コントの日全ネタ感想文+α+コントの日全出演芸人紹介文

この記事では2018年11月3日にNHKで放送された「コントの日」の感想を1本ずつ丁寧に書いていく訳だが当然、シャレにならないくらいネタバレしているので、録画をまだ見ていない人はさっさとブラウザバックしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、こんな番組のネタバレなんか気にする必要ないんですけど一応ね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応、もう一回警告しておくけど、この下はコントの日のネタバレだよ?大丈夫?本当に大丈夫?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • フリンキュア

不倫をしようとラブホテルに女を連れ込もうとしている男の前に不倫撲滅戦士フリンキュアなる謎の女が現れる…。

プリキュアリスペクトなヒーローが、誇張された衣装と演出に反して現実的な罪を現実的な方法で断罪する、というありがちといえばありがちなコント。ありがちだけど、笑えるようにするには結構演技力のいる難しい設定でもある。その点渡辺直美は頑張っていた、とは思うんだけどセリフの面はイマイチ。どうにも刺さるワードがないのよねえ…。まあこのコントに限った話ではないのだけど…。トークではダメ出しされていた角田のアドリブと、渡辺直美に彼氏がいる件はそれなりに笑ったが…。あと、「デブにデブって言って何が面白いんだよ!」って言うのなら、1回目の「デブ」の件の笑い声は切っとかなきゃダメじゃない?

それにしてもこのコント、角田が出てるのに後ろにお尻舐めたげてる豊本の影が見えまくりますね。

 

男4人女1人のオタクサークル。そこに男の新入部員が入ってくる。オタサーの姫を誰にも取られたくない新入部員以外の4人は女のことをブスと言いまくって牽制するが、実際には色めき立っていて…。

本当にタイトル通り「姫がいるオタサー」を形態模写・体現しただけのコント。あまりにもクラシカルなオタクキャラには正直引いたが、劇団ひとり、ロッチ中岡、ラバーガール両名がハマり役なので笑えないわけでもない。でも、オタサーの姫をイジるオタクがフツーに面白くなさすぎるので結局引く。オタクって面白くないのかもしれないけど、もしそうなら面白くないものをネタにするな。

ただ、劇団ひとりは震えながらペン立てを倒しているだけで面白いのでズルい。というか他の芸人もそうで、オタクが顔芸してるだけのコントなのでは?という気がしてくる。そういうネタならそういうネタで、もっと振り切ってやっちゃった方が良いと思うな、僕は。

 

  • 何時だと思ってるんだ

マンションの一室でタコパをしていた若い男女。すると、隣の人が文句を言いに来て…という、勇者ああああ難民救済コント。

ロバート秋山扮する「ヤバい隣人」のヤバさに全てがかかっているストロングスタイルのコント。その割には秋山のヤバさにエンジンがかかっていないような。こんなところでエンジン全開にしても仕方がない、とでも思ったのだろうか。なにより、フリンキュアにおける角田もそうだが、隣人のヤバさが主軸なのに、深夜にタコパして騒いでいる若者も多少は悪いわけで、そう考えると「正しい人」という意味合いでのツッコミが不在になってしまっているような気がする。

ただ、このコントが本当に描きたかったのは「タイプの子がいたので、若者がカードゲームしようとしているのを壁越しに聞いて、それに加わろうとするヤバい隣人」という後半の展開だった気がしないでもない。だったら、後半でもっと秋山が狂気のエンジンを思いっきりふかして良かったし、もっとしつこく参加を懇願して良かったと思う。やっぱり掘り下げが甘いんだよな…。

 

  • ゆとりの修行

修行の厳しい寿司屋に新人の職人が入ってきた。が、大将はその新人に対して贔屓をしているようにしか見えなくて…。

ゆとり世代を題材としたコントだが、ゆとり世代のアホぶりそのものをボケにするのではなく、「指導者がゆとり世代向けの指導法に転換した結果、詰め込み世代が割りを食う」という着眼点は少し新しい。山田が演じる純粋無垢にアホな若者もいい味出しているし、分かりやすいボケも少なくない。さすがにスパムは狙いすぎというか、同じネタじゃないと対決として成立しなくないか?とは思ったけど。でもやっぱり、少なくともこの番組の中ではトップ3には入るな、このコント。ただ、もっと斉藤からツッコミが出ても良かったと思う。スパムの件とかが甘いのに、ツッコミを消してリアリティを出そうとするな。

