記録より記憶に残るめちゃイケをあえて記録する

こんばんは、オルソンです。ハリウッドザコシショウのモノマネみたいなタイトルで失礼します。

 

2018年3月31日。めちゃイケが終了した。わりかし世間を騒がせたので、普段めちゃイケを見ない人でもそのことくらいは知っているだろう。めちゃイケは終わってしまった。泣いても笑っても二度と帰ってこない…。が、実は一部帰ってきている。

どういうことかというと実は3/10からスタッフが選んだ記録より記憶に残る名作めちゃイケ企画ベスト10の10位から2位(1位は今夜放送の最終回という番宣オチだった)が再放送され、それがFODというアプリで4/8まで無料配信中である。尺がまちまちなのと、映像をよく見る限り編集された跡はあるが、めちゃイケはメンバーの一人である極楽とんぼ山本が謹慎をしている間、彼が映っているシーンは再放送されなかったため、一定より昔の映像は再放送が実質不可能(部分的ならまだしも今回のような丸ごとは特に)とされていたため、そういう意味でも貴重なのである。

そして、ガキの頃はめちゃイケの無茶する感じや身体を張る感じの笑いが笑えなかったが、今になって笑えるようになった、ただそれでもめちゃイケに手を出すことはほぼなかった私のような人間でも最後の残り香を、合法的にかつ無料で楽しむことができるのである。なお、TVerでも配信中と見せかけて、リンクを押すとFODアプリなしには再生できないので注意が必要だ。FODはGYAO!と違ってバックグラウンド再生できないという欠点もあるのでさっさと統一されてほしいものだ。バックグラウンド再生しながら書けないから執筆が遅れたやんけ!!!!とにかく、めちゃイケベスト10の記録、紹介を書いてみた。

なお、完全ネタバレナシで見たい人はさっさとブラウザバックしてFODアプリをダウンロードして、めちゃイケを見ましょう。

ちなみに、古畑任三郎シーズン1も全く同じ期間で無料配信しているのでそちらもどうぞ。あと、宜保愛子がついにFODに登場したらしいのでプレミアム限定ですが、財布に余裕があれば見ればいいと思います。僕は見ません。

以下、多少のネタバレあるので注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

めちゃイケを含む全ての番組、仕事を休んで入院し世間を騒然とさせたナイナイ岡村が143日後に復帰した回。前半は当時の時事ネタ(当然だが今見るとただただ古い)コントに載せた岡村復活で後半は新メンバーと岡村隆史の初絡み。笑いより大幅に感動が大きい回だったので反応に困るといえば困る回。めちゃイケやナイナイに思い入れがあればあるほど感動する回では。逆に、めちゃイケやナイナイに思い入れがさほどないなら後回しで良い。

 

めちゃイケメンバーが女子(?)プロレスラーに扮して、グラビアアイドルやマジのプロレスラーとプロレスする企画。この日(3/24)の夜の最終回の一個前の回の企画がこれだったのでその番宣も兼ねていたのだろう。この回だけ、シリーズのうちどの回にするのか絞れなかったのか総集編になっている。
最終回直前にも最終回にもやる辺りこの企画の推されっぷりを感じずにはいられない。藤井健太郎(水曜日のダウンタウンのプロデューサー的な人)しかりケンドーコバヤシしかり、面白い人ってプロレス好きな人が多い気がしますね、なぜか。
実際、思い返すとボケ数は少ないはずなのに絵力が強いぶん妙に満足感は残る映像となっている。でもプロレスなので暴力シーンが苦手な人は見ない方がいい。嫌なら見るな。

 

  • 第8位:濱口伝説のドッキリ映画編

濱口だまし」シリーズから映画編がランクイン。冒頭のトークで岡村が挙げていた株や大学入試は調べてみると2時間スペシャルなので、1時間尺に収まるものを選んだという部分もなくはないのだろう。ただ、岡村が「分かりやすい」と評していたように、「濱口が坊主になればドッキリ成功」という最終目標は絵力が強い。一人の男を坊主にするためだけに大がかりで緻密(?)な作戦を組むサマが最高だ。あと、「何度か濱口に坊主を回避するルートに入る選択肢を与える」という仕掛けも面白さの増強のほかに「濱口側にも非があるように見せる」という工夫になっているのが良い。

 

  • 第7位:雛形爆走雛祭り

2006年3月という雛祭りの時期に、女優でありながらめちゃイケメンバーである雛形あきこが「主役になりたい」と言い出して横暴を働く(というテイのコント)企画。当然「具体的にどのような横暴を働くか?」というボケがこの企画の肝だが、当時の人気企画をズラす形でボケるため私くらいそれらの企画に無知だと少しわかりにくい。なので、第9位を先に見ておくことでめちゃ日本女子プロレスを知らずにこの企画を見ることは回避しよう。なお、後半の「どぜうもん人生相談」「恋のかま騒ぎ」「岡村オファーシリーズゴルフ編」の方はスタンダードな企画なのでわかりやすく笑える。普通、前半の方をわかりやすくしていくのが構成として正解な気もするんですけどね(?)。
これをいうと分かる人には分かってしまうかもしれないけど、オモコロの記事広告のようなオチ方をします。笑×演というめちゃイケ同様今年3月末に終了した(と、言ってもめちゃイケの1/22倍くらいしか歴史を刻んでいないんですけどね。もっと刻め)、芸人が書いたネタを役者がやるネタ番組鳥居みゆきが書いた「雛形あきこ雛形あきこのファンに自動車で轢かれる」という最悪なコントが最高だったのを思い出しました。

