イカの塩辛とエロ本とポリコレ棒の話

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

イカの塩辛、という食べ物がある。その名の通り塩辛い食べ物であり、「塩辛」と名付けられたからにはさぞかし相当塩辛いんでしょうね?と、高い高いハードルを設定してもサクッと超えてくるほど塩辛いため、酒や飯が無限に進む魔法の食べ物である。

私はこのイカの塩辛という料理が大好きである。中学生くらいの頃から飯が進むと思っていたが、20歳になると「お酒のおつまみ」として新たな魅力を発見させてくれた、それがイカの塩辛だ。そんなわけで、ある日私はある居酒屋で、イカの塩辛をつまみに酒を飲んでいた。イカの塩辛の下にはシソの葉が敷かれていた。巻いて食べるのもオツなものなのか、とシソを退けてみると下から大根おろしが出てきた。………大根おろし?私が頼んだのは「イカの塩辛」であって「イカの塩辛、大根おろしを添えて」ではなかったはずだ。ではなぜイカの塩辛の皿に大根おろしが添えられているのだ?………そういえば、水曜日のダウンタウンで「刺身盛り合わせの上に乗っている菊の花は醤油に散らして食べる薬味」とやっていた。唐揚げのレモンだってそうだ。となると、イカの塩辛と合わせると美味いからこそ載せているのだろう。そう思い、イカの塩辛→酒→イカの塩辛→酒→…のローテーションを、イカの塩辛→大根おろし→酒→イカの塩辛→大根おろし→酒にしてみる。…すると、イカの塩辛と酒の合体によって発揮されるシナジー大根おろしによって綺麗に阻まれているのがわかった。イカの塩辛の塩辛さには酒や米だけでなく、大根おろしも無限に進める効果があったらしい。いらねえ。この食べ方ではないな。というわけで、残っていた塩辛と大根おろしを混ぜてみることにした。イカ塩辛大根おろし和えの完成だ。イカ塩辛大根おろし和え、それはイカの塩辛の塩辛さを大根おろしが優しく包み込んだマイルドな味わいとなり、イカの塩辛は酒や飯を無限に進める魔法を完全に失っていた。いや、失ったらアカンやろ。しかし、もう混ぜてしまったものは戻せない。なぜだ。なぜ、イカの塩辛に大根おろしが付いているんだ。たしかに、イカの塩辛が世界で2番目に塩辛い食べ物であることはほぼ間違いないだろう(1番は塩)。しかし、こっちは「イカの塩辛」と注文した時点でそんなことはわかっている。というかさっきも書いたけど、「塩辛」って名前を背負ったくらいだからね?これで甘かったり酸っぱかったりしないのは百も、いや千も万も承知である。そのうえで、この大根おろしは何だ?何しにきた?こっちは塩辛いの食べたくて塩辛頼んでんだよ。何それをマイルドに包み込んでんだよ。知ってて塩辛行ってんだよ、こっちは。分かれよ。分かったらさっさと、焼いたサンマの上にでも帰れ。

 

 

さて、イカの塩辛同様イカ臭いものといえば、チ●コである。チ●コ、それは小学生男子相手であればインスタントに爆笑を取れるウルトラキラーワードとして名高いが、聞いて不快に思う人もけして少なくない。だから、もし、地上波のTV番組で出演者が「チ●コ」と言い放ったら、テロップは「チ⚫︎コ」と伏せ字を施され、その出演者の声も「ピー音」なり、「チン!」というベルの音なりを被せられる。それは、視聴率1%が100万人といわれ、いつ誰がTVを見たりつけたりするかわからないこの世の中では致し方ないことだと思う。なので、この記事ではこれ以降も基本的に「チ●コ」表記で話を進める。

それはそうと、エロ本という本がある。エロ本というのはエロい本だ。エロ本とはエロい本で、イカの塩辛はイカを塩辛くした料理である。わかりやすい世の中ですね。そして、エロ本にはエロシーンがある。2017年の国勢調査ではエロ本を読む人の172%がエロシーンを目当てに読んでいるという。そんなエロシーンだが、男の肉棹の筋は海苔のようなもので隠されているし、肉棹を挿入された女の喘ぎ声も「おち●ぽ…ご主人様のおち●ぽが…私のおマ●コに入ってぇ〜〜〜ダメェェェェ〜〜〜〜!!!」である。いや、何を今更伏せてるんだよ!やましいものを伏せてるんだろうけど、こっちはやましいことあるって知ってて買ってるから!もっと言うとやましいことが目当てです!なぜなら私たちはやましいこと大好きだから!その上で何が「おち●ぽ…」だ!実際に現場で「おち●ぽ…」って喘いでるならいいよ、でもそうじゃないよね?何らかの規制だよね?何のための?エロくしないために?エロ本を、か?バカなのか?あと、何でおち●ぽはアカンくて、肉棹はいいんだよ!

 

というわけで、イカの塩辛は大根おろしによってマイルドにされ、エロ本は「チ●コ」「マ●コ」関連の規制を受け、言いたいことも言えない世の中である。こんな世の中ポイズンだと思わないか?ポイズンだと思ったからこそ反町隆史が歌い上げたのが1998年ですよ?それから20年近く経って、日本はどうなったか?ポリティカルコレクトネス、なる言葉が持て囃され、東京五輪のために日本の表現物も海外の文化に恥じないようにという名目のもと丸くされ、イカの塩辛の下には大根おろしが敷かれ、エロ本のチ●コマ●コは伏せ字がされ、伏せ字をしてもなお、エロいからという理由でコンビニの店頭からの撤退を余儀なくされている。こんな世の中、息苦しくないか!?今からでも遅くはない!抜け出そう、表現の自由が本当に保障された自由な世界へ!

 

貫こうぜ、自分!

 

R-1ぐらんぷり2019感想文

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

最近全く更新していないorしてるとしても遅筆丸出しな今日この頃ですが、人気記事ランキングには「R-1ぐらんぷり2018感想文」が勝手にせり上がってきております。というわけで今年も書くよね、感想文。というわけで、R-1ぐらんぷり2019のネタバレ要素がっつりあるので注意です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、全体的な話からすると、レベルは去年よりやや下がるかな、面白かったけど。

 

ただ、以前何気なくツイートした問題点が大方潰されていたのは良かった。特に終わってるキャッチコピーが殲滅されたのは大きい。終わってるキャッチコピーと終わってないキャッチコピーの芸人がいて、優勝してるの基本終わってない方だった気がするし、終わった終わってない以外の方向でも、アキラ100%はキャッチコピーが「見えちゃったらごめんなさい」だった時点でちょっと優勝にリードしてた不平等感はあったけど、そういうのが一切合切殲滅されたのは良かったんじゃないですか。あと放送日が日曜日になってねえ、良かったねえ。

…といった問題点の削ぎ落としをしっかり済ましたうえで観客が最悪というのは何か良くできた漫談なの?すべらない話認定なの?金のスタンプ豚飛んでくるの?って話ですよ。何だろうね、あの観客は。今さら観客が悲鳴上げる話ってのもしたくはない(水ダウもガッツリ擦った後なので)けど、なんというか悲鳴とも少し違うんだよなあ。「へ〜」とか「オ〜」とかが多い感じ。

 

以前から、ネタ特番の観客が爆笑問題の漫才で田中がニュースをフリで言うのに対して「へ〜」っていう観客を見ると「何で知らんねん!」って思ってたけどそれをまさかボールペンの仕組みでやられるとは思いませんわ!そういう意味ではちょっと面白かったかもな!そっち楽しんだら良かったんか!芸人より観客のが面白かったって言えば良かったんか!言うわけあるか!河邑ミクの紹介VTRにも「へ〜」ってなってるのは不意打ちすぎて声出して笑っちゃったけど!来年はもう少しいい客集めてください、というか関西テレビ制作なんだから座王と同じ客の集め方してくださいよ、頼みますよ!本当に!あと、個人的な頼みですが、来年もR-1近づいたら2018年準決勝でカーテンの揺らし方だけで爆笑をかっさらうマツモトクラブ を再配信してください、面白かったので。

まあ、観客の話はここまでにして、ここからはちゃんとネタの感想書こうと思う。ちなみに、こがけんのマイクは本当に100万円するらしいです。

 

 

 

  • チョコレートプラネット松尾

「IKKOさん」屏風から虎を出して欲しい、というトンチを解きにやってきたのは………「一休さんかと思ったらIKKOさん」という言葉遊びから始まるガッツリキャラコント。モノマネの力や面白さは折り込み付きかつネタバレ済みだが「(和紙の屏風触って)和紙みたいにガサガサ」、「本当に本当で本当に本当なの」などの中身のなさはチョコプラの芸風を感じさせる。

