塩こん部長の謎料理「塩麻婆茄子」を作ってみた

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

みなさんは、塩こん部長というキャラクターをご存知でしょうか?

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塩こん部長とは、くらこんの塩昆布に書かれているキャラクターである。上画像はなぜか背景透過済みだが、くらこんの塩昆布のパッケージに書かれ、塩昆布を使ったレシピを教えてくれる。というわけで、ある日、くらこんの塩昆布のパッケージを見ると塩麻婆茄子という謎の料理のレシピが載っていた。

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これは公式サイトのスクショだが、パッケージには「味付けはごま油と塩昆布だけ!」と書かれていた。上の画像でも確かに味付け要素がごま油と塩昆布なのがわかると思う。え?唐辛子とかは入れないの?麻婆茄子なのに?塩昆布とごま油とナスで麻婆茄子?錬金術?奇跡も魔法もあるの?あるいは、止める人いなかった?もしかして、塩こん部長、有能な部下いない?あるいはめちゃくちゃパワハラしてる?口答えした部下の目に塩昆布入れてる?

というわけで、この、どう考えても「おかわりできるから」というだけの理由で鳥貴族行った客の120%が思考停止で注文する「塩昆布キャベツ」と同じ味になる気しかしない謎料理「塩麻婆茄子」を作ってみた。

 

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まずは原料「塩昆布は家にあるから、レシピも塩こん部長の顔写真も塩昆布自体もそっから調達したらええやろ」と思っていたら、いつのまにか塩昆布は無くなっていた。そこで28gの塩昆布を買い、先述のレシピを2倍して作ることに。なのでナスも4本だ。

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茄子を縦に8等分にする作業、初めてなのでだいぶ覚束ない手つきだし、4本やると1本やる場合の4倍手間がかかるので最悪だった。

この後は公式サイトのレシピ*1を参考に、ひき肉とナスを炒めて、ひき肉をほぐし、ひき肉の色が変わったら塩昆布丸々1袋をマグマ料理のようにぶち込み、水も加えた。

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水の量もレシピの2倍入れたため、全然煮詰まらず、片栗粉を入れてもまるでトロミがつかないので、完全に煮物に路線変更することとなったうえに、完成品の写真を取り忘れたが、色味自体は麻婆茄子のそれになった。上写真はくらこんのレシピからパクったやつ(上のスクショにも全く同じ画像があるぞ!)だが、本当にあんな感じの色味になるのである、意外と。ただ、色味が近いからといってナスを塩昆布と炒めたら麻婆茄子だというなら、ナスを原油と混ぜて煮詰めたものも麻婆茄子と呼ばなくてはならない。大事なのは味だ。

というわけで、食べてみると、一瞬は麻婆茄子と脳が勘違いするが、非常に淡白というかパンチがないというか、クタッとしたナスと昆布や挽肉の出汁+塩味の相性は抜群だけど、ほぼそれだけというか…。以前、塩こん部長が「野菜を塩昆布と一緒にジップロックに入れて揉んで浅漬けを作る」みたいなレシピを紹介していたと思うんだよな?その浅漬けは旨いかもわからんけど、浅漬けが主菜になるはずがないわけじゃん?夕飯の主菜が浅漬けなんて子供だったら泣いちゃうじゃん。ただ、炒め物にしてあげることによって、主菜っぽくなって子供に出しても泣かなくなる。でも味は大きく変わらないので子供までは騙せない。要するに何が言いたいかというと、鳥貴族のお代わりできる葉っぱの親戚ができるだけで、塩昆布から麻婆茄子なんかできません。ご飯より日本酒やビールに対しての方が絶対相性いいし。

ラー油垂らしたら麻婆茄子に近くなったので、炒める時にしくごま油の一部をラー油にしたら多少は麻婆感が出るかもしれません。出なかったらごめんなさい。

(おしまい)

 

コントの日全ネタ感想文+α+コントの日全出演芸人紹介文

この記事では2018年11月3日にNHKで放送された「コントの日」の感想を1本ずつ丁寧に書いていく訳だが当然、シャレにならないくらいネタバレしているので、録画をまだ見ていない人はさっさとブラウザバックしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、こんな番組のネタバレなんか気にする必要ないんですけど一応ね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応、もう一回警告しておくけど、この下はコントの日のネタバレだよ?大丈夫?本当に大丈夫?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • フリンキュア

不倫をしようとラブホテルに女を連れ込もうとしている男の前に不倫撲滅戦士フリンキュアなる謎の女が現れる…。

プリキュアリスペクトなヒーローが、誇張された衣装と演出に反して現実的な罪を現実的な方法で断罪する、というありがちといえばありがちなコント。ありがちだけど、笑えるようにするには結構演技力のいる難しい設定でもある。その点渡辺直美は頑張っていた、とは思うんだけどセリフの面はイマイチ。どうにも刺さるワードがないのよねえ…。まあこのコントに限った話ではないのだけど…。トークではダメ出しされていた角田のアドリブと、渡辺直美に彼氏がいる件はそれなりに笑ったが…。あと、「デブにデブって言って何が面白いんだよ!」って言うのなら、1回目の「デブ」の件の笑い声は切っとかなきゃダメじゃない?

それにしてもこのコント、角田が出てるのに後ろにお尻舐めたげてる豊本の影が見えまくりますね。

 

男4人女1人のオタクサークル。そこに男の新入部員が入ってくる。オタサーの姫を誰にも取られたくない新入部員以外の4人は女のことをブスと言いまくって牽制するが、実際には色めき立っていて…。

本当にタイトル通り「姫がいるオタサー」を形態模写・体現しただけのコント。あまりにもクラシカルなオタクキャラには正直引いたが、劇団ひとり、ロッチ中岡、ラバーガール両名がハマり役なので笑えないわけでもない。でも、オタサーの姫をイジるオタクがフツーに面白くなさすぎるので結局引く。オタクって面白くないのかもしれないけど、もしそうなら面白くないものをネタにするな。

ただ、劇団ひとりは震えながらペン立てを倒しているだけで面白いのでズルい。というか他の芸人もそうで、オタクが顔芸してるだけのコントなのでは?という気がしてくる。そういうネタならそういうネタで、もっと振り切ってやっちゃった方が良いと思うな、僕は。

 

  • 何時だと思ってるんだ

マンションの一室でタコパをしていた若い男女。すると、隣の人が文句を言いに来て…という、勇者ああああ難民救済コント。

ロバート秋山扮する「ヤバい隣人」のヤバさに全てがかかっているストロングスタイルのコント。その割には秋山のヤバさにエンジンがかかっていないような。こんなところでエンジン全開にしても仕方がない、とでも思ったのだろうか。なにより、フリンキュアにおける角田もそうだが、隣人のヤバさが主軸なのに、深夜にタコパして騒いでいる若者も多少は悪いわけで、そう考えると「正しい人」という意味合いでのツッコミが不在になってしまっているような気がする。

ただ、このコントが本当に描きたかったのは「タイプの子がいたので、若者がカードゲームしようとしているのを壁越しに聞いて、それに加わろうとするヤバい隣人」という後半の展開だった気がしないでもない。だったら、後半でもっと秋山が狂気のエンジンを思いっきりふかして良かったし、もっとしつこく参加を懇願して良かったと思う。やっぱり掘り下げが甘いんだよな…。

 

  • ゆとりの修行

修行の厳しい寿司屋に新人の職人が入ってきた。が、大将はその新人に対して贔屓をしているようにしか見えなくて…。

ゆとり世代を題材としたコントだが、ゆとり世代のアホぶりそのものをボケにするのではなく、「指導者がゆとり世代向けの指導法に転換した結果、詰め込み世代が割りを食う」という着眼点は少し新しい。山田が演じる純粋無垢にアホな若者もいい味出しているし、分かりやすいボケも少なくない。さすがにスパムは狙いすぎというか、同じネタじゃないと対決として成立しなくないか?とは思ったけど。でもやっぱり、少なくともこの番組の中ではトップ3には入るな、このコント。ただ、もっと斉藤からツッコミが出ても良かったと思う。スパムの件とかが甘いのに、ツッコミを消してリアリティを出そうとするな。

 

  • プライベートなんで

茶店でとても丁寧に接客してくれる女性店員、しかし別の日に完全にド●キな店で出会った彼女は全然違う感じで…。

設定自体は悪くない、悪くないんだけど、タイトルでネタバレしてる割にしっかりとフリ過ぎでは?バレるよ?というか、少なくとも俺には普通にバレたよ?あと、棚越しに女性店員映った時、ドクロの服着てたのもチラっと映ってたよ?いいのか?

これもセリフでの笑いが少ないどころかそもそもセリフ自体が少ないので感想が書きにくい…。ただ、店員のプライベートを知ってしまった上で客が戻ってくる展開は良かった。良かったけど、良かったと思ったところで、カメラが斜め上に上がってコントが終わっちゃうんだよなあ!!!!!!なあ!!!!!!なあ、て!!!!!「どっちなんですか?」の後が欲しいんだよなあ!!!!!!豊本店長も店員のプライベートを知らなかったので客の話聞いてぶったまげるとか、さあ!!!!!というか、豊本ももっと使えよ!!!!!!コップ拭いてるだけじゃねえかよ!!!!!お笑いに「コップ拭く」なんて役割はねえんだよ!!!!!豊本をその程度の枠に収めるな!!!!金色のカバの置物を盗ませろ!!!!!所属してるアマチュアバンドの悪口をめっちゃ言わせろ!!!!!旅行がドタキャンされた現実を受け入れられずに旅行の打ち合わせを継続させろ!!!!!!

 

  • お会計

居酒屋で飲んでいた会社員数人。お会計を集める時に角田演じる課長は細かい札がなかったので一万円札を出すが、劇団ひとり演じる部下は何か勘違いをしていて…?

設定はかなり好きなコント。トップバッターで万札を出す角田にも問題がある気がしないでもないが、それを差し引いても結構いい切り口だと思う。

ただ、設定でワクワクしただけに、角田課長が錯乱するだけという展開は残念。まあ、角田という男は万札持って錯乱しているだけで面白い芸達者ではあるんだけど、東京03にちゃんと作り直させたら、もっと課長からも部下からもいろんなワードによる掛け合いが出てくるコントができたのでは…。ただ、ネタ後のトークを聞く限り角田が力を入れ過ぎていたらしいので、もしかしたら中盤のセリフを角田が全部飛ばしてああなった可能性もある……のか………?……だとしたら……角田のせい………なのか……?ただ、飯塚を早々に退場させるという采配の時点で十分無能だった気がしないでもないし、セリフを大飛ばししたら撮り直すはずなので………。もし、マジで台本に「ああああああ〜〜〜〜」しか書いてなかったならあれくらいヤリに行って大正解だったと思う。

 

  • リストラ

人事部長が変わってからリストラが多くなったと嘆く2人の会社員。そこに人事部長らしき人が現れ、意味深な発言をしていく…。

設定はベタだが、ベタな設定に向かうまでの無駄のなさは良い。ただ、コントの骨格を担う「意味深な発言」の中身があんまり…。この番組の課題が「フレーズ、ワードの弱さ」である、という事実が最もよく出たコントじゃないでしょうか?

