サンキューちばフリーパス旅行

どうも、こんばんは。おそらく誰にも旅行記を期待されていないオルソンです。

 

 

今日は、10月の日曜日と月曜日にサンキューちばフリーパスという切符を使って旅行に行った時のことを書こうと思う。

 

サンキューちばフリーパス

千葉県内のJR線、銚子電鉄いすみ鉄道小湊鉄道、流鉄の全線および、ちばこうバスなど一部の路線バスまで乗れてしまうフリーパス。乗車可能範囲が「千葉県内JR全線」なので、十二橋や天王台など変なところがフリーパスの限界となるのも特徴。値段は3900円だが、フリーパスとしてはやや珍しく、子供料金設定アリ(1950円)。発売期間は8月1日〜11月29日で、利用期間は9月1日〜11月30日である。何の一ヶ月!?なお、2日連続での使用が必須。

 

というわけで、電車を使っていすみ鉄道小湊鉄道銚子電鉄を2日間かけて撮影したのが今回の記録である。

 

1、1日目

まず、小湊鉄道を海士有木で撮るために、8時に千葉駅入りという悠々としたプランをセッティング。小湊鉄道の始発である五井は千葉からの所要時間がたかだか20分、そしてそこからたかだか9分で着く海士有木の駅前にはもう田んぼが広がっているのだワハハハハ。と、タカを括っていた、が、しかし。私は里山ロッコの存在を忘れていたことに気づいてしまう。里山ロッコとは2015年から運行開始した、3両のトロッコがSL型のディーゼル機関車によって牽引されている列車だ。ただし、運行区間が上総牛久〜養老渓谷間なので、海士有木での撮影は不可能なばかりか、上総牛久より奥なので本数は五井〜海士有木のそれの半分になり、アクセスが格段に終わってしまう。千葉駅8時入りなんて悠長なプラン建てなきゃ良かった…遅起きは三文の損、とはこのことである。さらに、里山ロッコの撮影にはもう一つ問題点が。この時間からなんとか上総牛久に行き、午後はいすみ鉄道を撮る前提で撮れるのは92号という上りすなわち上総牛久行である。小湊鉄道は東西に線路を伸ばしているため、単純に考えれば養老渓谷からやってくる里山ロッコは東からやってくる。それを午前中に撮るってのは…逆光だ…。が、これらの問題をハイパーダイヤとグーグルマップとオルソン大先生のスーパーウルトラブレインにより解決、アドリブで撮影記のプランを立ててしまったのだ、ワハハハハ。特に工夫を光らせてやったのは、光線の問題。

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小湊鉄道は概ね線路を東西に走らせているが、カーブが全くないわけではない。ないわけではないはずという執念がこのヘアピンカーブを見つけさせ、不可能を可能にしたのである。

里山ロッコがやってくる。実際に撮った写真は少し傾いたので、久々の撮り鉄だしこういうこともあろうかとあらかじめ調べておいた方法でチョイチョイっと傾きを直して…

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いや、全然逆光なんかい!!!!!どこでどうミスったのかわからないが不可能を可能にできていないことだけはわかる。あまりに不可能を可能にできていないので、びっくりしてカメラが傾いたのである。慌てて後追いを撮ったが、それも傾く。幸先最悪のスタートだ。幸先最悪って語呂はいいね、語呂だけは。

こんな不可能が可能にもならないしょっぱい撮影地はさっさと移動する。馬鹿野郎お前俺は良き田んぼにいくぞお前。ちなみに良き田んぼはここからさらに上総久保側にあり、とうとう上総鶴舞より上総久保の方が近いところまで来ることになる。健康のために一駅歩いたので今日は何食べてもゼロカロリーである。

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小湊鉄道キハ200形。里山ロッコ以外の小湊鉄道在籍者量はすべてこれだが、DMH17Cという1950年代開発のエンジンを搭載しているおそらく最後の車両であり、新造年も一番新しくて1977年という非常にレトロ調ではなくレトロな車両である。写真はちょうどいい柿の木があったのでそれが背景になるように撮る。背景ってこだわれるならこだわった方が絶対いいね。

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通過駅のある優等列車の方が所要時間が長いという人間の固定観念を裏切ってくる路線図

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上総鶴舞まで行く途中で上総牛久で乗り換えたときにすることがなさすぎて撮影した、鉄道ファンフォトコンテストで一枚は入賞してる感じ風のスナップ

ここからどうやっていすみ鉄道に行くのか?路線図を見ると上総中野を経て房総半島を突き抜けることを思いつくだろう。しかし、実際はあまりに本数がないので五井まで戻って、蘇我外房線に乗り換えるのが一番早い!というわけでそのルートに乗っかり、途中蘇我で万カツサンドと酒を購入し、ボックスシートで一杯引っ掛けながら大原へ向かう。ちなみに後述するが、この日の昼飯はトンカツ定食を予定している。

トンカツ定食における最悪の前菜を酒で流し込んだ男が大原に到着。ここで駅前の源氏食堂というところが今日の昼飯。この食堂は孤独のグルメに出演経験があるほか、いすみ豚を使ったトンカツがとにかく分厚いと評判らしい。なお、正式名称はトンカツ定食ではなくカツライスであった。ここは「〇〇定食」ではなく「〇〇ライス」というようだ。生姜焼きライスやコロッケライスなどもあった。また、カレーライスというメニューもあったのだが、これはカレーが主菜の定食なのか、それとも普通に思ってるカレーライスがくるのか?????

