この記事は、当然のようにがんばれ奥様ッソのネタバレをするので気をつけてください。
がんばれ奥様ッソ:BSテレ東にて、2021年12月27〜30日の四夜連続放送のAマッソの初冠番組。「悩める奥様のために芸能人のおせっかい奥様が派遣され、色々お手伝いをする」というVTRをAマッソの2人が見る番組だが、その実態は「放送禁止」などに代表されるフェイクドキュメンタリーの類いで、番組の最後は放送禁止リスペクトを感じさせる黒背景に白文字で「不自然と感じたあなたは自然です」と表示されて終わる*1。また、このタイプの番組でありながら「この番組はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません」と表示される。
派遣された奥様は金田朋子。
・翔(33)
石井家の主人。家は1男5女の大家族。大家族である理由は美羽と千鶴の2人を連れ子としている上で、3人の連れ子を持つ真奈美と結婚したから。
部屋にデッケえアンプがあり、カレンダーに「レコーディング」と書かれていることから、歌手であることが分かるが、それが伏線回収として活きるシーンは見つかっていない。
・真奈美(45)
石井家の奥様。花梨、桃花、桃也の3人の実の親にあたる。翔は真奈美より12歳年下の年の差結婚。飼っているダックスフンドのコマちゃんが大好きで、食べちゃいたいくらいとまで言っていた。
・美羽(7)と千鶴(5)
翔の連れ子。金田朋子とジェンガをして遊ぶなど、微笑ましい様子が見られる。お父さんと花梨が一緒にお風呂入っているという証言をしきりに行うが、お父さんは否定している。また、風呂の汚さをみんなが入っているからゲロ吐きそうと表現していた。
なお、真奈美が遊んでくれない時は、花梨が遊んでくれることもあり、お母さんより花梨お姉ちゃんの方が好きとハッキリ断言している。
・花梨(17)
長女で、真奈美の連れ子。一見寡黙でクールな女の子に見えるが、ひとたび金田朋子と打ち解けると、「お父さんみたいな人と結婚したい」、「好きな人がいる。その人はすごく優しくて年上」、「将来の夢はお嫁さん。できるならすぐにでも結婚したい」と言った話をテレビカメラの前でもはばからないでするようになる。
・桃花(15)
花梨の妹にあたる真奈美の連れ子。桃也がこもりがちになってしまったことを心配していた。桃也がこもりがちになった真の理由を知ってはいそうだが、教えてはくれない。
・桃也(14)
石井家では「一人息子」にあたる。部屋の隅にいることが多い。部屋の中には「この中に裏切り者がいる。気持ち悪い」という手記があった。花梨のことが苦手だが、苦手である理由は「思春期だから」とかそういうのではないらしいけど、言ってはくれなかった。
・胡桃(1)
翔と真奈美の間に生まれた新しい命。まだ1歳なのでセリフはない。
・答え合わせ
結論としては「翔と花梨が両想い、すなわち家庭内不倫」というのと、「飼っている犬をハンバーグにして食った」の2点である。その証拠や伏線であるが、大家族という設定ゆえ、登場人物が多く難しいと思いきや、第2夜エンディングの通り、花梨の言動だけマークしておけばだいたい間違いない。特に後編の後半はほぼ全セリフ伏線と言っても過言ではなく、今日売れようとしてるとしか思えなくなってくる。
まず、家庭内不倫についての証拠から。
1、翔と花梨は一緒に風呂に入っているのか?いないのか?問題
もちろん入っている。が、翔はそれを隠そうとする。それはこの風呂が普通の風呂ではないからである。金田朋子が踏み込みまくって調査した結果、思春期の一人息子の部屋を仕切るものがカーテン一枚であることを筆頭に、家は密閉性のある部屋が少ない。そのため、翔と花梨が性的行為をできる部屋は風呂場くらいしかないのである。
一方で、翔と真奈美は夫婦なので寝室で性行為することが自然*2である。自然ではあるが、金田朋子の踏み込みすぎた調査の結果、しょせん壁が薄いので、丸聞こえであることも分かっている。だから、金田朋子が踏み込みすぎた調査をしていた時、花梨は居ても立っても居られなくなって部屋を少し出て、夫婦を睨みつけたのである。
2、花梨と桃花の部屋
金田朋子が掃除のために突入した部屋であり、言わずと知れた花梨がスマホを映されて即隠した部屋である。スマホの字は読めないが、お互いめちゃくちゃ❤️使ってやりとりしていることと、LINEの宛先が翔くんであることくらいはかろうじてわかる。この伏線のために登場人物の名前を一文字にしたのか……!?
