エンドレスエイト全話感想文

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

あいも変わらず、GYAO!を見ている。毎週見るバラエティは決まっている*1として、あとは無料配信されているアニメで面白そうなのを見るという乞食生活をしている。12月になり、多忙になったのでGYAO!を見る時間はないかと思いきや、12月からギガモンスター契約となり、電車の中でも、一人飯でも、向かいのホーム、路地裏の窓、交差点でも夢の中でも、通信制限を恐れることなくGYAO!を見れるようになったため、GYAO!を見る時間にさしたる変化はなし。こんなとこにWi-fiがあるはずもないのに動画をガンガン見るギガモンスターと化している。

そんななかで、GYAO!で無料配信されていたのが「涼宮ハルヒの憂鬱(2009年放送版)」。2009年か。この時の自分は変な尖り方していたのでアニメなんか全く見なかった。レッドシアターとかリンカーンとか見てた。しゃべくり007も見てたかな。しゃべくり007は何であんな番組になっちまったんだ。…そんなわけで、GYAO!でアニメも見てきたことだし、アニメを全く見なかった2009年の自分でさえ、タイトルくらい聞いたことあったし、何なら涼宮ハルヒの顔と名前が一致していた(こういう人間がゼルダの伝説の主人公を「ゼルダ」と言い出す)し、まあ「ベタに見ておかなアカンやろ」ということで古典文学でも見る気分で見ることにした。「よくもまあ、こんなどうかしてる設定のアニメがちゃんと売れたものだ」と妙な感心をしながら見進めていると、「第13話エンドレスエイト」の配信情報が。「これか〜〜〜〜!!!!!」と思いながら、エンドレスエイトも見進めた。というわけで、前置きが長くなりすぎて食べログのレビューだったらめちゃくちゃイラつかれてる頃だが、この記事ではエンドレスエイトの全話感想文を書くぞ〜!!!!!ウオーーーーーー!!!!!

 

以下、シャレにならないくらいエンドレスエイトのネタバレしているので、嫌な人はさっさとブラウザバックしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応、もう一回警告しておくけど、この下はエンドレスエイト全話ネタバレだよ?大丈夫?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SOS団の夏休み回。応援する高校が出てるでもなくダラーっと甲子園がただ点いてるだけというあるあるな始まり方から、プール、昆虫採集、天体観測、と様々な夏らしいイベントを切り取ったサマは典型的な日常系アニメといった感じのユルさがあって良い。ハルヒがプールを上がってくる時のアングルなんかはちょっとあざといが、アニメっぽいといえばアニメっぽい。ユルい日常の空気に際立つハルヒの狂人性とそれを受け止めるキョンのツッコミのワードも好調。「飛び込み禁止の文字が読めんのか」「ゲロゲーロ」「どんだけ奥ゆかしいんだ、お前の脳内火星人は」。個人的に好きだったのはセミ捕りの件。「待てよ!美談っぽく言ってるが…勝手に一方的に捕まえただけでは…」…うーんこの、ハルヒナチュラルな狂気、沁みるね。

 

ループが発覚する回。前半結構ゆっくりフっているが、わかりやすく演出したり、切り取り方を変えたりして、再放送と誤認させずに不穏な空気を煽っている。「安眠を奪ったのは一本の電話だった」と、よく聞くとハルヒからではないことを何気なく伝えるセリフ回しも絶妙だ。

ループがわかるきっかけとなるみくる、ループを記録できている長門、という展開も、設定の地盤があるからこそ自然で、大袈裟に言えば伏線回収のような美しさがある。ループが発覚してからの展開もスマート。「15000回ということは594年…それをずっと記憶しているってどんな気持ちで過ごしていたんだ…?」、「どうせ時間が戻るなら宿題なんかやっても無駄だ」…延々とディティールとしての心境が掘り下げられるだけの時間がどこまでも美しい。

 

また、甲子園をダラーっと見る件から始まる日常パートは視聴者にとって「ループしてることがわかった上で見れる回」となっている。そうなると前話や前々話にあったセリフの一部の意味合いが変わってくることに気づく。「涼宮さんも結構常識的な楽しみ方を身に付けるようになった」は分かりやすすぎるとして、「(長門には)何となくお世話になっている気がするから…」なんかは本当に綺麗。………綺麗なんだけど、さすがに見せ方が冗長過ぎやしないか?今年のキングオブコントで、マヂカルラブリータイムリープのコントをした時、審査員のバナナマン設楽が「ループものってダレがちなんだけど、コンパクトに纏めててすごい」みたいなこと言っていたんだけど、これを見るとマヂカルラブリーの凄さを身をもって思い知らされますね。

 

「俺とは縁もゆかりもない県同士の試合を何となく眺めていると、何となくだが、ハルヒが騒ぎ出しそうな、そんな予感がした」、タイムリープっぽいツカミの曲げ方がわかりやすい。…今更分かりやすく示す必要はないはずなのだが。

BGMの演出が重ため、雲の向こう約束の場所ばりに飛行機を推してくる、などややエポックメイキングな回。この異質さが、「ループしてるようで少し違う」という差を分かりやすくしている気がする。この回は特に服装が妙だったような。上手く言い表せないんだけど、あまり着ないし、着てる人もそんなには見たことない感じの。あと、ハルヒキョンにたこ焼きをあげる位置も違ってたなこの回。

また、浴衣を買いに行く件などがバッサリカットを食らっているなど、序盤のパートはある程度高速化してある…が、ループ発覚後の流れは速くなってないし、というかトータルの尺が変わるはずもないし、それでいて何かが進展するわけでもない。しろよ。前話での、マヂカルラブリーのコントで「ループしてない!?(中略)こんなとこじゃなくない!?」ってセリフがあるけど、エンドレスエイトも大概ここじゃないからな。

 

前話のようなサクサク編集カットではなく、1話のような丁寧な描写に原点回帰。なぜだ。…みくるが未来に帰れないという悲壮感を最終日に際立たせることには成功していたような気はするが。プロットでの差別化が弱いのを飛び込みの時の水中目線や長門越しの「何でも言うこと聞くから…」などカメラワークで補おうとしている回。飛び込みシーンなんか、天下の京アニといえど、このカメラワークで書こうと思うのは、後にも先にもこのアニメくらいでしかないのでは(超適当)。

前話との変化といえば、セミ捕りの時のハルヒの服装が完全にスーパーヒトシ君だったことと、なぜかループの計算過程が出てきたことくらいしか面白みがない。

あと、キョンのツッコミも変化しているんだよな。同じ展開に対して多様なツッコミを見せるというのはジグザグジギーのコントを彷彿とさせるが、23分×8話=184分≒3時間も、ジグザグジギー宮澤が「喫茶店」とか「池田勝」とか言っていたらお互い何らかの病気になると思うので、そう考えるとエンドレスエイトって半端ないと思う。見る側への配慮ゼロやもん。そんなんでけへんやん普通。見る側への配慮ゼロなんやったら先言っといてくれよ。

終盤が妙に冗長なのもこの回の特徴。ハルヒが店を出る件の繰り返しは、GYAO!がバグったのかと思ったぞ。ループの中でループすんな。

 

またしても、甲子園をダラーっと見るところから始まり、オープニングはSuper Driver。普通にこの曲嫌いになるぞ。あと甲子園も。そういえば、これ配信で前知識ありかつある程度まとめて見ているからまだマシなだけで、自分が好きなアニメが突然こうなって、終わりも見えないとなったら普通に地獄すぎますね。そんなことになっていたら、市民プールの塩素の匂いも、盆踊りの屋台特有のぼったくりなお面もめちゃめちゃ嫌いになるし、乗ったタクシーの運転手が道をカーナビに頼っていたらすっげえ不安になるし、カエルの着ぐるみがビラ配りしてるのを見たらボッコボコにする社会不適合者に育っていたまであるな。そう考えると、こんなにも教育上良くないアニメなんか他にないですよ。

市民プール行くキョンの服、ガリガリガリクソンみたい、縁日に行くキョンの服は完全にΣ。服装をイジるくらいでしか遊べないんだ、このエンドレスサマーでは。あとは、プールでみくるが重傷を負う回だったな、うん。

演出面では、セリフと映像が噛み合っておらず、セリフに必要なはずの映像が一部歯抜けているという初見を前提としていない独特の巻き方をする回。「同じようなシーンばっかり見せてもしょーがない」ということにやっと気づいたんだろうか?もっと早く気づけ。企画会議の段階で気づけ。

あ、ただ、天体観測と8月30日の喫茶店の間のイベント消化の畳み掛け方は8回の中で一番好き。

 