ただ、IKKOモノマネ自体は散々見ただけあってさすがに少しダレた感じはあるかな。最後の椅子の件は動き的にはカバーできるんだろうけど、元ネタの認知度はそんなには高くないよなあ……。

 

「何が通った?」隙間が通ったものを当てるクイズを通して、動体視力を測る。という名目で、訳のわからないものを隙間に通し続けるというネタ。この「訳の分からないもの」が本当に素晴らしい。焼きそばかと思ったら輪ゴムの山盛り、は最初らしくまだ分かるとして、「バームクーヘンを剥がす機械」、「暖簾を2回くぐるたびに腹を一発パンチされる機械」などは本当に意味がわからない。意味のわからないものの羅列にならないようにしれっと見た目を麺類に統一したり、実印入れを被せてきたりと小技が光るのも凄い。

 

「歌が上手くなるマイク」。歌が上手くなるマイクを通販で買った男が早速試してみると…。個人的には審査員の票ほどは評価していないネタ。コントにはしてあるが、核となるボケは「さまざまな曲の80年代アメリカロック風アレンジ」なので、どうしてもエハラマサヒロの既視感が…。音楽的にアレンジの仕方が異なるのは分かるが、それでもね…。最後のニュースゼロの曲は良かったけど。

 

「父親になって思うこと」。赤ちゃんを寝かしつけた大須賀が、赤ちゃんを起こさないように小声で漫談する。「赤ちゃん」という要素はほぼ関係なく、漫談のテーマも一貫性がない。ゆりやんレトリィバァがちょくちょくR-1にかけていたコント風一言ネタに近いのだろう。ただ、そのクオリティは異常に高い。「水道の修理屋さんはマグネットで宣伝したがる」、「下敷きは仕組みの割に高い」、など、聞いたことない切り口から攻めてくる。さらに、下敷きって高いですよね→髪立てるくらい。それかボヨンボヨンするくらい、や、メロンパン専門店ってすごい覚悟だな→特に一号店出した人→どのタイミングで行けるって思ったんでしょうね?、など、オチたネタにもう一個足すのも巧い。いや〜、いい一言ネタだった。

 

  • おいでやす小田

「勝ち組」。富と名誉を手に入れたいわば勝ち組になった彼の心境とは…これまで彼がR-1で見せてきた「面接」「レストラン」のネタに比べると仕掛けはあまりない。「金持ちになっても貧乏症の男」という着眼点もそこまで新しくはない。それを彼のキャラクターと大声で引っ張っていく手腕は素晴らしい。また、「面接」「レストラン」という話し相手がいるネタから「ホテル」では話し相手を電話にし、最終的に「独り言」にしたのは進化と言える。ネタの中身で言えば、フードコートの畳み掛けがいい。ありがちな着眼点から、しっかりとセンスを魅せるところが実にいい。「飲み物はあのちっさすぎる紙コップの水でいい〜!」。「幸せって何なんよ…」から綺麗につながるオチのティッシュが好き。

 

「夢」。「夢って変ですよね…」から始まるフリップ。彼以前には意外といなかった「ショートコントならぬショートフリップ」。彼はこのネタでR-1の準決勝を落ち続けたらしいが、「夢の中で見た変なもの」という縦軸と、M-1優勝という箔を付けて見事決勝進出を果たした。

ネタは去年同様、シュールでもないのに新しさを感じさせる彼らしいネタばかり。「後半どうせ✖︎やろなっておもんない時間あるやろ!」「人として間違っている!」「それ平成でやらんねん!西暦でやんねん!」辺りが特に好き。

 

「共学」。ゴリゴリの男子校がよりによってゴリゴリの女子校と合併するらしい。早速「女子高生ってどんな人か?」という先生の話が始まり…。これまでのルシファーのネタに比べるとパワーダウンを感じずにはいられない。あのクオリティのピンネタが当たり前のようにポンポンできるはずがないよな、とは思う。その一方で「女子高生が言うおはようは…俺たちで言うところの……おはようって意味だ!」なんかはセリフの内容も間も最高で彼の良さが前面に出ている。…でも、やっぱりキャンタマンクラッカーや生姜と比較してしまうと、ね……。

 

  • マツモトクラブ 

「真実がわかる犬」。犬を連れた友人に会った男。彼は犬が吠えるタイミングに規則性を見出し…。

「飼い犬」に「ウソ発見器」のようなシステムを付与した設定が見事。そのうえで、「ウソつきそうな時の『ガルルルル…』」、「ウソどころか、未来の真実まで見抜く」、「町中の犬が吠え始めた…」などシステムを転がし、単なるウソ発見器ではなく、犬ならではの形でシステムを掘り下げていくのも良い。それでいて「ガードマンだって立派な仕事だ」みたいなセリフを入れても嫌味にならないっていうのは、ちょっともうどうかしてるくらい最高なんだよな。本当に、R-1ぐらんぷりくらいしかネタを見る機会がないのが残念というか、TV局が彼を使わなさすぎるぞ。R-1出なくてもいいくらいにネタでバカ売れして…もとい、TV局がそういう方向に動いて欲しい。

 

「カツラ芸」。カツラを使った芸をいくつか。フリップに表題を書くシステムや、「ヒヤヒヤしないでください。ハゲは見えても大丈夫なものです。」というセリフから、アキラ100%をかなり意識したネタ。ネタパレやにちようチャップリンのような緩い空気のネタ番組ならともかく、賞レースでこれは少し身内感強すぎる気がしないでもない。

ただ、本人の渋さと曲が無駄にマッチしていたり、カツラの脱ぎ方など本筋以外でも魅せたり、カツラのアタッチメントを使ったネタがあったり、最後の「ズラかります」であったり、小ネタは充実している。観客の空気も味方につけた部分も大きいだろうが、観客を引きつける小ネタが良かった。

 

「大阪に転校」。大阪に転校することになった女子高生。大阪に転校するために様々な準備をしているようで…。大阪に対する偏見ということで、おいでやす小田やルシファー吉岡のネタ同様、設定の発想自体は新しくはない。近年だと石出奈々子も似たようなネタをR-1決勝でやってたし。ただ、設定はベタなのに、「ノリツッコミ…っていうんだって」「大阪ってひったくり件数1位だよ…このご時世もっとコスパのいい犯罪あるのに!」「たこ焼きで根性焼き」など、中盤以降から個性が顔を出す点もおいでやす小田やルシファー吉岡のネタに近い。急に関西人に切り替わる演技力も含めていいネタだったな。

 

広島弁漢字ドリル」。例文を全部広島弁にした漢字ドリルを作ってきた。彼の2013年優勝作品同様、広島弁をフリップで見せる一言ネタ。………自分は、2013年の時からこのネタ好きじゃないんよなあ……。何というか、スタイルがフリーすぎるというか、あと文が少し長くてスッと入ってこないというか…。うーん…。

 

「鶏肉」。風船をたくさん持っているおじさん。彼の正体は風船を配る男ではなく、風船で鶏肉を飛ばす男で…。元々巨匠というコンビのボケ担当だった岡野。ブラックで気の違っているネタが多かった巨匠がピンでも変わらず気の違ったことをやっている、という事実が素晴らしい。変なおじさんが子供と対話していると言うのは巨匠がキングオブコント決勝に初進出した時の「パチンコ玉を新聞紙に包んでおじさんを作るおじさん」などのネタを彷彿とさせる。

このネタは「人間が肉にしてしまった鶏を飛ばしてあげる」と、妙に理にかなってしまっているあたりが本当に素晴らしい。設定のみならず「(風船を配るおじさんは)もっと健康な服着てるだろ」「鶏側につくよ」「命って重いよな」「何がないの〜?って聞いてみ?遜色だよ〜!って返ってくるから」など、セリフも完璧!「あの時と遜色ないよ〜!」のあの時っていつなんだよ、ニワトリだぞ!