オチは良かった、というよりオチしか良くなかった。

 

  • お得ですよ

披露宴のために突発的に靴下を買いに服屋に来た男。しかし、「こうするとおトクですよ」といわれ、なぜか向かいの携帯ショップまで行くハメになり、時間もどんどんすぎて行く…。

M-1グランプリ笑い飯の伝説のネタ「ハッピーバースデー」のように、前のボケと連鎖に連鎖を重ねて、気づけば大きいボケができているという構成のコント。最初は「こんな靴下セールねえだろ」と思ったが、このタイプの台本が無条件に好きな自分は結構引き込まれた。しれっとなかなかな提案をしてくる富澤、無愛想なマニュアル接客のコカド、変な状況に徐々に巻き込まれる角田の3人がハマり役だったのも良かった。この番組のコントでは一番好きかな。序盤の靴下セールの他にもあの構造の携帯ショップが整理番号取るタイプなはずがない、とか細かい粗は結構あったけどな!あと、整理番号が30に戻るボケはマジでいらなかった。この構成のコントでどこにも連鎖しないボケ入れるかね…。

 

  • ヤバいのか?ヤバくないのか?

バス停でバスを待つ2人のサラリーマン。そこにいかにもヤバい男が現れる…が、意外と言動はいい奴…なのか?

劇団ひとり演じるヤバい奴の演技力は今更ながら素晴らしい。ただ、序盤の段階で「あの格好でお見舞い行く時点で…」という思いはある。この思いをある程度回収してくれる、「最初はヤバくない奴という見解でツッコミを入れていたコカドが、劇団ひとりはヤバくない奴という意見に固執するボケになる」という仕掛けは良かった。あとは、結構粗めのボケも劇団ひとりがパワープレイで持っていったかな。少しダレたところもあったけど、まあそこそこ。

 

1999年7月、ノストラダムスの大予言の言う通り、空き地に大魔王がきた。が、空き地にいる若者2人はイヤホンをしているので気づかない…。

大仰なフリを用意して、たけしを水浸しにしたいだけのコント。そりゃたけしがあんなメイクしてあんな水浸しになったら笑うよなっていう。あ、感想もそれだけですが何か?

 

ビートたけし扮する総理大臣が平成の次の年号を発表する…。

きっちりとしたセットが組まれているが、要するに「新元号」を題材としたフリップ漫談。思い返せばボケのクオリティが特別高いとは思えないが、たけしはバカやってるだけで、もう面白い芸人だと思っているので見ていた時は結構笑った。演者も結構笑ってたし、そりゃ生で見たらもっとみんな笑っちゃうんだろうな。

 

  • だるまさんがころんだ

居酒屋で語らう新川優愛渡辺直美。他の男性客は会話を盗み聞きつつ新川を狙う…。

居酒屋で初めて会った客が可愛いから狙う、という絶妙に共感できない設定のコントだが、女を狙う男たちの浅ましさが「オタサーの姫」のコントよりわかりやすく、よりシステマティックに描かれているコント。システムの変化がほとんど起こることがなく、フリにただ答えているだけというのはどうなのか?結局「オタサーの姫」と同じく芸人の顔芸がシステマティックに提示されているだけなのでは??共感できない設定にアルハラセクハラ的要素が重なっているのも…???

 

  • 残留バブリスト

廃墟と化したディスコに不審者がいるという情報を元に3人の警察官がそのディスコに突入する…。

まあ、1995年生まれですからね私は。なぜこんなコントのために個人情報を明かしてるのか自分でも分かりませんが、まあ自分が見てもわかるはずがないんですよね。わかる人が見たら笑えるんでしょうけども…。残念無念。

 

  • 役者の鑑

雪山登山の映画撮影。ロバート秋山演じる名俳優の役作りはとにかく凄い…。

ロバート秋山演じる名俳優のキャラクターと役作りの異常性が軸となるコント。「何時だと思ってるんだ」よりかは秋山のキャラにエンジンがかかっているのを感じるし、事実、台本のクオリティも高い。異常な役作りの方法を提示するタイミングを散りばめることで笑う時間が偏らないようにする構成の工夫もある。

ただ、突然の「パイプカット」で個人的には引き気味に。もしかして、製作陣は深い時間だから絶対に普段のNHKではできないことをしなきゃいけないっていう変な尖り方してません?笑いを作る上でたまたまそういうのができたので深い時間でやると言うのならいいけど、そこが倒錯するようではダメよ?

 

  • 意外と小さい

茶店で暴れている野良武士たち。たまたま居合わせた剣豪伊達が勝負を挑むが、彼の身長は意外と小さい…?

「伊達の身長が小さい」という数あるコントの日のコントの中でもトップクラスに共感しにくい点をイチオシしてくるコント。無理にでも「伊達の身長が小さい」というこのコント中を流れる風潮に共感できないと、一生笑えないままネタが終わる。そうです、一生笑えなかった人とは私のことです。オチは少し笑ったけど。オチだけはよかったけど。

まあ「TVで見るより小さいんですねってよく言われる」っていう芸能人のあるあるをなぜか時代劇に置き換えてコントにしたんだろうが、無理な置き換えはしないほうが良かったような。あるいは、Visualbumの「ZURU ZURU」というコントの技法を使えば伊達やその他登場人物の大きさを調節できたと言うのに…。

まあ、一言で感想まとめるとしたら「こんなコントのために殺陣の大先生呼んでマジな殺陣の練習すんな」、これに尽きる。

 

  • 愛のタトゥー

彼女の名前を背中に彫ってほしい、とタトゥー屋にきた男。しかし、彼の背中にはすでに無数のタトゥーが…。

これはなかなか良いコントだった。ボケ芸人である劇団ひとりの、これまでとは違った静かな狂気キャラは、ツッコミ芸人であるジャンポケ斉藤と噛み合わせバツグン。タトゥーの下書きが終わってから初めてあやかとの関係性がわかる構成も面白い。終盤が「さぁ!彫って!」一辺倒になったグズグズ感は否めないけど、この番組のコントだったら、「お得ですよ」、「ゆとりの修行」と同じく、トップクラスに好きなコント。

 

  • カリスマ美容師

カリスマがいると聞いてやってきた美容室には、美容師のみならず様々なカリスマがいる…。

エンディングコントを除くとトリだからか、思いっきり人海戦術に出たコント。設定自体はそこまで悪くないものの、2018年に「カリスマ」と言うワードを引っ張るセンスと、「だるまさんがころんだ」同様システムを提示されて以降の遊びのなさが、明確にマイナスになっている、悪い意味でこの番組を象徴しているコント。やっぱりエンドロールの代わりと思うべきか?雑談のカリスマは絶対出てくると思ったけど、見せ方ゆえにちょっとだけ笑った。そこだけ、ね。

 

  • 父と息子

なぜか何の縁もない土地に墓を建てさせて先だった母と、その土地に住み続ける父、たまに会いにくる息子。どうやら、父には新たに好きな人ができたらしく…。

長ーくフっておいて、ボケが「新しくできた好きな人はオカマ」しかないコントなので、オカマで笑えないと一生笑えない。つまり、そういうお笑いに多少なりとも嫌悪感がある人はまず笑えない、というシステムになっている。私はコントを見ている時くらいそういうことを考えないことにすることによって、こういうお笑いに対する寛容さを見せつけてやったが、寛容さを見せつけてやったところで別に面白くはない。富澤がもっともっとヤリに行っちゃって、「こんなオカマいねえよ!」ってとこまで行っちゃった方が、まだもう少しだけ評価されたと思うんだよな。

 

 

というわけで、コントの日の全ネタ感想文が終わりました。総括すると、悪い意味でのベタが形になっているだけの、カスみたいなコント番組でしたね。というか「コントってどうやって作ってるんですか?」とか「ビートたけし東京03を褒める」とかトークパートの方がよっぽどビートたけしが活かされてたし、面白かったじゃねえか、っていう。あと、セットをカッチリ組まれるとコントの粗って見えやすくなるんですね。あまりにコントの粗がよく見えるので、最初は我が家のTVが4Kになったのかなと思ったんですが。

NHKはCMがないので、リアタイで見ても録画で見ても2時間半なのですが、完全に時間の無駄でしたね。劇団ひとりが「トーク番組や散歩番組ばかりじゃ笑えない!」とか叫んでいましたが、その叫んでいる現場がハズキルーペCMパロだった時点で察するべきでしたね、「コント、ご期待ください」じゃないんだよ、マグロとコントって1文字もかかってねえじゃねえかよ。何もご期待しなくて正解だったよ、録画してまで見た時点で不正解だったけどな!!!!

 

 

というか、普通にこちらの「まちめぐ!」という声優の散歩番組の方がコントの日とかいう終わってるコント番組より数億倍面白いし、45分しかないので、2時間半あったらコントの日なんか見るくらいならまちめぐ!を3周した方がいいです。僕はもう17周しました。

この、佳村はるかっていう声優が面白いんですよね、特に。普通に芸人より面白いと思います。というか、芸人なんか面白くねえよ、何がお笑いだよくだらねえ。芸人なんか、まちめぐ!のようにせいぜい一生ナレーションでもやっていればいいと思います。ひとっつも面白くないので。

というわけで、オルソンでした、それではさようn

 

_人人人人_

 >ガシャン<

  ̄Y^Y^Y^Y ̄

 

オルソン「誰だお前は!?」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「ハッハッハ、私の名は、声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対に許さないマンだ!ハッハッハ、ハーッハッハッハッハッハッハッハッ!」

オルソン「まだ面白くねえフリの部分で笑うな!コントの日の笑い声か、お前は!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「君ねえ、コントの日をたかだか2時間半見たくらいで、芸人全体に失望してるんじゃないよ!君はアレか?さっきまでとは違う人か?これまで芸人に笑わせてもらった蓄積というものがないのか?裏切りのオフィスですか!?今までがお笑いにハマりすぎだったんだとしても、ちょうどいい奴いねえのか?ファーーック!!!(ファーーック!!)(ファーーック!!)」

オルソン「ちょっと待てぃ!その言い方だと、コントの日に東京03しか出てないって勘違いされちゃうだろ!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「お前こそ、そんな止め方したら、コントの日に千鳥が出てんのかな?って勘違いされちゃうだろ!」

オルソン「うるさい!そんなことはどうだっていいんだ!あんなちゃんとしたセット作る金あるなら、台本もちゃんとしたの作れ!というか、あれだけの豪華メンバーだったら普通に各々にネタやらせるネタ番組でもやった方が良かっただろ!返せよ!真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!を返せよ!!!!何で今年の夏は真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!やらなかったんだよ!!!!真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!を返せ!!!!早見沙織の喉を潰せ!!!壊せ!!!!燃やせ!!!!!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「珍しいブチギレ方をするな!そういう時はオンバトを返してもらうんだ、普通は!」

オルソン「俺は!!!!!真夏のお笑い夜通しフェスどぅっかん!どぅっかん!を見てから、やはり俺の青春ラブコメは間違っているを見て、早見沙織の演技の幅YABEEEEE!!!!!ってやりたいだけなの!!!!!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「正式名称でブチギレんな!キングちゃんのアルピーか、お前は!」

オルソン「そっちこそ、お前が話すたびにカギカッコの前に『声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン』ってつけなきゃいけないから、俺がわざわざ『せいゆう』って打ったら『声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン』って出るようにユーザー辞書登録してるんだぞ!偉そうなことを言うな!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「そうか、申し訳ない。というわけで、今回はコントの日に出ていた全芸人の紹介をしに来た!と、その前にこれだけ渡しておこう」

オルソン「何だこの封筒?」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「侵入した時に割ったガラス代、114514円だ。」

オルソン「金額でボケるな、弱く見えるぞ。」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「精算が済んだところで、早速芸人の紹介をしよう!」

オルソン「じゃあ、夕飯の酢豚をチャチャッと作ったらな。」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「チャチャっと作れないだろ!後で作れ!我慢しろ!こんなところ長々やっても、見たい奴なんか誰もいないんだから!紹介行くぞ!

