どうも、こんばんは。オルソンです。
みなさんは「うらら迷路帖」というアニメを見たことがあるだろうか？私はこのアニメを、きららファンタジア配信記念ニコ生一挙放送で見たのタイムシフトで見たのだが、これがまあよさみが深かった。6時間もまとまった時間がない現代人はニコ生一挙放送をタイムシフトするために再生時間のバーを指先のどこに力を入れるかを変えるだけで動かす技術が必要になりますね。俺はまだ身につけられてません。
この「うらら迷路帖」というアニメ、「一番占*1になる」や「母親を探す」といった明確な目標・ストーリーがある一方で、千矢が底抜けにアホなのを筆頭にきっちりと面白みを出してくるのが良い。この「面白み」もいわゆるダイナミックでコードなアニメのような作者の意図していない事故的な面白みではなく、ちゃんと台本などで意図的に作られた方の面白みである。正直、きららアニメでここまで面白いとは驚いた。これなら今までアニメを見てこなかった人々が見ても「面白い」って言ってくれるよ！*2OP直前の「人生の行方運命の岐路、人は時に道を失う疲れからか不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう…そう考えるとトッポってすげえよな。最後までチョコたっぷりだ。」みたいな奴は12回もいらないけど！
さらに、驚いたことがもう一つ。この番組、OPの最後に見慣れたマークが出てくるのである。
そう、このマークはTokyo Broadcasting SystemことTBSのマークだ。TBSでやってたんすね、うらら迷路帖。さすが、黒川明人を数時間ぶら下げたり、カイジを実写化するためにマジのクズを集めてゲームさせるTV局は違う*3。攻めてる。ということで、TBSの株を51%買うか、TBSの編成の偉い人に毒霧か催眠術を食らわせれば、ゴールデンタイムに全国ネットでうらら迷路帖流せる説がここに誕生する。毒霧あらゆる競技に有効説ってのがあったんでね。あと、催眠術最強説ってのも。
というわけで、今回はうらら迷路帖を正月のゴールデンタイム6時間特番として流すことを考えようとおもいます！！！！
理由は、うらら迷路帖が何となく正月っぽいからです。
そんなわけで、うらら迷路帖のアニメの内容をあらゆる方法で確認していく………すると…
えー、第一話のタイトルが「少女と占い、時々お腹」と。いやー、これは不味いですねえ…。年端も行かない女の子が街中でお腹を晒すという破廉恥なシーン。これは流すわけには行かないでしょう、TBSなんで。もっというと、ついぞ先日あるTV局の大晦日特番でエディーマーフィーのモノマネをさせられた男が黒人差別を助長すると言われ、東京五輪も数年後に控えている今日この頃、謝罪の仕方一つとっても多様な文化を差別せず受け入れていく土壌が日本でも求められているわけです。つまり「時々お腹」じゃないんだよお腹出すなバカタレが。というか、千矢が謝罪に至る過程のシーンがすでに万引きを誘発しているので、その部分からカットです。その後も、人家の屋根を飛び回るのは住居不法侵入ですし、紺と出会った後も千矢が紺に「狐に似てる」っていうシーンも人種差別的なのできっちりカットしましょう、TBSなんで。同様の理由で紺だったか小梅だったかが、千矢が山から走ってきたっていうのに対して「どんだけ野生児なのよ！」っていうのもカットです。ゴールデンタイムの全国ネットに番組を流すには多少の面白さは犠牲になるしかないのです。最後のシーン…というか設定なんですけど、佐久隊長が女性で大島と塩沢も女性、そんで大島も塩沢も佐久隊長が好き…と。同性愛者を2人も出すのはマズいんじゃないでしょうか？どのような意図であれ、同性愛者をTVに出すあたりTBSの意識はその程度なんでしょうか？このシーンが同性愛者差別に繋がるとは考えなかったんでしょうか？もうTBSは二度と見ません、さようなら。しかしここで設定を変え、佐久隊長を男にしてしまえば何とかなります。なお、佐久隊長が男となると、佐久隊長が千矢などを引っ叩くシーンなどはパワハラやセクハラにあたるので当然全カットです。余った尺は全てゲッターズ飯田が色々な芸能人の未来を占う番組になります。