 

  • プライベートなんで

茶店でとても丁寧に接客してくれる女性店員、しかし別の日に完全にド●キな店で出会った彼女は全然違う感じで…。

設定自体は悪くない、悪くないんだけど、タイトルでネタバレしてる割にしっかりとフリ過ぎでは?バレるよ?というか、少なくとも俺には普通にバレたよ?あと、棚越しに女性店員映った時、ドクロの服着てたのもチラっと映ってたよ?いいのか?

これもセリフでの笑いが少ないどころかそもそもセリフ自体が少ないので感想が書きにくい…。ただ、店員のプライベートを知ってしまった上で客が戻ってくる展開は良かった。良かったけど、良かったと思ったところで、カメラが斜め上に上がってコントが終わっちゃうんだよなあ!!!!!!なあ!!!!!!なあ、て!!!!!「どっちなんですか?」の後が欲しいんだよなあ!!!!!!豊本店長も店員のプライベートを知らなかったので客の話聞いてぶったまげるとか、さあ!!!!!というか、豊本ももっと使えよ!!!!!!コップ拭いてるだけじゃねえかよ!!!!!お笑いに「コップ拭く」なんて役割はねえんだよ!!!!!豊本をその程度の枠に収めるな!!!!金色のカバの置物を盗ませろ!!!!!所属してるアマチュアバンドの悪口をめっちゃ言わせろ!!!!!旅行がドタキャンされた現実を受け入れられずに旅行の打ち合わせを継続させろ!!!!!!

 

  • お会計

居酒屋で飲んでいた会社員数人。お会計を集める時に角田演じる課長は細かい札がなかったので一万円札を出すが、劇団ひとり演じる部下は何か勘違いをしていて…?

設定はかなり好きなコント。トップバッターで万札を出す角田にも問題がある気がしないでもないが、それを差し引いても結構いい切り口だと思う。

ただ、設定でワクワクしただけに、角田課長が錯乱するだけという展開は残念。まあ、角田という男は万札持って錯乱しているだけで面白い芸達者ではあるんだけど、東京03にちゃんと作り直させたら、もっと課長からも部下からもいろんなワードによる掛け合いが出てくるコントができたのでは…。ただ、ネタ後のトークを聞く限り角田が力を入れ過ぎていたらしいので、もしかしたら中盤のセリフを角田が全部飛ばしてああなった可能性もある……のか………?……だとしたら……角田のせい………なのか……?ただ、飯塚を早々に退場させるという采配の時点で十分無能だった気がしないでもないし、セリフを大飛ばししたら撮り直すはずなので………。もし、マジで台本に「ああああああ〜〜〜〜」しか書いてなかったならあれくらいヤリに行って大正解だったと思う。

 

  • リストラ

人事部長が変わってからリストラが多くなったと嘆く2人の会社員。そこに人事部長らしき人が現れ、意味深な発言をしていく…。

設定はベタだが、ベタな設定に向かうまでの無駄のなさは良い。ただ、コントの骨格を担う「意味深な発言」の中身があんまり…。この番組の課題が「フレーズ、ワードの弱さ」である、という事実が最もよく出たコントじゃないでしょうか?

オチは良かった、というよりオチしか良くなかった。

 

  • お得ですよ

披露宴のために突発的に靴下を買いに服屋に来た男。しかし、「こうするとおトクですよ」といわれ、なぜか向かいの携帯ショップまで行くハメになり、時間もどんどんすぎて行く…。

M-1グランプリ笑い飯の伝説のネタ「ハッピーバースデー」のように、前のボケと連鎖に連鎖を重ねて、気づけば大きいボケができているという構成のコント。最初は「こんな靴下セールねえだろ」と思ったが、このタイプの台本が無条件に好きな自分は結構引き込まれた。しれっとなかなかな提案をしてくる富澤、無愛想なマニュアル接客のコカド、変な状況に徐々に巻き込まれる角田の3人がハマり役だったのも良かった。この番組のコントでは一番好きかな。序盤の靴下セールの他にもあの構造の携帯ショップが整理番号取るタイプなはずがない、とか細かい粗は結構あったけどな!あと、整理番号が30に戻るボケはマジでいらなかった。この構成のコントでどこにも連鎖しないボケ入れるかね…。

 

  • ヤバいのか?ヤバくないのか?