 

 

ピン芸人。今やネタを披露することは少ないため、ゴッドタン視聴者以外からは「ボンビーガールなどのバラエティでそこそこ面白いコメントをするおっさん」くらいにしか思われていないかもしれない。そういうタレント適性も確かに高いのだが、実際は「ひとりで色んなキャラクターを演じる劇団」を芸名の由来にしていることからもわかるように、多くのキャラを演じる憑依型キャラコントを得意とする。ただし、劇団ひとりのネタはキャラだけでなく台本の発想力も相当キレており、マンションの屋上に駆けつけて自殺を止めに来た好青年が別の罪を犯してしまっている「死なすもんか」や、オヤジ狩りされたホームレスのシリアスな独白がある一言でひっくり返ってしまう「オヤジ狩り」など、少し重たい設定に狂気じみたキャラが入り込むネタを得意とする。脅威的な演技・表現力が生み出す様々なキャラクターと台本の発想力が合わさった無敵の芸人なのだ。

ちなみに2018年11月現在、ピン芸人で唯一、イロモネアで3回100万円獲得したことがある芸人である。

 

キングオブコント2009優勝。その前から爆笑オンエアバトルで連勝を重ねて、エンタの神様に出演というゼロ年代前半にありがちなルートを辿っていたトリオ。キングオブコント優勝はもう9年も前のことだが、コントの実力が衰えることはなく、それどころか「4分のネタはないから」という理由で2004年くらいに作られたネタでキングオブコント優勝後、1年に1度は単独ライブを行い、3人の演技力も台本の面白さもドンドン上がっている、コントにおいてはもはや怪物的なトリオであり、芸能界にもバカリズム堺雅人早見沙織などファンを公言する者は多い。

東京03のコントの特徴は人間関係のあるあるをつまんで、角田や飯塚がそれをぶちまけてしまうことで起こる口論だ。3人の言い分は筋が通っていて突飛な設定ではない。突飛な設定ではないのに、口論に口論を重ねるとなぜかどんどんおかしくなる。でも、主軸はあくまでもあるある、それが東京03のコントである。

そのため、新旧問わず普遍的な名作コントが多く、模範的な営業がデキる男が営業トークが苦手な男に出会った結果パニックに陥ってしまう「営業スタイル」、大失敗をして落ち込んでいる同僚を居酒屋に連れて行くと、飯が喉を全然通る「落ち込む同僚」、明言こそされていないがやんわりと着実に断られ距離を開けられていく男の悲壮感が止まらない「新オフィス」などはあるあるを通り越して、こちらの悪い心をギクリと突いてくる。その一方で、娘が突然子供を作ってしまい…という重苦しい設定は角田が好きな物を熱く語るためのフリでしかない「家族会議」、豊本扮する豊美の電話相手が気になって仕方がない「誰?」、大事な取引ですらフザケるのをやめない豊本とそれにノリまくる角田に、お得意先である飯塚のイライラが止まらない「本当は?」など、シンプルでバカバカしいコントも作れる作風の幅広さも彼らの強みである。

個人的なおススメは前半に提示された細かい設定のほぼ全てが中盤から終盤にかけてボケとして回収・活用される「山の上の別荘」。設定は東京03らしいけど、構成の妙がたまらないんだ。

なお、公式Youtubeチャンネル所有者。

 

M-1グランプリ2007優勝かつキングオブコント2009準優勝という、M-1&KOC2冠に最も近かったコンビ(今は、狙ってるという意味ではかまいたちの方が近いかも)。漫才でもコントでも「富澤演じる変な店員に伊達演じる客がツッコミを入れる」というベーシックすぎるスタイルをM-1優勝から11年経った今なお続け、年一回単独ライブも行う芸人であり、言葉遊びなどを主軸にした分かりやすいがベタ過ぎないボケや、「興奮してきたな」「ちょっと何言ってるかわからないです」「ちょうどお預かりいたします、〇〇円のお釣りです」など多くのお約束ボケを含んだネタは老若男女から高い支持を得ている。

また、バイキングでの地引網ロケが高く評価される、伊達の「ゼロカロリー理論」が歌にまでなるほどの流行を示すなど、タレント適性も高い芸人であり、「面白さ」と「好感度」をトップクラスのレベルで両立した稀有な芸人である。

事務所が公式Youtubeチャンネルを持っており、そこに彼らのネタが多数上がっている。

 

  • ロッチ

キングオブコント2009、2010、2015決勝進出。爆笑レッドシアターのレギュラーだった2009年、2010年に同番組レギュラーだったジャルジャルやしずるとともにキングオブコント決勝進出。その後、中岡が「ダマされた大賞」や「世界の果てまでイッテQ」などでリアクション芸人として使われたのが功を奏したのか、5年ぶりにKOC決勝の舞台に帰って来たときには「ケツを出しているだけで面白い男」となっていた事実は記憶に新しいだろう(2本目のことは早く忘れてあげよう)。

悲壮感を漂わせる演技や元気な変人キャラを得意とする中岡と、デリカシーがないなど、いそうでいないくらいの変人を演じるのに長けたコカドのコンビは、ボケツッコミが定まっていない。中岡がボケのコントには、アホな刑事が取り調べ用のカツ丼の注文に手間取り続ける「カツ丼」(キングオブコント2009の1本目)や、新参者にアドバイスすると全てが逆を行って裏目に出てしまう、というベタな設定に悲壮感が滲む「釣りのおっさん」などがある。一方、コカドがボケのコントには自作の弁当を万引きされたスーパー店長の喜びが止まらない「店長さん弁当」(キングオブコント2009決勝2本目)や、大縄跳びに入れないのか入らないのか…「大縄跳び」などがある。また、キングオブコント2010決勝2本目で披露された「巨乳かメガネか」などのような双方ボケ、状況自体がボケのコントもある。また、コントの日でも、爆笑レッドシアターでも、双方がボケツッコミできる有能さや、各々が違ったキャラクターを演じられる特異性から、多くのユニットコントに出演することとなった。

個人的なオススメは、電気屋のじゃんけん大会を舞台に、コカドと中岡双方が双方向に空気に読めなさを見せて、状況がドツボにハマっていくコント「ジャンケンマン」。

 

「和製ビヨンセ」という、まるまる太った体型でキレッキレに踊るだけで笑いを取るネタで売れた女性ピン芸人。ユニットコントにおいては表現力頼みパワープレイ頼みのネタをやることが多く、主演ドラマもあったほどの演技力を持つ。

ジャンポケ斉藤とコンビを組んでネタを披露することもあるが、その時のネタは「AVのインタビューの形態模写」、「彼氏に大人のオモチャを入れられているファミレス店員」とろくなネタがない。

いつからか海外メディアにも彼女の笑いが取り上げられるようになり、ある種の海外進出を果たす。それが祟って、日本では「見た目を笑い物にしない海外の風潮」の象徴として悪いフェミニストに利用されることとなる。そういう時は(渡辺直美本人が悪いわけではないから…)と言い聞かせながら、「ガキ使の七変化でやっていた未来予想図Ⅱを歌いながら喘ぐだけのネタ」を補給して平静を保っている。

 

芸人ではなく、モデル・女優であるが、コントの日の女型としてなぜかめちゃくちゃ頑張ってくれた方。それもそのはず、彼女は、第一回女芸人No.1決定戦THE Wで審査員を務めるという、非常に権威のある方なのだ。

 

シティボーイズはきたろう、大竹まこと斉木しげるの3人からなるトリオ。正直に話すが、各々が役者であったり審査員であったりという形で活躍しているところは見たことがあるが、トリオのネタというのは一本も見たことがない…。評判がいいのは知っているのに…。知らないままグダグダ語っても、新人演芸大賞の西川きよしになってしまうので、ここで解説を終わります…いや、本当に申し訳ない…。

 

  • ロバート(コントの日には秋山のみ出演)

キングオブコント2008決勝進出、キングオブコント2011優勝。もっとも、2001年には芸歴2年目で「はねるのトびら」のメンバーに選ばれ、4年後には、はねトびがゴールデン昇格、と早くからその才能を評価され、売れていたトリオである。

ネタ作りの全てを秋山が担っており、残りの2人は料理人(馬場)とボクサー(山本)だと、冗談半分に言うがトリオの仲は良好らしい。

ロバートのネタは昔からさほど変わらず、秋山がキャラクターのパワーで乗り切るネタが多いが、鰻屋のうなぎの看板やおてもとなどの文字を書き続けている書道家や、地方のTV局のCMソングばかりを書いて歌っている歌手など、実はニッチなあるあるを掘り出して架空の職業とキャラクターを作り上げる設定の創造力もロバートの強さなのだ。この様々な職業の創造が、「クリエイターズファイル」に繋がっているような気がしてならない。

個人的なオススメは「ナイロンDJ」。数あるロバートのコントでも特にアホな設定だが、アホなのに行為そのものは全く共感できないわけではないバランスが凄まじいネタだ。

 

キングオブコント2015、2016、2017決勝進出、特にKOC2016では準優勝を収めたトリオ。斉藤の暑苦しい演技によるパワープレイを得意とし、2010年代初頭ごろは「コンビニでトイレを借りる」、「一円拾って交番に届ける」、「人生ゲーム」と言った何気ないシーンを大袈裟に熱演する斉藤と太田に、おたけがツッコミを入れるコントが多く、面白かったけどネタの構成が一辺倒であることは否めないトリオだった。

しかし、いつの間にか斉藤をツッコミに役割変更することで、太田が「動のボケ」をおたけが「静のボケ」を担当するようになり、コントにメリハリが生まれた。そのうえで、斉藤はツッコミでも元来の暑い演技を止めないことで、強引に笑いをもぎ取っていくパワープレイを従来通り実現している。個人的にこの改革は無限に感心しているポイントである。

