- まえがき
どうも、こんばんは、オルソンです。緊急事態宣言ですね。
二度目の緊急事態宣言では、特に飲食店への風当たりが強く、20時以降閉店、あるいは長期閉店する店が現れ、アルコール提供も20時には終了するようになった(なった、というかそういう政府の要請が出た)。
なぜ、飲食店ではコロナウィルスにかかりやすいのか?それはもちろん、食べるときには口を開けるからである。どんなマスク警察でも物を食べるときは口を開ける。自然の摂理である。
しかし、それがマスクではなくフェイスシールドだとしたら?????フェイスシールドは下が空いているから物を食べるのにもってこいなのでは?????フェイスシールドがあれば石破茂も石田純一も会食し放題なのでは?????
と言うわけで、「効果はさておき、外から見て感染対策を頑張っているように見える」という効果があるからという理由で職場から支給されたフェイスシールドを使い、実際に食事をする(テストプレイ段階なので会食はしません)。
その時の様子を実際に顔出しするわけにはいかないので、この、「予算1000円代のニュース番組のCG」みたいな断面図によって、様子を逐一再現していく。
そういえば、支給されたフェイスシールドが「MADE IN CHINA」なんですが……なぜ、ウィルス自体とウィルスを防ぐ道具が両方中国産なんですか?この世の闇ですか?
- マクドナルド
まず最初の店はマクドナルド。中高生がたむろするお店の筆頭です。この検証によっては、そんな人波がマックに帰ってくるかもしれません。そんなマクドナルドでの品目は、こちらのしゅんしゅんクリニックPみたいなハンバーガー
………ではなく、ビッグマック!!!
メガマックがない2021年1月現在、最も大きいマクドナルドがビッグマックなので、これがスムーズに食べれたらマックはクリアとなります。
まず一口食べようとすると、思っていたより下までフェイスシールドが来てるということに気づく………
しかし、ちょうど1ビッグマックくらいの隙間があるので食べやすい!……と思いきや、手が当たるとフェイスシールドが押し上げられ、所ジョージ状態となってしまうため、結構難しい。フェイスシールド会食に必要なのは、君たち一人ひとりのフェイスシールド慣れです。
あと、なんか物足りないと思ったら、匂いが完全にガードされていました。何かビッグマック特有のソースが弱くなったと思ったら、弱かったのはこんな検証を始めた僕のおつむでした。チクショー。
- ケンタッキー(第1章)
続いてのお店はケンタッキー!手の汚れやすさや食べにくさが尋常ではないことで知られているお店です。ここまでケンタッキーが大成したのって、「旨さ」が「食べにくさ」を超えてきたからなんですよね。そう考えるとめちゃくちゃ凄い。
ケンタッキーではオリジナルチキン(ドラムとドラムではないどこか)、そしてツイスターを注文。ツイスターや王道のフライドチキン型であるドラムといった、長い食べ物がフェイスシールドにどう影響を及ぼすのか!第一章では「オリジナルチキン(ドラム)」を食べます。
………ドラム意外とよえ〜、口元に行く前にヘナっと頭を垂れてしまう。
それでも無理矢理口元に持っていくが、斜めにチキンを持つと、所ジョージ状態になってしまう。フェイスシールド会食によって所ジョージはご法度なのだが…どうチキンと手を入れたら、フェイスシールドに当たらないかの空間認知が思った以上に難しい!
ちなみに一定より奥を食べるのは無理なので、上下交代を余儀なくされますが………
上下交代した方が不衛生では???ケンタッキー、恐ろしくフェイスシールド会食に向いていません。この記事のせいでケンタッキーがコロナ倒産したら…めちゃくちゃ謝ります。
- ケンタッキー(第2章)
第2章では、ドラムチキンだけで意外と疲れてしまったので、一旦ツイスターをお送りします。照り焼き味を選ぶことで、味も趣向も変化をつける。という戦略だったが、第1章と「長い食べ物」被りしている。だからこそ食べ始めるとよかったかもしれない。長い食べ物慣れしているから戦略が立てやすいうえに、クリスピーチキンの骨子がしっかりしているから実はドラムよりも自立できる!
