どぅっかん!どぅっかん!の早見沙織で打線組んだ

みなさん、こんばんは。ただのお笑いオタクです。

 

みなさんは「どぅっかん!どぅっかん!」*1というNHKで放送されたネタ番組を見たでしょうか。私は録画して、見ました。何しろネタ番組で4時間の特番なんて大チャンスですからね。そらNHKらしいというより、おかあさんといっしょの直後にやってそうな雰囲気なのと、放送時間が少し前ならおっぱいが拝めた時間帯だったのは気になりましたけど、そんなん見ない理由にならないですよね。ちょっと前ならエンタの神様とかレッドシアターとかオンバトとか週に何個もネタ番組やってましたけど、そんな夢の時代がとっくに終わった今、これを見逃すと次ネタ番組見れるのはいつになるかわからないですからね。多分秋には見れる。

 

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申し訳ありません、「どぅっかん!どぅっかん!」ではなく、「母艦がぼっかーん!」の画像を出してしまいました。それはさておき、ネタ番組というのは芸人がネタをやる前に、芸人を紹介する前口上みたいなナレーションがあります。「新しい笑いを生み続けるのはこの男〜!」とか「極限の状況を笑いに変えるのはこの3人!」とかそういうのです、ハイ。そのナレーションをこの「どぅっかん!どぅっかん!」では早見沙織という声優が担当したんですよ。誰だよ。…名前くらいは聞いたことある気がしないでもないので、まあまあにそこそこな声優なんでしょうが、それを「ネタ番組のナレーション」に投入という無駄遣いぶりが大変NHKらしい。…と思って見進めていたらですよ!有効活用だって気づきましたよ!ナレーションが面白いんですよ!ネタ番組でナレーションが面白いなんてことあります?個人的にはトンカツの後ろのキャベツが野菜炒めになるくらいの革命だと思います。累計ご飯4杯はイケますね。腹減ってればの話だけどな!

 

というわけで、今回はタイトルの通り、「どぅっかん!どぅっかん!」で面白かった早見沙織のナレーションで打線を組みたいと思います!「どぅっかん!どぅっかん!」を見てない人は多分NHKオンデマンドで配信されているかPandora TV辺りに違法アップロードされている(おいこら)と思うので、それを見てから読み進めた方がいいと思います。

 

 

 

 

4時間後…

 

 

 

 

 

 

見ましたか?ちゃんと見ましたね?何しろNHKの4時間特番ってCMないですからね。本当に4時間ですからね。すごいですよね。というわけで以下、打線です。

 

1(右)ますだおかだ
2(左)阿佐ヶ谷姉妹
3(一)ナイツ
4(三)東京03
5(中)次長課長
6(遊)さらば青春の光
7(二)U字工事
8(捕)銀シャリ
9(投)かもめんたる

 

 いやー、素晴らしい打線ですね。本当惚れ惚れしますね。もういらないとは思いますが、この惚れ惚れする打線に感想解説をつらつらと書いていこうと思います。読みたくない奴はなあ、帰りなさい、読む気がないんだったら。でもなあ、弱虫なんだよ、帰ったら!

 

 

 

どぅっかん!どぅっかん!全体でも先発を務めたますだおかだ。「全国に8000万人いると言われているお笑い好きのみなさん…」というノッケから受信料を使って大嘘をぶち込まれてからの登場。ますだおかだの紹介では「M-1チャンピオン」はまあいいとして、爆笑オンエアバトルで満点キロバトルを記録した…」といういや、誰がわかんだよ*2、な功績をいきなり出して、初っ端から間口を狭めに行く技にはシビれましたね。そのくせ「545キロバトル」じゃなくて、「満点キロバトル」とすることで「言葉の意味はよくわからないがとにかく凄い」と思わせようとしてるのも何かアレで、もうとにかく不意打ちで笑かされましたね。

 

来たよ、面白いおもちゃが!阿佐ヶ谷姉妹!」というとにかくパワフルな紹介文が特徴。それが「今夜も二人の美しい歌声を全国に届けてくださいまし」と人に物を頼む時の態度かよ。 早見沙織阿佐ヶ谷姉妹に人権を与え給わなかったんですね。そんな瞬間が見れるのはNHKだけ!だからみんな、受信料はきちんと払おうね!

 

  • 3(一)ナイツ

「あ、漫才協会のお偉いさんだ!」という最初の一文、いやむしろ「漫才協会」という単語が出た時点でわかる人はわかる…いや、誰がわかんだよ、な紹介の仕方がたまんない。2回もエルカブキのツッコミやらせやがって、ってこのエルカブキ自体も誰がわかんだよ!後半は後半で「浅草の星たぁ、俺っちのことだ!てやんでえ!」という、無理のある浅草感の出し方がまたいちいち変なツボを突いてくる。ネタ本編はなかなかドイヒーな方のナイツだったのもまたなんかもう…って感じだった。浅草の星は石原真理子の話なんかしない。

 