当然だが、この回もダラーっと甲子園を見ているとハルヒから電話が来てSuper Driver。7回も同じ内容のアニメを流すことを当然と呼ぶのは我ながらどうかしてるとは思う。何が「Day by day うんざりだよね」だ、それはこっちのセリフだ。何が「あれもこれも未体験」だ、アメリカのコメディの「オーマイガー」みてえな動きしやがって。確かに8週連続同じアニメ放送はお互い未体験だろうけど!というか、声優にとっても未体験だろうな。台本見て度肝抜かれただろうな。だって8話だいたい同じ台本だもん。でも、映像はちょこちょこ変わってるので、レコーディングは逐一しているんだろうな。頭おかしくならないのかな。演出とか作画とかも。でも、声優はセリフ合わせが超楽だったかもしれないな。お前らの夏休みでもあったんかい。

本編は、なんとまあお変わりなく。変われよ。ただ、ハルヒらが浴衣を買いに行く店の向かいの服屋の名前がENDLESS。うるせえよ。3〜4回目くらいだったらウケるかもわからんけど、7回もループ見せられたところでそのボケがウケると思うなよ。「放送禁止みたいですね」とか死んでも言わねえからな。「しじんの村の看板が最後のシーンだけ傾いてるって奴みたいで面白いですね。」とか絶対言わねえからな。

演出は、Ⅳ以来の重ため回。なのだが、盆踊り後の花火自体は尋常じゃなくはっちゃけてる回。演出と登場人物の行動がこんなに噛み合わないことあるかね。

 

プロットは相変わらず相変わらずアンド相変わらずだが、「聞きたくはないが」、「控えおろう」、「思い立ったが吉日」、「掬い放題破り放題」、「全く欲しくない称号だ」、「バイトという名の我慢大会であります」、「信じる者は救われる」など余計なワードが多い回。こういう余計なワード自体は入れ込んでくる心意気込みで好きだけど、もう少しバランスよく入れろよ。7回も入れるチャンスあったんだぞ。

オチは散々フッた割に「宿題」というしょーもないスカしオチ。ただ「ループするから宿題をやらないからループする」という入れ子構造はなかなかに興味深い。この構造、このスカしオチを効果的に魅せる方法、それは「アニメ8話分、約3時間はフりすぎ。もう少しコンパクトに纏めよう」の一言に尽きる。…なんてことは、当時の視聴者全員が一番身に沁みて分かったんだろうな。そんなことを身に沁みさせるなよ。エンディングなしでまったりと終わりやがって、「アニメ制作Kyoto animation」ってイタリックっぽいロゴをデカデカと表示しやがって、恥ずかしくねえのかよ。こんなアニメ制作するなよ。途中から飽きて、動物の作画凝りまくってたのわかってるからな。青黒い蝶とか凄い綺麗に飛んでたけど!蛙に雨の雫が垂れるのとか無駄に風流だったけど!飽きるくらいなら、フリ→ループ発覚→ループ発覚後のフリ→解決の4話で良かっただろ!それでも長いは長いけど!エンドレスエイトⅧの感想と見せかけて全体の感想を綴って「総評」を削ったところでおしまい!おやすみ!

 

(おしまい)

*1:相席食堂、勇者ああああ、有田ジェネレーション、全力!脱力タイムズ、千原ジュニアの座王、ゴッドタン。冗談騎士?あれは不定期水曜日放送なので…

M-1グランプリ2018感想文

この記事ではM-1グランプリ2018の感想を1組ずつ丁寧に書いていく訳だが当然、シャレにならないくらいネタバレしているので、録画をまだ見ていない人はさっさとブラウザバックしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応、もう一回警告しておくけど、この下はM-1グランプリ2018の決勝ネタバレだよ?大丈夫?見上げればほら?大丈夫?七色の虹?

 

 

 

 

 

まず、決勝の前に敗者復活戦。一組ずつ感想を書く気はないが、まとめて話しておこうと思う。去年一昨年の敗者復活大本命であった和牛とスーマラがともにストレートに決勝進出したため、大本命不在の混戦に。自分は配信で全ネタ見て、個人的に面白いと思った3組に投票。具体的には、設定は「お見合いで出会った女の話」というわかりやすい設定からアウトローなセンスを結局ぶつけていた「金属バット」、無知な二人がその無知ぶりだけで笑いを取る「漫才特有のアドリブ感」の一つの正解を導き出した「侍スライス」、「コミュ障が美容室に行く」というあるあるすぎるあるあるを単なる形態模写にとどめず、さりとてキャラから逸脱しすぎないボケが心地よい「たくろう」の3組に投票。他に投票を迷ったのは、長いツッコミとボヤきがすっかり板についていた「ウエストランド」、少し古いネタだが展開には目を見張るものがある「さらば青春の光」、ゴリゴリとセンスで押してくるオリジナリティがたまらない「からし蓮根」、準々決勝で自分が一番笑ったネタと同じだったが3分だったので準々決勝のように上手く行かなかった気がしないでもない「マヂカルラブリー」、大トリでとにかく明るく楽しく盛り上がった「インディアンス」。最後は侍スライスとインディアンスで迷ったが、「インディアンスの方は他の人が入れるだろう」という最悪の理由で侍スライスを選んだ。

天竺鼠のようで天竺鼠ほど行ききってない自由なネタをしたアキナ、まさかのモノマネ軸ネタを持ってきたプラスマイナスは何だったんだろう。

ただ、自分の予想はここまで上げた組ではなく「ミキ」だった。というのも、ミキは知名度やアイドル的人気を持ちながら、お笑いファンにもその技術を高く評価する人がいるからだ。そうなると票を取りやすいのはミキだよなあ…って思ったらミキが行くんかい!大本命不在じゃないんかい!オイ!あと侍スライス低っ!金属バットも、TLでの投票率100%だったからもっと上かと思ったわ!

 

 

  • 見取り図

「モテたい」そろそろ結婚を前提として付き合いたい盛山、そこでリリーは女の子を紹介する…。

「ビッグ勾玉」「スポブラやん」「あたおか」などピンポイントではいいワードもあった一方で、女の子の紹介→オシャレをしてモテよう→心に余裕を持つ、と話題が飛んでいる。多分、初めての決勝だからウケやすい件を集めてメドレーにしたネタをかけてみたのだろう。そうなると、構成面で点数が稼げないので、今回はイマイチな結果に終わった。が、来年以降どういう闘い方をするのかが今から楽しみなコンビだ。

いない人を作る、相方の呼び方、という話題と別のボケをネタの軸にするのは、爪痕残しやすいという副産物も込みで効果があったとは思うが、いない人を最初に作ったのがツッコミであるはずの盛山というのは、ちょっと引っかかる。人によっては本当に「菅百合子って…?」ってなってネタ入らなくなるんじゃ。

 

「近所の怖い人」。近所づきあいも大事だが、時には優しい隣人だと思っていた人がサイコ殺人犯ということもあるのでは…。ということで早速コントに。

オーソドックスな殺人犯を演じる武智の恐怖を、田中が凌駕するというわかりやすい構成のネタ。「見た目は武智のが怖いが、実はぶっ飛んでるのは田中」という平場での彼らのキャラを活かしたネタとも言える。田中にキャラ付けがなされ、序盤の「バタン!」一つで掴んだ結果、中盤のボケも全てサイコに映るという設定の勝利…のはずだったのだが、後半失速。電気コードが出てきたらあたりから単純にボケ数が減っているのと、キャラ付けによるボケの強化魔法が切れてしまったのか。終盤、スベりに行くタイプのボケだったのも、まだ2番手かつ、なぜか無駄に重い今年の客席相手には厳しかったか。でも、もっとウケていいし、もう少し評価されてもいい。

 

「タイムマシン」。「もし、1度だけタイムマシンを使って過去に戻れるなら何をするか?」というよくある話題。山内の回答は、ポイントカードを作る…?

細かいながらも共感はできる山内の主張と反論する濱家という構図設定だけでも面白いし、昨年の「怖い話に不満がある」ネタより明らかにオリジナリティが向上しているにも関わらず、「今わかりにくく説明したんや」、「こいつのマイナンバーがネットに晒されますように」など隙間に小ネタを詰めたり、「もっと考えたことあるよ〜という方?」や「M-1史上最悪の客や!」などの客いじりを入れることで一体感を出したりし、重い客席にも強く、失速しにくいネタ運びをしている。終盤は濱家のディベート力を皆無にしてボケツッコミを逆転させるという構成の妙をもう一回入れてきたのも面白かった。これで最終決戦行けないのは惜しいよなあ…。まあ、彼らが最終決戦進出した場合、今回の3組の誰かが落ちることになるのでそれも惜しいのだが…。

 

「国名わけっこ」。福徳が子供の頃やっていたという遊び「国名わけっこ」。知らないので早速後藤とやってみることに…。

福徳が持ってきたゲームを後藤と遊ぶ、というのは去年のピンポンパンゲームと全く一緒。というよりかはピンポンパンゲームの進化形態。というのも、このネタで笑いを生み出す単語となっている「ゼンチン」「ドネシア」が響きからしてすでに面白い。そこが「ピンポンパン」とは明らかに違う。そして、ゲーム中に「嫌やねん」などと随所にツッコミを入れて笑いを誘導する後藤の巧みさ。こうして、終盤は「ゼンチン」「ドネシア」と言ってるだけで面白いというある種のゾーンが完成してしまう。あと、笑顔の福徳とどんどん顔が曇ってくる後藤の対比も良かった。ずーっと笑えたという意味で、理想的な漫才できていたのは間違いなく彼らだったなあ。

