限りある時間を大切に…

どうもこんばんは、オルソンです。

 

今回の記事はこちらの続編です。

時間はお金じゃ買えないよ - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/09/16/011702

というわけで、現在、スキマ時間をガンガン使ってGYAO!にて一挙配信されたアニメドラマどもを見つつ、バラエティも見ている。そんなバラエティアニメドラマの感想を今期のものとして見ていたものと同時に書こうと思う。

 

1、バラエティ

  • ゴッドタン

毎週土曜日の深夜に配信。2017年8月26日に24時間TVの真裏でゴールデンSPを行なった後、2018年にはギリギリゴールデンかどうか怪しい時間の正月特番にも抜擢される、が基本は深夜2時台の番組。

企画の自由度は非常に高く、「この芸人知ってんのか」のような若手芸人を売り込む企画から、「かずこ*1デトックス」や「腐り芸人セラピー」などのような、一度は売れた芸人の特定の面をイジって調理した企画、キス我慢選手権やストイック暗記王のような、本来の企画をフリにして結局9割茶番みたいなコントになる企画まで様々な企画があり、MCであるおぎやはぎ劇団ひとり以外の出演者は非常に流動的。「嘘つけない女決定戦」や「ゲラ女王決定戦」のような、なぜかアイドルが主役の企画もある。

ちなみに今週土曜深夜配信回は総集編らしい。

 

追記:総集編は見逃し配信ナシらしいです。

 

  • 勇者ああああ

毎週木曜日深夜配信。THE MANZAI及びキングオブコントファイナリスト経験者でもあるアルコ&ピースがMCを務める。コンセプトは「ゲームに詳しくなくてもなんとなく見られるTV番組」

こちらも、ゲームを使用した企画をやる、ということ以外は大概幅広い企画を行う番組で、ただ芸人が対戦ゲームするだけの「RIFUJIN FIGHTING GENERATION」や、ゲームソフトの発売時期をクイズにした「クイズクロスフェード」など、普通にゲームをプレイする企画から、非暴力不服従の精神で縛りプレイを行う「ゲームガンジー王選手権」や野球ゲームをプロゲーマーVS芸人で行うが、芸人側につくハンデが「選手に関する面白いゴシップ1個で1点」という捻ったゲームプレイ、はてはクイズ王とあるジャンルだけ詳しい芸人がジャンルごとにQMAをするだけのただのクイズ番組まである。

どの企画でも根底にあるのは「何かしらないけどゲーム遊んでる姿やゲームの話って楽しい」という雰囲気。そこに芸人としての「笑い」がちゃんと融合したりしなかったりするんだ…。

今週は、5人のMOTHER2大好き芸能人がMOTHER2を熱く語るアメトーーク的企画…と思いきや2人だけMOTHER2の知識をネットで一夜漬けした人が混ざっている「名作ゲーム人狼」。何とかウソをつき通そうとする人狼の面白さ…もさることながら、ある人のキャラクターがまた凄いんだ。「さあ!」

 

  • 有田ジェネレーション

毎週水曜日深夜配信。有田哲平がオーディションをして、面白いと思った芸人が「有田ジェネレーション」に入れる…という、基本的には若手芸人発掘ネタ番組。なお、「有田ジェネレーション」をこれ以上増やすのは困難ということもあってか、オーディションに来た芸人と既存のレギュラーがネタバトルをして、後者が負けるとレギュラークビになってしまう、という厳しめのルールつき。あんまクビになってるとこ見たことないけどね。

ネタバトルでは「きちんと面白い若手芸人」もそうだが、この番組の場合「どうしようもない芸人を小峠がツッコミで強引に捌く」という裏笑い的見どころもあるのがこの番組の特徴。

ネタバトル以外にも、途中でツッコミ入れて話を止めるの禁止の「ちょっと聞いてもらってもいいですか?」、売れ出し〜中堅のコンビがラップバトルをするラッパーキャラ芸人であるシオマリアッチのための企画「funkyジェネレーション」などの企画があり、今週配信企画は「funkyジェネレーション ダイアン編」。ボソボソとした語り口の西澤と、イジられると大声張り上げる津田のコンビであるダイアンとラップバトルの相性は抜群。顎外れるかと本気で思うくらい笑った。

 

  • 相席食堂

毎週月曜日夜配信。「旅先の食堂で地元の方と相席をする」というコンセプトで、関西ではロケ芸人として、昔からめちゃくちゃ名高い(らしい)千鳥が色々な場所にロケをする………のではなく、ロケが上手くない芸能人をロケに向かわせて、その映像をスタジオにいる千鳥がイジり倒すという結構悪質なコンセプトの番組。結構悪質なコンセプトなのにその悪質さがほぼ伝わらないのはひとえにみんな大好き千鳥が持つアノ雰囲気の賜物。

一方で、千鳥ノブの例えツッコミも冴えに冴え渡る「台湾のかき氷やん」「Eテレの長さなのよ」「2時でええ!」。また、大悟は大悟で、IPPONグランプリ準優勝としての高い大喜利力を遺憾なく発揮。「家燃えてるときの顔」「すべての字を吸い取った」。

今週は先述のセリフの一部を引用した「笑い飯西田のロケ回」と別に、名作と名高き「長州力&尼神インター渚のロケ回」を配信中。

 

以前1記事丸々特集したこともあるくらいには大好きな番組。ひょっこりはん出演経験もあるが、基本的には関西の芸人、もっと言えば大阪吉本の芸人しか出ない*2。「一発ギャグ」「一分トーク」などのテーマが掲げられた椅子で椅子取りゲームをして、座れなかった人が椅子に掲げられた表題でその椅子に座っている人と戦う、という番組。若手芸人のネタバトルという意味では有田ジェネレーションに似ていなくもないが、椅子取りゲームと融合したルールの独自性と「一分トーク」や「一発ギャグ」のようにある程度練れるものから「大喜利」「モノボケ」「歌」のように、アドリブで対応しなくてはならないものまで様々。

今週は過去6度の座王に輝いたM-1チャンピオン笑い飯西田を筆頭に、M-1準優勝のスリムクラブ真栄田やM-1キングオブコントともにファイナリスト経験アリのモンスターエンジン西森、中堅枠としての次長課長井上、過去幾度となく静かにしかし着実なセンスを見せて来たロングコートダディ堂前と名選手が集い、名勝負を繰り広げまくっている神回。あと2日で配信が終わるが是非見てほしい。

 

2、アニメ

全13話。血球を擬人化してその働きを描いたアニメ。一応今期の覇権アニメということになりそう。聖地巡礼記事も書いているが、正直面白さでいうとそこまで…。血球の細胞しか出てこないぶん30分尺13話はちょっとダレる。「働くホルモン」とか「働く臓器」とか見たくなってくるのは僕だけじゃないはずだ。あと、解説に重きを置いていてギャグはそんなに多くない。「朝10時にEテレでやって小学生が見る教材か?」と思っていたら本当に教材化されるらしい。ある意味正しい。

 

  • 京都寺町三条のホームズ

全12話。京都を舞台にしたはんなりミステリー、だって。ミステリー目当てに見た身としては1話完結なのに15分近く前振りに使ってしまうので物足りないといえば物足りない。実は恋愛の方が主体と気づいたのは3-4話見進めてからであった。オープニングと次回予告の「ホームズさんっていけずですね…」を聞くために見ていたアニメといっても過言ではない。そんなこと言いながら最後まで見切ってしまったんですけどね。

 

全12話。TLで一体どれほどの人間が見ていたのか観測不能バカボンを使っている上に「深夜」と冠する以上、TVギリギリのメチャクチャをやらかしにやらかすギャグアニメ…だったのは間違っていないが、2018年にメタネタを尖った笑いとするのは…、他も前述のハードルを越えるほどハチャメチャだったかというと首を傾げてしまう…。

ただ、そんなハードルのことを考えなければメチャクチャなアニメだったのは事実だし、これ以上メチャクチャだと笑いは減るかもしれないのでそう考えるとこれでいいのだ。メタネタも「まず、画面比を4:3から16:9に変えるために画面枠を押す」「バカボンのパパ役の声優オーディション」「2話で総集編」「作画崩壊dボタンで回避」などやりきっっているので面白くはあるし、実際笑った。

あと、余談だが個人的には、同じくメチャクチャなアニメでおなじみ、ポプテピピックよりは楽しめた。あってないようなものでもストーリーの軸があった方が自分は楽しめるんだなあ、と思った。

 

  • やはり俺の青春ラブコメは間違っている

全12話。「奉仕部」という何でも屋みたいな部活で陰キャの男(比企谷八幡)と陰キャの女(雪ノ下雪乃)が学校内の色々な事件を解決する話。

比企谷八幡雪ノ下雪乃も様々な事象に主張や偏見を持っている、これがめちゃくちゃ長くてめちゃくちゃ面白い。ここを受け入れられないとこのアニメを見る意味はない。しっかし長セリフだよな…収録大変だったろうな…。

ストーリーとしてはミステリーであったりバトルであったり文化祭であったり1話ごとの軸もあるし、比企谷八幡雪ノ下雪乃の関係性についてはある事実が明らかになること含めて、12話を通した縦軸となっている。ちゃんとしたストーリーがあるからこそ、前述の長セリフ大偏見がちゃんと光るのだ。あと後半に出てくる相模南の妙なリアリティが怖すぎるキャラの立ち方も必見モノ。

一挙配信ではなく、2話の配信終了が10/9で、それ以降、n話の配信終了が10月n+7日ということでゆったり見させていただいてる。以前、去年の真夏…じゃなかった秋口ごろに夜通しで見た時に比べると雪ノ下雪乃の声に違和感持つことなく見れるのも良い。

 

3、ドラマ

今期のドラマとして唯一見ていたドラマ。「ある日突然家にキャリアウーマンが義母としてきた、そんな娘の困惑と成長を描く…」というドラマ。

主眼はやはり綾瀬はるか演じるキャリアウーマンの義母。しっかりしたキャリアウーマンとしての一面と、綾瀬はるかの素が出てきたかのような天然の一面、どちらも面白いし、お互いのキャラクターを破壊するに至らせないバランスが当然綾瀬はるかの演技も素晴らしい。まあ、演技が素晴らしいのはみんなそうだろって話なんですけどね!いい意味でサラッとしている父親役とか!