多少ベタな台本すらジャンポケが演じれば、斉藤のパワープレイが彼らの個性となり笑いとなるのが特徴だが、台本がつまらないということは一切ないのがジャンポケの恐ろしさである。オススメのコントは「空港にて」。空港での待ち合わせを舞台に、微妙に立場とスタンスの異なる3人が織りなす展開は絶品の一言に尽きる。

 

キングオブコント2010、2014決勝進出。東京03同様、オンバトで連勝を重ねてからエンタ出演のルートを辿ったが、エンタ打ち切り後はオンバト+挑戦者へ舞い戻る。

サンドウィッチマン同様、「大水演じる変な店員に、飛永演じる客がツッコミを入れる」というスタンダードスタイルのコント師(サンドウィッチマンと比べると客がボケなネタも多い気はするが)だが、2人ともテンションや声を上げることはなく、「飄々」「淡々」「ポーカーフェイス」などと称され、独特の空気を醸し出している。クオリティが安定しているぶん、突出したオススメを考えると困ってしまうが、公式Youtubeの中(2018年11月現在)だと静かな大水が終盤で狂気を見せる「足裏マッサージ店」、一番笑った奴ということでいうとキングオブコント2014の1本目である「子供服屋」、変化球という意味では、大水演じるいかにもな見た目の女によるキャラコント…かと思いきや一見普通の飛永も変な人というWボケコント「別れなさい」をオススメしておこうと思う。

 

キングオブコント2018優勝。パワフルな演技と眼力が印象的な岡部、柔らかでそれでいて的確なツッコミを放つ秋山、飄々とした見た目が何を考えているのか分からない菊田、の三者三様の魅力が映えに映えるトリオ。とりわけ、岡部の顔芸は本人たち曰く「会場が狭ければ狭いほどよくウケる」。

また、キングオブコント優勝時の「犬」のネタを筆頭にコントにおける細やかな所作へのこだわりやマイムの精密さにも定評がある。パワフルな演技と繊細な所作の組み合わせが、彼らの強み。本当はもっともっとスタジオコントにも向いているトリオなはずなのだが…。

オススメのコントは「ラーメン屋」。ある仕掛けを演技力一つで成立させた秀作だ。

なお、公式Youtubeチャンネル所有者。

 

賞レース決勝進出歴は今の所ないが、人力舎きっての若手ホープトリオ。ミステリアスな空気感を持つ櫻田、鈴木おさむに演技を褒められたこともある菅原、帰国子女なので英語も堪能という特技を持ち、顔と滑舌がとにかく良い森本からなるトリオ。

適度な設定の捻り方が、分かりやすい笑いを生み出すトリオで、櫻田の気持ち悪さをとんでもない形で活用してしまった「G」、不良たちが番長の元へ喧嘩に来るのには「喧嘩したいから」ではない理由があった…「覚えてろよ」など良作コントが多い。

個人的なオススメは少し前のにちようチャップリンでもやっていた「火事」。菅原と櫻田の関係性を元に、4人目の登場人物が台本に深みを出していく名作コントだ。

なお、公式Youtubeチャンネル所有者。

 

 

 

 

 

オルソン「なるほどぉ!やっぱり芸人って本当は面白い人たちなんだね!」

声優を下手な芸人より面白いっていう奴を絶対許さないマン「学研マンガひみつシリーズみたいな締め方しようとするな。それはさておき、ちょっと待てバカヤロウ!誰か肝心な人を紹介し忘れてるだろバカヤロウ!誰だか思い出せねえぞバカヤロウ!でもめちゃくちゃ肝心な芸人紹介し忘れてる気がするぞバカヤロウ!なんだバカヤロウ!」

オルソン「活字だと伝わらないからってバカヤロウの数で勝負に出るなよ。」

(おしまい)

 

人間とは何か?ロボットとは何か?〜お笑いを通して考える〜

ロボット工学三原則

第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

— 2058年の「ロボット工学ハンドブック」第56版

 

 

 

どうも、こんばんは、これからロボットの話をするのでロボット工学三原則をド頭に挿し込んだら頭良く見えるかと思ってやってみた、オルソンです。

今回テーマとなるロボットはこちら

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そう、pepper君である。pepper君は、あなたの街のsoftbankショップにも必ずいる、ヒューマノイドロボットであり、最近は8割の企業でいらないというニュースも出てきてしまっているヒューマノイドロボットである。しかし、pepper関連では最近こんなニュースもあった。

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そう、R-1ぐらんぷり2018決勝進出者であるカニササレアヤコがpepperを相方にしてM-1グランプリ2018に出場したのである。戦績自体は一回戦敗退(どうやら、本番でpepperの挙動が上手く行かなかったらしい)だが、これは非常に重大なことである。よくピン芸人が別のピン芸人と即席でコンビを組んでM-1に出ることはあるが、ロボットと組んでM-1グランプリ出場というのが非常に21世紀らしい。20世紀にはロボットもM-1グランプリもなかったからだ。ただ、それ以上に重要なのはpepperが人間として認められたということである。というのも…

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M-1グランプリの出場資格にはきちんと「1名での出場は不可」と書かれているからだ。漫才の大会であるM-1グランプリでは小道具とは縁がないように思えるが、実はリップクリームくらいだったら出場できる。しかし、pepperはリップクリームのような「モノ」ではなく「ヒト」として出場を果たしたことになる。そうでなければ、前述のアイアンアームズが、「カニササレアヤコとpepperのコンビ」ではなく「カニササレアヤコが小道具持ってきてネタをしている」ということになり、そうなるとM-1グランプリには出場できないからだ。

と、ここまで書いておいてなんだが、よく調べてみるとM-1グランプリの舞台にpepperが立ったのはアイアンアームズが初めてではないらしい。

【密着レポート】ロボット漫才のペッパーズ、今年はなんと2台のペッパーで漫才!?|ロボスタ https://robotstart.info/2017/10/06/doublepepper-m1.html

3年前のM-1グランプリですでにpepperをM-1の舞台に立たせた男はすでにいた。しかも「本人がpepperを相方にして漫才」というアイアンアームズパターンでは飽き足らず、「pepperとpepperで漫才」という0人での出場までさせていた。まあ、0人での出場はM-1グランプリ出場規約で禁止されていな…あ、2名以上ってキッチリ書いてあったわ。ということで高度に発達したヒューマノイドロボットは人間と見分けがつかず、M-1グランプリの主催である吉本興業や制作局の朝日放送はpepperを人間として認めている、という結論が出る。

 

さて、pepperのお笑い賞レース出場はM-1グランプリにとどまらない。実はR-1ぐらんぷりにも出場している。そして吉本興業公式チャンネルにその動画もある。

https://m.youtube.com/watch?v=tmTZufx4MEk

ネタのクオリティ以前に、「pepperの胸元の画面でフリップ芸というのはpepperの個性を生かしているが、pepperの胸元の画面は斜めなので観客からの視認性が悪い」という問題点を抱え一回戦落ちしているわけだが、R-1ぐらんぷりM-1グランプリと対照的にピン芸人の大会である。ということはpepperはR-1ぐらんぷりの制作に関わっている関西テレビから見ても人間なのだろう。もしそうであるならば、「人間とpepperの会話劇」は一人コントにはならないのだろう。ところが、そうなると、疑問が湧いてくる。

R-1ぐらんぷりに限らず、一人コントには「エアーで会話の相手がいるテイ」というのは定石である。今年でいえば、ルシファー吉岡の生姜のネタや紺野ぶるまのプロポーズのネタがそうだ。これ自体は114514年前からある手法であり、エアーである以上「こんなのピン芸じゃない」って言われることはなかった。しかし、そんな一人コントに革命を起こしてしまった男が数年前からR-1ぐらんぷりの決勝に幾度となく来ている。

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そう、マツモトクラブだ。彼のコントの特徴は録音した音声との会話劇。つまり、エアーでの話し相手は相手の台詞を想像させる台詞回しが必要になるがそれを「録音した音声を相方にする」という手法で乗り切っているのだ。こうなってくるとpepperにボケをプログラミングさせるネタとボケの音声を録音して流しているコントの違いはいよいよ説明しにくくなるのではないだろうか?どちらも見ようによっては2人との会話であるし、見ようによっては1人が考えて吹き込んだものと本人のネタなので1人コントと言えるのだから…。pepperは人間を模している、ということであれば録音音声も人間を模している(どころか声はマツモトクラブの生声)し、pepperは機械だ、ということであれば音声を録音再生するのも機械なのだから…。もう分かりません。ヒューマノイドロボットって何ですか?人間って何ですか?人間味って何ですか?人間性って何ですか?ロボットって何ですか?tan1°は有理数か?初めからそう諦めてしまったら僕らは何のために生まれたのか?Yesでいいのか?趣味は?人間関係は?イケメンだけど彼氏はいるの?

 

 

と、ここまで書いたところでR-1ぐらんぷりってその昔、なかやまきんに君とキャプテンボンバーを別人としてエントリーすることを認めたことのある大会だったことを思い出したのでもう寝ます、おやすみ。

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

相席食堂殺人事件

ノブ「お隣よろしいですか?」

大悟「どうぞ」

二人「千鳥の相席食堂です」

ノブ「もう、丸パクじゃあ!!!!」

大悟「ハッハッハ!!!これはイカンよ、本当に。これはやっちゃダメよ。」

ノブ「これ、だけはね!誰やこれ考えたん!?」

構成作家「あ、僕です」

ノブ「また君か!?」

大悟「君ではないけどね、考えた人は別にいるわけだから。もう彼は涸れきってるから。」

ノブ「亀田みたいに言うなぁ!」

(VTR再生)

ナレーター「今回、相席する旅に向かったのは…岩手県盛岡市の富士見町。(シャララーラ♪シャラララーラ♪)冷麺でも有名な盛岡市にあるこの町は人口当たりの麺の本数の消費量が日本一。そんな町で相席するのは…」

KAITO「どうも、こんにちは」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「KAITOさんや!」

ノブ「レッドヘアーズのボーカルの?こんなに髪赤かったか?」

大悟「見ない間により赤くなった……鉄火丼みたいな…夕方のニュースでよう見る鉄火丼みたいな…」

ノブ「ハハハ、メガ盛りのな!」

KAITO「どうも、こんにちは。KAITOです。ロケはね、初めてなんですけど…ここは、僕の出身地でしてね…」

ノブ「岩手なんや」

KAITO「小学生の時はいじめられてまして、朝行ったら机の上に花があったり…」

\ちょっと待てぃ!/

ノブ「二度とその話すなよ!」

大悟「こんな明るいロケでそんな暗い話!こんなにも晴れ渡っているのに!」

KAITO「朝行ったら机の上に花があったり…担任もいじめに加担してましたから…このままじゃ生き地獄だなって思いながら過ごしてましたね…」

ノブ「もうええ、もうええ!」

テロップ(AM11:55)

ノブ「12時でええ!」

KAITO「いやー、まずは食堂を探さないと…」

通行人「レッドヘアーズのKAITOさんですよね?サインお願いできますか?」

KAITO「いいですよ」

大悟「いい人や」

(KAITO、ペンを出すためにカバンを開ける)