 

「合コン」。禿げ上がった毛利に、林が持ってきた相談は、自分以外全員が20歳モデルの合コンで…。

ジャルジャルの直後だと、悪い意味で普通すぎると見られるのは仕方ないのかも。でも、普通にいい漫才だったのは事実で。「ババ抜き」、「そこまでして数って合わせなアカンの?」、「精神的には7:1」、「ほんまにお前が俺に毛が生えたようなもんだったらめちゃくちゃ売れる」など毛利のツッコミはいちいち良かった。でも、なぜか、客席にはそれがあまりハマらなかった。意外とツカミがなかったのが響いたか。たかだか決勝一回行ったくらいで売れないのが芸人の現状だけど、何とか評価されて欲しい!正月特番なんかで気楽に見れたらもっともっと笑えると思うし。

 

  • ゆにばーす

「遊園地ロケ」。男女コンビのゆにばーすは、遊園地でロケしているだけでカップルと勘違いされる。早速練習することに…。

特別悪いところはなかったはずだけど、去年よりかは少し落ちたかな…。いや、客席がまた重くなっちゃっただけかもだけど。でも、川瀬は序盤で噛んだのを筆頭に終始調子が悪かった気もする。

ネタ自体は「遠心力を揃えろ」など、いいボケツッコミもあったけど、漫才の中であえてコテコテの漫才する件は少し長かったかな。あえて、なのは分かるけど失速と減点の原因になったような。

あと何で「2319RT」の件切っちゃったんだろ、あれ好きだったのに。

 

  • ミキ

「ジャニーズ」。弟の亜生が兄の昴生の履歴書を勝手にジャニーズに送る、というよくある奴をやってしまう。兄は当然怒る。

去年は、ハマらなかったし、何なら今年もそこまでハマりきれなかったけど、「凄い技術、凄い速さだな」っていうのはあるよね。前は速すぎて聞き取りにくいこともあったけど、そうならないようにスピードを僅かに落としてるのかな。これだけの技術があると、ベタな設定、ベタなボケツッコミですら面白くなってしまう。彼らにそんな豪腕があるのは認めざるを得ない。終盤に「SMAPに入りたかった」なんてエピソードをサラッと入れ込んでニンを出してこようとするのもたまらない。ネタの設定や中身でもう一捻り二捻り入れられるようになったらすぐ優勝してしまうのでは。技術は完成されすぎているので。

 

  • トム・ブラウン

「ナカジマックス」。サザエさんに出てくる中島を5人集めて最強の中島ナカジマックスを作りたい、らしい。

この漫才、初めて見た時は訳がわからなかったので、決勝で初めて見た人もそういう人が多いと思う。実際、中島は5人もいないし、5人いたところで合体なんかしないし、まして中島みゆき木村拓哉と合体するはずもないし…。しかし、みちおが提示したシステム上では確実に中島や中島みゆき木村拓哉は合体するのである。そして、ツッコミであるはずの布川も「何か見てみたいかも〜!」と早々にその謎システムを受け入れてしまっている。だったら、それを見る我々もまた、遊園地でアトラクションの椅子に座ったらなすがままになるのと同様に、色々な人が合体していく様を受け入れるしかない。「何で?」とか考えるだけ損なので、考えないようにすると面白い。一度見てよくわからなかった人は見返してみよう!

 

「豪華客船」。金持ちになったら豪華客船に乗ってみたいせいや。早速再現してみることに。

まず思うのが、その手数。粗品の捻った例えツッコミが伝わるまで微妙に間を空けがちなコンビだったはずが、ついていけなくならないギリギリまでテンポを上げて、多くのツッコミを決めている。実は「豪華客船」という設定は飾りで、せいやのキャラクターショーの羅列になっているが息つく間もなく動き回るので、それが欠点として見えない。「ボラギノール」で掴んだ時点で1stステージ1位は確約されていたと言っても過言ではない。他だと「法事!」「ラジオネームか!」「日付変更線で遊ぶな!」が好きだった。

 

  • 和牛

「ゾンビ」。もし、水田がゾンビに噛まれて感染したとする、川西は水田を殺せるか?

しゃべくり漫才でありながら、終盤で自然に漫才コントに移行する一粒で二度美味しい漫才。しゃべくり漫才のパートは「脳死」「安楽死」の議論と内容は変わらないのだが、「ゾンビ」という完全に架空の概念を持ち込むことで「実は誰も人間とゾンビの中間体を見たことない」ということが両者の認識のズレを生み出している。このバランスというか着眼点が凄い。考えたことないけど、言われてみるとゾンビ化って肌から来るのか声から来るのか気になるよなあ。また、「あれのこと声変わりって言うなよ」「賢志郎ここ腐ってた日ある?」、そしてコントに入ってからの「ここまで来てて抜かされることあんの?」と川西のツッコミも切れ味バツグン。そして、2人の間とかマイムの技術とか声とか抑揚とかは当然のように完璧。まあ最終決戦行かないはずがないよね。

 

 

 

ここから最終決戦

 

 

 

 

「決めポーズ」。福徳が作ってきたジャルジャルのオリジナル決めポーズ。当然だが後藤も決めポーズで目立ちたくて…。

前半は後藤の指示を福徳がことごとく曲解するというわかりやすいネタ。少しだけ「理解不能者(麦わら)」を彷彿とさせる。だが、これで終わるはずもなく始まるガソリンスタンドパートがまた彼ららしいネタ。決めポーズの回数を「目立ち具合」と呼んでいるアホさが本当に素晴らしすぎる。「あと5回」の件なんかもう、小学生か?小学生なのか?オチのSEが流れてもやり続けてるのも最高だったな。

ただ、ルール上仕方ないとはいえ、過去にTHE MANZAIでこのネタのフル尺見てる身としては結構走りがちというか4分に纏められるネタだったのかな、とは。「ここからが本題ですよ」はフリの決めポーズパートが長ければ長いほどウケるので…。

 

  • 和牛

オレオレ詐欺」。母がオレオレ詐欺に引っかからないか心配。なので、息子本人が詐欺の電話を掛けてみることに…。

最初の「持ってくるやろ、本人やから」があれだけ爆発したのは本当にすごい。設定が良い証拠だ。今更ながら、2人の所作の演技力・表現力も凄まじいものがあり、川西の女形演技はもちろん、駅前の喫茶店でコーヒーを啜ってるだけでもう面白い水田、完全にやってる水田と「やってんなぁ〜」という川西の言い方などは本当に巧い。ただ、個人的には終盤の「電話が繋がってない」は読めちゃったんだよな。あそこからもう一騙し見たかった。「騙されやすい遺伝子」と睨み合うだけの数秒は好きだったけど。

 

「子供の時の思い出」。子供の頃って懐かしかったな、というせいやが振り返っていく。

1本目と感想はだいたい同じ。「子供の頃の思い出」って結構設定コロコロ変えれる設定なんでいろんな漫才師がやってる。このネタも結構古いネタだけど、「楽天カードマン」で大会史上最速クラスの掴みを見せ、何度も見た「お前人殺したんか!?」はせいやがジワーッと違和感を広げてややウケなところを粗品がガツーンと決める理想のウケ方、学校とは関係ない走馬灯の「しょうもない人生!」も入れ、ベストアルバムをもう一枚作った格好となった。これだけみんながやってる設定で、ボケもツッコミもオリジナリティがあるっていうのが霜降り明星の凄さなんだよな。

どうでもいいけど、何回数えてもひょうきん者の校長、8代目だな。

 

  • 総評

まず、今回のM-1のレベル、非常に高かったな、と。個人的に2017年は2016年がレベル高すぎて少し落ちた感を思ったものだが、2018年また回復したな、と。ただ、それだけに運営面が…なんて文句は後回しにするとして。

まず、初決勝進出初優勝の霜降り明星。期待の若手と数年前から言われ、去年はコンビ揃ってR-1決勝なる偉業を成し遂げ、よしもとだから放っといても売れそうだったコンビがM-1優勝ですよ。めでたい。まさか、漫才のテンポがあんなに上がっていたなんて。R-1の方で粗品の決勝見た人はわかると思うけど、客に粗品の例えツッコミを理解させるまで少し間を取る感じの漫才だったんだよな、ほんの数年前までは。はやくも「真のバラエティ力は!?売れるのか!?」みたいな飛ばしネット記事が出てるようだけど、粗品は平場でもあのツッコミは出せる人だし、せいやも天然エピソードいっぱい持ってるので、普通に売れると思います。