バス停でバスを待つ2人のサラリーマン。そこにいかにもヤバい男が現れる…が、意外と言動はいい奴…なのか?

劇団ひとり演じるヤバい奴の演技力は今更ながら素晴らしい。ただ、序盤の段階で「あの格好でお見舞い行く時点で…」という思いはある。この思いをある程度回収してくれる、「最初はヤバくない奴という見解でツッコミを入れていたコカドが、劇団ひとりはヤバくない奴という意見に固執するボケになる」という仕掛けは良かった。あとは、結構粗めのボケも劇団ひとりがパワープレイで持っていったかな。少しダレたところもあったけど、まあそこそこ。

 

1999年7月、ノストラダムスの大予言の言う通り、空き地に大魔王がきた。が、空き地にいる若者2人はイヤホンをしているので気づかない…。

大仰なフリを用意して、たけしを水浸しにしたいだけのコント。そりゃたけしがあんなメイクしてあんな水浸しになったら笑うよなっていう。あ、感想もそれだけですが何か?

 

ビートたけし扮する総理大臣が平成の次の年号を発表する…。

きっちりとしたセットが組まれているが、要するに「新元号」を題材としたフリップ漫談。思い返せばボケのクオリティが特別高いとは思えないが、たけしはバカやってるだけで、もう面白い芸人だと思っているので見ていた時は結構笑った。演者も結構笑ってたし、そりゃ生で見たらもっとみんな笑っちゃうんだろうな。

 

  • だるまさんがころんだ

居酒屋で語らう新川優愛渡辺直美。他の男性客は会話を盗み聞きつつ新川を狙う…。

居酒屋で初めて会った客が可愛いから狙う、という絶妙に共感できない設定のコントだが、女を狙う男たちの浅ましさが「オタサーの姫」のコントよりわかりやすく、よりシステマティックに描かれているコント。システムの変化がほとんど起こることがなく、フリにただ答えているだけというのはどうなのか?結局「オタサーの姫」と同じく芸人の顔芸がシステマティックに提示されているだけなのでは??共感できない設定にアルハラセクハラ的要素が重なっているのも…???

 

  • 残留バブリスト

廃墟と化したディスコに不審者がいるという情報を元に3人の警察官がそのディスコに突入する…。

まあ、1995年生まれですからね私は。なぜこんなコントのために個人情報を明かしてるのか自分でも分かりませんが、まあ自分が見てもわかるはずがないんですよね。わかる人が見たら笑えるんでしょうけども…。残念無念。

 

  • 役者の鑑

雪山登山の映画撮影。ロバート秋山演じる名俳優の役作りはとにかく凄い…。

ロバート秋山演じる名俳優のキャラクターと役作りの異常性が軸となるコント。「何時だと思ってるんだ」よりかは秋山のキャラにエンジンがかかっているのを感じるし、事実、台本のクオリティも高い。異常な役作りの方法を提示するタイミングを散りばめることで笑う時間が偏らないようにする構成の工夫もある。

ただ、突然の「パイプカット」で個人的には引き気味に。もしかして、製作陣は深い時間だから絶対に普段のNHKではできないことをしなきゃいけないっていう変な尖り方してません?笑いを作る上でたまたまそういうのができたので深い時間でやると言うのならいいけど、そこが倒錯するようではダメよ?

 

  • 意外と小さい

茶店で暴れている野良武士たち。たまたま居合わせた剣豪伊達が勝負を挑むが、彼の身長は意外と小さい…?

