撮れ高重視の鉄道撮影地ガイド

  • まえがき

どうも、オルソンです。

今回は、撮影地ガイドをお送りします。

とは言っても、私自身そんなに写真が上手いわけじゃないし、もっと写真が上手い人による撮影地ガイドはインターネット上にいっぱいあるんですよね。ということで、他の人が注目しない撮れ高という概念に着目した撮影地ガイドを作ることにした。撮れ高、というのはまあここでは撮れる車両の種類の多さと定義することにする。乗り入れが多ければ多いほど、撮れる車両の種類が増える。つまり、1個の撮影地で様々な会社の様々な車両を撮ることができる。そう言った場所の撮影地ガイドを紹介する。

 

①北海道

  • 恵み野

順光時間:午後(札幌側先端)

恵み野駅JR北海道千歳線内にある対向式ホームの駅。千歳線新千歳空港への空港アクセス、札幌市内の通勤、苫小牧を経て函館へ抜ける室蘭本線に繋がっているため本州と北海道をつなぐ頸動脈という3つの役割を一手に担う路線である。そのため、快速エアポートの721系、731系、735系はもちろん、特急すずらんや北斗、そしてDF200が牽引する貨物列車も撮ることができるという、JR北海道の多くの車両を撮れるまさに撮れ高スポットである。快速エアポートこそ止まらないが、JR北海道の路線としては本数が多く、札幌や新千歳空港に容易に戻れるのも嬉しいところである。

 

順光時間:午後(稚内側先端)

旭川駅から石北本線あるいは宗谷本線で一駅。どうしてもダイヤが噛み合わなければ歩いて行くのも不可能ではない。

実は、JR北海道で最も撮れ高がある撮影地が恵み野というのは割と古い話である。作例のカシオペアは2025年6月に引退したどころか、2016年には北海道に来ることもなくなった。はまなすカラーの宗谷やフラノラベンダーエクスプレスやロイヤルエキスプレスは札幌始発で千歳線を通らない。また、一部でカムイッポヨと呼ばれていたスーパーカムイがエアポートとして乗り入れる運用も2016年に消滅。785系と789系1000番台はすずらんにも使われるので恵み野でも撮影可能だが、カムイッポヨ消滅により本数は激減。カムイ用として転属した789系0番代がエアポートに入るという撮って楽しく乗って地獄な世界線も閉ざされている。

そんななか、今のJR北海道で最も撮れ高が大きいのは旭川四条駅である。旭川四条駅は石北本線と宗谷本線が乗り入れているため、特急宗谷、サロベツ、オホーツクが撮れるが、それでもこの2路線では本数も撮れ高も心許ない。そんな旭川四条駅の撮れ高を支えているのは、旭川新旭川間が、旭川運転所への回送線を兼ねているという事実。これにより、本来は旭川始発で方向が違うので撮れるはずのないカムイやライラック富良野線の列車を撮ることが可能となっている。

なお、光線は午後順光であり、例えばノロッコ号の回送は午前である。この場合は、旭川四条新旭川間に牛朱別川の鉄橋があるのでそちらで撮ると午前順光になる。

 

②東北

  • 長町

順光時間:午後(なお前面に日は回らん模様)

東北地方で最大の都市である仙台。その一駅隣にあるのが長町駅だ。あまりに昔に行ったきりなので作例がなかったのだが、仙台〜名取間は東北本線常磐線仙台空港アクセス線阿武隈急行が乗り入れているうえ、横には東北新幹線が走っているという撮影地だ。東北で最も撮れ高が大きいのは間違いなくこの撮影地と言えるだろう。

 

③関東

  • 新大久保

順光時間:午後(作例の構図では前面に光回らず)

新大久保駅は、山手線で新宿の一つ隣の駅。山手線の撮影地としては適さないが、横を山手貨物線が通っている。山手貨物線埼京線湘南新宿ラインが通過する。埼京線は相鉄やりんかい線が乗り入れるため、多様な車両が撮れるといえる。

撮影地は新宿側のホーム先端。北行の列車は前面順光で撮れないので後ろ向いて南行の列車を撮った方が順光で撮れ、駅の影が被りにくくなる。

他の湘南新宿ラインの撮影地にない特徴として西武新宿線が並走しているので、ちなみにホーム先端すぎる立ち位置だと架線柱を支えるワイヤーがかぶるので立ち位置を調整した方がスッキリ撮れる………これをスッキリ撮れると評するかは各々の判断に任せます。もっとスッキリ撮りたかったら、西武新宿線だけ撮れる撮影地を別のサイトで探してください。

 

 

  • 小菅

順光時間:午前遅く〜午後早く(浅草側先端)

小菅駅東武伊勢崎線の北千住の隣の駅である。東武伊勢崎線りょうもうスペーシアスペーシアXが走行する、私鉄屈指の特急街道であると同時に、半蔵門線を通して東急田園都市線と3社相互乗り入れをしている路線である。3社相互乗り入れってのはいいですよね、撮れ高的に。また、一日一回、12時前ごろに亀戸線から大師線への回送列車がやってくる。

線路の方角もミソで完全に真西から真東へ伸びていないため、13〜14時くらいまで粘ることが可能なのも特徴。

なお、複々線の内側には日比谷線も走っているが、これは無理せず別で日比谷線を撮った方がよい。常磐線やTXも見ることはできるが、撮ることは不可能と見ておこう。

 

順光時間:午後(渋谷側先端)