なお、この部屋の一角にある棚にはミニチュアのメスシリンダーや試験管や試験管立てなど実験器具が異様に多い棚がある。真奈美は絞殺されたので、無関係かもしれないが…ただならぬ何かを想起はさせる。
(追記)
花梨のスマホのLINEを全文解読してくださった方が出てきてくださいました!ありがとうございます!
花梨「塾21に終わるから(モザイク)に来てほしい」
翔「うん、わかった」
花梨「帰りにヨーグルト買ってきて」
翔「何味かな?」
花梨「プレーンでいい」
翔「了解」
花梨「昨日は久しぶりにできてよかったね❤️❤️❤️」
花梨「またしようね❤️❤️」
翔「うん、僕も幸せだった」
ヨーグルト辺りが何かの伏線なのかは不明だが、後半は❤️を裏切らないようなただならぬ会話をしているのは間違いないようだ…。というかTVクルーが来る前日にすんな。
(さらに追記)
https://www.meijibulgariayogurt.com/recipe/detail-247.html
ハンバーグに牛乳の代わりにプレーンヨーグルトを使うと、コクが出るという情報をいただきました!ありがとうございます!考えすぎかもしれませんが、とにかくハンバーグにヨーグルト入れると美味しくなるし、重曹とクエン酸で水垢は取れるし、お酢で畳の汚れは取れる*3ので、全国の奥様は頑張ってください。
3、花梨の好きな人の特徴
すごく優しくて年上、しかし、自分と別に付き合っている人がいる。また、結婚の理想である「お父さんみたいな人と結婚したい」といった特徴は全てお父さんこと翔に当てはまる*4
これだけで、この結論は早計であるが、LINEのみならず、うっかりお父さんを「翔は…」と呼び捨てにしてしまい、金田朋子にツッコまれる一幕もあった。
そして、犬の散歩のとき、花梨は「相手の女性が一番大事なものを奪いたくなる」と言っていた…。果たして…。
4、犬の散歩中の花梨と桃花の喧嘩
花梨が犬の散歩中に「相手の女性が一番大事なものを奪いたくなる」と打ち明けた直後、花梨と桃花が揉め始める…。二人が遠くにいるのと、近くにいる金田朋子がうるせえのとで、聞こえにくいが、そこはイヤホンをぶっ刺してから最大音量にすれば、関係ないね!関係ないね!*5
というわけで、聞こえる範囲で書き起こすと…
「急に何?」「急に何じゃないよ、うちらのお母さん、どうなるの?」「別れさせたいってこと?」
5、花梨の手紙
終盤でサプライズとして翔と花梨が、真奈美に感謝の手紙を読む。翔の手紙はまあいい。問題は花梨の手紙。以下全文
「お母さんへ
いつも私たちのためにありがとう
わがままばっかりで迷惑ばっかりかけているけど
私はもうすぐ高校も卒業します
だからもうお母さんがいなくても大丈夫です。
今までありがとう
花梨より」
これも一行一行が伏線である。
「わがままばっかりで迷惑ばっかりかけているけど」
→お母さんの再婚相手と家庭内不倫という最もわがままばっかりで迷惑ばっかりかかることを平然とやってのけている彼女。このシーンに限ったことではないが、この行が読まれるシーンで真奈美の顔が破られた家族写真が映る。
「私は高校も卒業します
だからもうお母さんがいなくても大丈夫です」
→2022年4月より、法律上結婚できる年齢は男女ともに18歳、すなわち高校卒業時となった。「高校も卒業します」とは、花梨が法律上結婚できるようになることを示唆している………が、これは2022年から施行されるため、それ以前に16歳以上の女性は結婚可能。しかし、この法律が施行されようがされまいが、未成年の結婚には両親の承諾が必要なのである。この点においても、真奈美は翔と花梨の行き路を阻んでおり、「もうお母さんがいなくても大丈夫」なのである。
「今までありがとう」
→その前までの文章を上記のように解釈すると、これは感謝の手紙ではなく犯行予告であることは言うまでもない。
5-2、花梨の手紙「高校も卒業します」
「高校も卒業します」という表現。これは、高校ではない何かも卒業したことを意味する。それは何か?