霜降り明星以外で、M-1全体のレベルアップに寄与したのは、去年から連続で決勝進出を果たした、かまいたちジャルジャルではないだろうか?去年「怖い話にケチをつける」というややありがちな設定で、審査員の小朝に「勝ち切る設定じゃなかった」と言われてしまったかまいたちが、設定面でありがちとは絶対言わせないネタを持ってこれるのを見せつけたという事実。痺れたね。本来かまいたちって設定より膨らませ方や技術のが巧いというか「USJUFJを言い間違える」なんてお笑いの教科書にはもう載ってないくらいベタなところから4分尺の漫才を作れて、それを今年の準々決勝にかけて、準決勝進出できたくらいにはすげえコンビなんだけど、決勝でのネタは設定も膨らませ方も完璧でネタ順次第で全然最終決戦あったね、もったいない。ジャルジャルも去年の「ピンポンパンゲーム」の正統進化を持ってくるという。サラッと正統進化の4文字で済ませてしまったけど、ピンポンパンゲームに正統進化があっただなんて夢にも思わなかったと思うんですよ。だからこそ去年、あの場で福徳は泣いたはずなんです。でも、正統進化はあったね、できたね。これは本当にすごいことです。あと、去年の決勝進出者でいうとミキも、ピークを抑えて聞き取りやすくしつつ、初手ピークにするっていう、明らかに昴生のツッコミ方というか闘い方を変えてきていた。

あとは、和牛が三年連続準優勝ですか。厳しい。当事者でもなんでもないけど厳しい。正直いうと、去年一昨年の最終決戦は和牛優勝かな、と思ったけど、今年は最終決戦見たあと和牛優勝じゃないな、って思ってしまった。でも、和牛はこれまで敗者復活戦含めると8本もM-1にネタを使ってしまったことになりましたからね。その8本目が自分から見たら少し失速していたというただそれだけのことなんだよな。8本全て、きちんと面白くて、マシーンのようにブレのない技術によって披露され、それでいて水田の「細かい」「神経質」というニンがきちんと反映されていて、それでいて、初めて和牛を見た人には理解できないネタにはなっていないのが本当に凄い。というか、M-1の3位って笑い飯チンポジを思い返すとわかるように「最終決戦の最下位」って解釈もできるので、そんな中2位を取り続けるってめちゃくちゃ凄いことである。「吉本で一番チケットが売れる芸人」という意味では一番なのでもう無理にM-1で一番にならなくていいのでは。そういうことじゃないですか、そうですか。

ここからは、運営への文句。客が激重だったって言われているけど、そりゃまああんなにVTRが重かったらそりゃそうでしょ。それに、あのシリアスVTRのせいで1本目の芸人が披露したのが、番組開始の30分以上後。番組開始前にくまだまさしが前説したらしいけど、そこから30分以上経っちゃったらそれはもう、前説でもなんでもないですよ。本当にもう、あのVTRは確かにカッコイイけど、もう少し纏めてくれ。笑神籤の紹介があんなに無駄に長いならなおさら!

あと、審査員がそこそこ変わったということで。塙審査員はいい意味でびっくりしたね。おそらくネットニュースで「審査員のオファーがあれば全然やる」みたいなこと言ってたのがきっかけだと勝手に思っていたけど、その記事でも見せていた分析力が光る審査コメントで。個人的には勝手に「審査コメントは小ボケに逃げるタイプ」だと思っていたけど全然そんなことなかった。裏切られたね。

全く裏切られなかったのが立川志らくNHK新人演芸大賞の審査員をしているのを見たときに、ズレた審査コメントするな〜、と思いながら見ていたので、M-1の審査コメントが批判されているのを見ると「ほらぁ!俺は最初からこうなると思っててん!」ですよ。こんなほらぁ!はいらねえんだよ!普通のバラエティだともう少しソツなくコメントするはずの志らくが、審査コメントになるとめっちゃズレるか普通にアワアワしてずっと何言ってるかわからなくなるんだよな。2009年に売れ出した頃より、明らかに口当たりがマイルドになって笑いやすくなったジャルジャルを「面白いとは思いながらも、笑いはしなかった」と評したり、かまいたちのネタを「発想がもう一つだった」と評したり…っていうのは自分の好みと勝手に重ねすぎなのかもしれないな。ただ、「ハゲ方が面白くなかった」は普通に松本人志に乗っかろうとしてスベってたということだけはせっかくなので、ここに記録しておこうと思います。

あと、この時期M-1語る上で外せないのが、右のおばさん事件ですよ。元を辿れば、敗者復活が誰か決まってない段階で「ミキが好き」ってあんなに満面の笑み(掛けてるわけではない)で言ったところから始まってると思うのよ。だって、「公平に審査します」というのをフリに、ミキに98点付けたのはアレすぎるけど、「ミキが好き」と言っておいて、80点とか付けたらそれはそれで変な感じになっていたと思うので。だから、敗者復活決まってない段階で、ミキに肩入れしていることを言ってしまった時点で右のおばさんはアカンかったな、と。それでミキが上がってこなかったらあの場だけの笑いで済んだけど、ちょっとそれがシャレじゃ済まなくなっちゃった、っていう。ただ、右のおばさんは毎年審査員を務めているのに、審査コメントに不満を垂らす芸人が今年になって急に増えてるのはなんでしょう?今日だけじゃない長年の蓄積?たこ焼きパーティに銀だこ買ってきたから?いやまあ、俺も「去年のマヂラブで味を占めすぎた?」とは思ったけど。ただ、この事件最大の教訓は「インスタライブで陰口を配信するのはやめよう」と「お酒には気をつけよう」でしょう。陰口を配信してしまうと、「斬新だな!陰口が全部聞けちゃうって斬新だな!」ってなってしまうから。というかもう、陰ではねえな!シンプル悪口だな!ただ、「とろサーモン久保田のそういう尖ったところが好きだったんじゃねえのか!?」と俺に質問するのはやめてください。「いいえ」と答えると大嘘になってしまうので…。

 

 

 

 

 

 

総評って言いつつ長すぎだし、後半めちゃくちゃシケた話をしてしまって申し訳ございません。これでも見て行ってください。12月10日の23:59までは無料で見れて、 石ダテコー太郎という下手な芸人より面白いとかじゃなくて普通に昔芸人やっていてホリプロとかに所属した人が脚本を書いているから面白くて、脳が揺れるので脳によく効いて、一話完結なので9話から入っても安心仕様で、GYAO!のみならず、dアニメストアアマゾンプライムやAbemaTVやニコニコ動画などでも配信しているので…

ひもてはうす 第9話 君の知らない物語 #GYAO 

https://gyao.yahoo.co.jp/player/00908/v14499/v1000000000000009529/

(おしまい)

ロード、「ちょうど一年前に」に似た響きの言葉だけでも歌える説

  • 前文

2018年11月28日の水曜日のダウンタウンにて「ロード『ちょうど一年前に』だけでも歌える説」が提唱された。そして、高橋ジョージは様々な音程の「ちょうど一年前に」を駆使し、見事にロードをワンコーラス歌い切ることに成功、めでたく説立証となった。

しかし、「ちょうど一年前に」だけでロードが歌えるということは、「ちょうど一年前に」に似た言葉でロードを歌い切ることも可能なのではないだろうか?というわけで、「ちょうど一年前に」に似た言葉をいっぱい考えてきたので、ぜひ歌ってみてほしい。

 

  • 本文

ちょうど一年前に ギョーザ一人前で

ジョウロ花壇の前に 焦土と化した前橋

諜報機関の前田 ジュードロウにスパイ

小豆島の名産 生姜とニンニクどっち?

 

彫刻の森箱根 京都の次は名古屋

ショートコント床屋 シュールストレミング

イートインのあるセブン 9度のチューハイ3缶

凍ったイカでノドを 老婆の背筋伸ばす

 

ショーゴとタケルのコンビ い〜や、クリオネの尺

デーモン小暮閣下 10万56歳

 

トートバッグもらえます コートジボワール代表

京急川崎大師 ニートチャーハン福田

ソードアートオンライン スープストックトウキョウ

ミョウガが美味い季節 テープチェンジの時間

 

タートルネックのニット ローストビーフにワサビ

中途半端なマイル ヤードポンド法滅べ

 

鋼鉄みたいな脳 まあるく柔らかくする

ベーコンレタストマト バーガーにポテトL

ドーピング疑惑のベン カールルイスが一位

ユー子がるんに抱きつく トオルが凄く驚く

 

芸人よりもおもろい 声優たちのラジオ

AIに支配された 遠い未来の話

 

野獣先輩新説 クールジャパンの文化

麻婆豆腐の原価 皮蛋好み分かれる

アート引越しセンター ボーガンの矢が刺さる

Gパン元は作業着 キートン山田の声

 

コーラにメントス入れる 大島優子の帽子

週休8日の希望 コール&レスポンス

 

牛肉の厚切りに 胡椒をかけて焼いて

醤油とニンニクかけて ステーキの完成だ

 

 