個人的には粗品と同率一位くらいで笑ったネタだった。それなのに、投票で友近が一票だけ入れたのには何か笑っちゃったな。

 

 

ここから最終決戦

「猛獣に囲まれて思うこと」。…「思うこと」を小声で漫談にしていくスタイルは1本目と全く同じ。この、「2本目で設定をガラッと変えたと見せかけて、実は同じシステム」というのはR-1でゆりやんがやっているはず。しかし、何頭もの虎や、ジャングルのセットや、草に扮した大須賀が出す「絵力」が、本ネタの漫談のバカバカしさを増強している。多くの賞レース最終決戦進出者が悩んできた「2本目が1本目と同じシステムだと飽きられる」、というのを克服できていたんじゃないかな…。

 

「夢」。ここも、「夢って変ですよね」から始まるフリップの乱打。元々、小細工がある芸風でもないが、2本目でもそこまで変えていない…かと、思えば「バンクシー」を入れてきて、2度目のバンクシーは「キショいフリップの裏」という技まで見せてくるからたまらない。本ネタ自体は見たことあるものも少なくなかったけど、キレは健在だった。

 

「カツラ芸」。1本目と特に変わらないので、感想もあまり変わらない。ただ、ネタの内容は1本目より多少良くなっていた気がする。…気がするだけかな?

でも、ヘアーワックスの件とか、顔モノマネ前に川崎麻世を入れてくるあたり、単純に手数もパワーも大きくなっていたはず。

どうでもいいけど、カツラのテーブルクロス引きの準備シーンが死んだ人みたいに見えるのは自分だけでしょうか?

 

 

 

  • 総評

去年はR-1としては異例の大当たりだったので、それには劣るものの今回も良かったのでは。個人的にはあまり笑えないのもちょこちょこいたけど、セルスパ大須賀のピンネタをみれたり、おいでやす小田のコントを一年ぶりに見れたり、そのおいでやす小田が粗品に無駄に面白い負け方したりと、「今年も見て良かった」と相応に思わせてくれる回だったのは間違いない。

その、おいでやす小田とセルスパ大須賀が負けた同点時のルール。あれは、まあ決選投票が最良ということを除けば、そんなに悪いルールでもないと思うんだけど、桂三枝との相性が悪い。というか、点数出す順番、桂三枝が最後にできないのかな、とも思う。何なんだ、あの思い切りの良すぎる入れ方は。別にいいけど。

とにかく、来年はまともな観客集めてほしい!何だかんだ言って来年も見るんだろうな、俺は!

(おしまい)

私は勇者ああああ応募フォームにに何を投稿し、いかにして不採用になったか

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

もう、3月だが、それはさておき2月14日に勇者ああああという番組がある企画を立てた。………あ、そうそう、このブログでも何度か言っているけど、勇者ああああというのは芸人たちがゲームをワイワイ騒ぎながらプレイしたり、エロゲーについて熱くプレゼンしたり、クイズ王とはんだ付けの腕前を争ったりする素晴らしい番組なので皆さん見ましょう。

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そんな素晴らしい番組が行った素晴らしい企画、それが企画の募集である。私もこの企画に乗っかったが、4個投稿して4個ボツになった。…大乱闘スマッシュポテトブラザーズよりは面白いと思………いや、大乱闘スマッシュポテトブラザーズみたいにゼロから企画を打ち立てなかったのが敗因だろうな………。というわけで、今回は自分が投稿した企画をここに供養する。南無。

 

  • VSクイズ王~お笑いのことなら勝てる~

クイズ王(伊沢択司さんなど)に対して、「お笑いが好きすぎてお笑い芸人になった芸人」や「芸人のゴシップ大好き芸人」がクイズマジックアカデミーの芸能ジャンルのお笑い芸人限定クイズで闘う企画。

 

 

  • できたら100万円!コマンド一攫千金!

日頃、芸人に電流を流すスパルタばかりのこの番組。そこで、今回はコマンドができたらご褒美を用意することに!しかし、失敗するごとに賞金は100万→50万→25万と下がっていく上、コマンドも100万円渡すにふさわしい、超高難易度のものを用意する!

 

 

ガチゲーマーとしてこの番組に出演するザコシショウはモノマネ芸人でもある。そんな彼がゲームのあるシーンのモノマネをしたら、同じくガチゲーマー芸人であるハチミツ二郎は何のゲームか当てられるのか?同じくガチゲーマーであるペンギンズノブオなども回答者として呼んで検証する。

 

 

  • 予定調和ゲーム王~人喰い大鷲のトリコ編~

名作ではあるはずなのに、田口アナのプレゼンでは魅力がイマイチ伝わらなかった「人喰い大鷲のトリコ」。そこで、今回は腕利きのコント師を招集し、いかに素晴らしいストーリー、いかに泣ける展開が待っているゲームなのかを、実況によって伝えていく。最後はこのゲームをやり込みまくった田口アナによる模範演技も!

 

 

以上が私が応募フォームに投稿した企画である。以上!

(おしまい)

平成最後のセンター試験数学IAの誘導が綺麗すぎる話

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

そろそろ、2/25。国立大学二次試験でございますね。受験生の皆さん頑張ってください。オルソンブログ は夢に向かう受験生を応援しております。

 

そんなわけで、国立大学の入試には一次試験がある。この一次試験はセンター試験と呼ばれており、今年は1/19〜1/20に行われた。センター試験で5教科7科目*1の基礎的学力を確かめた後に各々の国立大学で二次試験が待っている、と言うのが通常の国立大学受験の流れである。

そんな、全国の高校3年生*2の基本的学力を日本政府が推し量るまたとないチャンスでもあるのがセンター試験なのである。なお、「このセンター試験マークシート式で思考力が問えるはずがない」という理由で2021年には終了することが確約されている。しかし、センター試験マークシート式なりに思考力を問えるようにしてきたのは事実。今回はそれを平成最後のセンター試験こと2019年数学IAで確かめようと思う。え?数学ⅡB?あれはダメです。ダメな例です。誘導丁寧すぎ文章長すぎ文章長いから埋める空所の物量多すぎ計算スペース少なすぎ、それでいて誘導乗ってしまえば勝手に手が動くという思考力もクソもないという割と悲しめの回でした。「あんなもの数学じゃない、数学風だ」と全国の数学教師が腐り数学教師になっているというウワサを聞いたことがあります。まあ、センター試験数学ⅡBには2015年に、三角関数で7倍角を出したり、数列を整数と融合させるなど思考力を問おうとしすぎた結果平均点が39点になるという悲しい事件があったし、そもそも「平均点6割くらい」というコンセプトなのに、50点代前半であることが常態化していたので、これくらいでちょうどいいと思ったのかな、と思ったら平均点53点でした。三角関数でf(0)出させたり、微分の初っぱなでしょーもない連立方程式解かせたりと無駄に物量多くするからこうなるんだバーカ!簡単な問題でも量あったら時間内に解けないっていい加減学べバーカ!

というわけでセンター試験数学IAのみ振り返ることにする。あ、そうそう。言い忘れていたけど、この記事の作者は旧課程老害ニキなので、第2問〔2〕の統計は省略とします、さようなら…

 

  • 第1問〔1〕

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最初は絶対値つきの一次方程式から。「絶対値記号をつけて場合分けさせようスペシャル」は数学でありがちな題材だが、特筆すべきは前半。いわゆる「4の平方根は2だけではない、-2もそう」「ルート3の定義は『3の平方根』ではなく『3の正の平方根』」という事実を下地に問題が作られており、やや盲点をついた感じになっている。こういうセンター試験らしさはいいな、と思う。真数条件を初っぱなに気づかせてしまう数学ⅡBとはえらい違いですね。

この後は定石通り場合分けをすればいいのだが、この場合分けの境界こそ出題しておいてもよかった気がする。ただ、統計が増えた結果、旧課程より数学Ⅰの分量は上がっており、今年は後述の数学Aが3問中2問難しいので、ウォーミングアップを兼ねた第1問〔1〕はこれくらいでちょうどいいのかもしれない。

 

  • 第1問〔2〕

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ここは命題と論証。不等式、有理数無理数、図形の性質など様々な分野と融合し、意外と難しい部分とされる。今回の問題は「整数」。ギリギリ数学Aに抵触している気がしないでもないが、奇数偶数の和が奇数か偶数か、くらいは中学数学というスタンスか。ここではシとスが命題と論証のパズルっぽさがあって少し好き。セ〜タはよくある問題だが、整数特有の思考力を問うという意味ではこちらもなかなかいい問題。

 

  • 第1問〔3〕

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センター試験の二次関数においてxではない文字定数aを含んだ二次関数が出題されることは少なくない。しかし、文字定数が二種類となるとなかなかないような気がする。ちゃんと調べてないけど。

もちろん文字定数の種類が増えたからといって頂点の求め方に変化はなく、係数が1であるところは書いてある*3ので計算ミスしたら気づきやすい。

このあとの展開がなかなかいい。aやbの値を直接出さず、(-1,6)を通る、としているところがいい。「通ると言ったら代入」という思考を素直に身につけた素直な学生の勝利だ。bがaの二次関数になる展開も含めてよくできた二次関数の問題だと思う。最後はセンター試験がなぜか大好きな放物線平行移動で〆。