このヒントは、第一夜のCM前の風呂場が血まみれになるシーンにある。というのも、第一夜のCM前は「風呂場が赤いのが水垢ではなく血痕」を示唆すると考えるのが普通であるし、実際、千鶴らの「風呂が汚すぎてゲロ吐きそう」という発言もそれを裏付けている一方で、真奈美の死因はタオルによる絞殺という流血とはほど遠い死因なのである。では、あの血は何か?そして、花梨は何から卒業したのか?この2つをつなぐ答え、それは花梨は処女を卒業したということである。先述の通り風呂場は愛の巣であるし、処女を卒業すると血が出るので…
そして、もう一つの軸「犬をハンバーグにして食った」ことへの証拠や伏線がこちら。まあ、これも花梨の言動をマークしておけば大体OK。
1、コマちゃんへの花梨の態度
タイトル通りだが、前編終盤において、花梨はアンチコマちゃんぶりを見せつけまくる。
花梨の部屋に入ってきたコマちゃんを、花梨らしからぬ大声で追い出したのもそうだが、その後桃也の部屋にカメラが入っている間も、コマちゃんの吠える声と「うるさい!」という声がかすかに入っている。
また、真奈美がコマちゃんの餌やりを花梨に頼むと、「いろいろあるから」というめちゃくちゃ曖昧な理由で餌やりを忘れられる。
2、真奈美とコマちゃん
コマちゃんは、特に真奈美が溺愛している犬である。その溺愛っぷりを真奈美が「好きすぎて食べちゃいたいくらい」と表現しているのは、「犬を食った」と言う結論に向けての補助線の1つであることは言うまでもない。
さて、先述の通り、花梨は「相手の女性が一番大事にしているものを奪いたくなる」と言っていた。このシーンのカメラワーク自体が「大事なものって何?」という答えの補助線そのもの*6になっている。そう、翔が付き合っている花梨以外の相手が真奈美なら、真奈美が一番大切にしているのはコマちゃんなのである…。
3、特別なお肉
さて、ハンバーグを作る段になって出てくる特別なお肉。まず、気になるのはあまりに血まみれすぎる包丁である。当然、スーパーで売っている肉がドデカいとしてもあんなに血まみれにはならない。これだけで十分あの肉が犬のものである証拠となるが、まだまだ証拠はある。それは、あの肉が赤身すぎること。一般に売られる牛肉や豚肉などの家畜は、肥育といって最後に餌をたくさん食べさせて太らせることで肉の生産量や脂肪分を増やさせるが、この特別なお肉は飼っている犬なので肥育されず、脂肪分が少なくめちゃくちゃ赤身の多い肉となっている。
なお、花梨はこのお肉を叩いて柔らかくしよう、などと提案しているが、実際はただ叩きたいだけであろう。だんだん叩く力が強くなってたし。
4、肉の秘密を知る者
桃也、花梨、翔の3人とコマちゃん以外全員が出払う、金田朋子曰く「チャンスだよ!チャンス!」な時間。この時間は意外と長く、金田朋子らが帰宅する頃にはもう日が暮れていた。この時間にコマちゃんは屠殺される。その光景を見てられなかった桃也は部屋の外にいた。
というわけで、桃也、翔、花梨は、ハンバーグの材料がコマちゃんであることを知っており、実際知っているかのような行動を取る。翔はハンバーグを丸々残している理由、真由美から、ハンバーグをアーンされてどこか浮かない顔をしている理由はまあそういうことだが、カメラワークとテロップでやや見えづらいが桃也もハンバーグを丸々残している。これは、実際に犬を捌いたこと、犬を使ったことを知っていることによる食欲の減衰*7である。なお、花梨はハンバーグをペロリと平らげている。頭がおかしいんでしょうね。
5、ペットを食べたのは初犯?
(この項目は、多くの方々の情報提供によってなりたっています。ありがとうございました!)