\ちょっと待てぃ!/

大悟「どうした?」

ノブ「見てみ?KAITOさんのカバン。こんなに快晴やのに、レインコート入ってる」

大悟「ええやろ、それは。心配性なんやろ。急に雨降るかもしれんし。」

ノブ「雨の心配してんの?レッドヘアーズが?」

大悟「それはするやろ、レッドヘアーズでも」

(KAITO、ペンを出すためカバンを開ける)

KAITO「ちょっと待ってくださいね、あっ!」

小銭「ジャラジャラジャラジャラジャラ!」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「小銭がジャラジャラて!チャリンとかやなくてジャラジャラて!」

ノブ「財布パンパンやろ〜これは…」

大悟「紙幣を知らん人やん」

小銭「ジャラジャラジャラジャラジャラ!」

KAITO「あ、あ、あ、ちょっとすいません(全部拾ってから)はい、サイン。」

通行人「ありがとうございます!」

KAITO「あっ、この店とか良さそうじゃないですか?『田中素麺』。すいません、相席食堂という番組でカメラ入ってもよろしいでしょうか?」

ノブ「ええ人はええ人やなあ」

KAITO「すいません、ここ座らせてもらってもいいですか?」

                

ナレーション「田中素麺、生まれも育ちもここ、富士見町の店主が小麦粉から作る素麺は透き通るような白さと喉越しが特徴。富士見町民自慢の一品。」

KAITO「(素麺をすすって)あ、美味しいですね。あ、赤い麺も入ってる。あれ?あ、自分の毛か。」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「何今の?何を見せられたん?」

ノブ「自分の毛が赤いって忘れたんか!?」

テロップ(PM2:05)

ノブ「2時でええ!」

ナレーション「続いて、KAITOが訪れたのは…パスタナポリ。林の中に佇む落ち着いた雰囲気のお店。看板メニューは店名の通り、ナポリタン」

ノブ「ナポリタン、ナポリ由来じゃないやろ!」

KAITO「いやー、いい雰囲気の店内ですねえ…」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「どした?」

ノブ「目ぇ、怖すぎじゃあ!TVに出していい顔じゃねえ!」

大悟「ハッハッハ!ほんまや、これあれやろ?人殺したやろ?」

店主「こちら、ナポリタンになります」

KAITO「あ、それでは早速いたd…」

外のパトカー「ピーポーピーポー♪」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「これは良くないよ。消さないと。」

ノブ「一生懸命やってるんやからな」

大悟「サイレン消すか、撮り直すかしないと、これは」

KAITO「それでは、早速いたd…」

パトカー「ピーポーピーポー♪」

KAITO「あれ?何かあったんですかね?」

店主「うちの従業員が見つけたんですけど、裏の林で叫び声が聞こえて、行ってみたら田中素麺の店主さんが死んでたらしいです。ちょうどミヤネ屋が始まったから14時頃のことでした。」

\ちょっと待てぃ!/

ノブ「冷静すぎるやろ!!!!」

大悟「この店主犯人ちゃう?」

ノブ「コラコラコラ!たしかに冷静すぎるけど!!!」

大悟「いや、だって自分の店の裏に死体あるんですよ?それもせっかくのTVロケで。」

店主「裏の林で叫び声が聞こえて、行ってみたら田中素麺の店主さんが死んでたらしいです。ちょうどミヤネ屋が始まるから14時頃のことでした。」

KAITO「ええっ!?誰に殴られたんですか!?」

\ちょっと待てぃ!/

大悟「なんで撲殺限定なん?」

ノブ「ハハハ!そうやなあ、普通は刺し、じゃあ〜!」

大悟「普通は、っていうのもおかしいけど…でも普通刺すよなあ!」

KAITO「誰に殴られたんですか?」

店主「それはまだわからないですけど…とにかく、冷める前に食べてください」

ノブ「食えるかあ!」

KAITO「あ、そうですね。では。」

大悟「食えんのかい。」

KAITO「ズズズ…あ、美味しいですね。(ここでナポリタンの映像に切り替え)ケチャップだけじゃないというか、すごいトマトが効いてるというか…(ここでKAITOの映像)」

\ちょっと待てぃ!/

ノブ「どした?」

大悟「見てみぃ、KAITOさんの袖口。もう赤いねん。」

ノブ「本当だ!まだほとんど食べてないのに!」

大悟「ナポリタンに腕入れた人の汚れ方なのよ、あれは。」

ノブ「韓国の露店の人や!」

KAITO「いやー、美味しかったです。ありがとうございました。(なぜか財布を出すKAITO)」

スタッフ「お代はこっちが…」

KAITO「あ、そっか」

\ちょっと待てぃ!/

ノブ「これ天然か!?」

大悟「やりに行ったやん、これは!やりに行くとしたら1軒目やん!」

ノブ「ほんで、何で財布こんな薄いん!?」

大悟「ハハハハハ、ほんまや!小銭が消えた!」

ノブ「あんなにあった小銭が!」

BGM「シャララーラ♪シャラララーラ♪」

KAITO「千鳥さん、今日は久々に里帰りできました。どうもありがとうございました。」

おわり

\ちょっと待てぃ!/

大悟「髪の毛、黒なってない?」

ノブ「ハハハ!暗いだけやろ!」

大悟「退色してるやん!」

ノブ「してない!暗いだけやって!」

おわり

ノブ「今日、おかしない?」

大悟「おかしいんよ。まず引っかかったんが小銭やな。せやけど、他にもおかしいとこいっぱいある!」

ノブ「そやなあ。」

大悟「結論いうど。ワシはな、KAITOが田中を殺ったと思っとる。」

ノブ「やっぱりか。まずおかしいんは、小銭が消えとるんよ。」

大悟「あの小銭が凶器じゃ、袋かなんかに詰めたら鈍器になる。」

ノブ「そうやろ?だからKAITOさんはあの時『誰に殴られたんですか!?』って聞いたんや。」

大悟「そうじゃ、あ、でも犯行時刻は2時やって言っとったからKAITOさんにはアリバイがあるか」

ノブ「いや、2時じゃないんよ。テロップによると2時5分なんよ。それで、ナポリ店主曰く叫び声が聞こえたんはミヤネ屋がちょうど始まったところやから2時なのよ。」

大悟「なるほど…今日行ったん誰や、このロケに。」

スタッフ「あ、僕です。」

大悟「あの〜、ナポリ入る直前にKAITOさんいなくならんかった?」

スタッフ「え〜〜と、あ!確かにトイレ行きたいとおっしゃって、しばらくいなくなりました!」

ノブ「アリバイ崩れた!2時で良くなかったんや!」

大悟「つまり犯行の流れはこうじゃ。まずKAITOはロケとして田中素麺に寄り、何らかの方法で店主をナポリの裏に呼び出す。その後、何事もなかったかのようにロケを続けるがナポリの前で一旦トイレといってスタッフから離れる。そんで、財布の中に入れた大量の小銭をビニール袋に入れて鈍器を作り、田中さんを撲殺する。」

ノブ「返り血わい?返り血つくやろそんなんしたら。」

大悟「レインコート持ってたやろ?あれで返り血防いだんやろ。それでも袖口と前髪についてたけどな。」

ノブ「そうか!だからナポリタン食べてた時韓国の露店に…」

大悟「まあ、だからナポリに入った頃にはついてたっちゅうことやな、あの血痕は。そんで、ロケがエンディングを迎える頃には酸化して前髪についた血が黒くなったんよ。」

ノブ「なるほどな…」

大悟「そんで、小銭を回収する。時間がないからレインコートもナポリの近くにあるはずだから、証拠になるど。でも、動機がわからん。」

ノブ「それは分かっとるわ。冒頭で『小さい時いじめられてて』みたいなこと言っとったやろ?そんで田中製麺は店主が地元育ちってナレーションで言うとったじゃろ?」

大悟「なるほど、いじめてたんが…」

ノブ「いや、違和感あるな、とは思うとったけど、推理繋がったな!古畑やん、もう!古畑やん!」

大悟「古畑じゃないです、新畑です。」

ノブ「つまらんのぉ!」

(おしまい)

サンキューちばフリーパス旅行

どうも、こんばんは。おそらく誰にも旅行記を期待されていないオルソンです。

 

 

今日は、10月の日曜日と月曜日にサンキューちばフリーパスという切符を使って旅行に行った時のことを書こうと思う。

 

サンキューちばフリーパス

千葉県内のJR線、銚子電鉄いすみ鉄道小湊鉄道、流鉄の全線および、ちばこうバスなど一部の路線バスまで乗れてしまうフリーパス。乗車可能範囲が「千葉県内JR全線」なので、十二橋や天王台など変なところがフリーパスの限界となるのも特徴。値段は3900円だが、フリーパスとしてはやや珍しく、子供料金設定アリ(1950円)。発売期間は8月1日〜11月29日で、利用期間は9月1日〜11月30日である。何の一ヶ月!?なお、2日連続での使用が必須。

 

というわけで、電車を使っていすみ鉄道小湊鉄道銚子電鉄を2日間かけて撮影したのが今回の記録である。

 

1、1日目

まず、小湊鉄道を海士有木で撮るために、8時に千葉駅入りという悠々としたプランをセッティング。小湊鉄道の始発である五井は千葉からの所要時間がたかだか20分、そしてそこからたかだか9分で着く海士有木の駅前にはもう田んぼが広がっているのだワハハハハ。と、タカを括っていた、が、しかし。私は里山ロッコの存在を忘れていたことに気づいてしまう。里山ロッコとは2015年から運行開始した、3両のトロッコがSL型のディーゼル機関車によって牽引されている列車だ。ただし、運行区間が上総牛久〜養老渓谷間なので、海士有木での撮影は不可能なばかりか、上総牛久より奥なので本数は五井〜海士有木のそれの半分になり、アクセスが格段に終わってしまう。千葉駅8時入りなんて悠長なプラン建てなきゃ良かった…遅起きは三文の損、とはこのことである。さらに、里山ロッコの撮影にはもう一つ問題点が。この時間からなんとか上総牛久に行き、午後はいすみ鉄道を撮る前提で撮れるのは92号という上りすなわち上総牛久行である。小湊鉄道は東西に線路を伸ばしているため、単純に考えれば養老渓谷からやってくる里山ロッコは東からやってくる。それを午前中に撮るってのは…逆光だ…。が、これらの問題をハイパーダイヤとグーグルマップとオルソン大先生のスーパーウルトラブレインにより解決、アドリブで撮影記のプランを立ててしまったのだ、ワハハハハ。特に工夫を光らせてやったのは、光線の問題。

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小湊鉄道は概ね線路を東西に走らせているが、カーブが全くないわけではない。ないわけではないはずという執念がこのヘアピンカーブを見つけさせ、不可能を可能にしたのである。