「伊達の身長が小さい」という数あるコントの日のコントの中でもトップクラスに共感しにくい点をイチオシしてくるコント。無理にでも「伊達の身長が小さい」というこのコント中を流れる風潮に共感できないと、一生笑えないままネタが終わる。そうです、一生笑えなかった人とは私のことです。オチは少し笑ったけど。オチだけはよかったけど。

まあ「TVで見るより小さいんですねってよく言われる」っていう芸能人のあるあるをなぜか時代劇に置き換えてコントにしたんだろうが、無理な置き換えはしないほうが良かったような。あるいは、Visualbumの「ZURU ZURU」というコントの技法を使えば伊達やその他登場人物の大きさを調節できたと言うのに…。

まあ、一言で感想まとめるとしたら「こんなコントのために殺陣の大先生呼んでマジな殺陣の練習すんな」、これに尽きる。

 

  • 愛のタトゥー

彼女の名前を背中に彫ってほしい、とタトゥー屋にきた男。しかし、彼の背中にはすでに無数のタトゥーが…。

これはなかなか良いコントだった。ボケ芸人である劇団ひとりの、これまでとは違った静かな狂気キャラは、ツッコミ芸人であるジャンポケ斉藤と噛み合わせバツグン。タトゥーの下書きが終わってから初めてあやかとの関係性がわかる構成も面白い。終盤が「さぁ!彫って!」一辺倒になったグズグズ感は否めないけど、この番組のコントだったら、「お得ですよ」、「ゆとりの修行」と同じく、トップクラスに好きなコント。

 

  • カリスマ美容師

カリスマがいると聞いてやってきた美容室には、美容師のみならず様々なカリスマがいる…。

エンディングコントを除くとトリだからか、思いっきり人海戦術に出たコント。設定自体はそこまで悪くないものの、2018年に「カリスマ」と言うワードを引っ張るセンスと、「だるまさんがころんだ」同様システムを提示されて以降の遊びのなさが、明確にマイナスになっている、悪い意味でこの番組を象徴しているコント。やっぱりエンドロールの代わりと思うべきか?雑談のカリスマは絶対出てくると思ったけど、見せ方ゆえにちょっとだけ笑った。そこだけ、ね。

 

  • 父と息子

なぜか何の縁もない土地に墓を建てさせて先だった母と、その土地に住み続ける父、たまに会いにくる息子。どうやら、父には新たに好きな人ができたらしく…。

長ーくフっておいて、ボケが「新しくできた好きな人はオカマ」しかないコントなので、オカマで笑えないと一生笑えない。つまり、そういうお笑いに多少なりとも嫌悪感がある人はまず笑えない、というシステムになっている。私はコントを見ている時くらいそういうことを考えないことにすることによって、こういうお笑いに対する寛容さを見せつけてやったが、寛容さを見せつけてやったところで別に面白くはない。富澤がもっともっとヤリに行っちゃって、「こんなオカマいねえよ!」ってとこまで行っちゃった方が、まだもう少しだけ評価されたと思うんだよな。

 

 

というわけで、コントの日の全ネタ感想文が終わりました。総括すると、悪い意味でのベタが形になっているだけの、カスみたいなコント番組でしたね。というか「コントってどうやって作ってるんですか?」とか「ビートたけし東京03を褒める」とかトークパートの方がよっぽどビートたけしが活かされてたし、面白かったじゃねえか、っていう。あと、セットをカッチリ組まれるとコントの粗って見えやすくなるんですね。あまりにコントの粗がよく見えるので、最初は我が家のTVが4Kになったのかなと思ったんですが。

NHKはCMがないので、リアタイで見ても録画で見ても2時間半なのですが、完全に時間の無駄でしたね。劇団ひとりが「トーク番組や散歩番組ばかりじゃ笑えない!」とか叫んでいましたが、その叫んでいる現場がハズキルーペCMパロだった時点で察するべきでしたね、「コント、ご期待ください」じゃないんだよ、マグロとコントって1文字もかかってねえじゃねえかよ。何もご期待しなくて正解だったよ、録画してまで見た時点で不正解だったけどな!!!!

