「千原ジュニアの座王」が今週は特に面白いので見るべき

こんばんは、オルソンです。

 

 

最初は鉄オタとして、ツイッターを始め、フォローする人もそういう方向で定めていたのに最近はお笑いのことしか呟いていません。最悪ですね。ひとえにGYAO*1に脳を支配されたと言っていいと思います。信じるか信じないかは何とやら。

そんなGYAO!やTVerで配信されているバラエティで、自分のTLでは全然話題になっていないのにめちゃくちゃ面白いバラエティ番組を見つけてしまった。それが「千原ジュニアの座王」である。この番組は千原ジュニアが考案した「救済措置付き椅子取りゲーム」とでもいうべき、下記のようなシンプルなルールのゲームを10人の芸人がやるというシンプルな番組である。

1、n人の芸人がn-1個の椅子の周りを音楽が流れている間は回り続け、音楽が止まったら座る、という椅子取りゲームをする。(2≦n≦10かつnは自然数)

2、当然座れないのは1人だが、これで決着がつくわけではない。座れなかった芸人は、椅子に書いてあるお題(大喜利とか一発ギャグとか1分トークとか)で、椅子に座っている芸人1人と対決をする。そして、面白くなかった方が敗者となってゲームから離脱させられる。

3、1→2の行程を9回繰り返し、最後に残った1人が「座王」となる。

一発ギャグや1分トークはある意味持ちネタだが、お題の中には大喜利モノボケもある。そのため、通常のネタ番組に発生してしまう「作り込み感」を絶妙に排除しつつ、芸人のネタに通じる「芸人の本気」を見れる。ある種の賞レースだが、IPPONグランプリキングオブコントやすべらない話などのような緊張感はなく、20分ちょいでサクッと見れる。ゲームのルールが「椅子取りゲームを少しいじっただけ」というシンプルさも、また良い。

そして、今週の座王は破壊力抜群だった。

https://gyao.yahoo.co.jp/player/11202/v00031/v0000000000000000818/

(※閲覧にはGYAO!アプリが必要です。TVerでも配信してますが、必要なものがGYAO!アプリからTVerアプリになるだけです。)

出演者がまた、素晴らしい。FUJIWARA原西を筆頭に、期待の若手霜降り明星や去年のM-1優勝者とろサーモンがコンビ揃って出演。学天即や馬と魚も、賞レース決勝まで来たことある芸人だ。そんな今週の座王の面白さを語るにはどうしてもシンプル大ネタバレが必要となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレされたくない人は帰った?帰ったよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この週の座王大喜利のお題が良すぎて同じお題で再試合させる審査員や、とろサーモンが久保田のみならず村田も面白い(それもツッコミではなくボケとして)ことを再認識させられた一幕、霜降り明星の芸風は全く違うがゆえの一粒で二度美味しさなど数々の名シーンがある。が、この番組の幹は何と言っても座王となったFUJIWARA原西(シンプル大ネタバレ)である。

オーバーエイジ枠と銘打たれている通り、FUJIWARA原西(以下、原西)は他の参加者と比べて芸歴が圧倒的に長い。それゆえ若手9人は何とかこの原西というボスに立ち向かうことになる…が、勝てる相手ではなかった。芸歴が圧倒的に長いがゆえに圧倒的に高いはずのハードルも難なく超える原西のお笑い地力の高さ、それが今週の座王のハイライトだった。

原西といえば、「ギャグを1兆個持っている」と自ら豪語するほどのギャガーである。が、それだけではない。原西のギャグの面白さはゴリラのような顔面やキレッキレな動きによるところはもちろん大きいが、言葉遊びの力も目を見張るものがある(1つ1つの言葉遊びのクオリティはそこそこでもそれが1兆個あるって考えたら…)。そして、ボケの力も高いのだが、実はツッコミもこなす。FUJIWARAがコンビで番組に出ると、ツッコミであるにも関わらずボケに手を出すフジモンにツッコミを入れる原西、という構図がちょくちょく見受けられる。この時の原西のツッコミは速さもフレーズも的確。あと、原西のツッコミ、ということでいうと「1、2、3、4やあれへんがな!」は腹ちぎれるくらい笑いましたねえ…。

とにかく、何が言いたいかというと、原西はギャグのみならず全方位的にお笑いの力が高い。今週の座王でもそれがよく出ていた。まずはギャガーとしてギャグで一勝すると、次のお題は「写メ」。「自分の携帯に入っている画像から1枚を選んで、それをテーマにトークをする」という、大喜利やネタのようにゼロから作る笑いとは異質のもの。しかし、ここでも原西は圧倒的に勝ってしまう。別に原西はトーク下手だからギャガーをやっているわけではない。むしろギャグに有利な通りのいい声がトークでも有利に働いている。お笑いで通りのいい声が不利になるってなかなかないから。

さて、プレイヤーが3人になった時、千原ジュニアはある芸人に注目する。その芸人は「祇園・木崎」(以下、木崎)。どうでもいいけど、よくコンビ名に「祇園」って思いっきり直球で付ける気になるな…。彼は実は一回もお笑いで戦っていない。一回も戦わずしてここまで勝ち残れてしまうのも座王の深みである。そして、3人での椅子取りゲームが始まる。座れなかったのは木崎。ここで一勝し、あと一勝すれば、たかだか二回の戦いで座王になれる………が、敵は原西なのである…。

テーマは「歌」。インスト曲に即興で歌詞をつけて歌うタイプの大喜利である。まあ、さっきシンプル大ネタバレしたので勝つのは原西なのだが、この時の勝ち方が圧倒的であった。某番組のテーマ曲がお題となった大喜利。木崎の回答は悪くなかった。原西の調子が悪ければ座王になれる、座王の座に片手をかけるくらいはできていた…はずだったのだが…原西の回答がすごい。リズムと無関係に面白いパワーワード回答で木崎の回答と一線を画しつつ、曲のテーマにも沿った回答(それを端的に表すジュニアのツッコミもまた絶妙)。めちゃくちゃ面白かった。今年…はわからないけど、今年下半期暫定で一番笑いました。みんな、ここだけでも見て欲しい。それを見て、気になるなら来週の座王も見てみるといいだろうが…。

 

(おわり)

 

 

 

あのトップバリュウィスキーの話に続編が出ちゃった話

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

皆さんはトップバリュウィスキーというものをご存知だろうか?

https://www.topvalu.net/items/detail/4901810557943

(トップバリュ公式サイトの商品紹介)

トップバリュウイスキーを実際に飲んでみた感想 - 旭駅本屋 http://ithikawa.hatenablog.com/entry/2017/08/29/212445

上記のURLを読めばわかるが、トップバリュウィスキーとは720ml554円(税込598円)という驚異の価格破壊市場革命と、実際に飲むとあとに何の味や香りも残さない後味のキレの良さで、識者を2度驚かせた伝説のウィスキーである。

 

さて、上記のバズが起きてた頃、都内某所でこんな会話が度々紡がれていた。

 

市川旭氏*1「オルソンニキもトップバリュウィスキー飲んで感想書いたら?」

僕「実家に大瓶持ち帰りたくないからヤダ」

 

そう、トップバリュウィスキーの欠点は720mlが最低単位の発売というその携帯性隠密性の低さにある。ブラックニッカなんかは180mlもあるのだが…。まあ、そんなわけで私はトップバリュウィスキーなんか飲まなくて済む*2し、ましてや感想記事など書かなくて済むのだワハハハハ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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と、思ったら350mlの缶ハイボールが出てしまった。あんな重い瓶を実家に持ち帰ることなくトップバリュウィスキーが飲めてしまうぞ!イエーイ!ドンドン、パフパフ〜!!!!!

ちなみに値段は128円(税込138円)。9%というアルコール濃度はストロングゼロと同じであることを考えるとすこぶる安いと言わざるをえない。

 

そんなわけで早速飲んでみると…。ウィスキーの場合とは異なり、薬のような人工的すぎる甘さがアルコールとともに口の中を襲撃する。この甘さの正体は何なのか?ウィスキー由来か?はたまた原材料に「糖類」と書いてあるからそれのせいか?100円梅酒飲み比べ*3でも書いたけど、安い酒に糖を入れて甘い酒にする工法はもう法律で禁止しましょう。だって、それやって美味しくなった酒、カクテル以外知らんもん。100円梅酒も今回のハイボールも「甘いのでスイスイ飲めてしまう酒」じゃなくて「安アルコールの苦味と糖の甘みがただ並んでるだけ」ってなるから。2つの味が同時に仲良くもなく、何なら喧嘩しながら同時ゴールして地獄を見るだけだから。あと、ハイボールって糖質が少ない酒だと聞いたことあるけど、トップバリュハイボールはそこに糖質入れちゃってるからね、糖質控えたい人は気をつけましょう。

そんで、このケミカルスウィーティーの最悪な点は炭酸割りという性質上か、酒の性質か、「香りがふくよかに広がっていく」ことだけは馬鹿の一つ覚えみたいに覚えてやがることだ。薬の香りが口だけでなく鼻いっぱい、つまり頭部の下半分を占拠し、急に頭が重くなって痛くもなる。正直口直し…もとい、おつまみなしには飲めない逸品である。何ならあっても頭痛くなった。皆さんも「甘苦い」という新感覚の味を求めるならぜひオススメである。未成年の人は飲んじゃダメだけど。

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:先述の旭駅本屋の管理人

*2:実際は市川旭邸を訪ねた時に少しだけ飲みました。麦焼酎以上に麦の味や香りがしない、マジの虚無エタノール、でも純粋エタノールではない、という不可思議な味でした。

*3:http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/10/07/000330

はたらく細胞聖地巡礼ガイド

こんばんは、オルソンです。

 

 

皆さんは「はたらく細胞」というアニメをご存知だろうか?このアニメは赤血球などの細胞を擬人化することにより、その働きをわかりやすく解説したアニメである。その特徴的な設定は「生きているだけで聖地巡礼ができる」とも言われている。

そんなわけで、今回ははたらく細胞聖地巡礼ガイド記事を書こうと思う。

 

1、聖地巡礼のルールとマナー

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はたらく細胞の聖地である血液及び血液中に含まれる擬人化されていない血球などは肉眼では観察できない。そのため顕微鏡を使うのが基本だ。顕微鏡を使う際はルールとマナーを守って楽しい聖地巡礼を。

1、接眼レンズ(上のレンズ、文字通り目に接するレンズ)と対物レンズ(下のレンズ、文字通り物に対しているレンズ)を取り付ける。なお、ホコリなどの混入防止のため接眼レンズ→対物レンズの順に取り付けること。

2、ステージ(対物レンズの下にある台)にプレパラート(観察対象。作り方は後述)を載せる。

3、まずは対物レンズを低い倍率にしてから接眼レンズを覗いて、観察対象を探す。観察対象が小さいと思ったらレボルバーを回して対物レンズの倍率を上げる(基本的に長いレンズほど倍率が大きい)。

4、ステージを動かしてピントを合わせる。この時まず、プレパラートを横から覗き込んで、ステージを対物レンズに当たらない程度に上げたあとに、接眼レンズを覗いてピントが合うまで下げていく。逆でもいいと思いきや、そうすると対物レンズやプレパラートが損傷する。

5、ステージの下にある反射鏡を回して上手く光を当てれば観察物を明るくてらせる。最近は反射鏡が普通のライトになったものがあるほか、高倍率で暗くなった時用に集光できる凹面鏡のついた顕微鏡もあるぞ!

