先日、私は家族と関西旅行に行った。今回のオルソンブログではそのことを書こうと思う。
ただ、私、家族にこのブログがバレると、来客用の湯のみに陰茎を入れたという事実が露呈するため、時に事実を隠し、時に事実を曲げるという水曜日のクロちゃんスタイルでお送りしようと思う。
というわけで、1日目は新幹線で一路名古屋を目指す。大胆な新幹線利用は家族旅行の特権だ。…なお、名古屋には用事はない。初日の目的地は伊勢だからだ。そう、我々は名古屋まで1時間半ほど新幹線に乗った後、近鉄電車で2時間ほどかけて伊勢市に向かった。近鉄特急に課金しなかった結果、東京〜名古屋より名古屋〜伊勢市の方が時間がかかるという時空の歪みを見せてしまったがまあ仕方はない。
伊勢に着いたらまずは朝ごはんである。伊勢神宮の外宮の近くに朝がゆ屋があるということで入る
Twitterにも上げたが、粥だけでなく焼き魚を筆頭に充実の小鉢、さらに粥の具に鯛の刺身という豪華さ。この親の脛の味こそが家族旅行の醍醐味である。旨い。こんなに旨い粥は初めて食べたぞ…。
食事が済んだら外宮を巡る。参道や池一つ取っても趣が深い…のはいいが、伊勢神宮は肝心な場所ほど撮影NGであるため、当然このブログにも肝心な場所の写真はない。ただ、伊勢神宮というとやはり歴史の深い荘厳な建物が出迎えてくれる…という勝手なイメージがあったがそんなことはなく割と新しくて綺麗めの本殿だったので意外だった。何でも、本殿などは20年に1回移設改築をしているらしい。小学生の時、金閣寺の写真を見て「室町時代に建てた金閣寺の金箔が今もこんなに光り輝いているなんて…」と思ったことがある身としては、こういう案内文は読んでおかないといけない。
上の写真は外宮の本殿ではない部分である。外宮が済んだら次は内宮…かと思ったが道中に猿田彦神社というのがあるらしい。せっかくなので降りてみる。猿田彦神社には方位石というのがあったが、神社によると「自分の干支とか自宅の方角テキトーに関連づけて、テキトーに触ればよろしい」という旨のことが書いてあった。結構自由らしい。
猿田彦神社には錦鯉がいた。神社の池の錦鯉ってのはなぜか惹かれるものがある。
今度こそ内宮に行くわけだが、入り口に橋があり、その横には橋脚があった。この橋も架け替えする予定があるんだろうか?
内宮も肝心の本殿は撮影NGだが、本殿入口となる鳥居と階段の撮影はOKである。当然写り込みOKなので、外宮より若干太っ腹と言える。
ちなみに伊勢の参道は立入禁止の分岐路がやたら多い。奥にミュウツーでもいるんだろうか?殿堂入りしたらまた来たいところである
伊勢神宮の参拝は終了。伊勢神宮の内宮は横丁になっているのでそこで昼飯を探す。伊勢うどんか松阪牛か話し合いながら歩く。
昼飯は結局伊勢うどんとなった。店の名前は忘れたが、 あまりにも変わった海老天なので見る人が見たら一発で特定されそうである。
さて、なぜ松阪牛が伊勢うどんに負けたのか?それは松阪牛はコロッケで済ませたからである。そのコロッケ屋、というか肉屋の名前は「豚捨」という名前であった。その名前の由来だが、昔、松阪牛を食べた男があまりの旨さに「豚などいらない、何も捨ててしまおう」と君を探し続けるIt's my soulなことを考えた結果らしい。何というか何かを褒めるために別の何かを貶すようなオタクにはなりたくないと思いましたまる。
このあと、赤福本店で、作りたて(?)の柔らかく伸びる赤福をいただいたが、まだ時間はあるので横丁を巡ることに。この横丁には「メカブデス」と全てカタカナで書かれているために大昔の太鼓の達人のボス曲みたいになっているめかぶの値札や、アワビを食べると安産できるというカスみたいな言い伝えを書いているアワビの串焼き屋の看板があったが、家族旅行なので撮影もできずスルーした。悲しいことに、家族旅行ではインスタ映えする飯や寝床は手に入るが、Twitter映えする看板は撮れないのである。