  • あとがき

どうだっただろうか。実はこの歌詞通り歌うと、ロードのフルコーラスになっているので、このまま歌うもよしだし、この中から一個選んで延々繰り返すだけでも60通りあるし、重複を許さず並び替えれば60!通りもあるし、重複を許して並び替えれば60^60通りある*1。ちなみに、60!は82桁の自然数、60^60は107桁の自然数だそうです。気が遠くなりますね。

 

 

 

 

*1:60^60通りの中には、一個を選んで延々繰り返す60通りおよび、重複を許さず並び替えた60!通りも含みます

グローバルな視野で見たら囲碁将棋派よりZEEBRA派の方が多いという事実

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

本日、12月2日はM-1グランプリ2018の決勝戦があった。そしてある芸人が優勝した(ネタバレ回避とM-1前執筆による修正負担の軽減)。そんなこの日は、M-1グランプリ三回戦と準々決勝のGYAO!無料配信終了日でもあった。この記事で注目したいのは決勝…ではなく準々決勝敗退した「囲碁将棋」というコンビの漫才である。

囲碁将棋、はTHE MANZAI2011・2014決勝進出だが、M-1の決勝には一度も進出していない。準決勝まで来た年もあったが、今年は何と準々決勝で敗退してしまった。その時の漫才の一部書き起こしがこちら。

根建「僕ら高校からのね同級生でコンビ組んでるんですけど、なので中学時代のこととかあまりよく知らないんですよね」

文田「確かにお互いのこと知らないね」

根建「で、中学時代お前勉強とかできたの?」

文田「そんなに勉強するタイプじゃなかったんですよ、言ったらね教科書持ってくタイプじゃなかったですし」

根建「あ、じゃあ教科書とか持って帰るタイプじゃなかったんだ」

文田「そう、教科書なら入れっぱなしにしてきた机に」

根建「だいたいそうですよね」

文田「だいたいそうなんですよね〜」

根建「あれ?ちょっと待って?お前今さ、鞄なら置きっ放しにしてきた高校に、みたいに言わなかった?」

文田「ごめん?どういうこと?」

根建「今何て言った?」

文田「教科書なら、入れっぱなしにしてきた、机に」

根建「カバンなら置きっ放しにしてきた高校に、みたいにいうな!」

文田「だから、それ何だよ!?」

根建「Dragon AshのGrateful daysでZeebraが歌ってたじゃねえかよ!」

この後も、根建と文田がお互いに「カバンなら置きっ放しにしてきた高校に、みたいに言うな!」と突っかかるWボケWツッコミスタイルで漫才が進んでいく。だんだん「カバンなら置きっ放しにしてきた高校に」から遠い言葉に突っかかるようにしたり、Grateful daysの別の歌詞のボケを足したり、終盤にヒートアップした2人による畳み掛けがあったりと、M-1用賞レース用の仕上がりを感じ、原曲を知らずともそこそこ笑えるようになってはいるが、主軸は「Grateful days」、それも中盤まではたった一節の歌詞、というイカレた漫才である。そら、準決勝進出厳しいって!面白いけど!なお、余談だがGrateful daysの歌詞を主軸にしているのに、「俺は東京生まれヒップホップ育ち 悪そうな奴は大体友達」は出てこない。そういうところも囲碁将棋らしいイカレ方だ。

さて、この漫才の主軸である「カバンなら置きっ放しにしてきた高校に」は、単体で見た場合、めちゃくちゃ面白い、大爆笑間違いなし、とまではならないが、確かに引っかかりを感じるワードではなる。なぜ、引っかかるのか?多くの日本人はもう分かっているだろう、語順だ。「カバンなら高校に置きっ放しにしてきた」なら、置き勉してるな、以上の引っかかりはない。まあ、この部分はラップパートなので、韻を踏むことを優先した語順なのだろう。韻を踏むことを優先した語順でも意味自体は伝わる自由度は日本語の素晴らしさと言える。それでも、やっぱり引っかかる人は引っかかるけど。

さて、ここで下画像の英語を訳してみよう。

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パソコンやスマホ自体が画像を読めないということがなければ中学1年生レベルの平易な英語である。「わたしは学校へ行く」が正解だ。ところで、上の文を単語ごとに分けると

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「私は行く学校へ」となる。英語は基本的に「主語→動詞→目的語や修飾語」の順で構成される。この形は文型と呼ばれ、高校1年生になれば習うSVOだの、SVOCだの、と詳しくやることになる。日本語と英語は語順が異なるし、語順のルールも堅いのだ。

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さて、上画像の英文はどうやって訳すか?わからない人は先ほど同様スラッシュを入れてみよう。こうなるはずだ。

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というわけで、アメリカやイギリスなどでは「カバンなら置きっ放しにしてきた高校に」の語順がスタンダードであることがわかっただろうか?

さらに、高校には「漢文」という科目もある。漢文というのは簡単にいうと古い中国語である。そんな漢文にはレ点や一二点というものがある(下画像参照)

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レ点や一二点は読む順番を指示するために文章の横に添えられるが、なぜ最初から正しい順番で書かないのかというと簡単なことで、中国語と日本語は語順が違うからだ。中国語と日本語で語順が異なる名残は、「書を読む」という意味の二字熟語である「読書」や、「下に落ちる」という意味の二字熟語である「落下」を含め、多くの二字熟語に残っている(下画像参照)。

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この「我読書」を見て、ピンとくる人はくるだろう。そう、中国語も「主語→動詞→目的語や修飾語」なのだ。そして、日本語の語順である「主語→目的語や修飾語→動詞」に戻すためにレ点があるが、「我読孔子書」のように、目的語や修飾語が一文字で収まらない時は一二点を使う(下画像参照)。

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というわけで、「鞄なら高校に置きっ放しにしてきた」を漢文化すると多分こうなる(下画像参照)。

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以上から、中国語においても「鞄なら置きっ放しにしてきた高校に」がスタンダードであることがわかっただろう。そうであれば、アメリカ人と中国人にとって「鞄なら置きっ放しにしてきた高校に」は普通の語順であることがわかる。そして、中国の人口は14億人、アメリカの人口は3億人、世界の人口は73億人なので、73億人中17億人にとっては、つまり世界の23%にとっては「鞄なら置きっ放しにしてきた高校に」こそが普通なのである。それなのに、囲碁将棋は日本語の語順こそが正しいと信じて疑わず、他国語を糾弾する。この行為は人種差別ではないだろうか?日本人は古来より 国際的な視野を広げることが苦手で「日本人さえ笑えれば良い」という排他的な態度がうかがえる。しかし、2020年には東京五輪が、2025年には大阪万博が控えている。このような状況で日本は海外からのお客様を受け入れられるのだろうか?何かしらならないだろうか、問題に。

(おしまい)

 

第2回チキチキスマホなしで待ち合わせオフ

こんばんは、オルソンです。

 

 

今回はこちらのオフのレポを書こうと思う

[TwiPla] 第ニ回チキチキ!スマホなしで待ち合わせオフ会 https://twipla.jp/events/318447

なお、「スマホなしで待ち合わせ」が何かわからない人は下記の記事を

ゴールデンに昇格を果たしたガキの使いの企画でオフ会することを考えてみる - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/07/18/000915

第1回のオフを見たい人は下記の記事を参照しよう!

第一回チキチキ!スマホなしで待ち合わせオフ会 - 旭駅本屋 http://ithikawa.hatenablog.com/entry/2018/01/08/230239

 

そして、今回の参加者5名がこちら(敬称略)!

オルソン:TwitterID:@ef_510_514。第1回第2回ともに主催者。前回は壊滅したので今回は壊滅しないか、気が気じゃない。

はまなす:TwitterID:@bunkyokucom。オルソン自身を除くと、唯一の第1回からの継続参加者。

うょり:TwitterID:@med_uyory。ハンネが定まらない。以前の透明焼酎の記事の「パルフェ氏」と同一人物。前回のオフは外野から静観。

音羽:TwitterID:@otowa_simu。確かNFH経験者。まさかの初対面参加者その1。

はまかぜ:TwitterID:@hk1000_express。まさかの初対面参加者その2。個人的には音羽氏よりフォロー歴が短い。

 

1、第1のお題

まず、今回のオフ会は最初に集合をしないシステムであった。一応、10時にお題を出すので、それまでに都区内の移動しやすいところにいるようには伝えたが、各々がどこからスタートするかは不明だ。そんな中出た、第1のお題は…

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中華料理店。わかりやすいと言えばわかりやすいが、よーく考えずとも都区内には中華料理店は無限にある。「日高屋」でも全然お題として成立しそうなところをさらにアバウトにしているうえ、5人の居場所も不明。互いにオフ会でよく使う中華料理店があればそこで確定、と言う戦略もあるがそれもない。一言で言うと、無謀なチャレンジと言わざるを得ない。が、ちゃんと考える。考えろ考えろ考えろ……。ここで自分は銀座アスター本店というアイデアを思いつく。銀座アスターはそこそこ有名なチェーン店で、「銀座」と地名も入っている。そして、本店は現に銀座にある。と、くればこれ結構いい回答なのでは?一人くらいくるのでは?????