 

 

というか、普通にこちらの「まちめぐ!」という声優の散歩番組の方がコントの日とかいう終わってるコント番組より数億倍面白いし、45分しかないので、2時間半あったらコントの日なんか見るくらいならまちめぐ!を3周した方がいいです。僕はもう17周しました。

この、佳村はるかっていう声優が面白いんですよね、特に。普通に芸人より面白いと思います。というか、芸人なんか面白くねえよ、何がお笑いだよくだらねえ。芸人なんか、まちめぐ!のようにせいぜい一生ナレーションでもやっていればいいと思います。ひとっつも面白くないので。

というわけで、オルソンでした、それではさようn

 

_人人人人_

 >ガシャン<

  ̄Y^Y^Y^Y ̄

 

オルソン「誰だお前は!?」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「ハッハッハ、私の名は、声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対に許さないマンだ!ハッハッハ、ハーッハッハッハッハッハッハッハッ!」

オルソン「まだ面白くねえフリの部分で笑うな!コントの日の笑い声か、お前は!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「君ねえ、コントの日をたかだか2時間半見たくらいで、芸人全体に失望してるんじゃないよ!君はアレか?さっきまでとは違う人か?これまで芸人に笑わせてもらった蓄積というものがないのか?裏切りのオフィスですか!?今までがお笑いにハマりすぎだったんだとしても、ちょうどいい奴いねえのか?ファーーック!!!(ファーーック!!)(ファーーック!!)」

オルソン「ちょっと待てぃ!その言い方だと、コントの日に東京03しか出てないって勘違いされちゃうだろ!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「お前こそ、そんな止め方したら、コントの日に千鳥が出てんのかな?って勘違いされちゃうだろ!」

オルソン「うるさい!そんなことはどうだっていいんだ!あんなちゃんとしたセット作る金あるなら、台本もちゃんとしたの作れ!というか、あれだけの豪華メンバーだったら普通に各々にネタやらせるネタ番組でもやった方が良かっただろ!返せよ!真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!を返せよ!!!!何で今年の夏は真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!やらなかったんだよ!!!!真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!を返せ!!!!早見沙織の喉を潰せ!!!壊せ!!!!燃やせ!!!!!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「珍しいブチギレ方をするな!そういう時はオンバトを返してもらうんだ、普通は!」

オルソン「俺は!!!!!真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!を見てから、やはり俺の青春ラブコメは間違っているを見て、早見沙織の演技の幅YABEEEEE!!!!!ってやりたいだけなの!!!!!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「正式名称でブチギレんな!キングちゃんのアルピーか、お前は!」

オルソン「そっちこそ、お前が話すたびにカギカッコの前に『声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン』ってつけなきゃいけないから、俺がわざわざ『せいゆう』って打ったら『声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン』って出るようにユーザー辞書登録してるんだぞ!偉そうなことを言うな!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「そうか、申し訳ない。というわけで、今回はコントの日に出ていた全芸人の紹介をしに来た!と、その前にこれだけ渡しておこう」

オルソン「何だこの封筒?」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「侵入した時に割ったガラス代、114514円だ。」

オルソン「金額でボケるな、弱く見えるぞ。」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「精算が済んだところで、早速芸人の紹介をしよう!」

オルソン「じゃあ、夕飯の酢豚をチャチャッと作ったらな。」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「チャチャっと作れないだろ!後で作れ!我慢しろ!こんなところ長々やっても、見たい奴なんか誰もいないんだから!紹介行くぞ!

 

 

ピン芸人。今やネタを披露することは少ないため、ゴッドタン視聴者以外からは「ボンビーガールなどのバラエティでそこそこ面白いコメントをするおっさん」くらいにしか思われていないかもしれない。そういうタレント適性も確かに高いのだが、実際は「ひとりで色んなキャラクターを演じる劇団」を芸名の由来にしていることからもわかるように、多くのキャラを演じる憑依型キャラコントを得意とする。ただし、劇団ひとりのネタはキャラだけでなく台本の発想力も相当キレており、マンションの屋上に駆けつけて自殺を止めに来た好青年が別の罪を犯してしまっている「死なすもんか」や、オヤジ狩りされたホームレスのシリアスな独白がある一言でひっくり返ってしまう「オヤジ狩り」など、少し重たい設定に狂気じみたキャラが入り込むネタを得意とする。脅威的な演技・表現力が生み出す様々なキャラクターと台本の発想力が合わさった無敵の芸人なのだ。

ちなみに2018年11月現在、ピン芸人で唯一、イロモネアで3回100万円獲得したことがある芸人である。

 