先述のように、この記事では風呂場の鮮血に対して破瓜説の立場を取っている。そのため、破瓜であんな大量の血は出ないというご意見が童貞である筆者の元に無限に届いている。
このことと、風呂場のみならず排水溝周りも真っ赤だったこと、さらに桃也の部屋にあったコマちゃんのゲージと別に、夫婦の部屋に空のゲージがあった*8こと、さらに翔が食欲ないことについて「あとで食べるパターンもあるんですよ」と過去に同様の事例があったことを匂わせる証言があったことからして、恐らく初犯ではない。
ちなみに、桃也は動物好きであることを金田朋子に対して明言しており、「この中に裏切り者がいる。気持ち悪い」というメモも、ペットを逃したり殺した者が家族の中にいること*9までは分かっていたことを示していると思われる。
6、桃也のパーカー
大家族モノという人数ゆえの見辛さを解消する意図もあってか、全員一切着替えないため、顔と名前が一致させるのが苦手な私にとってもすこぶる見やすいこの作品の中で、私に言わせれば、桃也のパーカーに「CHICAGO」とデカデカ書いてあったのも伏線である。
というのも今回のストーリーは、「牛などの挽肉と見せかけて、犬の肉を食べさせる」というもの。これは、「ニコニコ生配信で、鶏肉を犬の肉と間違えてしまったニューヨーク」のちょうど対極に当たるストーリーであり、「シカゴ」と書かれたパーカーは、「ニューヨークの対極」を表している。これだけだと「考えすぎ」と思われるかもしれないが、花梨と桃花の部屋にアメリカ国旗が飾られているのは恐らくこの回答へのヒントであるし、部屋の随所に「Route 66」と書かれた装飾も散見されるが、アメリカでRoute66とはシカゴから東海岸の大都市であるロサンゼルスを結ぶ国道であり、ニューヨークが西海岸の大都市であることも伏線である。
さらに、干してある洗濯物が映るシーンで男物のパンツにだけモザイクがかかっているのもこの見方を示唆している。
「がんばれ奥様ッソ」は「放送禁止」同様、人の名前にも掛詞的な意図が込められている。わかりやすいところでは、コマちゃんという一見普通の犬の名前は、コマ切れになる運命(?)を暗示している。また、真奈美の子供は「花梨」以外全員「桃」がつく。桃は日本や中国では邪気を祓う植物とされるが、英語圏では腐りやすいが美味しいことから、「ふしだらな女」という意味もある。そして、英語圏での考察を捗らせるために、花梨と桃花の部屋にアメリカ国旗があり、桃也はCHICAGOのパーカーを着ていたのであり、ニューヨークがどうとかパンツマンがどうとかは、私が思いついたから書きたくなっちゃっただけのことである。
また、「花梨」は花言葉が「唯一の愛」であり、梨の花言葉は「愛情」である。そして、梨の花言葉が愛情である由来は、梨はたくさんの果実をつけるため愛情を感じるかららしい。
そして、桃也の部屋の本棚には「屍鬼」という小説が置いてある。この小説は吸血鬼によって村が壊滅するサマを描いた小説なので、奥様ッソなりの次回予告と捉えることもできる。
派遣された奥様は紺野ぶるま。
・一ノ瀬理久
一ノ瀬家の主人。東京で暮らしていたときにパワハラを受け、精神的に参ってしまった最中に、奥様からの提案もあって、人口数十人程度の田舎である式中村に移住。よほど村が気に入ったのか、「一度(邪気を)流した方がいいですね」と、紺野に移住を薦める一幕も。
まんじゅうを作る際、隠し味のオイルを「代々伝わる植物から精製したもの」と説明してくれていた。なお、そのオイルを紺野がかいでいたのを慌てて止めていた。
・一ノ瀬麻衣
一ノ瀬家の奥様。携帯電話などの使用によって、誹謗中傷などのストレスのみならず、電波が身体に悪いと考えているため、式中村から移住する前に携帯電話などあらゆるものを解約。その割には電気代が月に6万近くかかっている。また、莉々子の部屋の奥をめちゃくちゃ隠そうとし、紺野が少し開けて覗こうとした瞬間に「やめてください!」と激怒。なお、その理由自体もめちゃくちゃ隠そうとしている。
