どうも、こんばんは、オルソンです。
本日は、野球は日本がアメリカに勝利し、金メダルということで。おめでとうございます。
野球というスポーツは、アメリカはもちろん、日本でも国民的スポーツとして広く認知されているスポーツである。しかし、よく考えてみてほしい。日本の常識として定着するには、あまりにルールが複雑すぎないか!?
野球のルール………の一部として、野球で一点を入れるには、敵が投げたボールを打ち返し、さらに一塁と二塁と三塁を経てホームベースまで戻るという複雑なもの。野球を知っている者にとっては当然だが、塁に走る前に自身が打ったボールが捕手に取られてしまったらアウトであるほかにも、「盗塁」など様々なルールが付随している。
そうなると、こんなゲームをまず誰が考えたん!?という話になってくる。どこから起源でこのゲームが生まれたのかさっぱりわからない。そもそも、サッカーもバスケットボールもゴルフも穴に入れたら勝ちななかで、なぜ野球だけあんなに複雑なのか!?その謎を解き明かすべく、我々はアマゾンの奥地へ向かった…と言いたいところだが、コロナ禍なので頭をフル回転させて考えることにした。
まず、野球が存在しないとして、すりごきとゴムまり*1があったら、どんなスポーツをしようとするか!?ここから突然ボールを打ったら塁を回って、ホームベースまで帰ってこれたら一点入るスポーツにはならないだろう。例えば、ボールをバットで打って、その飛距離を競うスポーツだったら考えつきうるだろう。
しかしそれでも、槍投げなどという槍を投げて槍が刺さった場所で飛距離を示し、槍を投げた飛距離を競う競技があるなかで、野球だけ変な進化を遂げているのは、はっきり言って異常だ。そして、考えるだけでは、この異常性を埋める方法は思いつかなかった。と、なると、Wikipedia 大先生に頼るほかない。
Wikipedia には「野球の歴史」という記事があった。それを調べたところ…
「ストリート・フットボール」となる。ボールに牛・豚の直腸や膀胱を使い、そのボールを敵陣内にあるゴールまで運ぶゲームである。しかし大英帝国の発展とともに、兵士が戦争や植民地支配へ駆り出されるようになる。すると、牛や豚を殺さないとボールが作れないストリート・フットボールの代わりに、石に草の茎や糸を巻き付けるだけで簡単にボールが作れるスポーツが流行るようになっていった。
そのうちの一つに「ラウンダーズ」というゲームがある。ペッカーやフィーダーと呼ばれる投手が小石を詰めた靴下などのボールを投げ、ストライカーと呼ばれる打者がそれを船の艪などのバットで打ち返し、杭や石でできた4つのベースを回るというものだった。
これを見ると、野球の起源に「ラウンダーズ」という競技が浮かび上がってくることはわかる。しかし、この文章には、なぜ「ラウンダーズ」を思いついたのか、言い換えれば何食ってたら「ボールを打って一塁二塁三塁を経てホームベースに戻ったら一点入るゲーム」なんか思いつくんだよ、という部分の説明が不十分である。
しかし、Wikipediaの「野球の歴史」の記事を読み進めていくと…
また「ワン・オールド・キャット」というゲームもあったが、こちらは、打者が棒で球を打ち、打球をノーバウンドまたはワンバウンドでキャッチした者が次の打者になる、というものだった。
これだ。と、思った。ワン・オールド・キャットこそ野球への進化の道である。と自分は考えた。ワン・オールド・キャットは、「打球を捕手に取られたらアウト」「アウトになったら、捕手が打手に交代する」と現在の野球を形作る要素を持っている一方で、野球を思いついていない人類が思いつきそうな原始的な要素も持ち合わせているという、極めてちょうどいい競技である。そして、ちょうどいい競技こと「ワン・オールド・キャット」が思いつきさえすれば、ここから野球を作るのは難しくない、というのがこの記事の結論である。
ワン・オールド・キャットの欠点、それは、打者にめちゃくちゃ近寄れば打球が取れるのは当たり前、ということである。
これを克服するには、捕手の位置を決める必要があった。これが「ファースト」、「セカンド」、「サード」、日本語で言うところの、一塁、二塁、三塁の誕生である。
塁という概念さえ生まれれば、こっちのものである。つまり、打球が捕手に取られるまで塁を走るルールが付随する、とか、ホームベースまで走りきれなかったたときに、次の打者が打ったら走れる、とか、そういったルールはいくらでも付随してくる。
ここまで来たら、野球はほぼ完成している、とすら言って良い。しかし、「ほぼ」完成、であるのもまた事実。ここから先は、ルールの穴をつついてくる選手をいかにして潰していくか、という話になってくる。例えば………???
打球をキャッチされるまで塁を走れるなら、飛距離はなくとも高く打ち上げれば良いのでは?
→捕手はボールを「ノーバウンド」あるいは「ワンバウンド」で取ったらアウト、とすれば、このルールでは点は稼げないでしょう。これを「フライ」と呼ぶようになるのはまた別のお話………
守備が打者に近づけないなら、いっそめちゃくちゃ飛ばない球を打てばよいのでは?
→これは「打者はボールを打ったら塁を走り、捕手がボールを捕るまでに間に合わせる」という要素を追加することで、ある程度の対策は可能。………だが、それでも強力すぎると判断された結果、「バントでは出塁できるがアウト」という折衷案が生まれたものと思われる。
「打者がボールを打ったら塁を走り、捕手がボールを取るまでに間に合わせる」だけだと、打者が打球を遠くに飛ばす意味がなくなってくるのでは???
→このため、捕手はただ取るだけでなく、各塁の内野手に送球してやっとアウトにできる、としたのであろう。また、あまりにも遠くへ飛ばした場合は、フィールド上にいる打者が全員ホームベースまで走って点を取るものとする「ホームラン」という概念も、この懸念を吹き飛ばせる。
と、いうわけで、野球という複雑なルールのゲームは「ワン・オールド・キャット」なるゲームによって進化を進められた、と結論づけることにした。1→100より、0→1で創作する方が難しいとされる中、野球の創作がどのように行われたのか?辿ってみると多分、こんな感じだと思われる。
(おしまい)