キングオブコント2009優勝。その前から爆笑オンエアバトルで連勝を重ねて、エンタの神様に出演というゼロ年代前半にありがちなルートを辿っていたトリオ。キングオブコント優勝はもう9年も前のことだが、コントの実力が衰えることはなく、それどころか「4分のネタはないから」という理由で2004年くらいに作られたネタでキングオブコント優勝後、1年に1度は単独ライブを行い、3人の演技力も台本の面白さもドンドン上がっている、コントにおいてはもはや怪物的なトリオであり、芸能界にもバカリズム堺雅人早見沙織などファンを公言する者は多い。

東京03のコントの特徴は人間関係のあるあるをつまんで、角田や飯塚がそれをぶちまけてしまうことで起こる口論だ。3人の言い分は筋が通っていて突飛な設定ではない。突飛な設定ではないのに、口論に口論を重ねるとなぜかどんどんおかしくなる。でも、主軸はあくまでもあるある、それが東京03のコントである。

そのため、新旧問わず普遍的な名作コントが多く、模範的な営業がデキる男が営業トークが苦手な男に出会った結果パニックに陥ってしまう「営業スタイル」、大失敗をして落ち込んでいる同僚を居酒屋に連れて行くと、飯が喉を全然通る「落ち込む同僚」、明言こそされていないがやんわりと着実に断られ距離を開けられていく男の悲壮感が止まらない「新オフィス」などはあるあるを通り越して、こちらの悪い心をギクリと突いてくる。その一方で、娘が突然子供を作ってしまい…という重苦しい設定は角田が好きな物を熱く語るためのフリでしかない「家族会議」、豊本扮する豊美の電話相手が気になって仕方がない「誰?」、大事な取引ですらフザケるのをやめない豊本とそれにノリまくる角田に、お得意先である飯塚のイライラが止まらない「本当は?」など、シンプルでバカバカしいコントも作れる作風の幅広さも彼らの強みである。

個人的なおススメは前半に提示された細かい設定のほぼ全てが中盤から終盤にかけてボケとして回収・活用される「山の上の別荘」。設定は東京03らしいけど、構成の妙がたまらないんだ。

なお、公式Youtubeチャンネル所有者。

 

M-1グランプリ2007優勝かつキングオブコント2009準優勝という、M-1&KOC2冠に最も近かったコンビ(今は、狙ってるという意味ではかまいたちの方が近いかも)。漫才でもコントでも「富澤演じる変な店員に伊達演じる客がツッコミを入れる」というベーシックすぎるスタイルをM-1優勝から11年経った今なお続け、年一回単独ライブも行う芸人であり、言葉遊びなどを主軸にした分かりやすいがベタ過ぎないボケや、「興奮してきたな」「ちょっと何言ってるかわからないです」「ちょうどお預かりいたします、〇〇円のお釣りです」など多くのお約束ボケを含んだネタは老若男女から高い支持を得ている。

また、バイキングでの地引網ロケが高く評価される、伊達の「ゼロカロリー理論」が歌にまでなるほどの流行を示すなど、タレント適性も高い芸人であり、「面白さ」と「好感度」をトップクラスのレベルで両立した稀有な芸人である。

事務所が公式Youtubeチャンネルを持っており、そこに彼らのネタが多数上がっている。

 

  • ロッチ

キングオブコント2009、2010、2015決勝進出。爆笑レッドシアターのレギュラーだった2009年、2010年に同番組レギュラーだったジャルジャルやしずるとともにキングオブコント決勝進出。その後、中岡が「ダマされた大賞」や「世界の果てまでイッテQ」などでリアクション芸人として使われたのが功を奏したのか、5年ぶりにKOC決勝の舞台に帰って来たときには「ケツを出しているだけで面白い男」となっていた事実は記憶に新しいだろう(2本目のことは早く忘れてあげよう)。