里山ロッコがやってくる。実際に撮った写真は少し傾いたので、久々の撮り鉄だしこういうこともあろうかとあらかじめ調べておいた方法でチョイチョイっと傾きを直して…

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いや、全然逆光なんかい!!!!!どこでどうミスったのかわからないが不可能を可能にできていないことだけはわかる。あまりに不可能を可能にできていないので、びっくりしてカメラが傾いたのである。慌てて後追いを撮ったが、それも傾く。幸先最悪のスタートだ。幸先最悪って語呂はいいね、語呂だけは。

こんな不可能が可能にもならないしょっぱい撮影地はさっさと移動する。馬鹿野郎お前俺は良き田んぼにいくぞお前。ちなみに良き田んぼはここからさらに上総久保側にあり、とうとう上総鶴舞より上総久保の方が近いところまで来ることになる。健康のために一駅歩いたので今日は何食べてもゼロカロリーである。

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小湊鉄道キハ200形。里山ロッコ以外の小湊鉄道在籍者量はすべてこれだが、DMH17Cという1950年代開発のエンジンを搭載しているおそらく最後の車両であり、新造年も一番新しくて1977年という非常にレトロ調ではなくレトロな車両である。写真はちょうどいい柿の木があったのでそれが背景になるように撮る。背景ってこだわれるならこだわった方が絶対いいね。

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通過駅のある優等列車の方が所要時間が長いという人間の固定観念を裏切ってくる路線図

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上総鶴舞まで行く途中で上総牛久で乗り換えたときにすることがなさすぎて撮影した、鉄道ファンフォトコンテストで一枚は入賞してる感じ風のスナップ

ここからどうやっていすみ鉄道に行くのか?路線図を見ると上総中野を経て房総半島を突き抜けることを思いつくだろう。しかし、実際はあまりに本数がないので五井まで戻って、蘇我外房線に乗り換えるのが一番早い!というわけでそのルートに乗っかり、途中蘇我で万カツサンドと酒を購入し、ボックスシートで一杯引っ掛けながら大原へ向かう。ちなみに後述するが、この日の昼飯はトンカツ定食を予定している。

トンカツ定食における最悪の前菜を酒で流し込んだ男が大原に到着。ここで駅前の源氏食堂というところが今日の昼飯。この食堂は孤独のグルメに出演経験があるほか、いすみ豚を使ったトンカツがとにかく分厚いと評判らしい。なお、正式名称はトンカツ定食ではなくカツライスであった。ここは「〇〇定食」ではなく「〇〇ライス」というようだ。生姜焼きライスやコロッケライスなどもあった。また、カレーライスというメニューもあったのだが、これはカレーが主菜の定食なのか、それとも普通に思ってるカレーライスがくるのか?????

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大きさを比較するタバコの箱的なものがないが、それでもつたわるこの厚さ!もちろんただ厚いだけではなく、エビじゃないはずなのにプリプリした食感の脂身としっかりした噛み応えの赤身の触感バランスが非常に良くてめちゃくちゃ美味しい!これは凄いわ…いすみ豚最高!源氏食堂最高!

さて、大原駅での接続時間は18分。つまり、のんびりと大原で昼飯を食べるといすみ鉄道に乗り遅れるというシステムで旅程を立てている。しかし、ご安心を。次の撮影地は大原〜西大原なので歩けばOKなのである。撮影地の近くに保育園と子どもセンターがあり、列車を待っている途中にその運営を行っているおじいさんが現れて「この山の上には親のない子どもたちがいっぱいいる、そういう施設を私が建てた」という話を聞かされて(保育園と子どもセンター同じ人が運営してる上に、近くに住んでるんかい!)と思ったり、カメラの電池がピンチを示すオレンジ色の表示になって慌てたりしながら休日限定のいすみ鉄道名物急行列車を待つ。

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いすみ鉄道の急行列車はキハ28とキハ52の併結により、国鉄時代の急行列車をそのまま再現しているのが特徴。

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いすみ350形。一見すると古めかしいデザインだが、そういうコンセプトの車両なので実はいすみ鉄道の中では結構な新車である。

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先ほどの普通列車が大原へ向かうための運用も横がちに取ることで有効活用。まさかラッピングが白飛びの要因になるとは…。

写真を撮ったので西大原駅に歩き、帰還。その時やってきた普通列車キハ20だった。もう一本ぶん待てばよかったかな…いや、でも結構日没近かったし、そもそもいすみ200形も撮れてないし…まあ、しゃあなし、ということで。

帰りは駅前の魚屋でイカの塩辛を購入した。特急の車内で酒と一緒にチビチビやるためだ。しかし、この塩辛、全然匂いが立たないな…と思ったら、凍っていやがった。まさかの販売形式。仕方がないので家まで塩辛はお預けとなり、ただただ特急で千葉へ戻っていった。

夕飯は千葉駅前にある大阪王将天津飯を食べる。卵はフワトロで美味しかったが、卵が美味すぎてご飯が邪魔な気がした。しかし、大阪王将…こんなに美味いとは…。

 

2、2日目

この日は6時に千葉駅入りをするという非常に早起きな予定。しかし、目的地は銚子。乗り換えなしかつ終点なので、実はここから2時間も眠れる、やったね!まあ、実際は1時間半くらいのとこで起きてしまったのだが、特に何かが起こるでもなく銚子に到着。ここから銚子電鉄に乗り換えだ。

銚子電鉄は駅舎が個性的なのが魅力の一つ。洋風の駅舎もあれば、木造駅舎をそのまま使用している駅舎もある。また、本銚子駅はヒロミがリフォームしたことで話題になった駅舎だ。

※注意※

線路内立ち入りは犯罪です!危険であるだけでなく、場合によっては乗客に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。

また、撮り鉄1人がそういった行動をとると撮り鉄全体のイメージの毀損につながります。

ルールを守って楽しい撮り鉄ライフを。

そんな本銚子駅も華麗にスルーし、次の駅の表示画面を鵜呑みにしていたら目的地をスルーするトラブルに見舞われ、犬吠駅で折り返そうにも犬吠駅の駅舎に発達している鯛焼き屋や売店は朝早すぎて開いていないなんてこともありつつ、君ヶ浜駅に到着。この近くの第4種踏切、つまり遮断機も警報機もない踏切が撮影地だ。

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2500形。元々は京王線の車両だったが、塗色を銚子電鉄色にして使用している。逆側が湘南窓。

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元々は伊予鉄道の車両。デビュー当時から今に至るまでなぜか、澪つくしカラーという銚子が舞台だった朝ドラのタイアップカラーになっている。

なんと、銚子電鉄は機関車を除くと、現役車両が2編成しかなかった。なので今日この場所に居続けても別の列車が来ることはない。早起きしなければよかった。1日目は早起きすればよかったのに2日目は早起きしなければよかったというこのプラン構成の下手さ。そしてアドリブで予定を作ろうにも銚子は千葉の端なので別の場所で撮り鉄というのも難しい…。というわけで銚子観光に切り替えることに。まず君ヶ浜駅から銚子行電車に乗り、ヒロミが改築した本銚子駅をまたスルーして、観音駅へ。

※注意※

線路内立ち入りは犯罪です!危険であるだけでなく、場合によっては乗客に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。

また、撮り鉄1人がそういった行動をとると撮り鉄全体のイメージの毀損につながります。

ルールを守って楽しい撮り鉄ライフを。

観音駅はぬれ煎餅とたい焼きを売っている…はずだが、やっていない。仕方ないので、銚子市場を目指し、ガイドブックに載っていた「久六」という店で、ガイドブックに載っていた金目鯛漬け丼(1890円)を食べることに。しかし、久六はマグロ専門店となっており、マグロ背中トロ漬け定食(2980円)を食べた。ガイドブックに騙されるとは思わなかった。思わぬ出費だ。みなさんも古いガイドブックはさっさと捨てましょう。諸行は無常なので。ただ、その味は抜群。脂の乗り方がマグロごとにまちまちで、しっかりした食感のマグロもスルッとなくなる脂の食感も両方楽しめた。ご飯も炊きたてだったし、おかわり自由なのでおかわりしてしまった。美味しい美味しい定食だったが、完全に写真を撮り忘れていた、ということに気づくのは店を出て観音駅に戻る途中のことであった…。

さて、銚子観光には犬吠駅に向かえば灯台も地球が丸く見える丘もあることがわかった。展望台が2つって犬吠にはバカと煙しかいないのか?そして、このまま犬吠に行く列車を観音で待つと1時間以上待つことが判明。「歩く」ということを含めなんらかの手段を探すと、20分後くらいに来る、銚子電鉄と似たようなルートを辿る路線バスを発見。しかもそのバスはちばこうバス!そう、冒頭で話したようにサンキューちばフリーパスで一部区間無料になるバスだ!よしっ!イケる!と思い調べたところ、銚子周辺の路線は全てサンキューちばフリーパス適用外でした、無念。

というわけでバスで犬吠へ。犬吠駅より灯台に近いところにバスが着いたのでまずは灯台を目指す。なお、灯台まで歩く途中に地球が丸く見える水族館を見つけたが残念ながら閉館中だった。

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観光をすると思っていなかったので、広角レンズを持ってこなかったことを後悔しつつ、iPhoneで撮影。灯台は下が、灯台博物館として灯台の仕組みや実際にこの灯台で使われていたライトやレンズなどが展示されており、99段の階段で上に登る(エレベーターなどという文明の利器はない)とオーシャンビューが待っている

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日によっては富士山も見えるらしいがこの日は見えず。こんなに晴れてて見えないならどの日なら見れるのか。

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地上に降りて、東映みたいな波や海を撮影。海ってやっぱりいいよね。

このあと、灯台の周囲にある土産屋を見て、サザエの串焼きだけ購入して撤退した。ご当地ポテトチップスとしてサザエの壷焼き味も売られていたが、1袋440円…サザエが高級なのはわかるが、ポテチにその値段は勇気がいるぜ…。

この後は地球の丸く見える丘へ。途中に犬吠駅があったので、朝見た鯛焼き屋で鯛焼きを買おうとすると、今日は臨時休業だった。観音駅といい水族館といい閉まりすぎである。悲しいね。というわけで、地球の丸く見える丘を目指す。

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途中、そこそこデカい寺をスルーしつつ歩く…が、地球の丸く見える丘は坂道、しかも坂を上るにつれてどんどん眺めが良くなるのが歩きながら見受けられる…。これもう地球の丸く見える丘行かなくて良くね?と思いながら結局歩く。地球の丸く見える丘展望台は入場料が350円。自力で高い坂歩かせといてなぜ入場料が犬吠の灯台より高いんだ?入り口に貼ってあった「銚子で一番高い場所」っそういう意味なんか?そういえば展望台の中に入ってるレストランのドリンクも微妙に高かったし。

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ただし、眺め自体は灯台より格段にいい。同じような景色だが、風力発電のプロペラを30台くらい望んだり、ギラギラの太陽を撮ったりして楽しむ。この展望台も日によっては富士山が見えるらしいけど今日は見えず。この後は坂を下って犬吠駅に向かい、列車に乗り、ヒロミが改築したことで有名な本銚子駅をスルーして、銚子で成田線に乗り換えた。