6話で突然、ナレーション一行でほとんど別のドラマに様変わりし、「一粒で二度美味しい」の実現に成功しているのも特徴。あのままだとちょっとダレそうだもんな、あれは巧い。

 

過保護すぎる子供が親離れしようとする様子と、実は子離れできなくなっている母の子離れを描いた日テレのドラマ。放送当時は結構評判良かった………はずなのだが、SNOWを使ったゲロスベリゲロ演出の多用と、あまりのティッシュ配りの長さに、見事1話切りを達成するに至ったドラマ。誰かがツイートしてた「日テレはドラマもお笑い風にコーティングされてる」って本当だったんだな、と身をもって。2個目くらいの「ホームビデオを毎日見てる」なんてボケは心を鷲掴みにされたんだけどなあ…。 

 

  • ドクターX(2016)

院長も副院長も外科内科部長も出世と病院のイメージアップのことしか考えてないというわかりやすく腐敗した大学病院に、「私、失敗しないので」が決め台詞で本当に絶対失敗しないフリーランスの外科医である大門未知子が斬り込む、という非常に分かりやすい医療ドラマ。

これだけだと、見どころは1ミリもなさそうなものだが、この分かりやすい医療ドラマに、「手術ができるだけであとはただの米倉涼子」としか形容できない大門未知子の手術等以外でのいい感じに品のないキャラクターやコメディ的な小ネタを仕込むことで、サクサク見れるドラマに仕上げてある。サクサク見れるといいつつ他のドラマ同様1時間枠なので、サクサク1時間が経つだけなのだが。我思うゆえに我あり。

こういう風に本筋に小ネタを仕込んで面白くした記事はオルソンブログの理想なのでそういう記事をどんどん書いていきたいですね。

 

 

1999年放送のドラマ。TOKIO松岡演じる無気力な無職男、甘粕四郎に天童世死見なる天使が現れ、「〇〇までに✖︎✖︎しないと即死亡」という命をかけた課題略して命題をクリアしないと、甘粕四郎が「生きる価値のない男」という烙印を押され、そして死ぬという設定だ。

設定は何やら説教臭いし、実際そういうメッセージ*3を含んだシーンもあるが、甘粕四郎の間の抜けたダメ男ぶりや、甘粕四郎の職場となるMONOカンパニーの社長社員のキャラクター、そして天童世死見までもがコミカルなので実際はコメディドラマである。

オチは基本的に「甘粕四郎がギリギリで命題クリア」→「もしクリアしてなかったら死んでいたことを証明する出来事が起きる」→「天童が甘粕に何やらメッセージを伝える」という風に決まっており、フレームが完成されている。あまりに完成されすぎているので飽きかけた6話ごろに、なぜかOPの演出が変わって今回のハイライトがサイレントで流れるようになるとともに、命題のバリエーションが増え、最終的になぜか爆弾アリカーチェイスアリのサスペンスになることと、甘粕四郎がきちんと成長し、そういう意味では毎回少しずつ違うキャラクターとなって行くサマでこちらを飽きさせない。また、9話はちょっとした仕掛けのある回なのだが、コントや舞台ならある程度普通なのにドラマでやると「仕掛け」になるというセンスがいい。しかも、仕掛けに頼り切らずに普通に台本が良い。

個人的には一生で見たドラマで一番好き。これまであまりドラマ見てこなかったのでおそらく不動だろう。

余談ですけど、OPもEDも挿入歌も「Oh!Heaven !」と「Oh!Heaven!のオルゴール版」しかないという貧乏くささ…もとい音楽を大事にする姿勢はどうにかならなかったのか?終盤もう、この曲流れただけでちょっと面白くなってたから。

 

2001年放送のドラマ。前述の天国に一番近い男、の2期。天童世死見がダメ人間を救う、のはもちろんそのダメ人間役がTOKIO松岡である他、1期のキャストの多くが引き継がれている。また、「命題をクリアすることでダメ人間が成長する」という大枠や、最終的に「命題クリアしなかったらああなっていたの図が出る」というオトシ方も1期と共通。

しかし、設定は高校となり、TOKIO松岡演じるダメ教師、隠岐之島和也は無職でない点で甘粕四郎より社会的身分はいくらか良いが、「無気力」に加えて、当時話題になっていたっぽい「リセット人間」、「頭の良さ」とそれに伴う「プライドの高さ」、さらに「サイコパス*4」といった属性が付与され、「どこか憎めないダメ人間」から「激ヤバモンスター」に変化している。

当然、命題を経て激ヤバモンスターが次第に更正していくのだが、一期と比べるとその速度はかなりスロースタート。また、激ヤバモンスターに対して天童が敵意を剥き出しにしていたり、命題の出し方が一期より天使の能力を活かしたもにになっていたり、教師や天童に怪しい男が忍び寄る演出が各話にあったりと、不気味で不穏な空気が漂うドラマでもある。コメディ的小ネタは後半多少増えるし、クオリティ自体は一期と遜色ない安定感がある一方、「コメディの中にメッセージがある」一期と違い、「シリアスなドラマの中にコメディがある」状態になっている。

ただ、ストーリーが見えてくる後半からはシリアスなストーリーが楽しみやすくなる。隠岐之島先生の成長物語然り、先述の怪しい男然り、一期と違って一話完結を放棄して各話ごとをつなぐ縦軸を強化したストーリーにした、と言える。

最後に、どうでもいいけど、隠岐之島の死因だけは一期よりナンセンスというかギャグ漫画的になっていたような。シリアスな展開が濃い8話の死亡回避とか凄かったぞ、本当に。

 

以上、自分が今期にGYAO!で見た番組でした!さよなら!

(おしまい)

*1:森三中の黒沢かずこのこと

*2:厳密には東京進出した大阪吉本の芸人も出る

*3:生きる意味がどうとか人生を有意義に過ごすだとか

*4:公式では「要領が良くずる賢い」と説明されているが要は…

キングオブコント2018感想文

この記事ではキングオブコント2018の感想を1組ずつ丁寧に書いていく訳だが当然、シャレにならないくらいネタバレしているので、録画や配信*1をまだ見ていない人はさっさとブラウザバックしましょう。

 

 

 

まず、全体の感想を言うと、現行体制になってからでは一番、審査員と自分の好みが合わなかったな、っていう。コントって漫才より自由だから、見る側も漫才以上に好みが出る。となると、審査員の審査も割れる。今年は客の温まり具合もあって、1本目からドスベリした組はいなかった。なので、松本人志だけ低得点のだーりんず然り三村マサカズだけ低得点のマヂカルラブリー然り、好みが割れ、「この狭い範囲で5分保たせるなんて」とか「この演技は難しい」とかそういう技術点の要素が色濃く出てしまった気がする。1本目にドスベりした組は1組もいなかった、みんな面白かった。だからこそ、思うし声を大にして言う、最終決戦3組は少ないって!!!!!!!2009-2013ルールは厳しいにしてもせめて5組!!!!!!

あ、あと葵わかなのアシスタントが結構巧いのには素直に驚いた。声も聞き取りやすいし。全然来年続投してくれちゃっていいというか、普通に来年続投してくれ〜〜〜い!(2016王者)って感じだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応、もう一回警告しておくけど、この下はキングオブコント2018の決勝ネタバレだよ?大丈夫?コンセント抜く?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「爆弾魔と清掃バイト」会社への復讐のために深夜の社屋に爆弾を仕掛けた男、そこに深夜の清掃バイトが現れて…。個人的に思っているキングオブコントあるあるの一つに「トップバッター選びが絶望的にヘタなくじ引き」がある。シソンヌと巨匠のクズおじさん対決で幕を開けたあの年とかマジで何だったんだ。んで、このネタ。このネタに限らず、彼らのネタはタイ演じる「憎めないヤンキー」のキャラが主軸になっている。このノブ曰く「ちょうどいいキャラクター」が見事に、観客の予想を超えつつ、そのキャラが言いそうなことを見事に言っていく…。が、トップバッターで間を空けるタイプのネタはただでも点数入りにくいのにさらに厳しい。ヤンキーキャラも「ちょうど言いそうなこと」が、このハイレベルな闘いの中だとどこか想定内に収まってしまった感。これだったら、にちようチャップリンでやってた立ち読みおじさんのネタとか構成でも魅せれるネタのが良かったのかなあ…。でもトップバッターな時点でどのみち…。とにかくあのキャラだけでも売れてほしい。売れすぎるとキングオブコント優勝はできなくなるけど。

 