悲壮感を漂わせる演技や元気な変人キャラを得意とする中岡と、デリカシーがないなど、いそうでいないくらいの変人を演じるのに長けたコカドのコンビは、ボケツッコミが定まっていない。中岡がボケのコントには、アホな刑事が取り調べ用のカツ丼の注文に手間取り続ける「カツ丼」(キングオブコント2009の1本目)や、新参者にアドバイスすると全てが逆を行って裏目に出てしまう、というベタな設定に悲壮感が滲む「釣りのおっさん」などがある。一方、コカドがボケのコントには自作の弁当を万引きされたスーパー店長の喜びが止まらない「店長さん弁当」(キングオブコント2009決勝2本目)や、大縄跳びに入れないのか入らないのか…「大縄跳び」などがある。また、キングオブコント2010決勝2本目で披露された「巨乳かメガネか」などのような双方ボケ、状況自体がボケのコントもある。また、コントの日でも、爆笑レッドシアターでも、双方がボケツッコミできる有能さや、各々が違ったキャラクターを演じられる特異性から、多くのユニットコントに出演することとなった。

個人的なオススメは、電気屋のじゃんけん大会を舞台に、コカドと中岡双方が双方向に空気に読めなさを見せて、状況がドツボにハマっていくコント「ジャンケンマン」。

 

「和製ビヨンセ」という、まるまる太った体型でキレッキレに踊るだけで笑いを取るネタで売れた女性ピン芸人。ユニットコントにおいては表現力頼みパワープレイ頼みのネタをやることが多く、主演ドラマもあったほどの演技力を持つ。

ジャンポケ斉藤とコンビを組んでネタを披露することもあるが、その時のネタは「AVのインタビューの形態模写」、「彼氏に大人のオモチャを入れられているファミレス店員」とろくなネタがない。

いつからか海外メディアにも彼女の笑いが取り上げられるようになり、ある種の海外進出を果たす。それが祟って、日本では「見た目を笑い物にしない海外の風潮」の象徴として悪いフェミニストに利用されることとなる。そういう時は(渡辺直美本人が悪いわけではないから…)と言い聞かせながら、「ガキ使の七変化でやっていた未来予想図Ⅱを歌いながら喘ぐだけのネタ」を補給して平静を保っている。

 

芸人ではなく、モデル・女優であるが、コントの日の女型としてなぜかめちゃくちゃ頑張ってくれた方。それもそのはず、彼女は、第一回女芸人No.1決定戦THE Wで審査員を務めるという、非常に権威のある方なのだ。

 

シティボーイズはきたろう、大竹まこと斉木しげるの3人からなるトリオ。正直に話すが、各々が役者であったり審査員であったりという形で活躍しているところは見たことがあるが、トリオのネタというのは一本も見たことがない…。評判がいいのは知っているのに…。知らないままグダグダ語っても、新人演芸大賞の西川きよしになってしまうので、ここで解説を終わります…いや、本当に申し訳ない…。

 

  • ロバート(コントの日には秋山のみ出演)

キングオブコント2008決勝進出、キングオブコント2011優勝。もっとも、2001年には芸歴2年目で「はねるのトびら」のメンバーに選ばれ、4年後には、はねトびがゴールデン昇格、と早くからその才能を評価され、売れていたトリオである。

ネタ作りの全てを秋山が担っており、残りの2人は料理人(馬場)とボクサー(山本)だと、冗談半分に言うがトリオの仲は良好らしい。

ロバートのネタは昔からさほど変わらず、秋山がキャラクターのパワーで乗り切るネタが多いが、鰻屋のうなぎの看板やおてもとなどの文字を書き続けている書道家や、地方のTV局のCMソングばかりを書いて歌っている歌手など、実はニッチなあるあるを掘り出して架空の職業とキャラクターを作り上げる設定の創造力もロバートの強さなのだ。この様々な職業の創造が、「クリエイターズファイル」に繋がっているような気がしてならない。

個人的なオススメは「ナイロンDJ」。数あるロバートのコントでも特にアホな設定だが、アホなのに行為そのものは全く共感できないわけではないバランスが凄まじいネタだ。

 

キングオブコント2015、2016、2017決勝進出、特にKOC2016では準優勝を収めたトリオ。斉藤の暑苦しい演技によるパワープレイを得意とし、2010年代初頭ごろは「コンビニでトイレを借りる」、「一円拾って交番に届ける」、「人生ゲーム」と言った何気ないシーンを大袈裟に熱演する斉藤と太田に、おたけがツッコミを入れるコントが多く、面白かったけどネタの構成が一辺倒であることは否めないトリオだった。