 

以上が顕微鏡による聖地巡礼の基本マナーだ。なお、マナーの中に出てきたプレパラートとは

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このようにスライドガラス中に観察対象の液体(ここでは血液)を載せ、それをカバーガラスで挟んでできる板である。顕微鏡で液体を観察したいときや観察対象を乾燥させてはいけない時に使うのだ。なお、名前の通りスライドガラスもカバーガラスもガラスなので取り扱いには注意しよう。特にカバーガラスはうっすいガラスなので指でプチッとやると潰せる…が潰すと第2話のようになるリスクがあるので潰さない方が良い。

 

以上が聖地巡礼の基本的なルールとマナーである。これらを守らないと、はたらく細胞のファン全体が、学力のない人間と取られファン全体のイメージに関わるので確実に守るように!

 

2、聖地巡礼

2-1、1話

1、動脈

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このアニメの主体となる機関は血管である。動脈とは心臓から各種機関に行く血管のことを指す。逆に各種機関から心臓へ行く血管を静脈という。動脈が体表に出ることは少ないが、眼球やその下(あっかんべーする時だけ出てくる場所)は巡礼しやすい聖地と言える。詳しくは8話で解説。

血液は主に下記の4要素によって形成される。

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赤血球:このアニメの主人公。血液中でも主人公といえなくもない。人間の細胞としては珍しく、核*1ミトコンドリア*2がなく、ヘモグロビンによる酸素の運搬に全力を注いでいる。このヘモグロビンというのが赤いために血液は赤く見える、と言ったら血液中にいかに赤血球が多いかわかるだろう。ヘモグロビンは下記のような平衡反応をする物質である。

Hb+O2⇄HbO2

これとルシャトリエの原理*3から、「酸素濃度の濃い場所で酸素と結合し、酸素濃度の薄い場所で酸素を離す」という都合良すぎる状態を作ることができる。

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溶血、本編では肺炎球菌による攻撃を受けて中身が飛び出す現象として描かれていたが、高校生物序盤では細胞膜が半透性を持つため赤血球赤血球内部より浸透圧の低い水の中に入ると、赤血球が水をどんどん吸って、ディグダグの敵みたいにパンクする現象として教わりがち。

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白血球:体内に異物が入り込んだ時、真っ先にそれを除去撃退してくれるのが白血球である。このアニメでは白血球はナイフを持ってバリバリ戦っていたが、実際は異物を飲み込んで自分も死ぬ、というポケモンのだいばくはつみたいなワイルドな戦法を取る。余談だが、白血球は核がある。

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血小板:CV.長縄まりあ。早くステラのまほう2期をやらんかい。赤血球や白血球と比べると大幅に小さい細胞、という描写は事実に忠実なのである。大幅に小さい細胞であるが止血に関わる。止血に関わるので、第2話Bパートでは主役級の役割を果たすことになる。

 

血しょう:漢字で書くと「血漿」。つまり血小板とは響きが似ている以上の関係はない。ざっくりいうと血液から先述の3つの細胞を除くと残る水分。細胞ではない。糖やアミノ酸二酸化炭素など水に可溶な物質は血しょうに溶かされて運ばれるのだが、今作はなぜか赤血球二酸化炭素や栄養素も運んでいるため、血しょうの出番はなく、ゆえにそんな概念はないことにされている。

 

2、静脈弁

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ヒトの場合、全て合わせると約10万キロメートルにもなる血管のポンプは心臓のみ。ということは心臓への帰り道である静脈では失速してしまう…そして、老廃物や二酸化炭素は心臓にたどり着くことなく逆流してしまう…ということがないように、静脈にだけ弁がついている。また、動脈より受ける血圧が弱い分動脈より壁が薄いという特徴もある。なお、静脈は動脈よりは巡礼しやすい。一番利便性の高い聖地はやはり手首である*4

 

3、脾臓

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脾臓は古くなった(目安として100日)赤血球や白血球や血小板を破壊する臓器である。こいつも近々脾臓に破壊されるのだろう。なお、B細胞などの免疫細胞の産出も行なっている。

また、飯を食べてすぐ走ると痛くなる臓器は脾臓

 

4、リンパ管

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人体に血管が張り巡らされていることは有名であろうが、もう一つ張り巡らされている管がある。それがリンパ管だ。リンパ管と血管は左鎖骨下静脈で合流する。リンパ管の重要な役目は抗体や抗体産出細胞の産生である。なお、先述の脾臓リンパ系の器官とされている。

リンパ管に赤血球が入ることは一般にない。一般にないからこそ赤血球がこっぴどく怒られているこのシーンでは、怒っている側がキラーT細胞だったりする。芸が細かい。

余談だが、今回描かれなかったリンパ管の重要な役割に脂質の輸送、というものがある。

 

5、腎臓

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看板にもある通り、血管から尿素*5のような老廃物や過剰な塩分および糖分を除去し、尿とそれ以外に分ける器官である。なお、好きな時に好きなものを食べられない時代の方が長かった人類は、尿に糖分が入ることはないのだが黒川明人*6のように、あまりにも過剰に糖質を取ると尿に糖が混ざることがある。これを糖尿病という。

なお、写真に写っている看板はマジな腎臓の形。よくソラマメ型、と例えられる。

 

6、樹状細胞

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体内に異物が入ってきた時、その異物を取り込んでT細胞(後述するが、免疫機構に重要な作用を及ぼす)の活性化を促す細胞。鼻腔、肺、胃腸など外界と触れる部分に存在している。

 

7、血餅

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血小板によって餅のように固められた血のこと。血小板は血管が損傷するとまずこの血餅を作って血を固め、損傷部から血液が流出するのを止める。その仕組みは第2話で詳しく取り扱われることになる…。

 

8、細胞性免疫

細胞性免疫…という単語がアニメ本編に出ていたかは覚えてないが、1話のモデルがこの細胞性免疫であることは揺るぎない事実である。そんな細胞性免疫の巡礼をしてみよう。

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まず、血液中に侵入した菌類(抗原と呼ぶ)は白血球が即座に発見しボコボコにする…が、強い菌や量が多い場合、倒しきれないこともある。

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しかし、白血球が抗原を攻撃したことを認識して活動するのがヘルパーT細胞。インターロイキンという物質を放出し、B細胞(後述)やキラーT細胞を活性化させる。なお、このT細胞への活性化を行うことがあるもう一つの細胞が前述の樹状細胞である。

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キラーT細胞はヘルパーT細胞からの指令及び情報を受けて出動し、抗原に対して特異的な反応をし、ボコボコにする。白血球よりよっぽど強い。そして、キラーT細胞が一度受けた抗原の情報は永久に記憶される。そのため健康なヒトが同じ種類の菌やウィルスによって風邪を引くことはない。このように細胞が直接抗原を攻撃する免疫機構を細胞性免疫という。

なお、エイズになるとヘルパーT細胞の働きが弱るので免疫機構が弱る。性交には気をつけよう!

 

9、肺

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ヒトを含む多くの陸生生物の呼吸器として名高い器官。空気を取り込んで酸素を吸収し、血液中の二酸化炭素を空気中に放出する、というガス交換を行っている。ちなみに、ここまで紹介した臓器と異なり、肺は筋肉ではない。つまり自律して動けないため肺の周りにある肋骨と、肺の下にある横隔膜の動きによって体積を上下させている。

 

10、毛細血管と肺胞

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毛細血管、は聞いたことある人も多いだろうが、毛細な血管である。ヒトの身体の隅々まで酸素や養分を行き渡らせるために極限まで細い血管が手足の指先などに張り巡らされているのだ。ただし、ここでは肺にある血管を指す。

肺の構造は、鼻や口につながった空気袋の壁に毛細血管がグルグル巻きになっている。そして、肺胞に当たった空気しかガス交換はされない。…めちゃくちゃ効率が悪そうだが安心してほしい。肺は単なる空気袋ではなく、空気袋の一つ一つが膨らんだ形になることで表面積を稼ぐことに成功しているのだ(下画像参照)。

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この一つ一つの膨らみのことを肺胞と呼ぶ。中学生物で表面積底上げ三銃士といえば、肺胞、柔毛、根毛、である。

 

11、気管支

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人間の肺は一つではない。左右に一つずつある。アニメ本編でも「左肺」という単語が出てたし。左肺と右肺で大きく構造が変わるところはないが、口から肺へ伸びる気管は左肺と右肺に分岐する。この分岐した気管を気管支という。この気管に気体ではないもの(食べ物とかね)が入ると大きく咳き込んでむせるハメになる。

 

12、気道粘膜

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鼻から肺へ向かう気道にある粘膜。この粘膜で菌などの抗原を搦め捕り、クシャミや鼻水として体外へ押し出す、というのは人間の防衛反応の常套手段。鼻にコショウや細くひねったティッシュを入れるとクシャミが出るのはこの反応によるものであるが、花粉にも同じ反応を示すようになり、花粉が入っただけでクシャミを連発し、鼻水がドリンクバーのように出るようになってしまう現象が花粉症である。

なお、冬になると空気が乾燥するため、気道粘膜も乾燥する。そのため菌を搦め捕りにくくなって喉を痛めたり風邪を引きやすくなったりする。冬は加湿器を使おうね!

 

2-2、2話

1、フィブリンとGP1b

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フィブリンとは、クール系アイドルとしてお馴染みで実家が花屋で、「ふーん、あんたが私のプロデューサー?…悪くないわね」というセリフでも有名な、2014年春開催の第3回シンデレラガール総選挙で1位を取ったあのキャラクター…………ではなく、血管が傷ついた時にその傷口を塞ぐ止血に関わるタンパク質。フィブリノーゲンという物質が凝固因子(代表的な物質名でいうとトロンビン、画像でいうと2枚目で血小板が持ってるナットみたいな奴)が重合してできたタンパク質。なお実際は、血管に損傷がない場合はフィブリノーゲンの状態で存在し、損傷が起きてからフィブリンが生成される。また、作中にはGP1bという結合因子も登場している。あと1枚目の画像の川は一体どこなんだ…?