タイムリープ」ビニール傘を探そうとする若者とそれを見て傘を盗んだと決めつけるヤバ目のおじさん。逃げ帰ろうとすると…。「似たような傘から自分の傘を探してたら傘泥棒扱いされる」というあるあるに「タイムリープ」を重ねる発想が素晴らしい。「リープしてない!?」までゆっくり振っているので、少し不安になるが、その後、おじさん側もリープに気づく、おじさんがリープのトリガー、そもそもこの世界はおじさんの夢の中説と大振りの展開が多く挟まったいいコント。こういう訳わからない状況に飲まれた村上の困惑と鋭さを両立したツッコミが大好きなので、村上にはこれからもコントを通して、どんどん訳わからない状況に巻き込まれてほしい*2。オチで大きな動きがあるのも良かった。

 

「犬」飼い主ととても仲の良い犬…以上の情報や展開が皆無なコント。発想としては「バウリンガル」と1ミリも変わらないのでは。それを岡部のコミカルさだけでグイグイ引っ張っているというストロングすぎるコント。このストロングなキャラに引き込まれないと、一生笑えないネタではある。個人的にはそこそこ笑ったが、捻りというか発想の妙みたいなのは欲しかったかな。ただ、飼い主の帰宅が毎回嬉しい、キュッキュ鳴るオモチャにめちゃくちゃ夢中に鳴るなど、細部までの作り込みは感心せざるをえない。「ドッグフードは何が入ってるかわからない」は笑ったなあ。

 

「予備校」鉢巻を巻いて予備校の壇上で熱く語る男。しかし彼は先生ではなく「鼓舞する人」で…。「鼓舞する人」という架空の職業を描いたコント。「鼓舞する人が鼓舞→生徒が騒ぐ→鼓舞する人が来る」のループが自然。現行体制の審査員に刺さりがちと言われる繰り返しのコントだ。設定の発想や、森田の演技力、設定バラシまで少し長くとったフリなども言わずもがなだが、中盤の「福沢ゆ吉」のボケが特に素晴らしかった!このボケがこのネタを単なる繰り返しに見せず、ピラミッドのてっぺんに近づける重要なボケだった、と思う。

 

  • だーりんず

「先輩が奢るアレ」居酒屋で偶然後輩に会ったので、先輩がこっそり会計を済ませるアレをやりたい、が店員の察しが悪く…。これまたストロングというか、狭い範囲でちまちまやっているコント。そういう意味では2016年の童貞ネタとあまり変わらないし、5分間レジ前だけで耐え切ろうとするスタンスは嫌いじゃない。嫌いじゃないけど、さすがに少し狭すぎたか。裏で悪口言いまくってる店長や、舟盛りキャンペーンと勘違いしてる見知らぬおっさんなど「いない人」の件が刺さりきってなかったのも…。

 

  • チョコレートプラネット

「監禁」首に謎の装置をつけられて監禁された男。あまりのパニックに彼は話を聞かずに叫び続けてしまう…。これまただーりんず以上にストロングなコント。ここまでストロングなコントだと審査員ウケも良くなるらしい。5分持つと思わないもんなあ。確かに、狭い中でゲームマスター側が「教えろ!」と言いたくなる展開がある構成は堅いし、大竹の言うように、ずーっと少しずつ笑えるという点で良作ではある。個人的には点数は高すぎる気もするけど、持たせる台本力と技術点だと思えば…。

 

「居酒屋」高校生でありながら居酒屋でアルバイトしている坂本。しかも彼には好きな人もいるらしく…。去年のキングオブコントでも、もっと前から彼らがやっているような坂本と宮戸の恋愛劇に福井がツッコミを入れていくスタイル。「校長先生が朝礼で言っていた""断る勇気""」「こいつらオススメの映画絶対おもんない」「切ない恋の砂時計」など、福井のワードのパンチ力は素晴らしい。でも、このネタでは、後半まで福井のワードパンチが出てなかったような…。

 

「バイトの新人」コンビニバイトの新人いしわた君。彼は非常に空質問が多い…。「質問しまくる新人」をテーマにしたコント。Twitterでよく言われる「質問をしたら『自分で考えろ』と言われたので、質問せず仕事したら『何でやる前に質問しないんだ?』と怒られた」を煮詰めに煮詰めるとこのモンスターが誕生するのだろう。もちろん単なるあるあるにとどまらず、「(バイトって)アルバイトですか?」「喧嘩ですか?」「これ店長の背中ですか?」「(伊達公子って)クルムですか?」といったさすがにありえない空質問も多く用意しているのでボケとして笑いやすい。ボケを詰めやすいというか手数を稼ぎやすい設定でもあるよね。オチは意味わからなかったけど。あんなことして間を空けない方が良かったと思うけど。

 

  • ロビンフット

「息子の彼女の年齢」めでたく結婚が決まった息子。しかし、息子の彼女の年齢は「干支が戌」以外の情報を息子も持っていないのだった…。「息子の婚約者の年齢」という真剣な題材ながら、数字当てゲームをやっているかのようなとにかく「年齢」に固執したコント。「ユーミンのことを荒井姓で呼ぶのは48」や「(名前がカタカナでトメは)84や!」などあるあるから偏見まで幅広い推理でネタを魅せている。数字でオチまでハッキリ構成を積み上げていく形は面白いのももちろんだけど、それ以上に楽しいというか疾走感が心地よいコントだった。

 

  • ザ・ギース

サイコメトリーサイコメトリーで事件を解決する高校生。早速凶器の包丁を触ると見えたものは…。最初の設定バラシで南国の鳥みたいな笑い方をしてしまったコント。個人的には一番笑ったけどなあ…。まさかの高佐が犯人、なぜサイコメトリーで変な映像が見えてしまうのか?という理由*3、などドラマティックな展開がコントの面白さを損なうことなく盛り込まれ、その緊張を刀鍛冶のジジイで一気に緩和する被せまである。オチは服の映像が見えないとダメじゃない?とは思ったが、それを差し引いても個人的には一位です。こんなに展開も笑いも詰めて5分に収まってるなんて!もう優勝不可避でしょう!458点!?6位!??いやいやいや…458那由多飛んで6万点の間違いでは!!???!???どうした??!!!?!??!審査員全員、高佐に親を刺された!!?!?!!!????!??

あ、あと余談だけど返り血を浴びた高佐、で観客が悲鳴あげなかったのは良かった!展開的にもあそこは逆に悲鳴上がっても仕方ないところなのに上がらなかったのは良かった!来年も全く同じ観客であってほしい!

 

 

 

ここから2本目

 

「捕まえてごらん」砂浜で追っかけっこをする一組のカップル…。「カップル同士の砂浜での追っかけっこ」を誇張して引き伸ばしていったコントで、舞台を広く使い、音楽まで流して笑いやすいネタに仕上げてはいる。個人的にはそこまでだったけど、他2組の感じで考えてもここが優勝は妥当。菊田の使い方というか役どころはめっちゃ笑った。

あと、このコント見るとGAGオンバトでやってた円形の公園のネタ思い出すのは俺だけか。

 

「能力者」。わざと肩を当てて金をふんだくろうとする不良。しかし、その相手は能力者で…。「能力者の能力が矮小」という設定は結構ベタ。それぐらい大きい枠で見ると2012年のしずるもやっていたと言えなくもない。そして、その設定であれば、「どう矮小なのか」というボケで勝負することになるが…自分は結構ツボだった。暴走族の元総長にあんなにテレパシーでガンガン悪口言うなんて…。でも、観客は結構ダレてたなあ…。

 

  • チョコレートプラネット

「意識高い棟梁」。大工の棟梁という泥臭い職業に、意識高い、という発想がプラスされたネタ。だが、その実態は長田のキャラクターショーではなく、小道具ショー。松尾が使う普通の工具を長田が意識高い工具に変えていく…というローテーションは、さすがにダレる。ストーリーが蓄積しない散漫さが大きな笑いを取りにくくしているような。「Macを定規に使う」「ちゃんとやれってことですよね?」「ニコニコちゃん」辺りのいい意味でしょーもないボケを混ぜてこれるのはチョコプラの良さだが、それでも主軸が小道具、小道具に頼りすぎ(by松本人志)という印象は変わらず。優勝争いに参加するには決め手の欠けるネタだと思う。ネタによっては優勝もあったと思うのだが…。

 

 

  • 総評

ネタ番組としては、当然面白かった。が、競技としては決勝前から運営がどうかしてることによるモヤモヤがさらに加速する結果になった感は否めない。以下、自身のツイートとともに整理しようと思う

 

  • 最終決戦が3組なことについて

冒頭の繰り返しになるけど、最終決戦3組問題ね。よーく考えると実はM-1もR-1も最終決戦3組なわけ。それでも、キングオブコントの最終決戦3組が少ないと思ってしまう理由は去年5組だったこととの対比…だけではなく、「コントは漫才より自由なぶん、優劣をつけにくい」というこれまた冒頭の繰り返しになると思う。2本目が3組中2組失速して、消去法というのは………うーん…。R-1でもアキラ100%が優勝した時はそんな感じだったなあ…。見れるネタが多い方が番組として良いし、チャンスが多い方が競技として良いので、そこはやっぱり考えてほしいですね。

 

  • 出演者シークレット

意外と支障がなかったのでビックリ。まあ、数字にどう反映されるのか?といったことだが。まあ、目立った支障が「決勝前に優勝予想ができない」「決勝前に知らん芸人の名前見てワクワクできない」なので、決勝本編に支障が出ないのは当然といえば当然なのであった。ただ、ネタバレを阻止するために、ありもしないキングオブコント決勝進出のためにライブの仕事をバラされた芸人もいると聞いているので、もしそれが事実だとしたらそういう形で芸人に負荷をかけるのは2度とやめてほしい。あくまでウワサの範囲だが…。

