ニッポンの社長が最終決戦進出できなかったのがゆるせない話

「薬局に薬を買いに行ったんですよ、ほんだらぁ、薬の箱に『イソプロピルアンチピリン配合』って書いてあったんですよ。風邪引いてぇ、薬買うときにぃ、『あ、これイソプロピルアンチピリン配合やん!これにしよう、イソプロピルアンチピリン配合やもんなあ、いやあ、イソプロピルアンチピリン配合の薬あって良かったわあ〜』って誰が思うねん!!!!」

 

 

あ、どうも、こんばんは、オルソンです。

 

「人志松本の〇〇な話」の企画の一つ、「人志松本のゆるせない話」で千原ジュニアが話していた話の丸コピから始めてみました。いや、どうやらはてなブログって自分語りしても規約違反にならないらしくて、実際初めてゆるキャン△でヌいた夜のこと書いても*1全然垢BANして来ないんで、自分語りしようかな、と思うわけで、何をかくそう前述の「イソプロピルアンチピリン」の話、「芸人ってすげえんだな」って自分が初めて思ったトークだったりします。

 

当時、夜更かししてNHKを見るという発想がなく、「KB」の「キロバイト」じゃない方の読み方を知らなかった自分は、エンタの神様からレッドカーペットやらイロモネアやらレッドシアターやらを経て、お笑い大ハマり少年になり、一旦若干遠のきつつも、今では立派なお笑い大ハマり青年となっているわけですが、中学生の時に見た「イソプロピルアンチピリン」は初めての衝撃で、というのもアホな中坊だった自分は、芸人のトークって「自身が面白いのではなく、周囲で面白い出来事があったのでは?」と思っていたんです。それこそネタに比べて圧倒的に本人の作り込みが薄いと思っていた(過去形)んです。

 

それを覆したのが「イソプロピルアンチピリン」そして「人志松本のゆるせない話」なんです。この、「イソプロピルアンチピリン」を筆頭に、「人志松本のゆるせない話」は

世間で(少なくとも自分が)ボケとは思っていないものにツッコミを入れて笑いにしていました。

このとき、芸人って面白さを見つけ出せるんだな、と芸人の凄さを見出してしまったんです。面白いものって作るだけじゃない、見つけ出されることもあるんだ、って。ちなみに、ジャルジャル後藤も確か出ていました。「ゼリーが好きなんだけど、最近のゼリーは果実の割合が多すぎる。『みかん丸ごと入りゼリー』なんかあるけど、それ食うならみかん食う」みたいな話していました。めちゃくちゃ共感して笑った記憶がありますね、ええ。

 

で、こんな長尺の自分語りのあとに本題に入るんだよ!ニッポンの社長ケンタウロスの話に!

 

あ、そうそう、ケンタウロスの話に入る前に思い出したんですが、「リンカーン」もそれなりに見ていましたね。三村に密着する企画で「新しい食べ物とか食べないんですよね」って三村が言っていて、スタッフが「例えば何ですか?」って質問したら「オクラとか…」って言っていたシーンは、今思えば「伏線」だったんだなと思っております。

 

今度こそ、自分語りが枯れたので、ニッポンの社長の「ケンタウロス」の話へ。このネタは、「ケンタウロスの高校生」という「不条理」に対し、周囲の関係性などで「共感」を呼ぶセリフで最初は観客をツカむ。が、「ミノタウロスに出会う」、そして「歌う」という流れで、再び「不条理」へ持ち込まれる。

 

しかし、このとき歌った曲である「AM11:00」という曲。コントを見た後だと、実はこの曲自体が面白いんじゃないかという疑惑が沸々と…。


というのも、この曲「Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ」じゃないんですよ、1回目のサビの後に歌われているメロディーと最初に歌われているメロディーが明らかに違うんです。

 

これだけなら、まあ「そういう曲もあるか」くらいの話なんですが、さらに「突然のラップ」という要素もコントを支える重要なボケなんです。

 

こんなにいいタイミングでラップが入る「AM11:00」がもう面白すぎるのですが、さらに、コントでは「ミノタウロスが叫びまくる」部分の一つであるラップの後半、ドラムがラップを歌い出すんです。「お前が歌うんかい」要素が大マジJ-POPにあったんです。