二話もOP前イキナリ風呂でOP後イキナリ腹を出しますからね。切り落としでしょ。ゴールデンやぞ、ゴールデン。あとは千矢が下着履いてるとか履いてないとかそういう話になるシーンも切って…あ、あと流れ星占いも子供が見て真似したら火事になるので切りましょう。主人公らにとって初めての占いのシーンなんですけどね〜。ゴールデンで流すこと考えたらこれくらいリスクマネジメントしっかりしないと。TBSなんで。あ、そうそう。終盤の佐久隊長が大島と塩沢に辛いカレーを食わすシーンもカットしないとですね。余った尺は全て路線バスで旅して道中で充電を頼む旅番組になります。
三話はAパート丸々カットですな。理由？児童労働と賭博の誘発です。この理論だと、ごちうさは全編カットではないか、という声が上がりそうですが確かにその通りなのでごちうさは深夜かBSCSでしか流せないといえます。TBSなんで。けして、急に疲れてテキトーになったからではないのです。Bパートはサミの危険性を伝える優良コンテンツといえるのではないでしょうか？ただ、白い蛇を切るグロシーンとか風呂シーンとか千矢がノノを齧るシーンとか意外にちょこちょこ切りどころはあるんですけどね。千矢がノノを齧るのはシンプルに暴力です。傷害罪です。余った尺は全て、ながら見くらいがちょうど笑えるお笑い風番組になります。
四話ですが、見事に三話と真逆ですねえ…。つまり、Aパートはちょこちょこっと切っとくとこあるかないかくらいで、Bパートが全カットかな、と。なにせ、ほくろ占いですからね。ほくろ、つまり人間の見た目から性格を決めようという差別につながりかねない危険思想です。こういうのがレベルの低い番組って言われるわけですよ、津田大介とかに。しれっと脱衣シーンもあるのでランボー怒りのBパート全カットでいいでしょう、TBSなんで。余った尺は全て、RICAKOのファッションチェックになります。
五話ですが、神様の花嫁になるために白無垢を着て白無垢祭りに参加するというこれまたアカン設定ですよ。男女平等が叫ばれ、女性の自立を目指す社会の構築が進む中こんな祭りがTVで流されたという事実には目も当てられません。それを言い出すと「女性しかうららになれない」というのも女性差別を招くのでは？という話になってきますが、それは佐久隊長を男にしておいたので安心です。後半明らかにゴールデンの地上波に出せないバケモノも出てくるし、何も考えずAパート全編スパッと切れますね。逆にBパートはほぼ全編残していいでしょう。何？ストーリーがわからなくなる？うるせえ馬鹿野郎。余った尺は全て神酒おかゆダイエットの特集になります。
六話は………いいですねえ。先生の運命の人を占いで探す生徒…、F層視聴者の心を鷲掴みですよ。いや、ほんとただ切るだけではいけませんな。もちろん回想だとしてもお腹出すシーンとかあったら細かく切っていくべきなんですけど。Bパートの狐が憑依していく件は行き過ぎている件を切ることになるんですけど、最悪モザイクで対応するという手もなくはないです。切りどころが少ない優良回です。余った尺はせいぜい気象予報くらいにしか使えないでしょう。
七話は…Aパートの祝詞のテスト勉強のシーンは先生が生徒の頭をグリグリするパワハラクソ体罰シーン以外は切るところないです。Bパートは小梅が箒にまたがって最上階から跳び下りるシーンは子供が真似したらアカンし、魔女がフランスへ帰ることになるシーンは魔女裁判を想起させ、フランス人差別を招くので切っておかざるを得ないでしょう。特に、後者は大事なオチなので切るくらいならBパート丸ごと切れって声もあると思いますが、まあ東京五輪が控えててインバウンドがグローバルなのでね、キッチリカットしとかないとまたBBCとかがうるせえから。余った尺は全て池上彰と林修の学べる今でしょ！ニュース講座になります。