・一ノ瀬莉々子
一ノ瀬家の一人娘。東京にいた時は、式中村を出たいが、村の掟により勝手な行動は許されていない。村の巫女になるという超大役を引き受けることになるが、全く喜んでおらず、村長によって巫女に選ばれた時は、俯いていたうえに髪が少し荒れていたからかランジャタイ伊藤みたいになっていた。そして、儀式当日には逃亡を図ったが、父親によって泣きながら引きずられる形で帰宅した。
また、本編でしきりに流される「奥歯のギャグのシーン」を見るとわかるが、左腕にめちゃくちゃリスカ痕がある*10。
・村長
儀式のために巫女を選ぶ人として登場し、莉々子を巫女に任命する。一ノ瀬夫婦曰く「村長は全てを受け入れてくれる」、「傷ついた心を持っている人たちの全てを包み込んでくれる」「村長さんがいるおかげで周りのみんなも本当に優しい」など口々に語られており、一ノ瀬家では村長の顔写真を飾っている。
シャレが通じないのか、紺野が「インターホンとかけまして、村長のチンコととく。その心はどちらも、長方形(超包茎)でしょう」という謎かけを披露したところ、ドン引きしていた。
・村の儀式
村長と村長に選ばれた巫女が、五穀豊穣・子孫繁栄を祈る舞を踊る。ただし、舞は集まった村人たちのいる部屋とは別室(2階)で行われ、村長と巫女以外が儀式を見ることはできない。そして、舞を踊っている間の待ち時間で300個近いまんじゅうを15人近い村人が食べながら談笑をする。去年は巫女が逃走してしまったらしいが、今年は無事遂行できる運びとなった…はずだったが、儀式中に「キャー」という悲鳴のような声が聞こえた。また、儀式が終わった際、莉々子は帰ってこず、村長だけが戻ってきた。
・答えあわせ
式中村は、村ぐるみで大麻を育てているとんでもない村である。また、村長は大麻の力を利用して村人を洗脳していたか、洗脳された者を式中村に移住させて集め、「ワイマグ会」としている。
育てている場所は莉々子の部屋の奥、すなわち麻衣がずーっと隠し通していた部屋である。その証拠は以下の通り。
1、電気代が異様に高い
大麻を育てるために、栽培用ライトを当てるための部屋がある。その部屋は常に障子越しに光が漏れていたし、EDで儀式が終わった後も2階には煌々と灯りが灯っている部屋があった。
また、夜に一ノ瀬家の全景が映るシーンでは、2階にある2つの窓から漏れ出る光の種類が異なる。人が暮らす場合、白色系の光が良いが、緑色の植物の生育に最も向いている光は緑の補色である赤色の光であるため、莉々子の部屋と栽培部屋で使う電灯を変えているのである。
なお、家の全景や階段の急さに反して莉々子の部屋は異常に狭い。そして、奥歯のシーンを見ると、莉々子の部屋側のみならず、逆サイドも灰色の布で隠された空間があり、大麻の栽培部屋が異常に広いのは間違いないだろう。また、莉々子の部屋の入り口には温度計もあり、温度管理もバッチリである。
ちなみに、細かいところだが、室内栽培が趣味にも関わらず自給自足のための屋外の畑がほったらかしなのもおかしい。
2、大麻の症状
このサイトによると、大麻による症状には、食欲の増進や精子や性ホルモンの減衰があるという。まんじゅうの分量が異常なのも、村長のチンコは超包茎というギャグが笑いごとではないのも全ては麻薬のせいなのである。
そして、このサイトによると、大麻中毒者は歯が抜けがちという研究もあるらしいので、莉々子が「奥歯抜けちゃった」と言ったときお母さんは一瞬引いて、のちにギャグにウケたというより安堵の笑顔を浮かべていたのも、同様の理由である。歯が抜けてて笑えるのは大麻をやっていない健康な身体があってこそなのである。
また、大麻を吸うと大変リラックスした結果、倦怠感無気力感脱力感に襲われるため、巫女最終選考の時に現れた村人がおっしゃる通りめちゃくちゃいいように言うと、些細なことでイライラしたりとかそういったことがなくなる。
(追記)