 

2、真皮

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人間の皮膚は表皮と真皮の2層構造となっている。1μmは1mmの1000分の1の長さ。400μmは表皮と真皮の長さの和に近い。要するにほぼ皮膚。毛細血管は真皮までしか伸びておらず、表皮は真皮を守るためにケラチンというタンパク質を含んでいる。一方、真皮はコラーゲンという繊維質のタンパク質を多く含み、皮膚に強靭さを与えている。また、表皮と真皮では受精卵のうちどの部分か生じるかが異なり、そういう意味で真皮は筋肉に近い。

 

3、黄色ブドウ球菌(常在菌)

常在菌は人間の皮膚に常在している菌。2018年という公衆衛生が行き届いた美しき先進国NIPPONでも、人間の皮膚には無数の菌がいるのだ。もちろん皮膚の上にいるだけでは侵入できないが、鼻や口などのセキュリティホールから侵入された場合と、今回のように体外に通じる傷口ができるとそこから侵入される場合がある。

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黄色ブドウ球菌は、知名度的に最もメジャーな常在菌。解説テロップにあるように様々な疾患の原因となる。

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常在菌ということで、皮膚の損傷をきっかけに侵入することが多く、第一次世界大戦では多くの軍人が清潔とは言えない環境下での擦り傷(擦り傷より重い怪我も含めて)からの黄色ブドウ球菌の侵入によって死んだと言われている。なお、1928年にペニシリンという黄色ブドウ球菌への抗生物質*7が発見されたため、第二次世界大戦では第一次世界大戦ほど多くの軍人を殺さなかった菌とされる。ただし、現在はペニシリンに耐性を持つ黄色ブドウ球菌も少なくない。

また、雪印牛乳の食中毒事件の原因菌もこいつ。黄色ブドウ球菌自体は熱すると滅菌されるのだが、黄色ブドウ球菌が産生するエンテロトキシンという毒素は熱しても分解されないため発生した。

 

4、増殖するにはもってこいの場所

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ヒトを含むほぼ全ての哺乳類および鳥類は恒温動物といい、体温を36-38℃程度に保つことができる。魚類や両生類や爬虫類はそれができないため、基本的に外部の温度と体温が同じになる。いかなる環境下でも体温を36-38℃に保つメリット、それは多くのタンパク質の活性に最適な温度だということ。タンパク質は筋肉の構成成分であるが、体内では36-38℃くらいが最も筋肉が動きやすい温度である。また、生命の維持に欠かせない物質の合成分解を触媒*8する酵素もタンパク質である。つまり、体温が常に36-38℃であることはヒトの生命維持に都合がいいのだ。なお、細菌などもタンパク質で構成され、酵素に触媒される化学反応によって生命を維持しているため、細菌にとっても都合がいい環境となってしまっている。そのため、風邪を引くと体温を上げ、体内を滅菌しようとする。

 

5、血栓

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先述のフィブリンと凝固因子によって血小板が作る栓。これによって止血が完了…はしてないが一次止血は終了する。なお、解説テロップ中にもあるように実際の血栓は、フィブリノーゲンの網同士に血小板も結合する形で大きなフィブリンの網を作ることで形成される。また、解説テロップに書かれている「フォンヴィレブランド因子」は血管内皮細胞が損傷を受けると分泌される仕組みになっており、損傷を受けた血管内皮中のコラーゲンに結合するとともに血液中の血小板とも結合し、血栓を作ることに貢献する。

 

6、かさぶた

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本編を見ればわかるように血栓による一次止血からさらに、フィブリンで赤血球などを巻き込んでできる厚めの層、それがかさぶたの正体なのである。ちなみに、食作用で名誉ある自爆攻撃を成し遂げた白血球の死骸が黄色や白の液体として出てくることがあり、それが膿の正体である。

かさぶたは皮膚が再生するまで血を止めており、皮膚が再生すると自然に剥がれるが、どうしても気になって触ったり剥がしたくなるのが人間の性…でもそうするとまた流血するので先述の作用で止血して…の無限ループ、となってしまう。

あれ?かさぶた剥がされたら主人公の赤血球どっか行っちゃうんじゃね?というより、乾燥した時点で赤血球死んでない?てことは主人公死んで打ち切りエンドじゃない?ということは、この記事もここで連載終了じゃない?

 

2-3、3話

1、インフルエンザウイルス

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ウィルスは細菌と異なり、DNAとそれを包むタンパク質しかない。そのため、細胞なのか、ひいては、生物なのか、が未だに議論されている。そのため、大腸菌が約1μmなのに対して、インフルエンザウイルスは0.1μmと細菌と比べても非常に小さい。また、ウィルスは生きた細胞の内部でしか増殖できないという性質もある。

 

2、成熟樹状細胞

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詳しくは1話の6番を…と言いたいところだが、樹状細胞は抗原の取り込み+情報提示以外にもう一つ仕事があり、それがT細胞の活性化である。抗原を取り込んだ樹状細胞はリンパ管内部に移動し、抗原の情報をヘルパーT細胞に伝えるとともに、T細胞の活性化を行う。なお、樹状細胞の末梢部分にあり、抗原を取り込む作用を持つ若い樹状細胞を未熟樹状細胞といい、T細胞を活性化する能力を持つ代わりに抗原を取り込む作用を失っている比較的老いた細胞を成熟樹状細胞と呼ぶ。どの会社でも若い頃は現場立たされるが、昇格すればするほど現場からは遠ざかってしまうみたいなことである。

なお、エフェクターT細胞はキラーT細胞とヘルパーT細胞の総称である。

 

3、細胞性免疫

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1話同様、3話でも細胞性免疫が主体となっている。ただし、マクロファージ(本編を見ればわかるように抗原の殺傷能力の他に、ヘルパーT細胞へ抗原の情報を伝える能力を持つ白血球)や、メモリーT細胞(詳しくは1話の方に書いたが、一度侵入した抗原のことを覚えているキラーT細胞のこと。ちなみに一つのメモリーT細胞は一種類の抗原しか記憶できない)が出演するなど、解説はより詳しくなっている。

ところで、メモリーT細胞がいるということは、過去にもインフルエンザウイルスに感染した、すなわち予防接種のワクチン*9を受けているのであろう。いいことです。

 

4、体液性免疫

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マクロファージや樹状細胞が抗原を認識するとヘルパーT細胞へ抗原の情報が行く。ここまでは細胞性免疫と同じだが、ヘルパーT細胞はB細胞という別な細胞にも情報を伝える(インターロイキンの放出ともいう)。するとB細胞は抗体という抗原に特異的に付着して攻撃するタンパク質を生産するようになる。この免疫系は細胞が直接抗原を攻撃するのではなく、体液中に放出された抗体が抗原を攻撃するので「体液性免疫」と呼ばれる。体液性免疫でも、B細胞が一度受けた抗原の情報を記憶して、同じ抗原にはめっぽう強くなる、というのは細胞性免疫と同じである。

 

5、くしゃみや咳、体温上昇

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くしゃみについては、詳しくは1話の12番参照。体温上昇については詳しくは2話の4番参照。

 

6、エクリン腺

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テロップにもある通り、ヒトが汗をかく理由は、水の蒸発熱に体温を吸収させることによる体温調節および、老廃物や過剰な塩分の排出である。

汗をためて、適宜放出する器官を汗腺と呼ぶが、汗腺には、汗を放出する時に腺細胞が崩壊しないエクリン腺と汗を放出する時に腺細胞が全壊するホロクリン腺、そして汗を放出する時に腺細胞の一部が崩壊するアポクリン腺がある。哺乳類に多いのはアポクリン腺だが、ヒトは例外的にエクリン腺が多い。ただし、ヒトでも脇の下や外耳道、鼻や乳輪、肛門などにはアポクリン腺が存在する。

 

7、謎のパン工場

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3話終盤に出てきた工場。このアニメでは血液が運ぶ栄養分をバケットで表しがちであるため、それを生産する臓器である可能性が高い。

個人的にはこの工場は肝臓(ブドウ糖を脱水縮合させてグリコーゲンにすることで貯蔵し、エネルギー不足の際はグリコーゲンを分解する器官)という説を推したい。

 

 

2-4:4話

1、胃

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3話でも食欲減衰*10のシーンでチラッと出演している。

作中では、消化の第一段階が行われる、とされているが、実際は唾液も消化液であるため、口こそが食べ物が最初に入る消化器官という説の方がメジャー…なはず。ただし、タンパク質を最初に消化する臓器であることは間違いなく、ペプシンという酵素がペプトンという物質に分解される。また、ペプシンの最適pHを保つため胃からは塩酸も放出されるため、ゲロは常に少し酸っぱい。

そして、胃もタンパク質であるため、胃自体が消化されないように胃の内部には胃粘膜という膜が張られている。
なお、胃ではタンパク質の分解しか行われず、ペプトンも分解の終点ではない。

 

2、骨髄

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骨髄とは骨の内部であり、リン酸カルシウムを多く含む、人体の形を保持する働きがある…と同時に、赤血球、白血球、血小板、全ての血球の生みの親として造血幹細胞を産生する(白血球の場合、分化成熟する器官はリンパ管)。

なお、骨髄のうち血球の生成が盛んな部分は赤色骨髄と呼ばれる。赤色骨髄は年齢とともに減少し、黄色骨髄となってしまう。

 

3、上腸間膜動脈

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ここは上腸間膜動脈かは不明だが、小腸や大腸に分かれる大元の血管の名前が上腸間膜動脈であるため、おそらくそこが聖地だと推定。小腸は消化が終わった三大栄養素*11を血管(脂肪酸&グリセリンのみリンパ管)に吸収させる機関である*12小腸を経た血管は肝臓へ伸びており、その血管を肝門脈という。

 

4、マスト細胞(肥満細胞)

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IgEが過剰に存在するとヒスタミンなどを放出する細胞。IgEはグロブリンという抗体(3話参照)に含まれているタンパク質の一種であり、間接的ではあるが抗原に反応する細胞といえる。ヒスタミンは血管拡張、腺分泌促進、炎症の生成などの作用を持つため、抗原の排出に一役買っているが、アレルギーの原因にもなる。アレルギーについては5話で詳しくやるようだが…。

本編でも言われていたように、名前の由来は「細胞自体が肥満して見えるから」なので体型の肥満とは関係がない。

 

5、好塩基球

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白血球の一種。先述のIgEが付着した抗原に反応して、ヒスタミンなどを放出するため、アレルギー発生の一端を担っている。

 

6、腸炎ビブリオ

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好塩性(好塩基性ではない)細菌の一種。好塩性、つまり塩化ナトリウム存在下でしか生育できないため、海水魚*13中にのみ寄生する。分裂速度は大腸菌の2-3倍と速く、指数関数的に増加するので実際の増殖速度はかなり速い。

体内の細胞膜に穴を開けて溶血(1話参照)させる毒素を放出して体内を攻撃するため、食品中ではなく体内に侵入してから毒素を増やす。

日本ではトップクラスの食中毒原因菌である一方、熱に弱いため魚を生食しない欧米での症例はあまりなかった。また、魚を真水でよく洗う、という対策もある。

 

7、食道

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口と胃をつなぐ管。食べ物の通り道ではあるが、消化液の分泌は行われない。もちろんゲロの通り道でもある。

先述のように胃は胃酸によって溶けないように胃粘膜による防御がなされているが、食道にそんな防御はない。そのため、食べ過ぎ飲み過ぎによってゲロ吐き過ぎ胃から逆流させ過ぎになると食道が溶けて荒れる。それが逆流性食道炎である。

 

8、アニサキス好酸球

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アニサキスはニュースやDJ YOSHITAKAの曲として話題になった寄生虫。大きさは2-3cmと細菌よりはるかに大きく、きちんと確認すれば肉眼での視認及び除去は可能な一方、ヒトの歯では簡単に噛み砕かれず、酢漬けにしたり胃に到達して胃酸を分泌されても死なないというしたたかな防御力も持つ*14。体内に入ると内側から胃腸に噛みつき、胃壁腸壁を噛み砕くことで、ものすごい腹の痛みを与えるというパワー系の寄生虫。今回のように最悪の場合食い破られ、そのまま死に至ることもある。

好酸球は食作用は弱いが、肥満細胞により活性化されると、寄生虫などに対して強い攻撃能力を示すようになる。また、ヒスタミンを不活性化してアレルギー反応を抑える能力も持つ。