 

  • 準決勝と決勝が同じネタというルール

まず、わざわざキングオブコントの準決勝にまで顔を出す客というのは大体のネタ番組を把握しているので、旧作を予選にかけると客がみんな知っているのでウケにくいという状況がある。そこで、大体の芸人は新ネタをおろしてくるわけだが、キングオブコントの決勝というのは芸人によっては初めての地上波全国ネットでネタ披露チャンスとなる番組である。だからこそ、決勝では自分たちの代表作をやりたいという芸人がいてもいいはずだし、準決勝と決勝では客層が違うからネタを変える作戦に出たいという芸人もいるはずだ。こういう芸人の自由は、他のTV番組ならともかくお笑い賞レースでは尊重されるべきだと思う。最終決戦3組中2組失速がこのルールと無関係とも思えないし…。

 

  • 客層

「芸人が100人いないのは寂しい」と言われて久しい現行審査体制では、観客は審査する権利を持たない一般人だが、客ウケが審査を一切左右しないとは考えにくいし、番組の空気を数の暴力で左右する大事な存在であることに変わりはない。

現行審査体制から4回目のKOC。2015年から順に笑わなさすぎ、悲鳴上げすぎ、若干悲鳴と問題を抱えていた観客だが今年は現行審査体制史上最高と言っても過言ではない。THE Wのように笑いすぎることもなく「大きいボケで大きくウケて、小さいボケで小さくウケる」という理想的な観客かつ、悲鳴が全く上がらないという千眼美子も大満足の観客だ。ただこの「小さいボケで小さくウケる」が曲者で、上記のツイートで挙げた件で小さくウケるを通り越して無風になるという「笑いの取りこぼし」があったのは少し引っかかった。それでも上記の芸人はまだいい方で、だーりんずやGAGわらふぢなるお2本目は大きめの件を2-3個くらいゴッソリ取りこぼされていた気がする。もちろん、冷静にボケを見極めている客層とも言えるし、「取りこぼされないようなネタを頑張って作りましょーねーワハハハ」で終わる話ではあるが、取りこぼされて無風になるボケの基準がわからないのでトリッキーな観客だったな、と。あ、余談だけど一番傾向がわかりやすかったのはやっぱり2016年の観客ですね。その時の観客が良かった、とは1ミクロンも思いませんが。

 

  • ギースのコントと審査傾向

3個目の「これ」はさらばのネタだが、それはさておき。ザ・ギースのネタ、好きだったけどねえ。リアルタイムで見た後コントだけ全部もう一回見返したけど、1回目も2回目も一番笑ったのはザ・ギースだった。最初の映像で火を映して「放火魔?」とか考えさせる隙を一瞬だけ与える、という映像編集まで最高だった、と思うのよ。あとは感想にも書いた通り。あれ以上尺を伸ばさず展開を詰めるのは無理だし、どこかを切って4分にすることもできないネタだったと思う。個人的には100点中500点あげても足りないくらいのコントだったけど結果は6位なので2017年ルールでも最終決戦行けていなかったんかい!っていう。いやいやいや…評価が低すぎるって…。5分でできる展開をやれるだけやりきってそれは…まあその「展開」が少なくとも三村にはハマらなかった*4ということなのだが…。

 

冒頭でもチラッと言ったように、自分の評価と審査員の審査が合わない、そしてそれが異常にモヤモヤする理由、それはここに集約される気がする。「狭い設定から4分持たせる」より「狭い設定から5分持たせる」方が難しいのは確かにそうだ。でも、当初決勝での尺が1分伸びるメリットは「1分ぶんフリやボケを多くできる」だったはず。そして、決勝進出者は5分に合わせて展開やボケを練ってきたはずなのだ。だから、ザ・ギースやマヂカルラブリーなどの展開が凝ったコントが評価につながらず、ハナコチョコプラのようなシンプルコントが評価される状況に(?????)となってしまう。ただ、シンプルコントが評価されがちなのは今に始まった事ではない。だから、ジャルジャルが決勝に来て欲しい!評価される土壌だけはあるんだから!本人たちがなぜか決勝から遠のいているだけなんだから!2009-2010とレッドシアターがあった頃にしか決勝進出できていないんだから!ロッチもしずるもそのあと2015年と2016年に帰って来ているんだから!M-1進出も十分すごいけどやっぱりジャルジャルコント師なんだから!そのM-1の2015年と2017年の進出のおかげでジャルジャルの面白さがじわりじわりと浸透しつつあるんだから!

 

 

 

 

 

 

………なんでジャルジャルの話してるんですか?

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

*1:9/29以降paraviにて独占配信!

*2:彼らの漫才が嫌いなんてことはないけど、コントの方が自由が効くからね、照明とか。

*3:断っておくが「メイドインジャパンだから」ではない

*4:それでも90点付けてるが

キングオブコント決勝直前SP!漫才師が選ぶ面白すぎて嫉妬した最強コント、感想文

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

本日、キングオブコント2018の決勝であった。が、その感想文は今日は出ない。というかこれを書いているときはまだキングオブコント決勝をやっていない。だから誰が優勝したかも知らないし、誰が決勝進出者かも知らない。何かシークレットだと発表されたその日に5chに流出してたけどな!1週間くらいあとにシルエットの形で公式がCM流してたけどな!すぐ当てられた上に、5chの流出情報と完全に一致したけどな!あと、あのシルエットがGAGだとしたら、ヅラ被った状態ですよね?シルエットクイズでヅラ被った状態を認めるなよ。そういう細かいところから大きいところまで全部が粗いぞ、どうした今年のキングオブコント運営?

 

そんなわけで今年は「19時〜20時は過去のキングオブコント振り返り」→「20時から決勝本編スタート」という流れをやめ、19時からストレート本編で放送された。なので、事前特番はないと思われたが…

ナイツ、ノンスタ、ハライチ岩井らが“面白すぎて嫉妬した”コントとは - お笑いナタリー https://natalie.mu/owarai/news/300252

平日深夜にしっかりやってきました。コントのことを漫才師に聞いてどうするんだ?と最初は思ったが、見てみると、キングオブコントと無縁の芸人に選ばせるからこそよかったような。よくやった運営。何も考えてないだけな気がしないでもないけど、お手柄だぞ運営。絶対、流れると思った忍者ショー(キングオブコント2011年のロバートの1本目。優勝作品。なお、以下特記なき場合「キングオブコント」は省略して表記)と帰省(2012年のバイきんぐの2本目。優勝作品にして「何て日だ!」の元)が流れないのもよかった。というわけでネタと芸人のトークの感想を綴ることにする。

 

まず出てきたネタはさらば青春の光のぼったくりバー(2012年1本目)。「さらば森田は未だに飲み屋で『那由多!?』って言ってる」というエピソードが、らしすぎて好き。あと、井上が2015年のロッチのネタについて言及した時「試着室」ではなく「フィッティングルーム」って言ったのもらしさ全開だったな。ちょっと笑っちゃったよ。

しかし、彼らが本当に1本選んだネタはしずるの張り込み(2016年)。青春コントやパンティ(2010年2本目)などに見られる「カッコイイように見えるがその実中身はない」という意味でしずるらしさ全開のネタだ。フリが丁寧なので「ずっと張り込んでいるビルに犯人はいない」という設定はバレやすい…が、それでも面白いのは演技力の賜物というか、「誰もいない!」という池田の叫びによるところが大きい。何で誰もいないところで「誰もいない!」って叫んでるだけであんなに面白いんでしょう?「誰もいないところで銃なんか撃つからだ!」、村上からの「誰もいない…」、「誰もいねぇのになぁ〜って思ったよ…」と、ノンスタ石田の言い方を借りると「誰もいない、にこんなに言い方があったなんて」、それをさりげなく見せる構成含めて巧い。

屋上で二人がダラダラ語り合うオチはもっとウケてもいい。ただ、ダラダラしてるだけに見えて、ちゃんと序盤のフリを回収している、という。確か、このとき5位と1点差で最終決戦逃したんだよな…勿体無い…。

余談だが、ノンスタ井上は「この時ついに、自分たちが好きな銃を使ったコントで決勝進出した」みたいなこと言っていたが、2010年のシナリオ(1本目)の時から…いや、2009年の冥土の土産(1本目)の頃から銃を使って決勝に来ていたはずだが………。

 

最初に何本かネタを挙げていくくだりではにゃんこスターの縄跳び(2017年1本目)、バイきんぐの帰省(2012年2本目)、コロコロチキチキペッパーズの卓球(2015年2本目)の3本。にゃんこスターの縄跳びを「やってる方が楽しんでる」と評しつつ、コロチキの卓球を挙げる、という軽めの芸風のネタチョイスがトレエンらしい。バイきんぐは「帰省」より普通に「卒業生」の方が好きなのは俺だけでしょうか?

しかし、彼らが選んだネタは結構しっかりしたコントである裏口入学(2010年のTKOの2本目)。裏口入学を頼まれ、お金を手渡された校長が「お金はいただこう、でも息子を大学生にするのは無理だ」と、目の前で堂々と詐欺をするコントだ。これも設定の発想はベタで、2人(キャラクターの強さでは木下)の演技で骨太なコントにしているんだよな。「コツコツ頑張って働けぇ!」のような「詐欺師が無茶苦茶すぎる理論で金をいただこうとするボケ」と、「さわたまのかまたり」、「海物語の攻略法を教えよう」のような「ワードセンスによるボケ」が織り交ざったコント。当時より今の方が面白さがわかる気がする。最後はなぜかポーランドがめっちゃdisられて終わる、という謎すぎる着地点が非常に面白い。

 

  • ナイツ

ここからなぜか、ネタを列挙する件がカットされる代わりに1組2本紹介、にルール変更。なぜ番組途中でルールが変わる?