村について熱く語る村人だが、儀式直前の時にはテンションが低いのは大麻の影響という説をいただきました!ありがとうございます!たしかに、あれ以来2度目の対面なんだからもう少しテンション高くて良いはず。
3、オイルとまんじゅう
大麻の吸い方としては細かく刻んだ葉っぱを巻いて火をつけるタバコスタイルが有名………だが、大麻のオイルを加熱器に入れて、オイルの蒸気を吸う電子タバコスタイルも存在する。また、作中では植物から抽出されたオイルをアンコに塗っていたが、精製されて茶色くなった大麻は「チョコ」という隠語で呼ばれ、大麻を吸うことを「チョコアンパン」と隠語で呼ぶ。
なお、オイルを入れていたキッチンんに似合わない褐色集気ビンは、突然ラッピーみたいにクイズが出るシーンで、キッチンを舐めるように撮るカメラが不自然にズームしており、しっかり補助線を引いてくれている。
また、儀式ではおそらく、村長が莉々子に式中村のしきたりを継ぐよう説得*11しているのであろう。もちろん、式中村のしきたりを継ぐというのは大麻を育て、自らが大麻中毒になることを意味しているため、莉々子としては当然、去年の巫女同様に逃走・拒絶をしたいところだが、結果として、村長に殺されてしまうこととなった。
(追記)
紺野ぶるまが家の外で〆のトークをしている際に、赤く灯っている窓の外に血痕のような跡が見られるという情報をいただきました!ありがとうございます!
ただ、この血痕、最初に紺野が話し出した時はなかったため、紺野が話している途中に血痕がついたことになる。クルーも紺野も家を出た瞬間に莉々子の死体の処理を始めたんだろうか…???
また、「ワイマグ会」という終わってるテニサーのようなネーミングが示す通り、ワイマグ会のろくでもなさは大麻の栽培のみにとどまらず、性的にもろくでもない団体である。そして、その証拠はネーミングのみならず*12本編にもしっかり存在する。
1、村長の扱い
上記の村長の説明がほぼネタバレだが…宗教的洗脳を受けていると見受けられる村人は、一ノ瀬夫妻を含めて多数いる。本編を見ればワイマグかどうかは別として、なんらかの宗教団体的なやつでは?と気づけるはず。
2、巫女の最終選考
(このパートは多くの方の情報提供によりなりたっています!ありがとうございました!)
まず、最終選考の時点で莉々子の髪が荒れていること、ガッツリ俯いてランジャタイ伊藤になってしまったことは、最終選考がワイマグである大きな証拠と言える。また、村長が巫女に莉々子を選んだ理由として、「指先の表現だったりとか体のしなやかだったりとかとても良かったんで」と言っていたが、一見すると舞の話に見えるこの言葉も、ランジャタイ伊藤と化した莉々子を見るにつけ、村長は合意なき性行為をした後にその感想を本人の前でしゃべるカス男という結論になる。また、最終選考前に莉々子とすれ違った女の子も浮かない顔をしていた。そのことからも巫女の最終選考はワイマグであることがうかがえる。ここでの性行為が儀式当日の逃走の原因となったことは言うまでもない。
(さらに追記)
最終選考直後のシーンで莉々子はマスクを外している。性行為中にマスクを外すのも、その後俯いてマスクをつけ忘れるのもある種自然であると言え、これを証拠の一つとする情報も提供されました!ありがとうございます!まあ、口でする行為もあるし…。
3、舞の目的
舞の目的は五穀豊穣と子孫繁栄である。子孫繁栄の舞とは中出しSEXのことにほかならない。もちろん、五穀豊穣も…五穀というか…一大麻というか…。
今回もまた、放送禁止的な固有名詞の遊びが炸裂。まず、主人に式中村に移住するよう提案した奥様の名前は「麻衣」である。また、「しきなか村」の文字を並び替えると「かなしき村」となるのも、「放送禁止」的言葉遊びかもしれない。ただ、ワイマグ会と式中村で、微妙に並び替えのルールが違うのが釈然としないが…。
(追記)
一ノ瀬家の居間に置かれている漢文の屏風について、調べて情報提供いただいたので追記させていただきます。ありがとうございます!