※注意※

線路内立ち入りは犯罪です!危険であるだけでなく、場合によっては乗客に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。

また、撮り鉄1人がそういった行動をとると撮り鉄全体のイメージの毀損につながります。

ルールを守って楽しい撮り鉄ライフを

この後はまっすぐに家に帰らず、フリーパスの端を目指したいからという理由で、市川へ向かい、豚極有というラーメン屋へ。店名に豚が入っていることから分かるように二郎系だ。千葉県ってなぜか二郎が薄いんだよね、松戸と大久保にしかない(しかも松戸は月曜定休日)。

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というわけで食べた豚極有のラーメン。これが今まで食べた二郎以外の二郎系で一番美味しかった!弾力のある脂身を持ちながら、ホロホロほぐれながらも繊維は強い噛みごたえも持つブタ、ゴワゴワ感はないがそのぶんかなりモッチモチの麺が優勝。もちろん、トッピングでつけた豚ホルモンも美味しかった。これは市川二郎といっても過言じゃないぞ…。

この後はまっすぐ家に帰還し、この旅行は終了した。

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京03「不自然体」のライブビューイングを見てきた【ネタバレ98%カット】

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

10月13日土曜日、私は第20回東京03単独ライブ「不自然体」をライブビューイングで鑑賞してきた。ライブではない。ライブビューイング、つまり映画館での上映だ。

いやー、東京03の単独ライブ、本当に素晴らしかった。2時間笑いっぱなしだし、笑いすぎて劇場出た時頭痛くなっちゃった。次回も行きたい…けど、すぐ完売するライブなので次回行ける保証などない。

 

そんな、東京03単独ライブの記録・感想をネタバレをできる限りナシにしつつ、箇条書きで書いておこうと思う(12月にWOWOWにて放送予定があるほか、DVD化も控えているはずなので)。

 

・コントは全部で7本。どのコントも「日常や創作物にありがちな会話の些細な不自然さ・矛盾を大胆に突く」というタイトル通りかつ東京03らしいコント。当然のように全部面白い。

・どのコントも最高潮でスパッと終わる。いい意味で「そこがオチかい!」と毎回驚かされてしまう。

・全てのコントとコントの間に幕間映像アリ。全て、コントと関連しているか、なんならそのコントの続き。BLオチで終わったコントをBL方向に転がしてみたり。幕間同士や幕間と別のコントの間を無理しない範囲で繋げたり被せたり。

・幕間映像は笑いもそうだが、映像のクオリティがほとんどドラマのそれ。小道具やセットもリッチになってる。居酒屋のコントを見ると特にそれがよくわかる。

・1本目から「不自然な隠し事を何とか隠そうとオタオタする角田とそれを暴いてしまう飯塚」という台本自体は割とありがちなコント…かと思えば角田の一言で鮮やかに急カーブする展開に痺れる。

・オープニングは角田がボーカルの歌。マジ歌選手権とは、また少し毛色の違った笑いの取り方。

・些細すぎる部分を掘り下げて一本の長尺コントにするパワーが光るのは2本目、些細だけど共感を呼びそうで個人的にも好きだったのは3本目。どちらも、悪意なく角田を傷つける飯塚の演技が光る。

・というか、東京03のコメディアンといえば角田のはずだが、この日は飯塚の方が演技がノッていたような…。

・4本目、5本目、はお笑いの中からヒントを見出している気がしてならないコント。

・4本目は古くはバナナマンの怪談ネタなどで見られ、カミナリなども手を出している「話がヘタな人」が主軸なコントだが、「話自体がヘタな人」ではなく「話の繋げ方がヘタな人」なのがめちゃくちゃ新しい。めちゃくちゃ新しいけど、言われてみると確かにこういう人はいる。

・瞬間最大風速は個人的にも客席的にも5本目の「ちんちん」。東京03にはあまりない下ネタの不意打ち。………………何というか5本目に出てくる感じの関係の芸人コンビいっぱい浮かぶんだよなあ…。マジ歌選手権に出てるあの人とか…。

・6本目は「そのあまりに自然な演技に、不自然な箇所に気づかない」というライブタイトルと矛盾してるのか、一周回って逆にタイトル通りと言えるのかよくわからない、とにかく末恐ろしいコント。ちなみに、本日唯一の豊美出演作。

・7本目は奇しくも「不自然な隠し事を隠そうとする男」が出てくる点が1本目と共通しているコント。元々、今回のライブでいえば3本目、4本目のような、古いネタでいえば「落ち込んだ同僚」や「友人の友人」のような、人間関係についてのこちらの思考を抉るコントが多い東京03だが、抉るを通り越して完全に教訓をセリフに乗せている箇所がいくつか。でも、そういう緊張を必ず緩和する大振りのボケの破壊力が気持ちよすぎる!

・追加公演らしいので7本のコントの後、「角田のやりたいこと公演」なる特別コーナーが。ぬるっとエンディングトークをした後ぬるっと始まった企画は「過去の単独ライブの幕間映像で使った曲でベストアルバムを作る」。過去の単独ライブの幕間映像を見れたのがよかった(小学生並の感想)。そして、過去の幕間映像にもノッている飯塚の姿が…。

 

 総評するとめちゃくちゃ面白かったし、これほどのキャリア、これほど多くのコントを作っていながら、まだまだ新しい切り口、新しい切り方で、しかもめちゃくちゃ面白いコントをちゃんと作れているという事実が怖すぎる。東京03は3人とも演技が上手いので、恐らく多少ベタな台本でも、角田のパワー、飯塚のツッコミ、飄々とした豊本の雰囲気で東京03らしいコントにしてしまうし、爆笑をかっさらえるんだろう。でも、そういうベタな台本を演技とパワーで東京03の笑いに変えるコントは1本もなかった。それが本当に面白かったし、大満足だったし、恐ろしかった。

(おしまい)

限りある時間を大切に…

どうもこんばんは、オルソンです。

 

今回の記事はこちらの続編です。

時間はお金じゃ買えないよ - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/09/16/011702

というわけで、現在、スキマ時間をガンガン使ってGYAO!にて一挙配信されたアニメドラマどもを見つつ、バラエティも見ている。そんなバラエティアニメドラマの感想を今期のものとして見ていたものと同時に書こうと思う。

 

1、バラエティ

  • ゴッドタン

毎週土曜日の深夜に配信。2017年8月26日に24時間TVの真裏でゴールデンSPを行なった後、2018年にはギリギリゴールデンかどうか怪しい時間の正月特番にも抜擢される、が基本は深夜2時台の番組。

企画の自由度は非常に高く、「この芸人知ってんのか」のような若手芸人を売り込む企画から、「かずこ*1デトックス」や「腐り芸人セラピー」などのような、一度は売れた芸人の特定の面をイジって調理した企画、キス我慢選手権やストイック暗記王のような、本来の企画をフリにして結局9割茶番みたいなコントになる企画まで様々な企画があり、MCであるおぎやはぎ劇団ひとり以外の出演者は非常に流動的。「嘘つけない女決定戦」や「ゲラ女王決定戦」のような、なぜかアイドルが主役の企画もある。

ちなみに今週土曜深夜配信回は総集編らしい。

 

追記:総集編は見逃し配信ナシらしいです。

 

  • 勇者ああああ

毎週木曜日深夜配信。THE MANZAI及びキングオブコントファイナリスト経験者でもあるアルコ&ピースがMCを務める。コンセプトは「ゲームに詳しくなくてもなんとなく見られるTV番組」

こちらも、ゲームを使用した企画をやる、ということ以外は大概幅広い企画を行う番組で、ただ芸人が対戦ゲームするだけの「RIFUJIN FIGHTING GENERATION」や、ゲームソフトの発売時期をクイズにした「クイズクロスフェード」など、普通にゲームをプレイする企画から、非暴力不服従の精神で縛りプレイを行う「ゲームガンジー王選手権」や野球ゲームをプロゲーマーVS芸人で行うが、芸人側につくハンデが「選手に関する面白いゴシップ1個で1点」という捻ったゲームプレイ、はてはクイズ王とあるジャンルだけ詳しい芸人がジャンルごとにQMAをするだけのただのクイズ番組まである。

どの企画でも根底にあるのは「何かしらないけどゲーム遊んでる姿やゲームの話って楽しい」という雰囲気。そこに芸人としての「笑い」がちゃんと融合したりしなかったりするんだ…。

今週は、5人のMOTHER2大好き芸能人がMOTHER2を熱く語るアメトーーク的企画…と思いきや2人だけMOTHER2の知識をネットで一夜漬けした人が混ざっている「名作ゲーム人狼」。何とかウソをつき通そうとする人狼の面白さ…もさることながら、ある人のキャラクターがまた凄いんだ。「さあ!」

 

  • 有田ジェネレーション

毎週水曜日深夜配信。有田哲平がオーディションをして、面白いと思った芸人が「有田ジェネレーション」に入れる…という、基本的には若手芸人発掘ネタ番組。なお、「有田ジェネレーション」をこれ以上増やすのは困難ということもあってか、オーディションに来た芸人と既存のレギュラーがネタバトルをして、後者が負けるとレギュラークビになってしまう、という厳しめのルールつき。あんまクビになってるとこ見たことないけどね。

ネタバトルでは「きちんと面白い若手芸人」もそうだが、この番組の場合「どうしようもない芸人を小峠がツッコミで強引に捌く」という裏笑い的見どころもあるのがこの番組の特徴。

ネタバトル以外にも、途中でツッコミ入れて話を止めるの禁止の「ちょっと聞いてもらってもいいですか?」、売れ出し〜中堅のコンビがラップバトルをするラッパーキャラ芸人であるシオマリアッチのための企画「funkyジェネレーション」などの企画があり、今週配信企画は「funkyジェネレーション ダイアン編」。ボソボソとした語り口の西澤と、イジられると大声張り上げる津田のコンビであるダイアンとラップバトルの相性は抜群。顎外れるかと本気で思うくらい笑った。

 

  • 相席食堂

毎週月曜日夜配信。「旅先の食堂で地元の方と相席をする」というコンセプトで、関西ではロケ芸人として、昔からめちゃくちゃ名高い(らしい)千鳥が色々な場所にロケをする………のではなく、ロケが上手くない芸能人をロケに向かわせて、その映像をスタジオにいる千鳥がイジり倒すという結構悪質なコンセプトの番組。結構悪質なコンセプトなのにその悪質さがほぼ伝わらないのはひとえにみんな大好き千鳥が持つアノ雰囲気の賜物。

一方で、千鳥ノブの例えツッコミも冴えに冴え渡る「台湾のかき氷やん」「Eテレの長さなのよ」「2時でええ!」。また、大悟は大悟で、IPPONグランプリ準優勝としての高い大喜利力を遺憾なく発揮。「家燃えてるときの顔」「すべての字を吸い取った」。

今週は先述のセリフの一部を引用した「笑い飯西田のロケ回」と別に、名作と名高き「長州力&尼神インター渚のロケ回」を配信中。

 