まずナイツが選んだネタはバナナマンの朝礼(2008年1本目)。まずキングオブコント事前特番で2008年第1回大会の映像が見れるとは思わんかったわ。んで、このネタは確かに凄い。大振りのボケがそこまでなく、それと朝礼中という設定ゆえツッコミも大振りじゃない。「ボケとツッコミが曖昧」とされるバナナマンらしいネタだ。何となく日常系アニメっぽさがあるんだよな。流れるように小さいボケが連なってオチの大ボケに自然にたどり着くというある種の快感。あと、日村の「ハイ、ふざけてました…」の言い方と顔が完璧。先生が来て怒られたんだって瞬時にわかるもんな…。

ナイツが選んだ2本目はかまいたちの告白の練習(2017年1本目)。漫画やアニメやドラマでは逆に困難な、コントでしかできない叙述トリックを取り入れた作品…なだけに、タイトルが「告白の練習」はダメだろ。塙が悪いのかスタッフが悪いのか…とにかく、そこは隠さないと…。「告白ではなく告白の練習とバラされる」→「告白の練習を続ける」→「練習見つかった時の練習を見つかった時の練習の…のループ」と3パートある満足感。第1パートのやられた感デカい笑いはめちゃくちゃ面白かったし、第3パートの山内の鬼気迫る演技も笑ったのはよく覚えてる(ここでナイツ塙がスタンガンとそれにヒく観客に面白さ見出してる件が最高)し、何より現行審査制度にもマッチしたコントになっているが、中盤の「告白の練習パート」のボケが全て「告白」ではなく「告白の練習」でしか成立しないボケになっていることにも気づかされる。「般若の山内」の、中盤と終盤を繋ぐブリッジとしての優秀さも含め、やっぱり優勝作品は無駄がない。

2本のネタ終わり、まさかナイツが卯月の解散に言及するとは思わなかった…けど、あの話は本当なんだろうか?

 

実は今回コントを紹介した5組の中で唯一キングオブコントファイナリスト経験がある(2012年)。が、全く言及されず。

1本目はモンスターエンジンのミスターメタリック(2011年1本目)「ヒーローものの、特定のシーンだけ切り貼りしたYoutube動画」という2018年基準でも他の芸人が誰もやっていない設定、当時のそういう動画あるあるの「シーンの継ぎ目で暗転しながら音声は垂れ流れる編集」、番組全体をコントにはできないが番組内容を想像させる笑い、と、とにかく構成の斬新さだけで勝負できそうなネタだ。確かに当時一番頭に焼きついたフレーズ「ミスタ〜〜メタリーック!」だったわ、そういえば。オチは粗い、でもこういう粗いオチでこの番組が打ち切られたんだろうなあ、と考えるとむしろオチの粗さが面白い…と思うのは僕だけでしょうか?(2回目)

これも余談だが、一番好きなフレーズは各々センスが出そう*1、なとこだと思うんだけど、銀シャリ橋本と自分で一番好きなフレーズが完全一致していたのでちょっと嬉しくなってしまいました。「琵琶湖の水を全部飲んだのはお前か」

2本目は東京03の旅行(2009年2本目)。テンションの上がる旅行が一気に気まずくなる、という東京03の芸風をそのまま表したコント。「初日に告白すんなよ!3泊あんだよ!」や「この旅行中は絶対仲良く振る舞ってもらうからなぁ!」は彼ららしい着眼点とセリフ回しだ。

この時は「変な店員に客がツッコミを入れるコント」でおなじみ、サンドウィッチマンと芸風の異種格闘技戦が起きていたんだけど、あのオチでねじ伏せた感。さすがコントの王様。

 

  • ハライチ岩井

なぜか澤部不在で取材を受ける岩井。初耳学の収録にでも行っちゃったんですかね?しかも彼が挙げたコントは1本のみ。1本しか挙げなかったのか、編集で切られたか。もし後者だった場合また腐っちゃうぞ。

そんな岩井が挙げたコントは2700のキリンスマッシュ(2011年2本目)。顔出しナシ生声のセリフナシという攻めた構成のコントであり、以前このブログでも言及した*2が、あらすじは「キリンが運営するキリンのさじ加減一つやろ賭博にゾウが有り金(有り林檎?)を全て突っ込んで破滅する」というコントだ。当時、2700が準優勝を決めたネタだが、このあらすじにハマらないと、何が面白いのかわからない状態になう。事実自分は、当時よりは面白く見れたけどやっぱりハマらなかった。合わないんでしょうね、自分には。当時八十島のブログが炎上し、本人も「劇場に直接こい」などと反論していた、と今でも覚えている。が、キングオブコントではない場で「変なギャンブルに手を出して破滅する人間」を描いた、より分かりやすいリズムネタとして「あなたのルルルが聞きたい」というネタを披露していたのを見て、我々キリンスマッシュ笑えない派を見放さないネタ作りに少し感動した記憶がある。そんなネタです、キリンスマッシュ。

 

(おしまい)

 

*1:「構わない、燃やしていい街なんかないからねえ」や「顔が機械ならオシャレな帽子を被ればいい!いろんな帽子を持ってます!」など

*2:http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/10/04/001041

続・キングオブコント〜ルールと審査の歴史〜

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

明日はいよいよキングオブコント2018の決勝だが、昨年こんな記事を書いた。

キングオブコント〜ルールと審査の歴史〜 - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/10/01/000218

その一年後、キングオブコントのルールがまた変更された。まさかすぎる展開である。今1番ルールが迷走しているお笑い賞レースは間違いなくキングオブコントである。迷走ぶりが運営のツイッターアカウントにも滲み出てますからね。あんな垢ならない方がマシ。

そんなルール変更の詳細を語って補完しておくのがこの記事の目的である。

 

2017年は決勝のルールは2016年と変わっていない。以下の通りだ。

・審査員は松本人志バナナマンさまぁ〜ずの5名。

・決勝進出者は10組。1本目のネタで高得点ベスト5が最終決戦に進出し、もう1本ネタをやり、2本の合計が一番高い者が優勝。

・ネタは4分という制限時間アリ。

前回の記事では審査員が5人て少なすぎるとか、準決勝敗退芸人100人がいないのが単純に寂しいとか、観客がボケに対して悲鳴を上げがちになったのでめちゃくちゃ気が散るとか、そういう問題を取り扱ったが、審査員5名体制になって3度目のこのキングオブコントでは新たな問題が浮き彫りになっていたと思う。

それは審査員がずっと同じという問題だ。キングオブコント2017の決勝進出者を最終結果の順位順に並べると

1、かまいたち

2、にゃんこスター

3、さらば青春の光

4、ジャングルポケット

5、アンガールズ

(最終決戦進出の境界)

6、わらふぢなるお

7、アキナ※

8、ゾフィー

9、パーパー

10、GAG少年楽団

表にある※は「キングオブコント2015、2016」での決勝進出者、つまり2017年以外で1回以上レジェンド審査員に審査されたことがあることを意味する。そしてジャングルポケットに対する大竹の審査コメントは「ジャングルポケット、好きなんだよねえ…」、さらば青春の光の2本目に対する三村の審査コメントは「さらば青春の光の見方を変える…良さでしたね」。実は、お笑いでは、新しい芸人を見ると最初は笑い方がわからなくなるので、そこそこ認知した方が笑いやすいという現象がある。つまり、売れていない芸人がコントの面白さで優勝という名誉と賞金を獲得できるイベントであるはずのキングオブコントでも、結局はそこそこ認知がある芸人の方が客ウケが良くなる。もちろん客ウケだけが審査員の基準ではないし、プロの芸人なら自分たちの中で「何が面白いのか?」をしっかり持って審査をしているはずではある。でも、決勝進出やアンガールズのように一回売れることで審査員に認知がある方が笑い方がわかる、というブレは(素人審査より小さいにせよ)存在する、ということが審査コメントから見えたと思う。もっともにゃんこスターが準優勝してることを考えると「甘えるな!」の一言で一蹴できそうな問題なのかもしれないが…。

さて、決勝ではルール変更のなかったキングオブコント2017だが、準決勝の方では変更があった。それは準々決勝の追加と準決勝でネタ2本やること、の2つである。まず、準決勝は今までは「2日間でネタは1組1本」を「2日間でネタは1組2本(1日1本)」にしたため、単純に準決勝進出者を半分に減らすための処置だろう。問題点ではないが、このルール変更により天竺鼠ジグザグジギーなど、歴代決勝進出者がバサバサ落とされた事象は記録しておきたい*1。そして、準決勝でさせるネタを2本にするのは、1本目で優勝候補に躍り出た芸人が最終決戦で失速するようなことを避ける効果があると見込んでのことだろう。ただ、その効果があったのかは結構疑わしい。というのも、準決勝に行った人によると、2日ともトップクラスにウケた人、というのはなかなかいなかったらしい。優勝したかまいたちでさえ、1日目*2はさほどウケず、2日目*3に爆発的にウケて決勝進出を決めたという。客も変わる中で2日ともウケるというのはなかなかに無理なのだ。また、ネタが2本揃ってないと準決勝の段階で落とされる、というシステムもにゃんこスターが決勝進出してる辺り機能しているか疑わしい。多分準決勝の審査員もにゃんこスターには頭抱えさせられただろうけど。コントの自由さは常にキングオブコントの審査ルールの穴を突いてくるコンビの出現を促す、そんな気がする。

