ひもてはうす今更ガチ考察

どうも、こんばんは。オルソンです。前書きもそこそこに、ひもてはうすのガチ考察ならびに大ネタバレをします。

 

  • ひもてはうすの概要

 石ダテコータロー監督のアニメ。「てさぐれ!部活もの!」同様、声優によるアドリブパートがあるのも特徴だが、てさ部のように大半がアドリブパートではないため、「前半の散逸的なボケが後半で回収される」、「あるモノの中身を擬人化した回」、「ほぼ全編喘ぎ声で仮想通貨の話をするお風呂回」などアドリブでは生めない笑いに積極的に挑戦しているのが特徴。

今回の考察のメインは、紐手ときよが入れ替わるという点を主軸として考察する。

 

  • 紐手ときよ入れ替わり、とは

8話にて紐手ときよが(桃園しばり)というキャラクターになり、声優も変更されていることが示唆される現象。8〜11話ではエンディングでのみ示唆されていたが、12話である程度明らかになる。

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入れ替わったのは8話。大幅にアドリブパートが多い回であるが、それらのアドリブパートは視聴者の注意を逸らすためのフェイクでしかない。アドリブパートでない部分は少ないが、だからこそ一行一行に情報が潜んでいる。

何しろ、冒頭でのたえのセリフが「トッキー(紐手ときよのこと)にやたら飲まされちゃって…」である。この日の夜のうちに住人4人を酔い潰し、ズラかったのは間違いないだろう。

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時系列は前後するが、11話のエンディング。12話を除くと、ときよの入れ替わりが最もハッキリと示唆されているシーンである。このシーンの張り紙にも「紐手ときよがいなくなった夜の記憶を失う」とハッキリ書かれている。

どうやら、紐手ときよがみんなを酔い潰してズラかった夜が存在することは間違いないようだ。

 

  • 考察のカギはやはりというか案の定というか11話のエンディングの張り紙だった

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11話のエンディング、4枚の張り紙のうち先述のもの以外の3枚についても考察してみよう。

・桃園しばりを紐手ときよだと思い込む

・桃園しばりの能力をコピーするときは時間停止能力だと勘違いする

・紐手ときよの部屋の張り紙は桃園しばり以外には見えない

このうち最も重要な張り紙は「紐手ときよの部屋の張り紙は桃園しばり以外には見えない」な気がしてならない。というのも、実はひもてはうすの主要登場人物5名には超能力がある。そしてこの張り紙が桃園しばりの能力を示唆している。その能力とは何か?それは周囲に物事を思い込ませる能力だ。そうすると実はほかの張り紙も説明できる。

「桃園しばりを紐手ときよだと思い込む」

この張り紙の意味は何か?これは自分の推測だが、桃園しばりは紐手ときよに似ている人ではないのだと考えられる。ではなぜ似ていないのにすり替われるのか?もうわかりますね?周りに幻覚を見せているような状態だから、それが桃園しばりの能力だから、である。しかし「見た目だけ変装してもどこかでボロは出るのでは?」その答えが残り一枚の張り紙にある。

「桃園しばりの能力をコピーするときは時間停止能力だと勘違いする」

そう、ひもてはうすの住人の一人、新井みなもの超能力は、他人の超能力をコピーすること。なので、もし新井みなもが時間を止めたくなった場合、桃園しばりが頼られたら大変なことになる。そこで桃園しばりはすりかわるにあたって時間停止能力を身につけた…のではなく、元々桃園しばり自身が持っている能力を利用して時間停止能力があると周囲を勘違いさせるという方法に出たのである。どうやら桃園しばりの能力は視覚のみにとどまらないようだ。

ところで、話のほとんどが新井みなもの想像という異色回が第9話だったのだが、新井みなもの頭の中の紐手ときよの声優が木野日菜だったこともまた、桃園しばりの能力によって説明できる。

 

  • 桃園しばりの能力を理解した上での8話はもっと考察できる。

見出し通り、8話に戻ってまいりました。8話のアドリブパート「覚えのない写真で一言」から

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違和感を感じた方も多いだろう。そう、どう考えても宅飲みで撮れる写真ではない。これらの写真が桃園しばりが見せる幻覚であることは間違いないだろう。もしかすると、たえのスマホ桃園しばりと紐手ときよが入れ替わる決定的瞬間を捉えていた可能性がある。

ただ、考えてみると体育館で撮っている2枚目はともかく、1枚目のマンホールに紐手ときよが入って行くシーン。これに関しては紐手ときよがひもてはうすを出てマンホールを経てズラかった可能性、すなわち桃園しばりが隠滅し損ねた紐手ときよと桃園しばりが入れ替わった証拠である可能性も否定できない。

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ラストシーン、帰ってきた紐手ときよの提案により監視カメラを確認するシーン。たえが「この家、監視カメラなってあったの!?」というシーンもそうだが、単なる一軒家にこんな監視ルームがあるのもおかしい。結局この回は、「これは…アレだね!酔っ払っていただけだね!」とあまりにもベタなオチを迎えるが、監視カメラも監視室もそこで見た映像も桃園しばりが見せる幻覚と見て間違いないだろう。

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もちろん、このタイミングで、この人がすでに紐手ときよではなく桃園しばりであることは言うまでもない。

 

  • 12話での決定的な証拠

見出しの通り、紐手ときよのすり替わりは、12話で明かされる。というより、紐手ときよがどこにいるのかが明かされる。最も古代遺跡のようなところにいることと顔出しすらしていないがキャスト見る限りおそらく父親と一言話した程度であり、具体的に何をして、どうして紐手ときよはそこにいかなくてはならなかったのか、という点は一切明かされていない。

ただ、この12話には、紐手ときよと桃園しばりが入れ替わっている証拠がもう一つある。それは総集編パートにて紐手ときよ、もとい桃園しばりが「昔のことは覚えていない」とハッキリ明言するシーンだ。

…もっとも総集編パートも新井みなもの想像なのだが、もしかすると、視聴者の見ていないところで、桃園しばりは新井みなもを「昔のことは覚えていない」と主張して誤魔化した可能性がある。

 

  • 紐手ときよと父親は古代遺跡で何をしているのか?

見出しの問いかけの答え、これは本編になかったらもう公式サイトの登場人物を頼るほかないのではないだろうか?

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というわけで出てきた答えがこれ。気になるのは「諸外国を渡り歩いて不老不死を研究している」という記述だ。不老不死、というワードは一見紐手ときよのミステリアスさを盛り上げるだけに見えるが、実は3話で彼女は「時間を止めている間も自分だけは動けるのね。だから自分だけ年をとっちゃう」と発言している。というわけで明確な答えは出ないが、以下のような仮説が考えられる。

・不老不死は元々、ときよの父親の研究テーマだったが、ときよは時間の流れを変えられる能力を活かしてその研究に協力しようとしている。あるいは父親の指示のもと、研究に協力させられている。

・ときよは時間停止能力を持つがゆえに他人より老けるのも死ぬのも早い。そんな娘を助けるべく、ときよの父親は不老不死の研究をしている。もちろんときよ自身もそれを行なっている。

特に、紐手ときよが遺跡っぽい研究所にいるシーンで断末魔が入るのは相当気になるシーンで、おそらく彼らは不老不死の実験が成功しているかを確かめるために多くの実験台を殺す、あるいは傷つけている。

 

 

信じるか信じないかは、あなた次第です。

(おしまい)