白血球のうち好酸球はたかだか1%前後だが、寄生虫などの外部抗原が侵入すると増加する。裏を返すと、血液検査して好酸球が多かった場合、体内にはそういうヤバい奴がいる。

 

2-5:5話

1、スギ花粉

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花には風媒花と虫媒花がある。花が実を結び種を作り、子孫を残すために欠かせない過程である受粉、おしべから放出された花粉をめしべへ飛ばすアノ受粉において、風に花粉を運ばせる花を風媒花、虫に花粉を運ばせる花を虫媒花と呼ぶ。

虫媒花は虫を引き寄せるために、花弁が派手であったり、甘い匂いや味のする蜜を分泌したりしているが、運ばれる確実性が風媒花より高いため、花粉の生成量は少ない。

一方、風媒花は花弁が発達せず、地味で、デザイン性も皆無、さらに蜜も分泌しないが、運ばれる確実性が低いため多量の花粉を放出する。そしてそれが人間の文明まで飛んでくると花粉症の原因となる。

日本は、戦後すぐに木材を大量に必要としたため、木材として質の良い木である杉を日本全土に大量に植林したが、杉が成長した頃には安価な外国産木材やプラスチックのような代替原料により使い道がなくなり、後には杉山だけが残ったという政策の失敗がある。そのため、日本は花粉症の人が多い。

 

2、眼球粘膜と涙腺

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眼球は俗に言う「目玉」のこと。眼球の表面は粘液に覆われた粘膜が張ってある(触って確かめるのはやめようね)。この粘膜には眼球表面に付着した埃などから眼球を防御する働きがある。また、まばたきも眼球への埃などの付着を防いだり、眼球に付着した埃を除去する効果がある。まばたきは1分間に10回程度起こり、1回のまばたきの速さは0.1秒程度。

なお、粘液によっても流しきれない埃は眼球の上にある涙腺から涙を分泌して洗い流す。

 

3、網膜

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眼球粘膜と、眼球を通してちょうど裏側に位置する膜。眼球に入ってきた光が当たる部分であり、目に映った像が最初に映るという、カメラでいうとフィルムに当たる部分である。そのため網膜がなくなると目が見えなくなる…が、事故や糖尿病などが原因で剥離することはある…。

 

4、食作用

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5話まで出てこなかったのが不思議なくらいな、白血球のメインウェポン。現実的に考えたら白血球がナイフ振り回してるはずがないんだわな。というわけで、白血球は抗原を認識すると、アメーバがエサを食べるように取り込む。これを食作用と呼ぶが、食作用は攻撃だけでなく、ヘルパーT細胞への情報伝達も兼ねている。なお、実際の白血球は食作用を起こすと死ぬ。

 

5、記憶細胞

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詳しくは1話の3番や3話の8番を参照…と言いたいところだが、メモリーT細胞とは名称のみならず、見た目も違うため、メモリーB細胞の方である可能性がある。B細胞は抗体を放出することで抗原を攻撃する細胞。実際、花粉症を含むⅠ型アレルギー*15は抗原(と認識してしまった物質)に抗体が付着すると、抗体に含まれるIgEというタンパク質に反応して、好塩基球(4話の5番参照)がヒスタミンを放出するためにおこる症状であり、体液性免疫が深く関わっている。

 

6、B細胞

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詳しくは3話の4番参照。

 

7、ヒスタミン

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詳しくは4話の4番5番を参照。

 

8、鼻粘膜とくしゃみ

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くしゃみはヒスタミンの登場により、解説が深化しているが、根本的には1話12番で登場したくしゃみと一緒。場所が気道粘膜から鼻粘膜に変わっているが、鼻の穴から見てより手前ということ以外、仕組みはだいたい同じだ。

鼻は口同様呼吸器であるため異物を吸い込みやすい。そこで鼻は鼻粘膜の他に鼻毛を内部の壁から生えさせる、鼻水を出して押し流す、といった方法で異物を押し流す。コショウを吸うとくしゃみが出るのはそのせい。

 

9、ステロイド

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本編では人体に投与された化学薬品…だからロボットで描かれているのだろうが、実際は人体でも近しい物質は分泌されている。ステロイドは遺伝子に作用するため、部位に特異的に効果を持つのではなく、幅広い部位で活躍する抗アレルギー・抗炎症剤である。

ただし、リンパ球の走性*16を抑えるなど、免疫を弱体化させる薬剤でもあるため、飲みすぎたり、体内にウィルスや細菌が侵入している時に飲んだりすると副作用をもたらすこととなってしまう。

 

2-6:6話

1、骨髄

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詳しくは4話の2番を参照しよう!

 

2、前駆細胞と分化

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前駆細胞は、赤血球、白血球、血小板に分化する前の細胞である。なお、アニメ本編に「分化」の解説はない。しろよ。

というわけで、分化とは、ある細胞が働きを持ち、ある器官として働きを持つことである。赤血球、白血球、血小板は働きも構造も全然違うが、同じ前駆細胞から生まれた細胞なのだ。もっと言えば、ヒト*17の細胞は元々たった一つの卵子である。卵子細胞分裂を経て、様々な働きを持つように器官の構成部分となる。髪の毛も手足も胃も骨も元をたどれば一つの細胞である。それが分化だ。

分化は、細胞中のDNAのうち、どの部分を翻訳するかによって調節されている。そのため、一度分化した体の一部を未分化にすることができ、そこから別の器官に分化させることができる*18、という研究が進んでいる。

 

3、脱核

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先述の分化の一つ(1話1番でも書いたように白血球や一般的なヒトの細胞は核があるので)で、赤血球の分化の中で最後に起きるのが脱核である。核を脱するのが脱核です、ハイ終わり。

 

4、造血幹細胞

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アニメでは前駆細胞の母親のように描かれているが、実際は前駆細胞よりさらに未分化の細胞である。リンパ球は前駆細胞を経ずに分化するため、赤血球、白血球、血小板だけでなく、リンパ球に分化する可能性を秘めている。

 

5、緑膿菌

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緑膿菌は常在菌(2話3番を参照)の一種。敗血病をはじめとする様々な重篤な病気の原因菌であるが、人並みに免疫が働いている人であればその症状が出ることはない。AIDSで免疫力が下がっている場合はヤバい。

今回のように、骨髄に悪い菌が入ると、骨髄が炎症を起こすし、血球の分化生成にも悪影響を及ぼす。これを骨髄炎と呼ぶ。骨髄炎の主な原因は骨折、血行障害である。

 

6、ナチュラルキラー細胞

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ナチュラルキラー細胞は、体液性免疫(3話の4番参照)や細胞性免疫(1話の8番参照)とは異なり、ヘルパーT細胞の情報を受け取ることなく、抗原を攻撃できる細胞。当然だが、前述の2種の免疫機構以上に素早い初期攻撃が可能である。

ヘルパーT細胞は「抗原提示細胞がMHCクラスI分子を抗原に付着させるので、MHCクラスI分子の濃度が高いものを抗原として情報を得る」という機構を取るのに対し、ナチュラルキラー細胞は「MHCクラスI分子の濃度が自己の細胞より低いものを非自己と認識する」という機構を取るという、相補性の関係にある。

 

2-7:7話

1、腎臓

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公言はされていないが、人体において「不用品回収」と言えば腎臓である。詳しくは1話の5番を参照しよう!

 

2、がん細胞

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日本人の死因ランキング1位に君臨し続け、24時間TVや金スマの視聴者にはすっかりお馴染みの病気、それが癌である。癌はウィルスや細菌が起こす様々な病気と異なり、通常の細胞が細胞分裂するときのコピーミスから発生する。通常の細胞より高速かつ際限なく増殖することで腫瘍を作り、様々な臓器の障害を引き起こすほか、本編でもあるように栄養分を多く消費して体内のバランスを崩す。

また、元々が通常の細胞であるため、通常の細胞を攻撃せずにがん細胞だけ攻撃する薬剤の製作が難しく、抗ガン剤には髪が抜けるなどの大きな副作用が伴う。

 

3、細胞膜

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細胞が持つ膜であり、細胞同士の境界線として全ての細胞が持つ。主成分はリン脂質という親水性の高い部分と親油性の高い部分(親水性の低い部分、ともいう)を持つ物質であり、細胞外の水分に親水性を示しながら、細胞外の水分を遮断して境界を引くことができる。

細胞膜は「選択的透過性」という性質を持つ。選択的透過性とは通常の半透性である「膜に細かい孔が開いているので、水分子などの小さい分子は通すが糖などの大きい分子は通さない」という性質と別に、ポンプやチャネルと呼ばれる、特定の物質を選択的に通す孔を持ち、糖及びナトリウムやカリウムのイオンなど細胞に必要な物質を通す性質のことである。

 

4、体液性免疫

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詳しくは3話の4番を参照しよう!

 

5、笑いとNK細胞

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笑うことによる免疫力の増強、というのは近年よく言われる研究結果だ。笑うとNK細胞が活性化され、インターロイキン(3話の4番を参照)の量も増えるのだという。一部の病院では笑うことでガン予防をするセミナーをやっているところがあるとかないとか。

そうそう、笑いといえば9月22日(土)の18:55からTVS系でキングオブコント勝戦が放送されるぞ!誰が決勝進出したかはわからないが、とにかく笑えるはずなので、みんなも見てNK細胞を活性化しよう!

 

2-8:8話

1、ブドウ糖ミトコンドリア

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一般に脳を活性化できるお菓子として知られるブドウ糖、またの名をグルコースグルコース分子が多く繋がったものがデンプンであり、摂取したデンプンを消化するとグルコースになり、そのグルコースがエネルギーとなるが、デンプンを摂取するよりグルコースを摂取した方が素早くエネルギー源となるのは言うまでもない。

赤血球グルコースのみをエネルギー源とする理由が「ミトコンドリアがないから」というのは少し間違いな気もする(細胞には一般にグルコースの状態で糖が届き、細胞単位で呼吸によってエネルギーを作っている機関であるミトコンドリアなしでの呼吸もグルコースから始まっている呼吸だから)が、赤血球はヘモグロビンによる酸素との結合機能以外の機構をほぼ全て捨てている、というのは事実である。

 

2、静脈弁

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詳しくは1話の2番を参照しよう!