 

  • 第6位:早く寝たら100万円

昼過ぎという放送時間が災いし、刑事訴追の恐れおじさんが刑事訴追の恐れがあるので、回答を差し控えまくるだけの映像に差し替えられてしまったので放送及びFOD配信が延期された回。
冒頭のトークでくっきーに「不思議な企画」と評された、企画趣旨自体はタイトル以上でも以下でもない企画である。要するに賞金100万円賭けたレースを「速く走ったら」とかではなく、「寝たら」に置き換えただけの企画。これも「早く寝たら」という分かりにくい結果を分かりやすくするために、高額な脳波計を使い、医学博士に見てもらうという大がかりなアホさが素晴らしい企画。まさかめちゃイケで「アルファー波」なんて単語を聞くとはな。
メンバー全員参加で5回も行うため、さすがにダレそうなものだが中盤のスタッフイジリ、序盤で寝すぎると後半支障をきたすという駆け引き要素などがそれを許さない。確認ランプとか睡眠認定時の絶妙なSEとか実況とか細かい作り込みが全部成功してるんだよな。決勝戦のアホすぎる作戦をするアホとその作戦に乗っかるアホのWアホ対決も必見だ。ちなみに、この後の企画を見た記憶があるので辿っていくと、この時の優勝賞金は「寝ただけで100万円を稼ぎやがったから」という理由である特殊な方法によって巻き上げられることとなる。
あと、めちゃイケにしては珍しく(?)ナレーションが誘導してくれないので、私が誘導するとテロップで表示される時刻に注目するのもアリ。

 

BPO企画」とも題された、バラエティをクレームでつまらなくしていると悪名高いBPOめちゃイケに出した意見書に対して「バラエティとしての決意表明」をする企画。「思考停止で中指を立てまくる」のではなく、あくまで「決意表明」なのがポイント高い。
タイトル通り、プロフェッショナルのパロディコントとして進み、「めちゃイケは安全性を考えている」ということで岡村自らがスタッフとテストをするのが基本的な構成。そのため、岡村が一番身体を張っており、若手芸人へのパワハラ的な要素が一切ないのが特徴だ。中盤で出てくる生コン車の嘘臭さは何なんだろうな…。
あと、オファーシリーズの時の裏話など、本当にプロフェッショナルっぽいこともやっていたりするのでそういう意味でも価値の高い回と言えるかもしれない。

 

  • 第4位:深野少年愚連隊

母親に黙って再婚された加藤浩次が、その再婚相手である深野さんに会いに行くという感動系の企画。………なのだが、それを岡村が茶化しまくったり、なぜか深野さんをドッキリにかけて人柄を観察したりすることで、着実に笑いも稼いでしまっている4位も納得な欲張りパック的企画。

97年放送ということで「とぶくすり」という単語、矢部の叩きの強さ、動画説明文の「※この番組は当時の交通規則に則って放送したものです。現在は法令によりシートベルトの着用が義務付けられており、自転車を運転しながらの通話は禁止されています。」という注釈などは時代を感じさせる。でも面白いんだよなあ…。

 

  • 第3位:お笑いバトルロワイヤル

当時流行した(らしい)バトルロワイヤルのパロディ企画。メンバーをわざわざ富士山麓に呼びつけ、お笑い武器という小道具を持って森の中へ逃げ、出会ったもの同士がお笑い武器を持って笑わせ合いをし、負けるととんでもない罰ゲームを受けるという、冒頭のトークのくっきー曰く「ゴリゴリのイカツい企画」。
各々がランダムで道具を持たされる、無駄に明るいお姉さん(後で調べたところ、ここも雛形あきこらしい。気づかなかったな。)によるルール説明、負けた側の死亡テロップなどパロディとしての完成度もガチガチだし、オチもいい意味でストンと落ちる良い企画。ただ、罰ゲームが本当にとんでもなく、過程が映像で流れないというシロモノなのが、大変人を選ぶのでそこは注意。こんな罰が土曜8時に流れたのは時代で済むけど、再放送時は14:30-15:30に流れたと思うと別の笑いが乗っかってしまいますね。こっちが刑事訴追おじさんに延期させられるべきだったのでは(?)

 

  • 第2位:岡村オファーシリーズ第9弾「ボクシング」

岡村オファーシリーズからもランクイン。説明文にあるように関東ローカルでの放送だった模様。2005年に2004年の27時間TVの企画の裏側に2003年から密着した映像を流しているという意味のないややこしさがある。
しっかりトレーニングしつつ小ボケを挟む岡村と付き添いとして遠巻きから着実にツッコミを入れる矢部のコンビがとにかくいい。でも、決してスカすわけではなく、最後はきっちりあるボクサーと試合をするし、そこまでに岡村は生真面目に練習をするのである。感動系だけど笑いどころがある、と言った感じの企画。あと、中盤のトレーニングと普通のめちゃイケを並行していたというシーンは当時の様々な人気コーナーが垣間見える総集編的詰め合わせ的な楽しみ方ができる。

お笑いにストイックなバラエティ、という像からは逸れてるけど悪くはない、というか最後までちゃんと見入っちゃったよ、うん。

 

 

以上が記録より記憶に残るめちゃイケのベスト10の記録である。個人的なオススメは第6位、第5位、第4位です。みんなも4/8までに急いで見よう!

(おしまい)