内宮を出発し、鳥羽行のバスに乗り込む。 しかし、まだ鳥羽には行かず、夫婦岩に寄る。バス停から夫婦岩への道のりの構造は少し変わっている。バス停から夫婦岩まで行く途中に一回土産屋を挟まなくてはならない構造になっているのだ。この土産屋がいきものがかりの「帰りたくなったよ」という曲を流して客を帰りたくさせていたのはTwitterに書いた通りだがそれはまた別のお話。土産屋にはイカの塩辛とかたこわさびのような珍味を売っている店があった。こういう珍味は好きは好きだが三重と何の関係があるのかはさっぱりわからない。そして、その珍味屋のおばさんが、試食としてホタルイカの沖漬けを干したものを出してきた。ホタルイカの沖漬けなんて久々に食べた。干物特有の旨味がキュッと詰まる現象にイカ特有の噛み応えが合わさって非常に旨い。が、おばさん曰く「炙るとまた違う」らしい。早速炙ってくれたものを食べると確かに炙ることでイカの匂いと同時に香ばしい匂い、さらに噛み応えまで上がってこれまた旨い。こうして、おばさんにほだされて、ホタルイカの沖漬けとたこわさびを買ってしまったのである。…冷静に考えなくても、三重と何の関係があるのかはさっぱりわからない。なお、おばさん曰く、ホタルイカの沖漬けを干した奴は女医の西川史子が離婚してから、一人寂しく炙っているらしい。コンビニの黒い本みたいな情報までくれたおばさんであった。
夫婦岩、もっと海から遠いものだと思っていたのだがせいぜい20mくらいしかない上に陸続きとわかってものすごい拍子抜けした。どんな観光地も行ってみないとわからないものである。
なお、夫婦岩は神社になっているので、鳥居を覗かせた構図や、カエルの石像との並び写真など、意外と様々な構図が撮れるぞ!
このあと、同じバス、つまり鳥羽行のバスに乗る。そして到着したのは鳥羽水族館。ここは撮影OKなのでどんどん写真を上げて行きたいと思う。
割とありがちな熱帯魚
カブトガニ。なお、鳥羽水族館ではオウムガイやシーラカンスなど「生きた化石」と呼ばれる奴らは「古代の海」というくくりにぶち込まれている。
サメも古代の海ブースにいた。何百万年も姿が変わっていないんだそうだ。
アロアナとその口元。
コウイカ。食べ残しをジェット噴射することで高速で動くのが特徴。周りの魚はジェット噴射される食べ残しをいただくというあらゆる生命の底辺のような生き方をしている。
ドクターフィッシュ。手を入れただけで面白いほど食いついてくる。噛まれるとイソギンチャクに指を入れた時と全く同じ感触が手に出てくる。
ジュゴン。餌の草を一心不乱に食ってやがったせいで顔写真が撮れず。
おまんこぉ^〜(気さくな挨拶)
世界最大の淡水魚としてドラえもんにも出演を果たした、ピラルク。
などなどを見て、鳥羽水族館を出て、本日の行程は終了。このあとは鳥羽市内某所の宿に泊まる。夕飯はアワビのステーキ、伊勢海老の刺身などを食べた。やっぱり親の脛はいいぞ。
2日目。朝飯を極限まで早くしてもらった私達家族はその朝飯をかっこみ、鳥羽駅へと向かった。
そして………
鳥羽駅で家族と別れた。
そう、ここからは急に一人旅になるのである。一人旅だぞイエーイ!ピース!私は、大阪環状線の103系の葬式鉄のために近鉄特急で一路大阪を目指した。
これがその時の近鉄特急の車内。結構急な勾配が多いのだが、最高速度でスイスイと駆け抜ける。かなりの速度なのに信号で詰まることもなくスイスイ進む。2時間程度で鶴橋に到着。大阪環状線に乗り換え、大正ヘ向かう。この駅の弁天町側は午前順光なので103系を狙うことに。
大正駅の特徴は大阪環状線だけでなく、乗り入れてくる阪和線の関空紀州路快速や特急はるか、関西本線の大和路会則なども撮れることである。ただし、肝心の普通列車が15分に1本しか来ないんですけどね。何はともあれ待っていると103系は来た。
ただし、芦原橋からな!