 

  • 第2問〔1〕

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センター試験には裏技というのがある。マークの形が桁数であるため、入れる数字がわかりやすいということだ。このような裏技の多くは「そんなものを覚えるくらいなら、まともに勉強しろ」と言いたくなるものが多いが、よく学びよくセンターの練習をした人であればアイウより先にエが埋まることは気づけるだろうか?証明は以下の通り。もちろんセンターで証明を書く必要はなく、以下のことがイメージできればいい。というか、イメージしなくてもいい。

アイ/ウが正の数である時、アイは2桁の自然数、ウは1桁の自然数なので

アイ>ウ

となる。この両辺をウで割ると、ウ>0より

アイ/ウ>1

しかし、アイ/ウはcosBACなので、1より大きくなることはないので矛盾。

よってアには「−(マイナス)」が入り、アイ/ウ<0より、BACは鈍角となる。

後半はcosの定義をそのまま使うというこれまた盲点をついた出題をしている。もっとも、2010、2013にも類題は出題されているのだが…。

なお、BACが鈍角であることは単なる小問ではなく、それを誘導にしないと正確な図が書けないシステムとなっている。図形の把握さえできれば、計算はいらないという問題構成が潔い。

 

  • 第3問

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今年のセンター試験唯一の汚点、それはこの確率の問題だろう。一部では「確率漸化式の出題」と騒がれた。確かにn回目に引く時の確率がn-1回目に起きた事象によって変わるので、漸化式が出てくる展開ではあるし、問題用紙にメモする場合も漸化式だけ立てておくとやりやすくなる。

そんな数学IAの試験なのに数学B履修者の方が有利なのはどうかしてるといえばどうかしてる数学の問題だが、この問題の汚点はそこではなく、一般化できない(一般化すると本当に漸化式を解く数学Bの試験になるから)ために計算が煩雑になっていることだ。事象が複雑で計算も煩雑、そんなこの問題を得点比の単純計算では12分で解ききらなくてはならない。コサ/シスセ→ソタチ/ツテト辺りで問題作ってる方もアカンやつって気づかなかったのかな。気づけよ。ただ、ソタチ/ツテトを見た時点で「ヤバそう…」と思って逃げた受験生は正解と言える。

ただ、そんな受験生の陰には、後述の第4問、第5問こそ面白いのに、この面白くない問題によってその選択が阻まれた受験生がいることも忘れてはいけないと思う。あとこの問題、面白くないし。選択問題では難易度も面白さもどうにか平等にしてほしいものだ。

 

  • 第4問

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センター試験に整数問題が出題される、すなわち指導要領に整数が加わったのは2015年*4からである。そのうち本試験で不定方程式が出題されたのは2016、2018、そして2019。全てax +by型(ユークリッドの互除法ほぼ必須)である。1年おきというジンクスは破壊してきたが、対策自体はしているはずだ。というわけで、カキまではよくある不定方程式にすぎないが、ク以降がよくある不定方程式を元に面白い事実を導き出させようとしてくれる。「49の倍数Aと23の倍数Bの組で、AとBの差の絶対値が1になるもの」という謎の操作が始まる。しかし、これはカキまでの不定方程式の捉え方を変えたものにすぎない。そのため謎の操作の意味さえわかればク〜コは計算なしで導ける。

サ〜スも自分で不定方程式49x-23y=2を立てれば済む話なのだが、このままでは謎の操作が謎のまま終わってしまう…。

さらに謎の問題は続く。n(n +1)(n +2)に関する問題だ。nとn +1の最大公約数が1であることと、n(n +1)(n +2)が6の倍数(いうまでもないが、ソの答えが6)はもはや暗記推奨である。なぜか、整数が指導要領に入る前の2005年の東大文理共通問題でもそれを使う問題が出ているので…。

この次は6762の素因数分解だ。このままだと、不定方程式→連続整数の積→素因数分解と整数の基本をつまみ食い的に確認しているだけになっており、あまりの傾向変化に慌てた受験生もいたかもしれない。そんな慌てた受験生に優しい形の空欄となっているのがこの6762の素因数分解だ。素因数分解はあまりの難しさから、コンピュータの暗号として使われている*5ことでも有名だが、我々人類は「各位の数の和が3の倍数ならその数も3の倍数」「末尾2桁が4の倍数ならその数も4の倍数」などの倍数判別法でその難しさに歯向かってきた。しかし、7の倍数には倍数判別法がない*6。そんな、7だけは最初から提示しておくのはセンター試験の優しさに他ならない。しかも、7の上にはチという小さい空欄もある。このことと、「チに1は入らない」というセンター試験ローカルルールから、「6762は49で割り切れる」ことが瞬時にわかるのだ。そして、もう一つ最初から出ている2と合わせて、6762を98で割ると、69という非常に素因数分解しやすい形になるのだ。めでたしめでたし。

ここまできたら最後の空欄トナニ。ここで、(1)で導いた「49の倍数と23の倍数で差が1か2になる状態を作る操作」、(2)で導いた「n、n +1、n +2はどれかが2の倍数でどれかが3の倍数」「nとn +1は1以外の公約数を持たない」、(3)で導いた「6762は49と23の公倍数の一つ」という事実の集大成、それがトナニなのです。n、n +1、n +2のうち7の倍数は2個以上ないので、どれかが7の倍数ならそれは49の倍数、そしてnが49の倍数である時、n +1かn+2が23の倍数になる例は(1)で出しているから…と伏線がどんどん回収されていく面白い問題だ。面白い問題だが、センター試験としてはやや難しいかもしれない。誘導をなくした類題が先述の2005年東大の問題なので。

 

  • 第5問

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最後の問題は「図形の性質」。あくまでも図形の性質の問題なので、最初から角BACのcosとsinが提示されている。自分がセンター試験を受けた時の課程では整数と統計がない分図形の性質は必修で、選択問題になることも隔離されることもなかったため、最初は三角形に余弦定理や正弦定理をあてはめてれば解ける三角比の問題だが、途中から円周角の定理や方べきの定理を使うという、数学IA融合問題が出題されていたものだ…と、老害はただただ自らを懐かしむ。ただ、エオカキを出すには余弦定理が必要なので、この考え方は間違っていない気がする。また、内接円の半径を出すのには△ABCの面積がほぼ必須だが、そういう誘導はないので気をつけよう。

この大問で面白いのはクケ→コ→サシのコンボだろう。三角形の頂点から対辺に直線を2本引き、残りの頂点から引いた直線はその交点に当てる…ということでクケ→コは典型的なチェバの定理の問題ということになる。…が、コの値が BDと全く同じになることで事態は急変する。そう、点Qは点Bから△ABCの内接円の接点までの長さに等しいため、点Qは△ABCの内接円の接点だったのである!というところまで来れた人はサシをノー計算で埋められる。おめでとう。ちなみに、三角形の頂点から、対辺におけるその三角形の内接円の接点を結んでできる3本の直線は一点に交わることが知られており、この点をジルスチュアート点というらしい。かっこいいですね、ジルスチュアート点。上野の森美術館で開催していた気がしますジルスチュアート展。

このジルスチュアート点に関する問題、これはセンターでの図形の性質を語る上で外せない。というのも、2005年以前のセンターの図形の性質は「証明の空所補充」であった。証明を作った人が何をしたいかを、本文に書かれている定理から考えれば取れるは取れるが、解いていて奇妙な感覚のある問題だった。しかし、この問題ではQと内接円の接点の一致を証明ではなく問題を解いているといつのまにか証明できている、という形で提示している。そして、そのメッセージを読めたものには点数をプレゼントする、サシの空欄も粋だと思う。

最後のスセソは図形の性質特有のひらめきを要する、なかなかの曲者問題。時間制限に焦るとそれどころじゃないけど、なかなか面白い問題ではある。

 

  • あとがき

いかがだっただろうか?センター試験の数学は誘導が多く、数学特有の思考力を問うことができない試験であるという批判がたびたびなされていた。その結果がセンター試験の廃止→記述式問題を含んだ「共通テスト」の導入、を生んだのだろうが、今年のセンター試験数学IAは、「マーク式でも思考力は問える」、「誘導に乗れるかどうかも、数学的思考力のうち」と言った主張を問題文から感じ取れるものとなった。平均点は数学IAとしては珍しく60点を下回ってしまい、先述の目標を達成できなかったことになるが、これは今年のセンター試験が付け焼き刃で高得点取れないものだったという証とも取れる。共通テストの導入が本当に思考力を問うものになるのか?それは歴史が証明することだろう…。

(おしまい)

*1:英語、数学IA、数学ⅡB、国語、理科社会はどちらかが1科目でもう一方が2科目

*2:アンド浪人生

*3:大学によってはマーク式なのに係数1を答えさせるところがあるので気をつけよう!