 

3、下大静脈

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心臓より下部の老廃物や二酸化炭素を一手に担う静脈。もちろんヒトの身体のなかで最も大きい静脈である。

 

4、肺循環と体循環

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血液循環のうち、心臓→肺→心臓の循環を肺循環、心臓→体→心臓の循環を体循環と呼ぶ。詳しくは後述。

なお、この画像の4隅に描かれているのは擬人化する前の赤血球である。世界観がわからん…。

 

5、心臓

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ご存知、ヒト(ヒトに限らず)の生命維持に最も大事な臓器。ナイフで一突きされると死ぬ。

心臓はヒト(ヒトに限らず)の長い血管の中で唯一のポンプ。心筋という一生疲れない特殊な筋肉によって構成されている。

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なお、本編に出てくる心臓の図だが、前から見た心臓の図なので向かって左が右心房(右心室)である。心臓の循環も一方向なので弁が付いているが、これらの弁の名前一つ一つまでは高校生物では習わない。でも僧帽弁は勇者ああああのクイズマジックアカデミーでクイズする回で見たぞ…。

 

6、右心房

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血液循環は文字通り循環なのでどこが起点とかはない。本編では下大静脈を起点としている。まず、大静脈から右心房に血液が入る。

 

7、三尖弁

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右心房と右心室の間にある弁で、右心室から右心房へ逆流する現象を防ぐための弁。3枚の弁からなる。きちんと閉じることができる弁なのが静脈弁にない特徴で、右心室が収縮して血液が送り出されるときは閉じて、右心房が収縮して右心室へ血液が送り出されるときは開く。

 

8、右心室と静脈血

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血管が入ってくる心臓の部位が心房だが、逆に心臓から血液を放出する部位が心室である。テロップの日本語が少しおかしいが、右心室は静脈血で満たされている。静脈血とは二酸化炭素や老廃物を多く含む血液のこと。逆に酸素や栄養分を多く含む血液を動脈血という。一般に動脈血の方が静脈血より鮮やかに赤い。

さて、動脈血は動脈にしか含まれず、静脈血は静脈にしか含まれない、というと実はそれは間違いで…。

 

9、肺動脈

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心臓から肺へ向かう血管。心臓から出ている血管は動脈だが、含んでいる血液は静脈血である。ここにネーミングの矛盾があり、よく中学生物で狙われる。また、「血管のうち最も二酸化炭素を含む部分は?」に対する解答としても登場する。

 

10、肺胞

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詳しくは1話の10番を参照しよう。

 

11、肺静脈

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肺で酸素を得た赤血球が心臓に戻るための血管。心臓へ向かう血管は静脈だが、含んでいる血液は二酸化炭素が少なく、酸素が多い動脈血である。ここにネーミングの矛盾があり、よく中学生物で狙われる。また、「血管のうち最も酸素を含む部分は?」に対する解答としても登場する。

 

12、左心室と大動脈

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肺静脈→左心房→僧帽弁→左心室→大動脈、の経路は思いっきり編集によりカットされている。左心室は全身に血液を送り込むため、右心室以上に心筋が発達しており、心臓の中でもひときわ壁(筋肉)が厚くなっている。なので、血液の流速も速くなる。

大動脈は心臓から体の様々な部位へ伸びて酸素や栄養素を供給する血管であり、もちろんネーミングの通り動脈血が流れている。

なお、余談だが爬虫類は左心室と右心室の仕切りが不完全であり、両生類に至ってはその仕切りが一切ない。そのため、動脈血と静脈血が混ざった状態でガスや栄養素と老廃物の交換を行なっており、効率が悪い。

 

13、毛細血管

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1話の10番でも解説しているが、毛細血管とは毛細な血管である。ヒトの身体の隅々まで酸素や養分を行き渡らせるために極限まで細い血管が手足の指先などに張り巡らされている。血液はここで細胞に酸素や栄養分を渡し、代わりに老廃物や二酸化炭素をもらう。そして、動脈血から静脈血となった血液は大静脈へ合流し、心臓へ向かっていくのである。

 

2-9:9話

1、T細胞(制御性T細胞は除く)

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キラーT細胞(上写真)とヘルパーT細胞(下写真)については1話の8番を参照しよう!

ナイーブT細胞(中写真)については3話の2番を参照しよう!

 

2、制御性T細胞

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T細胞の暴走、T細胞がすなわち自己細胞を攻撃してしまうことを抑える細胞が制御性T細胞である。なお、制御性T細胞がT細胞の暴走を抑える機構は未だよくわかっていないらしい。なんじゃそら。

 

3、樹状細胞

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詳しくは、3話の2番と1話の6番を参照しよう!

 

4、胸腺とその皮質

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心臓付近に位置するリンパ器官。T細胞の分化形成は皮質(外側)で行われ、分化が終わったT細胞は髄質(内部)に貯蔵される。

また、マクロファージや樹状細胞も胸腺にあり、細胞性免疫において重要な器官であると言える。

 

5、正の選択負の選択

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本編にもあったように、T細胞が自己の細胞を攻撃せずに外部から侵入した抗原のみを選別して攻撃できるかを確かめる「正の選択負の選択」も胸腺上皮細胞の大事な役割だ。T細胞は主要組織適合遺伝子複合体(MHCと略す。以下、MHC)という分子を手掛かりに抗原を攻撃する。MHCはMHC分子という糖タンパク質が細胞内にある時のみ発現するDNA領域で、MHC分子は細胞にウィルスやがんが感染すると生成される。MHCが発現すると、細胞膜表面にペプチド*19が生成され、そのペプチドをT細胞が認識すると、その細胞が抗原と認められ、そして攻撃される。

…という風にMHC由来のペプチドを見抜いて攻撃できるかを試すのが正の選択負の選択である。

 

6、尿管

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腎臓と膀胱をつなぐ管。なぜ、そんなところに未分化のT細胞がいるかは不明。

おしっこが黄色い理由は実は赤血球に由来している。1話の3番で話したように、赤血球は古くなると脾臓に破壊されてしまう。赤血球が赤い原因かつ酸素を運べる理由となっている成分といえばヘモグロビンだが、このヘモグロビンは脾臓赤血球破壊の時に分解されるとビリルビンという日馬富士の武器のような分子になる。このビリルビンは黄色だが、実際に尿として出るのはビリルビンではなく、肝臓でのさらなる分解後に小腸に送り込まれて、腸内細菌による分解を経て生成されたウロビリノーゲンという成分である。

 

2-10:10話

1、肺胞

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詳しくは1話の10番を参照しよう!

 

2、肺静脈

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詳しくは8話の11番を参照しよう!

 

3、行き止まり

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残念だが、血管にこんなところはない(どんなに末端でも心臓への帰り道である静脈を経て循環できる道が確保されているので)

 

4、単球とマクロファージ

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単球は白血球の一種。半数が脾臓に貯蔵されているが、もう半数は血管中を移動し、好中球などより迅速に抗原に移動と攻撃ができる白血球である。また、マクロファージや樹状細胞に分化できるため、それら、特にマクロファージの予備という意味合いも強い。

 

 

5、鼻腔

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鼻の穴入ってすぐのところ。さわるメイドインワリオの最後のボスゲームの聖地でもある。呼吸器の入り口であり、吸気の加湿によって肺に到達する前に異物を止めやすくしたり、肺胞を乾燥から保護したりするほか、鼻毛によっても異物の混入を止める器官である。また、樹状細胞(1話の6番を参照)もある。

 

6、黄色ブドウ球菌

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詳しくは2話の3番を参照しよう!

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ちなみにこれは、キングオブコントの決勝に進出した黄色ブドウ球菌

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黄色ブドウ球菌を含め、多くの菌類細菌類は分裂によって増殖する。家系図を見てもわかるように、分裂は1個体からできる(ヒトのような有性生殖は2個体必要)のが特徴だが、いわゆるコピーなので突然変異が起きない限り画像の黄色ブドウ球菌は全て同じDNAの組成で同じ形質である。

 

7、コアグラーゼ

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まず、フィブリンは2話の1番を参照しよう!

コアグラーゼはフィブリンを形成する酵素であるトロンビンを活性化して、フィブリノーゲンをフィブリンに変え、防御力を高めるという黄色ブドウ球菌に含まれる酵素である。トロンビン、フィブリノーゲンも2話の1番を参照。

 

 

 

 

 

(多分続きます)

 

*1:細胞中でDNAが畳まれる部分。細菌類などにはない。ないので、細胞中にDNAがとっ散らかっている

*2:細胞中で呼吸が行われ活動エネルギーが作られる、主だたる機関。

*3:平衡反応、つまり化学反応式の左辺から右辺へもその逆も同時に起こる反応は、平衡状態と言って見かけ上反応が途中で止まるが左辺の物質を増やすとそれを減らすよう右へ反応が進み、右辺の物質を増やすとそれを減らすように左へ反応が進む、という原理。物質量だけではなく反応エネルギーにも適用される。

*4:痩せてる人だと手首に動脈が浮き出るのが見えることがあるらしい

*5:タンパク質を消化すると生成されるアンモニアを肝臓で無毒化したもの

*6:糖尿病の擬人化

*7:菌類学全体で見ても、世界初の抗生物質抗生物質という概念が発見された記念すべき瞬間。

*8:反応に直接参加するのではなく、反応速度を速くする物質のこと

*9:あるウィルスや菌による病気を防ぐため、弱らせた状態でそのウィルスや菌を注射することで、そのウィルスや菌のメモリーT細胞を産生させて、耐性を作らせるという療法のこと。「ワクチンは菌からできている」というのは間違ってないが受けない理由にならないので、予防接種はきちんと受けよう。

*10:病気になると、消化のためのエネルギーを病原菌と戦うエネルギーに回すため、食欲が落ちるという現象…って本編でやってました

*11:でんぷん、タンパク質、脂質のこと。消化されるとそれぞれ最終的にブドウ糖アミノ酸脂肪酸&グリセリンになる。

*12:小腸も消化液は分泌するので、最後の消化が行われる機関でもある。

*13:イカなど厳密には魚ではない奴らから感染するパターンも普通にある模様。

*14:熱か冷凍による殺虫は可能

*15:Ⅳ型まであるので、興味ある人だけが調べればいいと思うよ

*16:生物や細胞がある物質の濃い方へ反射的に向かっていく現象や習性のこと。リンパ球の走性はもちろん抗原を認識するとそこへ向かうことだ。

*17:もっともっと言えば、全ての動植物に当てはまる話

*18:例えば、指先から細胞を採取し、未分化細胞に戻してからその細胞を培養し、胃や肝臓などに分化させることで胃や肝臓の病気を治せる、といった具合

*19:分子量小さめのタンパク質のこと

ツレがサークルのみんなとスマホなしで待ち合わせしたらしい話

どうも、こんばんは。オルソンです。

 

 

実は先日、私のツレがサークルの会員と「スマホなしで待ち合わせ」をしたらしい。

スマホなしで待ち合わせ、とは

ガキの使いやあらへんで!の企画の一つ。お題をもらったら、お題に合わせて各々が思うところへ行く→会ったら次のお題の場所をどこにするかは会議する→次のお題に合わせて思うところへ行く、を全員が会うまで繰り返す企画。詳しくは下記の記事参照

 

ゴールデンに昇格を果たしたガキの使いの企画でオフ会することを考えてみる - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/07/18/000915

というわけで、今回は私のツレが、スマホなしで待ち合わせをした話を書こうと思う。

 

1、最初のお題は…?

私のツレが入っているサークルは鉄道研究会である。そのため、範囲を東京メトロと都営の駅に限定し、お題も「〇〇な駅」に限定して行ったという。

集合場所は大手町駅東京メトロの駅としては最大の駅であり、位置的にも東京の地下鉄ネットワークの中心である。そして、11名の同じ列車に乗る談合を防ぐために最初に乗る路線を限定(戻るのは可、だとツレは言っていた)するための意味合いもあるという。

最初のお題は乗り換えのない駅。東京に地下鉄は13路線あり、水道橋などは地下鉄の乗り換えはないがJRの乗り換えがある。完全に乗り換えがない駅は少ない。ただし、三田線の西高島平側の末端や東西線西船橋側の末端など、末端に目を向けまくると、けして少なすぎるというわけでもない。なお、大手町は乗り換えが多いが、京橋、麹町、竹橋などその周囲は乗り換えがない駅がそこそこ多い(皇居周囲に路線が分散するので)。そんな、お題の答えは…???