八話は水着回だし、グロシーンあるし、屋根に乗るという危険なシーンはあるし、お腹出すしでかなーり切らないとマズいでしょうね。というか、まともに切ったら5分くらいになるし、話も繋がらなくなるでしょう。「え？泉で何かあったん？神様見たって何？」ってなるでしょう。でもそんなの関係ねえ、だってゴールデン仕様にするためにはコンプライアンスと炎上防止が話の繋がり以上に大切だから。余った尺は全てネックレスと包丁の通販になります。
九話は冒頭で悪質なキャッチを連想させるシーンがあるのでカットですね。「悪質なキャッチが退治されるなら結局悪質なキャッチのシーンではないのでは？」「作り話なのにうるさすぎでは？」という声が聞こえてきそうですが、TBSはかつて、「母親をメシと呼び続ける」というボケをした芸人のコントをゴールデンでOAして炎上した過去があります。そう考えるとゴールデン仕様に編集していくのって大変なわけですねえ。それも正月特番なんて多くの人が見ますから切らざるをえないんですねえ。後半は、夜に女性が森をウロウロするのは危ないので、何とか夕方にオチが来るように切り上げる構成に編集するしかないですね。意外と、ストーリーが進んでるとこでも切らないとダメなとこはダメですな。余った尺は全てフィヨルドの中をボートがプカプカ浮いてる映像になります。
十話は全カットですよこんな話。危ないですもん。呪われた大蛇の腹とかいう普段封印してあるところで昇格試験ですよ？危ないでしょう？ちゃんとADなどを使って安全かのシミュレーションとかしてます？してないですよねえ？こんな安全性への配慮を欠いた昇格試験なんかカットですよ、カット。内容もさることながら、登場人物に「何でも破廉恥に見える方が破廉恥だ」と言わせて非常線を張ってる辺りもクレーマー誘引の元、炎上の元です。余った尺は全て簡単お手軽美味しいパエリアを作って全部捨てる番組になります。
十一話は意外と前回の反コンプラクソ暴力昇格試験を引きずるという理由だけで2/3くらい切れてしまうんですね。今時、体を張る笑いなんか古いんだよバカタレが。余った尺は全てボブネミミッミになります。
十二話は温泉回ですか………風呂入ってるシーンを切ればまあいいんじゃないでしょうか？女性の裸体を放送できないというのもあるけど、風呂で酒飲むのは真似されて意識飛ばれても困るので！そのあとは最終回なので最後の最後で千矢が屋根を飛び回るシーンくらいしか切るところはありませんね！余った尺は全てカラーバーかカタカナのイを映すだけの映像になります。
- あとがき
なぜ、このような記事を実験、執筆したのか？それは一言でいえば大晦日のガキ使が色々うるせえからなんですが、考えてみると深夜アニメってそういう理由で炎上したことがほとんどないんですね。なぜか？それはクレーマーが見ないから、という視聴者層を絞る「放送時間」という概念がありました。つまり、深夜アニメが深夜にしかやってないのが異常…ではなくゴールデンにお笑いをやってしまってることが異常なのかもしれないという思考が芽生えました。私はこの記事を通して深夜アニメ視聴者に笑いの中に反コンプラがあること、世の中とんでもないクレーマーがいるけどとんでもないクレーマーは夜更かしできない、という2点を学んでいただきたくてこの記事を書いたんです。この2点を知るとなぜゴールデンタイムのバラエティにはしょーもない番組が多いのか、となぜしょーもない番組やるくらいならそれよりかは確実に面白い深夜アニメをゴールデンタイムにやらないのか、が自ずと見えて来るはずです。本当は「お笑いもアニメも自粛し深夜に細々とやる存在になる社会」よりは「お笑いもアニメも堂々とゴールデンタイムにできる存在になる社会」の方が確実に面白いんですけどね。でも、あらゆる人が啓発したところでクレーマーはクレーマーのままだから。
しっかし本当に、来年から日テレの年越し番組が、法律のできる行列相談所6時間スペシャルとかになったらどうしてくれんの？
(おしまい)