なお、審査員が5名中4名がホリプロコムに偏っているという問題もあるが、それはななめ45°やダブルブッキングや磁石などのホリプロコム所属芸人が決勝進出してから考えればいいんじゃないかな、うん。

 

この年も審査員は松本人志さまぁ〜ずバナナマンの5名…でできるかどうかは、当たり前じゃねえ事態の発生により危ぶまれているが、今のところ変更の発表はない。

この年は運営が相当血迷ったようで様々な変更が行われた。

・ネタ尺が1回戦(2分)→2回戦(4分)→準々決勝(4分)→準決勝(4分)→決勝(4分)から1回戦(2分)→2回戦(2分)→準々決勝(5分)→準決勝(5分)→決勝(5分)に変更。

・最終決戦でネタを披露できる芸人が上位5組から上位3組に変更

・準決勝と決勝は同じネタを披露するというルールが明文化される。
・謎の新システム「決勝進出者完全シークレット」

TVに映るルール変更はやっぱり決勝でのネタ尺が5分になったことだろうか?4分という時間はお笑い賞レースではスタンダードな尺*4だが、芸人にとっては短い、という声はあった。それでもみんな4分にまとめてきてこそプロの芸人ではあるのだが、ここにきて5分になることで1組ごとに1分ぶん濃密にネタを見れることは素直に視聴者が喜ぶべき事象だ。ただ、予選レポによると1分伸びたことで中弛みしたコンビも多くいたらしい…上手くいかないね。また、2回戦のネタ尺は短くなったことにより、ショートネタが苦手な芸人は2回戦で落ちるようになったということもあったという…。決勝でやるネタは長いのに予選でショートネタできず落ちるって…。とにかくこの予選のネタ尺は見直される可能性がある。あと、1組辺りは濃密になるが最終決戦は上位3組のみなので見れるコントの本数は減るようだ。…後述する決勝進出者発表をやめたら、上位5組できるんじゃない???

昨日あたり気づいた変更点が「準決勝と決勝でやるネタは同じであることの明文化」だ。基本的に芸人は予選でも決勝でも一番いいネタをかけてくるのでネタを変える方が不自然なのだが、さらば青春の光は準決勝ではぶどう農家のネタを、決勝ではパワースポットのネタをやっている*5。このネタ変更は本人らの意思なのか、あるいはスポンサーであるグミ会社に配慮したという噂もある。そう考えると、準決勝でスポンサーの都合などの放送コードに引っかかるネタをした芸人は絶対に決勝に上がれない。また、準決勝と決勝では会場も客層も変わるのでネタを変えるという戦略を取るコンビがいたっていい。だからわざわざ縛ることもないのにな…と思ってしまう。

そして一番意味がわからないのはなんと言っても決勝進出者完全シークレットである。これは準決勝当日に審査を終えた後、芸人本人には結果を伝えるが、我々一般視聴者には決勝当日まで情報を伝えないというシステムである。これにより準決勝進出者には守秘義務という斜め上の負担が発生することに。さらに、決勝進出者発表から決勝までの期間で認知を伸ばすこともできず。さらに9月12日の水曜日のダウンタウンのCMで、決勝進出者のシルエットを流し不完全シークレットになる事態も発生。次の日にはめでたく決勝進出者10組が特定された。

なお、準決勝進出者がキングオブコントと被っているライブを休むか否かで決勝進出者が割れるという事態もあったが、そんなことは準決勝当日にあった5chの書き込みと有志によるシルエットクイズの答えが完全に一致していることと比べれば微々たる問題である。

なお、この決勝進出者完全シークレット制度唯一のメリット、それは抽選に当たれば葵わかなとバイきんぐのサイン入りTシャツがもらえることである。

 

(おしまい)

 

 

*1:なお、2018年も準々決勝で落ちている模様

*2:ウェットスーツのネタだったらしい

*3:告白のネタだったらしい

*4:M-1は一貫して4分。今は3分だが2009年当時はR-1も4分だった

*5:もう1本飲の居酒屋は準決勝でも決勝でも披露

何気なく帰ってリアタイ視聴を目指せ!キングオブ帰ろう2018!

こんばんは、オルソンです。

 

もうめっきり秋ですね。秋といえば食欲の秋スポーツの秋読書の秋キングオブコントの秋。そう、そろそろキングオブコント2018ですね!9月23日19時からはキングオブコントです!しかし、学生ならともかく社会人ともなるとリアタイ視聴は難しい…上司にカラオケなんかに誘われちゃって疲れ切った帰り道、ツイッターをいじると優勝者のネタバレが…。そんなキングオブコント嫌ですよね?しかし、「今日、キングオブコント見たいから帰りたいです!」と上司に面と向かって言うのも難しいもの。そこで、今回は私オルソンが、飲み会やカラオケ中に「今日、キングオブコント見たいから帰りたい」というサインを何気なく出す方法を考えました!社会人の皆さんのみならず、うっかりクソクソブラックサークルに入ってしまった学生の皆さんも参考にしてみてくださいね!あ、あともしこの記事を読んでいる上司の方がいましたら、飲み会やカラオケで以下の行動を取っている部下がいたら早急に帰してあげましょう!

 

  • カラオケで、大塚愛の「さくらんぼ」を選曲。Aメロからマラカスを振り、Bメロでマラカスをもっと速く振る。そしてサビでマラカスを置く。(2017,2008)

 まずはこちらの方法。マラカスをできる限り巧く振るのがポイントなので、それができないならこの方法は控えたほうがいいだろう。できれば「伝説のマスカラ」を用意しておくとなおよく、その場合は「抜けないよ!選ばれるわけないよ!」と思わせといて栗饅頭を食べてから抜くとより効果的。

 

  • カラオケで、大塚愛の「SMILY」を選曲。Aメロからタンバリンを振り、Bメロでタンバリンをもっと速く振る。そしてサビでタンバリンをアンダースロー(2017,2008)

続いては、こちらの方法。タンバリンをできる限り巧く鳴らすのがポイントなので、それができないならこの方法は控えたほうがいいだろう。できれば「伝説のタンバリン」を用意しておくとなおよく、その場合は「抜けないよ!選ばれるわけないよ!」と思わせといて栗饅頭を食べてから抜くとより効果的。

 

上司が高齢の場合、特に効果を発揮するのがこちらの方法。ただし、察しの悪い上司だと話が進むのが遅すぎになる可能性がある。「キングオブコント見たいんで帰らせてください!」と勇気を出して言ったら2秒で終わるかもしれない…。

 

  • 焼肉屋で特上ハラミを譲り合う。そして焦がす(2017)

 焼肉屋(特に叙々苑が正解)でしか使えない、譲り合う相手が必要、イマイチわかりにくいなどの理由から評価はされにくいが、わかりにくいがゆえのさりげなさは評価できる。大人のやり方である。

 

  • 「すいません!メシがこれなもんで!」と母や嫁や同棲中の彼女をメシと呼ぶ(2017)

炎上する可能性が非常に高いが、その分怒られた勢いそのままに帰りやすくなるという諸刃の剣のような手法。最近こういうの厳しいからね。ただ、良くも悪くも爪痕は残るのでアリじゃないかな?うん。

 

  • 店員が物を落とした音で驚いておしっこ漏らす(2016)

受動的ではあるが、確実に爆発的な笑いを起こして帰宅できる手法。臭い的なものから店に居座ることも困難になるので、そういう意味でも帰りやすい手法だ!漏らしたことをSNSに拡散したりしないようにしよう!

 

  • 天ぷら盛り合わせやアラビアータなど、ナスの入った品物を頼み、ナス持ち上げる時だけ左利きになる。(2016)

やられた相手の頭に残りやすいのはこの手法。ただし、もうひとまがり仕掛けがないと気づかれない可能性もある手法。 一例として、「ネギにまたがる」という手法とセットで使う方法が挙げられる。

 

  • カラオケで、ピンクレディーの「UFO」を選曲。歌ってしばらくしたら何の脈絡もなく首を落とすマジックを披露する。(2016)

タネを仕込むのは面倒だが、それゆえにアピールしやすさは高い。上司側が見に行かなアカンのが難儀ではあるが…。

 

  • 店内を飛んでるハエを箸で捕らえる。なお、箸は変えない。(2016)

凄さと汚さを同時にアピールすることで帰宅を目指す、まさに達人技の帰宅術。なお、店内にはハエが飛んでいる必要があるので受動的なのだ…。店側の許可が出れば店内にハエを飛ばせなくもないが…。

 

  • 割とコンスタントに過剰に悲鳴を上げる(2016)

個人的にはあまり好きではない。ただ、手品を見ただけで悲鳴を上げる、血を見ただけで悲鳴を上げる、「童貞」という単語を聞いて悲鳴を上げる…と、無限に悲鳴を上げ続けていれば、周りが「どうした!?」と言ってくれるのでなんやかんや帰れるというおこぼれパターンが期待できる手法でもある。

 

  • カラオケで、Surfaceの「さぁ」を選曲。歌詞の「さぁ」と「くれぃ」が出てきた時だけ踊る。(2015,2016)

やっべぇくらいにわかりやすく帰れそうなのがこの手法。ダメ押しで「頼む!帰らせてくれ〜い!」を打ち込めば簡単に帰れる…はず。

 

  • カラオケで、DEENの「ひとりじゃない」を選曲。Bメロからサビにかけて、マイムで踊る(2015)