白山→1人

虎ノ門→1人

二重橋前→1人

末広町→1人

千駄木→1人

桜田門→1人

竹橋→1人

半蔵門→3人

全体的に「門」に集まる結果に。特に半蔵門が人気で、最初のお題から集合があるのは幸先が良いといえる。路線名なのに意外と乗り換えがない、というのが人気の理由か。ちなみにツレは二重橋前に行ったらしい。二重橋前って駅名の響きもちょっと面白いし、最近五輪対策か、「丸の内」って通称が丸の内線が通ってないのに付いたのも面白いから1人くらいくると思ったけどな!………と、ツレが言ってました。

 

2、共同使用駅

続いてのお題は見出しの通り。共同使用駅というのは「2社以上が管理している駅」のこと。例えば綾瀬駅はJR常磐線の駅であり東京メトロ千代田線の駅だし、和光市駅東武東上線の駅であり東京メトロ有楽町線&副都心線の駅である。こういう駅が共同使用駅であり、要は末端の駅に行っておけば大体間違いない。

鉄研らしいお題だなあ、と考えながら路線図を見ながら考えた…らしいよツレが。3人は半蔵門にいる。ということは半蔵門に近いのは半蔵門線の末端である渋谷では?、と。また、渋谷は副都心線から見ても半蔵門線から見ても末端だから確実にくるのでは???というわけで渋谷にツレが行ったという。そして結果は???

九段下→3人

押上→3人

渋谷→2人

西船橋→1人

北千住→1人

白金高輪→1人

当時の都知事が、時のベストセラーになぞらえて「バカの壁」と名付け、そして破壊したために、路線の末端ではないが都営とメトロの共同使用駅となった、という変わり種に3人が集合。似たような変わり種アプローチで白金高輪に行った方もいますが残念ながらオフ会0人でしたね…。ツレは渋谷に行ったらしい。そして、半蔵門のチームは押上に行った模様。ツレは渋谷に行ったため、狙いを外しながらも出会いには成功。あと、西船橋なんて末端すぎるっしょ!!!!!!とツレがウルトラ大ボヤきをかましたようだが………???

 

3、駅名に漢数字が入ってる駅

続いてのお題はこちら。ここからツレは2人で話し合うことに。ツレ曰く「ベタなのは六本木」と。新歓でも六本木に行ったらしい。ツレのサークルがね。まあツレはその新歓行ってないらしいけど。しかし、ツレのツレはあることに気づく。「九段下って…」。そう3人が集まった九段下チームが九段下から微動だにしない可能性があるのだ。さらにツレのツレ曰く「九段下なら押上からも西船橋からも来やすい」。…このツレのツレはいい不動産屋になりますね…とツレは思ったという…。そんなわけで九段下に移動すると結果は…

九段下→5人

三越前→5人

新宿三丁目→1人

ツレが九段下で九段下チームと合流に成功!ちなみに六本木には1人も行かなかったという…危ないとこだぜ、ツレ…。5:5:1という肉まんみたいな人数比…ということを今は大阪在住のツレのツレにツレが言ったら、伝わらなくて鬼スベりしたらしいです。大阪在住なら伝わると思ったけどな〜…とツレがボヤいてました。

 

4、そろそろ終盤?

無事、田中枠も決まってしまったところでそろそろ最後のお題となるか?にしても、漢数字入ってる駅でn丁目シリーズ行くかねえ…「六」本木とか麻布「十」番とかじゃないと何というか、侘び寂びというかお題へのリスペクトがないよなあ………と、ツレが話していた…。そんな中出されたお題は改札が多い駅。5人を抱えし九段下チーム。まず改札口が多い駅か改札機が多い駅かで解釈が割れる。まあ結果的に「大手町」に行くことにしたが、ツレがストップをかける。「いや〜、安直すぎひん?」ツレの気持ちはわかる。何しろ最初の集合場所が大手町。そして、乗り換えが多いから改札も多いという思考の安直さ。しかしベタと安直は紙一重。つまり我を出さずに安直な発想が世界を救う………ということで飯田橋(なぜかやたらと改札外乗り換えが多く、有楽町線南北線は同一改札だが、同じく東京メトロの路線である東西線とは別改札である。また、大江戸線は都営であるため先述2つのどちらにも属さない別改札で、しかも無駄に深い。これだけでも地下迷宮と言った趣があるが、地上にJR総武線が乗り入れているという事実がこの迷宮に拍車をかける)というツレの提案は、ギリギリまで揉まれたものの却下され、大手町へ向かうことに。結果は…

大手町→11人

というわけで無事終了。いや、終了すな。こんなお題で大手町集られて納得できるか!?、とツレ以外も多少は思ったらしいし、何より尺が余っていたので二巡目へ行ったらしい、ツレ曰く。ただし、二巡目は二人一組でチームを組む。なお、11は素数なので当然ぼっちが一人出てしまったが…。とにかく6チームで行うこととなった。二巡目の最初のお題は?

 

5、急行停車駅

こちらがお題。「快速は不可」というのがミソで東西線の駅は適用されない。そして、地下鉄線内優等の急行があるのは新宿線副都心線のみだが、浅草線などは地下鉄線内各駅停車の急行が走っているため、全駅が条件該当駅となる。果たして…。チームで話し合った結果、「行きやすいから」とツレのツレがツレに「一回目だから尺伸ばすために会わないようにしよう」と提案したため、森下へ。ベタをつくなら神保町とかでは???とツレは思いながら尺伸ばしの意向を示し森下へ向かったが果たして…?

神保町→2チーム

渋谷→2チーム

市ヶ谷→1チーム

森下→1チーム

ほらあ、会いに行くなら神保町やんけ!!!!(会いに行く気がなかったのでこれで正解)。そういえば神保町って半蔵門線の急行も止まるんですね。というわけで続くお題は?

 

6、待ち合わせに最適な駅

これがお題でしたね、待ち合わせに最適な駅…駅!?「待ち合わせ場所」ならわかる(ハチ公とかいけふくろうとか銀の鈴とかね)が、地下鉄の駅で待ち合わせ、というのがなかなか考えにくい。…と、ツレが「サークルで待ち合わせするのって西船橋駅では?」と思いつく。西船橋駅千葉市習志野市から見るとJRに通し乗りするより安く東京都区内のあらゆるところに行ける、いわば東京への玄関口なのだ。また、プレイヤーに合わせて内輪の事情に寄せて行くのはスマホなしで待ち合わせの常套手段。ガキ使でも「ホテル」というお題に対して、松本が「吉本の芸人は確実に泊まるホテル」へ向かった結果、方正と会えたりしている。というわけで制限時間を目一杯使いさらに数分超過して西船橋へ向かう。しかし、西船橋が末端すぎるなんて言ったらアカンかったね、お題によっては西船橋行くね…とツレが言ってました。

さて、そんな中で結果は

渋谷→4チーム

池袋→1チーム

西船橋→1チーム

いや、アディショナルタイムもらってまで行った我らの労力わい!大体、池袋駅や渋谷駅なんて人混み多くて待ち合わせしにくいだろ!!というかチーム渋谷は渋谷に居座り続けたんかい!!!地上に出れば待ち合わせに最適なフクロウや犬がいるけど駅自体は待ち合わせしやすい駅ではないだろ!!!!サークルで何度も待ち合わせしてる西船橋こそが正解じゃ!!!!!…と、ツレが言ってたが、仕方なし。サークルに寄せたはずがウルトラ大外しをしたため、ツレは未だにヘコんでいるらしい。

 

7、野球場の最寄り駅

続いてのお題が発表された。「野球場の最寄り駅」。野球場というと、制約がないため草野球用に一般へ貸し出している場所も含むが、一般的に考えられるのは「東京ドーム」か「神宮球場」。西船橋まで来てしまったので、時間もないツレチーム。近さと名前に「東京」と入る思い切りの良さで東京ドームを即決。ここまでは良かったが、東京ドームの最寄り駅は「水道橋」か「後楽園」か…今回駅名が違う駅は別駅判定なのでそこを読み外すと終わる…。が、ドームになる前の球場の名前よりツレたちの主観を優先し水道橋へ。結果は…

水道橋→1チーム

後楽園→1チーム

外苑前→4チーム

ツレたち、大いに読み外して終了。行くも地獄戻るも地獄とはよくいったもので、西船橋から水道橋行く方がアディショナルタイムをいっぱいもらっております。神宮球場もね、明治神宮前じゃない選択肢あったんですね。外苑前って何の外苑なんだって考えてみればそりゃそうだけどね。なお、マジョリティーズ(先述のお題で渋谷を選んだ方々)が外苑前に行った理由は、先ほど池袋行ったチームにヤクルトファンがいたから、とのこと。寄せて上手く行かないパターン意外と多いね。

 

8、大学の最寄り駅

つい先日ゴールデンで放送されたスマホなしで待ち合わせSPに出たお題「大学」。あの時は東大に集合したが…。東大も、イメージ的に最寄り駅っぽい本郷三丁目は徒歩8分である(が、東大の公式サイトの電車でのアクセスでは一番上に書かれている)。一方で南北線にはイメージもへったくれもない「東大前」という直球の駅がある。名前か…イメージか…?最後は電卓の乱数に決めてもらい、本郷三丁目へ向かうと…。

本郷三丁目→1チーム

東大前→4チーム

水道橋→1チーム

くたばれ電卓の乱数。いやー、普通に東大前で良かったんやなあ…と、ツレがしみじみ思ったところで次のお題。あ、そうそう、水道橋行ったのは日大最寄り駅だからだそうで。思考が遠藤。

 

9、サークルにとって思い出深い駅

出ましたね、内輪ネタゆえ団結心を試されるお題。ガキ使でも「ガキのロケで使った場所」というお題は出ており、とにかく回数使った場所に行くか、回数は少ないが名作企画「板尾が見てる」の聖地に行くかで意見が割れたお題である。

ツレチームで意見に出たのは

多くの新歓旅行の原点となる待ち合わせ場所、西船橋

ツレやその同期が新歓で行った葛西(地下鉄博物館)か千駄木(上野動物園)

アクセスの手軽さゆえに多くの飲み会が行われ、このあとも飲み会することが決まっていたという錦糸町

回数は少ないが、なぜか思い出深い神保町

まあ、西船橋と葛西は「またアディショナルタイムもらうハメになるから」という理由で即ボツが決まり、悩んだ挙句、神保町をチョイス。ちなみに神保町では色々あって女性会員に土下座謝罪をしたり、ズボンを下ろされたらパンツごと下りていったことがあったそうです。とんでもない奴ですね、ツレは。あと「手羽先とモツ煮は濃いのに鍋は薄い。何が世○の山○ゃんだ。」という思い出もあるらしいです、ツレ曰く。

そして、結果を見ると

神保町→6チーム

やりました!終了です!このお題で終了っていうのが後味いいね!ツレは錦糸町行きかけたらしいけど!