というわけで、フェイスシールドツイスターのコツは下を持って押し込むイメージです。そうすればフェイスシールド圏内に入る手を最小限に抑えられます。今日だったか昨日だったかが節分のはずですから、恵方巻きもこの応用でイケるはずです。恵方を向きながら、恵方巻きの下を持って喋らず一気に押し込みましょう。
- ケンタッキー(第3章)
最後はデカケンタッキーチキン。部位で言うとサイ?リブ?
デカケンタッキー、骨少なめの部位なので、実は食べやすい!デカいと言ってもビッグマックほどデカくないので所ジョージも回避しやすい。実はドラムよりよっぽど食べやすかったです。ただ、キール(胸肉)だと、デカい胸板が入っているのでフェイスシールド攻略がより難しくなるかもしれません。
3章まとめてケンタッキー食べた直後のフェイスシールドはテッカテカのギットギトある。顔にも脂が当たり、フェイスシールド圏内に脂が充満するのがなんとも言えず気持ち悪い。
- つけ麺
続いては、つけ麺。麺類の中でも「つける」という操作が要求される、麺が太い分汁の飛沫が飛びやすいなど、おそらくフェイスシールド会食史上最高難易度の麺類となるであろう。
その予想は一切裏切られることなく、というよりそもそも箸を一定以上の角度で入射させると、所ジョージ不可避ということで、箸が扱いにくい。これはつけ麺関係ないどころか、スプーンやフォークにとっても他人事ではないので、ほぼ全ての食べ物が、もう「そう」なんだと思われる。
さらに、つけ麺は下を向いて麺をすする。その時の麺の挙動はまさに複雑怪奇かつ、フェイスシールドの先っちょとつけ汁の衝突は不可避。さらに言えば、そこから、麺がフェイスシールドの内側の壁につくことも。どこに、つけ麺してくれてるんだよ。フェイスシールドの内側なんて一番汚いだろ。一番汚いところにつけ麺するなよ。
というわけで、ものの数口で、フェイスシールドはこのザマ。フェイスシールド会食に向いていない食べ物王としては暫定一位、おそらく圧勝したまま逃げ切るものと思われる。
- 牛丼+サラダ
おそらく、つけ麺が圧勝なのですが、手で持たない食べ物がつけ麺だけなのに、つけ麺が圧倒的に食べにくい、という検証結果だと実験としてゴミカスなので、ご飯ものでも検証しておきます。
当然なんですが、箸の入射角を考慮する必要性があるのは、つけ麺同様。ちなみに「箸を真横から通せばいいのでは?」と思い、やってみたが…
フェイスシールドは真ん中が膨らんでいるので、端と真ん中で顔との距離が異なる。そのため、距離を見定められず、よけいに所ジョージ回避が難しい。
ちなみに、サラダをつけることで、小鉢くらいならフェイスシールド圏内に入り込ませるというバリアーポイント的な手法が使えることも分かりました。牛丼にこれは無理。
そして、米がつまみにくくなってくると、米をつまんでもつまんでも落とすニュートン算状態に。大きく掴んでも、フェイスシールドのキャパがある。それでもつけ麺よりは格段に食べやすかったが………。
- あとがき
というわけで、フェイスシールドでものを食べると、なぜか息苦しいし、箸などの食器は入れにくいし、しかもフェイスシールドの効果は懐疑的だし、でろくなことがないことが分かりました。みなさんは、緊急事態宣言が明けるまで、会食や飲み会などを控えましょう。私もそうします。最後に、最もフェイスシールドに不向きな食料品を上げて終わります。
液体全般です。お猪口かストローなしでフェイスシールド飲み会をすると溺死の危険もあるので、気をつけてください。というか、やらないでください。
それでは、さようなら。