この方法を使うと、「キングオブコントを見たいから帰りたいのかな?」ではなく「父親が肝臓の病気で入院しているから帰りたいのかな?」と心配してもらえておトクになる可能性がある手法。ただし、マイムの振り付けは正確にやる必要がある。

 

  • 寿司を頼む時に「そういえば、寿司屋って寿司職人の下半身見えないじゃないですか。あれって寿司職人は足をコンクリートで固められた罪人だかららしいですよ…」とありもしない都市伝説を言う(2015)

「怖さ」を推して帰ろうとするのがこの手法。キングオブコントリアタイ視聴の方法を考える巨匠として、私が自身を持ってオススメできる手法だ。寿司の話していないとできない手法だけど。

 

  • 「キリストを殺したのは僕じゃないキリストを殺したのは僕じゃないキリストを殺したのは僕じゃないキリストを…」と連呼する(2015)

前述の手法同様「怖さ」を推して帰れる手法。そしてシチュエーションが寿司屋に縛られないという汎用性の高さもある。ただ、左利きの方が伝わりやすい。右利きの人は別の手法を使うべき。

 

  • 焼き鳥を頼む時に「あの、鶏のこのももの部分なんていうんでしたっけ?あ、ぼんじりか!」と自分で質問して自分で解決する(2015)

居酒屋で使える手法の一つで、自然に織り交ぜやすい。しかし、炎上する可能性は否定できない。

 

  • 大皿から物を取る時や、焼き鳥を串から外す時などだけ「取れへん…」と関西弁でボヤく(2014)

前述同様居酒屋で使える手法。この手法単体ではさすがに通じにくいので、前述の方法と併用しつつ、卓上にソーセージを置いておくと少しだけ伝わりやすくなる。大人の優しさを見せてもらって帰らせてもらおう!

 

  • カラオケでめっちゃ当て字の多い曲を選ぶ(2014)

こちらはカラオケ用の手法。DAMでは本当に配信されているらしいので、ピエロンリーを歌うという直球もアリ。

 

  • 豚骨ラーメンのことをくさいラーメンって呼ぶ(2014)
  • カラオケで、「グリーングリーン」を選曲して悪魔に取り憑かれる(2013)

狂気を滲ませて帰るという型破りな大技。相手によっては全く刺さらないこともあるにはあるが、刺さる相手にはめっぽう強く爪痕を残せる。なぜなら鬼がごとき大技だから。

 

  • カラオケで、「Mr.saxobeat」を選曲。歌いながらイクラと卵の寿司をめっちゃ食う(2013)

こちらも型破りな大技で、普段が鼠のようだとしたら、犬のように見える、まさに大技。光り物を食べないように気をつけよう、もし手に取ったり食べたりしたらこの世の終わりくらいテンションを下げよう。

 

休日出勤までする社会の歯車のような、意思なく働く大人たちが使うべき方法はこれ。何ならカラオケ行かなくても作業中歌ってるくらいでもいい。でも、ちゃんとけなした方が帰りやすくなるかもしれない。

 

  • 上司に会うなり突然耳元で「わかってるよ、君も能力者なんだろう?」と囁く(2012)

出勤した日の朝にはぶち込める、という点で瞬発力の高い手法。上司と限らず同期部下と、いろんな人にやっておくと、より帰りやすくなるはず。あと、囁いた直後にサカナクションの曲を流せるとより良い。

 

  • もう直球で、「なんて日だ!」って叫んじゃう(2012)

一番わかりやすい上に、汎用性も高い、という攻守両面に優れた手法。さらに他の手法との併用もしやすい、ということで一回はぶち込んでみるべき。

 

  • ものすごい邪魔になって、「邪魔!」って怒られる(2012)

受動的な手法で精度は低い。しかし、日本のどこかでこのようなやりとりをしている人もいるようで…。

 

  • めっちゃ先々を見通して行動する(2011)

能力が必要になるため、一部の人しか使えない手法。それゆえ、上手くいけば帰宅を伝えやすくもなるだろう…。この能力を身につけた場合、迂闊に物を盗らないように注意しよう。捕まると分かっていればホストの家には入らなかったのに…。

 

  • カラオケで、「右肘左肘交互に見て」を選曲しちゃう(2011)

キングオブコントは歌ネタも少なくない、なので、カラオケ用の手法も多くなる。その中では一番直球でわかりやすい、と言えるだろう…多分。

 

  • カラオケで、嵐の「A・RA・SHI」を選曲。「弾けりゃyeah!素直にGood!」の後に「西岡中学校〜♪」って歌う(2011)

卒業式の感動を織り交ぜながら帰る手法がこれ。なお、選曲は「上を向いて歩こう」でも可。その場合は歌い方をラップ風に変えること。

 

  • カラオケでスリラーなどの洋楽を選曲し、全部うろ覚えで歌う(2010)

歌に自信があるなら、カラオケの手法でも特にオススメと言えるのがこの手法。陰鬱なキングオブコント裏カラオケがディナーショーのようになるぞ。ソフト化の際、音声が消えてしまうのはご愛嬌。

 

  • 飲み会などに誘われた時に、「結局…捕まっちゃうんだよね…」って小声で言う(2010)

誘拐犯兼制服泥棒のようなキングオブ犯罪者のような手法。誘われた段階で先手を打って使ってしまうのだ。嘘でも本当でも「ヘルニアなんだよ」という手もある。「お大事に!」と言ってくれるはずだから…。

 

  • 飲み会中にめっちゃクセが凄いくしゃみとあくびとゲップをする(2010)

飲み会で使える手法も無駄に多い。まあ、放送時間に合わせて休日出勤→飲み会の流れに対応しているのである。くしゃみとあくびとゲップをぶち込めればこちらのものなので飲み会でなくても使えないことはない。ただし、飲み会で行った方が伝わりやすい。

 

  • 女性社員に延々「オバハンオバハンオバハンオバハンオバハンオバハンオバハンオバハンオバハン…」と絡み続ける(2010)

久々の「変な人になることで周囲に恐怖を与えて帰る手法」。ヤンキーでもなんでもない変な人になることでやられた社員本人のみならず周囲にも怖さを与えていく手法。帰ることになったらオバハンが運転しているタクシーに乗って帰ろう。

 

  • 会話の文末を全部「ち」で終わらせる(2009)

「めっちゃ先々を見通して行動する」とは違った意味でものすごい能力が必要な手法。本当はしりとりする流れを作って、ち攻撃するとより良いのだが…。流れの作り方によっては店貰えるし。

 

  • もう直球でゲロ吐いちゃう。(2009)

キングオブコントだと気づかせる度」より明らかに「何やかんや騒ぎになって帰れる度」に重きを置きすぎた手法。そういう意味じゃ一番帰れるだろうけどな!

 

  • 常にブチギレの口調で会話する(2009)

これも前述の手法同様、「どのシチュエーションでも使える高い汎用性」と「奇人だと思われて帰れる度の高さ」を併せ持つ有能な方法。どのシチュエーションでも使えるが一番使いやすいのは「食堂での昼ごはん」。業種を選ばないところも良い。

 

実際に寄ってみてメニューを踏んだり、ビッグバーガーを1000個頼んだり、バナナシェイクにシロップとミルクをつけたりとオプションを足しやすいので足せるだけ足してみよう。水曜日の方だと思われる可能性はあるが…。

 

  • 飲み会なのに水筒持ってきちゃう(2008)

「飲み会」の一種である「合コン」に誘われてしまったら積極的に使っていきたいのがこの手法。これも前述の手法同様、「女性を見てを楽器に似てるという」「」など、オプションの足ししろが多い手法だ。

 

  • 「夢見る少女じゃいられない」、「ギザギザハートの子守歌」など七五調の曲を選曲し、トゥトゥトゥのリズムで歌う(2008)

大学生のような明るく楽しいノリをいつまでも大事にしたいあなたに贈るのがこの手法。カラオケ用の手法の中で特筆して使いやすいわけではないが…。

 

  • 断るは断るが、「宮沢りえさんにメシ誘われてるんで!」 と嘘をつく(2008)

最後に紹介するのは、まさかの「シンプルに嘘をつく」という技。ただし、仮病や親戚殺しではなく、「宮沢りえさんにメシ誘われてる」という風に差し込むのが弊ブログ風だ。このさりげなさ粋というもんだろう。

 

というわけで今夜のキングオブコントで19時からのリアタイ視聴を目指そう!!!