 

このあとは、11人で錦糸町のビアガーデンに行ってBBQ。「初めてビアガーデン行ったけど、ビアガーデンって、クーラー効いてないなかでBBQするからめちゃくちゃ暑いだけだからそんなに楽しいもんでもないな。飲み会自体は楽しかったけど。」…とツレは言っていました。

 

 

結論:まともな方々とやれば、スマホなしで待ち合わせオフは成立する。

(おしまい)

 

 

AマッソのコラムからAマッソの真意を読んでみる話

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

私が好きな芸人のコンビの一組に「Aマッソ」というコンビがいる。Aマッソというコンビは2人とも女性のコンビだ。

女芸人というのは、森三中しかりハリセンボンしかりニッチェしかり渡辺直美しかり、「見た目のインパクト」から売れることが多い。まあ直球で言うと「ブス」ということだわな。先述の芸人はそこをベースにしたネタを持つことが少なくない。が、Aマッソはそこに頼らず(というか、頼れるような見た目でもない)キレた発想から独特なネタを生み出す芸人だ。私は彼女らの「キレた発想」が大好きだ。でも、どうやら「キレた発想のネタ」だけで売れるほどTVのお笑いって甘い世界じゃないらしい。悲しい。

さて、そんな女芸人がブスいじりで売れているのが今のTVの王道となっている中、そういう現状に反感を露わにする者がTwitterにちょこちょこ現れる。女性差別といえばそういう一面は確かにある。「お笑いは元々差別的なもの」として下げてしまえばそれまでであり、こういう主張に屈服するとどんどんTVのお笑いから自由が減っていくのであまり呑まない方がいいのだが…が、もしそういう風潮が強くなった場合、得をする者も現れる。それがAマッソや紺野ぶるまなど「面白いが、ブスでない女芸人」だ。彼女らが、「面白さ」で勝負をしやすい世の中がきっと来る。そして、紺野ぶるまがドカンと売れた暁にはおはようからおやすみまであらゆる番組で彼女があらゆる単語をちんこで謎かけするという誰も傷つけないお笑いTVに流れ続けるという大変クリーンな世界がやって来る。ちんこ謎かけが天下を取る日はもう目前だ。ちなみに、私はちんこで謎かけはしたことないが、ちんこに炭酸水をかけたことがあります。「飲み物を粗末にするな」というお叱りが一部からきました。

話が紺野ぶるまに逸れたので、Aマッソに戻すが、Aマッソには「見た目」という武器がない。そのことをゴッドタンの「腐り芸人セラピー」という若手がハライチ岩井らに悩みを相談するコーナーでも「イケメンが出てきた時、芸人は狂喜乱舞を求められる」「自分の見た目なんか男で言ったらザブングル松尾」などと吐露していた。キレた発想のネタ、で売れるのは難しいようだ(2回目)。

そんな彼女らの悩みを、Aマッソ自身がコントにしてしまったネタがENGEIトライアウトという番組で披露された*1進路相談室で将来の進路を「女芸人になりたい」と言った村上演じる生徒を、加納演じる進路相談の先生が止める、というネタ。その加納のセリフは「Aマッソって知ってるか?」から始まり、「あいつら(Aマッソ)嫌いやねん、見方わからんやん」、「(女芸人の批判に「先生は考えが古いんです!」と怒る生徒に対して)古くて結構!これが世論じゃ!」、「女芸人が最近売れやすくなったなんてあれ嘘やぞ!テンプレートが蔓延してるだけじゃ!」そして、オチは「先生、どうしたら女芸人になれますか?」「知らん。太れば?」

…いわゆる「自虐」ネタかと思いきや、見た目だけで売れていく女芸人を批判するネタ、にも見えるし、ブスだからとTVに出しまくるテレビマンの批判にも見えるし、はたまたブスいじりで笑い、ブスいじりの需要を作る一般視聴者の批判にも見える。「女芸人のブスいじり批判」というのはブスを嘲笑することを批判するフェミニストの主張と噛み合っている、が、その主張は単純にブス発進で売れた芸人が多すぎるしそろそろ飽きたという俺の主張とは似て非なるものである。そしてどちらの主張に寄り添って作ったネタなのか?それはAマッソ本人のみぞ知るわけだが……………。

ここでAマッソ加納が最近連載開始したコラムが出て来る。TVに出れずともインターネットで動画(ネットTVやYoutube)なりコラムなり出して収入が出る仕組みがあり、TVと違って枠が理論上無限なのは現代が芸人に優しい部分だ。

第2回「こいつの足くさいから洗ってんねんー!」|何言うてんねん|webちくま http://www.webchikuma.jp/articles/-/1388

このコラムは一見すると、自分の兄のことを書き綴っただけのコラムに見える…が、最後から2番目の段落で自身の主張が唯一出て来る。

 コントで迷う事がある。医者を演じることはつまり、女医を演じることになってしまう。意味合いが大きく変わってくるのだが、女が演じるのだから当然だ。そんな当たり前を、うまく咀嚼できない。私はコントで、聴診器を使って遊びたかっただけだ。私はコントで、友達の足を洗いたいだけなのだ。

女性が医者を演じる→女医役になる→意味合いが「男性の医者役」から大きくかけ離れる。この意味のかけ離れは男性の医者はAVで主演にならないが女医はAVで主演になる、ということでもある気がする。女医と男医のイメージの乖離。女芸人と男芸人の求められるものがかけ離れている現状。これを埋めるための活動、理論、闘いこそが「ジェンダーレス」という奴なのだろう。それは先述の「ブスいじりによる笑いの取り方の批判」とも繋がる。

が、後半を見れば、Aマッソ加納がジェンダーレスの実現に向けたフェミニズムの戦士になる気はさらさらないことがうかがえる。「私はコントで、聴診器を使って遊びたかっただけだ。私はコントで、友達の足を洗いたいだけなのだ。」ここでいう「友達の足を洗う」というのは、屈託のない男同士の会話の象徴であり、なぜかどうしても女はできないものの象徴として描かれている。Aマッソのネタはよく「こんな発想の女芸人のネタは見たことない」と賞賛される。その賞賛は半分しか当たってない。実際よく考えると男芸人でも見たことない、かなり高いオリジナリティを持ったネタのはずだ。この見方もまたジェンダーレスだ。Aマッソの憧れの芸人は笑い飯なのだという。芸風のアホな感じは確かに似ている。聴診器で遊ぶ、というネタの着想も何となく笑い飯っぽい。しかし、Aマッソは「笑い飯の女版」になることはあっても「ポスト笑い飯」になることはないのか。そこにジェンダーの壁を越える日はないのか。そんなことを考えているように、この段落から感じた。

 

自分は芸人のネタが好きだ。それは「面白いから」という単細胞な理由も当然あるが、芸人のネタを見ていると「その芸人が何を面白いと思っているか?」を筆頭に芸人の思考がわかるような気がするのだ。Aマッソの進路相談のネタは特に本人の思考を色濃く反映したネタに見えたが、それでもネタから芸人の思考を読むのは推測に過ぎない。

そこで芸人の「コラム」というものが出て来る。コラムは筆者が考え方を書き出したものなので、当然筆者の考えが色濃く出る。芸人が筆者ならばそのコラムはネタよりその芸人の考え方が色濃く出ている場、と言えるはずだ。そんなわけで芸人本人が筆者のコラムを見て、芸人の思考を読むのも自分は好きだ。芸人の思考を読むなら素人の推測なんか読むより芸人本人のコラムを見るに限る。

 

………え?この記事ですか?もちろん「素人の推測」ですよ。

(おしまい)

 

 

*1:別の番組だとフル尺版があったけど、フル尺版よりこっちのがメッセージが直球で伝わるはずなので…

信じるか信じないかはあなた次第なグルメの話

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

今日は総集編を…。

 

というのもね、最近「ガセグルメ」なる単語が流行っている。Twitterでバズってる、悪魔の食べ物だの麻薬だの言われているお手軽レシピ。あれが本当に美味いのかを検証した結果、「だいたいが誇大表現」と断じたツイートがバズってるわけだ。まあ、私はTwitterに書いたレシピなんて暴君ハバネロを砕いてカップ塩焼きそばに入れただけだから関係ないけどね………

 

 

いや、ブログにめっちゃグルメ記事書いとるやんけ!!!!!!

 

というわけで、この記事に過去のグルメ記事を纏める。信じるか信じないかはあなた次第です。あとめちゃくちゃ長いので読むか読まないかもあなた次第です。

 

城崎温泉で食べた「日本酒ソフトクリーム」がクッソ旨かったのでみんな作るべき - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/10/27/000200

旨かった売り物をマネしたら旨かったという情報はあるが実りはない記事。バニラアイス+ウィスキーやバニラアイス+ほろよいメロンサワーなどアイス+酒がTwitterレシピでバズってるのをちょこちょこ見るので、あの店はそんな時代を先取りしていたのかもしれない。実際これはオススメ。

 

おかめ豆腐が豆腐の鍋を3種類も出したので食べてみた - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/12/23/235859

これも旨かったね。豆腐を愛する者豆腐を憎む者全ての豆腐関係者に伝われ。…まあまだギリギリ6月なのに30℃オーバーな日々が続くらしいこの時期に紹介しても仕方ないけどね…。そもそも売ってねえし。でも冬にはおかずによしつまみによしの万能選手と見て間違いないと思う。

 

丸亀製麺で本場のヤツを食べてきた話 - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/09/14/000026

これまた夏向けではないメニューだけど美味しかった。美味しかったけどやっぱりうどんに載せるものではないような気は未だに…。あ、そうそう今期間限定で売っているタル鶏天ぶっかけうどんも旨い。鶏天のジューシーレベルが高いんだよな。要するに丸亀製麺は旨い。

 

ラーメン二郎は怖くない 〜初心者向けラーメン二郎ガイド〜 - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/09/10/000051

ラーメン二郎のコピペを「オタクのクソ誇大表現デマ」とバッサリ斬るという意味ではガセグルメ検証会に近い記事。あんなものは量が多くて味のクセが凄いだけであとは普通のラーメン屋です。気軽に行こうな。

 

ラーメン大好き小泉さんに出てくるラーメンを作ってみた - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/01/31/000423

ラーメン繋がりでこちらの記事。カップラーメン相手に80-90点連発しているのでガセグルメ警察に捕まる可能性がある記事。あくまで相対評価ですからね(震え声)。最後の文がガセグルメツイートっぽいのがまた捕まりそう…。

 

無料でもらえる吉野家牛丼の話 - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/02/24/000011

牛丼を月に8杯ももらえるヤバい月があったので、全部何かしらちょい足しして食べてみるというヤバい記事。結構多くの牛丼が「しょせん完成された牛丼のポテンシャルに勝てない」という自滅を成し遂げております。自分でいうのもなんだけど結構誠実グルメ記事と言える気はする。

 

KALDIのトムヤムパウダーが何にでも合うっていう話 - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/07/03/231633

これも旨くないものには旨くないと書いてるとはいえ、ガセグルメ警察に捕まる可能性が高い記事。全部調理法が「料理に粉をぶっかける」というマグマ料理ぶりなので調整すれば何とかなりそうなものもちらほら。Twitterレシピツイートが全て「ガセグルメ」と言われないよう、イメージ向上のために、トムヤムパウダーで誠実グルメを作ってみよう!!!