 

あと、「Bメロの転調ぶり」とか、「この世界が闇に〜染まる前に〜」がミノタウロスへのフリみたいになってるとか、何度も繰り返されて耳に残るサビの「君が好きだ⤴︎から」とか、あまりにも面白い曲なのに、「面白ソング」として今まで扱われていない、つまり「面白さ」が発掘されていなかったんです。

 

もちろん、HY」はコミックバンドではないし、そもそも、この曲の面白さを「発見した」のは他でもないニッポンの社長であることは言うまでもないわけですが、とにかく自分は、最初は意味不明な状況を笑うネタだと思っていたこのコントが、「面白さの発見」の要素も含んでいたことに「イソプロピルアンチピリン」ばりの興奮を覚えたという話でした。「ケンタウロスミノタウロス」の面白さから着想を得たのか、「AM11:00」の面白さから着想を得たのか個人的には気になりますが、とにかく、このコントが高度なことを行なっていたことは訴え続けないといけないと思いますね、ええ。

 

 

 

 

 

 

あんなにも絶賛されてたし、自分だって絶賛した島田珠代を、我々はもっと絶賛しなくてはいけないというお話

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

 

えー、声優や俳優などに、「下手な芸人より面白い」という褒め方があるそうで。まあ、お笑いが好きな方々はこの表現を嫌う者が多いですが、一方で、そういう方も意外とA上がりのM迫や、T京03のK田などに対して、「下手な俳優より演技が上手い」と言っていたり、あるいはT原K弟辺りのネタに「下手な怪談より怖い」と言い出す様でありまして……………

 

 

「下手なお笑い芸人より面白い声優」「下手な俳優より演技が上手いお笑い芸人」「下手な怪談より怖い芸人のネタ」これらは全て、「不意打ち」でありまして…つまり「お笑い芸人は面白いはず」「怪談は怖いはず」というハードルがない無防備な状態で、俳優や声優を見るから「面白い」、無防備な状態で芸人のネタを見るから「怖い芸人のネタ」となるわけですが………そんななかで、「下手な芸人より面白い」の面白さを信じている番組が相席食堂なのであります…。

 

相席食堂、このブログでは何度か取り上げていますが、要はポンコツがロケに行く様を千鳥がゲラゲラ笑うという最悪なコンセプトの番組でございまして、いわゆるポンコツキャラだったり、ロケに行くことが想像つかないような方が行った方がウケが良く、逆に並の芸人が行くと変な感じに落ち着くという変な番組なのです。わかりやすく言うと、あの、かまいたち山内がちゃんとスベっていた番組なんです。一方で、一番ハネにハネて、名になったシーンは長州力の「食ってみな、飛ぶぞ」な訳です…。ポンコツキャラでない芸人で、なおかつ相席食堂で上手くいった芸人、それはアンガールズ田中以外に存在しないと言っても過言ではなかったわけです。そう、過言ではなかった、んです。あの、青田買いスペシャル2020までは………。

 

相席食堂という番組はちょこちょこ賞レースを行う。「街ブラ-1グランプリ」なる企画で街ブラさせてみたと思えば、「白塗り-1グランプリ」などというコウメ太夫やゴー⭐︎ジャスなどを「白塗り」で括って街ぶらさせる企画を行ったり、果ては、待てぃボタンを押す側の後釜を決める「千鳥のリザーバーオーディション」だったり……「青田買いスペシャル2020」は、そういう企画の一環として、何人かの有名人が短めのロケをして、千鳥が見て、さらに審査までする企画であった………。

 

そんな、青田買いスペシャル2020のトップバッターは……すいません、最後までちゃんと読めばタイトルの意味はわかるはずなので逃げないでください。お願いします、本当に。心の底からお願いします、マジで本当に。というわけで、トップバッターは森脇健児。少し前の「大悟とせいじのABC社内ロケ」で出たこともあり、大悟も「リスナーのお悩みを解決しないことで有名な人だ」と早速イジる。その後も、3回パンチする持ちギャグを多用し、挙句には、近くにいた添乗員に「何か3つ言ってください」と、持ちギャグの中身を決めさせる始末。