以前1記事丸々特集したこともあるくらいには大好きな番組。ひょっこりはん出演経験もあるが、基本的には関西の芸人、もっと言えば大阪吉本の芸人しか出ない*2。「一発ギャグ」「一分トーク」などのテーマが掲げられた椅子で椅子取りゲームをして、座れなかった人が椅子に掲げられた表題でその椅子に座っている人と戦う、という番組。若手芸人のネタバトルという意味では有田ジェネレーションに似ていなくもないが、椅子取りゲームと融合したルールの独自性と「一分トーク」や「一発ギャグ」のようにある程度練れるものから「大喜利」「モノボケ」「歌」のように、アドリブで対応しなくてはならないものまで様々。

今週は過去6度の座王に輝いたM-1チャンピオン笑い飯西田を筆頭に、M-1準優勝のスリムクラブ真栄田やM-1キングオブコントともにファイナリスト経験アリのモンスターエンジン西森、中堅枠としての次長課長井上、過去幾度となく静かにしかし着実なセンスを見せて来たロングコートダディ堂前と名選手が集い、名勝負を繰り広げまくっている神回。あと2日で配信が終わるが是非見てほしい。

 

2、アニメ

全13話。血球を擬人化してその働きを描いたアニメ。一応今期の覇権アニメということになりそう。聖地巡礼記事も書いているが、正直面白さでいうとそこまで…。血球の細胞しか出てこないぶん30分尺13話はちょっとダレる。「働くホルモン」とか「働く臓器」とか見たくなってくるのは僕だけじゃないはずだ。あと、解説に重きを置いていてギャグはそんなに多くない。「朝10時にEテレでやって小学生が見る教材か?」と思っていたら本当に教材化されるらしい。ある意味正しい。

 

  • 京都寺町三条のホームズ

全12話。京都を舞台にしたはんなりミステリー、だって。ミステリー目当てに見た身としては1話完結なのに15分近く前振りに使ってしまうので物足りないといえば物足りない。実は恋愛の方が主体と気づいたのは3-4話見進めてからであった。オープニングと次回予告の「ホームズさんっていけずですね…」を聞くために見ていたアニメといっても過言ではない。そんなこと言いながら最後まで見切ってしまったんですけどね。

 

全12話。TLで一体どれほどの人間が見ていたのか観測不能バカボンを使っている上に「深夜」と冠する以上、TVギリギリのメチャクチャをやらかしにやらかすギャグアニメ…だったのは間違っていないが、2018年にメタネタを尖った笑いとするのは…、他も前述のハードルを越えるほどハチャメチャだったかというと首を傾げてしまう…。

ただ、そんなハードルのことを考えなければメチャクチャなアニメだったのは事実だし、これ以上メチャクチャだと笑いは減るかもしれないのでそう考えるとこれでいいのだ。メタネタも「まず、画面比を4:3から16:9に変えるために画面枠を押す」「バカボンのパパ役の声優オーディション」「2話で総集編」「作画崩壊dボタンで回避」などやりきっっているので面白くはあるし、実際笑った。

あと、余談だが個人的には、同じくメチャクチャなアニメでおなじみ、ポプテピピックよりは楽しめた。あってないようなものでもストーリーの軸があった方が自分は楽しめるんだなあ、と思った。

 

  • やはり俺の青春ラブコメは間違っている

全12話。「奉仕部」という何でも屋みたいな部活で陰キャの男(比企谷八幡)と陰キャの女(雪ノ下雪乃)が学校内の色々な事件を解決する話。

比企谷八幡雪ノ下雪乃も様々な事象に主張や偏見を持っている、これがめちゃくちゃ長くてめちゃくちゃ面白い。ここを受け入れられないとこのアニメを見る意味はない。しっかし長セリフだよな…収録大変だったろうな…。

ストーリーとしてはミステリーであったりバトルであったり文化祭であったり1話ごとの軸もあるし、比企谷八幡雪ノ下雪乃の関係性についてはある事実が明らかになること含めて、12話を通した縦軸となっている。ちゃんとしたストーリーがあるからこそ、前述の長セリフ大偏見がちゃんと光るのだ。あと後半に出てくる相模南の妙なリアリティが怖すぎるキャラの立ち方も必見モノ。

一挙配信ではなく、2話の配信終了が10/9で、それ以降、n話の配信終了が10月n+7日ということでゆったり見させていただいてる。以前、去年の真夏…じゃなかった秋口ごろに夜通しで見た時に比べると雪ノ下雪乃の声に違和感持つことなく見れるのも良い。

 

3、ドラマ

今期のドラマとして唯一見ていたドラマ。「ある日突然家にキャリアウーマンが義母としてきた、そんな娘の困惑と成長を描く…」というドラマ。

主眼はやはり綾瀬はるか演じるキャリアウーマンの義母。しっかりしたキャリアウーマンとしての一面と、綾瀬はるかの素が出てきたかのような天然の一面、どちらも面白いし、お互いのキャラクターを破壊するに至らせないバランスが当然綾瀬はるかの演技も素晴らしい。まあ、演技が素晴らしいのはみんなそうだろって話なんですけどね!いい意味でサラッとしている父親役とか!

6話で突然、ナレーション一行でほとんど別のドラマに様変わりし、「一粒で二度美味しい」の実現に成功しているのも特徴。あのままだとちょっとダレそうだもんな、あれは巧い。

 

過保護すぎる子供が親離れしようとする様子と、実は子離れできなくなっている母の子離れを描いた日テレのドラマ。放送当時は結構評判良かった………はずなのだが、SNOWを使ったゲロスベリゲロ演出の多用と、あまりのティッシュ配りの長さに、見事1話切りを達成するに至ったドラマ。誰かがツイートしてた「日テレはドラマもお笑い風にコーティングされてる」って本当だったんだな、と身をもって。2個目くらいの「ホームビデオを毎日見てる」なんてボケは心を鷲掴みにされたんだけどなあ…。 

 

  • ドクターX(2016)

院長も副院長も外科内科部長も出世と病院のイメージアップのことしか考えてないというわかりやすく腐敗した大学病院に、「私、失敗しないので」が決め台詞で本当に絶対失敗しないフリーランスの外科医である大門未知子が斬り込む、という非常に分かりやすい医療ドラマ。

これだけだと、見どころは1ミリもなさそうなものだが、この分かりやすい医療ドラマに、「手術ができるだけであとはただの米倉涼子」としか形容できない大門未知子の手術等以外でのいい感じに品のないキャラクターやコメディ的な小ネタを仕込むことで、サクサク見れるドラマに仕上げてある。サクサク見れるといいつつ他のドラマ同様1時間枠なので、サクサク1時間が経つだけなのだが。我思うゆえに我あり。

こういう風に本筋に小ネタを仕込んで面白くした記事はオルソンブログの理想なのでそういう記事をどんどん書いていきたいですね。

 

 

1999年放送のドラマ。TOKIO松岡演じる無気力な無職男、甘粕四郎に天童世死見なる天使が現れ、「〇〇までに✖︎✖︎しないと即死亡」という命をかけた課題略して命題をクリアしないと、甘粕四郎が「生きる価値のない男」という烙印を押され、そして死ぬという設定だ。

設定は何やら説教臭いし、実際そういうメッセージ*3を含んだシーンもあるが、甘粕四郎の間の抜けたダメ男ぶりや、甘粕四郎の職場となるMONOカンパニーの社長社員のキャラクター、そして天童世死見までもがコミカルなので実際はコメディドラマである。

オチは基本的に「甘粕四郎がギリギリで命題クリア」→「もしクリアしてなかったら死んでいたことを証明する出来事が起きる」→「天童が甘粕に何やらメッセージを伝える」という風に決まっており、フレームが完成されている。あまりに完成されすぎているので飽きかけた6話ごろに、なぜかOPの演出が変わって今回のハイライトがサイレントで流れるようになるとともに、命題のバリエーションが増え、最終的になぜか爆弾アリカーチェイスアリのサスペンスになることと、甘粕四郎がきちんと成長し、そういう意味では毎回少しずつ違うキャラクターとなって行くサマでこちらを飽きさせない。また、9話はちょっとした仕掛けのある回なのだが、コントや舞台ならある程度普通なのにドラマでやると「仕掛け」になるというセンスがいい。しかも、仕掛けに頼り切らずに普通に台本が良い。

個人的には一生で見たドラマで一番好き。これまであまりドラマ見てこなかったのでおそらく不動だろう。

余談ですけど、OPもEDも挿入歌も「Oh!Heaven !」と「Oh!Heaven!のオルゴール版」しかないという貧乏くささ…もとい音楽を大事にする姿勢はどうにかならなかったのか?終盤もう、この曲流れただけでちょっと面白くなってたから。

 

2001年放送のドラマ。前述の天国に一番近い男、の2期。天童世死見がダメ人間を救う、のはもちろんそのダメ人間役がTOKIO松岡である他、1期のキャストの多くが引き継がれている。また、「命題をクリアすることでダメ人間が成長する」という大枠や、最終的に「命題クリアしなかったらああなっていたの図が出る」というオトシ方も1期と共通。

しかし、設定は高校となり、TOKIO松岡演じるダメ教師、隠岐之島和也は無職でない点で甘粕四郎より社会的身分はいくらか良いが、「無気力」に加えて、当時話題になっていたっぽい「リセット人間」、「頭の良さ」とそれに伴う「プライドの高さ」、さらに「サイコパス*4」といった属性が付与され、「どこか憎めないダメ人間」から「激ヤバモンスター」に変化している。

当然、命題を経て激ヤバモンスターが次第に更正していくのだが、一期と比べるとその速度はかなりスロースタート。また、激ヤバモンスターに対して天童が敵意を剥き出しにしていたり、命題の出し方が一期より天使の能力を活かしたもにになっていたり、教師や天童に怪しい男が忍び寄る演出が各話にあったりと、不気味で不穏な空気が漂うドラマでもある。コメディ的小ネタは後半多少増えるし、クオリティ自体は一期と遜色ない安定感がある一方、「コメディの中にメッセージがある」一期と違い、「シリアスなドラマの中にコメディがある」状態になっている。

ただ、ストーリーが見えてくる後半からはシリアスなストーリーが楽しみやすくなる。隠岐之島先生の成長物語然り、先述の怪しい男然り、一期と違って一話完結を放棄して各話ごとをつなぐ縦軸を強化したストーリーにした、と言える。

最後に、どうでもいいけど、隠岐之島の死因だけは一期よりナンセンスというかギャグ漫画的になっていたような。シリアスな展開が濃い8話の死亡回避とか凄かったぞ、本当に。

 

以上、自分が今期にGYAO!で見た番組でした!さよなら!

(おしまい)

*1:森三中の黒沢かずこのこと

*2:厳密には東京進出した大阪吉本の芸人も出る

*3:生きる意味がどうとか人生を有意義に過ごすだとか

*4:公式では「要領が良くずる賢い」と説明されているが要は…