「ほーはー↑↑ーほー!コントの王様、出たー!今日も、絶対面白い奴絶対笑う奴、知ってんだから〜。東京03!」いやー、とりあえず全文写してみたけどハードルがエグいエグい。ここまで高いハードルをぶち上げる前口上は一言で言うと、異常だし貴重。ちなみに、最初の三音の活字化は研究の余地ありだねえ…「ほーあー↑↑はー」なのか「ほーはー↑↑ほー」なのか「ぽわー↑↑おー」なのか…ゴメン、最後トリトドンだわ。

こんなナレーションでも一切邪魔にも不快にもならないのが、早見沙織の鬼才ぶりなんだろうなあ…。同じ文面で阪井あかね*3とかが言ってたら多分キレてるもんなあ…。そしてこんなにエグいハードルがあっても、「ぜんっぜん、電話出ねーじゃん、角田」という飯塚のボケですらない第一声でウケるのはひとえに、これまでのキャリアの蓄積なんだろうなあ…。

 

「シャッチョサン…チョットヨッテッテ〜…」から始まるカタコトの紹介が印象的。何でそんな引き出しあんねん。このネタでブログ書くために打線組もうって決めた時には4番で投手にしようかとすら思っていたのに、どちらにもならないというのがこのチームの恐ろしさ、すなわち、早見沙織の恐ろしさだと思います。それにしても、今年入ってから、早見沙織が「シャッチョサン…」っていうとこ聞いたことあります?僕は早見沙織じゃなくても、ないです。なぜなら、今年は2017年だから。

 

「社長と副社長!お疲れ様です!」…ハイハイハイ、そうね。さらば青春の光のがねキングオブコント準優勝した直後にね、松竹芸能を非円満退社してからね、二人で独立事務所作ってね、コンビ二人でその事務所の社長と副社長に就任した…ってだから、誰がわかんだよ!そこそこデリケートなとこイジりやがって!この番組、アメリカザリガニ出てんだぞ!この番組の司会、おぎやはぎなんだぞ!

 

東京の在住期間が、栃木のそれよりどれだけ長くなろうとも君たちは栃木の希望だ!」 …いや、だからさ…、その…そういうイジリ方はやめて差し上げろって…。

 

 「へいお待ちィ!最新のM-1王者ですねん…」から始まる関西人の寿司屋という、声優どころか女優でも一生に一度演じるか演じないかのキャラクターを演じているのが、このコンビのナレーションの特徴。銀シャリはこれまでもこれからも「寿司のネタ」と「漫才のネタ」のこうかかってる感じのアレをこすられ続けるんだろうなあ…ということがうかがえるナレーション。ちょっとだけAマッソの加納みたいになってましたからね。

 

 「(前の演者がペンギンズ→アメリカザリガニ→錦鯉、で)NHKでもけもフレか〜?」というナレーションからキャスティングを逆算していることを自白するお前それ言いたいだけだろなナレーションで見事投手入りを果たしました、おめでとうございます。だったら和牛も呼ばんかい。というか、けもフレ一話も見たことないけどジャパリパークに錦鯉なんて品種改良種いるわけないだろ!いい加減にしろ!しかも調べたら早見沙織けもフレ出てねーじゃねえか!そこは出とけや!通行人Aとかでいいから出とけ!

そして、芸人の中で最もけもフレに遠い芸風でお馴染みの、かもめんたるは「ホームセンターの店員に対し、客として来た関西人が関西人特有のすげえウゼえノリで絡む」だけのコントを披露。前述の銀シャリのナレーションを完全にフリにしていくネタでシビレましたね。バカリズムの「女子と女子」と全く同じタイプの衝撃。

 

 

ふー。あ、あとがきです。やっと全ての打線の感想解説が終わりました。今回はさすがに何かと厳しいかなって思って不安から太字を多用する記事になってしまったので、次回からは意地でもリアルタイムで見て実況で済まそうと思います。でも、これだけ太字を使ったからには「ネタ番組なのにナレーションも面白い」ということの革命ぶりが少しでも伝わってほしいし、TVはつまらなくなってると言われる昨今でも、芸人はどんどん面白くなってるからネタ番組ってめちゃくちゃ面白いぞってことまで伝わってくれたら嬉しいです。

どぅっかん!どぅっかん!もねえ、次回またやってほしいし、そん時は今回出なかった人で出てほしい人がいっぱいいますね。千鳥とかジャルジャルとかウーマンラッシュアワーとかバカリズムとか出てほしいかな。あと、あばれる君とか石出奈々子とかジグザグジギーとかね。誰にネタをやって欲しいかなんて話してないですからね?誰を早見沙織に紹介して欲しいかって話してますからね?だから芸風が固まってる人がいいよなあ、と。そういう話ですからね。

というわけで最後に、東京03の「たこ焼きパーティの時に豊本と角田が銀だこのたこ焼きを買ってくるので飯塚がキレる」という設定のコントで、NHKなので『銀だこ』という商品名が出せなかったので三人とも『お店』としか言えなかったたこ焼き屋のロゴの模写でお別れしたいと思います。

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どうも、ありがとうございました。

 

*1:厳密な正式名称は、真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!

*2:全国8000万人のお笑いファンにとっては常識かもしれない。なお、タイムマシーン3号爆笑オンエアバトルで満点を獲得した経験アリ。

*3:ナレーターの一人。担当番組には「リンカーン」、「さんまの東大方程式」などがある