いわゆる、友達同士や仲間内で旅行に行ったら楽しい状態も傍目で見たらこんなもん、という芸人の現実と恐怖を突きつける結果となっており、終盤の何故か腕が取れたように見えるカメラワークまで、千鳥の2人はイライラを隠せず。

 

この次にロケしたのはアジャ・コングシルバニアファミリーを再現したというテーマパークの一角では、ナレーションベースで、おもちゃの車のハンドルを回したり、一斗缶を担いでベランダに出るだけで千鳥らの笑いをかっさらうという、自らの絵力を信じ切った笑いを見せつつ、「お腹が空いたんでどこか食べるところはないですか?」と添乗員に質問するなど、ロケ映像としての気遣いを一切忘れない。これには、千鳥の二人も絶賛し、「えみちゃんねるの後釜は痛快!あじゃチャンネルになる」、「グッディもアジャさんにやってほしい」と言い出す。まさに、アジャコングが「下手な芸人より面白い」状態に。さらに、この直前が、本当に「下手な芸人」だったこともアジャへの高評価に繋がったか、「森脇ィ!!!」

 

ここで、「ショーガール界の秘密兵器」を残して次週へ。次週の一発目はショーガール界の秘密兵器」、ブリアナ・ギガンデである。ここも、面白い顔をしっかり描くという荒技により、その場で面白いワードが出ずとも、アトラクションへのリアクションなどで笑いを誘う。「(メイクを)ここまでやり切ったら面白い」「こんなにウケようとしているのに、ウケようとしていない」など、千鳥の二人が大絶賛しまくってこのロケも終了した。

 

ロケスペックがド素人の「華」、まだあの騒動から立ち直れていない元気のなさを何故かマネージャーが補う「原田龍二」、そしてこの次の週では、ロケ先が個性的すぎて「誰が行っても一緒」「ディレクターがカメラ回せば済む」と一蹴されてしまった「紗倉まな」を経て、あの衝撃のシーンが待ち構えている………

 

 

そう、島田珠代」の登場である。出てきて最初は「一番しんどいのよ、ボケまくるから」「ツッコミ方未だにわからんもん」などと言っていた千鳥の2人だったが、開始3秒の「珠代パンティーテックス」を筆頭に、「ボインボインボイン」、「山あり谷あり沼地あり」など、数々のリズムギャグメドレーに大笑い。この時のロケ地であった、嵐山モンキーパークについては「階段が長い」と「猿がいる」くらいしか情報が入らず、そんな情報はそっちのけでギャグメドレーを披露。もしこれが王様のブランチだったら、例えどんなにスタジオの佐藤栞里が笑いすぎて箱から開けたてのニトリのベットのごとく折り畳まれた状態になっていようと、二度と呼ばれないであろう情報性のないロケであったが、ここは相席食堂。審査員たる千鳥の抱腹絶倒こそが正義に他ならない。結局、大悟はアジャコングと迷いつつ島田珠代を優勝させる。

 

この「島田珠代、街ブラ-1グランプリ優勝」に対し、島田珠代本人のみならず、我々はもっと大便乗して大イキりするくらいの絶賛・崇拝を見せなくてはならない。例えどんなに「そんな便乗はダサい」と周囲が指摘しようと絶対に、だ。島田珠代は、珠代パンティーテックスは、なぜかロケがめちゃくちゃ上手いアジャコングに、あまりにも素人なロケをする華に、すごい出しゃばり方で当人を支える原田龍二のマネージャーに、その他諸々の千鳥がイジることで「下手な芸人のネタより面白く」なっていたシーンに、ギャグメドレーという芸人としての地力一本で打ち勝ったのである。危うくアジャコングが絶賛され、アジャコングが芸人界で天下を取ってしまう事態を防いだのは「珠代パンティーテックス」に他ならないのである。我々はお笑いが好きなのであれば、この「お笑い芸人」の勝利を何度喜び、何度パンティーテックスを賞賛しても、喜び足りないし賞賛し足りないのである。ありがとう、島田珠代。ありがとう、パンティーテックス。本当にありがとう!