*4:指導要領に整数が加わる前から「考えればわかるから」的な理由で大学入試に整数問題は出題されており、命題と論証やコンピュータの大問などではセンター試験とて多少は整数問題が出ていたが。

*5:詳しくはRSA暗号、でググろう!

*6:正確には倍数判別法のスマートな簡略化が困難

セブンイレブンもファミリーマートもラーメン二郎を売り出した!

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

ある日、私がセブンイレブンに行くとこんな商品があった。

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どこからどう見ても二郎系ラーメンである。ローソンではこういうのを売っていたと聞いたことがあった*1が、セブンイレブンも売り出したとなれば初耳…というか初目だ。なお、とみ田というのは魚介系の太麺のつけ麺で有名な店ではあるが、系列店舗である雷本店では二郎系と魚介系のハイブリットなラーメンを出しており、これがとても美味い。なので、期待しながら購入した。

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なお、上写真のラベルを見るとわかる通り、コンビニのウルトラパワー電子レンジ(1500W)で温めてもらっても、2分20秒かかり、コンビニのレジに2分20秒間気まずい空気が流れるので気をつけましょう。あと、後ろのお客様が来たらどきましょう。

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そんなわけでチンが終わった完成品がこちら。夜の公園で撮影したので暗いですね。ブログ始めた頃の自分に「お前はコンビニのチンラーメンを夜の公園で啜る記事を書くことになるぞ」って伝えたらどんな顔をするんだろう。

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フタを開けるとこんな感じ。ネギが多すぎる感はあるものの、山盛りのもやしと粗みじんのニンニクは言い逃れしようのない二郎インスパイアだ。麺はコンビニのチンラーメンらしくブヨブヨだが、太麺ではあるため、「少し柔らかめの二郎かな?少し柔らかめの二郎に来ちゃったのかな?」と思えばギリギリ許せないこともない。上の野菜は二郎の中でも相当もやしが多いというか、キャベツが皆無。ニンニクは、まあ間違えようもなくニンニク。二郎系にありがちなニンニクを醤油かなにかで煮込んだ謎の奴じゃないことは写真からも明らかだろう。そして、写真の下部に写っているブタだが、これが見た目を裏切ることなくトロトロで美味しい。ここに関してはハズレの二郎よりかは勝ってるかもしれない。というか、ジェネリック関内二郎くらい豪語してもバチは当たらない気がする。バチが当たるとしても、このブタだけ何とか独立した商品として売って欲しい所存である。いや、本当に美味しい。しかし、写真の通り、薄めのが1枚しか入っていないのが難点だ。

麺、ヤサイ、ブタときたら最後は汁だ。この汁、とみ田監修とあって案の定少し魚介が入っている。それは良いが、かなり脂が多く、全体的に味を通しにくいのはいかがなものか。非乳化二郎といってしまえばそれまでだが。

ここまで苦言も多くいってしまったが、コンビニ麺にしては意外と再現度は高いし、流れ星のように出ては消えゆく二郎系のカップ麺より再現度も単純なクオリティも高い。二郎系という言葉が市民権を得ながら(得てるよね?)、なお全国的にどこでも食べれるほど展開している言い難い二郎のラーメンをコンビニで食べれるようにという思いの結晶としてのこの商品はけして悪くない。が、それでもなあ……………と、思ってしまうことがある。それは

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値段だ。550円。「ジェネリック二郎」とも呼べるはずのこの商品、何と正規二郎と130〜150円くらいしか変わらないのである。ジュース一本つけたらおしまいやぞ?というか目黒二郎は500円やぞ?というわけで、自分がこれをリピするかというと…ないかなあ…。というか、一回二郎を知ってますからね私は。食べてる途中に「ふふ…下手だなあ…欲望の解放のさせ方がへたっぴさ…君が本当に欲しいのはこっちの二郎。でもそれは高いから、セブンの二郎でごまかそうっていうんだ…そういうのが…実にダメ…」という声が聞こえてきたので2日続けて二郎で豪遊しようかな、と思います。そんな味でしたね。

 

 

3日後…

 

 

二郎での豪遊を終えた私はファミリーマートにいた。3日連続二郎系ラーメンは胃腸が疲れる。「優しい味わい梅のお粥」でも買って帰ろう。そんなものがあるか知らないけど……………

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野菜マシにんにく醤油ラーメン…だと…?「マシ」という表記、にんにく醤油ラーメンという商品名にもかかわらず「にんにく入り」を挿絵付きでアピールするそのパッケージ…こいつは紛れもなくファミマなりの二郎系ラーメンだ。………やられた。いくら二郎系という単語が市民権を得つつあるとはいえ、三大コンビニ全てが二郎系を出すことになるとは…。これは…………買うしかない…!!!!!というわけでいざ購入。味は………ブタがノーマルなこと以外はセブンイレブンの上位互換では?麺はセブンイレブンよりやや硬く(それでもコンビニチルド麺特有の腑抜け感は否めないが)、汁も塩分を感じやすい程度の脂の量、もやしのシャキッとした硬さも俺好みのもの。これでブタがセブンイレブンの奴だったら「セブンとの勝敗」という点では本当に言うことなしなのだが…。あ、量と値段はセブンイレブンと似たようなものです。二郎ほど多くないので、「これ食えたから二郎も余裕でしょ!」って特攻すると痛い目を見る可能性があるし、値段も目黒二郎より少し高い550円である。また、ファミマばっかり絶賛しているものの、結局行けるなら二郎に行った方が絶対いい。欲望の解放は上手にやらないとな。

 

以上!

(おしまい)

 

 

年末年始のネタ番組で記録したいネタ20選

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

去年も行なったこの記事だが、だいぶ記録したくなるネタが増えた。この最大の原因はおそらく、ネタ番組の慢性的な増加にあると思う。2012-2014あたり本当に酷かったんだから!オンバト+まで終わったらもう見るネタ番組ねえ〜!!!!!って時間を過ごしに過ごしたから!!!!!そんなわけで今年の年末年始の記録したいネタです。ドーンと、20個一気にどうぞ。

 

 

 

スマートフォンデュより。「一見、平凡な小学生が自分の影(シャドウ)を操り、闘う」という設定のコント…というよりは、バトルアニメの再現。

演出・創作できる映像の自由度は、当然コントよりアニメの方が格段に上である。それなのに、全身黒のタイツをかぶって、村上演じる少年のそばで横になり、「影(シャドウ)」を演じる野田クリスタルの姿には笑わざるをえない。後半のバトルシーンも秀逸。「初めはない敵の異能に翻弄されながらも、敵の異能を逆手に取る方法を見つけて勝利」というセオリー通りの展開を、「影遣いの荒いやつだ…」「死ぬかも知れねえぞ…」などの妙にリアルなセリフを細かく入れつつ、なぞっているだけなのにめちゃくちゃ面白い。どういうアニメなのかをコントを見る側に想像させていくことが笑いに直結する秀作だ。秀作だけど、「ルミネで3回やって合計0ウケ」なのも分からなくはない。

 

  • 金属バット「漫才師」

スマートフォンデュより。「漫才師は立ち仕事だから腰いわしてしまう」と主張する小林。さらに、コント師や落語家は楽をしているとまで言いだし…。

筋道の立っているはずの主張が、筋道に沿ってどんどん変なところへ行ってしまうタイプのネタ。そして、根本的な主張の一つである「落語家は座り仕事」から始まる落語家への悪口、これが筋道立ちまくっているのが本当にすごい。ネタとしての凄さや、「2丁のピストルみたいになってた」に代表される随所のワードの強さ、落語家やコント師の悪口言いまくることくらい許されてしまう二人の風貌やキャラクター、そして「いわすかい!」の絶妙な言い方や「ワーキャー系漫才師やからな」だけで笑いを取ってしまう自らの客観視ぶり、なども素晴らしいが、一番素晴らしいのはこのネタを「M-1決勝でかける予定だった」と言ってくれたことである。ここでかける予定だったネタ、ということは実際に今年のM-1にはかけないんだろうし、そもそも本当に去年のM-1決勝でこれをやるつもりだったかもわからないが、とにかく「このネタが志らくに審査されていたかもしれない」という夢を見させてもらえたのは事実。サンタクロースもいると思っていた方がいいから…(こち亀79巻白鬚橋の思い出の巻より)