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と言うわけで、一度も食べたことのない中華料理店を回答としてしばし待つ。開店が11時半なのに、10時半には着いていたので、開店を待つめちゃくちゃせっかちな客みたいになっちゃった。そして回答開示の時………

ウィィィィッス!!!!どうも〜syamuでぇぇぇぇす!!!(中略)誰一人、会うことはありませんでした…いや〜一体何がいけなかったんですかね〜…。一番悪いのはこのお題考えた奴と、このお題を初っ端から引いた奴だろうな。まあどっちも俺だけど。

赤坂四川飯店、は「陳建一の店」と言った方が分かりやすいかもしれない、確かに有名中華料理店である。はまなす氏は「このお題で集合は無理」と踏んで、秋葉原に行き、電GOなどに興じてから秋葉原の中華料理店を回答にするという捨てゲーに出たとか。また、馬子禄牛肉麺は…

 

 

前回のオフ会にて登場。テンポよく前回の聖地巡礼をするなよ。

 

2、第2のお題

さーて、次のお題は、こちら!

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オーロラビジョン。都区内となると一つの街に3〜5個あることも多い、デカいテレビである。外野から「オーロラビジョンは三菱電機の商標であり、大型ディスプレイではない」という指摘が入ったが、セスナは小型飛行機のことだし、ウォークマンは携帯音楽プレーヤーのことだし、キャタピラはクローラーのことだし、ステープラーはホッチキスのことなので無視することにする。まあ、さっきの中華料理店のお題でラーメン屋を中華料理店とするか、みたいに人によって定義が微妙に揺らぐのはこのゲームの醍醐味の一つな気がしないでもない。

本題に戻ると、都区内にはオーロラビジョンも掃いて捨てるほどある…が、何かしらか蘊蓄的なものが乗っかっていて一番有名なところというと新宿アルタしかないような気がした。今は亡き、笑っていいとも!のオープニングで毎回映されていた、というかいいとものスタジオがある場所であり、ガキ使の企画でも使われたことが最新のスマホなしで待ち合わせ回で放送されてもいた、新宿アルタである。

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というわけで新宿アルタに到着。三菱電機のロゴが凛々しい。

この後、アルタのトイレを借りようとバタバタした弾みで結果発表で不手際を起こしつつも…

自分ははまなす氏と合流。もう一人くらい来てくれてもいいのでは、とは思ったけどなあ?一方、東京ドームでも集合があったらしい。確かに球場内って大概デカいテレビ…もといオーロラビジョンあるけど!内部かい!うょり氏は「オタクはオタクタウンにくる」の法則に従ってオタクタウンを目指した結果オフ会0人になってしまった…。

 

3、第3のお題

第3のお題を引く

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何か腹立つ紙の持ち方してますね、コイツ。まあ俺なんだけど。というわけでお題はインバウンド外国人の多いところ。地名だけでなくスポット単位で選ぶとなると、結構な数の候補が出てしまうお題だ。

早速移動を…とその前に、ここで12時なので幹事権限で移動時間を拡張して一旦昼飯に。はまなす氏の提案により、「とらそば」という店名から察するにそば屋だが、サイドメニューに天ぷら、カレー、カツ丼があるのはもちろんのこと、看板にデカデカとうな丼と豚骨ラーメンも掲げており、さらに店に近づいてみるとフライドポテトやタコ焼き、サーロインステーキなども売っている謎の店で食べることにした。

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(※画像はイメージです)

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自分は豚骨ラーメンを注文。豚骨ラーメンは500円で替え玉無料となかなかおトク、なくせにまあまあちゃんと旨い。ネギやキクラゲもちゃんと食感あるし。なぜ、そば屋の豚骨ラーメンがこんなに旨いのか?????ちなみにはまなす氏は坦々麺を頼んでいた。

そんな謎の店で行き先を話し合う。はまなす氏は「渋谷」、自分は「雷門」を提案。ピンポイントさで自分の意見が採用され、雷門へ。浅草は都区内パスじゃ行きにくいよなぁ…。東京フリーきっぷでよかったなぁ…。新宿三丁目まで歩き、新宿三丁目の駅に入っても新宿線までなお歩き、かの有名な市ヶ谷をスルーし、馬喰横山から東日本橋乗り換えでもまた歩き、浅草に到着。雷門は観光客でごった返していた。が、この日は日曜日なので日本人観光客も少なくない。インバウンド外国人は平日でも来るので、相対的にインバウンド濃度は薄まっていた。そんな雷門に到着。

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結果発表〜!

 

5人中4人が浅草押上付近に集まるというニアミスを起こしながらも、集合的には進展なし。悲しい。渋谷もね〜…マルキュー行っちゃった方がいいのか交差点でいいのか、とかって話になるからね〜…。何はともあれ、羽田空港っていう最高で最悪な選択肢を取る人がいなくてよかったです。

 

4、第4のお題

続いてのお題はこちら!

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東京スカイツリーのビューポイント。このお題を5人中4人がスカイツリーのお膝元にいるときに引いてしまう奇跡。自分たちは雷門から動かず待つ、という戦術を取るべく、雷門…ではなく吾妻橋へ向かうことにした。

雷門から吾妻橋はその気になれば、1分で着く。が、移動時間は1時間ある。となれば仲見世に飛び込むしかないだろう。仲見世には必勝ハチマキや名前シールなどのお土産なのにどこにでもある奴や、東京の要素をとにかく詰め込んでみた垂れ幕や御用提灯など、今日日、外国人が日本にサムライがいると勘違いしてると思うなよ、と言いたくなるくらいにステレオタイプな外国人用日本土産を売っている土産屋がほとんどだった。あと、草加せんべいを浅草名物として売っている店もあった。草加って言ってるのに。

そんな中で我々は「舟和」を発見した。ここの芋ようかんは旨い。それはそう。というわけで芋ようかんソフトを注文し、はまなす氏とともに食べる。

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思ってた以上に濃厚な芋ようかん味のソフトクリームに、薄切りながら芋ようかんそのものも刺さっているという、めちゃくちゃ美味しいが、甘さで喉も渇く代物。これで350円は大満足である。

とうとう腹一杯になり、やることがない。はまなす氏は「タバコを吸って5分潰してくる」と言って、3分後に帰ってきた。そして、近くの椅子に座る。自分たちの右側に立ち止まったおばさん3人組が王貞治がどうだの、ウンチビルがどうだの、といった話をしていた。全く恥じらいなく「ウンチビル」という単語を使っていたのが妙におかしかった。

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そんなウンチビルとスカイツリーの並びが撮れるのが、この吾妻橋なのである。結果は…

 

まあ、東京ソラマチ自体をビューポイントにしないだろう(東京ソラマチスカイツリーを見ようとするとサンシャイン池崎ラブストーリーは突然にのジャケットみたいになるので)と踏んではいたが、隅田川を超えてくることもなく十間橋へ行かれてしまった。しかし、うょり氏との合流に成功したので動かない作戦が失敗した、とは一概に言えない…はず。いや〜、十間橋はね〜…前の居場所が雷門じゃなかったら行ってたかな〜〜……。

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(※十間橋、と言われてもピンとこない方のために、DMから無断転載した、十間橋から見たスカイツリーの写真)

 

5、第5のお題

次のお題は

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始発駅。先ほどの2チームの位置関係を考えると浮かび上がるのは…

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浅草松屋の中に線路を入れるという大胆な設計が印象的な東武浅草駅であろう。というわけで、浅草松屋へ向かう。

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そして、前回のスマホなしオフの聖地であるnojima浅草EKIMISE店を巡礼する。なお、この時点で時間は14時半頃。3人の頭の中に「こんな早くにオフ会終わっていいのか????」「このままオフ会終わってもブログ記事としても面白くならないのでは?????」「浅草で5人集まるより押上で5人集まった方が面白いのでは??????」いう最悪な思考がどこからともなく浮かび上がる。その最悪な思考は、はまなす氏がnojimaでスマホの保護フィルムを買っている間に想像以上の速度で成長してしまったようで…

オルソン「じゃあ、せーので浅草か押上か決めますか、せーの」

オルソン&うょり氏&はまなす氏「「「押上」」」」

とんでもない集まりである。自分を含めて。というわけで、我々は東武浅草駅から立ち去り、押上駅に向かうことにした。

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あとこれは完全な余談なんですが、nojima浅草EKIMISE店もスカイツリーのビューポイントでした。

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押上駅に到着したので結果発表。

 

まあ、こうなりますね。主催者かつ多数派がこういうことをしてしまうと、オフ会なのに相手の顔が見えないのでとても怖くもあります。実際、この回答は外野からもめちゃくちゃ不評だったし。

 

 