 

(おしまい)

 

 

「異世界はスマートフォンとともに」、それは私にとって革命的なアニメだった〜後編〜

  • まえがき

どうも、こんにちは、オルソンです。今回は「異世界はスマートフォンとともに」を9-12話まで見た感想を書きます。4話ずつくらいに分けて書かないと何らかの病になるぞ。

 

  • 本編

そんなわけで、異世界スマホを見進めた結果、コナンもびっくりのとんでもない思い違いに気づきまして………この作品が見せたいもの。それは「スマホも使って異世界を無双する少年」だとばかり思っていたのだが………そんなことはなく、パンツでありおっぱいでありハーレムであった

コンセプトがクッキリハッキリしている以上こちらから言うことはない。たとえこちらが、「女を何だと思ってるんだ」「中身がない」「もっと異世界っぽい所をもっとちゃんと見せろ」と言っても、「これはそう言うアニメだから」で、跳ね返されるのは目に見えている。異世界スマホコンセプチュアルアートなのだ。話している人の顔ではなくおっぱいが映し出されるおっぱいインサートなんかは本当にコンセプチュアルアートとしては満点物語としては0点だと思う。

虚無中の虚無でおなじみ、11話は特にすごく、「ノーパン女がいる空中庭園空中庭園での調査を待っている女のおっぱいトーク→ノーパン女がいる空中庭園」という、ノーパン女とノーパン女でおっぱいを挟むというウェンディーズのワイルドロックのような構成になっている。

f:id:EF_510_514:20200906150247j:image

また、11話から急におっぱいが揺れるたびにマリオのジャンプ音(鼻引っ張ったら出る方ではなく、マリオ3辺りのちょっと低くて音が混ざってる方)が鳴る演出も施されており、「俺が見せたいものはコレなんや!!!!」感を前面に押し出している。

これらの演出・コンセプトのぶっ込みにより、元来自分がこの作品の良さだと思っていたテンポの良さ・軽さは完全に削がれており、最終的には主人公自身がスマホの便利さを忘れる有様である。自分がスマホ持ってて、スマホの利便性忘れることある?

また、ハーレムもの・恋愛ものとしても、前半で人物描写を削いでテンポアップしたことが、ちゃんと大仇となり、見てられない代物となっている。照れ方のパターンが5種類くらいで回してるのよ、しかもフリー素材みたいな基礎的な骨組みみたいな照れ方が5で!

 

 

異世界無双」「ハイテンポ軽ストーリー」という新ジャンルを見せながら、後半結局「おっぱいパンツハーレム」へ舵を切るアニメ、それが「異世界スマホ」。このR-13指定くらいはかけておきたいが、13歳以上でこれ楽しむ奴もおらんやろ感が何とも言えない。個人的には最終回で2期を見据えたオチ方をしたことすら、ちょっと腹たっている始末である。これは………革命的なアニメ……なのか?何だったんだ…これ?

(おしまい)

「キングオブすれ違いコント」感想文

この記事では、水曜日のダウンタウン内の一企画「キングオブすれ違いコント」の感想文をお送りする。

「キングオブすれ違いコント」とは「すれ違いコント、今ならしれっと自分のものにできる説」の検証のために開かれた大会(?)であり、大会理念は「空いたあの枠を狙え!」である。

なお、制作局がTBSであるため、劇画調のファイナリストのイラストや、暗室での意気込みインタビューなど、キングオブコントと演出が酷似しているのも特徴である。

 

一週間経ったとはいえネタバレは不可避であることには注意していただきたい

 

「蚊を殺した」、蚊を殺しただけの東ブクロ。ちょっとした聞き間違いで、森田が大パニックに………

勘違いの結果、パニックになっていく森田と、普通のことを言っているだけの東ブクロの対比は、さらばらしさ全開。人を殺してしまったかすれ違うという意味では「殺しちゃった…」に近くもあり、話を聞いてないがゆえにすれ違うのは「車と彼女」に近くもある。

「黙々と編集していたのに部屋入ってきたから殺した」で展開的にも物理的にも動きを作ってくるのはさすがだが、劇団ひとりの言う通り新しい情報は少なかったかも。

また、勘違いに入るまでのフリも相当長い。この辺りは、「のぞきと警官」や「障子をへだてて」などは非常にコンパクトにまとめているアンジャッシュの凄さが相対的に滲み出た結果となった。

