で賛否両論なネタだが、一方で大きな差異は「指で長方形作る奴」や「くるくるチョキ」、「もりもりっとした動き」など、動きの種類が増やされていることである。そして、この「動き」というのはスーパー3助が売りつけてくる商品である。そこで先ほど挙げた3つの動きに対するツッコミを見ていくと「カッコイー!」、「くるくるチョキはやめて!ダサいから!」、「わ!もっとダサい!」である。そしてこのアンゴラ村長の動きを見て我々観客と視聴者はダサいと思うから笑う…のだが、この、アンゴラ村長の動きへの評価は我々が自分で下した評価じゃないからね?スーパー3助にノセられているだけだからね?芸名のセンスイカれてんのか。よく考えたら1本目でも2本目でもやたら「この動きいいよね!」と絶賛しまくっていた。だから笑ってたんだな俺たち!チクショー!ハメられたー!

結論を言うと、にゃんこスターのネタは「縄跳びなのに跳ばない」というベタすぎるボケを「縄跳び大好き少年のキャラクター」、「大塚愛さくらんぼ」、「アンゴラ村長の縄跳び」、「スーパー3助のフリとツッコミ」という装飾で楽しそうな空気を作り、見るものの脳を溶かして爆笑を作り出すコントなのである。芸名のセンスイカれてんのか。そして、このベタ+装飾はキリンスマッシュや天竺鼠の寿司のコントに通じるものがある…。いやー、ほんと鬼才のコントだと改めて思いますね本当に。

(おしまい)