ゆゆ式から視えない社会

ゴールデンタイムに視る社会 - 旭駅本屋 http://ithikawa.hatenablog.com/entry/2017/11/01/232623

 

この記事は上記の記事を参考文献とした記事となっております。めちゃくちゃ参考文献にしたのでまずは上記の記事を読むことをオススメ致します。

 

 さて、皆様。ゆゆ式ってつまらないですよね*1つまらない思いません*2?視聴率的にはつまらない筈なんですよ*3!!!!そこで、今回はそんなゆゆ式1期の特徴から、ゆゆ式2期が実社会で広く受け入れられるための方策を探っていきましょう!

 

まずクソほど深夜の枠に放映されていたトテモツマラナイゆゆ式の特徴を列挙してみましょう。

1.わかりやすく、親しみやすいキャラ付けがない

2.わかりやすく、共感しやすいキャラ弄りがない

3.わかりにくく、視聴者層のおつむを大きく超えた知識

4.わかりにくい、共感しにくいテーマ

5.わかりやすい、仮想敵ないしは敵対勢力が存在しない

 

 というのが挙げられるでしょう*4。そして、これらの特徴を持ち合わせているゆゆ式の視聴率が低いということは、それだけそういうたぐいのコンテンツがこの世の中で受け入れられていないということに違いありません!であるならば、これらの事柄を満たすことこそゆゆ式が社会で広く受け入れられる番組となるために必要なことであると考えられるわけです!

 まず第一項ですが、これは非常に由々しき事態であります。何故ならば、これが第二項、第四項、第五項と密接に関わっているためです。親しみやすいキャラ付けこそこの世で最も意義のあることです。世の中に数多く出回るコンテンツを見るに、非常に明快なキャラ付けをなされたキャラクターが多いことがわかるでしょう。それらが売れているということは、つまりそういうことです。しかし、ゆゆ式ではそのようなキャラ付けはほとんどないか、(縁が金持ちなど)あってもほとんど活かされないかのどちらかです。そもそも縁が金持ちなどの設定の提示も難解ですし。

 第二項ですが、これも由々しき事態です。わかりやすいキャラをわかりやすく弄り、詰り、貶す。これこそがこの世の市井の人民が求める事柄であります。であるからこそ障害者が苦労する姿は美しく描かれ、金持ち政治家は悪の権化のごとく描かれ、長いものに巻かれること無く過ごそうとするものは煙たがられるのであります。そうでない世界観の話もあってしかるべきでありましょうが、ゆゆ式には障害者や金持ち政治家などの分かりやすいキャラクターが一切出て来ないという点でスカッとJAPAN*5に大きく劣り、分かりやすい他者への弄りや晒しがないという点で深イイ話*6に大きく劣るのです。

 第三項ですが、これも又由々しき事態であります。我々が参考書を買う時どういうところに気をつけるでしょうか?自分の知識の一寸上くらいを狙いますよね?わかりきってる問題集を買って無双しても何も面白くもなんともないので当然でしょう。実用書を買うときもそうです。であるならば、テレビ番組がそうでない理由がどこにありましょうか。しかし ゆゆしきでは そのような くふうか゛ いっさい ないのて゛す 。いちわを みるた゛けでも まんひ゛き ほ゛うし ケ゛ートや たいようの こくてんなど おおくのちしきを ようするため いちぶの しちょうしゃにしか わからない うちわの わらいか゛ つくられて いるのです。

 第四項ですが、これは非常に由々しき事態です。何故なら、大衆は共感こそが全てであると認識しているからです。自分の認識できる範囲内の出来事が全て。悪い人は悪い話、かわいそうな人は可哀想な話、良い人には良い話があると考えたくなるものです。実態がどうであるかは兎も角として、そういうわかりやすい展開を望んでいるのです。しかし、ゆゆ式の1話では「何の前振りもなくお餅を食べたくなる」、「ずっと太陽のことを調べていたらフルーツ系を食べたくなった」など非常に共感しにくい超展開が多いです。最後のプロ野球選手の件とかもはや意味が分からなかったです。あんなのでは視聴者の心を掴むどころか遠ざけてしまいます。

 そして最後に第五項です。これは共同体を同一の共同体として団結させるために非常に手っ取り早い方法であり、愚策の一つでもある手法を使っていないということになります。人間趣味が同じだからと言っても中々一つになれるものでもありません。サークルで意見がぶつかり云々した記憶のある方もおられることでしょう。同様に、目標が同じだからという理由でもそうです。必ず読者諸兄の皆様も経験があるはずです。

 目的が同じだからといって人間何かしら団結出来るものではないわけです。では何なら団結し易いのか。それは仮想敵を生み出すことです。悪口を共有し、一人を嵌めるために結託する。これほどまでに人々の心を魅了するものはないでしょう。筆者はこの真理がいじめが起こる温床でもあるとも睨んでいます。しかしこれにも欠点があって、その仮想敵を仮想敵であると受け入れられない人民は急速に「ヤバい連中」とみなし距離を置いていくのであります。しかし、ごく一部の人間の心をつかむには非常に効果的な手法であり、一種のカルト的な信者が付くことから一定の数字を稼ぐことが出来るようになるでしょう。それなのにゆゆ式はずーっと3人がダラダラとテキトーなトークをしているだけであり、トークの内容も芸能人の暴露話であるとかそう言った数字の取れそうなテーマの話を一切しないわけです。

 

 さて、今回は数字の出るコンテンツがどのような特徴があるかをざっくばらんに纏め説明など致しました。ここから、ゆゆ式がいかに下らない概念に満たされていて、下らない概念をエミュレートして行くことが重要であるということが伺えると思います。カンタンないじりやすいキャラの登場こそ重要なことであり、共同体の仮想敵を早急に作り、視聴者のと共にDisらせることがゆゆ式2期が視聴率を取るための近道であると言えます。

 そんなアホくさいことをしないと、この社会では視聴率を取れないのであります。残念なことに、三上小又先生のようなユーモアジャンキーみたいな連中は世の中にはそんなにおらんのです。コントのノリでゆゆ式2期をやると、つらく厳しい数字と対峙する羽目になるわけであります。

*1:諸説あります

*2:諸説あります

*3:諸説あります

*4:筆者の独断と偏見調べ

*5:めちゃくちゃ面白いTV番組。めちゃくちゃ面白いので、毎週月曜日の19時から放送されている

*6:めちゃくちゃ面白いTV番組。めちゃくちゃ面白いので、毎週月曜日21時から放送されている。