 

「裏カジノの面接」。アンジャッシュで面接、という設定を見ると「万引き犯と面接」のコントを思い出す。が、ガッツリ犯罪が絡む主題は「相席」を思い出す。

また、鈴木もぐらの後々小声でツッコミを足すスタイルには渡部の影が見えたりも。というか、鈴木もぐらのツッコミっていうのがあまりに新鮮。

中身は、あまりにリアリティのある「裏カジノで働こうとする借金が凄いおじさん」という設定を筆頭に「カンボジアカローラの偽物を作らされる」というアウトローなワードで空気階段のよる味付けが足されたコント。オリジナリティや笑いの量ではさらばより大きかったが、「どちらも常識人(ボケていない)なのに状況が面白くなる」という理想的なすれ違いコント像、アンジャッシュ像からは遠のいていた気が。

 

「すれ違いのワルツ」、生きているものを見るとすれ違いざまに骨を抜きたくなる男。

最初に決勝進出(?)しているのを知ったときは、「すれ違いコント枠」じゃなくて「企画クラッシャー枠」だと思ったが、「すれ違い」というキーワードを踏襲したうえで破壊する点や、後半で「ワルツ」の意味がハッキリするなど、意外と知的なネタ展開。アンジャッシュの隠し味は確かにあった………が「キングオブすれ違いコント」という競技に「隠し味」で勝てるはずないだろ!

 

  • あとがき

エンタ世代の自分としては、アンジャッシュのすごさを感じずにはいられない。アンジャッシュの恐ろしいところは、「アンジャッシュみたい」という一つの形容詞ができるまで、とことん「すれ違いコント」を突き詰め続けたところにある。アンジャッシュは「すれ違いコント」以外のネタをほとんど持っていない*1。そこまですれ違いを極めたからこそ、コンパクトなフリのネタを作ったり、FAXや電子メールなどのツールを取り入れたすれ違いコントが作れるのだろう。

番組内で冗談半分に言われていたが、もし第2回があるのなら、それはアンジャッシュの復帰戦としてほしい、と、切に願う。

*1:オンバトド初期の頃はベーシックに児嶋がボケて渡部がツッコミを入れるネタをやっていた

「異世界はスマートフォンとともに」、それは私にとって革命的なアニメだった〜中編〜

  • 前回までのあらすじ

 

異世界はスマートフォンとともに」というアニメを4話まで見て、記事を書いたオルソンは、その虚無を極める姿に恐れおののき、小便を2L垂らしながら、一記事拵えてしまった…今回、8話まで見進めてしまった先に何を見たのか………

 

 

  • 本編

な〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んにも見ませんでしたとさ!

 

いや、見たんですよ8話まで。見たんですけどねえ…相変わらずキングオブ虚無優勝作品と呼ぶほかのない虚無が続いており、アニメを見たのに見ていないのと全く同じという状態が続いている。

この記事において、というより「異世界スマホ」に対しての「虚無」というのはけなしていない。と、いうのも、暗い作品や超展開の作品は見るのにエネルギーを使ったり、「何だったんだアレ…」と考えてしまったり*1するが、異世界スマホのように何のエネルギーも消費せずに見れ、見た後に何も余韻も残さない。これぞ真の「虚無」である。

もちろん、虚無の視聴は時間の無駄であり、我々には時間を無駄にしない権利がある。だから、オススメはするが無理強いはしない。私は時計仕掛けでもオレンジでもないから………。ただ、異世界スマホをオススメする記事として、異世界スマホは虚無だからこそ、ノンストレスで視聴できるようにこだわったアニメ作品である」ということだけはハッキリと主張させてほしい。どういうことか?簡単に言うと、何が起きるでもないくせに無駄にテンポがいいのだ。移動シーンやモンスターに襲われた村を復興するために魔法を使いまくるシーンなどはBGMベースでスパスパ飛ばされる。また、突然爵位をもらったと思ったら爵位授与式は何の例えでもなく2秒で終わって、爵位を辞退して屋敷をもらい、2分後にはその屋敷のメイドや執事や警備などが7人来たり、「城にモンスターを倒しに行くクエストをする回」である第5話は、ギルドなどではなくいきなり馬車による移動から始まり、行き先を最低限のセリフの会話から理解させようとしていたり……………とにかく、何も展開していないのに展開が速いのだ。この感覚はクセになるといえばクセになる。意味がわからない人は、もう、「異世界スマホ見てくれ」と言うほかない。