 

キングオブコント2018優勝者のハナコが検索ちゃんで披露したネタ。あまりにも通路が狭いため、コインランドリーを使われると移動もできない…が、その状況を逆手にとって遊びだして…。

キングオブコント優勝後、多くのネタ番組に出ている彼らは、それぞれのネタ番組でネタを変えている、という特徴がある。その時点で凄いことなのだが、このネタでは特に「秋山が老人キャラでボケ」という異色作になっている。

もちろん、登場人物設定のみが異色なのではなく、「システマティックな動き主体」という点でも異色作。狭いコインランドリーで洗濯機に服を入れる動きを避けるゲーム、なんて設定どうやったら思いつくんだ。クリア方法確立→2人目登場→ランダムな動き、とシステマムを軸に綺麗に展開していくハナコらしさもあっていいネタだった。

 

  • 友近「大阪ブロードウェイ」

検索ちゃんより。タイトル通り、ブロードウェイ風に大阪の光景(?)を演じていくネタ。

これまで、様々な人物の形態模写コントを演じてきた友近だが、今回のネタに出てくる大阪あるあるは、かなり弱い。大阪というかなりあるあるネタがこすられたお題に対して、特にかなりこすられた部分のあるあるしか出てこないのだ。そこにブロードウェイの要素を重ねても、正直笑えない…はずだった。

しかし、このネタは、友近が好き放題やっているから、という一点のみで笑ってしまう。ガキ使の飲み屋の件なんかを見てもわかるように、元々意外とアナーキーな芸風だった友近だが、とうとう「わけわからないことを好き放題やっている」というだけでもう面白いという領域に達したらしい。個人的には自身の歴史、いや、自身が友近を見る目の歴史の一大転換点となった記念すべきコントだ。

こんなネタを年に一度の特番にかけれる、というのが凄い………何も考えていないだけかもしれないけど。

 

  • ハライチ岩井「やめちまえよ」

マジ歌選手権より。去年同様、「腐り芸人」となったハライチ岩井が、その腐りぶりを歌にする。

2018年、ゴッドタン通常会にそこそこの頻度で「腐り芸人」として呼ばれがちだったハライチ岩井。そしてマジ歌選手権に連投って、そんなに新しい腐り方があるのか?と思いつつ見ると、序盤は曲名の通り「やめちまえよ」を軸に、歌う前にも言っていた芸人の悪口。この段階で悪口を歌うのは岩井だが、名指しするのは澤部という構成。曲が進むと、武智インスタライブ騒動を前振りに、「新しい価値観を発掘する賞レース上手さを競うだけならやめちまえよ」と、素面でM-1グランプリを批判する恐ろしさ。何が恐ろしいって2018年からハライチは本当にM-1不参加を決め込んだことだ。そして、1番サビでは、岩井自身がいるお笑い界を批判し、少しずつ矛先が自身へ向く…。このスムーズに着実に「自壊」という末路へ向かうのが非常に巧み。しかも、自壊は末路であってオチではない。岩井は自身の真逆の姿に変貌し、それに伴い澤部の方が悪意を剥き出しにする。

ハライチ岩井は「腐り芸人」という狭い設定の中でも、構成、掘り下げによって新しいものをまだまだ作れるんだぞ、という気概を感じさせた一曲だ。

 

  • 雷鳴「乳首の剣で乳首を刺すゲーム」

第29回オールザッツ漫才より。余談だが、オールザッツ漫才は関西ローカルの特番。かつては、関西以外の民は違法アップロードか関西の知り合いからテープをもらうことでしか、見ることを許されなかったネタ番組であり、関東のお笑いファンはなんとしても見よう見ようとした番組。だが、今回、満を持してTVerなどで合法アップロード。大変ありがたい。ただ、ネタ番組としては1分尺だし、関西ローカルの深夜番組だし、でいい意味でも悪い意味でも粗めのネタが多く、ここに書くようなネタはないかな…と油断していたら、ありましたよ!オールザッツっぽい粗さを持ちながら、しっかり芯も通ったバケモノみたいなネタが!

で、そのコントのタイトルが「乳首の剣で乳首を刺すゲーム」。2700の「キリンスマッシュ」やバンビーノの「ハグゲッター」などを彷彿とさせる、ルール通りゲームが進むコントだ。1分尺ながら、「乳首の剣で乳首を刺す」という気の違っているのに、単純明快なルール設定。ステージごとに動きを変える、というルールの追加をわかりやすく提示したセカンドステージ。攻略法は無駄にパズルゲーム的な知的さを匂わせているのに、「乳首の剣で乳首を刺す」という行動がその匂いを搔き消すファイナルステージ。と、アホらしさの中に手堅い構成が光るサマそのものがアホらしい。素人審査のオールザッツでは相当低い点を叩き出していたが、2014以前のキングオブコント決勝だったら高得点ついたんじゃないだろうか?

余談だが、即完コピしたフジモン、言い方が似せられるのはまだしも、声までソックリで、パクリ芸じゃなくてモノマネとして完成度高いのは何なんだ。

 

  • 学天即「SNS

第29回オールザッツ漫才より。1分尺ではあるが、四条の一言に対して、ハキハキと捲し立てていく奥田のツッコミに圧巻されるという、THE MANZAIで2度も決勝進出を果たし、ABCグランプリで準優勝もした彼らの持ち味がきちんと出たいつも通りの漫才………な、わけがない。何せ四条の1個目のボケが「楽屋ニュース出たかったなあ」だ。その後も、「(インスタライブとか)その辺のことをたやすくイジることで攻めたネタみたいなフリすんな」、「キンコン西野の本読んだんか?生身の人間が読むな、あれは。劇薬や!」と、関西よしもと内輪ネタの波状攻撃。ただし、設定の軸を「SNS」にすることで「たまたまそういう話の流れに行ってしまっただけ」という構造なのがまた小賢しい。そういう意味では「何がいい波乗ってんね〜、や。ほぼ野球拳や!」と「ちょっとエロいダンサーの方がフォロワー多いぞ!」は、いいツッコミだった。

 

  • メンバー「リズム漫才」

第29回オールザッツ漫才より。こちらも、先述の学天即のネタ同様、いつもの彼らの芸風に、「宮川大助・花子」という関西の師匠イジリのエッセンスが入ったネタ。

師匠のネタをパクったりエピソードを使ったりではなく、出囃子を引用するっていうのが彼らにしかできないネタって感じがしていいよね。学天即と異なり、本ネタもガッツリ宮川大助・花子だったのも、オールザッツ専用っていうプレミア感があっていい。

 

  • 友近「共感バスターNNR」「おきばりやすこ」

「共感バスターNNR」はネタパレ元日スペシャルで披露されたネタ。ただし、初見は、有吉の壁での、安直な流行語を作るという趣旨のエンタの神様イジリコーナーで見たネタ。ちなみにTT兄弟もこのコーナー初出ですからね。

そんなエンタイジリネタを見て、何が驚いたって他局でありながら音楽、ネタ開始時の銅鑼と演出の再現度が曲の壁を超えて、完成度が有吉の壁越えをしていたこと。ネタの中身も「あるある」と「ナシナシ」を混在させやすいキャラクター設定をいいことに、あるあるとナシナシを混在させ、あるある自体も「電車を乗り間違える」という粗さ。さらに、「フリーアナウンサーの福澤さん」なんて単語が出てくる日には、もう、東京03アンジャッシュサンドウィッチマンしか面白くなかった末期のエンタを思い出さざるをえない。そういうネタの時に笑っている陣内智則を抜くな!やめて差し上げろ!