(おしまい)

時間はお金じゃ買えないよ

こんばんは、オルソンです。

以前、このブログで記事にした通り、私は深夜のアニメやバラエティは専らGYAO!を使って見ています。ドラマもGYAO!で見ています。が、このドラマ、が特に曲者です。というのもドラマというのは1時間あります。CM抜いたらそんなにないだろバカ、というツッコミは一旦無視するとして、アニメや深夜バラエティは大概30分(CM抜いたらそんなにないけど)ですがその倍あるわけです。しかもGYAO!には東進の授業のように1.1倍、1.2倍…と早送りする機能がありませんから、当然1倍で見ることとなります。つまり約60分のドラマを1話見るのにかかる時間は約60分です。今、皆さんの頭には「レモン一個分に含まれるビタミンCはレモン一個分だぜ」と語りかける陽気な黒人が浮かんでますね?これがメンタリズムです。さて、アニメや深夜バラエティやドラマはTVで放送された後、最新の回に差し替えられるというシステムです。つまり、1週間のうちにどこで見るかをある程度決め打ちするという方法が取れるわけですね。いやあ、よかったよかった………で、終わる話なんかしたいのではなく、アニメやドラマには「一挙配信」という配信のシステムがあります。これは、あるアニメやドラマの1作品の全12話(2クールあるアニメだったら24話だし、ドラマなんかだと特番やスポーツが挟まって10話くらいしかないこともあるんですけどね)が期間限定で無料配信されるシステムです。この「一挙配信」というのがもっと曲者で、一挙配信でも無料配信期間は1週間であることが多く、こちらの視聴ルーティンを的確に破壊してきます。そして、そろそろ平成最後の夏クールが終わろうとしています。平成最後の夏クールが終わると、平成最後の秋クールが来るのですが、このクールとクールの隙間で一挙配信というのが起きやすいわけです。今、TOKIOの松岡が「大恋愛」という新ドラマを秋クールにやるということでその番宣のために「天国に一番近い男」と「マンハッタンラブストーリー」というかつてTOKIO松岡が主演を務めたドラマが一挙配信されています。また、TBSはこれと同時期に湊かなえの映像化不可能と言われたり言われなかったりした「夜行観覧車」や「Nのために」、「リバース」が配信されています。いいですねえ、ミステリー。ひとたび見てしまうと、どんなにストーリーが面白くなくても謎が解けるまでは見てしまいますよねえ。まあ、今の3作はわりかし評判良かった気がしますが。そうそう、評判良かった、といえば「下町ロケット」も一挙配信されております。これも小説原作でしたねえ。作者が池井戸潤、ということで。名前見たときの第一印象がハンバーグ師匠なのは鉄板のあるあるネタでしょう。また、日テレもクールの狭間で特別ドラマをやるという理由で「過保護のカホコ」を一挙配信しております。GYAO!というか、主にTBSオンデマンドに言いたいのですが、1日って24時間なんですよ?知ってますか?それとも日本人の9割は無職の暇人なんでしょうか?だったら、8時間寝て16時間をフルに使えば余裕のよっちゃんで見れるね、つってね、バカヤロウ。当時もツイートしたんですが、FOD(フジテレビオンデマンド)も、めちゃイケ最終回直前に傑作選10本無料配信すると同時に古畑任三郎一期を一挙配信してたなこの野郎。いつも通りにバラエティやアニメ見つつ、これらの一挙配信見ようとしつつ、学校や職場行くなんて無理すぎるだろコラ。時間はお金持ちも貧乏人も平等だって世にも奇妙な物語(フジテレビ系)の三浦春馬が変な薬飲んで記憶飛ばす話の前にタモリも言ってただろ。クールの狭間に一挙配信を一挙に配信しやがって。永続的に無料一挙配信は無理でも、無料一挙配信を流動的にやって時期をバラけさせることできねえのかよ。できねえ理由がねえだろ。配信の時期変えて、どの時期にどのドラマを無料一挙配信するか決めるだけだぞ。技術的には全然できるだろ、やらねえだけだろ。でも、よく考えたら何で無料でGYAO!見てる我々乞食視聴者のために無料配信するアニメドラマを決めて、流動的に差し替えなきゃいけないんでしょうね?GYAO!サイドに言わせたら金払わんかい、って話ですよね。ゆっくり見れるときに有料レンタル買ってゆっくり見ろって話ですよね。そう考えると時間はお金で買えるのかもしれません。「こんな文章書いてるヒマあったら、一挙配信を少しでも見進めろ、乞食」と言われないように、0:30から30分以上かけて作ったこの文章を1:17に投稿したら、僕は寝ます。おやすみ。

(おしまい)

「千原ジュニアの座王」が今週は特に面白いので見るべき

こんばんは、オルソンです。

 

 

最初は鉄オタとして、ツイッターを始め、フォローする人もそういう方向で定めていたのに最近はお笑いのことしか呟いていません。最悪ですね。ひとえにGYAO*1に脳を支配されたと言っていいと思います。信じるか信じないかは何とやら。

そんなGYAO!やTVerで配信されているバラエティで、自分のTLでは全然話題になっていないのにめちゃくちゃ面白いバラエティ番組を見つけてしまった。それが「千原ジュニアの座王」である。この番組は千原ジュニアが考案した「救済措置付き椅子取りゲーム」とでもいうべき、下記のようなシンプルなルールのゲームを10人の芸人がやるというシンプルな番組である。

1、n人の芸人がn-1個の椅子の周りを音楽が流れている間は回り続け、音楽が止まったら座る、という椅子取りゲームをする。(2≦n≦10かつnは自然数)

2、当然座れないのは1人だが、これで決着がつくわけではない。座れなかった芸人は、椅子に書いてあるお題(大喜利とか一発ギャグとか1分トークとか)で、椅子に座っている芸人1人と対決をする。そして、面白くなかった方が敗者となってゲームから離脱させられる。

3、1→2の行程を9回繰り返し、最後に残った1人が「座王」となる。

一発ギャグや1分トークはある意味持ちネタだが、お題の中には大喜利モノボケもある。そのため、通常のネタ番組に発生してしまう「作り込み感」を絶妙に排除しつつ、芸人のネタに通じる「芸人の本気」を見れる。ある種の賞レースだが、IPPONグランプリキングオブコントやすべらない話などのような緊張感はなく、20分ちょいでサクッと見れる。ゲームのルールが「椅子取りゲームを少しいじっただけ」というシンプルさも、また良い。

そして、今週の座王は破壊力抜群だった。

https://gyao.yahoo.co.jp/player/11202/v00031/v0000000000000000818/

(※閲覧にはGYAO!アプリが必要です。TVerでも配信してますが、必要なものがGYAO!アプリからTVerアプリになるだけです。)

出演者がまた、素晴らしい。FUJIWARA原西を筆頭に、期待の若手霜降り明星や去年のM-1優勝者とろサーモンがコンビ揃って出演。学天即や馬と魚も、賞レース決勝まで来たことある芸人だ。そんな今週の座王の面白さを語るにはどうしてもシンプル大ネタバレが必要となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレされたくない人は帰った?帰ったよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この週の座王大喜利のお題が良すぎて同じお題で再試合させる審査員や、とろサーモンが久保田のみならず村田も面白い(それもツッコミではなくボケとして)ことを再認識させられた一幕、霜降り明星の芸風は全く違うがゆえの一粒で二度美味しさなど数々の名シーンがある。が、この番組の幹は何と言っても座王となったFUJIWARA原西(シンプル大ネタバレ)である。

オーバーエイジ枠と銘打たれている通り、FUJIWARA原西(以下、原西)は他の参加者と比べて芸歴が圧倒的に長い。それゆえ若手9人は何とかこの原西というボスに立ち向かうことになる…が、勝てる相手ではなかった。芸歴が圧倒的に長いがゆえに圧倒的に高いはずのハードルも難なく超える原西のお笑い地力の高さ、それが今週の座王のハイライトだった。

原西といえば、「ギャグを1兆個持っている」と自ら豪語するほどのギャガーである。が、それだけではない。原西のギャグの面白さはゴリラのような顔面やキレッキレな動きによるところはもちろん大きいが、言葉遊びの力も目を見張るものがある(1つ1つの言葉遊びのクオリティはそこそこでもそれが1兆個あるって考えたら…)。そして、ボケの力も高いのだが、実はツッコミもこなす。FUJIWARAがコンビで番組に出ると、ツッコミであるにも関わらずボケに手を出すフジモンにツッコミを入れる原西、という構図がちょくちょく見受けられる。この時の原西のツッコミは速さもフレーズも的確。あと、原西のツッコミ、ということでいうと「1、2、3、4やあれへんがな!」は腹ちぎれるくらい笑いましたねえ…。

とにかく、何が言いたいかというと、原西はギャグのみならず全方位的にお笑いの力が高い。今週の座王でもそれがよく出ていた。まずはギャガーとしてギャグで一勝すると、次のお題は「写メ」。「自分の携帯に入っている画像から1枚を選んで、それをテーマにトークをする」という、大喜利やネタのようにゼロから作る笑いとは異質のもの。しかし、ここでも原西は圧倒的に勝ってしまう。別に原西はトーク下手だからギャガーをやっているわけではない。むしろギャグに有利な通りのいい声がトークでも有利に働いている。お笑いで通りのいい声が不利になるってなかなかないから。

さて、プレイヤーが3人になった時、千原ジュニアはある芸人に注目する。その芸人は「祇園・木崎」(以下、木崎)。どうでもいいけど、よくコンビ名に「祇園」って思いっきり直球で付ける気になるな…。彼は実は一回もお笑いで戦っていない。一回も戦わずしてここまで勝ち残れてしまうのも座王の深みである。そして、3人での椅子取りゲームが始まる。座れなかったのは木崎。ここで一勝し、あと一勝すれば、たかだか二回の戦いで座王になれる………が、敵は原西なのである…。

テーマは「歌」。インスト曲に即興で歌詞をつけて歌うタイプの大喜利である。まあ、さっきシンプル大ネタバレしたので勝つのは原西なのだが、この時の勝ち方が圧倒的であった。某番組のテーマ曲がお題となった大喜利。木崎の回答は悪くなかった。原西の調子が悪ければ座王になれる、座王の座に片手をかけるくらいはできていた…はずだったのだが…原西の回答がすごい。リズムと無関係に面白いパワーワード回答で木崎の回答と一線を画しつつ、曲のテーマにも沿った回答(それを端的に表すジュニアのツッコミもまた絶妙)。めちゃくちゃ面白かった。今年…はわからないけど、今年下半期暫定で一番笑いました。みんな、ここだけでも見て欲しい。それを見て、気になるなら来週の座王も見てみるといいだろうが…。

 

(おわり)