また、作中でストレスと言われがちな登場人物のカテゴリの筆頭である、変な足の引っ張り方をして主人公らを自滅に追い込む奴が一切いない。ストレスが出演しないからノンストレス、という当たり前の図式が成り立つ。この基準だと、異世界スマホサマーウォーズよりストレスが溜まりにくく、軽くサクサク見れる名作アニメ作品である、とすら言える。主人公がよろしくお願いすることも鼻血を出すことも大量の氷を片付けることも田舎の変なカルチャーを発射されることもなく、サクサクスパスパ苦難を飛び越えていく。それが異世界スマホだ。望月くん、少しは努力しよう!

このアニメがノンストレスなテンポを維持することで、もう一つ「本当の意味での一話完結」という概念を作り出した。通常、一話完結といわれる作品であっても、大元の設定が受け継がれるのはもちろん、話全体をつなぐ軸のようなストーリーがところどころ展開していく。しかし、異世界スマホに軸などない。7話で始まった冒険は7話の中で終わる、8話で始まったラブコメは8話で終わる。ときおり、次の話まで展開を引っ張る終わりかたをすることもあるが、次の話を見ると2分あれば解決しているので、見ること自体が時間の無駄なはずなのに、全く無駄がない。

さて、異世界スマホ本編の虚無ぶりだが、第5話「スライムキャッスル、そして新機能」という、女の服を溶かすスライムの根城に乗り込み、スマホの新機能で女のいる部屋の壁を透かすというポコチンが台本を書いた回を経て、スマホと魔法のシナジーがさらに強化。敵の居場所など、こっちの世界ではググって出るはずのないものが出るようになり、さらにスマホで居場所を調べた敵に遠隔攻撃をかませるようになるなど、向かうところ敵なしぶりが止まらない。それが異世界スマホだ!また、8話では魔法+魔法のコンボにより、ついに事実上のどこでもドア獲得に成功したぞ!

また、モデリング」なる魔法*2のぶっ壊れぶりも健在で、7話ではサクッと銃を3丁作ってパーティに配布するという、3Dプリンターが日本で使用されることによる懸念そのままの事案を発生させている。あと、6話でドラゴン倒すときのモデリングの使い方なんなんだ。ああいうの、コナンの理科の学習マンガで見たぞ。

 

 

  • あとがき

異世界スマホ、見て損するものは時間以外特にないアニメです。

 

 

 

 

*1:暗い作品で考えるのは教訓になりうるが、クソ作品で考え込むのは時間の無駄

*2:記事の前編においては「丸い木の板から将棋を作る魔法」として解説済み

tan1°は有理数?有理数って何?彼女は?家族構成は?好きな自然数nを選んだらg(n)が得点になるって本当?調べてみた!

  • まえがき

tan1°、というのは1°の時のtanのことです!tanはピタゴラスやアリアバタなど、古代ギリシャで作られたものだそうです!最近、そんなtan1°に「有理数なのではないか?」という疑惑が持ち上がっています!

 

 

そこで、今回、tan1°は有理数なのか、調べてみました!

 

 

 

目次

1、有理数って何?

2、tanって何?

3、tan1°は有理数なのか?

4、まとめ

 

 

1、有理数って何?

まず、「有理数」というのは何なのでしょうか?有理数、というのは「互いに素な整数の比によって表される数」だそうです!

 

 

何やら難しいですが、どうやら、分数で表されると有理数ということのようです!分数で表されない数なんてあるんでしょうか?ワクワクしますね!

 

 

 

ちなみに、有理数と逆に分数で表されない数は無理数と言うそうです。分数で表すのが無理だから無理数、なんですかね(笑)。

 

 

ちなみに、√が入っている数は無理数のようです。どうしてかはわかりませんが、とにかくそうらしいです。√は、電卓のボタンにあるので、電卓を使えば簡単に無理数を見ることができます!