6、第6のお題

続いては、

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きらら系アニメの聖地。きらら系アニメ自体は星の数ほどあるものの範囲が都区内であるため、ごちうさ(コルマール)ときんモザ(ロンドンと千葉)が使用不可というなかなかに鬼なお題。ただ、New Game!、ステラのまほうこみっくがーるずなど、都区内が聖地のきらら系アニメも探せばある。まあ、ステラのまほうに出てくる街や学校は基本的に吉祥寺らしいし、New Game!の場合、街や会社は阿佐ヶ谷なのでセーフなものの、ねねっち大学やったー授業終わり学部夏休みだーい学科は都内だが都区内ではない。というわけで、最初は「聖地ということは芳文社*1に行けばいいのでは?」というイスラム教めいた思考が飛び出す(同様の思考できらら展に行く、とかいうアイデアも出た模様)が、芳文社の方ならこみっくがーるずという漫画を描く漫画に出てきてはいるので大丈夫ではある。実際、外野からはそういう発想出してる人もいたし。大丈夫ではあるはずだが、一旦音羽氏のツイートを検索し、好きなきらら系アニメを探ることに。その結果、ごちうさきんモザゆるキャン△(山梨県)、スロウスタート(軽井沢)と、無駄なデータを経て、「ブレンド・S」というデータに到達。この聖地(秋葉原)と芳文社(水道橋)の二択になったので何はともあれ、浅草線で浅草橋に出て総武線西行に乗ることが決まった。あ、そうそう、はまなす氏は「かなめもの聖地である無縁坂」を提案していた。作品も坂もどっちもわからん…。

浅草線の車内でブレンド・S聖地巡礼記事*2を見て、品定めをする。そして、登場回数と場所としてのわかりやすさから、芳林公園、秋葉原駅万世橋交差点といった候補が出るが最終的に万世橋交差点に絞ることに。結果は…

 

うーーーーーーーーーーん。がっこうぐらし、名前は知ってるけど3人とも未見だったでござる。仕方ない。一旦、聖地の解説です。

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万世橋交差点(ブレンド・S)

ブレンド・Sは、秋葉原にある特殊性癖を満たすための喫茶店を舞台にしたアニメ。このアニメの特徴として「交差点の名前が映るように信号を映す」という手法で場所を分かりやすく示しがち、というのがある。同様の手法は渋谷駅前交差点、新宿大ガード東交差点でも取られているが、秋葉原が舞台のアニメなので、万世橋交差点が交差点の中でも出演回数が群を抜いて大きくなるのは自然の摂理である。

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錦糸町オリナス(がっこうぐらし)

がっこうぐらし、はゾンビによって壊滅した社会の中で、タイトル通り学校で暮らす女子を描いた、きらら系では異色のホラー作品。以前立ち読みで原作を1話だけ見たが、構成がラーメンズのコント「採集」と全く一緒。おーこわ(cv.ガリガリガリクソン)。

錦糸町オリナスは4・5話においてみーくんの回想シーンとして登場するらしいショッピングモール。実際に錦糸町オリナスがっこうぐらしのタイアップイベントをハロウィンに2度も行なったらしい。

 

7、第7のお題

聖地の解説も終わったところで次のお題だ!オリャ!

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大きく見やすい写真が示すお題は映画館。いかにメジャーオブメジャーなところに行けるか、でしょう。メジャーオブメジャーなところですらまあまあ候補地が多いんですがそれは…。3人でのせーのの結果、自分は「オリナス錦糸町のTOHOシネマズ」、自分以外の2人は「新宿バルト9」を提案し、民主主義で即決。奇数って素晴らしい。新宿バルト9きんモザPDなどきらら系の映画もそうでない映画も試写会やってたり、自分は行ったことないけど名前くらい聞いたことあるし、確かにメジャーオブメジャーな映画館としては正解である。というわけで、御茶ノ水で快速に乗り換えながらも実質一本で新宿バルト9に移動じゃーい!新宿バルト9は8階建ての丸井のさらに上にあり、エレベーターが混んでいたので1階の看板を撮り、実際にバルト9には進入せず、を貫いた。映画見る以外の用事で映画館行くことってあるもんですね。人生何があるかわからない。

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結果は…

進展ナシ。やっぱり東武浅草で会っておかなかったのが間違いだったのか???ちなみに、丸の内ピカデリーは日本最大級の映画館だそうで。まあ、最大級だったら、行くよな〜。錦糸町と丸の内近いしな〜。しかし、オリナス行かなくて良かったな。

 

8、第8のお題

続いてのお題はこれだ!

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銅像これもお題持ってるのは自分だが、持ち方がインバウンド外国人の時と同じく、悪の組織の親玉がヘマした部下に指示出す時の持ち方ですね。クセなのかな、俺の。

さて、都区内で銅像というと何が浮かぶだろうか?ベタなのは渋谷ハチ公、上野西郷さん、辺りではないか。大隈重信像は関係者以外立入禁止だと思うし。しかし、我々が今いる新宿にも銅像はある。だから、彼らも新宿に来てくれるはず…ここは動かない戦法が功を奏すはず…そしたら浅草から無駄に伸ばしたオフがついに終わる…というわけで、Suicaペンギンに行くことにした。

Suicaペンギン像は少し分かりづらい。新宿駅南口を出ると目の前がバスタ新宿なのだが、ペンギンはその裏にいる。ちなみにこのペンギン像はブレンド・S出演済みだし、広場自体も立派なブレンド・S聖地である*3。広場は椅子が無限にあるのはありがたかったが、クソ寒かったので、スタバで温かいキャラメルマキアートを啜りながら向こうの連絡を待つ。そして…

上野の西郷さんの方に行かれてしまった。う〜ん、候補には出したけどね、出したけど…行かなきゃ意味ないのよねえ、う〜ん。

 

9、第9のお題

時間が時間(この時点で17時)なので、最後のお題にすることに。最後のお題はこれだ!

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やっぱり上を持ちがちだな俺。そんなわけでお題は、博物館。これこそチャンス問題である!というのも、新宿に有名な博物館はない(※個人の意見です)一方で上野の西郷さんの近くには「上野の山」と言われる博物館や美術館や動物園が密集したアカデミックカルチャーが結集している空間が広がっている!これは、向こうが動かない戦法を使う読み動き、つまり上野の山一択だ!やったね!

…と、思いきや、そこまでチャンスでもなかった。というのも…

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上野の山に博物館は2個あるのである。アカデミックカルチャーが結集しすぎたか。お題が「美術館」じゃなかっただけよしとしつつ、3人でよーーーく話し合うことに

東京国立博物館の特徴

  • 国立科学博物館より大きい
  • 科学縛りがないので展示の幅が広い
  • 公道に面した立地

 

国立科学博物館の特徴

  • 科学に特化しているからこそ、科学が好きならこっちを選ぶ可能性もある
  • 大きさは小さく、公道に面してないが、がシロナガスクジラの絵力は強い
  • SLが外に展示されているため鉄道好きもこっちを選ぶ可能性がある
  • 東京国立博物館より、西郷像から少しだが近い。

厳正なる話し合いの結果、東京国立博物館に決め、鶯谷で降りる。途中、国立科学博物館シロナガスクジラ像を見つけたが、我々の目的地は東京国立博物館なので、無視。誰がなんと言おうと我々は東京国立博物館に行くのだ。坂を登る途中、「着きました」という連絡を受ける。なおも、我々は東京国立博物館を目指す。が、東京国立博物館の前には誰もいなかった。閉館時間を過ぎ、門にロープが張られているので中にいるという線もない。が、向こうから「着きました」と連絡が来ただけで、我々は東京国立博物館を行き先と決めたわけでみない。というわけで、気が変わったので目的地を国立科学博物館に変更した、気が変わったので。そちらの門の前にそれっぽい人影はなかったが、公園内なので近くにベンチはある。そして、こっちも「着きました」と連絡して、しばらく様子を見る………が向こうはなかなか結果を送ってこない。とうとう痺れを切らしたはまなす氏が国立科学博物館の写真を送ると、向こうの方々は東京国立博物館にいた。いやー、残念だったなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、開始から8時間で無事、上野の国立博物館に5人とも集まることができました〜!イエーイ!やったね!

 

総評

というわけで、第2回スマホなしで待ち合わせオフは無事終了しました。これもひとえに参加者が「橋、というお題に対して市ヶ谷水管橋に行く」というような奇行に走ることなく、真摯に参加してくれたおかげです、ありがとうございました。この後の打ち上げも、なかなかな盛り上がりを見せ、次回は東京以外でもやっていいんじゃないか、という案も出たりしたので、主催者としてもよかったな、と。

今回反省点としては、我々3名が「ブログの撮れ高が欲しいから」というカスみたいな理由で、始発駅のお題で東武浅草駅一択なところを押上駅に行ったことと、博物館のお題で門の前に誰もいないので回答を変更するという技が裏目に出てしまったことでしょう。前者は集まれるところで集まらなかったがゆえにその後集合チャンスを3回逃し、最後の集合チャンスを後者の行為により棒にふるという悪行をしてしまいました。やはり不正は良くない、ヤラセは良くない。そんな教訓が我々3名に残される結果となりました。ちょうどこの日の20時にイッテQも祭りのことで謝罪してたし。ということで

 

結論:ヤラセ、ダメ絶対

(おしまい)

*1:ごちうさきんモザゆゆ式、全てのきらら系の生みの親であり、ドキドキビジュアルコミックスを愛しドキドキビジュアルコミックスに愛された出版社。空前絶後超絶怒涛天上天下唯我独尊、あまりの売上に小学館講談社集英社から命を狙われている。

*2:http://ithikawa.hatenablog.com/entry/2017/10/18/011651

*3:参考文献:http://ithikawa.hatenablog.com/entry/2017/10/18/011651

俺はポッキーの日を絶対に倒したい2018

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

今日は昨年もやった企画を書くぞ!