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大きさを比較するタバコの箱的なものがないが、それでもつたわるこの厚さ!もちろんただ厚いだけではなく、エビじゃないはずなのにプリプリした食感の脂身としっかりした噛み応えの赤身の触感バランスが非常に良くてめちゃくちゃ美味しい!これは凄いわ…いすみ豚最高!源氏食堂最高!

さて、大原駅での接続時間は18分。つまり、のんびりと大原で昼飯を食べるといすみ鉄道に乗り遅れるというシステムで旅程を立てている。しかし、ご安心を。次の撮影地は大原〜西大原なので歩けばOKなのである。撮影地の近くに保育園と子どもセンターがあり、列車を待っている途中にその運営を行っているおじいさんが現れて「この山の上には親のない子どもたちがいっぱいいる、そういう施設を私が建てた」という話を聞かされて(保育園と子どもセンター同じ人が運営してる上に、近くに住んでるんかい!)と思ったり、カメラの電池がピンチを示すオレンジ色の表示になって慌てたりしながら休日限定のいすみ鉄道名物急行列車を待つ。

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いすみ鉄道の急行列車はキハ28とキハ52の併結により、国鉄時代の急行列車をそのまま再現しているのが特徴。

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いすみ350形。一見すると古めかしいデザインだが、そういうコンセプトの車両なので実はいすみ鉄道の中では結構な新車である。

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先ほどの普通列車が大原へ向かうための運用も横がちに取ることで有効活用。まさかラッピングが白飛びの要因になるとは…。

写真を撮ったので西大原駅に歩き、帰還。その時やってきた普通列車キハ20だった。もう一本ぶん待てばよかったかな…いや、でも結構日没近かったし、そもそもいすみ200形も撮れてないし…まあ、しゃあなし、ということで。

帰りは駅前の魚屋でイカの塩辛を購入した。特急の車内で酒と一緒にチビチビやるためだ。しかし、この塩辛、全然匂いが立たないな…と思ったら、凍っていやがった。まさかの販売形式。仕方がないので家まで塩辛はお預けとなり、ただただ特急で千葉へ戻っていった。

夕飯は千葉駅前にある大阪王将天津飯を食べる。卵はフワトロで美味しかったが、卵が美味すぎてご飯が邪魔な気がした。しかし、大阪王将…こんなに美味いとは…。

 

2、2日目

この日は6時に千葉駅入りをするという非常に早起きな予定。しかし、目的地は銚子。乗り換えなしかつ終点なので、実はここから2時間も眠れる、やったね!まあ、実際は1時間半くらいのとこで起きてしまったのだが、特に何かが起こるでもなく銚子に到着。ここから銚子電鉄に乗り換えだ。

銚子電鉄は駅舎が個性的なのが魅力の一つ。洋風の駅舎もあれば、木造駅舎をそのまま使用している駅舎もある。また、本銚子駅はヒロミがリフォームしたことで話題になった駅舎だ。

※注意※

線路内立ち入りは犯罪です!危険であるだけでなく、場合によっては乗客に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。

また、撮り鉄1人がそういった行動をとると撮り鉄全体のイメージの毀損につながります。

ルールを守って楽しい撮り鉄ライフを。

そんな本銚子駅も華麗にスルーし、次の駅の表示画面を鵜呑みにしていたら目的地をスルーするトラブルに見舞われ、犬吠駅で折り返そうにも犬吠駅の駅舎に発達している鯛焼き屋や売店は朝早すぎて開いていないなんてこともありつつ、君ヶ浜駅に到着。この近くの第4種踏切、つまり遮断機も警報機もない踏切が撮影地だ。

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2500形。元々は京王線の車両だったが、塗色を銚子電鉄色にして使用している。逆側が湘南窓。

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元々は伊予鉄道の車両。デビュー当時から今に至るまでなぜか、澪つくしカラーという銚子が舞台だった朝ドラのタイアップカラーになっている。

なんと、銚子電鉄は機関車を除くと、現役車両が2編成しかなかった。なので今日この場所に居続けても別の列車が来ることはない。早起きしなければよかった。1日目は早起きすればよかったのに2日目は早起きしなければよかったというこのプラン構成の下手さ。そしてアドリブで予定を作ろうにも銚子は千葉の端なので別の場所で撮り鉄というのも難しい…。というわけで銚子観光に切り替えることに。まず君ヶ浜駅から銚子行電車に乗り、ヒロミが改築した本銚子駅をまたスルーして、観音駅へ。

※注意※

線路内立ち入りは犯罪です!危険であるだけでなく、場合によっては乗客に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。