さて、2019年年始も、有吉の壁が放送され、エンタ芸人イジリコーナーも無事放送。その時の友近の新キャラが「おきばりやすこ」である。共感バスターNNRはわざとらしい言い方とリズミカルなブリッジで強めに笑いどころを強調するタイプのエンタ芸人を演じていたが、おきばりやすこでは「素人すぎる、純度100%悪い意味でユルすぎる話術の話」を強引に「リズム感のないブリッジ」で落とすという、まさに末期の芸人と言わざるをえない末期エンタ芸人を模倣。友近の確かな人間観察眼と、その昔毎週のようにエンタの神様に出ていたという事実が、こんなものを生み出してしまうとは…。

 

 

  • クロコップ「ヌンチャク部長」

大勢の悪者の手によって監禁された男性。そこに部長がヌンチャクを持って、助けにやってきて…。

「空手家の子」というリズムネタで、おもしろ荘優勝を果たした彼らは、にちようチャップリンでも「フードファイター」や「打ち水ばあさん」など、日常生活を基盤としたコントにリズムネタ要素を色濃く入れたネタを得意としているリズム系芸人だ。

そんな彼らのネタは「忘年会の余興でヌンチャクやっていた部長が、忘年会の時よりヌンチャク捌きが上手くなっている」というかなり良い設定。このあとは、リズムネタとは言えないが、音とツッコミで状況を理解させていく構成・手腕は彼ららしい。音で状況を想像つけさせてからツッコミが来るまでの間が絶妙だし、メガネの件なんかも良かった。意外と勝ちあがらなかったけど、良いネタだと思うんだよなあ…。

 

  • 永野「カウントダウンライブ」

ネタパレ元旦スペシャルより。お台場でカウントダウンライブをする歌手、しかし、関係者席にはクワバタオハラが…。

クワバタオハラがおったらそこはもう大阪や」という、フレーズがボケのほとんどを占めるコント。そのため、先述のフレーズが笑えないと、笑えるところはない。クワバタオハラ、というチョイスが絶妙だと個人的に思うのだが。結構感覚的、感性によるところが大きいネタで、みんながみんな笑うネタではないと思う。TLの一部では大流行りしたけど。

「あの2人は来ているか!?」というテロップでCMに行く引っ張り方が凄い。視聴者全員が通常回かお笑い向上委員会を見ている前提に立っているスーパー内輪テロップだ。

 

  • バイきんぐ「クビ」

ドリーム東西ネタ合戦より。「昨日クビにしたはずの社員がしれっと出社している…。」という、近年のバイきんぐにありがちな、あたおか設定のコント。

シンプルな設定によって、驚異の速さで掴んだあとは西村の奇人ぶりが全面に出るばかり…かと思いきや、ある日の件を境に小峠側も奇人に堕ちていき最終的には「世にも奇妙な物語」のような、カオスな境地に…。小峠が奇人になるきっかけに妙なリアリティがあるのも恐い。

 

関西から引っ越してきた転校生の中森くん。彼に言いたいことがあるようで…。

こういう、ステレオタイプな関西をバカにしたネタというのはそれこそ先述の友近のネタであるし、面白くない関西人にメスを入れたものも中山功太の「DJモンブラン」というネタがある。

しかし、このネタが物議を醸す面白さを持っているのはその構図だ。以前、オモクリ監督という番組で、堂島孝平という歌手が尖ってる歌手をイジった感じの映像を作った時、伊集院光が「こういうのって歌手がやるからいいけど、芸人がやるとブラックジョークっぽくなる」とコメントしていた。オモクリ監督にレギュラー出演していたバカリズムもこのコメントを聞いていたはずなのだが、数年前の東西ネタ合戦では普通に嫌な女子を演じるネタをやるし、今回も九州出身の立場から関西人にメスを入れて刺し続けるネタをやるしで、なかなかどうかしている。「場を回し出すでしょう?あれはもう侵略行為だよ」「被害者意識を持っているようだけど」など、中森くんのディティールの中にバカリズムっぽい言い回しが入ってくるのも良いが、関西人をずーっと標準語でとうとうと諭す構図が妙な味わいだった。

あと、ネタ中に「関西人全体じゃなくて中森くんが面白くない」っていう言及があったけど、逆に関東人にも中森くんみたいな人はいます。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。マンション火災で住人を助けている男。しかし、その男こそが火災の原因で…?

キングオブコント2018の幻の2本目として、彼らの公式チャンネルにUPされたネタの、(恐らく)キングオブコント用のバージョン。「ヒーローっぽい奴が火災の原因」という1回目のバラしは彼らにしてはややベタだが、そのあと、ヒーローの行動に説明がついてしまう2回目のバラしが本当にブラックで面白い!ブラックだから面白いんじゃなくて、ちゃんとめちゃくちゃ面白いネタ。行動に説明がつかないのが面白いのではなく、行動に説明がつくから面白いというのも珍しい。「死ぬとこだっただろ!」は腹抱えて笑ったなあ。Youtube版と比較すると、スプリンクラーの件全カットは少しばかり残念だが、大きなボケを概ね残しながら、構成の無理が皆無という編集の手腕もわかる。

オチのセリフが表すように、ずーっと法の外で暴れている感覚が素晴らしいし、Youtubeで見たネタだけど家のTVで家族の前で流れると改めてヒヤヒヤしますね。結果家族も笑ってたけど。

それにしても元日の地上波からコンプライアンスのカケラもないネタを流すTBSは素晴らしいテレビ局ですね。こういうテレビ局が練馬か豊島辺りの遊園地に芸人を幽閉するような問題を起こすんだと思います。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。松本人志曰く、収録日は12月15日。

このネタ自体はオーソドックスな「万引き犯を捕まえる万引きGメン」の漫才コントであり、彼らの旧作かつ代表作だが、「炙りサーモン」「久保田メンバー」というツカミを筆頭に、「おばちゃんに引っかからんでええねん!」「もう絶対に動画配信しないでくださいね」と、ネットをザワつかせている今しかできないネタに仕上がっている。ここぞとばかりに村田の口数が増えているのがまた、笑ってしまう。

本ネタは万引きGメンや店内放送をスラスラ喋れる久保田の器用ぶりを活かしながら、時間差でツッコミを入れる村田の巧さも光った良作。「ぶんこす」の件が大好き。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。部下である豊本のミスを庇った角田。豊本は庇われたのをいいことに能天気で…。

東京03特有のやや長めのフリの後に、サラッと入る豊本の一言。このサラッとぶりが素晴らしく、最初は「遭難」や「友人の家」を彷彿とさせる豊本が主役のネタ…かと思いきや、飯塚の暴力を経て、角田と飯塚の掛け合いにバトンタッチ。「本当に僕が悪いみたいに言ってくるんですよ」「庇うのがメインじゃないんですよ〜!」「ちゃんと憧れろ!」と言ったセリフ回しは本当に角田らしい。が、そこで終わらずもう一回豊本のターン!このバトンタッチがずっと綺麗。そしてあのオチ。3人とも本音出し過ぎだろ!

東京03は未だに成長し続けている!見るたびに言ってんな!見るたびに東京03は成長しているからな!

 

ドリーム東西ネタ合戦より。山内がエピソードトークUFJUSJと言い間違えたのを、頑なに認めない…。

なお、2-3年前のM-1敗者復活戦や今年のM-1の準々決勝でかけていたネタでもある。それをこういうところで使ってしまうということは、やはり今年のM-1は出ないのか、はたまた新ネタを引っさげてやってくるのか。

ミクロかつベタすぎる設定で、技術と「何か喋れや!」や「100万円」などのボケを挟み込んでいくことで4-5分繋いでしまう漫才だ。特に、キングオブコント優勝後の彼らの漫才の話術の進化はめざましい。2-3年前の敗者復活戦で見た時とは全く別のネタに見えるほどだ。

それでいて、右肩上がりに盛り上がり、最後は何度聞いてもわからない謎の文章に着陸するという構成まで見事なのが本当に凄い。

 

ドリーム東西ネタ合戦より。鈴木一郎、二宮和也林家三平が揃うと土の中から加藤一二三が出てくる…らしい。

彼らがM-1で2本目にやろうとしていたネタ。「合体」という言葉は出てこないが、ミッツマングローブ道場六三郎が積み上がっていく構成はナカジマックスと変わらない一方で、「土の中から出てくる」という設定がカオスを増大させている。布川の言動もまた魅力的。最初の「理に適ってんねえ〜!」に始まり、「〜って言ってる人になっちゃったよ!」ヒフミッツマングローブらの存在を何気なく否定していたり、最終的に土の中から出てきた加藤ミリヤをもう一回戻す、という設定に沿ったボケまでかましている。

ネタ自体もいいのだが、このネタが多くの芸人の前でドカウケしていたのもいい。特に和牛、博多華丸・大吉という正統派な印象のある西の漫才師が大笑いしていたのが印象的だった。

 

有吉の壁より。ただ、有吉のお饅頭がもらえる演芸会で本ネタとして見たのが初見。「浮気している男が隠れるためにクローゼットに入ったところ、浮気男を懲らしめるための空間に迷い込む」という設定が噛めば噛むほど味の出るコントだ。以降は有吉のお饅頭がもらえる演芸会で見た時の感想。

「不倫男がクローゼットに隠れる」という、ありがちな設定をかますことでファンタジーな設定なのに、けして難解ではないコントに仕上げるバランスがとにかく良すぎ。後半は大喜利の羅列だが、大喜利の回答と鈴木もぐら演じるキャラクターの完成度が高すぎて、一切こちらをガックリさせない。オチのperfumeも、今まで見てきたperfumeネタで一番笑った。

 

(おしまい)

ネギ焼きに関するあれこれ

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お好み焼き粉に
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水をジャバっと
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混ぜーの
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ネギ入れーの
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生卵入れーの

 

混ぜーの焼きーの

 

 

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ネギ焼きじゃああああ!!!!