11月11日は何の日? - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/11/12/000014

というわけで、最近、私の努力が身を結んだのか、私が民放の番組をGYAO!でしか見ないからなのか、オレンジレンジいきものがかりらの、無駄に元気な歌をBGMに、女が無駄に元気に校舎を暴れ回る「11月11日はポッキーの日」のCMがなくなったっぽい。いやあ、めでたい!公式サイトをわざわざ見に行くとちゃんと宣伝していたりはするが、それはこっちからノコノコ見に行った場合の話なので、ポッキーの日とかいう「1がポッキーに似てるから」なんてカスみたいな理由で設定された日は、カスみたいな人々が勝手にやってればいいお祭りになり、ゾーニングされるくらいにはなった。なので来年はこの企画、中止すると思う。

でも、本当はポッキーの日を倒したい。だって、他の棒状のものが可哀想だから…。11月11日はポッキープリッツの日だからってポッキープリッツを割り引く全国のスーパー、薬局、ディスカウントショップ、大学生協、酒屋よ、じゃがりこやきなこ棒の立場はどうなる?小枝は?うまい棒は?麩菓子は?ポテロングは?最後はじゃがりことポテロングでジャガイモが被ってしまったが、とにかく「11月11日は自由でいいじゃないか!」というのが私の主張である。そんな思いを胸に秘め、私はラーメンを作ることにした。ラーメンというのは元々は支那そばという中国由来のものだったはずだが、日本人が食べやすいようにアレンジされ、横浜家系ラーメンなど多くの種類が日本で生まれ、いつしか日本人の国民食として、ラーメンのことしか載っていない本も出るほどの人気ぶりを誇る棒状食品である。

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こちらが今回用意した具材である。
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棒状野菜の筆頭格、と呼ぶには変化球が過ぎるが、個人的に結構好きな野菜であるにんにくの芽105円。
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二郎の具としても、貧民でも買えるが栄養も貧な野菜としても知られるもやし15円。
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パッケージ曰く手作りのきゅうりとなすを丁寧に漬けたのでちゃんと棒状の赤しば漬149円。
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何にでも合うからと言って何にでも入れるのは、失われる命が多すぎる明太子268円。

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ラーメンの具で棒状と言ったらこれは欠かせない、メンマ163円。
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とにかく魚の旨みと油と塩気と、ラーメンに必要な要素がギッシリと詰まった夢いっぱい缶詰、オイルサーディン338円。

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大学近くのラーメン屋でトッピングとして売られていたので最近食べたら、美味しかったかいわれ大根。63円。

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以上、1101円。去年と同じく1111円を狙いたかったのだが、税込価格がわからなくなって結局諦めた。諦めた割にはいい線いった。

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ちなみに、店名が書かれているはずの部分はレシート発行機によってイビツに千切られてしまった。こんなことってあるんだね。
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さらに今回は母親が用意してくれたネギと、
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こちらのインスタントの豚骨醤油ラーメンでラーメンを作った。豚骨っていうのがまた、棒状なので良いね。こんなに簡単に豚骨醤油ラーメンができるなんて。ありがとう、立花萬平。
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自分から棒状の野菜を要求しておいて無慈悲なザク切りをしたり
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生姜など、棒状でないものも混入していた赤しば漬から棒状でないものを除去したり
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明太子も卵巣を開いて…
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麺に絡むように、と無慈悲カットをしたオイルサーディンと混ぜて
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生きた魚をミンサーにかけて雪原にバラまいたみたいな最悪な絵のものを作り…

茹でるものは茹でる(麺、ニンニクの芽、もやしなど)、茹でないものは茹でない(ネギ、メンマ、赤しば漬など)と区別をして…
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完成したのがこちら。めちゃくちゃ美化すると二郎っぽい、いや二郎より彩り豊かとも言える、カオスマウンテンが生まれてしまった。
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このカオスマウンテンにさらに、汚染されて魚が死にまくってる中国都市部の川の缶詰を入れたら余計にカオスマウンテンになってしまった。

そんな、11月11日ラーメンの味だが、既存のラーメンに明太子、オイルサーディン、メンマを加えたため、非常に塩辛くなってしまった。野菜が中和してくれるかと思いきや甘い算段だった。ある時点から、無限に明太子の辛さしか感じられなくなってしまった。これは反省せざるをえない。ただ、オイルサーディンと明太子を混ぜたキモグロい奴はめちゃくちゃ旨い、ということが一番の収穫だった。もう、11月11日はオイルサーディンと明太子の日、でいいのでは?

(おしまい)

 

 

塩こん部長の謎料理「塩麻婆茄子」を作ってみた

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

みなさんは、塩こん部長というキャラクターをご存知でしょうか?

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塩こん部長とは、くらこんの塩昆布に書かれているキャラクターである。上画像はなぜか背景透過済みだが、くらこんの塩昆布のパッケージに書かれ、塩昆布を使ったレシピを教えてくれる。というわけで、ある日、くらこんの塩昆布のパッケージを見ると塩麻婆茄子という謎の料理のレシピが載っていた。

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これは公式サイトのスクショだが、パッケージには「味付けはごま油と塩昆布だけ!」と書かれていた。上の画像でも確かに味付け要素がごま油と塩昆布なのがわかると思う。え?唐辛子とかは入れないの?麻婆茄子なのに?塩昆布とごま油とナスで麻婆茄子?錬金術?奇跡も魔法もあるの?あるいは、止める人いなかった?もしかして、塩こん部長、有能な部下いない?あるいはめちゃくちゃパワハラしてる?口答えした部下の目に塩昆布入れてる?

というわけで、この、どう考えても「おかわりできるから」というだけの理由で鳥貴族行った客の120%が思考停止で注文する「塩昆布キャベツ」と同じ味になる気しかしない謎料理「塩麻婆茄子」を作ってみた。

 

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まずは原料「塩昆布は家にあるから、レシピも塩こん部長の顔写真も塩昆布自体もそっから調達したらええやろ」と思っていたら、いつのまにか塩昆布は無くなっていた。そこで28gの塩昆布を買い、先述のレシピを2倍して作ることに。なのでナスも4本だ。

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茄子を縦に8等分にする作業、初めてなのでだいぶ覚束ない手つきだし、4本やると1本やる場合の4倍手間がかかるので最悪だった。

この後は公式サイトのレシピ*1を参考に、ひき肉とナスを炒めて、ひき肉をほぐし、ひき肉の色が変わったら塩昆布丸々1袋をマグマ料理のようにぶち込み、水も加えた。

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水の量もレシピの2倍入れたため、全然煮詰まらず、片栗粉を入れてもまるでトロミがつかないので、完全に煮物に路線変更することとなったうえに、完成品の写真を取り忘れたが、色味自体は麻婆茄子のそれになった。上写真はくらこんのレシピからパクったやつ(上のスクショにも全く同じ画像があるぞ!)だが、本当にあんな感じの色味になるのである、意外と。ただ、色味が近いからといってナスを塩昆布と炒めたら麻婆茄子だというなら、ナスを原油と混ぜて煮詰めたものも麻婆茄子と呼ばなくてはならない。大事なのは味だ。

というわけで、食べてみると、一瞬は麻婆茄子と脳が勘違いするが、非常に淡白というかパンチがないというか、クタッとしたナスと昆布や挽肉の出汁+塩味の相性は抜群だけど、ほぼそれだけというか…。以前、塩こん部長が「野菜を塩昆布と一緒にジップロックに入れて揉んで浅漬けを作る」みたいなレシピを紹介していたと思うんだよな?その浅漬けは旨いかもわからんけど、浅漬けが主菜になるはずがないわけじゃん?夕飯の主菜が浅漬けなんて子供だったら泣いちゃうじゃん。ただ、炒め物にしてあげることによって、主菜っぽくなって子供に出しても泣かなくなる。でも味は大きく変わらないので子供までは騙せない。要するに何が言いたいかというと、鳥貴族のお代わりできる葉っぱの親戚ができるだけで、塩昆布から麻婆茄子なんかできません。ご飯より日本酒やビールに対しての方が絶対相性いいし。

ラー油垂らしたら麻婆茄子に近くなったので、炒める時にしくごま油の一部をラー油にしたら多少は麻婆感が出るかもしれません。出なかったらごめんなさい。

(おしまい)