原文は「夫参署者 集衆思 廣忠益也 若遠小嫌 難相違覆 曠闕損矣」と書かれており、十八史略という中国史の本の中で諸葛亮孔明の言葉である。意味は、「そもそも参署とは衆知を集め、忠言の益を広めるためのものである。もし些細な気兼ねから異議をさしはさむことを憚り審議を繰り返すことを厭えば、天下の政務はなおざりになり、ひいては国の大損失となるであろう」すなわち、「会議の時に気を遣って反論の意見出せないようでは、国が大損害被って破滅しちゃうよ」という意味であり、村長による悪政を示唆する補助線あるいは、紺野ぶるまが一ノ瀬家に何も言えないと破滅を招くことを示唆する補助線であると思われる。
なお、屏風の漢文は後半が異なる文章となっており、引き続き情報提供を求めております。
時系列としてのつながりは、一部そういった考察もあるようだが、個人的には懐疑的である。しかし、作品として2つを見るとある対比が見える。
大家族編では、家がアメリカ国旗で飾られ、主軸となる食品が「ハンバーグ」と洋風の世界観で進む。一方で、式中村編は田舎の村の古い日本家屋という和の世界観で進み、主軸となる食品も「まんじゅう」という和菓子である。そして、大家族編では「肉」が何なのかを、式中村編では「植物」が何なのかを隠していた。ほかにも様々な点で対比構造があるのかもしれず、謎解きの難易度は低いが、作品性として侮れない部分は多数あるのかもしれない。
なお、ワイマグ会のものと思しき数珠が、式中村編ではもちろんのこと、大家族編でも、さらにはスタジオ奥にもあることから何らかの繋がりが示唆されているという説もある。が、オルソンブログ では数珠なんかどこにでもある説を推しております。
がんばれ奥様ッソ、前書きでは「放送禁止などに代表されるフェイクドキュメンタリーの類」と説明したが、仕掛けを見抜く難易度は放送禁止よりかなり易しい。あの、有田哲平がストーリーテラーになった放送禁止7や、初回が難しすぎたのを反省してかだいぶ易しくなった放送禁止2と比べても、だいぶ易しい。
しかし、第一夜から第四夜まで一貫して通っていた伏線…もとい、伏せる気もない縦軸はまだある。それは「がんばれ奥様ッソ」というタイトル。今回登場した2人の奥様はあくまでフィクションなので存在しない。じゃあ、「がんばれ」は誰へのエールなのか?これは奥様ッソへのエール、すなわち思わぬ形で結婚が発覚したAマッソへのエールではないだろうか?「結婚したの知られたら、面白くないと思われる」と考えていた加納が、結婚を発覚させた女性自身の記事で「仕事もプライベートも"トゲナシ"?」などと超スーパーウルトラ面白イジリをされていたAマッソの初冠番組がゴリゴリにブチ尖ったトゲしかない番組であったことそれでいて、Aマッソが奥様でないと成立しないタイトル並びに内容になっていたことの素晴らしさを噛み締めなくてはならない。
そういった意味で、がんばれ奥様ッソは今しかできない番組といえるかもしれない。年末の特番として定着するか、忘れた頃にフラッと配信されると、とても嬉しいが…。
と、さて、ここから情報提供のお願いである。こう言った番組は「筋がわかる」だけでなく、その伏線を細かく小さいものまでしゃぶり尽くすのが正しい番組、と思い、大きいところから細かいところまで全て書いているが、しゃぶり尽くせている確証などあるはずもない。
そこで、オルソンブログでは、この記事に掲載する、伏線・証拠・考察を大募集致します!「ここ、こういうことなんじゃないか?」というのを、Twitterのリプライ、引用RT、DM、コメント欄で教えてくれると、何かあげれるというわけではないですが私が嬉しくなり、この記事に追記してしまいます!実際、カメラワークが不自然にアップになるシーンのいくつかが意図不明のままなので…。
あと、情報提供のお願いで言うと、当記事では犬の肉の味も大募集しております。中国などでは食用とされているため、そちらへの旅行者であれば犬を食べること自体はありうるはずです*13。やはり犬は牛や豚に似ているんでしょうか?挽肉にされたら、犬も牛も分からなくなるものなんでしょうか?その辺りの情報も欲しいです!お願いします!
(おしまい)