この日の運用を調べると、103系は一日中延々と外回りをする運用だったようだ。つまり、このまま大正の弁天町側の駅先に貼りついていても、地雷鉄のアイコンみたいな写真しか撮れないことになる。外回りを撮るには午後順光になる桃谷の鶴橋側がいい…とは調べてあったが、よく考えなくても本日の天気は曇り。つまり順光になることはないが、逆光になることもなくすべての面がまんべんなく少しずつ明るいがすべての面がまんべんなく暗いという、いわば、光の無法地帯にいるのである。というわけでもうしばらく撮影してから大正の芦原橋駅側に移動する。結果はこちら。
…なかなか悲惨な写真になってしまった。まあ、撮影者が20人くらいいた中で構図が急ごしらえだったのと遅延して被りそうになる焦りだとかそんなんが敗因である。午後は南海を撮るつもりだったが、せっかくなので桃谷に移動して再挑戦することにした。
が、その前に天王寺に寄り、大阪名物の「かすうどん」をいただくことに、かすうどんというのは油かすが入ったうどんであり、油かすというのは、肥料などになる、ごま油を絞ったあとのごまのカス…のことではなく、牛の腸を油で揚げた、ざっくりいうとホルモンの天ぷらみたいなもんである。天ぷら特有のサクサクした食感とホルモンの特有のブニブニした食感が合わさって大変美味しかった。うどんばかりでなくご飯にも合う。本社が兵庫県でお馴染み丸亀製麺でもぜひ販売してくれ。
桃谷では103系をつぶす元凶たる323系や転落防止幌のない223系を練習電にしていた。どう見ても国鉄のにおいがムンムンするでお馴染みの人っぽいにおいがムンムンする人*1が来た以外は特に何もなく…特にその人との会話もなく103系を待っていると…
流し撮りを成功させたのは大変素晴らしいのだが、まだ傾いている。というわけでもう40分粘る事に。
とりあえず傾いていないので満足して島本に向かう。島本、というか電車でGO!をやったことある人はわかると思うが、京都~大阪間というのは東海道本線だけでなく北陸からやってくるサンダーバードや、大阪環状線に乗り入れるはるか、山陽本線に乗り入れる貨物列車やスーパーはくとなどが撮れる鉄道界の干潟とでも呼ぶべき多様性の聖地である。そのため、移動中にトワ釜のEF65が牽く工臨とすれ違ってしまったのは難点だったが仕方がない。
そして、複々線なので撮りやすく、列車線*2が外側に飛び出すため…
このように流し撮りをキメると非常にかっこいいのも特徴である。
しかし、
自分のものにするのは結構時間がかかったりする。スーパーはくととか2時間に1本しか来ないんだぞ!
うすうす感づいていると思うが、この日は天気がよろしくなかったためほぼ全編流し撮りである。しかし、そんな状況でも光明が…。
そう、晴れたのである。諦めなければ夢はきっと叶う!夢だけど夢じゃなかった!って誰がR-1ぐらんぷりに初進出した石出奈々子やねん!オイ!
はるかとサンダーバード*3の晴れカットもいただいたところで欲が出てくる。東の空はもっと晴れている…。ということは東寺駅に行ったら近鉄の晴れカットも撮れるのでは…というわけでさっさと移動することにした。
結論は写真の通りで全く晴れていなかった。天気予報って難しいね。とはいえ上写真のビスタカーもどきに加え…
旧塗装ACE(しかも、後ろは新塗装ACE)や…
伊勢志摩ライナー黄色など撮っておきたい近鉄特急の旧塗装は一応一通り撮れた。こんな写真でも撮ってないよりはマシである。なお、この伊勢志摩ライナー通過後もう少し粘ればしまかぜも撮れたことは伝えていきたい。
もちろん、8000系や1233系といった通勤型もキチンと撮影した。なお、形式が合っている自信は全くない。
東寺駅での撮影を終えたら、京都駅に戻る。そして家族と難波駅で待ち合わせであったため、京都駅で特急券を購入し、天王寺まではるかで行く。インアームテーブルというかアームと一体化したテーブルがあまりにショボかったり、椅子が223系に毛が生えた程度しか柔らかくなかったり、リクライニングの角度も簡易リクライニング程度だったりとなかなかドイヒーな特急であった。こんなんで、ラピートに勝てるんですかね…。
このあとは難波で夕飯を食べ、高速バスで帰宅した。
バ〜ニラバニラバ〜ニラ、求人!
バ〜ニラバニラ、高収入!(難波にて)
(おしまい)