 

 

あ、どうも、こんばんは、オルソンです。

 

最近初めて食べたんですけど、ねぎ焼きってめちゃくちゃ美味くないですか?ネギをお好み焼きの生地に入れると生ネギのシャキシャキ感と加熱したネギの甘みを両立できるってことを発見した人、ノーベル賞グッドデザイン賞モンドセレクション金賞か、とにかくそういうのもらってるに違いないと思います。

そんな、ネギ焼きについて様々な具を入れてみたり、時にはネギを抜いてみたり、様々なネギ焼きの新提案をする。一つ一つ見ていただきたい。

 

  • ポン酢を先に入れる

ネギ焼きの魅力といえば、外がカリッと中はフワッとした生地も大事、なはずなのだがポン酢をかけてしまうと、生地がポン酢を吸い、カリッと感が失われてしまう。これを解決するために…

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焼く前の生地にポン酢をシューッ!

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超エキサイティン!!!(混ぜて焼いたものがこちらになります。見た目はあまり変わりませんね)

実際食べてみると、混ぜても均一にはなっていなかったようで…また、焼くことによって柑橘の匂いが変な感じになっていた部分もあり…オススメはできない。多少のカリカリを犠牲にしてでもポン酢は後からかけた方がいい。

 

  • つぼ漬け

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つぼ漬けは上写真のようなよくあるポリポリ系の漬物。コイツに塩気と食感の同時担当を狙う!!!
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焼き上がりがこちら。つぼ漬けがしょっぱいので、あえて何もかけないし、つぼ漬けは食感がナイスなのであえてネギも入れない。

一口食べた感想は「う、美味い…」だったが、食べ進めるとしょっぱくなってくる…。ただつぼ漬けを減らすと食感も減るし、食感を増強しようとすると今度はしょっぱさも増強される。なかなか難しい…が、ネギと合いそうなので原点に立ち返ってネギと一緒に焼き上げるのがいいだろう、多分。

 

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上写真を見て「グロ?何かの臓器?」と思った方、正解。イカの塩辛を入れたぞおおおお!!!こちらもイカの食感と塩辛の塩気で、ネギやポン酢なんかいなくても美味しくなる計算である。

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完成品がこちら、きちんと裏返せていればもっとちゃんと塩辛を隠せたはずだった…。

まず、食感がね、イカってね加熱すると柔らかくなるのね、なので生イカの食感の良さがすっ飛んで、しかもこの塩辛結構イカが細切れだからボロボロと崩れて終わっちゃったというね。そんでもっと問題なのは味というか匂いね。完全に焼けたタイヤの匂い。え?俺、生地に細切れのタイヤ入れて焼いた?でもそれだったら焼いても硬いからボロボロとは崩れないか、てことはもしかして東武線?8000系?昔の野田線?急にタイムスリップした?ってなっちゃった。それくらいゴムを焼いた匂いが凄い上に、食べるとその匂いを裏切らない味がする。東武8000系が好きすぎて東武8000系を食べたい人にはオススメ。それ以外にこんなものをオススメできる層はない。

 

 

  • アボカド

アボカド、その独特の食感は唯一無二、しかも一個100円程度と案外安いのをいいことにこういう記事では結構登板させがち。皮も見た目ほど厳重じゃないぞ!

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アボカドを粗く乱切りしてネギとともにぶち込んで
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少し焼き過ぎる。アボカドは森のバターって言われるくらい油分が多いからかな!とテキトーな言い訳をかまして、完成。これにわさび醤油をかけていただく。

うん、そこそこ美味しい。けどなあ、アボカドと生地の食感が似通ってるが故のシナジーのなさ。ネギとアボカドは対極の食感でシナジー発揮するし、味も美味いんだけどな…。ネギ焼きに入れる場合はアボカドをもっとペーストにしてから生地に入れるっていう山芋パターンの方が上手くいくのかもしれない。追加検証はしないけど。

 

  • チョコバナナ

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次はチョコバナナ、だんだん仕事が粗くなっているので、いきなり完成品からスタート。ちなみにレシピは砕いた板チョコと輪切りバナナを生地に入れただけ。ネギ?入れるわけねえだろ。

一見するとクレープのようにも見えるが、その味はクレープそのもの。蒸し焼きになったバナナは甘みが増すのでその点はクレープよりも上。お好み焼き粉には出汁がはいっているのでは?という問題点もチョコをそこそこの量入れれば結構簡単に誤魔化せる。…あれ?これ新しいホットケーキ作っちゃったのでは?

 

しらす干し、小魚であるがゆえに丸ごと食べられるため栄養価が高く、味もしっかり味わえる。

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これが生地、まあ想像通りよね。

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焼き上がりがこちら。しらす干しがあらかた埋まっているのでよーく見ないと普通のねぎ焼きと区別がつかない。

味は…なぜか物足りない。普通のネギ焼きよりしらす干しが入った分アップグレードされているはずなのだが、なまじしらす干しが入った結果「コクが足りねえ」「カルシウムの味しかしなくね?と思うようになってしまう。人は一つ欲望が叶うとまた別の欲が出る、という教訓を教えてくれたのはしらす干しだった。ありがとう、しらす干し!

 

  • ナス

独特の食感が特徴で、天ぷら、漬物、味噌汁など幅広い用途で使われる個性派野菜。ナスのゴキュゴキュ感っていいよね。というかナスの食感以外にゴキュゴキュの用法なんかないよね。みんなの説に投稿してみようかな。

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生地はこんな感じ。
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焼き上がりがこちら。キッシュみたいになったね。

味は…なんと…ナスが生!!!!オイ!!!!もっといい感じの蒸し焼きができると思ったのに!!!!生地はちゃんと焼けてるのに!!!!何で??????どこで計算間違えた?????というわけでナスは普通に炒めるかレンジでチンしましょう。残念。

 

  • しいたけ

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続いても焼いたら食感バツグンでおなじみの椎茸。食感を活かすためにあえて丸ごと入れ、ネギは入れないぞ!
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完成品がこちら。怪物ジャイアントオクトパスの足みたいですね。怪物ジャイアントオクトパスってなんだよ。

味は…なんと…椎茸が生!!!!オイ!!!!もっといい感じの蒸し焼きができると思ったのに!!!!生地はちゃんと焼けてるのに!!!!何で??????どこで計算間違えた?????というわけで椎茸はお好み焼きに入れないか、どうしても入れたければ薄切りにして入れましょう、残念。

 

 

  • 生ハム

塩気と肉の旨味溢るる生ハム。「生」ハムをあえて加熱したぞ!

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生地はこんな感じ。
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焼き上がり。生ハムは埋まってしまってよく見えないね。味は、脂が腑抜けて食感も皆無になり、ただただしょっぱい布になった生ハムが嫌な感じ。布よりは格段に噛み切りやすいので、食べれなくはない。食べれなくはないが、食べれなくはないだけ。あとしょっぱい。

 

  • 塩昆布

塩味と昆布の旨味のコラボレーション、キャベツにかけるだけで鳥貴族のおかわり自由おつまみになることで有名な塩昆布をネギ焼きに投入。

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生地はこんな感じ。「薄味よりは…」と思って小袋丸々1袋入れたら床屋の床みたいになっちゃった。
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焼き上がりはこんな感じ。ちょこちょこ毛が漏れてますね。味は…旨い、んだけど塩昆布入れすぎた〜!!!これを元にご飯とか進んじゃうから!これ丸々一枚食べたら生活習慣病になるから!結果食べたけど!

 

  • チーズ

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最後の最後で、置きに行きまくった「とろけるチーズ」。忘れてる人の方が多そうだけど、ネギ焼き特集なのでネギも入れております。
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焼き上がりはこちら。見た目は一切の変化ナシ。しかし、食べると生地がねっとりと伸びる伸びる。

 

結論:お好み焼き・ネギ焼きに入れる具は細かく切ろう!