また、撮り鉄1人がそういった行動をとると撮り鉄全体のイメージの毀損につながります。

ルールを守って楽しい撮り鉄ライフを。

観音駅はぬれ煎餅とたい焼きを売っている…はずだが、やっていない。仕方ないので、銚子市場を目指し、ガイドブックに載っていた「久六」という店で、ガイドブックに載っていた金目鯛漬け丼(1890円)を食べることに。しかし、久六はマグロ専門店となっており、マグロ背中トロ漬け定食(2980円)を食べた。ガイドブックに騙されるとは思わなかった。思わぬ出費だ。みなさんも古いガイドブックはさっさと捨てましょう。諸行は無常なので。ただ、その味は抜群。脂の乗り方がマグロごとにまちまちで、しっかりした食感のマグロもスルッとなくなる脂の食感も両方楽しめた。ご飯も炊きたてだったし、おかわり自由なのでおかわりしてしまった。美味しい美味しい定食だったが、完全に写真を撮り忘れていた、ということに気づくのは店を出て観音駅に戻る途中のことであった…。

さて、銚子観光には犬吠駅に向かえば灯台も地球が丸く見える丘もあることがわかった。展望台が2つって犬吠にはバカと煙しかいないのか?そして、このまま犬吠に行く列車を観音で待つと1時間以上待つことが判明。「歩く」ということを含めなんらかの手段を探すと、20分後くらいに来る、銚子電鉄と似たようなルートを辿る路線バスを発見。しかもそのバスはちばこうバス!そう、冒頭で話したようにサンキューちばフリーパスで一部区間無料になるバスだ!よしっ!イケる!と思い調べたところ、銚子周辺の路線は全てサンキューちばフリーパス適用外でした、無念。

というわけでバスで犬吠へ。犬吠駅より灯台に近いところにバスが着いたのでまずは灯台を目指す。なお、灯台まで歩く途中に地球が丸く見える水族館を見つけたが残念ながら閉館中だった。

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観光をすると思っていなかったので、広角レンズを持ってこなかったことを後悔しつつ、iPhoneで撮影。灯台は下が、灯台博物館として灯台の仕組みや実際にこの灯台で使われていたライトやレンズなどが展示されており、99段の階段で上に登る(エレベーターなどという文明の利器はない)とオーシャンビューが待っている

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日によっては富士山も見えるらしいがこの日は見えず。こんなに晴れてて見えないならどの日なら見れるのか。

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地上に降りて、東映みたいな波や海を撮影。海ってやっぱりいいよね。

このあと、灯台の周囲にある土産屋を見て、サザエの串焼きだけ購入して撤退した。ご当地ポテトチップスとしてサザエの壷焼き味も売られていたが、1袋440円…サザエが高級なのはわかるが、ポテチにその値段は勇気がいるぜ…。

この後は地球の丸く見える丘へ。途中に犬吠駅があったので、朝見た鯛焼き屋で鯛焼きを買おうとすると、今日は臨時休業だった。観音駅といい水族館といい閉まりすぎである。悲しいね。というわけで、地球の丸く見える丘を目指す。

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途中、そこそこデカい寺をスルーしつつ歩く…が、地球の丸く見える丘は坂道、しかも坂を上るにつれてどんどん眺めが良くなるのが歩きながら見受けられる…。これもう地球の丸く見える丘行かなくて良くね?と思いながら結局歩く。地球の丸く見える丘展望台は入場料が350円。自力で高い坂歩かせといてなぜ入場料が犬吠の灯台より高いんだ?入り口に貼ってあった「銚子で一番高い場所」っそういう意味なんか?そういえば展望台の中に入ってるレストランのドリンクも微妙に高かったし。

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ただし、眺め自体は灯台より格段にいい。同じような景色だが、風力発電のプロペラを30台くらい望んだり、ギラギラの太陽を撮ったりして楽しむ。この展望台も日によっては富士山が見えるらしいけど今日は見えず。この後は坂を下って犬吠駅に向かい、列車に乗り、ヒロミが改築したことで有名な本銚子駅をスルーして、銚子で成田線に乗り換えた。

※注意※

線路内立ち入りは犯罪です!危険であるだけでなく、場合によっては乗客に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。

また、撮り鉄1人がそういった行動をとると撮り鉄全体のイメージの毀損につながります。

ルールを守って楽しい撮り鉄ライフを

この後はまっすぐに家に帰らず、フリーパスの端を目指したいからという理由で、市川へ向かい、豚極有というラーメン屋へ。店名に豚が入っていることから分かるように二郎系だ。千葉県ってなぜか二郎が薄いんだよね、松戸と大久保にしかない(しかも松戸は月曜定休日)。

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というわけで食べた豚極有のラーメン。これが今まで食べた二郎以外の二郎系で一番美味しかった!弾力のある脂身を持ちながら、ホロホロほぐれながらも繊維は強い噛みごたえも持つブタ、ゴワゴワ感はないがそのぶんかなりモッチモチの麺が優勝。もちろん、トッピングでつけた豚ホルモンも美味しかった。これは市川二郎といっても過言じゃないぞ…。

この後はまっすぐ家に帰還し、この旅行は終了した。

(おしまい)