しかし、いつの間にか斉藤をツッコミに役割変更することで、太田が「動のボケ」をおたけが「静のボケ」を担当するようになり、コントにメリハリが生まれた。そのうえで、斉藤はツッコミでも元来の暑い演技を止めないことで、強引に笑いをもぎ取っていくパワープレイを従来通り実現している。個人的にこの改革は無限に感心しているポイントである。

多少ベタな台本すらジャンポケが演じれば、斉藤のパワープレイが彼らの個性となり笑いとなるのが特徴だが、台本がつまらないということは一切ないのがジャンポケの恐ろしさである。オススメのコントは「空港にて」。空港での待ち合わせを舞台に、微妙に立場とスタンスの異なる3人が織りなす展開は絶品の一言に尽きる。

 

キングオブコント2010、2014決勝進出。東京03同様、オンバトで連勝を重ねてからエンタ出演のルートを辿ったが、エンタ打ち切り後はオンバト+挑戦者へ舞い戻る。

サンドウィッチマン同様、「大水演じる変な店員に、飛永演じる客がツッコミを入れる」というスタンダードスタイルのコント師(サンドウィッチマンと比べると客がボケなネタも多い気はするが)だが、2人ともテンションや声を上げることはなく、「飄々」「淡々」「ポーカーフェイス」などと称され、独特の空気を醸し出している。クオリティが安定しているぶん、突出したオススメを考えると困ってしまうが、公式Youtubeの中(2018年11月現在)だと静かな大水が終盤で狂気を見せる「足裏マッサージ店」、一番笑った奴ということでいうとキングオブコント2014の1本目である「子供服屋」、変化球という意味では、大水演じるいかにもな見た目の女によるキャラコント…かと思いきや一見普通の飛永も変な人というWボケコント「別れなさい」をオススメしておこうと思う。

 

キングオブコント2018優勝。パワフルな演技と眼力が印象的な岡部、柔らかでそれでいて的確なツッコミを放つ秋山、飄々とした見た目が何を考えているのか分からない菊田、の三者三様の魅力が映えに映えるトリオ。とりわけ、岡部の顔芸は本人たち曰く「会場が狭ければ狭いほどよくウケる」。

また、キングオブコント優勝時の「犬」のネタを筆頭にコントにおける細やかな所作へのこだわりやマイムの精密さにも定評がある。パワフルな演技と繊細な所作の組み合わせが、彼らの強み。本当はもっともっとスタジオコントにも向いているトリオなはずなのだが…。

オススメのコントは「ラーメン屋」。ある仕掛けを演技力一つで成立させた秀作だ。

なお、公式Youtubeチャンネル所有者。

 

賞レース決勝進出歴は今の所ないが、人力舎きっての若手ホープトリオ。ミステリアスな空気感を持つ櫻田、鈴木おさむに演技を褒められたこともある菅原、帰国子女なので英語も堪能という特技を持ち、顔と滑舌がとにかく良い森本からなるトリオ。

適度な設定の捻り方が、分かりやすい笑いを生み出すトリオで、櫻田の気持ち悪さをとんでもない形で活用してしまった「G」、不良たちが番長の元へ喧嘩に来るのには「喧嘩したいから」ではない理由があった…「覚えてろよ」など良作コントが多い。

個人的なオススメは少し前のにちようチャップリンでもやっていた「火事」。菅原と櫻田の関係性を元に、4人目の登場人物が台本に深みを出していく名作コントだ。

なお、公式Youtubeチャンネル所有者。

 

 

 

 

 

オルソン「なるほどぉ!やっぱり芸人って本当は面白い人たちなんだね!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「学研マンガひみつシリーズみたいな締め方しようとするな。それはさておき、ちょっと待てバカヤロウ!誰か肝心な人を紹介し忘れてるだろバカヤロウ!誰だか思い出せねえぞバカヤロウ!でもめちゃくちゃ肝心な芸人紹介し忘れてる気がするぞバカヤロウ!なんだバカヤロウ!」

オルソン「活字だと伝わらないからってバカヤロウの数で勝負に出るなよ。」

(おしまい)