多摩川駅東急東横線目黒線が併走し、さながら複々線のようになっている田園調布〜日吉間にある駅。なお、東急多摩川線も乗り入れているが、これは地下で乗り入れており、まともな撮影は困難なので別で撮ってください。

目黒線は目黒駅から南北線三田線が乗り入れ、南北線を通して埼玉高速鉄道もやってくる。東横線副都心線を通して西武池袋線東武東上線と相互乗り入れをしている。2023年には東急新横浜線により相鉄と東急もつながった。そのため、東急、東京メトロ、都営、東武、西武、相鉄、埼玉高速横浜高速の8社の車両が撮影できるというカオス空間と化している。

 

順光時間:午前(上野側先端)

古くより3社(?)相互乗り入れを行なっているため、3社相互相互乗り入れに伴う撮れ高の聖地とされているのがこの高砂駅である。

京成電鉄には高砂〜青砥の一区間のみ複々線となっている。青砥駅は立体駐車場のような構造は面白いが撮影には向かず、ということでこの複々線上唯一の撮影地と言える。

高砂〜青砥の複々線は、本線と押上線の列車を青砥で合流させ、高砂では本線と北総線に分けるという役割がある*1。つまり、本線と押上線を経て本線およびスカイアクセス線にくる列車が撮影できる。押上線からは京急の車両も乗り入れてくるため、京成、都営、京急、北総と4社の車両を撮ることができる。

 

 

④中部

ナシ(地域差別とかではなく、JRは313系が多いから乗り入れても撮れ高増えないし、名鉄も意外と多様性大きいところに綺麗な撮影地少ないし)

 

⑤近畿

  • 島本

順光時間:午後遅め(京都側先端)

JR西日本管轄で撮れ高重視の撮影地といえば、島本駅である。というより、京都~新大阪間は乗り入れが多いので、午前中であればJR総持寺駅で上り列車を撮るなど、島本駅にこだわらずとも撮れ高多き撮影地が多数あるといえる。

この区間は、湖西線北陸本線からサンダーバードしらさぎが乗り入れると同時に、大阪側からははるかやくろしおも乗り入れるという唯一無二の区間。もちろん、新快速や貨物列車も通るし、ド日没に一回だけひだが通過する。関西の大動脈である。

 

  • 今津

順光時間:午後早め(三宮側先端)

今津駅は、阪神本線の駅。東西方向ではなく、北西から南東に向けて線路が伸びているうえ、ビルの影も伸びやすいため、光線状態は相応の注意が必要。

東側から近鉄奈良線が、西側から山陽電鉄が乗り入れているため、3社の車両を撮影することができる。もちろん、全車種が乗り入れ対応しているわけではないが、それでも3社の車種はバラエティに富んでいる。なお、近鉄阪神と山陽の乗り入れは相互乗り入れではない。つまり、この3社の車両が同時に走るのは阪神本線内のみということである。

 

順光時間:午後(なんば側先端)

大阪環状線南海線の乗換駅である新今宮駅南海電車はなんば~岸里玉出間は南海本線難波線が並走する疑似的な複々線となっており、当然本数も車種もトップクラス。泉北高速鉄道が南海に吸収合併されたことで、南海以外に乗り入れる私鉄は完全になくなったが、それでも空港アクセス特急ラピートも、高野山アクセス特急こうやも、和歌山への特急サザンもすべて撮影できる撮影地というのは希少ではなかろうか。

なんば側のホーム先端から本線も高野線も撮れるが、ホームを変える必要はある。なんば行きになっている車両が15分くらいで折り返してくるのでそれを利用してホームをスイッチングするといい。

 

 

⑥中国・四国地方

順光時間:上りは午前、下りは午後

妹尾駅瀬戸大橋線の駅。撮影地は妹尾~備中箕島~早島に広がる田んぼであり、妹尾駅から線路沿い(完全な沿いは歩けない)に歩いていくと出てくる撮影地である。瀬戸大橋線とは、鉄道で瀬戸内海を渡って四国へ向かう唯一の手段であるため、本州から四国へ向かう鉄道はすべてここを通る。しおかぜ、南風、マリンライナーアンパンマンロッコサンライズ瀬戸が通過するほか、本州どまりの黄色い115系も通過するため本数は多く、信号がひっきりなしに変わる。

なお、サンライズ瀬戸の撮影地としては定刻では光線が微妙なのであまり向いていない。

 

⑦九州地方

  • 弥生が丘

順光時間:午後(博多側先端)

九州にも撮れ高を保証する大動脈がある。鹿児島本線の博多~鳥栖間だ。電車でGO!にも収録されたことある区間で、長崎本線へ向かうリレーかもめやハウステンボスも、久大本線へ向かうゆふいんの森も、この区間を通って博多駅に向かうのである。弥生が丘駅はそんな博多~鳥栖間にある駅である。大動脈特有の貨物列車ボーナスもあり、多くの車両がやってくる。

なお、博多~鳥栖間は南北に線路が伸びるため、下り列車を午後に撮るのが良い。しかし、水城駅という駅だけは、線路が東西に伸びていて午前中に下り列車を撮れる貴重な駅である。ともに併用していきたい。

 

 

ということで、加筆修正あるかもしれませんが以上です。ただ、近年、特に合理化が進み、路線ごとの多様性すなわち撮れ高は減少しているように思います。この記事中のデータが古くなってしまうかもしれませんので、このようなスポットにおいても、撮り鉄はお早めにお願いいたします。

(おしまい)

 

 

*1:もちろん上り列車視点であれば、高砂で合流させて青砥で分けている