 

ネタパレに出て来たドリンクを作る〜3月号〜 - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/03/30/000134

ネタパレに出てきたドリンクを作る〜4月号〜 - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/05/10/011411

「お笑いの感想文とドリンクの感想文を交互に出す記事」という一見わけがわからない記事ながら、元の番組が「お笑い番組なのに突然ドリンクのレシピが出てくる番組」なのでわけのわかる記事となっている。わけのわかる記事ということはその分面白みがないということですね、悲しい。7〜8割くらいが市販の何かしらの飲料に例えられる味になるのでそういう意味でも悲しい。そして、5月末〜6月上旬に5月号の記事を出す予定だったがバタバタしていたので6月末〜7月上旬に6月号と同時UPとさせてください。陳謝。

 

11月11日は何の日? - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/11/12/000014

これは「11月11日はポッキーの日という風潮に対し、ポッキーではない棒状のものを食べて反逆する」というグルメでもなんでもないしょーもねー記事なんですが、記事中のパリパリきゅうりキムチがクッソ旨かったのでそれだけ宣伝させてください。お願いします。

最後に出てくるうどんはわざわざやるほど旨くはないです。

 

空前絶後のぉ!!!超絶怒涛の食レポブログ!!! - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/02/17/004158

あのポテトチップスのシリーズが増えていた話 - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/09/19/000024

コイケヤのpride potatoシリーズの食レポ記事。リッチ系菓子を買いたいけどリッチ系菓子特有の一回りか二回り高い値段に尻込みしてしまう人にオススメ。元々値上がり幅が小さい上に、たまに何のプライドもなく投げ売られていたりもするからだ。

ちなみに上記の記事では5種類しかないがより増えたのに放置している。ちょうど今日抹茶塩味を食べたが、抹茶塩って塩に少し抹茶が入ってる感じがいいのに、ポテチは塩より抹茶が濃かったのでなんか残念な感じになってた。残念。

 

日清の黒歴史シリーズを食べてみた - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/07/31/224610

日清の黒歴史シリーズ。どこへ行っちゃったんでしょう?今は店に並んでいるところを見ないということはもう一度黒歴史になっちゃったかな?まあ、もう一度黒歴史になるのもやむを得ないような代物だったのも事実だけど。トムヤムヌードルがすでに定着しているのにサマーヌードルトムヤム味をもう一回復活させる采配は今考えても謎。

 

お酒を飲む話 - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/04/14/001543

3つの安酒を飲んで1勝2敗という貨幣経済の厳しさを学ぶ記事。唯一1勝だったベルモルト、全然セブンの店頭で見かけない。金のビールも見かけない。好きだったのに。どうした、セブンイレブン!?

 

焼酎をいろんなもので割ってみよう - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/03/27/000236

だいたいのものが「味が変わらない」か「不味い」という実験記事としては良いがグルメ記事としてはかなりの問題作。美味しくないときは「美味しくない」と書くオルソンの誠実さが伝わればもうそれでいいです。あと、絶倫無双キングの瓶を持つ手が汚れているのはイナゴの佃煮なのだが、イナゴの佃煮はめちゃくちゃ悪魔的に旨いので実質大麻

 

100円梅酒三種飲み比べ - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/10/07/000330

これも100円梅酒なんか旨いはずがない、という貨幣経済の厳しさを伝える記事。すっぱムーチョ梅酒も実際そんな旨いわけじゃないしな!他のより、よっぽど飲めるけど!あ、そうそう180円くらいで山崎焙煎樽梅酒の缶を買ったらめっちゃ旨かったので梅酒を愛する者梅酒を憎む者全ての梅酒関係者に伝われ。

 

透明飲料界に激震!透明ミルクティーに次いで透明◯◯が売られる時代に! - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/10/14/000040

これは実際バズったし、本人もバズらせようとしている記事なので多くは語らない。ただ、水曜日のダウンタウンのスタッフがインタビューで「ドッキリを多くやろうという意図はないが、説を検証しようとするとドッキリになる説が多い」と言っていたアレは本当なんだな、とだけ思った。

 

アキバでハニトーを食う話 - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/02/15/200330

旭駅本屋とのブログバトルのためにわざわざハニトーを食べた話。パンのフレーム部分まで食べようとするとクリームが枯渇する、というのはデマというのがすでに指摘されていたりするのであんまりアテにしちゃダメな記事。

 

食欲の秋に食べたくない、コーヒー料理3品 - オルソンブログ http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2017/09/03/232823

ある程度旨い順に並べてみようかな、と思い立った時点で一番下がこれなのは確定。他は流動するし何ならテーマに合わせてたとこもあったけどね。コーヒーなんてお菓子ならともかく肉炒めやうどんなんかに入れないでください。別々に飲み食いしてください。それが私がこの記事を通して伝えたい願いです。

 

以上、オルソンブロググルメ記事まとめでした。くどいようですが、信じるか信じないかはあなた次第です。

(おしまい)

にちようチャップリンを快適に見よう

どうも、こんばんは、オルソンです。

 

 

私は今怒っています。怒っているところから始まるバラエティの企画ってあるよね。めちゃイケの抜き打ちテストとか、ガキ使の山崎に笑いの神は降りるのか?とかね。最近だとゴッドタンのフット後藤の俺も横アリ出させて〜な!もそうだった。

そんなのはどうでもいいんだ!バカ!今日はにちようチャップリンの話するんだ!バカ!怒っている理由はこれです。

そうです、にちようチャップリンという番組を見ています。にちようチャップリンというのはこの記事*1でも絶賛したようにテレ東がやってくれる若手芸人ネタ番組なんですが、最近…

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こういうゲージが出るようになりました。電車でGO!!のGセンサーみたいなね。あれもいらないよね。ブレーキかけると急に女が「ブレーキが強すぎます!」とか言い出すのね。うるせえよ。止まれればいいだろ、ゲームだぞ。Gセンサー同様、これもネタの途中にフワッフワ動くのでめちゃくちゃ気が散ります。フリの部分に入るとスーッと下がっていくのと、もっとウケてもいいボケが全然刺さってないと気が散るを通して少し嫌な気分になりますね。ちなみに、6月第1週→6月第2週→6月第3週とゲージが少しずつ太くなっているのでこのまま3月まで大会が続くと最終的に下画像のような番組になっている可能性もあるわけです。

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というわけで、いつ3です女子の悲劇*2が起きてもおかしくない。もちろん「嫌なら見るな」という声もあるだろう。しかし、そんな理由で見なくなったら芸人が可哀想…もとい俺がもっと芸人のネタを見たいじゃん!というわけで右端を無視すれば普通のネタ番組であるにちようチャップリンをいかにして快適に見るか?というライフハックを9個紹介する。

 

  • カーテン

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オーソドックスな方法、というよりカーテンがTVを邪魔することってあるよね!その現象を逆に利用するというウルトラハイパー天才なライフハックである。しかし、このウルトラハイパー天才なライフハックには欠点がある。それはそう、TVが窓際じゃないと一切通用しないということだ。すみません、全然ウルトラでもハイパーでも天才でもありませんでした。アイディア出す才能ナシでした。夏井先生にめちゃくちゃ怒られちゃうな。

 

  • 観葉植物を植えちゃう

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カーテンと同様のアイディアながら、TVの場所を選ばず隠せるうえに、植物から出るフィトンチッドという物質が、癒しややすらぎ、さらには抗菌性をも与える、大変ネイチャーメイドでボタニカルな手法。ただ、これはこれでちゃんとメンテしないと枯れてゲージがひょっこりはんしたり、逆に手をかけすぎるとめちゃくちゃ育ってTVを覆っちゃったりするという欠点がある。自然を相手にするのってそういうこと。

 

  • 何かの大会の好成績を祝っちゃう

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何かを祝っていれば何かとめでたいし、ゲージも隠れるので二重にめでたいという素晴らしいアイディア。誰も傷つけない、というか(垂れ幕の内容は別)。なお、強風が吹くとピラピラ上がってゲージ以上に気が散り、最終的に絡まってクソになるので強風が吹く環境にTVを置いている方はご注意ください。

 

  • 凍ったイカで画面をドゥーンする

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凍ったイカで画面をドゥーン!することによって画面にひびとケミカルにカラフルな線を表示させて誤魔化す手法。他のTVの右端も見えなくなるので、「どうせ右端なんて、他のバラエティでもロクでもないテロップしか出ねえだろ」と割り切れる玄人向けの手法。台風や地震が来た時の防災情報テロップが出るのは大体左なので安心だが、事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない細部にまで目を凝らしていただきたいある意味で衝撃の記録となっているお蔵入りテープを再編集して流す番組などを見る人には不向きと言える。

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なお、ドゥーンするときに力の入れ方を間違えるとこのように、にちようチャップリンどころか何曜日の何の番組も見れなくなるので注意が必要。

 

  • 凍ったイカを解凍して、皮と内臓を除去し、塩水に浸けて干す

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先ほどの手法と違い、イカの保存性を高め、旨味を閉じ込める手法。凍ったイカを解凍するとドリップが出るので、コストに余裕があるなら冷凍じゃない新鮮なイカを入手しましょう。日曜日の昼間に仕込めば、月曜日の朝には美味しい一夜干しができているはず。

 

  • 大根でもいいのでは?ということに気づく

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「コストに余裕があるなら」とテキトーなことを吐かしたが、最近イカが不漁らしい。それに伴いイカは値上がり、その影響はかの有名な北海道の駅弁「いかめし」をも値上げさせている。そんな中で「TVの右端を隠したいから」という理由だけで、イカの乱獲を推進するのはイカがなものか?というわけで、大根を干し、それをぬか漬けにし、沢庵を作るのがこの手法の趣旨である。干してからさらにぬか漬けにするので、一夜干しよりは完成に時間がかかる。

 

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かつて、「60代が一番好きな鍋はキムチ鍋」などという、ふざけた情報を流した結果、韓流ごり押しに反対する視聴者が某TV局を囲んだ事件があったのだが、あの時の韓国と今回のゲージではどちらが罪が重いかということを参鶏湯を飲みながら考えた結果、「反韓デモが起きたのに、反ゲージデモが起きないのはおかしい」という結論となった。7月8月もあのゲージがあったら、デモが起こるだろうね。僕は起こしませんが。

 

  • ケツピンの右端を足す

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「端を切る」ということで論争になる番組(?)といえば、そうケツデカピングーである。この手法は、両端切る派のケツピンファンが切ったケツピンの右端をもらい、それをにちチャプの右端にしてしまうという地球に優しいリユースである。なお、実際は「ケツピンの右端をプリントアウトしてTVに貼る」のでむしろ地球に厳しい(この手法が特別地球に厳しい、ということはないけど)。

 

  • TVをチェーンソーで切る

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「端を切る」ということでもう一つ思いついたものがあるのではないでしょうか?そう、「切る」といえばチェーンソーですね!チェーンソーでTVの右端をスパッと切り捨てればもうゲージは映らないわけです!チェーンソーに使い慣れていないと少々危険ですが、切り捨てたTVの右端を適切なジャンク屋にみんなが持っていけばもう一台TVができるはずなのでみんなハッピーです!なお、事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない細部にまで(中略)番組などを見る人には、やはり不向きなので要注意。

 

 

結論:あのゲージを考えたスタッフは、ねねねね

(おしまい)

*1:http://orsonblog.hatenablog.com/entry/2018/05/10/011411

*2:思い出したくないので解説したくないため、知りたい人は「にちようチャップリン 170416」で動画検索してください。ただその動画を見てお笑いやバラエティを嫌いにならないでください。