 

 

ちなみに、筆者はダ⚫️ソーの電卓しか持っておらず、√のボタンが付いていませんでした…トホホ…(笑)

 

 

2、tanって何?

tan、というのは「(直角三角形の底辺)分の(直角三角形の高さ)」だそうです!ちなみに、tanと書いて「タンジェントと読むらしいです!

 

 

 

どこから、「ジェント」は来たんでしょうか(笑)

 

 

 

それも、気になりますが、とにかく、tan1°というのは「1°の直角三角形の、(底辺)分の(高さ)」だそうです!

 

 

 

次の章ではtan1°が有理数無理数かを確かめます!

 

 

 

 

 

3、tan1°は有理数なのか?

ついに、tan1°は有理数なのか?という話をします!まず、tan1°というのは「1°の直角三角形の、(底辺)分の(高さ)」でした!実はこのことから、わかることがあります!

 

 

 

というのも、有理数は「分数で表される数」という意味でした!ということは、tan1°は分数で表されているので有理数であるという結論になります!

 

 

 

しかし、調べてみたところ、そうではないようです!

 

 

 

と、言うのも、調べてみるとtan45°=1らしいです!1は分数で表されないので、tan45°は無理数ということになります。1を分数で表すなんて、無理ですからね(笑)。

 

 

 

また、tan60°=√3のようです。先ほど書きましたが、√2、√3、√4など、√が入っている数は全て無理数なんです!なので、tan60°も無理数です!

 

 

 

 

つまり、tanだからといって有理数とは限らないようです!

 

4、まとめ

いかがでしたか?調べてみたところ、tan1°が有理数かどうかはわかりませんでした!

 

 

しかし、私個人の意見では、tan1°は有理数なのではないか?と思っています。何となくですけどね(笑)。

 

 

 

また、tan1°の彼女や家族構成も謎に包まれたままでした!

 

 

今後も、有理数とも無理数とも思えるミステリアスな活躍を続けるtan1°から目が離せませんね!

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

関連記事

(x^100+1)^100+(x^2+1)^100+1はx^2+x+1で割り切れる?ωとの関係は?1の3乗根は1だけじゃない?ネタがつまらないって本当?調べてみた!

 

二辺とその間ではない角がそれぞれ等しい三角形は合同?合同って何?それぞれって必要?イケメンだけど彼女はいるの?調べてみた!

(おしまい)

 

 

「異世界はスマートフォンとともに」、それは私にとって革命的なアニメだった

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

 

GYAO!で無料のアニメを見る乞食生活が捗りに捗り、今見ているアニメが「異世界はスマートフォンとともに」である。このアニメ、放送当時は、「内容が虚無」ということで酷評されていたアニメである…………というわけで、たまにはそういうアニメを見るのもいいでしょう。チャージマン研は面白かったし、どうせ今期そんなにアニメ見ないし…????

 

というわけで、見ているが、このアニメは本当に凄い。内容が水のように薄い。水のように薄いのでゴクゴク見れる。まだ4話までしか見ていないので、5話以降でとんでもない急カーブを迎える可能性はあるが、まさにアニメ界の上善如水といった趣のあるアニメである。何事も極めれば頂点に立てる、頂点に立てば話題になる。そんなわけで無を極めしアニメ「キングオブ虚無」についてまだ4話までしか見ていないが、そろそろ2話の配信が一旦終了するので紹介させてください。

 

異世界はスマートフォンとともに」(以下、異世界スマホ)がどのようなアニメであるか?タイトルから想像つくように、「少年がスマホを持って異世界転生する」というアニメである。そして、このアニメの「水のようなのどごし」はこの基本設定から薄皮1枚ネタバレしたところにあるから恐ろしい。

 

異世界スマホ1話は、望月冬夜という少年が神様と話し合うところからスタートする。神様曰く、冬夜は手違いで死んでしまった、と。なお、異世界モノあるあるであるトラックで轢かれるシーンなんぞないし、冬夜が現世でどんな高校生だったかなんて描写もない。というか、思い返せば、冬夜が高校生である確固たる証拠となるセリフすらない。それくらい望月冬夜という人間が現世でどういう人だったかという描写がない。なので、異世界での冒険を通じて少年が成長する描写もない。この作品には「人間」の性格があまりにも描写されていない。内容がないので、何の教訓も思想も説教もない。こんな見やすいアニメがあるだろうか?

 

さて、神様と話し合う望月。神様によると、一度死んだ人間は元の世界には戻れないらしい。だから異世界へ転送する。この、無茶苦茶な要求の条件として、神様は以下の3つを望月冬夜に付与することとしたのである…

1、記憶力や運動能力など、あらゆる機能の向上

2、全種類の魔法が使用できるようになる魔力の習得

3、スマホを無限に使用できるようにすること。

この3点である。大事なのは、このチート三本柱は神様がお詫びとして与えていることである。なので、「スマホ異世界に持っていっても充電器を持って行かなかったら終わりでは?」「充電器があっても向こうに100Vコンセントがなかったら終わりでは?」「そもそも携帯会社がなかったら永久に圏外では?」と言ったツッコミは全て「神様なめんなよ」で解決する。実際、「現世に干渉はできないが、見るだけならできる」「地図アプリは異世界のものを使えるようにしておいた」という神様のセリフもある。

 

さて、スマホを持って異世界に転生した望月冬夜くん。ここからどうなるかというと、スマホと魔法があれば万事解決するという無敵ゾーンに入ったっきり出てこなくなる。1話では原野にほっぽり出されるが、地図アプリによって難なく街へ出ることに成功。路地裏で大筋肉男の喧嘩という異世界ものあるあるに対しては神様によって身体能力が底上げされているので大筋肉男に勝利してお金や宿を確保、矢が刺さって死にかけた男や、長年不治の病にかかっている女を見れば、矢を取り出す魔法*1や不治の病を治す魔法を使って瞬時に解決し、その恩でド大金をもらうなど、やりたい放題を極めるのみのアニメである。地味に、スマホについては「詮索しないでもらえると助かる」と一言いえば周囲が途端に詮索をやめ、王家に不審がられて打ち首になるどころか早々に王家に取り入られているのもチートポイント高いところである。極めつけは、異世界あるあるの一つである「異世界語が読めない」という悩みも、1話で異世界にいる女に教えてもらうことになった描写ののち、記憶力が向上しているので2話目ではすでに本がスラスラ読めるようになっている始末。また、魔法の種類はとにかくめちゃくちゃ多いらしく、今後どれほどの魔法が出てくるか分かったものではない。個人的に、財宝と歴史的遺物を探すときの呪文が「サーチ財宝」と「サーチ歴史的遺物」だったのが一番面白かった。ちなみに、サーチは4話でもトンデモナイ使い方をされます!お楽しみに!

 

さて、異世界スマホを持っていくことの問題点としては、情報だけあっても実際にそれを活かして行動するのは難しいのでは?というものがあるが、それも魔法が解決している。それは、知力のスマホと実践の魔法といった形でまさにチートとチートがシナジーを生み出している。1話の時は、「異世界に存在しなかったアイスクリームを、レシピをスマホで調べたのち、氷の魔法で調理する」というものだったが、4話ともなると「魔法の力で丸い木の板が一瞬モザイクになってから将棋盤の形になり、異世界に将棋という遊びを持ち込んだ男になる」という有様である。

 

 

異世界冒険でありながら、主人公の成長譚となる気配もなければ、主要登場人物がモンスターに殺される気配もなく、ただただチート能力がぶん回され続けるアニメ。このアニメのチートぶりは凄まじく、ポケモン………いや、アンパンマンより、主人公がピンチになる時間が少ない*2この何の山場もないから何も感情も動かない、アニメ界の「粥」みたいな存在をみんなもゴクゴク飲み干してみないか?????

 

 

 

なお、「展開が薄すぎると見ていられない」という意見もあるが、今のGYAO!には映像を1.2倍、1.5倍、2倍で見れるHS機能が付いているので、自分の手でちょうどいい速さに展開を速めることができるぞ!やったね!

(おしまい)

 

*1:厳密には小さなものを自身の手元に瞬間移動させる魔法

*2:というか、「顔が濡れても大丈夫になったアンパンマン」や「3分経ってもカラータイマーが鳴らないウルトラマン」が、このアニメの主人公の状態である